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IT企業経営者向けセミナー クラウド敵か?味方か? * 20115* 株式会社サーバーワークス * 代表取締役 大石 良

経営者から見たクラウド 2011年6月

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当社代表の大石が、一般社団法人福島県情報産業協会の総会において講演した、IT企業経営者向けの「クラウドコンピューティングとの付き合い方」に関する資料です。 クラウドコンピューティングに関心のあるIT企業の経営者、経営幹部向けの内容です。

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IT企業経営者向けセミナー  

クラウドは  敵か?味方か?

*  2011年5月  * 株式会社サーバーワークス  * 代表取締役  大石 良

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クラウドとは?

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1.否が応にも目に入る  2.どうにも理解不能  3.でも付き合わざるを得ない

クラウド

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1.否が応にも目に入る  2.どうにも理解不能  3.でも付き合わざるを得ない

Page 5: 経営者から見たクラウド 2011年6月

結論

クラウド=嫁

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本日のゴール

① どうにも理解不能なアレと、  どうしたらわかり合えるのか?  

② これから先、どうしてもアレと  付き合わないといけないのか?

という問いに、一定のアイディアをご提供します

「アレ」を「クラウド」にするか「嫁」「亭主」  とするかは、皆さまにお任せします

Page 7: 経営者から見たクラウド 2011年6月

1. 自己紹介  2.  クラウドとの出会い  3.  クラウド実例  4.  改めて、「クラウドとは?」  5.  主要サービス  6.  クラウドがもたらす変化  7.  付き合い方  8.  まとめ  

Agenda

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*  昭和48年7月20日 新潟市生まれ  *  コンピューターとの出会いは10歳の頃  *  当時はPC-­‐8001にベーマガのプログラムを入力する日々  *  コンピューターの購入は11歳 / SHARP  X1  *  中2の時に初めてプログラムが書籍に掲載  *  高校入学記念にX68000を購入  *  大学生の時にパソコン通信開始。本格的にシェアウェアを販売  *  総合商社でインターネットサービスプロバイダー事業に携わる  *  2000年にECのASPを立ち上げるべく起業

おおいし 大石 株式会社サーバーワークス代表取締役

くら うど の すけ

蔵人之助

Page 9: 経営者から見たクラウド 2011年6月

1.  自己紹介  

2. クラウドとの出会い  3.  クラウド実例  4.  改めて、「クラウドとは?」  5.  主要サービス  6.  トレンドとマーケット  7.  クラウドがもたらす変化  8.  付き合い方  9.  まとめ  

Agenda

Page 10: 経営者から見たクラウド 2011年6月

ECのASPサービス  2000

モバイルの機能を追加  2003

大学向け機能を追加  2004

大学向けサービスを拡大2007-­‐

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かかるコスト

課題

大学向けサービスは季節変動が大きく  インフラの投資対効果が悪い

2月 8月

必要なサーバー数

無駄

負荷

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クラウドとの出会い

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2007年からテスト利用を開始

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当初は、開発環境から

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2008年  社内サーバー購入禁止令

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2011年  全開発サーバーがAWS上に  

 AWS  Solution  Providerの認定

Page 17: 経営者から見たクラウド 2011年6月

1.  自己紹介  2.  クラウドとの出会い  

3. クラウド実例  4.  改めて、「クラウドとは?」  5.  主要サービス  6.  クラウドがもたらす変化  7.  付き合い方  8.  まとめ  

Agenda

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クラウド実例  日本赤十字社様事例

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サイトダウンの理由

被災者:  救急医療など、支援が受けられる場所を探す目的で  

非被災者:  義援金やボランティア活動など、支援できる方法を探す目的で

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FTPでアップロードするだけ

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義援金受付システム

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Load  Balancer  /    SSL  Termination

MySQL MySQL

SMTP Web Web Web Web Web Web Web ・・・・

レプリケーション

義援金受付システム 環境構築2時間  コーディング48時間

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日赤のWebサイトをダウンから救う.

