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Appleの開発・買収動向

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Page 1: Appleの開発・買収動向
Page 2: Appleの開発・買収動向

Contents

Appleの技術開発動向

米国特許事例 (2016年取得、出願からピックアップ)

ベンチャー買収情報(2015年1月~2016年11月)

ボーナス

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Appleの研究開発費 推移

1,109 1,333 1,782 2,429

3,381 4,475

6,041

8,067

3.0% 3.1% 2.7%

2.2% 2.2% 2.6%

3.3%

3.5%

0.0%

0.5%

1.0%

1.5%

2.0%

2.5%

3.0%

3.5%

4.0%

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年

対売上比率

R&D費 ($Million)

R&D費の売上に対する比率が上がっている

R&D費は毎年増加し、売上に対する比率も2012年以降、上昇している。 顧客に、より満足度の高い顧客体験(UX)を提供するべく、引き続きARとAIの技術開発・投資に注力。※

※Q3 2016 financial results conferenceでのTim Cook氏のコメントより

Page 4: Appleの開発・買収動向

技術の「自社開発」と「外部調達」によるオープンイノベーション

自社開発 (特許)

外部調達 (ベンチャー買収)

技術の融合による オープンイノベーション

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米国特許取得件数と買収社数の推移 (Apple, Samsung, Amazon)

米国特許取得件数 (Source: IFI CLAIMS)

米国特許取得件数: Appleは、SonyやSamsungに比べて取得件数が少ない。 ベンチャー買収社数: Appleは、2013年~2015年2桁買収と積極的。

ベンチャー買収社数 (Source: Crunchbase)

563 676

1,136

1,775 2,003

1,938

4,551 4,894

5,081 4,676

4,952 5,072

118 180

287 531

745 1,136

2,150 2,286

3,032 3,098 3,224

2,455

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年

7

2

6

13

10

13

7

4

3 3

4

2

8

5

4

5

6

4

8

4

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年

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Apple 近年の特許取得、ベンチャー買収の主な技術分野

AR/VR • デバイス • アプリ

ディスプレイ • OLED • フレキシブル

センサー • 照度センサー • 生体情報(指紋・心拍など)

無線技術 • ワイヤレス通信 • ワイヤレス充電

UI • ジェスチャー操作

地図アプリ • 利便性向上 • 情報拡充

セキュリティ技術

人工知能 • 音声認識+自然言語処理 • 感情認識

教育アプリ・サービス 医療アプリ・サービス

カメラ・ビデオ技術 • 3Dマッピング

Apple Watch • UI向上

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Apple 米国特許事例

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【特許】 iPhone向け拡張現実マップ技術 (AR mapping system)

街の風景にiPhoneのカメラをかざすと、ランドマークや建物、道路などの名前や説明がリアルタイム表示される。 マップアプリの鳥瞰図的なビューからARのビューにシームレスに移行。 iPhoneを自動車のヘッドアップディスプレイとして使える可能性がある。

イメージ図

Page 9: Appleの開発・買収動向

【特許】 iPhoneを装着して使用するVRデバイス

iPhoneを差し込んで使用するメガネ型のVRデバイスの特許を取得。 LightningコネクタによりiPhoneと連結。 ヘッドホンを内蔵。

イメージ図

Page 10: Appleの開発・買収動向

【特許】 デュアルカメラを使った3Dマッピング技術

小型のイメージセンサーを使用して3Dマッピングする。iPhoneの薄いボディへの内蔵も可能になると考えられる。 デュアルカメラと3Dマッピング技術が組み合わされることで、立体的な映像の認識が可能となり、ジェスチャーの動作

による操作や、精度の高い顔認識などの活用が可能となる。

Page 11: Appleの開発・買収動向

【特許】 ガラス製ボディの製造に関する技術(出願中)

薄く、軽く、電波をよく通し、そして強度が高くキズのつきにくいガラス製ボディのワイヤレス端末を製造するための特許。 ガラス製の筒で端末を包む手法や、つなぎ目のない一体型の筐体にフレキシブルディスプレイを組み込んだ手法が盛り

込まれている。 フレキシブルディスプレイを、有機EL(OLED)ではなく液晶ディスプレイと説明。 複数の層からなるボディではなくガラス製の筒状のボディを用いることにより、端末を耐水化することが容易となる。 ガラスは電波を通しやすいため、金属製ボディにアンテナラインを刻む必要がなくなる。

