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日本は放射能汚染ゴミをどのように処理しているか ~仮設焼却炉現場からの報告~
放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会
2015.5.17
2015/6/14
2015/6/14
2015/6/14
国直轄除染 契約一覧 旧警戒区域・計画的避難区域 (市町村除染は含まない)
市町村 受注業者 金額 期間 2015年4月以降の除染事業(事業者
は未確認)
双葉町 前田・奥村・田中JV
2,214,000,000円 (22.1億円)
2015年4月~ 2016年3月
継続
大熊町 清水建設 769,545,000円 (7.7億円)
2012年12月~ 2013年3月
大熊町 清水・大林・熊谷JV
15,120,000,000円 (151.2億円)
2013年6月~ 2014年3月
継続
浪江町 (株)倉伸 39,690,000 円(繰越)
(0.4億円) 2013年6月~
浪江町
安藤・間・戸田建設・不動テトラ・淺沼組・岩田地崎建設JV
13,500,000,000円 (135億円)
2014年9月~ 2015年3月
継続
浪江町 安藤・間・不動テトラ・淺沼組・岩田地崎建設JV
11,296,800,000 円 (113億円)
2015年1月~
双葉・浪江帰還困難区域モデル除染
安藤・間・不動テトラ・淺沼組・岩田地崎建設JV
1,793,400,000 円 (17.9億円)
2013年8月~
2015/6/14
国直轄除染 契約一覧 旧警戒区域・計画的避難区域 (市町村除染は含めない)
市町村 受注業者 金額 期間
2015年4月以降の除染事業(事業者は未
確認)
富岡町 清水・竹中土木・東京パワーテクノロジーJV
25,920,000,000円 (259.2億円)
2014年7月~ 2015年3月
富岡町 大林・東和・森本・大和小田急・東武JV
15,876,000,000円 (158.8億円)
2014年7月~ 2015年3月
富岡町 (第一中学校)
鹿島建設 128,100,000 円 (1.3億円)
2014年2月~
富岡町 鹿島・三井住友・日立製作所・鉄建・飛島JV
57,330,000,000 円 (573.3億円)
2014年9月~ 2015年3月
富岡町 (インフラ復旧)
鹿島建設 370,650,000円 (3.7億円)
2015年7月~
平成24年度(23年度
繰越)富岡町(ス
ポーツセンター)
鹿島建設 309,750,000円 (3.1億円)
2012年8月~
平成24年度(23年度
繰越)富岡町 (富岡町役場周辺)
鹿島建設 36,750,000円 (0.4億円)
2012年6月~
2015/6/14
国直轄除染 契約一覧 旧警戒区域・計画的避難区域 (市町村除染は含めない)
市町村 受注業者 金額 期間
2015年4月以降の除染事業(事業者は未確
認)
楢葉町 前田・鴻池・大日本土木JV
18,816,000,000円 (188.2億円)
2012年7月~ 2013年3月
継続
楢葉町 前田・鴻池・大日本土木JV
15,015,000,000円 (150.2億円)
2013年3月~ 2014年3月
継続
南相馬市 大成・五洋・日本国土JV
24,129,000,000 円 (241.3億円)
2014年7月~ 12月
南相馬市
大成・五洋・日本国土・佐藤工業・三菱マテリアルJV
32,486,400,000 円 (325億円)
2014年1月~ 2015年6月
2015/6/14
国直轄除染 契約一覧 旧警戒区域・計画的避難区域 (市町村除染は含めない)
市町村 受注業者 金額 期間
2015年4月以降の除染事業(事業者は未確
認)
葛尾村 奥村・西松・大豊JV
51,870,000,000 円 (519億円)
2013年3月~ 2014年3月
葛尾村 奥村・西松・大豊JV
9,828,000,000 円 (98億円)
2015年3月~ 2016年2月
田村市
鹿島・三井住友・日立プラントテクノロジーJV
3,336,795,000円 (33.4億円)
2012年7月~ 終了
2015/6/14
国直轄除染 契約一覧 旧警戒区域・計画的避難区域 (市町村除染は含めない)
