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12 th WOCS 2 1/21/2015 SPEAK-IPAを用いた設計指向による 公開アセスメントの試行 Copyright © 2015システム技術研究会All Rights Reserved. 1 株式会社 エー・アンド・デイ 佐藤克 株式会社 豊田自動織機 福田仁志 株式会社 NSD 村上孝 名古屋市工業研究所 小川清 システム技術研究会 山内一資, 石津和紀,倉田智穂,近藤聖久,北野敏明

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SPEAK-IPAを用いた設計指向による公開アセスメントの試行

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株式会社 エー・アンド・デイ 佐藤克株式会社 豊田自動織機 福田仁志株式会社 NSD 村上孝名古屋市工業研究所 小川清システム技術研究会

山内一資,石津和紀,倉田智穂,近藤聖久,北野敏明

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SPEAK-IPAを用いた設計指向による公開アセスメントの試行

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株式会社 エー・アンド・デイ 佐藤克株式会社 豊田自動織機 福田仁志株式会社 NSD 村上孝名古屋市工業研究所 小川清システム技術研究会

山内一資,石津和紀,倉田智穂,近藤聖久,北野敏明設計指向!!!

テスト指向!

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自己紹介

佐藤 克(まさる)

社内SEPG活動、社内アセスメント、

バリデーション、リスクマネジメント

㈱エー・アンド・ディ 開発技術センター

医療健康機器、計量(1μg~3000t)、

自動車開発支援ツール、試験計測、他

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システム技術研究会の紹介

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• 名古屋市工業研究所で1998年~、毎月1回

• 様々な企業のSEPG、アセッサー等

プロセスについての議論

アセスメント実施により理解を深める。

• 現在34名が登録(2014年12月)、毎月十数名の参加。

• ほぼ毎年学会等発表

(関係者分参考文献[3][7][8][9][10][11])http://researchmap.jp/joctf7x88-50024/#_50024

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背景と課題 おわりに

まとめ

仮説と提案 結果

作業

アジェンダ

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背景と課題

企業内だけでアセスメントをやっている者

自分のアセスメントのやり方が適切なのか?

もしかしたら、暴走しているかもしれない!?

比較する情報が欲しい。

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「適切」の意味: 客観性や妥当性(どの程度のボリュームでやればいいか等)

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しかし、公開されたアセスメントは殆ど無い!

企業内のアセスメントは機密

利害関係者以外が見る事は出来ない。

背景と課題

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背景と課題

未熟で孤独なアセッサが学ぶ場が欲しい!

オープンソースを公開アセスメントする

これならだれでも学べる。

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アセスメント対象、アセスメントどちらも公開でなければ、傍聴できない。

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仮説と提案

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つまり

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仮説と提案

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公開アセスメントの意義

①各企業の配慮や工夫を知る。

②熟練者の知見収集し気づきを得る。

③アセスメントの改善ができる

オープンソース

異業種のアセッサ

未熟 熟練

見学者

公開アセスメントアセッシ

中堅

アドバイスや気づきアドバイスや気づき学び

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仮説と提案

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公開アセスメントの意義オープンソース

異業種のアセッサ

未熟 熟練

見学者

公開アセスメントアセッシ

中堅

アドバイスや気づきアドバイスや気づき学び

①配慮や工夫を知る

異業種混成のチーム構成により、各企業の配慮や工夫を知ることができる。

その改善のノウハウを自社でのやり方に活かす事ができる。

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仮説と提案

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公開アセスメントの意義オープンソース

異業種のアセッサ

未熟 熟練

見学者

公開アセスメントアセッシ

中堅

アドバイスや気づきアドバイスや気づき学び

②熟練者の知見収集

アセスメント過程を公開することで、熟練者からの指摘を貰うことができる。また経験の浅い方の参考になり、アセスメントのやり方の議論が一緒にできる。

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仮説と提案

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公開アセスメントの意義オープンソース

異業種のアセッサ

未熟 熟練

見学者

公開アセスメントアセッシ

中堅

アドバイスや気づきアドバイスや気づき学び

③アセスメントの改善

アセッサの知識を有する方がアセスメントの内容を見る事でアセスメントプロセスの改善が可能。

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仮説と提案

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公開アセスメントの意義

①各企業の配慮や工夫を知る。

②熟練者の知見収集し気づきを得る。

③アセスメントの改善ができる

オープンソース

異業種のアセッサ

未熟 熟練

見学者

公開アセスメントアセッシ

中堅

アドバイスや気づきアドバイスや気づき学び

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作業

実際に作業を組み立ててみる

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アセスメントするオープンソースはTOPPERS/ssp

(アセッシは依頼者本人)

• TOPPERS/sspは情報がwebに公開されている。

→外部観察法でアセスメント

• 外部観察法ではわからない所

→インタビューで調べよう

• 内部関与法でプロジェクトに参加?

