モバイル企業の中国進出

D2C, 海外事業担当マネージャkuanxun wu（呉 寛洵）

kuanxun.wu@d2c.co.jphttp://www.linkedin.com/in/kuanxunwu

-2009/9/17

MCF 海外部会

2

中国市場の概況

成功事例の紹介

中国進出への仮説

Chapter 1

3

中国の基礎と長期予測

• 中国市場は、１０年のスパンで考える巨大マーケットである。

4

中国市場、０９年上半期動向

• ０９年上半期：輸出が不振、内需による官製景気？

5

携帯ユーザの普及状況

Source: CNNIC , MII, Madhouse

Mobile Phone Users695 mm

Internet338mm

MobileInternet155 mm

4730

14920

19350

24560

108.5%

51.3%29.7% 26.9%

35.1%

0

10000

20000

30000

40000

2007 2008 2009e 2010e 2011e 2012e

9860万

33190万

• 2012年に、3.3億のモバイルネットユーザが予測されている

6

Similar educational levels to traditional internet users and younger.

27% 30%

83%

18%

17%

38% 32%

12%

19%

5%19%

MobileInternet

TraditionalInternet

China

Under HS High SchoolTrade School College & Above

100%

8%19%

31%

17%

5%4%

19%

42%

66%

19%7%

32%10%

18%

10%

MobileInternet

TraditionalInternet

China

<18 18-24 25-30 31-35 35+

100%

Source: iResearch, 2008Note: “China” trade school percentage includes trade school and above

Source: iResearch, 2008, National Bureau of Statistics of China

• ネットユーザに比べて、若年層、高収益、高学歴が多い

携帯ユーザーの特徴

7

キャリアの動向

• ①3G普及、②キャリア競争の激化、③チャイナテレコムの健闘

8

モバイルコンテンツ市場の動向

• ①市場が好転、②ネット、キャリア企業の新規参入、③依然にSMSが主流

62.5148.8

233.3

383.6

54.6% 54.0% 56.8%64.4% 65.1%

0100200300400500600700800900

2007 2008 2009e 2010e 2011e 2012e

97億元

633.5億元

9

Top Portals Top Verticals

[kaixin]

[tudou]

[dianping]

ネット企業の携帯進出

2009年中国手机网民最常登 手机网站前三甲陆

39.5%

41.1%

53.8%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

手机新浪

手机百度

手机腾讯

• 4 of the Top 5 mobile internet players are internet players• out of the top 100 internet sites, 71 had mobile versions