市町村 受注業者 金額 期間 2015年4月以降の除染事業(事業者は未確認)
飯舘村 大成・熊谷・東急JV
7,717,500,000円 (77.2億円)
2012年8月~ 2013年3月
飯舘村 大成・熊谷・東急JV
21,630,000,000 円 (216.3億円)
2014年8月~
飯舘村 大成・西武・本間・あおみJV
32,724,000,000 円 (327.2億円)
2015年1月~12月
川俣町 大成建設 107,835,000円 87,925,086円 (195.8億円)
2012年10月~ 2013年3月
川俣町 大成・鉄建・西武JV
18,752,685,000 円 (187.5億円)
2013年3月~ 2014年3月
川俣町 大成・鉄建・西武・本間・あおみJV
21,913,200,000 円 (219.1億円)
2014年2月~
2015/6/14
国直轄除染 契約一覧 旧警戒区域・計画的避難区域 (市町村除染は含めない)
市町村 受注業者 金額 期間
2015年4月以降の除染事業(事業者は未
確認)
川内村 大林・東亜JV 4,336,500,000円 (43.4億円)
2012年7月~ 2013年3月
川内村 大林・東亜JV 3,843,000,000円 (38.4億円)
2014年3月~12月
川内村県道小野富岡線改良工事関連除染等工事
丸川建設(株) 31,320,000円 (0.3億円)
2014年3月~
常磐道 広野IC~南相馬IC
大成建設 2,021,250,000円 (20.2億円)
2012年11月~ 2013年6月
合計 4133.2億円 2015年5月13日現在
2015/6/14
福島県内 仮設焼却炉建設計画
焼却期間は廃棄物量÷一日処理量。年間稼働日数は300日とし、不明な所は日数で表した。
番号 設置市町村名
焼却対象物量 実質運転期間
施設の種類
受注業者 事業主体 基数
処理能力(トン/日)
●稼働 △建設中 ◇計画中 ▼終了
契約金額 (億円)
① 福島市 堀河町
7,726t 258日間
汚泥乾燥施設
新日鉄住金エンジニアリング、三菱総研、日本下水道事業団
環境省 1 30 ▼
解体待ち
60
② 伊達市
霊山町石田
154,003t 3年9か月
大型焼却炉
JFEエンジニアリング
衛生処理組合
1 130 △ 180
③ 川俣町 3,300t 処理方針検討中 ◇
④ 国見町
徳江上悪戸
26,000t 433日間
汚泥乾燥施設
JFEエンジニアリング
福島県、日本下水道事
業団 1 60 △
16(建設費) 87(運転)
⑤ 郡山市 日和田
17,734t 7か月間
汚泥焼却施設
神戸製鋼、神鋼環境ソリューション、日本下水道事業団、三菱総研
環境省から福島県へ移管
1 90
H26.4 指定廃棄物終了後県に移管
115 23 44
⑥
田村市都路町・川内村境
界(東京電力南いわき開閉所)
21万9千t →4万t
大型焼却炉 未定 環境省 1
400 →60
計画縮小
◇
2015/6/14
番号 設置市町村
名
焼却対象物量 実質運転期間
施設の種類 受注業者 事業主体 基数 処理能力(トン/日)
●稼働 △建設中 ◇計画中
契約金額 (億円)
⑦ 鮫川村 青生野
450t 300日
小型焼却炉
日立造船 環境省 1 1.5 ● 7.3
(3年間、解体費用含まず)
⑧ 南相馬市 小高区蛯沢笠谷
260,000t 2年2か月
大型焼却炉
JFE、日本国土JV 環境省 2 200t ×2
△
758 340+418
(H30.3まで解
体費含む)
⑨
相馬市 光陽 (新地町と共用)
約75,000t 4.4か月
大型焼却炉
タクマ ×2 IHI ×1
市(環境
省代行) 3
150t×2 270t×1
● 9割終了
41(H24) 24(H25) 8(H26)
⑩
飯舘村 ①小宮沼平 ②③蕨平
①1,900t 380日間(処理能力に応じれば63日間) ②21万トン 2年9か月 ③500t 50日間
①大型焼却炉 ②大型焼却炉 ③資材化施設
①神戸製鋼 ②IHI、日揮、熊谷組 ③日揮、太平洋セメント、太平洋エンジニアリング、日本下水道事業団、農業・食品産業技術総合研究機構、国際農林水産業研究センター
環境省 4 ①5t
②240t ③10t
①● ②③△
①39 ②414
③31
⑪ 双葉町 処理方針検討中
環境省 ◇