→非会員、知識、時間の制約

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外部観察法

診断する組織の外部(組織に関係のない)から見て診断

内部関与法

診断する組織の内部から見て(共に作業を実施して)診断

*1)TOPPERS/ssp:iTRONベースの最小セットリアルタイムカーネル

参考文献[1]社会調査法

作業

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作業(外部観察)

・H/Pに掲載情報を収集・分析

共通仕様数 3,116個

カーネル名 仕様差分数 差分割合ASP 120個 4%FMP 62個 2%HRP 130個 4%SSP 57個 2%ASP Safety 0個 0%

仕様差分まとめ

・割合は少ない・sspは57個の仕様差→差分はどうしている?

講師・教材作成者内訳

設計者内訳

・教材作成者と設計者が異なっている→情報交換はどうしている?インタビューで聴いてみようインタビューで聴いてみよう

(株)リコー

(株)アドバンストデータコントロールズ

(株)デンソークリエイト

・・・

合計 参加人数 4 1 3 ・・・教材作成 0 0 0 ・・・講師 0 0 0 ・・・総計 0 0 0 ・・・

名大・技科大

個人会員宮城県産業技術総合センター

(資)もなみソフトウェア

・・・

ASP 2006~ 3 1 1 0 ・・・FMP 2006~ 2 1 1 0 ・・・HRP 2006~ 5 1 0 0 ・・・SSP 2010~ 0 1 0 0 ・・・

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・合計 19 6 5 5 ・・・

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作業 (アセスメント対象)

TOPPERS/ssp制約条件

1)アセッサがTOPPERS/ssp会員企業の場合

TOPPERSの開発作業に参加したり、閲覧して

診断してよい。

2)アセッサがTOPPERS/ssp会員企業以外の場合

公開情報に基づいて診断。

→ 今回は2)で実施

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作業

アセスメントモデル

SPEAK-IPA

独立行政法人情報処理推進機構が提供する、プロセスアセスメントモデル。<参考文献[4][5]>

http://www.ipa.go.jp/sec/reports/20130326_2.html

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作業

• アセスメントチーム(6名敬称略)リーダ:山内メンバー:福田,石津,倉田,村上,佐藤●AutomotiveSPICE Provisional Assessor 数名●NSSOL SPEAKアセッサコース受講者 数名●SPEAK-IPA準アセッサコース受講者 数名

●学会発表経験者<参考文献[8][10]等>

業種:自動車,産業機械, IT/エンジニアリング, 計測機器、等(6名とも所属企業は異なる。 TOPPERS/ssp使用経験なし)

アドバイザ:北野,近藤<参考文献[3]等>

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作業

• 成果物はwebから参照。

• 公開インタビュー

9月、10月、11月の3回実施

アセッサが顔を合わすのも毎月1回だけ。

コミュニケーションが足らない。

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作業

毎月のインタビューの合間にアセッサ間のコミュニケーション。

●フリーのWeb会議システムを使う

(Google Hangout)

Web会議6回x2~3h、インタビュー3回x3h、+α

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9 10 11 12

インタビュー

Web会議

▲12

▲10

▲7

▲4

▲19

▲2▲14

▲29▲6

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作業

成果物の保管庫(リポジトリ)も欲しい

●フリーのグループウェアを使う

(サイボウズLive)

アセスメントの計画書や報告書だけでなく、様々な成果物等を残す事により、類似のことを行おうとした時の再現性の手助けになる。

【ノウハウの保存】希望者に公開できたら良い情報になるかも!?

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ミーティングツールを使っても、言葉でやり取りするだけでは、どうしてもアセッサ間の認識のずれがおきる。

特に事業目標とアセスメントプロセスの関連に、もやもやが有る様だ。

作業

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もやもや

もやもや

それって、どういう意味?

どこに関係があるの?