懲禦i鰯繧鷺乳剤i撚易化1翻、これらは、ネットを介したITエンジニアの無慣協力で実現したことだ。    ../L』・. ..’聾・:.噸鐸.

rrエンジニアの力は復興支援に大いに役立つ。今回の震災での事例を紹介す毒苛:li戸1 .払

 日本赤十字社(日赤)のWebサイ

トは震災発生後、アクセスが集中し

て閲覧できない状況に陥った。1日

当たり8000件程度だった閲覧数が

震災後には約50万件となり、Web

サーバーの処理が追いつかなくなっ

たためだ。

 ITサービスを提供するサーバー

ワークスの羽柴孝氏(営業部部長)

は日本赤十字社が困っていることを

3月14日朝に知り、すぐさま行動し

た。アマゾンデータサービスジャパ

ンやAmazonユーザー会の協力を得

て、コンテンツ配信サービス「Amaz㎝

CloudFmt」を用いた高速なボスティ

ング環境の無償提供を申し出た。日

本赤十字社の担当者は14日昼ころに

申し出を受け、16日未明にはWebサ

イト。正常。閲。。,。、,、講1。き。限,早、絹。構築。。、、

た。急場をしのげた日本赤十字社訓1.

杉山達哉氏(企画広報室広報担当ア

は、「困っている状況で1丁エンジニア

が手助けしてくれて、本当に助かっ

た」と話す。

徹夜をいとわず突貫作業で構築

 この件をきっかけに別の話も進ん

だ。日本赤十字社は義援金の受け付

け業務を基本的に手作業で行ってい

たが、大量に寄せられる義援金の申

し出に作業が追いつかない状況だっ

た。そこで日本赤十字社の担当者は、

羽柴氏に「ネット上で義援金を事前

登録できるようなシステムを作れな

いだろうか」と相談した。羽柴氏は

その場で経営層の承諾を得て、「で

 返答。ここからサーバーワークスのIT

 エンジニアによる急ピッチのシステ

 ム構築が行われる。

  羽柴氏は14日午後に要件をヒアリ

 ングし、大まかな仕様を決めた。開

 発は、自宅作業可の指示が出ていた

 ことにも気付かず出社していた川口…覇氏(開発・運用部エンジニア)が

 引き受けた。14日夜から徹夜で作業

 を続け、夜が明けるころ、複数サー

 バーで入力を受け付けてデータを保

 持する部分が完成した。「復興支援

 につながる緊急作業なのだから、で

 きる限りのことをやろうと思った」

 と川口氏は語る。

  15日朝、開発作業に新国学氏(開

 発・運用部システムエンジニア)と

日本赤十宇社のホームページ

團日本赤+字社の盤金事薩録システムを突賄築

人物写真は左からサーパーワークスの中嶋麻衣子氏、羽柴孝氏.川ロ樹氏、新坂学氏。右上は、高速なコンテンツ配信サービスの利用により、アクセス集中

時でも表示可能な日本赤十字社のホームページ。右下は義援金事前登録システムの入力フォーム

40  NIKKEI SYSTEMS 2011.6

         lTの現

復興の道しるべ璽

サイトで公開している分析レポート

                                       ツイート国どこでどんな物資が求められているかを見える化

人物写真は左から野村総合研究所の福島健吾氏、堀宣男氏。右上はTwitterで発信されたツイートを分析してレポート出力した画面、右下はグラフ上のポイントを

クリックすると妻示される該当ツイート

中嶋麻衣子氏(営業部)の2人が加

わる。新坂氏はマイクロブログに「自

分も何かやりたい」とつぶやいてい 1

て、それを見た羽柴氏が支援を要請

し開発に加わった。川熟手と調整の

上、新訓氏は主に管理系の画面や機

能を作成した。交通機関の乱れが予

測されていたため早めに出社してい

た中嶋氏は、出社後に川口氏らの状

況を知って手伝いを申し出た。中嶋

氏は、システムテストなどを行った。

 徹夜明けの同門氏が15日夜に抜

け、羽柴氏を含む3人のチームによ

る開発作業が15日も夜通し続いた。

義援金事前登録システムが稼働した

のは16日午前11時。直前まで修正

作業に追われた新坂氏は、「チームが

一丸となって頑張った結果、よい朝

を迎えられた」と感じた。また、稼

働の直前テストを終えた中嶋氏は「入

社2年目の自分でも役に立てたこと

がうれしい」と思った(図A)。

’rW㎞erの分析システムを開発

 こうした、ITエンジニアによる復

興支援の例は他にも多数ある。

 今回の震災ではTwitterをはじめと

するソーシャルメディアが現地から

の情報発信や被災者の安否確認など

に幅広く使われた。貴重な情報源と

して活躍したが、逆に情報があふれ

ると、今どこで何が求められている

かが分かりにくくなる。

 そのことに気付いた野村総合研究

所(NRI)の堀宣男氏(ビジネスイン

チりジェンス事業部上級システムコ

ンサルタント)と福島健吾氏(同事

業部副主任データアナリスト)は、

業務で身に付けたテキストマイニン

グ技術が役立っと考えた。

 実際に、Twitterで発信された膨大

なツイートから支援要請などの情報

を拾い出し、どこでどんな物資が求

められているかを見える化するシス

テムを開発した(図B)。システムは3

月下旬に出来上がったが、同社のサ

イトで公開するとなるとセキュリティ

などの社内審査手順を踏む必要があ

る。堀氏は早期に審査が完了するよ

う関係者に働きかけた。「夜9時から

臨時の審査会を開催してもらうなど、

相当な無理を聞き入れてもらった」 …

(堀氏)。また、審査に通るまでの問

は文書としてダウンロード可能にし

た。両氏には、各種団体から役立っ

ているとの声が寄せられているとい

う。「Twitter上での反響も大きい。

残業時間がちょっと増えたけれども

取り組んでよかった」(福島氏)。

         ましも このほかにもNRIの真下竜実氏(IT

基盤インテグレーション事業本部主

席)が、支援物資の受け手が発する

メッセージを支援者である送り手に

届けるシステムを構築した。真下氏

