エンジニア向け初めてのAWS (2015年1月6日)

エンジニア向け初めてのAWS

（アマゾンウェブサービス）2015年 1月6日

JAWS-UG沖縄　西島幸一郎 @k_nishijima

@k_nishijima http://about.me/k15a

自己紹介

西島　幸一郎 / にしじま　こういちろうJAWS−UG沖縄の副代表

AWS 認定ソリューションアーキテクト

AWSサムライ2014拝命イベント講演資料： http://www.slideshare.net/KoichiroNishijima/presentations

※エンジニア視点からの勉強会/コミュニティおよびインターコミュニティを手弁当で企画運営

http://about.me/k15a

http://www.slideshare.net/KoichiroNishijima/presentations


前編

✦ AWSとは何か

✦ AWSの機能、事例紹介

後編

✦ 最新情報

✦ AWSを取り巻くエコシステム

本日のアジェンダ



AWS (Amazon Web Services) とは何か？



皆さんの認識としては

何だと思いますか？



✦ インターネット上の本屋ではない

✦ ワシントン・ポスト紙のオーナーではない（CEOのジェフ・ベゾスが個人で買収）

✦ 単なるレンタルサーバ屋さんではない

逆に：AWSは何ではないか



そもそもの始まりはやっぱり本屋

AWSの成り立ち



AWSの成り立ち

1995年頃



AWSの成り立ち

いまや世界最大のECサイト



ここまで成長するのに様々な課題を乗り越えてきた



ECサイトの課題といえば？

例：予測できないアクセス負荷



ECサイトの課題といえば？

例：予測できないアクセス負荷

余剰余剰余剰

不足機会損失



サーバを追加してインフラを強化しよう！

の図

AD at Student Voices Discussion with National Council of Young Leaders 1 October 2012 by US Department of Education


https://www.flickr.com/photos/departmentofed/


ミーティング禁止だ！

AD at Student Voices Discussion with National Council of Young Leaders 1 October 2012 by US Department of Education


https://www.flickr.com/photos/departmentofed/


組織を縦割りにして APIを各自が決めそのやりとりだけで済むようにした

Warm Colors Computer by Patrick Gage Kelley


https://www.flickr.com/photos/patrickgage/


APIとは？ Application Program Interface


サーバ起動API

サーバ追加したい！

ユーザ






サーバ起動API


ユーザ

APIあるよ！






サーバ起動API


ユーザ

APIあるよ！

自分でAPIを実行




ボタンを押せばプログラムがAPIを呼び出せば

サーバが起動する




いくらでも起動する




不要になったら減らす



ビジネスのスケールに即対応できる

無駄なリソースが無くなる



「クラウドだから安い」は嘘です！

このように運用できるから無駄がなくなり

結果的にコスト削減になるということです。



これってつまり・・・

電気と同じようにコンピューティングリソースを

使える様になった必要な時に / 必要なだけ



コンセント繋いでスイッチ入れると電気がつく

当たり前だと思いました？

でもちょっと前まで全然当たり前じゃなかったんです



Amazon CEO Jeff Bezos in front of a vintage 1890s electric generator in a Belgium beer factory.

by InformationWeek


http://www.informationweek.com/software/information-management/the-cloud-electric-generator-analogy/d/d-id/1075830?


ビールを大量に作る為には

is required

自家発電機を持つ必要があった



【ゲームのルールが変わった】いつでも電気が使える時代

美味しいビールを作ることが勝負の分かれ目に



いつでもコンピューティングリソースが使える時代

より本を売ることに注力



Amazonが成長していく過程で現れた課題を解決するために作り上げたITインフラを誰でもサービスとして利用できる様にしたもの

「AWSとは」を一文で書くと…



AWS (Amazon Web Services)

