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いま、できるアジャイル
ワイクル株式会社 角征典 (かど まさのり)
1
2013-08-08 アジャイルソフトウェア開発セミナー2013 in 札幌
自己紹介
2
‣角 征典(@kdmsnr)‣ワイクル株式会社 取締役(2008~)‣産業技術大学院大学の学生(2012~)‣技術書翻訳:
自己紹介
2
‣角 征典(@kdmsnr)‣ワイクル株式会社 取締役(2008~)‣産業技術大学院大学の学生(2012~)‣技術書翻訳:
@IT:「LEGOブロックで街づくり」 実体験型スクラム入門をのぞいてみた
3http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1305/28/news059.html
"アジャイル"とは何か
4
http://agilesherpa.org/intro_to_agile/what_is_agile_development/
スクラムガイド 2013
5http://github.com/kdmsnr/scrumguide
アジャイルまでの歴史
6(参考)玉井哲雄「ソフトウェア工学」http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~tamai/pub/sebook.pdf
アジャイルまでの歴史‣ IBM System/360('64)
6(参考)玉井哲雄「ソフトウェア工学」http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~tamai/pub/sebook.pdf
アジャイルまでの歴史‣ IBM System/360('64)‣ ソフトウェアの危機('68)
6(参考)玉井哲雄「ソフトウェア工学」http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~tamai/pub/sebook.pdf
アジャイルまでの歴史‣ IBM System/360('64)‣ ソフトウェアの危機('68)‣ 構造化プログラミング('70s)
6(参考)玉井哲雄「ソフトウェア工学」http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~tamai/pub/sebook.pdf
アジャイルまでの歴史‣ IBM System/360('64)‣ ソフトウェアの危機('68)‣ 構造化プログラミング('70s)• Winston W. Royce「Managing the Development of Large Software Systems」('70)
6(参考)玉井哲雄「ソフトウェア工学」http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~tamai/pub/sebook.pdf
アジャイルまでの歴史‣ IBM System/360('64)‣ ソフトウェアの危機('68)‣ 構造化プログラミング('70s)• Winston W. Royce「Managing the Development of Large Software Systems」('70)• DOD-STD-2167('85)、DOD-STD-2167A('88)
6(参考)玉井哲雄「ソフトウェア工学」http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~tamai/pub/sebook.pdf
アジャイルまでの歴史‣ IBM System/360('64)‣ ソフトウェアの危機('68)‣ 構造化プログラミング('70s)• Winston W. Royce「Managing the Development of Large Software Systems」('70)• DOD-STD-2167('85)、DOD-STD-2167A('88)
‣ オブジェクト指向分析/設計('90s)
6(参考)玉井哲雄「ソフトウェア工学」http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~tamai/pub/sebook.pdf
アジャイルまでの歴史‣ IBM System/360('64)‣ ソフトウェアの危機('68)‣ 構造化プログラミング('70s)• Winston W. Royce「Managing the Development of Large Software Systems」('70)• DOD-STD-2167('85)、DOD-STD-2167A('88)
‣ オブジェクト指向分析/設計('90s)• Rational が Objectory AB を買収('95)→ RUP('98)
6(参考)玉井哲雄「ソフトウェア工学」http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~tamai/pub/sebook.pdf
アジャイルまでの歴史‣ IBM System/360('64)‣ ソフトウェアの危機('68)‣ 構造化プログラミング('70s)• Winston W. Royce「Managing the Development of Large Software Systems」('70)• DOD-STD-2167('85)、DOD-STD-2167A('88)
‣ オブジェクト指向分析/設計('90s)• Rational が Objectory AB を買収('95)→ RUP('98)• アジャイルソフトウェア開発宣言('01)
6(参考)玉井哲雄「ソフトウェア工学」http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~tamai/pub/sebook.pdf
アジャイルまでの歴史‣ IBM System/360('64)‣ ソフトウェアの危機('68)‣ 構造化プログラミング('70s)• Winston W. Royce「Managing the Development of Large Software Systems」('70)• DOD-STD-2167('85)、DOD-STD-2167A('88)
‣ オブジェクト指向分析/設計('90s)• Rational が Objectory AB を買収('95)→ RUP('98)• アジャイルソフトウェア開発宣言('01)• The Hillside Group('93)、DSDM('94)、Scrum('95)、XP('99)
6(参考)玉井哲雄「ソフトウェア工学」http://www.graco.c.u-tokyo.ac.jp/~tamai/pub/sebook.pdf
オブジェクト指向からアジャイルへ
7Steve Freeman, Nat Pryce『実践テスト駆動開発』(翔泳社)
オブジェクト指向からアジャイルへ
7Steve Freeman, Nat Pryce『実践テスト駆動開発』(翔泳社)
(1) アジャイルは、オブジェクト指向を組織的に再現したもの
8
ハッカー文化('70s~)
9http://ja.wikipedia.org/wiki/聖イグヌチウス
“”
ハッカーとアジャイル
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"What!?! That's obvious!" closely followed by "But Fowler explains it better than Unix traditions do..."