⑫ 大熊町 処理方針検討中
環境省 ◇
福島県内 仮設焼却炉建設計画
焼却期間は廃棄物量÷一日処理量。年間稼働日数は300日とし、不明な所は日数で表した。 2015/6/14
番号
設置市町村名
焼却対象物量 実質運転期間
施設の種類 受注業者 事業主体 基数 処理能力(トン/日)
●稼働 △建設中 ◇計画中
契約金額 (億円)
⑬ 浪江町 棚塩
289,000t 3年2か月
大型焼却炉 日立造船、安藤・間、神戸製鋼JV
環境省 1 200×1300×1
△ 495
⑭ 富岡町 毛萱
305,000t 2年
大型焼却炉
三菱重工環境・化学エンジニアリング・鹿島・三菱重工業JV
環境省 2 250×2 △ 623
⑮ 楢葉町 波倉
126,000t 3年5か月
焼却炉、セメント固化施設 候補地提示済み 環境省 1 120 ◇
⑯ 広野町 下北迫岩沢
42,280t 528日間
ガス化溶融炉 新日鉄住金エンジニアリング
町(環境
省代行) 1 80 △
32(建設費のみ)
58(町負担分)
⑰
葛尾村 野行地蔵沢
132,000t 2年2か月
大型焼却炉 JFE、奥村、西松、大豊JV
環境省 1 200 △ 372
(H30.3まで解体費込み)
⑱ 川内村 五枚沢
2,500t 357日間
小型焼却炉 日立造船 環境省 1 7 △ 29
⑲ 二本松市 東和夏無沼
108,000t 3年(280日/年)
焼却炉設置検討中
一部事務組合
1 120 ◇
2015.5.13在 業者未定:5自治体 解体費含まず・不明:6自治体 計3456億
円
福島県内 仮設焼却炉建設計画
焼却期間は廃棄物量÷一日処理量。年間稼働日数は300日とし、不明な所は日数で表した。 2015/6/14
中間貯蔵施設 契約一覧
2015/6/14
市町村 受注業者 金額 期間
双葉町 前田・西松・田中JV
375,840,000円 (3.8億円)
2015年1月~4月
ストックヤード(一時保管場)
双葉町工区 前田・西松・田中JV
83,700,000円 (0.8億円)
2015年1月~4月
除染土壌輸送(随契)
大熊町 清水・熊谷JV 346,680,000円 (3.5億円)
2015年1月~4月
ストックヤード(一時保管場)
大熊町工区 清水・熊谷JV 88,020,000円 (0.9億円)
2015年2~6月 除染土壌輸送(随契)
放射性物質汚染対処特措法
【焼却処理基準】
• 8000㏃/kg以下・・・市町村 既存の施設
• 8000㏃/kg超 ・・・ 国 仮設焼却炉
【埋立処分基準】
• 10万㏃/kg以下・・・管理型処分場(一般ゴミ・産廃)候補地は富岡町エコテッククリーンセンター
• 10万㏃/kg超 ・・・ 中間貯蔵施設
除染土はすべて中間貯蔵施設
2015/6/14
鮫川村
指定廃棄物焼却実証実験施設建設の経過
鮫川村焼却炉問題連絡会
2015/6/14
目 的
1.汚染された農林業ゴミを速やかに処理 減容化、性状安定化
2.安全性の確認、知見の蓄積 8000ベクレル超の廃棄物を燃やした実績がほとんどない
3.管理型処分場へ 焼却灰を10万ベクレル以下にするため調整
2015/6/14
指定廃棄物焼却炉第一号 鮫川村 H24年度放射性物質を含む農林業系副産物焼却実証実験に係る調査業務 事業主体 : 環境省 事業者 : 日立造船 焼却炉能力: 199kg/時(1.5t/日)
事業費 : 7億3千万円 (3年間、解体費用含まず) 焼却物 : 600t⇒450t 目的 : 8,000㏃/kg超の
農林系廃棄物の焼却処理による放射性物質の挙動の知見蓄積および安全性の確認、減容化、安定化
2015/6/14
住所非公開、「公道から見えないように」建設された
焼却施設 焼却灰仮置き場
2012年9月 2012年10月
2012年11月 2013年2月
2015/6/14
住民無視と排除
2015/6/14
環境副大臣もPR、「絶対安全」のはずだったが…
2013年7月 試験焼却 一般公開日
バグフィルタ
HEPAフィルタ
飛灰コンベア
主灰コンベア
排ガス冷却塔
煙突
2015/6/14
爆発事故 わずか9日目で…
爆発によって破損したコンベアカバー 撮影:畠山理仁氏
コンベアカバー内部 撮影:関口威人氏
環境省は未だ爆発認めず 原因は「作業員の人為的ミス」 消防、警察への通報ミスも現場責任 環境省の不指示の責任は?
