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第18講 循環式産業システム 循環型サービスの可能性を探る

18.循環式産業システム

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第18講 循環式産業システム

循環型サービスの可能性を探る

従来の産業構造とは・・・

• 「資源の採掘」→「加工」→「市場へ」→「廃棄」

の直線式だった。

・それは、「資源の枯渇」と「環境破壊」を生む

だけでなく、

・「在庫」や「雇用の不安定」等の問題もある。

理想的な産業社会とは

• 人間に合ったサービスが行き届いている。

• 内需拡大につながる。

• 雇用が確保されている。

• 環境にやさしくゴミが少ない。

• 資源の再利用が多く枯渇しにくい。

• 不正な産業がない。

• 技術の進化が常にあり、らせん状に伸びる。

タイバネティックスの考え方

①「与える状態」と「受ける状態」の対応から、

前者をサービスを与える産業、後者を

産業のサービスを受ける側と捉えた。

②ただし、一概に「生産者と消費者」とはしない。

サービスを受けた状態は、段階を進んで

自らサービスを与える側にもなる。

タイバネティックスの考え方

③状態が大きな環(わ)を成すように、

産業のサービスの流れも環(わ)を成す。

④循環式産業システムがうまく機能すれば、

人間に合った理想的な産業社会ができる

のではないだろうか?

衣食住×衣食住=九業界産業の新しい分類方法。衣の衣がファッションならば、食の衣はグルメ、住の衣はインテリアとなる。食の横軸は味と量と栄養。

従来の産業分類は、第1次産業、第2次産業・・・や、重厚長大と軽薄短小等。

インストラクターが教え、教わった人がコンテストに出て、コンテストの結果をメディアが報道し、報道を見て評論家が分析し、分析結果をインストラlクターが採用すれば循環する。

料理学校が調理を教え、教わったシェフが創造的な料理を創り、それを参考に食堂がメニューに入れ、調味料産業がソースやドレッシングに応用し、それらを料理学校が用いる。

大工が部材を整え、この部材で工芸家が作品をつくり、パンフレット業がそれを見せさせ、見たデザイナーがデザインし、大工がそのデザインに部材を整えようとすると循環する。

素材業が素材を提供し、加工業が加工し、流通業が流し、販売業が販売する。予めリサイクル可能な素材であれば、素材業へと循環する。

肥料業が耕作し、作物業が植えて育て、問屋業が卸し、小売業が売る。食べられた消耗財はエネルギーとなって働かれたり、肥料となって考えようによっては循環している。

土木業が造成し、建築業が建て、建物管理業が引き取る。不動産業が売買し、スクラップ&ビルドとなる。

大隊を参謀が策謀し、各有能者を配置する。有能者たちはそれぞれ部隊を組み、部隊が合わさって大隊を構成する。

検査業が定期健康診断を行って病気を発見したり傾向を調べ、医学研究者が治療法を研究し、それを受けて各病院が治療し、製薬業が新薬を開発し、傾向を検査業が調べる。

鉄道や道路等の交通網業の路線の上を輸送業が運び、その暴走を治安業が押さえ、もっと根本的に立法業が整え、交通網業が整備する。