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図にしてみました

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結果 事業目標とアセスメント対象プロセスの関係図

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①採用を増やす(組込み界のLinux)

②良質なOSSで技術と産業振興を推進する

a)第三世代開発の設計指針を明確化したい

b)ソースコードの理解を助ける図を用意したい

c)ソフトウェア部品の品質評価尺度を用意したい(機械部品、電子部品と同様な)

③高品質・効率的な開発技術/ツールを提供する

ソフトウェア部品として企業の共通部門が体系的にサポート(教育を含む)できるようにしたい

④組込みシステム技術者を育成する

OSSを用いた教育コース/教材/教育の場を提供したい

要求事項抽出

文書化

ソフトウェア設計

品質保証

品質管理

教育訓練

リスク管理

結果 事業目標とアセスメント対象プロセスの関係図

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①採用を増やす(組込み界のLinux)

②良質なOSSで技術と産業振興を推進する

a)第三世代開発の設計指針を明確化したい

b)ソースコードの理解を助ける図を用意したい

c)ソフトウェア部品の品質評価尺度を用意したい(機械部品、電子部品と同様な)

③高品質・効率的な開発技術/ツールを提供する

ソフトウェア部品として企業の共通部門が体系的にサポート(教育を含む)できるようにしたい

④組込みシステム技術者を育成する

OSSを用いた教育コース/教材/教育の場を提供したい

要求事項抽出

文書化

ソフトウェア設計

品質保証

品質管理

教育訓練

リスク管理

結果 事業目標とアセスメント対象プロセスの関係図

事業目標Copyright © 2015システム技術研究会All Rights Reserved. 27

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①採用を増やす(組込み界のLinux)

②良質なOSSで技術と産業振興を推進する

a)第三世代開発の設計指針を明確化したい

b)ソースコードの理解を助ける図を用意したい

c)ソフトウェア部品の品質評価尺度を用意したい(機械部品、電子部品と同様な)

③高品質・効率的な開発技術/ツールを提供する

ソフトウェア部品として企業の共通部門が体系的にサポート(教育を含む)できるようにしたい

④組込みシステム技術者を育成する

OSSを用いた教育コース/教材/教育の場を提供したい

要求事項抽出

文書化

ソフトウェア設計

品質保証

品質管理

教育訓練

リスク管理

結果 事業目標とアセスメント対象プロセスの関係図

アセスメント対象プロセスCopyright © 2015システム技術研究会All Rights Reserved. 28

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①採用を増やす(組込み界のLinux)

②良質なOSSで技術と産業振興を推進する

a)第三世代開発の設計指針を明確化したい

b)ソースコードの理解を助ける図を用意したい

c)ソフトウェア部品の品質評価尺度を用意したい(機械部品、電子部品と同様な)

③高品質・効率的な開発技術/ツールを提供する

ソフトウェア部品として企業の共通部門が体系的にサポート(教育を含む)できるようにしたい

④組込みシステム技術者を育成する

OSSを用いた教育コース/教材/教育の場を提供したい

要求事項抽出

文書化

ソフトウェア設計

品質保証

品質管理

教育訓練

リスク管理

結果 事業目標とアセスメント対象プロセスの関係図

本来の段落は①・・・・・・・・・・②・・・・・・・・・・

a)・・・・・・・・b)・・・・・・・・

だが、依頼者が強く求めている目標を突出させて表した。

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①採用を増やす(組込み界のLinux)

②良質なOSSで技術と産業振興を推進する

a)第三世代開発の設計指針を明確化したい

b)ソースコードの理解を助ける図を用意したい

c)ソフトウェア部品の品質評価尺度を用意したい(機械部品、電子部品と同様な)

③高品質・効率的な開発技術/ツールを提供する

ソフトウェア部品として企業の共通部門が体系的にサポート(教育を含む)できるようにしたい

④組込みシステム技術者を育成する

OSSを用いた教育コース/教材/教育の場を提供したい

要求事項抽出

文書化

ソフトウェア設計

品質保証

品質管理

教育訓練

リスク管理

結果 事業目標とアセスメント対象プロセスの関係図

事業目標とプロセスの関係を線で結んだ。これによりなぜそのプロセスをアセスメントするのかがわかりやすくなった。

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①採用を増やす(組込み界のLinux)

②良質なOSSで技術と産業振興を推進する

a)第三世代開発の設計指針を明確化したい

b)ソースコードの理解を助ける図を用意したい

c)ソフトウェア部品の品質評価尺度を用意したい(機械部品、電子部品と同様な)