は、「支援したものが誰に届いたの

か、それが役立ったのか、といった

被災地からのフィードバックがあれ

ば、支援活動が長続きする」と考え

たのだという。また、システムイン

テグレータであるユー・エス・イーの

平岡由美子氏(クラウドサービス事

業部クラウドサービス推進室)らの

チームは、被災地からの避難者を受

け入れる自治体のコミュニティーを

支援するために、セールスフォース・

ドットコムの協力を得て、ボランティ

ア活動計画の管理システムを構築し

て無償提供した。

NIKKEI SYS丁EMS 2Q11.6   41

日経SYSTEMS  2011年6月号

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1.  自己紹介  2.  クラウドとの出会い  3.  クラウド実例  

4. 改めて、「クラウドとは?」  5.  主要サービス  6.  クラウドがもたらす変化  7.  付き合い方  8.  まとめ  

Agenda

Page 28: 経営者から見たクラウド 2011年6月

クラウドとは

Page 29: 経営者から見たクラウド 2011年6月

所有から利用への転換

•  すぐ使える、すぐやめられる  •  従量課金  

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所有から利用への転換

•  すぐ使える、すぐやめられる  •  従量課金  

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発電所の例

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発電所

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データセンター

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ワーク(1)

次の□にキーワードをうめてください

SaaS

PaaS

IaaS

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• ソフトの利用 SaaS

• プラットフォームの利用 PaaS

• ハードの利用 IaaS

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1.  自己紹介  2.  クラウドとの出会い  3.  クラウド実例  4.  改めて、「クラウドとは?」  

5. 主要サービス  6.  クラウドがもたらす変化  7.  付き合い方  8.  まとめ  

Agenda

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ワーク(2)

クラウドの主要4社の企業名を挙げてみて下さい

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Amazon

• Amazon  Web  Services

Microsoft

• Windows  Azure

Google

• Google  Apps

• Google  App  Engine

SalesForce

• SalesForce  CRM

• Force.com

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Amazon

• Amazon  Web  Services

Microsoft

• Windows  Azure

Google

• Google  Apps

• Google  App  Engine

SalesForce

• SalesForce  CRM

• Force.com

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ハード ソフト

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定義<実際のサービス

クラウドについて考える上で、  覚えなくてはいけない6サービス

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Google * Google  Apps  * メールとスケジューラーの  ホスティング    

* Google  App  Engine→GAE  

* Java,Python(Ruby,  PHPも可能)アプリを動かすためのプラットフォーム  

* データベースはBig  Tableという名前の  Key-­‐Valueストア(ISAMに近い)  

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Windows  Azure * Microsoft  Windows  Azure  

* .NETアプリケーションを動かすプラットフォーム  

* Azure←→オンプレミス間の移行が楽  

* C#,  VisualBasic.NETが使える  

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SalesForce.com * SalesForce  CRM  

* Force.com  

* アプリケーションのプラットフォーム  

* ApexというJavaに酷似した専用言語 * アプリの販売もできる  

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Amazon  Web  Services *  AWS  *  インフラを1時間単位で貸し出すサービス(IaaS)EC2など  

*  既存技術の延長線上で使える  * 既存の言語やアプリケーションを流用可能(負荷分散など一部書き換えが必要)  