ハァ?そんなの当たり前じゃん!でも、よくまとまっている……(抄訳)
Hacking and Refactoring by Eric S. Raymond http://www.artima.com/weblogs/viewpost.jsp?thread=5342
アジャイル ⇔ ハッカー
11Hacking and Refactoring by Eric S. Raymond
http://www.artima.com/weblogs/viewpost.jsp?thread=5342
アジャイル ⇔ ハッカー
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‣アジャイルに関心のある人は、オープンソースやハッカーの叡智を学べ
Hacking and Refactoring by Eric S. Raymond http://www.artima.com/weblogs/viewpost.jsp?thread=5342
アジャイル ⇔ ハッカー
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‣アジャイルに関心のある人は、オープンソースやハッカーの叡智を学べ•合意に基づく民主主義
Hacking and Refactoring by Eric S. Raymond http://www.artima.com/weblogs/viewpost.jsp?thread=5342
アジャイル ⇔ ハッカー
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‣アジャイルに関心のある人は、オープンソースやハッカーの叡智を学べ•合意に基づく民主主義•早めのリリース、しょっちゅうリリース
Hacking and Refactoring by Eric S. Raymond http://www.artima.com/weblogs/viewpost.jsp?thread=5342
アジャイル ⇔ ハッカー
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‣アジャイルに関心のある人は、オープンソースやハッカーの叡智を学べ•合意に基づく民主主義•早めのリリース、しょっちゅうリリース‣オープンソースハッカーは、アジャイルの考えを身につけて直感を研ぎ澄ませ
Hacking and Refactoring by Eric S. Raymond http://www.artima.com/weblogs/viewpost.jsp?thread=5342
(2) アジャイルは、オープンソースハッカーの振る舞いを再現したもの
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ハッカー文化を理解する
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アジャイルの本を読むよりも……
もちろん他にもいろいろある
ハッカーは孤高ではない
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ハッカーは孤高ではない
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第1章 天才プログラマの神話
15
第1章 天才プログラマの神話
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‣すごいアイデアを思いつく
第1章 天才プログラマの神話
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‣すごいアイデアを思いつく‣数か月ひきこもって、アイデアを完ぺきな形で実装する
第1章 天才プログラマの神話
15
‣すごいアイデアを思いつく‣数か月ひきこもって、アイデアを完ぺきな形で実装する
‣ソフトウェアを公開する
第1章 天才プログラマの神話
15
‣すごいアイデアを思いつく‣数か月ひきこもって、アイデアを完ぺきな形で実装する
‣ソフトウェアを公開する‣「あいつは天才だ!」
第1章 天才プログラマの神話
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‣すごいアイデアを思いつく‣数か月ひきこもって、アイデアを完ぺきな形で実装する
‣ソフトウェアを公開する‣「あいつは天才だ!」‣富や名声が集まる
第1章 天才プログラマの神話
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‣すごいアイデアを思いつく‣数か月ひきこもって、アイデアを完ぺきな形で実装する
‣ソフトウェアを公開する‣「あいつは天才だ!」‣富や名声が集まる✕
ソフトウェア開発の現場に本物の天才はいない
16(あわせて読みたい)コンピュータ・サイエンスにどのような天才がいるか
http://nicosia.is.s.u-tokyo.ac.jp/pub/essay/hagiya/h/tensai
ソフトウェア開発はチームスポーツである
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チームスポーツの三本柱(HRT)
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チームスポーツの三本柱(HRT)‣謙虚(Humility)•自分が間違ってるかもしれないと考えよう
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チームスポーツの三本柱(HRT)‣謙虚(Humility)•自分が間違ってるかもしれないと考えよう‣尊敬(Respect)•一緒に働く人のことを大切に扱おう
18
チームスポーツの三本柱(HRT)‣謙虚(Humility)•自分が間違ってるかもしれないと考えよう‣尊敬(Respect)•一緒に働く人のことを大切に扱おう‣信頼(Trust)•自分以外に仕事を任せよう
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続きは書籍で
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今日のまとめ
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‣アジャイルはオブジェクト指向を組織的に再現したものである
‣アジャイルはオープンソースハッカーの振る舞いを再現したものである
‣ソフトウェア開発はチームスポーツである
‣チームスポーツには、HRT(謙虚・尊敬・信頼)が欠かせない(ハッカーも例外ではない)
[告知]アジャイル関連の研修
‣アジャイル開発を体験する研修•⇒ アジャイル開発スクラム講座‣アジャイル開発を導入する研修•⇒ アジャイルな組織改革「成功」ワークショップ
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