主灰コンベア
2015/6/14
まるで秘密保護法?厚労省「国家公務員法<守秘義務>です」
白河地区広域市町村圏消防本部 火災原因判定書
福島労働局 事故報告書 東京新聞
2015/6/14
事故後初 再稼働の説明会(村民のみ)近隣住民を排除する環境省担当官
地権者の委任状を持って入場を求めた近隣住民に対し、門前払いした上「裁判でも何でもやって下さい」と言い放つ担当者
2015/6/14
爆発事故を起こしてもなお再稼働
2014年2月
2015/6/14
国と村を訴えた地権者
18名の地権者のうち1名が被害を訴える
同意書偽造(署名したうち4名は故人であることも判明)
土地賃貸借契約違反
環境省
「どうせ使っていない土地だし汚染されていて使えない。地権者には何の損害もない」
「今この事業を停止されると6億7千万円もの損害が生じる。どちらの被害が大きいと思っているのか」
ニュースレターを新聞折り込み
2015/6/14
福島県内の仮設焼却炉 (鮫川村以外の市町村)
2015/6/14
石原大臣「復興のシンボル」 相馬市の仮設焼却炉
災害がれき処理名目で市が環境省へ処理を委託。
がれきの放射能汚染濃度は低いとして焼却処理を開始したが後に除染廃棄物や稲わら類も燃やされた。
建設にあたり事務次官から福島県知事、市長らが竣工式をアピールしたが住民説明会は行われなかった。完成時には石原大臣、副大臣が視察し絶賛した。
工業団地の一角に建設、敷地内の企業には説明がなされた。すぐ隣にはサッカー場などがあり子供達が利用している。
2015/6/14
不可解な契約
環境省はH24年 株式会社タクマと契約し3基の炉を発注した。タクマ製は150トン×2基が納入されたが、なぜかもう1基はIHI(270トン)の炉が入れられていた。 大手焼却炉メーカーが他社製品を発注することがあるのだろうか?
IHI製
2015/6/14
稼働率51%、実質稼働日数5~8か月 相馬市仮設焼却炉稼働日数と稼働率 (単位:日)
2012年度 1号炉(150t) 2号炉(150t) 3号炉(270t) 2014年度 3号炉(270t)
2月 16 13 20 5月 3 3月 31 31 31 6月 0 4月 3 4 3 7月 3 5月 0 0 12 8月 11 6月 13 18 0 9月 15 7月 17 0 16 10月 17 8月 10 16 11 11月 11 9月 12 0 9 3号炉終了 10月 0 0 10 (計22か月) 11月 16 18 15 稼働日数合計 266
12月 23 29 0 稼働率(日/月) 48.4%
2013年度 1月 24 23 21 2月 9 28 28 3月 0 14 30 4月 1、2号炉終了(計14か月) 0
稼働日数合計 174 194 ひと月25日稼働として年間300日
1、2号炉は14か月、3号炉は22か月
稼働率(日/月) 49.7% 55.4% 3炉平均稼働率 51.2%
稼働ゼロの月や半月程度しか稼働していない月が
過半である。1基あれば事足りたのは間違いない。
2015/6/14
市民より企業が大事
相馬市の仮設焼却炉は、一般廃棄物処理施設のため廃棄物処理法による施設設置許可申請、および生活環境影響調査(アセス)が実施され、どちらも縦覧が行われた。
しかし説明会もなければ、縦覧も市民に知らされることはなかった。このため、同法で定められた利害関係者の意見提出の機会も奪われた。
相馬市は廃棄物処理法に基づく適切な手続きを怠った不作為を厳しく問われなければならない。
担当者からは「窓口での縦覧体制は取っていた」と言い訳に終始したが公告がなされなければ意味がない。
建設時の説明および生活環境影響調査の結果は、建設地である工業団地内の企業には伝えたという。
2015/6/14
郡山市 県中浄化センター 下水汚泥 仮設焼却炉
2015/6/14
わずか7か月の焼却実証事業
放射性物質含有下水汚泥(指定廃棄物等)焼却実証事業
• 処理能力90t/日
• 神戸製鋼、神鋼環境ソリューション、日本下水道事業団、三菱総研
• 115億円
• 処理期間H25年9月~H26年3月
• 下水汚泥(指定廃棄物等)及び覆土を焼却
• 指定廃棄物の処理終了後、H26.4月より福島県へ移管
事業報告(H26年5月)
• 汚泥は約500~22,400㏃/kgで約11,000t(覆土6,734t)
