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【UDC2015】地域課題の「設定」とオープンデータ - 庄司昌彦

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Page 1: 【UDC2015】地域課題の「設定」とオープンデータ - 庄司昌彦

地域課題の「設定」とオープンデータ国際大学 GLOCOM  准教授 / Open Knowledge Japan  代表理事庄司昌彦( [email protected]

1図:葛飾北斎「あじさいに燕」

Page 2: 【UDC2015】地域課題の「設定」とオープンデータ - 庄司昌彦

地域課題の「設定」とオープンデータ1. 縮小社会でも枯渇しない社会的な資源2. 行政からの「課題発信」3. 未来に向けたパワフルな問いを作る4. さまざまな役割と人材開発

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縮小社会でも枯渇しない社会的な資源3

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地域の資源

ヒト モノ・場所 カネ 情報( Open Data )

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財政の厳しい人口減少・縮小社会でも枯渇しない社会的な資源

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オープンデータ=誰もが自由に使えるデータ

• オープンなライセンス

• オープンなアクセス• 複製のための適切な費用以上の価格が課されず、

インターネットを通じ無償ダウンロードできるとよい

• オープンな形式• 更新可能で簡便な形式、機械判読・一括利用が可能• 利用に制限や料金がかからず、自由に公開利用可能

※ 単に「公表されたデータ」ではなく、「開放資料」であること。

Open Definition 2.0 by Open Knowledge CC-BY4.0Qiita で公開されている nyampire 氏の翻訳を参照

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 ビッグデータのことは忘れよ。 スモールデータこそが真の革命だ。

Dr. Rufus Pollock (President & Founder, Open Knowledge)Guardian Data Blog 2013/04/25

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Web サイト等による行政情報の提供・利用促進に関する基本的指針• 各府省情報化統括責任者( CIO )連絡会議 決定

– 2015 年 3 月 27 日– URL: http://www.soumu.go.jp/main_content/000348841.pdf

• 「行政機関の保有する情報の公開に関する法律 」に基づき開示した情報及び当該情報と同様の取扱いが可能と考えられる同種の情報で、反復継続的に開示請求が見 込まれるものについては、原則として Web サイトによる提供を図る。

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行政からの「課題発信」9

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行政からの課題発信• 社会課題設定

+インキュベーション– 英 ODI は NESTA (科学・技術・

芸術基金)と2年で7課題に挑戦

– 予算約 1.9 億円(含:運営費)

– 課題設定、公開データ選定、コンテスト、インキュベーション等の全体を設計

– 各段階が参加型

• OGD チューリッヒの教訓1. OGD には政治的支援が必要2. OGD 作成と活用は違う3. OGD は放置してても回るプ

ロジェクトではない4. コミュニケーション、コミュニケーション、コミュニケーション、コミュニケーション• Twitter、ニューズレター、ラウンドテーブル、リーフレット

5. OGD の効果は数字に現れるものだけではない

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Page 11: 【UDC2015】地域課題の「設定」とオープンデータ - 庄司昌彦

未来に向けたパワフルな問いを作る11

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フューチャーセンター/セッション• 20 年以上前に北欧で誕生• 未来の価値を生み出す場• 複雑な問題の解決に取組む場• 多様な人々が集まり、しがらみを超えて対話と協業を行い、創造的に問題を解決する• 日本では未来志向・市民参加のまちづくりの場として普及

参考:野村恭彦「フューチャーセンターとは」、野村恭彦『フューチャーセンターをつくろう』(プレジデント社  2012 )

マインド・ラボ(デンマーク政府)

ダイアログハウス(オランダ  ABNアムロ銀行)

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パワフルな問い (Powerful Questions)

活動の原則1. 思いを持った人の大切な問いからすべてが始まる。2. 多様な人たちの知恵が一つの場に集まる3. 集まった人たちの関係を大切にする4. 身体で学び、実践し、試作する5. あらゆる情報やアイディアを空間内に可視化する6. 良い場が行動を促す。それを信じる

パワフルな問い• 単純な Yes/No では答えられず、個人の思いや考えを引き出す• 多くの人を引きつけ対話の質を高める• 未来を志向し協力を促す

参考:野村恭彦「フューチャーセンターとは」、野村恭彦『フューチャーセンターをつくろう』(プレジデント社  2012 )

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問いを作るためのデータ活用

14https://resas.go.jp/

• 官民の様々なデータを利用• 一定条件の下、複製、公衆送信、翻訳・変形等の翻案等、自由に利用可能• OpenStreetMap を使用

参考: RESAS(地域経済分析システム)

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個人ではなく環境を裸にする都市データ

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Watch_Dogs WeareData (UBISOFT)

東京を(○○を)オープンデータが濃密な都市に!

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バルセロナ市:スマートシティ

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Wi-Fi アクセスポイント、公共センサー(街路灯・バス・バス停・駐車場・ゴミ箱)市民制作センサー(スマートシティズン・センサーキット)画像: SMART CITIZEN https://smartcitizen.me/

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Google Y / Urban Engines• 研究機関「 Google Y 」設立

– 効率的な空港やスマートシティを開発• Urban Engines 社に投資

– データ解析によって交通渋滞を緩和する技術を開発– センサーやカメラなどのハードウエアを使わずデータ解析によって電車やバスの運行状況をモニター– インセンティブプログラムで人間心理に訴え混雑緩和

17Ryan Daws “Project X/Y: Google is the "Think Different" company” developer tech宮本和明「グーグル第二の研究機関「Y」 スマートシティーに照準」日本経済新聞画像: Urban Engines 社サイトより

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さまざまな役割と人材開発18

Page 19: 【UDC2015】地域課題の「設定」とオープンデータ - 庄司昌彦

参加民主主義の拡大• 参加型デザイン  Participatory Design– 北欧  1960- 70 年代– ユーザーがデザインのプロセスに参加– 商品等が自分のニーズに合うかどうかを確認し、専門家を手助けする

• コ・デザイン  Co-Design– 専門家の助けを借りながら、ユーザー自身が解決策を見つけ、実装する– 「ともに考え、ともにつくる」( Code for Japan )

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School of Data by Open Knowledge

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ハッカソンの多様な参加者と役割多様な参加者• エンジニア• 社会課題に詳しい人・課題意識のある人• デザイナー• アナリスト・ジャーナリスト• 事業モデルを考える人

多様な役割• アイディアを出す• コードを書く• 進行を管理する• 調べものをする• データを整形する• デザイン• 使う• 事業モデルを考える• 発表資料を作る• 記録を残す

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地域課題の「設定」とオープンデータ1. 縮小社会でも枯渇しない社会的な資源2. 行政からの「課題発信」3. 未来に向けたパワフルな問いを作る4. さまざまな役割と人材開発

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