Page 12: Appleの開発・買収動向

【特許】 フレキシブル・ディスプレイ・デバイス

フレキシブルOLEDディスプレイと、弾力性があり形状を記憶する「ニチノール合金(ニッケルとチタンの合金)」を使用。 分割されたボディをつなぐのは、回転動作に対応したヒンジ機構で、内側にも外側にも曲げることが可能。 OLEDディスプレイ部分に過剰な負担がかからないよう、ヒンジの動作によりディスプレイに適度な張りを与える構造。 2つ折りだけでなく3つ折りも想定した構造となっている。

Page 13: Appleの開発・買収動向

【特許】 カーボンナノチューブ製 フレキシブル・ディスプレイ

カーボンナノチューブ構造あるいはカーボンをベースとした他構造による電子デバイス。 フレキシブル基板で信号を伝達するためにカーボンナノチューブを使えば、基板を傷つけることなくディスプレイを折りたたむことが

可能。 折り目を複数設けられるので、様々な形状にデバイスを変化させることが可能。

Page 14: Appleの開発・買収動向

【特許】 ディスプレイ内に照度センサーを埋め込む技術

照度センサーをiPhoneディスプレイ内に埋め込む技術に関する特許を取得。これにより、ディスプレイ外にセンサーを設置する必要がなくなり、上下のスペースもディスプレイにできる。

次世代iPhoneがベゼルフリーとなるための重要なステップ。

(プレゼンテーション・モードでアニメーションが自動再生される)

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【特許】 ディスプレイ内に指紋センサーを埋め込む技術

ディスプレイに指紋センサーを埋め込む特許を取得。 ディスプレイのガラス層に埋め込んだ静電レンズを使い、ユーザーの指から出る静電気を認識することで指紋認証を行

う。 OLEDディスプレイに指紋センサー埋め込む特許も申請済み。 ⇒ 次世代iPhoneはホームボタン廃止、画面のどこに触れても指紋認証可能になるか?

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【特許】 非正規のユーザー認証に対する生体情報収集技術

ロック解除に繰り返し失敗した場合、認められたユーザー以外による操作と認識し、生体情報を収集する。 生体情報には、指紋情報のほか、ロック解除を試みる人物の写真や音声付き動画の撮影が想定される。

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【特許】 他の端末と光を使って無線通信する「オプティカルコネクタ」

目に見えないほど小さな穴をあけて、他の端末と光を使って無線通信する「オプティカルコネクタ」の技術特許を取得。 (壊れやすくてかさばるコネクタを全てなくしたいと考えている模様) 当特許技術で実現しようとしている光通信は、BluetoothやWi-Fiより省電力というメリットがある。 ワイヤレス充電も装備し、Lightning端子が担っている、他機器との接続と充電の役割もワイヤレスで実現する。 ⇒ 次世代 iPhoneでは Lightning端子も廃止で完全ワイヤレス化か?

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【契約】 ワイヤレス充電: 4.5m離れた充電器からiPhoneを充電する技術

4.5メートル(15フィート)離れた場所からもワイヤレス充電が可能な技術を持つEnergous社と独占契約を締結。 超音波を使った安全なワイヤレス充電技術を持つuBeamから複数の技術者を引き抜いている。

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【特許】 Apple Watchのバンド自動調整技術(出願中)

Apple Watchは、心拍数や脈拍、血糖値などの生体データを取得し、健康管理に役立てる役割が重視されている。 バンドの締め付けは、心拍数や血圧などの測定時に同じ強さになるよう調整し、測定データ取得後にはユーザーの好み

の強さに戻すことが想定されている。 <4つの調整方法> ① バンドに内蔵されたアクチュエーターが、反対側から出ているバンド上を移動することによって調整する。 ② バンドの編み込み密度を調整する。 ③ バンド自体が伸縮して調整する。 ④ バンドの厚みを変更することで締めつけ強度を調整する。

※バンドを交換可能なものにするため、生体データを取得するセンサーはバンド側ではなく、Watch本体側に内蔵。

Page 20: Appleの開発・買収動向

【特許】 ユーザーの血管の生体特性を識別する技術

パルスオキシメーター(酸素濃度計)を使って、ユーザーの血管の生体特性を識別する技術。 心拍数でのユーザー識別が可能になれば、Apple Watchをかざすだけで、MacでApple Pay決済をしたり、iPhoneの