• 焼却灰は平均約9,400㏃/kg
(最大20,735㏃/kg)
• 焼却土壌は平均1,400㏃/kg
(最大3,655㏃/kg)
• 焼却により汚泥を無機化して68%減容化
• 排ガス中放射能は全て不検出
• 焼却による空間線量率の上昇はなし
• 焼却灰、焼却土壌からの溶出ND
• 作業員の最大被ばく量0.08m㏜/月で内部被ばくはWBCで確認されず
2015/6/14
溶融炉のスラグ、ダスト問題
溶融スラグ(㏃/kg)
H23年度 濃度 / 1か月分の量
~4月まで 約200t
4.28 334,000㏃ 4月分の量不明
5.16 113,300㏃ 70t
6.28 59,050㏃ 65t
9.22 83,360㏃ :
H26年度
5.23 2,887㏃
溶融ダスト(㏃/kg)
H23年度 濃度 / 1か月分の量
~4月まで 0.8t
4.28 欠測 4月分の量不明
5.16 2,470,000㏃ 6t
6.28 1,344,300㏃ 7t
9.22 397,400㏃ :
H26年度
5.23 35,330㏃
県中浄化センター70t/日処理(三菱マテリアル溶融炉)仮設焼却炉の設置前
脱水汚泥を1/30に減容化
2015/6/14
2015/6/14
2015/6/14
県内最大規模の焼却炉計画 田村市都路町・川内村境界
2015/6/14
建設予定地
東京電力(株)南いわき開閉所(変電所)
環境省
「これ以上ない立地条件 ぜひとも理解を」
候補地選定の理由 1. 整地済みの6万㎡の土地
2. 国道があり搬出入のアクセスがよい
3. 焼却灰の最終処分場(富岡町フクシマエコテック)が近い
4. 敷地が囲われ外部からの侵入を防げる
5. H30年まで自由に使える
2015/6/14
2013年7月 説明会
対象:都路町10区、川内村2区3区
9月 説明会
対象:前回と同じ
2014年4月
2014年6月「事前調査」説明会 対象:都路町9区(合子地区)、10区のみ(川内村はなし)
7月事前調査開始
9月田村市議会
10月
12月事前調査終了
説明会へ?
帰還の矢先に押し付けられる理不尽な計画 多くの住民から反対や疑問の声
前回説明会で出された質問への回答
都路町 避難指示解除、学校も再開
ほとんどの都路町民は反対したが、環境省は「事前調査と事業受け入れは別である」と強引に調査することを宣言し説明会を終了。
田村市長は説明会に姿を見せなかった。
他の都路町民も入場を許可されたが、事前に知らされることはなかった。たまたま入れた人は対象地区外であるとして傍聴席に置かれ、発言は許されなかった。
計画の白紙撤回を求める請願、陳情 不採択
川内村避難指示解除
2015/6/14
県北・相双を除く県内全域から集約処理する計画
11万9千トン
1万2千トン
3万8千トン 5万トン
稲わら類と汚泥の合計21万9千トン(うち農林業系約21万7千トン) プラス田村市と川内村の除染廃棄物?万トン
環境省 住民説明会資料
:非対象地域はそれぞれにおいて仮設焼却炉を設置。飯舘村は5つの市町のものを受け入れ処理
2015/6/14
過大な見積もり、過大な施設
都路町・川内村
(南いわき開閉所)
鮫川村
東京新聞の報道を受けて朝日新聞が田村市などで調査したところ同じように過大な推計量であることが分かった。
東京新聞 朝日新聞⇒ 2015/6/14
市町村アンケートで過大見積り明らかに 南いわき開閉所に集められる稲わら類推計21万7千トン 対象市町村39、回答33
合計わずか3万トン! 「21万はどのような計算か?」
「3.11後に県市町村に確認したバークの量から推計した」 と支離滅裂な回答。 過大見積りは他にも・・・ 相馬市仮設焼却炉 飯舘村 〃 鮫川村 〃 震災がれき広域処理(2012~2013)
今後の設置計画に厳重な監視が必要。
汚染物の濃度も要チェック! 郡山市 稲わら50万ベクレルなど多数見つかる
2015/6/14
環境省 過大見積り認め計画大幅縮小
地下水も必要量を確保できず
当初計画
焼却炉400トン/日
取水量800~1,200トン/日
↓
見直し後
焼却炉 60トン/日
取水量120トン/日
住民からはそれだけ地下水の少ない所で120トン/日も取水し
てしまうと、井戸水が涸れる恐れがあると批判が高まる
朝日新聞2015年2月11日
2015/6/14
なぜ汚染物を集約するの?