2002年開始



「クラウドコンピューティング」というキーワードの登場は

2006年まで待たねばなりません

エリック・シュミット Google会長



Amazon Web Services だから歴史が違ったら

ACSだったかも？



✦ 自分たちのビジネスを成長させるためのITインフラを社外ユーザに公開

✦ 自分たちの課題解決＝自分が顧客

✦ サーバを貸したいから（or 貸すべきだから）貸しているビジネスではない

AWSの成り立ち：まとめ



ひとやすみ



は AWS最大の顧客の1つ

というわけで



AWSはAmazon.comと同様にジェフ・ベゾスの

Customer Obsession 顧客第一主義が貫かれている

すべての行動・判断の軸となる Our Leadership Principles

http://www.amazon.co.jp/Values-version2/b?node=52268051


http://www.amazon.co.jp/Values-version2/b?node=52268051


ベゾスの紙ナプキン低コスト構造

成長

低価格

顧客満足度

サイトへのトラフィック

商品の売り手

品揃え



この精神からくるAWSの値下げ



ただしいまは円安が

進んでますので・・・（日本国内のサーバもドル決済）



オンプレミス（社内サーバ・データセンターサーバ）との対比イメージ

オンプレミスクラウド

初期費用月額利用料通信費サーバ保守費用サポート電気代資産管理コスト減価償却コスト



オンプレミス（社内サーバ・データセンターサーバ）との対比イメージ



こっちは勝手に安くなってサーバスペックも

上がっていく





これって単純に・・・？固定コスト・資産化している部分を、外部にオフロードしただけ？



それがAWSのクラウドを使う旨み

・・・？



ではありません！（断言）



「我々が束になっても本を売っている会社に敵わないというのは、

本当に信じ難い」

カール・エッシェンバック VMware

社長兼最高執行責任者（COO）

http://www.crn.com/news/cloud/240149626/vmware-top-execs-lash-out-at-amazon-public-cloud.htm


http://www.crn.com/news/cloud/240149626/vmware-top-execs-lash-out-at-amazon-public-cloud.htm


AWSの強みAWS Rapid Pace of Innovation

2009

Amazon RDS Amazon VPC Auto Scaling

Elastic Load Balancing

+48

2010

Amazon SNS

AWS Identity & Access Management

Amazon Route 53

+61

2011

Amazon ElastiCache

Amazon SES

AWS CloudFormation

AWS Direct Connect

AWS Elastic Beanstalk

GovCloud

+82

Amazon CloudTrail

Amazon CloudHSM

Amazon WorkSpaces

Amazon Kinesis

Amazon Elastic Transcoder

Amazon AppStream

AWS OpsWorks

+280

2013

Amazon SWF

Amazon Redshift

Amazon Glacier

Amazon Dynamo DB

Amazon CloudSearch

AWS Storage Gateway

AWS Data Pipeline

+159

2012

•  1,111 t / i •  40 w t i •  45 •  100 p k u •  2013 Q3Se2014 Q3Z

•  EC2T 99%•  S3T 137%

!

2008

+24 Amazon EBS Amazon CloudFront

+454

2014

Amazon Cognito

Amazon Zocalo

Amazon Mobile Analytics

*as of Nov 13, 2014

AWS Directory Service

Amazon RDS for Aurora

AWS CodeDeploy

AWS Lambda

AWS Config

AWS Key Management Service

AWS Service Catalog

Amazon EC2 Container Service

AWS CodePipeline

AWS CodeCommit

圧倒的なイノベーションhttp://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/aws-black-belt-tech-aws-reinvent-2014


http://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/aws-black-belt-tech-aws-reinvent-2014

http://www.apple.com/jp

@k_nishijima http://about.me/k15aInnovation by Boegh

✴ クラウドのパワーを使って今まで不可能だったことを可能にする

✴ 素早くトライ＆エラーを繰り返して、新しいビジネスを試す


https://www.flickr.com/photos/boegh/

@k_nishijima http://about.me/k15aInnovation by Boegh

これこそが AWSを使う最大のメリット


https://www.flickr.com/photos/boegh/


AWSは世界最強のソフトウェア企業の１つなのでは？

と思っています



AWSのグローバルインフラストラクチャーGovCloud US West US East South

America EU Asia Pacific

US ITAR Region N. California Oregon N. Virginia Sao Paulo Ireland Sydney Tokyo Singapore