ロック解除をしたりといったプロセスが実現する。

Page 21: Appleの開発・買収動向

【特許】 Apple Watchのバンドに振動機能を搭載する技術

触感アクチュエータをApple Watch本体ではなく、バンドに搭載。 Taptic Engineを本体側に搭載する必要がなくなり、空いたスペースを薄型化の実現やバッテリー容量の増加に転用

できる。 触感アクチュエーターで複数の情報を通知する(プレッシャー・モーション・バイブなどの複数の振動を使い分ける)

• イベント通知 • メール受信 • バッテリー残量が少なくなった時

Page 22: Appleの開発・買収動向

【特許】 Apple Watchのバンドの色がシーンによって変わる技術

特殊な液体をバンド内に巡らせることで、自由にApple Watchの色を変えられる特許を取得。 気分によって自由に赤やピンク、紫に色を変えられるほか、メッセージの受信をすると特定の色に変わるような構造に

なっている。

Page 23: Appleの開発・買収動向

【特許】 Apple WatchでiPhoneのパスワード入力を省略する技術

通知がきたらApple Watchで受け取り、その後ユーザーはiPhoneを持ち上げるだけでその内容がディスプレイに表示される技術。

(プレゼンテーション・モードでアニメーションが自動再生される)

Page 24: Appleの開発・買収動向

Apple ベンチャー買収情報 (2015年1月~2016年11月)

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Apple 買収企業リスト (2015.1~2016.11) <1/3>

# 買収日 企業名称 買収額 カテゴリ 要約 情報源

1 Sep 23, 2016 tuplejump 非公開 AI 機械学習と大量の複雑なデータのリアルタイム・ストリーミング。

Appleがまたまた機械学習企業を買収、今度はオープンソースプロジェクトFiloDBのTuplejump

2 Aug 22, 2016 Gliimpse 非公開 医療 医療情報を標準コード規格(LOINC、RxNorm、CPT、ICD、SNOMED)や用語に変換し、人間も機械も簡単に理解して活用できる技術。 アップルはユーザーがiPhoneを使って医師から診療記録を受信できるサービスを開発。 「HealthKit」「CareKit」「ResearchKit」

アップル、健康データ管理Gliimpse社を買収 ヘルスケア強化の動き アップル、医療データ管理のGliimpseを買収か--創業者はアップルの元SE

3 Aug 5, 2016 Turi 2億ドル AI デベロッパーとデータサイエンティストのための機械学習プラットホーム カンファレンスの主催 「Data Science Summit」

Appleが機械学習とデータサイエンスの企業Turiを買収

4 Feb 3, 2016 LegbaCore 非公開 セキュリティ ファームウェアセキュリティ会社

ゼロデイ脆弱性の‘発見者’たちを雇ってMacのセキュリティを確保したApple

5 Jan 29, 2016 Flyby Media 非公開 AR スマホやタブレットを使用して物体認識および3Dポジショニングのためのソフトウェアを開発。

Apple、GoogleのProject Tangoを支えたAR技術チーム「Flyby media」を買収

6 Jan 28, 2016 LearnSprout 非公開 教育 米国の小学校から高校までの教育機関および教師が、生徒のデータを分析、理解して、有効に活用できるようにするソフトウェア。

Appleが教育スタートアップのLearnSproutを買収 Chromebookが強い学校市場で巻き返しを狙うか

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Apple 買収企業リスト (2015.1~2016.11) <2/3>