8,000ベクレル/kg超(指定廃棄物)=国の処理責任
8,000ベクレル/kg以下=市町村の処理責任
南いわきの計画では汚染濃度に関わらず県内から集約される。
8,000ベクレル以下のものを国が処理する理由は、焼却灰を薄めるため。焼却灰を10万ベクレル/kg以下にすることで一般ごみの「管理型処分場」に埋められる。このとき民間の処分場を活用すれば早く処分ができる。その施設を富岡町の民間処分場エコテッククリーンセンターに定めている。(なぜエコテックが選定されたのかは明らかにされていない。)
放射性物質汚染対処特措法
2015/6/14
結局こういうこと? 何が何でも
住民帰還!
除染しなくちゃ!
仮置き場がいくらあっても足りない!
今ある仮置き場を回転よくするしかない!
焼却してコンパクトに、
あとは埋めるだけ!
今ある最終処分場(エコテック)へ埋めちゃおう!
★どれか一つ崩れたら 成り立たなくなる
中間貯蔵施設は時間がかかりすぎる 焼却灰を10万ベクレル以下に薄めればOK!
焼却施設も一時的な避難所に 焼却灰保管場をできるだけ大きく!
仮置き場の同意取得業務は重要な任務(原子力コンサルの)
急がないと皆避難先に落ち着いちゃう!早く早く!
とにかく燃えるものは先に燃やせ!
2015/6/14
対策地域最初の焼却炉 飯舘村 左:小宮地区(クリアセンター) 右:蕨平地区
2015/6/14
2015/6/14
①小宮地区(片付けごみ)
焼却炉 5トン/日 39億円
②蕨平地区(除染物、稲わら、汚泥)
焼却炉 240トン/日 414億円
資材化施設 10トン/日 (IAEAと共同研究) 31億円
6市町の汚染物を焼却・再利用する飯舘村
2015/6/14
2か月分のゴミを1年かけて処理!
大規模破壊 これを環境省は「環境回復」という
飯舘村小宮①
仮設焼却施設見学の皆様へ 本施設見学には事前予約が必要です。
事前予約された皆様は、インターホンにて管理事務所を呼び出して下さい。
飯舘村クリアセンター(最終処分場)内に設置された
仮設焼却炉 片付けごみ専用のため放射線濃度は低いとされている。処理量は5t/日
ばいじんの値は㎎ではなくg/㎥ 塩化水素の値は通常より高いという
2015/6/14
飯舘村小宮② 一日処理量は5tだが、実際の処理能力は30t/日だという。作業員によると、通常は24h稼働の炉であり、同じ大きさでこのような使い方をしているところは他にないという。
設置市町村名
焼却対象物量 実質運転期間
受注業者 基数
処理能力(トン/日)
契約金額 (億円)
飯舘村 ①小宮沼
平
①1,900t 380日間
(能力に応じれば63日間)
①神戸製鋼
1 ①5t
①39
2015/6/14
実態はゴミ不足でスカスカ!
処理方法と期間
ゴミ総量÷1日処理量
=処理にかかる日数
(国の方法)
1,900トン÷5トン/日=380日(約1年強)
(本来の処理能力) 1,900トン÷30トン/日=63.3日 (2か月強)
問題点
• 処理能力は30トンなのに、一日処理量を5トンに短縮。
• ゴミは多く見せかけ過大な焼却炉を建て、一日処理量を縮小することで処理能力を小さく見せかけ、またある程度の期間を要しないと建設の前提が崩れるため処理期間を引き延ばす。
• 非効率かつ燃費が悪くなる上、立ち上げ立ち下げ時にダイオキシンが発生しやすくなる。
• 現場は線量が高く、本来2か月で終わる作業を1年に引き延ばすことで、余計な被ばくを強要する。
飯舘村小宮③
2015/6/14
飯舘村蕨平①
ご先祖も泣いている・・・
大規模破壊 これが「環境回復」か?