*  先進性と事業継続性  *  クラウド事業者としては最先発  

*  Amazon自体の事業も好調で、サービスも継続と成長が見込まれる

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1.  自己紹介  2.  クラウドとの出会い  3.  クラウド実例  4.  改めて、「クラウドとは?」  5.  主要サービス  

6. クラウドがもたらす変化  7.  付き合い方  8.  まとめ  

Agenda

Page 50: 経営者から見たクラウド 2011年6月

クラウドを使う理由(1/3)

インフラ初期費用0  

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クラウドを使う理由(1/3)

インフラ初期費用0  

Page 52: 経営者から見たクラウド 2011年6月

クラウドを使う理由(2/3)

変動費化  今までも、キャパシティをあげることはできたが、これからは  

* 下げることができる  * やめることができる

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クラウドを使う理由(2/3)

変動費化  今までも、キャパシティをあげることはできたが、これからは  

* 下げることができる  * やめることができる

Page 54: 経営者から見たクラウド 2011年6月

クラウドを使う理由(3/3)

省力化  *  チューンアップするよりも、リソースを追加した方が安い  *  (ほとんど無意味な)パフォーマンステストを回避  *  セットアップが不要

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クラウドを使う理由(3/3)

省力化  *  チューンアップするよりも、リソースを追加した方が安い  *  (ほとんど無意味な)パフォーマンステストを回避  *  セットアップが不要

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このメリットが仇に  なることも・・・

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ワーク(3)

クラウドがソフトウェア開発会社にとって、  どのような驚異になるか話し合ってみて下さい  

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プロセスの変化

* インフラ構築関連の工数が激減  * テスト工数が減る  * 負荷テストが無くなる(本質的に必要無くなる)  

クラウドがもたらす効率化で、  案件規模が縮小の方向へ

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顧客心理の変化

*  クラウドで、ソフトウェアの市場は  *  ASP/SaaSへの参入が容易に  *  これまでは大きなインフラが必要だった市場が、小さくはじめてアクセスに応じて大きくすることが簡単になる  

*  PaaS上でのアプリケーション流用が一般的に * 特に初期費用が縮小  

SaaS/PaaS市場拡大の結果  システム開発は縮小トレンドへ  

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インフラの変化

*  サーバー販売  *  致命的な市場縮小の可能性  

*  レンタルサーバー  *  レンタルサーバー事業者は①クラウド事業に乗り出すか②クラウド事業者のインフラに移行するか、いずれかで生き残りを図る必要性あり  

*  データセンター  *  クラウド事業者向けのビジネスは堅調  *  長期的には需要縮退へ  

インフラはクラウドへの  一極集中が鮮明に  

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テクノロジーの変化

*  ネットワークエンジニア  *  必要性が激減  *  クラウドでは、物理的なサーバーやネットワークを扱う必要無し  *  チューンアップよりもリソース追加  

*  APIによる作業自動化  * 現地作業の必要性が激減  

クラウドの知識が無いネットワーク  エンジニアは必要性が希薄に  →エンジニアの二極化

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1.  自己紹介  2.  クラウドとの出会い  3.  クラウド実例  4.  改めて、「クラウドとは?」  5.  主要サービス  6.  クラウドがもたらす変化  

7. 付き合い方  8.  まとめ  

Agenda

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付き合うポイント

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社内利用

•  開発環境:    

•  情報インフラ:        +α

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メール・カレンダーを  Google  Appsにするメリット

•  ブラウザから操作可能  •  iPhone、Androidといったスマートフォンとの優れた統合  

•  管理の手間が大幅に削減  •  Googleの優れた検索エンジンが利用可能

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開発環境をAWSにするメリット

•  セットアップが早い  •  一度セットアップしたものを開発者同士でシェアできる  

•  止めておけば、費用は最低限  •  複数のバージョンを用意できる  •  必要になった時に、また立ち上げれば良い  

→Elastic!

Page 67: 経営者から見たクラウド 2011年6月

Elastic体験

Elastic  Compute  Cloud  →  EC2

Page 68: 経営者から見たクラウド 2011年6月

お客様に提供

Page 69: 経営者から見たクラウド 2011年6月

Microsoftな方

Windows  Azure一択!

Page 70: 経営者から見たクラウド 2011年6月

Javaな方

Force.com,  Google  App  Engine,  AWSの三択  

 個人的にはAmazon  Web  Services+Elastic  BeanStalkがオススメ

Page 71: 経営者から見たクラウド 2011年6月

Webな方

Ruby→      Perl,  PHP→

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ネットワークな方

      一択  

VPCを至急理解されたし

Page 73: 経営者から見たクラウド 2011年6月

疑問

1.  セキュリティは?  2.  サービスレベルは?  3.  従量制?