10 Regions

25 Availability Zones

51 Edge Locations

オレゴン

カリフォルニア

ダブリン

シンガポール

東京バージニア

サンパウロ

GovCloud

シドニー

(北京)

http://www.slideshare.net/horiyasu/aws-jawsug-cms




AWSのエッジロケーション

Old Map (90) by rosario fiore

http://aws.amazon.com/jp/about-aws/global-infrastructure/


https://www.flickr.com/photos/38703275@N06/



アジア・パシフィック


http://aws.amazon.com/jp/about-aws/global-infrastructure/リージョン • シンガポール • 東京 • シドニー • 中国（北京）

エッジロケーション • 東京（日本） • 大阪（日本） • 香港（中国） • 台北（台湾） • ソウル（韓国） • マニラ（フィリピン） • シンガポール（2） • チェンナイ（インド） • ムンバイ（インド） • メルボルン（オーストラリア） • シドニー（オーストラリア）





SINETと専用線接続


http://aws.typepad.com/aws_japan/2014/07/sinet.html



http://aws.typepad.com/aws_japan/2014/07/sinet.html


AWSのサービス




@k_nishijima http://about.me/k15aMy Block A Finished by Ryan Orr

思い立ったらすぐ利用可能、すぐ試せる


https://www.flickr.com/photos/ryan_orr/

@k_nishijima http://about.me/k15aMy Block A Finished by Ryan Orr

多数のサービスを組み合わせて素早くシステムを

組み上げることが可能


https://www.flickr.com/photos/ryan_orr/


しかし・・・



「サービスが多すぎて何が何だか」「どこから手を付ければよいか」



戦略的な取り組み方✦ 先行するパートナーと協業

✦ 自社で独自に取り組みAWSのパートナーに

✦ （上記補助として）ユーザコミュニティに参加

✦ いずれのオプションでも、非常に豊富な技術情報がコミュニティによって共有されている



AWSのエコシステム

http://www.slideshare.net/PeaTiX/peatix-aws


http://www.slideshare.net/PeaTiX/peatix-aws


AWS自身が提供する情報✦ 各種イベントやセミナー

✦ 有償トレーニング

✦ オンラインセミナー

✦ AWS Black Belt Tech Webinar

http://aws.amazon.com/jp/about-aws/events/




AWSパートナーネットワーク

http://aws.amazon.com/jp/solutions/solution-providers-japan/

✦ APN コンサルティングパートナー

✦ APN テクノロジーパートナー

✦ APN プレミアコンサルティングパートナー




プレミアコンサルティングパートナー

世界で28社のうち、日本から4社！https://twitter.com/awscloud_jp/status/532313576795426816


https://twitter.com/awscloud_jp/status/532313576795426816


http://jaws-ug.jp/

所属企業の枠を超えて AWSユーザが集まるコミュニティ


http://jaws-ug.jp/


AWS クラウドデザインパターン

http://aws.clouddesignpattern.org/


http://jaws-ug.jp/


AWS クラウドデザインパターン

✦ できるだけサービスを利用 ✦ すでに存在しているサービスのメリット/デメリットを正確に理解し使いこなす

✦ 机上実験よりも実証実験 ✦ 需要・負荷予測は当たらない

✦ スモールスタートからスケールアウト

✦ 変化に対し全レイヤで対処 ✦ チューニングで対処するだけではなく、サーバの大きさも変えてみる、データベースそのものを変えてみる

✦ 故障のための設計(Design For Failure) ✦ あらゆるものは必ず壊れる

✦ 最初だけでなく周期的なカイゼン ✦ インフラレイヤまで踏み込んで周期的に改善



以下事例をご紹介

http://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies-jp/


