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早稲田大学修士2年。 専門はテニスの動作解析です。
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テニスにおけるサービスの正確性
~トスの再現性と到達点~
早稲田大学スポーツ科学研究科彼末研究室 修士課程 2 年井元 龍太郎
研究発表
• サービスにはボールコントロール戦術が用いられる(今野 ,2007 )
• 1st,2nd によってトスの位置は変わる( John et al,2003 )
• 一般的にトスを重要な要素としてあげている• サービステストの点数とシングルスのランキング
に高い相関があることが確認された( Hewitt,1996 )
正確性(到達点)
背景(先行研究)• 風の影響でトスがずれても、正確性(到達
点)が上がる場合もある。( National レベル)
( Mendes et al,2013 )
適応力
サービスコントロールは何が関連しているのか
競技者のレベルによるトスの再現性とインパクト時の適応力
実験(中級者)
解析(中級者)
2014 年 1 月
現在
2012 年 5 月~
解析(上級者)内堀さんデータ
方法• ハイスピードビデオカメラ( CASIO 社
製 ,EX-F1, 撮影速度 300fps 、露光時間:1/1000sec )
• 動作解析ソフト Frame-DIAS IV(DKH 社製 )• キャリブレーション (Calkit)• DLT 法による三次元座標の算出
固定
上級者 7 名(早稲田大学庭球部)(テニス歴 10 年以上)
中級者 9 名(テニス歴4年~右利き)
センターとサイドに的を設置教示:的を狙うことを重視( 2nd)≒①center side➁
教示:試合と同様(≒ 1st)➂game
3 試行ぞれぞれ 20 球ずつ。
①②③
トスの再現性とは・・・
リリースからインパクトまで、トスが毎回どのくらい同じ軌道を描くのか
リリース
トップ
インパクト
→ リリース時、両足の位置を計測
再現性
トスの再現性
到達点のばらつき
トスは到達点にどれほど影響するのか
x
y x’y’
的
x
x’
y
y’
side単位は( m )
center
到達地点 インパクト位
置0.6 0.7 0.8 0.9 1 1.1 1.2
-0.40
-0.20
0.00
0.20
0.40
0.60
0.80
f(x) = − 0.0751623 x + 0.281022R² = 0.00125540656547907
1.2 1.3 1.4 1.5 1.6
-1.50
-1.00
-0.50
0.00
0.50
1.00
1.50
インパクト位置
到達地点
y = 2.3524x - 2.8996R² = 0.0495
トス (x,y,z) と到達点 (x’,y’ )それぞれの組み合わせ( 6 通り)に相関は見られなかった
A B C D E F G0
0.05
0.1
0.15
0.2
0.25
gamecenterside
(m)インパクトにおけるトスの再現性
大学生トッププレーヤーの中でもトスのインパクト時による再現性が高い、低いは存在した(有意差あり)
これまでの全体( 3 試行)の主な結果
• No-Net 試行と Net 試行においてトスの有意差なし(ロジスティック分析)
• トスをあげる方向について、被験者により左右に違う
• トスのインパクト時における再現性はボール 1.5 ~3 個のずれ( 0.09 ~ 0.21m )
(2 個ずれるとスイートスポットから外れる)* ボール 1 個 = 約 0.65m
これまでの全体( 3 試行)の主な結果• トスのインパクト時における再現性が顕著に高
い被験者はサービスの入る確率も高かった(インカレ優勝者)
• 一方でトスのインパクト時における再現性が低くてもサービスが入る確率が高い被験者もいた
• 上級者は高さに関して、トスをインパクト時に修正できた
0
0.02
0.04
0.06
0.08
0.1
0.12
0.14
0.16
中級者 Top
中級者 impact
上級者 Top上級者 Impact
上級者と中級者の違い
上級者は適応力が高い傾向にある
今後の予定1. 被験者のレベルをどのように分けて統計をとるか2. トスや到達点の基準となる数値の出し方3. 解析の切り口4. 適応力の測り方(前後の到達点を比較)
*参考 ( これまでに出した三次元データ )• 打った後のスピード、角度• トスのスピード、角度、時間• リリース時における両足の位置• 到達点の位置