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農業用データロガーシステム &得られたデータをベースとした
ワイナリー起業支援Team Logger of Shinshu Wine Hackathons 2016.02.14
Backend Server & Financial plan : K.S.
Frontend Client & UX design : Y.K.Backend & Data upload Client system : S.M.
Weather Logger Hardware/Firmware & Presentation : Harumitsu Ikeda
目次• 長野県のワイナリー産業と県の施策
• ワイナリー起業の現実
• 日本の農業の現実
• 農業用データロガー
• システムの紹介
• 使うことによって得られる効果
• さらなる応用
長野県のワイナリー産業と県の施策• 長野県は、冷涼な気候と多くの扇状地がもたらす、
日当たりのよい斜面と水はけのよい土地を活用して、古くからブドウ作りが盛んで、ブドウから作る代表的な製品としてのワインの製造が盛んです。
• 2016 年現在、県は信州ワインバレー構想を掲げ、産業としてのワインの浸透に力を注いでいます。
• こと、東御市、ならびに高山村では、ワイン特区として、酒類製造免許を取得するのに必要な年間の酒類製造量を “ 6kl” から “ 2kl” に引き下げられ、より、小規模ワイナリーが酒類製造免許をうけることを可能とし、様々なワイナリーが起業されることにより、地区の産業の活性化を図ろうとしています。
東御市と高山村がある千曲川ワインバレー
http://www.nagano-wine.jp/charm/shinshuwinevalley_kousou.pdfより転載
ワイナリー起業の現実 (1)• ワイナリーを起業しようとする人は、多くの場合「ワインが好き
だから」「自分で作ってみたい」という場合が多いとのこと。
• 元の職業としては、医者、金融関係、コンピュータ関係者、が多いそうです。
• 多くの場合、まず、数千万円の資金をあつめて起業をめざすことになるのですが、、
ワイナリー起業の現実 (2)
• ワイナリーの起業には、県の補助金制度の活用ができますが、これを使うためには、事業が軌道に乗ったときの生産量を見越した設備投資を「一番最初」に行わなければなりません。
• ゆえに、ワイナリー起業というのは、 x 億円以上の赤字から始まり、かつ、そこで育ったブドウが育つ補償もない、さらに最初のワインができあがるまで、数年(それまで無収入 ) という、きわめてリスクの高い起業ともいえます。
建物と設備2億円程度を想定
4年目から収入が確実に発生するという非常に楽観的な予測累積赤字 Max3 億円
ワイナリー起業の現実 (2)
• ワイナリーの起業には、県の補助金制度の活用ができますが、これを使うためには、事業が軌道に乗ったときの生産量を見越した設備投資を「一番最初」に行わなければなりません。
• ゆえに、ワイナリー起業というのは、 x 億円以上の赤字から始まり、かつ、そこで育ったブドウが育つ補償もない、さらに最初のワインができあがるまで、数年(それまで無収入 ) という、きわめてリスクの高い起業ともいえます。
建物と設備2億円程度を想定
4年目から収入が確実に発生するという非常に楽観的な予測累積赤字 Max3 億円
イニシャルキャッシュ数千万円程度じゃとても足らない
日本の農業の現実
• さて、高山村は、ワイン生産特区として、地区のワイン産業の強化を目指し、国内大手ワインメーカの優秀な技術者を招聘しました。 ( その道では高名な方です )• そこでわかったことは
「 ( 街中にある ) 長野気象台のデータと高山村での実測値が全然ちやう」つまり「事実上過去の気象データが全然あらへん」「ただでさえデリケートなブドウの木を、何を植えるか、どのように植えるか、最適化でけへん」「フランスをはじめとする海外勢は「化学」と「データ」を駆使してよいワインを作ってきているのに、日本で同じことをするにもベースとなるデータがあらへんがな」
※関西弁なのは奈良出身の発表者の解釈によるものです。
日本の農業の現実
• さて、高山村は、ワイン生産特区として、地区のワイン産業の強化を目指し、国内大手ワインメーカの優秀な技術者を招聘しました。 ( その道では高名な方です )• そこでわかったことは
「 ( 街中にある ) 長野気象台のデータと高山村での実測値が全然ちやう」つまり「事実上過去の気象データが全然あらへん」「ただでさえデリケートなブドウの木を、何を植えるか、どのように植えるか、最適化でけへん」「フランスをはじめとする海外勢は「化学」と「データ」を駆使してよいワインを作ってきているのに、日本で同じことをするにもベースとなるデータがあらへんがな」
※関西弁なのは奈良出身の発表者の解釈によるものです。
データマイニングの観点からも経験と勘をたよりにしてきた
日本の農業は海外に遅れをとってしまっている
そこで、「農業用データロガーシステム」の登場です。
• 機能– ワイン用ブドウを育てようとする土地の気象データの取得を行い、データベースに蓄積、ワイナリーのオーナー /従業員 /出資者 /新たに起業を目指す人でそのデータを共有する。
– その機能を有したシステムを、安価に提供する。
• 目的– 温度、湿度、日照時間等の気象データを蓄積し、データマイニングをすることによ
り– その土地での最適なワイン用ブドウ品種の選定– 剪定時期、ブドウの収穫時期の最適化
• 得られる結果– ワイナリー起業(新規就農 ) のリスク低減– 収穫時期の高精度の特定– 土地の悪天候の正確な予測、病害等の未然防止
システムの紹介ブドウ畑のなかのセンサー群 (1個 1 万円以下 )温度、湿度、気圧、日照状況を計測カメラで生育状態を記録
ワイナリーオーナー様ワイナリー出資者様新規にワイナリー起業を考えている方々
データ upload 用システム(携帯電話を想定 3 万円程度 )
クラウドにデータを upload
プロトタイピング• バッテリー動作で、温度、湿度、気圧、日照状況 (R,G,B,IR) を記録し、無線
(Bluetooth) で、 HostPC にデータを飛ばします。
• Host PC は、 Nifty クラウドにデータを Upload します
• データ閲覧用 PC で日々のデータを、ユーザの求める形にして見せます。Nifty Cloud
プロトタイプセンサーモジュールFabo の Starter Kit を使用
HostPC
データ閲覧用 PC
効果• 5ページのグラフは、非常に楽観的な予測に基づくものです。
• 4年目に確実に収入を得られるようにしなければなりません。
• だから、起業する準備として、また事業計画を確実に進めるために、これからのデータが必要になるのですワイナリー起業を硬く進めるためのデータ活用
さらなる応用• 世界の銘醸地と同じ気候をもった土地を日本で探し出せないか?
• ブルゴーニュと同じ気候を持った土地を日本で探そう。
• 他のプレミアムな農作物への応用
すべてデータが教えてくれます
Thanks a lot