3.479μ㏜
お墓の部分のみ立入り可
2015/6/14
設置市町村名
焼却対象物量 実質運転期間
施設の種類 受注業者 事業主体 基数 処理能力(トン/日)
●稼働 △建設中 ◇計画中
契約金額 (億円)
飯舘村 ①小宮沼平
②③蕨平
①1,900t 380日間(処理能力に応じれば63日間) ②21万トン 2年9か月 ③500t 50日間
①大型焼却炉 ②大型焼却炉 ③資材化施設
①神戸製鋼 ②IHI、日揮、熊谷組 ③日揮、太平洋セメント、太平洋エンジニアリング、日本下水道事業団、農業・食品産業技術総合研究機構、国際農林水産業研究センター
環境省 4 ①5t
②240t ③10t
①● ②③△
①39 ②414
③31
飯舘村蕨平②
2015/6/14
飯舘村蕨平③
たかが焼却炉のために 2015/6/14
2015.4.5
2015/6/14
2015.4.5
2015/6/14
蕨平 一年前
2015/6/14
2015/6/14
2015/6/14
2015/6/14
2015/6/14
失われた無数の生命は回復などできない
2015/6/14
高濃度焼却灰・除染土をリサイクル?!
資材化施設 10トン/日(IAEAと共同研究)31億円 日揮、太平洋セメント、日本下水道事業団ほか
H25~30年まで、焼却灰と汚染土壌を各500t(計1,000t)以上処
理 施設の有効性等を確認し大型化する
中間貯蔵施設の埋設物を再利用する研究
放射性物質を分離・濃縮し、濃度を100㏃/kg以下に下げ工事資材へ活用 新技術の実証
回転式昇華装置(ロータリーキルン)により、焼却灰、土壌から放射性セシウムを気化、除去してこれを冷却、固体化し、バグフィルターで捕集、回収する。
名称:平成25年度放射性物質の
分離による焼却灰及び汚染土壌の資材化実証調査委託業務
①10万ベクレル超の焼却灰 ②除染土壌
「指定廃棄物のみを扱う試験研究」であるため、一切の施設設置許可申請が不要
2015/6/14
県内初の除染廃棄物専用焼却炉 伊達地方衛生処理組合が伊達市霊山町に建設
排水処理用ポンプの故障により水に浸かった焼却灰(一般ゴミ)指定廃棄物が多く含まれる。管理責任者は伊達市長
このようなずさんな管理体制で除染廃棄物焼却を安全に実施できるのだろうか。 2015/6/14
2014年2月:石田地区説明会(2回目)(生活環境影響調査結果報告 25名)
林野会理事長「2013年11月に事業者と契約を交わした」 住民「安全協定は?」との問いに対し、 「(法的拘束力のない)覚書を交わした。回覧で回した」と回答。 石田区長は「いつ回したのか(見ていない)。1回目説明会後、何度も 地区説明会を開催してほしいと要請したのに(無視された)。」
伊達市長「石田の皆さんには大きな心で引き受けていただいた。地域振興策※で応えたい。問題は風評対策だけ」 ※地域振興策とは・・霊山高原開発(伊達市長の説明より) 森林除染で林業再生(流通拡大)、雇用の拡大 相馬福島高速道路(H32開通)
市長「伊達市内に4つのインターチェンジを造ります。H30年福島県植樹祭を霊山に誘致したい。天皇陛下にお出でいただくことで風評もなくなる」 相馬ー福島高速道路 1,600億円
かき消される声 反対しているのに・・・
2015/6/14
伊達市霊山町
2015/6/14
伊達市霊山町
2015/6/14
伊達市長に怒りをぶつける町民
2015/6/14
(住民) こんな計画 聞いていない!