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ワーク(4)

クラウドのセキュリティについて  

•  御社がユーザーだった場合に懸念することについて  

•  御社が提案する立場の場合に懸念することについて  

それぞれ挙げてみて下さい

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事実 事実  1. 情報漏洩の80%超は社内  2. 前述の4社6サービスからの  漏洩事件は0(2011年5月現在)

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アクセス手段なし

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1. 物理サーバー(社内サーバーやプライベートクラウド)の情報の出入り口は2つ  

2. パブリッククラウドの出入り口は1つ  3. 物理的なアクセスは監査に限界がある  

社内サーバー  プライベートクラウド  

パブリッククラウド  <

クラウドのセキュリティ

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経営者の皆さまに質問

1. 会社にとって、一番大切な  リソースは何ですか?  

2. それはどこにありますか?

Page 80: 経営者から見たクラウド 2011年6月

社内金庫   銀行ネットワーク  <

お金のセキュリティ

社内サーバー  プライベートクラウド  

パブリッククラウド  <

クラウドのセキュリティ

Page 81: 経営者から見たクラウド 2011年6月

サービスレベル(品質)

1. 止まることはある  2. 止まる前提の設計が必要

Page 82: 経営者から見たクラウド 2011年6月

従量制

目下の課題(時間の問題)  

Page 83: 経営者から見たクラウド 2011年6月

クラウドに吹くフォローの風

* 技術  * HTML5  

* ビジネス  * 不景気とIFRSによるリース資産のBS計上義務が、初期投資の少ないクラウドを後押し  

* 震災の影響  * ディザスタリカバリに有効であるという認識  * クラウドを使ったBCPが積極的な検討段階  

Page 84: 経営者から見たクラウド 2011年6月

クラウドに吹くフォローの風

* 技術  * HTML5  

* ビジネス  * 不景気とIFRSによるリース資産のBS計上義務が、初期投資の少ないクラウドを後押し  

* 震災の影響  * ディザスタリカバリに有効であるという認識  * クラウドを使ったBCPが積極的な検討段階  

Page 85: 経営者から見たクラウド 2011年6月

雲をつかもう!

Page 86: 経営者から見たクラウド 2011年6月

* ソフトウェア開発(受託型SI)  * ハードウェアの販売機会は減少するが、代わりにソフトウェアの予算に回せるので、顧客の予算削減要求に対応できる  

雲をつかむ話

Page 87: 経営者から見たクラウド 2011年6月

* ソフトウェア開発(派遣・常駐型)  * 震災後のディザスタリカバリ・BCP要求に対応  * どのクラウドを選択しても、独特のノウハウが必要。こうしたノウハウを学習しておけば、需要を維持できる  

* ネットワークエンジニア(サーバーエンジニア)は、一刻も早くクラウドのトレーニングを!  ☆プログラマの方が覚えやすい

雲をつかむ話

Page 88: 経営者から見たクラウド 2011年6月

* ソフトウェア開発(パッケージ提供)  *  インストール型とSaaS型とで明確な差別化ができるか?  * YES→パッケージ存続の可能性もある  * 画像編集、会計ソフトなど  * NO→SaaS進出で新たな活路が  * インストールの手間が無くなることから、販売店の重要性が薄らぐ可能性→逆に利益率向上の機会  

雲をつかむ話

Page 89: 経営者から見たクラウド 2011年6月

1.  自己紹介  2.  クラウドとの出会い  3.  クラウド実例  4.  改めて、「クラウドとは?」  5.  主要サービス  6.  クラウドがもたらす変化  7.  付き合い方  

8. まとめ  

Agenda

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まとめ * 全体  * クラウド化の流れは必然  * 顧客  * 震災を受けてクラウド化が加速  * SaaS化の流れを受けて純粋な開発案件は  減少のトレンド  

* 技術  *  クラウドの仕様を理解した技術者に高い付加価値  

短期的にはソフトウェア開発会社の敵だが、  長期的視野で付き合い、味方にする

Page 91: 経営者から見たクラウド 2011年6月

いかがでしょうか?

① どうにも理解不能なアレを、  少しでも理解できましたか?  

② これから先、アレと付き合う  覚悟ができましたか?

「アレ」を「クラウド」にするか「嫁」「亭主」  とするかは、皆さまにお任せします

Page 92: 経営者から見たクラウド 2011年6月

ありがとうございました