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サササ / ササササササササ - ササササササ - 2008 サ 9 サ 7 サ [email protected]

サーバ/インフラ構築入門(1)

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Page 1: サーバ/インフラ構築入門(1)

サーバ /インフラ構築入門-冗長化の基本 -

2008年 9月 7日[email protected]

Page 2: サーバ/インフラ構築入門(1)

冗長化とは

• – 冗長化 Redundancy–最低限必要な量より多めに設備を用意しておき、一部の設備が故障してもサービスを継続して提供できるようにシステムを構築するこ

と。e-words.jp - 冗長化

http://e-words.jp/w/E58697E995B7E58C96.html

Page 3: サーバ/インフラ構築入門(1)

SPOF(単一障害点)

• Single Point of Failure–その一点に異常が発生すると、システム全体に障害が発生する箇所のこと。

Page 4: サーバ/インフラ構築入門(1)

SPOFの例 例: アキレスの踵(かかと)

• ギリシャ神話のアキレスは不死身の肉体を有していたが、踵だけは不死身でなかった。そのため、トロイア戦役でトロイ王子パリスに討たれた。 例: ジークフリートの背中

• ドイツの英雄叙事詩「ニーベルングの歌」の英雄ジークフリートは、竜の血を浴びて不死身の肉体を得たが、背中に菩提樹の葉が張り付いていたため、ここが唯一の弱点となった。 例: 蛮暴狼の背中

• 「闘将 !! 拉麺男」でラーメンマンの幼なじみ蛮暴狼は厳しい修行で筋肉拳を極め、どんな攻撃でも傷つけられない不死身の肉体を手に入れる。しかし少年時代に背中に張り付いた葉っぱが彼の唯一の弱点となった。背中の枯葉に気が付いたラーメンマンに、その部分は鍛えられていないことを見抜かれ、倒される。

Page 5: サーバ/インフラ構築入門(1)

素朴なサーバシステム

インターネットインターネットルータ

Webサーバ

SPOF!

Page 6: サーバ/インフラ構築入門(1)

予備機の導入(コールドスタンバイ)

インターネットインターネットルータ

Webサーバ

ルータ(予備)

Webサーバ(予備)

Page 7: サーバ/インフラ構築入門(1)

ルータが故障!

インターネットインターネットルータ

Webサーバ

ルータ(予備)

Webサーバ(予備)

故障

ルータ(予備)

ルータ(予備)

Webサーバ

ルータ(予備)

Page 8: サーバ/インフラ構築入門(1)

サーバが故障!

インターネットインターネット

Webサーバ

ルータ(予備)

ルータ(予備)

ルータ(予備)

Webサーバ

ルータ(予備)

故障

ルータ

Webサーバ(予備)

故障

Page 9: サーバ/インフラ構築入門(1)

コールドスタンバイの問題点

• 主系と待機系の環境を全く同じにしておかねばならない–実運用的には困難なことも多い

• 配線の切り替え、機器の起動などでダウンタイム(停止時間)が発生してしまう–深夜に障害が発生したら?

Page 10: サーバ/インフラ構築入門(1)

ホットスタンバイ( Active/Stand-By)

インターネット

同期

Webサーバ

Webサーバ(予備)

インターネット

ルータ(予備)

ルータ

Page 11: サーバ/インフラ構築入門(1)

フェイルオーバー( Failover)

• フェイルオーバー–主系に障害が発生したときに、自動的に処理を待機系に引き継ぐこと

–ここでは仮想 IPアドレス (VIP/ VurtualIP)を用いる

• ヘルスチェック–主系での障害発生を検出する仕組み–例:

• ICMPによる問い合わせ• HTTP GETによるチェック

Page 12: サーバ/インフラ構築入門(1)

VIPによる IPアドレスの引き継ぎ(1)

インターネット

10.0.0.101

10.0.0.102

インターネット

ルータ(予備)

ルータ

VIP:10.0.0.100

ユーザ

Page 13: サーバ/インフラ構築入門(1)

VIPによる IPアドレスの引き継ぎ(2)

インターネット

10.0.0.101

10.0.0.102

インターネット

ルータ(予備)

ルータ

VIP:10.0.0.100ユーザ

故障

Page 14: サーバ/インフラ構築入門(1)

Active/Stand-By構成の問題点

• フェイルオーバー動作が敷居が高い–実は簡単

• 待機系の導入コストが必要–待機系が待機しているだけなのはもったいない

–負荷分散( Load Balance)を用いてActive/Active構成へ

Page 15: サーバ/インフラ構築入門(1)

Webサーバの冗長化(1)DNSラウンドロビン

Page 16: サーバ/インフラ構築入門(1)

DNSラウンドロビンとは

• DNSラウンドロビン( DNS Round Robin)– DNSを利用して、一つのサービスに複数台のサーバを割り当てる方法

–問い合わせの度に異なった IPアドレスを返す(とは限らないが)

Page 17: サーバ/インフラ構築入門(1)

概念図

x.y.z.1

x.y.z.2

DNS

ユーザ A

www.example.com IN A x.y.z.1

www.example.com IN A x.y.z.2

www.example.com

x.y.z.1

ユーザ B

www.example.com

x.y.z.2

Page 18: サーバ/インフラ構築入門(1)

デモ

• デモ

Page 19: サーバ/インフラ構築入門(1)

チープな DNSラウンドロビンは高価なロードバランサの座を奪い返

せるか

それは難しい

Page 20: サーバ/インフラ構築入門(1)

DNSラウンドロビンの問題点

• サーバの数だけグローバル IPが必要• 均等に分散されるとはかぎらない• ケータイ端末では一つ目の IPが利用できないときでも、 2番目の IPを用いない場合がある

• サーバがダウンしても、そのサーバにアクセスし続けてしまう–少なくともキャッシュが保持されている間は倒

• あくまで負荷分散を目的とした機能

Page 21: サーバ/インフラ構築入門(1)

Webサーバの冗長化( 2)IPVSでロードバランサ

Page 22: サーバ/インフラ構築入門(1)

IPVS(IP Virtual Server)

• ソフトウェアでロードバランサを実現するためのソフトウェア

• いわゆる L4スイッチ– L4:トランスポート層– 要するに IPアドレスとポード番号の世界

• OSSで無償利用可能!• 最近のディストリビューションなら導入も簡単

Page 23: サーバ/インフラ構築入門(1)

こんな構成

Web1:192.168.1.101

Web2:192.168.1.102

ロードバランサ :

192.168.1.100

仮想サーバVIP:10.0.0.100

ユーザ

Page 24: サーバ/インフラ構築入門(1)

デモ

• デモ

Page 25: サーバ/インフラ構築入門(1)

LVS-NAT

Web1:192.168.1.101

Web2:192.168.1.102

ロードバランサ :

192.168.1.100

仮想サーバVIP:10.0.0.100

ユーザ

必ずロードバランサを経由する。

http →のトラフィック(量)は非対称。 帯域がもったいない

Page 26: サーバ/インフラ構築入門(1)

LVS-DSRDirect Server Responce

Web1:192.168.1.101

Web2:192.168.1.102

ロードバランサ :

192.168.1.100

仮想サーバVIP:10.0.0.100

ユーザ

ロードバランサを経由しない。

大量のトラフィックは直接クライアントに。

Page 27: サーバ/インフラ構築入門(1)

Webサーバの冗長化( 3)ルータの冗長化 -VRRP

Page 28: サーバ/インフラ構築入門(1)

VRRP(Virtual Router Redundancy Protcol)

• ルータ間の冗長構成を実現するためのプロトコル

• こんどやります。