(市長) 知らなかった あなたが悪い
設置市町村名
焼却対象物量 実質運転期間
仮設焼却施設
受注業者 事業主体
基数 処理能力(トン/日)
●稼働 △建設中 ◇計画中
契約金額(億円)
葛尾村 野行地蔵沢
132,000t 2年2か月
大型焼却炉 JFE、奥村、西松、大豊JV
環境省 1 200 △
344 (H30.3まで解体費込
み)
葛尾村
仮設焼却炉 建設中
9月23日
2015/6/14
葛尾村 除染廃棄物に占領され無残な姿になり果てる牧草地 視界は隅から隅までフレコンバッグ
仮設焼却炉工事中
2015/6/14
右側の黒っぽい建物はバグフィルター。焼却炉との間にもう1台建設、二重装備となる。
作業員は20
代の若者もいるが、紙マスクくらいしかしていない。
すぐ裏手の山の斜面は8μ㏜(11月7日)。
葛尾村
11月7日
2015/6/14
川内村 五枚沢地区にがれき・家庭ごみ用仮設焼却炉(7トン/日)を建設。 都路町との境界(東電施設)に大型焼却炉の建設計画も
2015/6/14
川内村
設置市町村名
焼却対象物量 実質運転期間
仮設焼却施設 受注業者 事業主体
基数 処理能力
(トン/日)
●稼働 △建設中 ◇計画中
契約金額(億円)
川内村 五枚沢
2,500t 357日間
小型焼却炉 日立造船 環境省 1 7 △ 29
数百m手前には土砂災害警戒区域・土石流危険渓流の看板
2015/6/14
富岡町 帰還困難区域・夜ノ森
車内2.548μ㏜
富岡駅周辺
県内最大の仮設焼却炉と指定廃棄物最終処分場(フクシマエコテッククリーンセンター) 原発事故により復旧から取り残され風化する町
2015/6/14
富岡町 毛萱地区 仮設焼却炉建設現場
設置市町村名
焼却対象物量 実質運転期間
仮設焼却施設
受注業者 事業主体 基数 処理能力(トン/日)
●稼働 △建設中 ◇計画中
契約金額 (億円)
富岡町 毛萱
305,000t 2年
大型焼却炉
三菱重工環境・化学エンジニアリング・鹿島・三菱重工業JV
環境省 2 500 △ 593
11月7日
11月15日
セメント固形化施設↓
バグフィルター4基↓
焼却炉↓ 福島第二原子力発電所
2015/6/14
2015/6/14 提供 山本宗輔氏
富岡町 広大な敷地は鉄骨支柱の建屋で覆われる
2015/6/14
富岡町 福島県内各地から発生する10万㏃/kg以下の焼却灰・廃棄
物を集約・処分する産廃処分場フクシマエコテッククリーンセンター 環境省は早い段階から業者と取り決め、富岡町には事後説明。なぜかエコテック以外を検討した形跡はみあたらない。
処分場からの浸出水を放流する河川流域に田畑が広がっている
2015/6/14
楢葉町 廃炉研究拠点が置かれる楢葉町
中間貯蔵施設の候補地だったが、線量が比較的低く、帰還の妨げになるとして受け入れを拒否。代わりにセメント固形化施設を受け入れた。焼却炉も建設されることはほとんど報道されていない。 A 波倉地区
災害廃棄物(がれき)仮置き場
雨水に浸かっているフレコン
B 波倉地区 除染廃棄物仮置き場
2015/6/14
楢葉町
A がれき
B 除染物
↓最終処分場(10万ベクレル以下)
2015/6/14
除染廃棄物濃度データ
フレコンバッグ1個当たり最大濃度は山田浜
43万㏃/kg
=99μ㏜/h
↓
仮置場全体の平均値にすると
1,900㏃/kg
=0.43μ㏜/h
平均値に騙されてはいけない。
他の自治体でも全ての濃度を明らかにすべきである。
楢葉町 焼却処理の前に 汚染濃度の公表は大前提
2015/6/14
広野町 30キロ圏内の緊急時避難準備区域にあたり、2011年9月30日に避難指示が解除される。
仮設焼却炉では県内唯一の溶融炉をJヴィレッジ隣接地に建設中。Jヴィレッジでは東京オリンピックの合宿を行う予定。
広野火力発電所
仮置き場に積まれた災害がれき(木くず)
廃材は防腐剤や塗料など化学物質を含んでいる。
津波を被ったものはさらに多くの化学物質や農薬、重金属、アスベストなどが吸着している可能性があり、焼却により排ガスとともに放出される恐れがある。
11月7日スペースいっぱい
2015/6/14
溶融炉の問題点
・事故が多発
1,300℃もの高温で処理
するため、炉内の摩耗が激しく、死亡を伴う爆発事故などが度々起きている。
・高い燃料費
高温処理に必要な燃料コストが自治体の大きな負担となり、維持できず停止となった施設が後を絶たない。排出するCO2も無視できない。
・再利用スラグ
処理後のスラグはダイオキシン類が無害化されたとして路盤材に利用されているが、六価クロムの溶出問題などが各地で起きている。
広野町
2015/6/14
2014年12月 二本松市東和地域に計画発表
広域事務組合(二本松市、本宮市、大玉村) 夏無沼自然公園 キャンプ場 住民憩いの場 二本松市の東端 川俣町、浪江町に隣接 日本有数の有機農業の先進地
反対運動決起集会2015年
1月11日
2015/6/14
住民の70%が反対署名
若い母親の声 「二本松市は甲状腺がんの割合が福島市よりも高いのです。焼却炉を学校のそばに造ってほしくありません!」 2015/6/14
http://gomif.blog.fc2.com (最新情報を掲載しています)
2015/6/14