# 買収日 企業名称 買収額 カテゴリ 要約 情報源

7 Jan 7, 2016 Emotient 非公開 AI 人工知能(AI)を使って人間の顔の表情を分析し、感情を読み取る・検出する技術。

AppleがまたAI企業を買収、「顔の表情分析し、感情を認識」

8 Nov 24, 2015 Faceshift $18.2M AR 顔面モーションキャプチャ Apple、スター・ウォーズで使われた表情キャプチャーソフトのスタートアップ、Faceshiftを買収

9 Oct 5, 2015 Perceptio 非公開 AI ディープラーニング(深層学習)を用いた画像認識システムを開発。 クラウド上に保存された大量のデータを使うことなく、スマートフォン内部で画像を分類処理を行う。

Appleがスマートフォン上で人工知能で写真を分類するアプリのデベロッパPerceptioを買収

10 Oct 2, 2015 VocalIQ 非公開 AI 会話でのコマンド(命令)と文脈をコンピューターが正しく理解する対話システム (音声認識機能+自然言語処理)

Apple、「Siriはおもちゃ」とこきおろした音声認識技術企業を買収

11 Sep 15, 2015 Mapsense $25M

地図 ロケーションデータを分析し、視覚化するツール(クラウドベース)。様々な種類の地図テンプレートに大量のデータを重ね合わせることができる。

Apple、地図データ視覚化技術のMapsenseを買収

12 Jun 26, 2015 Privaris 非公開 Bio 指紋認識とタッチスクリーン技術

Apple、バイオメトリックセキュリティ企業Privarisの特許を大量取得

13 May 28, 2015 Metaio 非公開 AR ARショールームアプリ。バーチャルカタログ。

Appleが定評のある拡張現実スタートアップMetaioを買収していた

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Apple 買収企業リスト (2015.1~2016.11) <3/3>

# 買収日 企業名称 買収額 カテゴリ 要約 情報源

14 May 18, 2015 Coherent Navigation 非公開 地図 高精度ナビゲーションサービス。 農業、測量、建設、採鉱、石油/ガス探査を対象に技術を提供。

AppleがGPS企業のCoherent Navigationを買収し、地図の精度向上を図る

15 Apr 14, 2015 LinX Imaging $20M カメラ技術 (ハード)

モバイルデバイス用超小型多眼レンズ 複数のカメラを使い高画質写真を撮影

Apple、カメラモジュールメーカーのLinXを買収、モバイルで一眼レフのような背景ぼかしを可能に

16 Apr 8, 2015 Dryft 非公開 キーボードアプリ

ユーザーがディスプレイに指を置いた時にだけ画面に表示されるソフトキーボード

AppleがキーボードアプリのDryftを密かに買収してAndroidを猛追

17 Apr 7, 2015 OttoCat 非公開 検索 App Storeでアプリを探す機能 Apple Acquired Search Startup Ottocat To Power The ‘Explore’ Tab In The App Store

18 Mar 24, 2015 FoundationDB 非公開 高速DB 高速低価格な永続的NoSQLデータベース App Store、iTunes Connect、iTunes等のサービスでサーバの品質を上げてUXを強化すると同時にコストダウンを計る。

Apple、永続的データベースのFoundationDBを買収

19 Feb 24, 2015 Camel Audio 非公開 シンセソフト

「Alchemy」を含むバーチャルシンセサイザーとサウンドエフェクトのソフトウェア群を提供

Apple has acquired London music production software company Camel Audio

20 Jan 21, 2015 Semetric Cash & Stock

データ分析 音楽データ分析ツール アップル、音楽分析サービスを手がける新興企業Semetricを買収

Page 28: Appleの開発・買収動向

【買収】 Virtual Reality / Augmented Reality 関連ベンチャー

Flyby Media スマホやタブレットを使用して物体認識及び 3Dポジショニングするソフトウェア

Faceshift 顔のアニメーションに特化した リアルタイムモーションキャプチャ

Metaio • ARショールームアプリ • バーチャルカタログ

Polar Rose • 顔認識AR技術 • ユーザーの顔を利用したUI(ログイン)

PrimeSense モバイルサイズの3Dジェスチャー認識センサ

• デバイスをジェスチャーで操作(非接触UI)

• 3Dジェスチャー認識センサによるユーザ識別

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【買収】 Emotient: 感情認識AI

Emotientは、Machine Learning、顔の表情からの感情認識などの技術を手掛け、動画を解析して顧客の感情を調査する「Emotient Analytics」を企業向けに提供。

Emotientの技術はこれまで、広告や医療、小売り分野で利用されてきた。例えば、広告を見た人の反応を評価するために用いたり、意思を伝えられない患者の痛みの状態を把握するために用いたり、店内にいる買い物客の顔の表情を観察するために用いたりしていた。 Appleにとって、Emotientの技術は複数の分野に適用できる可能性がある。

(プレゼンテーション・モードでアニメーションが自動再生される)

