写真だけの報告でも必要な情報の大半は伝わる
写真ベースの業務日報アプリ houren.soの紹介写真ベースの業務日報アプリ houren.soの紹介
株式会社日本情報化農業研究所
農業技術部部長
齋藤 毅
日本情報化農業研究所が開発・運営する、農業から生まれた現場志向Webサービス houren.so写真主体の日報投稿のグループウェアです
houren.soってどんなアプリ?
2014年09月09日 09:15:24
撮影者 :齋藤毅
2014年09月09日 09:16:01
撮影者 :齋藤毅
掃除後の写真を撮影して、houren.soに投稿することで、
誰が、いつ、どこの箇所を掃除したか?
ということを知ることができます
ある飲食店でhouren.soを利用する場合、オーナーと従業員でグループを作ります。
オーナーはちゃんと掃除されていることを確認できれば良いので、掃除した箇所と時間帯が分かればいい。
従業員は掃除し終わったことだけ伝えればノルマは達成する
掃除後の写真を投稿すれば、どちらの要件も満たす
経緯1
数年前、実際に栽培をしていた頃
日々の作業が終わった後、業務アプリに本日の作業をまとめていた。
疲れた状態での日報の投稿はきつすぎます
経緯1
作業開始前 作業終了後
2008年10月01日 08:54:18 2008年10月01日 10:19:31
差は大体1時間半
経緯1
使用した機械
作業の開始前、開始後と使用した機械の写真を渡してみたら、責任者に作業のほぼすべてのことが伝わった
経緯2
現在の私
Webで販促をしています
販促用の素材写真がほしい
現在の農場主
セレクトファーム
経緯2
販促の立場になって分かったことは、
丁寧に作業日報を投稿されたところで、真剣に読まなないし、
それ以上に、
販促で使える写真があった方が現状把握よりも遥かに有利
経緯2
どんな写真が使えるかはわからないので、日報を兼ねて写真を撮っておいてほしいと指示
こんな写真が使えたりします
写真主体の作業日報アプリのhouren.soの開発
写真を投稿しただけで大体わかるようなUIを目指しています
同じ日に撮影した写真を並べて作成する簡易的な日報機能もあります
まとめ
日報アプリは、疲れ切ってる作業者が主に投稿するもので、作業者の投稿のハードルを下げることで良質な情報を得ることができ、結果として組織全体が強くなります。
業務アプリは管理者のほしい情報ではなく、作業者の投稿のしやすさを優先することで真価を発揮する!
さらに
写真内のEXIF(撮影日やGPS)を重視しているので、当日に投稿し損ねて、後日投稿しても報告の質が落ちないので、余裕のある時に一気に投稿しても問題ない!
https://www.houren.so/
houren.soの開発中に分かったこと
植物の観察が好きな人は植物の成長のちょっとした異変を良く投稿します
機械いじりが得意な人はメンテナンスに関わる情報を良く投稿します
報告の投稿のハードルを下げることで、グループ内のメンバーの個性が見えてきて、この個性を共有することで、個々人の意識すると有利な視点というものを鍛えることができました。
houren.soの開発中に分かったこと2
グループの熟練者がこの写真に違和感を感じたとき
houren.soでは写真にお絵かきしながらコメントを投稿出来る機能があるので、
「ここが気になるので写真を撮ってきてください」とわかりやすく指示します
houren.soでは写真にお絵かきしながらコメントを投稿出来る機能があるので、
「ここが気になるので写真を撮ってきてください」とわかりやすく指示します
指摘した箇所に問題があり、熟練者でなければ気が付かないちょっとした問題の早期解決ができました。
本来なら現場で何らかの問題が発生した場合、熟練者が現場に向かって原因の特定を行いますが、写真主体の報告+印をつけることで熟練者が現場に向かわなくてもある程度の当たりが付けられるようになりました。
作業者は今後同様の問題が発生した場合、最初に同じようなところに当たりを付ければ良いと学習する機会を得たので、ノウハウの共有も行われたことになります。