WordCamp Kansai 2015 発表資料

Copyright© 2015 FirstServer, Inc. All rights reserved. 1

日本の WordPress ホスティングの動向とレンタルサーバーの選び方

2015 年 7 月 26 日ファーストサーバ株式会社

村竹昌人


自己紹介

－広島県出身－主食はサッカー、 OASIS 、紅茶－好きなもの　本、建造物－逃げ足は遅いタイプ－ 2006 年 6 月、ファーストサーバ　お客様サポート部門入社　その後、経営戦略室課長として経営企画に携わる－ 2014 年 4 月、代表取締役社長に就任

● 村竹昌人（むらたけまさひと）

　代表取締役社長


会社概要

社名ファーストサーバ株式会社

FirstServer, Inc.

所在地大阪市中央区安土町 1丁目 8番 15号野村不動産大阪ビル 3F

事業開始 1996 年 7 月

資本金 3 億 6,357 万円

主要株主ヤフー株式会社

事業内容レンタルサーバーサービスドメイン名登録サービスクラウドサービス

http://www.firstserver.co.jp/

http://www.firstserver.co.jp/


サービスのご紹介

Yahoo!Japan の基盤を利用したクラウド型レンタルサーバ「 Zenlogic 」 ( ゼンロジック )

WordPress の無料テンプレート配布サイト「テンプレートキング」

ドメイン名登録サービス「 Do レジ」( たくさんドメイン名を管理している事業者さん向け )

https://zenlogic.jp/

http://www.templateking.jp/

http://do-reg.jp/


会議室貸出 ( 無料 )

WordPress コミュニティのみなさまにも

よくご利用いただいています。


WordPress とのかかわり

2003 年 5 月 27日

ファーストサーバでは・このころ Movable Type の問合せが入りだした・初めて WordPress の問合せがあったのが 2005 年

WordPress 簡単インストール機能は 2009 年頃から提供なのですこし出遅れ組だったかもしれません。


コミュニティとの出会いから WordCamp 協賛

2010 年の OSC で紹介を受

けて WordCamp

YOKOHAMA

に初参加 & 協賛

以来日本各地の WordCamp

に協賛しています。

http://yokohama2010.wordcamp.jp/


協賛 Episode その 1

2010 年 WordCamp YOKOHAMA の協賛時

「テンプレートキングの利用規約に GPL v.2 と相反する内容があるようです。」と注意を受けました。 ↓

法務交え喧々諤々 →規約変更 GPL 遵守


協賛 Episode その 2

2014 年テンプレートキングリニューアル時

協業していた素材サービス会社に GPL の話をするも同梱は困難。

現在同梱している画像はすべて社員が撮影したものです。

かなり真面目に取り組んでいます。






WordPress とのかかわり【 PHP Ninja 】

高速化サービスのパイオニア？


ファーストサーバに見るWordPress の利用状況


お客様層と WordPress 利用状況など

10人以下46%

11～50人31%

51～100人9%

101～200人5%

201～500人4%

501人以上4%

当社のお客様は中小零細企業・個人事業のビジネス利用がほぼ 100%

EC-CUBEや OpenPNE など日本特有のものも含め

CMS 利用者のうちWordPress の割合は約 6割

WP 58.8%

その他

41.2%

【 CSM インストール割合】

【契約者従業員数】


ファーストサーバに見るWordPress のセキュリティインシデント


発生は日常茶飯事

不正ログイン改ざん

spam 配信フィッシング

平均して毎日 1~２件のペースで改ざんが発生意外に少ない ?

ビジネス向けサービスの為比較的しっかりと管理されている

お客様が多いからかも


2015 年上半期統計不正アクセス元 IP （当社調べ）

29%

16%14%9%

6%

26%

ロシア

アメリカ

中国

その他 23 か国

ドイツオランダ

改ざんの被害にあったお客様のログに残った不正と思われるアクセスのアクセス元 IP アドレスから調査

攻撃はあらゆるところから


改ざんの原因

バージョンアップしていない

テスト ? でインストールしたままな

ど

古いバージョンのプラグイン

ローカル PC のウィルス感染


発見時はこんな対応をしています

ご連絡・対応依頼

サーバー負荷異常値

監視部隊が発見

改ざん発生

パーミッション落とすなどの対応


きちんとした対策を！

該当のファイル・ディレクトリだけ対処

改ざん後のデータを UP してしまった

2度 3度改ざんされる方も少なくありません


重要！

事前の注意

本体・プラグインの脆弱性に注意！

　　脆弱性はインストール後に発見されます

事後の対策万が一改ざんされたときの対処を考えておく！


技術的な対応

・多くのレンタルサーバで WAF (Web Application Firewall) を標準提供・簡単インストールでのセキュリティプラグイン同梱

ビジネス向けから個人向けサービスまで各社努力しています。


価格や機能に見るレンタルサーバの選び方


レンタルサーバの価格の内訳

• ハードウェア

• 回線費用

• データセンター費用

• ソフトウェアライセンス

(OSやウィルス駆除・スパム対策ソフトなど )

• 運用・開発費 ( 人件費 )

• サポートコスト ( 人件費・設備費 )


レンタルサーバの価格の内訳

↓提供価格

• ハードウェア

• 回線費用

• データセンター費用

• ソフトウェアライセンス

(OSやウィルス駆除・スパム対策ソフトなど )

• 運用・開発費 ( 人件費 )

• サポートコスト ( 人件費・設備費 )

「何人で使ってもらうか (共有サービス ) 」

「何年同じサービスを使ってもらえるか」


共有サービスもいろいろ

1台数十万円のサーバを数十人でシェア

総額数百万 ~数千万円の

システムを数千人でシェア


ハードウェア

CPU ・メモリ

OS

アプリケーション (Apache など ) ゲスト OS

CPU ・メモリ

アプリケーション (Apache な

ど )

ゲスト OS

CPU ・メモリ

アプリケーション (Apache な

ど )

ハードウェア

仮想化基盤

共有サービスもいろいろ

周囲の影響を受けやすい周囲の影響を受けにくい

一般的な共有レンサバ VPSクラウド


誰がどこまで管理しているか

OS

ハードウェア

ミドルウェア(Apache など )

WordPress などのコンテンツエリアお客様で管理

サーバ会社で管理

サービスによって異なる・マネージド・専用サーバ・ VPS ・クラウド

root権限（管理者権限）有無で大きな違い


共有サービスの違いまとめ

共有マネージド仮想専用型（ VPS ）

クラウド

WEB ・メールなどの標準機能

○ × ×

使いやすいユーザー向け設定画面

○ × ×

運用・監視 ○△

（標準は HW レベルのみ）

△（標準は HW レベルの

み）

外部バックアップ〇 △(仕組みの構築が必要 )

△(仕組みの構築が必要 )

管理者権限（自由度） × ○ ○

リソースコミット × ○ ○

拡張性 × △ ○


それぞれのメリット

　共有サーバー → 手軽・簡単

　専用サーバー → 安心・自由度

　 VPS → 手軽・自由度

　クラウド → 自由度・拡張

それぞれの良さを組み合わせたサービスも


まとめ

改ざんは他人事ではありません。あらめてご注意を

レンタルサーバは価格や容量の違いだけではな

提供会社やサービスによっても様々な違い

サイトの内容や誰が運用するかによって適切な選択を！

いろいろな会社のサービスの話が聞ける良い機会なのでぜひ気軽にコミュニケーションをとってください


Internet

WordCamp Kansai 2015 発表資料