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Enterprise × Cloud TechTalks 空回りのクラウド基盤導入 2015/7/29 Tomoaki Nakajima (@irix_jp) 1 openstack Open source software to build public and private clouds. Developers Summit 2015 Summer

空回りのクラウド基盤導入

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Enterprise × Cloud TechTalks

空回りのクラウド基盤導入

2015/7/29

Tomoaki Nakajima (@irix_jp)

1

openstackOpen source software to build public and private clouds.

Developers Summit 2015 Summer

自己紹介 日本OpenStackユーザ会– 会長(2012~)

東京大学– 非常勤講師(2015~)

国立情報学研究所/TOPSE– 講師(2014~)

一般社団法人クラウド利用促進機構– 技術アドバイザー(2012~)

普段はSI勤務– クラウド技術の企画・開発(2011~)

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最近の取り組み

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Nova Glance Cinder SwiftNeutron

仮想ネットワーク制御ハイパーバイザー制御

イメージSnapShot管理

ブロックストレージ制御

オブジェクトストレージ

Horizon OpenStack API

VPNaaS

L3

L2/LBaaS

FWaaS

Heat オーケストレーション

Trove DBaaS

Ceilometer 統計情報の収集・アラート発信 Keystone 認証・認可

Sahara DPaaS

Ironic

ベアメタルプロビジョニング

OpenStackに関するよろず相談~作り方、使い方、などなど~

最近の取り組み

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http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/saitaku/s150415001.html https://github.com/stackforge/rack

OpenStackの「利用」に特化したアプリ開発など

本日のお話

クラウド基盤の導入・利用を成功させるには?

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空回りはやめよう

というお話

テーマも「SPEED for Enterprise」ですし。

最近の状況

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http://www.gii.co.jp/report/infi335148-global-open-stack-market.html

2015年から2019年の期間中、31.88%のCAGRで成長すると予測されています

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2015年から2019年の期間中、

31.88%のCAGRで成長すると予測されています

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完我々の未来はバラ色です。ありがとうございました。

と思いきや・・・

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http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1506/19/news09.html http://www.slideshare.net/takedakn/openstack-50452109

こういう話題が出始めてきています。

なぜか?

日本はOpenStackへの期待がピーク– 「OpenStackを使えば従来の問題が何でも解決できる!」– と思っている人が多い

– ハイプ・サイクルの上だと

10黎明期 期待のピーク 幻滅期 活動期 安定期

北米では

11https://www.openstack.org/summit/vancouver-2015/summit-videos/presentation/architecting-organizational-change-at-td-bank

https://www.openstack.org/summit/vancouver-2015/summit-videos/presentation/changing-culture-at-time-warner-cable

活用には企業文化の変化が必要

わかってるじゃん

一方、日本では

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安い仮想化基盤ソフトだな

違う

改造すれば今のシステムをそのまま移行ができるな

え?(会計パッケージ同じような話が・・・)

上がクラウドクラウドうるさいからとりあえず使うか(GOTO 上の2つ)

・・・

その原因1

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これがOpenStackね

実は全体がOpenStack

知っている部分だけを見て理解(したつもりになる)

その原因2

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ホスト・メインフレーム1970~

オープン・インターネット1990~

クラウド2010~

数億~数十億円

7~10年

1年

数百万円

3~5年

数カ月

数百円

数時間~数カ月

数秒~数時間

リソースコスト

減価償却期間

準備期間

時間とコストの大きな変化に気づいていない

その結果

前提を誤認したまま話を進めて

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空回りのOpenStackが完成

検討に時間ばかりが過ぎ、「SPEED for Enterprise」から遠ざかっていく・・・

課題の解決には・・・

正しく「クラウド技術」を理解する必要があります。– OpenStackには様々な従来技術が含まれていますが、

– それらの延長線上にOpenStackはありません。

– そのため、従来の方法に精通した人ほど、判断を見誤ってしまう傾向があります。

合わせて、コスト・時間の面での変化も認識しましょう。– 業種問わずビジネスで最も重要な要素です。

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解決策1

この本を読む(実際に使う)

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1. 演習環境の作成方法

2. 基礎的な使い方と考え方

3. Ansibleを使った自動化

4. Fogによるマルチ/ヘテロクラウド操作

5. Serf/Consulで自律システムの構築

6. Docker & OpenStack ディプロイ

7. OpenStackと自動テスト

8. Yahoo! Japan社における導入の経緯と試行錯誤の歴史

解決策2

OpenStack Summitへ参加する– 国内では数少ない大規模な国際イベントです。– 世界のOpenStackユーザが何をしているのかを知ることができます。

18https://www.openstack.org/summit/tokyo-2015/

まとめ

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正しい情報と、正しい理解で空回りを防止!

急がば回れ、それこそ「SPEED for Enterprise」のポイント!

ご清聴ありがとうございました

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