2009年、携帯ブックマークのTop3はネット企業

10

携帯端末の動向

①NokiaとMTKが依然に主流、②ハイエンド端末の普及、③キャリア仕様の増加

Symbian40

15%Linux

2%Windows

Mobile1.8%Symbian

UIQ0.3%

Symbian60/80/90

24%

Palm0.01%

Other58%

iPhone0.02%

Blackberry0.10%

128 Px21%

Other1%

320 Px1%

240 Px46%

176 Px31%

5 main mobile operating systems: Nokia, Apple, Windows, Android, and MTK

Almost 4x increase in 240px screens in 2009 from 2008

大画面携帯が4倍増

OS別 画面サイズ別

スマートフォン

OPhone iPhone

11

デバイス別のネット利用動向

携帯のみ、ネット利用増

携帯

ネット

TV

動画

• ①携帯のみ、ネット利用増、②携帯ネットの利用は、PCネット利用のおよそ半分になっている。

12

中国市場の概況

成功事例の紹介

中国進出への仮説

Chapter 2

13

外資IT企業の中国進出

MSNQQMessenger

DoubleClickAllyesInternet Ad

EbayAlibabaE-Commerce

IndexKongMobile Contents

Google China(20%)Baidu(70%)Search

Yahoo ChinaSina, Sohu, NeteasePortal

Global BrandLocal BrandIT Service

• いずれもローカル企業に惨敗！！！→Why

14

ケース１：百度

会社概要

売上の推移 日本企業との比較

マーケットシェア

0.08Mixi

0.13DeNA

0.73Rakuten

1.73Yahoo Japan

1.25Baidu

最新の時価総額（兆円）1$=91Yen

15

百度：中国で大成功したわけ

・中国名ブランド

・中国人が好む広告戦略

・TVなどメディアも広告出稿

Promotion

・DIYだけではなく、全国販売網を構築Place

・利益の最大化Price

・安定したサービス（Googleの遮断問題）・MP3検索・Q&A、Wiki風サービス

Product

成功要因

証明したこと

•外資IT企業でも、中国市場で成功できる•先行優位性、ブランド、技術、資金は最重要な成功要因ではない

・Googleより中国市場を良く理解している・ローカル検索企業より、優れたプロダクト

Competitors

・中国ネットユーザのニーズをよくしているCustomer

・中国政府に協力的

ベンチャー精神が豊富

・意思決定が早い

（B2Cへの決断 VS Google China）・

Corporation

組織

最重要な成功要因？

Baiduは外資企業である

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ケース２：サントリー

• 日本のビール市場では、1割ぐらいのシェアを持ち、マイナーの存在だけど、

事業構造

マーケットシェア

組織

17

サントリー：中国で大成功したわけ

広告戦略Promotion

流通改革Place

価格設定Price

味の変更Product

最重要な成功要因？

参考：海外市場への参入と応化過程における流通変革,髙橋宏幸,2008/9

How

Why

• なぜ中国市場で大成功したのか

売り手の都合

買い手の都合

業績 成功要因

18

中国進出の経緯

SUN

TOR

Y

（CHIN

A

）HOLD

ING

CO

.,LTD.

上海东海

上海富仕达

江蘇企業

3)1999, 100%

China Japan1)1984, JV, 50%

2) 1995, JV, 60%

5) 2005, M&A, 74%

6) 2006, M&A, 100%

4) 1998, JV, %

①マーケティング

ノウハウの獲得

上海市場へ

の進出

生産拠点の

設立

③事業拡大

の買収

②本格的に上海進出

上海企業

昆山市

• 成功要因：買い手の都合で考え、正しく、早く行動できる

19

中国市場における外資B2C企業の成功要因

①強い信念を持つこと②現地化経営

•２番手企業、中国でも成功する•先行優位性がなくても、成功できる•ブランド、技術、資金は劣っても、成功できる

•外資B2C企業でも、中国市場で大成功できる

百度モデル サントリーモデル

20

中国市場の概況

成功事例の紹介

中国進出への仮説

Chapter 3

21

日系企業の最新動向

日本CPの中国進出は非常に難しくなっている。９月上旬、中国大手ネット企業の経営幹部へのヘアリングより

出典：７月２４日、Fonfun代表のブログ

出典：９月１４日、日経ネット

①

②

③

22

現状分析と仮説の提出

China Japan

外資の参入障壁

う社

イ社

ア社

ア

中国

B社

A社

外資の参入障壁

う社

イ社

ア社

中国

B社

A社

仮説：プラットフォーム組織X

イ社

ア社

現状

仮説

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日本はガラパコスだとすれば、中国はシフゾウ

中国 日本

経済は資本主義、政治は社会主義、世界初、史上初、独特な市場を形成している！

牛？

鹿？

ロバ？馬？

グローバルスタンダードは中国では通用しない！

挑戦しないで逃げ出すというのは卑怯だ 買い手の都合で考える

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自己紹介

• 略歴：– 94年、私費留学生として、来日。– 96年、東京工業大学工学部へ進学、専攻は無線通信と国際協力、奨学生。

– 00年、アクセンチュア東京に入社。ITコンサルタント、大手通信、電気企業を担当。

– 05年、D2Cに入社、海外担当マネージャ、中国進出を中心とした海外関連業務を担当。

– 中国で開催された国際会議、業界会議での講演歴が多数。

• 連絡先：– kuanxun.wu@d2c.co.jp– http://www.linkedin.com/in/kuanxunwu– http://wukuan.net

2005/11 Ad:tech Shanghai

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参考資料

• 中国市場– Jetro• http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/reports/07000107

– wukuan.net• http://jp.wukuan.net/search/label/China

– Madhouse• http://www.madhouse.cn/en/index.m

• 成功事例– Baidu• Baidu prospectus

– Suntory• 海外市場への参入と応化過程における流通変革,髙橋宏幸,2008/9