③高品質・効率的な開発技術/ツールを提供する

ソフトウェア部品として企業の共通部門が体系的にサポート(教育を含む)できるようにしたい

④組込みシステム技術者を育成する

OSSを用いた教育コース/教材/教育の場を提供したい

要求事項抽出

文書化

ソフトウェア設計

品質保証

品質管理

教育訓練

リスク管理

結果 事業目標とアセスメント対象プロセスの関係図

リスク管理プロセスは全体に影響する為、線で結ばずに大括弧で括った。

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①採用を増やす(組込み界のLinux)

②良質なOSSで技術と産業振興を推進する

a)第三世代開発の設計指針を明確化したい

b)ソースコードの理解を助ける図を用意したい

c)ソフトウェア部品の品質評価尺度を用意したい(機械部品、電子部品と同様な)

③高品質・効率的な開発技術/ツールを提供する

ソフトウェア部品として企業の共通部門が体系的にサポート(教育を含む)できるようにしたい

④組込みシステム技術者を育成する

OSSを用いた教育コース/教材/教育の場を提供したい

要求事項抽出

文書化

ソフトウェア設計

品質保証

品質管理

教育訓練

リスク管理

結果 事業目標とアセスメント対象プロセスの関係図

深い関係性のある目標を線で繋いだ

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①採用を増やす(組込み界のLinux)

②良質なOSSで技術と産業振興を推進する

a)第三世代開発の設計指針を明確化したい

c)ソフトウェア部品の品質評価尺度を用意したい(機械部品、電子部品と同様な)

③高品質・効率的な開発技術/ツールを提供する

ソフトウェア部品として企業の共通部門が体系的にサポート(教育を含む)できるようにしたい

④組込みシステム技術者を育成する

OSSを用いた教育コース/教材/教育の場を提供したい

要求事項抽出

文書化

ソフトウェア設計

品質保証

品質管理

教育訓練

リスク管理

結果 事業目標とアセスメント対象プロセスの関係図

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b)ソースコードの理解を助ける図を用意したい アセッシとのずれを発見

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結果 事業目標とアセスメント対象プロセスの関係図

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もうひとつの依頼:(アセスメント改善推進者から)

●アセスメントの改善アセッサの技能向上、技能伝達、作業診断の仕方の改善を図る。

図を使うことでアセスメントの改善ができた!

公開アセスメントの意義③アセスメントの改善ができる だったよね

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参加者の感想

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結果

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結果

●参加したアセッサの意見

• 様々な立場の人から様々な

意見が聞けて嬉しかった。

• 自分のアセスメントのやり方が、そう大きく間違っていない事がわかって安心できた。

• 自分の以前のやり方が間違っていたことを再認識できた。

• 納得がいくまで突き詰めて考える時間がとれたのは貴重だった。

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参加したアセッサの意見

• 定量的な根拠の重要性が改めて分かった。

• 参考になった点

– SWORを表にして、強み/弱みの両方のリスクを洗い出すまとめ方

–他のアセッサの疑問提起から議論の進め方

• じっくりと考えた上で、自分の考えがいたっていない部分を教わった。

− 対象がTOPPERS全体に広がってしまったため、スコープがぼやけてしまった

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結果

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●参加した依頼者(アセッシ)の意見

①採用を増やす

見学者から・・・

「試作・量産の場合に何をすればいいか分かった」

「Linuxと比べTOPPERS/sspの得失が明確になり、

やると良い事が明らかになった。」

②-b)ソースコードの理解を助ける図を用意したい

機種毎に異なる電源投入時の立ち上がり方等を

記述する図の提案がアセッサ側からあった。

起動時のポーティング設計が容易になる。

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設計書に必要な事項(例)

• 電源投入時の機種間の同期条件の記載複数の機種がネットワークラインで繋がっている時に機種間の通信を成立させるためには機種それぞれの立ち上がり時間などを考慮しなければならない

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機種C

機種A

機種B

電源投入時の立ち上がり時間の違いによるシステム同期赤線で同期をとらないと通信が成立しない

ネットワークライン

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結果

●参加した見学者の意見(未熟者)

• 自分の悩みと同じ所が問題点に

なっている事がわかった。

• 何が正しいかは立ち位置で変わってくる事がわかった。

• モデルの順番に質問するのではない方法に初めて触れた。

• 試行錯誤し、解に導くプロセスを感じた。

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1/21/2015

結果

●参加した見学者の意見(熟練者)