Page 30: Appleの開発・買収動向

【買収】 VocalIQ: 対話システム(音声認識&自然言語処理)

VocalIQは速習型、前の質問を覚えてる、タッチ不要⇒ Siriの使い勝手を自然な対話ができるレベルにまで引き上げる。

「近場の中華料理店を探してね。駐車場が空いてて、WiFiがあって、子どもOKのところ」のような会話調の質問を理解し、覚える。例えば、1時間後に気が変わって「代わりにメキシコ料理店を探してね」と言いつけると、残りのWiFiや駐車場や子どもの条件は覚えてて、それで探し直してくれる。

SiriにVocalIQの機能を組み込むと、「髭剃りない?」と話しかけた場合、Siriが「○○社の○○が○○ドルです。買いますか?」とお薦めを紹介し、「YES」と答えると、「OK。○○.comで○○のカードで買います。注文完了です。2日ほどで届きます」というところまでやってくれるようになる。

即ち、音声端末は広告がなくなって、声だけで買い物や支払いもできるようになる。

スマートデバイスの主戦場が視覚的なUXから聴覚的なUXに移行

Page 31: Appleの開発・買収動向

【買収】 LinX Imaging: 深度情報を得て空間把握が可能な「3Dカメラ」

スマートフォンやタブレット向けに複数の小型カメラセンサーを用いて3D映像の取得が可能な仕組み。

複数のイメージセンサーを用いることにより撮影対象のかなり正確な"深度"情報の取得が可能になり、映像のピクセル間に存在する距離を認識して空間マッピングが可能になる。この情報を利用すれば、例えば撮影画像のオブジェクト間の距離やサイズが正確にわかるようになるほか、手前のオブジェクト(人物など)のみを抽出して別の背景と合成したり、あるいはフォーカスをかける対象を撮影後に変更したりと、従来のカメラ撮影では難しかった加工が容易になる。

イメージセンサーの数が増えることで、暗所撮影などで問題になるノイズ除去の精度が上がったり、スマートフォンに搭載される小型のカメラモジュールでデジタル一眼レフに近い画質の再現が可能となる。

Page 32: Appleの開発・買収動向

【買収】 LearnSprout(教育関連ソフトウェア)

LearnSproutは、米国の小学校から高校までの教育機関および教師が、生徒のデータを分析、理解して、有効に活用できるようにするソフトウェアを開発、提供。米国42州の2,500以上の学校区が、LearnSproutのソフトウェアを利用している。

AppleはiPad向けの教育ツールを開発中で、生徒がiPadで授業を受けたり、勉強の進み具合を確認したり、生徒同士で勉強内容を共有したりすることが可能になるといわれている。

LearnSprout - Where Data Thrives (プレゼンテーション・モードで画像をクリックすると動画が再生される: https://youtu.be/TCDl3LhDZIU )

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Page 34: Appleの開発・買収動向

Apple製品に込められた哲学

我々(Apple)は、製品に最新技術を 詰め込むことではなく、ユーザーに提供 できる価値やパッケージングを重視している

ユーザーにとって製品を使うことが

「喜びに満ちた(delightful)」

体験でなくてはならない

Page 35: Appleの開発・買収動向

技術開発やベンチャーの買収を積極的に推し進めるApple

技術の進化は、競争に巻き込まれないための必要条件。 但し、技術は万能薬(十分条件)と言うわけではない。

どんなに素晴らしい製品やサービスであっても、革新的な技術がなければ、いつかマネされ、また競争にさらされる。

Page 36: Appleの開発・買収動向

新しいiPhoneは必ず新しいセンサーを搭載する

Page 37: Appleの開発・買収動向

Appleのセンサー関連技術の開発が活発である

買収 買収

買収

Page 38: Appleの開発・買収動向

Appleは3D関連技術を広範囲に探究している

Page 39: Appleの開発・買収動向

SmartWatch に様々なセンサーが搭載されている

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Page 41: Appleの開発・買収動向

Apple製品向けアプリ開発者用のベンチャーファンドを持っている

The closest Apple has come to venture capital during those years, according to Cook, has been partnering with the investment firm Kleiner Perkins in 2008 to launch the $100 million iFund for iPhone app developers.

Page 42: Appleの開発・買収動向

KPCBが出資したベンチャー企業 (Enterprise Digital 企業の一部)

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