• TOPPERS/sspは、CMMIのRD(要件開発)や、PMBOK等コミュニケーションのマネージメントに問題が有るかも。

• 利用者のニーズからの要件を『どのような機能、仕組みでマネージメントするか』という認識が薄いかも。

• 発展させたいなら、 「流れに任せる」だけでなく「流れを読む」も必要かも。

• 近い思惑を持ったメーカの「集まり」を構成し、より広いユーザの要望を取り込むやり方が、多くの開発者の共感を呼ぶかも。

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結果

●Webツールについて

• フリーのWeb会議システム(google hangout)若干なれが必要

時間や場所の制約が少い

お互いの表情が感じられ、上手く活用できた。

• フリーのグループウェア(サイボウズ Live)共同作業をする上でのリポジトリ

掲示板への投稿もその時々の意見として残り便利。

これらのツールもオープンソースを利用しており、ソフトの選定にオープンソースの知見は重要

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1/21/2015

結果

●アセスメントの工夫

–従来のアセスメント報告書は文章が多い報告

–業種が異なるメンバーで理解が困難

–つながりを「見える化」することが大事。

• モデルの理解のための図は利用していた

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図に残す事が出来た。

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1/21/2015

アセッサ アセッシ 見学者

熟練者 各社の事例を知り考え方の幅が広がった。

同業者の常識が異業種のアセッサとどう違うかヒントを得た。

インタビューで想定した質問がでなかったが、業種の知識領域の差だと気付いた。

中堅と未熟者

目的を絞る過程で、自分達の作業を改善する情報が得られた。

アセッシとアセッサが交わした意見から、悩みや課題は同じだと思った。

まとめ

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意義①各企業の配慮や工夫

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アセッサ 依頼者 見学者

熟練者アセスメント目的を固めて計画する事の意義を痛感した。

アセスメント結果から目的の情報を得られた。

中堅と未熟者

アセスメントの計画、インタビュー、評定の出し方のポイントを知る事が出来た。

インタビュー中の会話がモデルの表現と違い、モデルの知識だけではインタビューできないと思った。

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まとめ意義②熟練者の知見収集

意義③アセスメントの改善

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おわりに

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未熟で孤独なアセッサは救われたか?

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1/21/2015

おわりに

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未熟で孤独なアセッサは救われたか?

Yes!

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1/21/2015

ご静聴有難うございました

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参考文献

[1] 社会調査法,福武直・松原治郎, 有斐閣,1967[2] ISO/IEC 15504 part5, ISO, 1998/2008.[3] Automotive SPICEを例にしたアセスメントモデルに対する評価指標,河野文昭, 足立久美, 小川清, 北野敏明, 込山俊博,電気関係学会東海支部連合大会,2006

[4] SPEAK-IPA, www.ipa.go.jp,2007/2012[5] プロセス改善ナビケーションカイドプロセス診断活用編(SEC BOOKS) ,IPASEC,2007[6] プロセス改善ナビケーションカイドベストプラクティス編(SEC BOOKS),IPASEC,2008[7] 最小セットOS開発の作業改善と診断,後藤健太郎, 柏原一雄, 市川知典, 竹下千晶, 三輪田寿康, 川口直弘, 堀武司, 斉藤直希, 小川清,情処学会研究報告,2009

[8] 製品、作業、人に着目した効率的な作業診断の実践,飯田卓郎,山内一資,丹羽友治,市川知典,村上孝,近藤聖久,北野敏明,小川清,第8回クリティカルソフトウェアワークショップ, 2011

[9] アセスメント経験にもとづくSEPG人材育成と現場改善への展開,倉田智穂,第8回クリティカルソフトウェアワークショップ, 2011

[10]作業モデルと診断モデルの分析と仕立てについて,村上孝, 北野敏明, 小川清,電気関係学会東海支部連合大会,2011

[11] TOPPERS/SSPへの組込みコンポーネントシステム適用における設計情報の可視化と抽象化, 鵜飼敬幸, 第9回クリティカルソフトウェアワークショップ, 2011

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今後の課題

• 依頼内容の未達部分

– c)ソフトウェア部品の品質評価尺度を用意したい(機械部品、電子部品と同様な)

–アセスメントプロセスのアセスメント

• 利用したツールの評価

–オープンソースの利用度合いを含む

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自己紹介

福田 仁志

社内SEPG活動、社内アセスメント、

バリデーション

株式会社 豊田自動織機

産業車両、繊維機械、自動車組立、

カーエアコン用コンプレッサ、エンジン、

車載電子機器、など

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