http://aws.amazon.com/jp/solutions/case-studies-jp/


第64回NHK紅白歌合戦

生放送と連動し、毎秒数十万の同時接続クライアントにメッセージ配信



HOYA株式会社



株式会社あきんどスシロー



ソニー銀行株式会社



AWSのセキュリティについて共有責任モデル

（Shared Responsibility Model）

http://www.slideshare.net/horiyasu/aws-33963790




AWSのセキュリティについて第3者認証

http://aws.amazon.com/jp/compliance/

•HIPAA •SOC 1/SSAE 16/ISAE 3402 （旧称 SAS70）

•SOC 2 •SOC 3 •PCI DSS レベル 1 • ISO 27001 •MTCS Tier 3 Certification

•FedRAMP（SM） •DIACAP および FISMA •ITAR •FIPS 140-2 •CSA •MPAA


http://aws.amazon.com/jp/compliance/


「FISC 安全対策基準」対策

http://aws.amazon.com/jp/aws-jp-fisclist/

「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」に対する AWSの対応状況リスト

SCSK株式会社株式会社シーエーシー

TIS株式会社

株式会社電通国際情報サービストレンドマイクロ株式会社三井情報株式会社

株式会社野村総合研究所

金融機関向け『Amazon Web Services』対応セキュリティリファレンス


http://aws.amazon.com/jp/aws-jp-fisclist/


AWSのセキュリティについて

すべて費用に含まれています

•堅牢な物理ファシリティの構築・運用 •多くの第三者認証の取得費用・維持 •セキュリティに関する情報の収集作業 •インフラ部分の脆弱性や脅威に対する対応 •インシデント発生時の対応体制の構築



AWSのセキュリティについて共有責任モデル

（Shared Responsibility Model）


こちら側の心配を全力ですべし




ひとやすみ



AWS 最近の事情

http://roadshow.awseventsjapan.com/


http://roadshow.awseventsjapan.com/


AWS Cloud Roadshow 2014 powered by Intel®





November 11 - 14, 2014 | The Venetian - Las Vegas, NV





参加者1万3千人（日本からも300人以上）

AWS新サービス発表 200以上のセッション

（ユーザも事例発表）

究極のエデュケーショナルカンファレンス



怒涛の新サービス





ユーザ事例

http://enterprisezine.jp/dbonline/detail/6376

Honda’s HPC on AWS Journey本田技研工業 IT本部システム基盤部インフラ技術ブロックチーフ多田歩美さん


http://enterprisezine.jp/dbonline/detail/6376


ユーザ事例挑戦して失敗することよりも何もしないことをおそれよ

“Instead of being afraid of the challenge and failure, be afraid of avoiding the challenge and doing nothing.”



コミュニティ

【日本のJAWS-UGが展示会場のディベロッパーラウンジで紹介されています。世界的に見ても、日本のUser Groupの数は一番です！】





所属企業の枠を超えて AWSユーザが集まるコミュニティ

http://jaws-ug.jp/


http://jaws-ug.jp/


JAWS-UGとは

http://jaws-ug.jp/ 『Japan AWS User Group （通称JAWS-UG）は、

Amazon Web Services（AWS）の利用促進や情報交換のためのユーザーグループです。』

2010年（東京）の発足よりADSJのフルサポートを受けつつ、運営は完全にコミュニティベースで運営されています。毎週、全国何処かで勉強会が開かれているほど活発です。


http://jaws-ug.jp

#jawsug

現在全国48支部

宮崎

札幌

仙台

名古屋クラウド女子会大阪

金沢

京都山口

佐賀福岡

鹿児島沖縄

熊本浜松

静岡

JAWS-UG(AWS UserGroup Japan)

長崎

神戸

大分湘南

岩手

福井

徳島

シンガポール

広島

つくば

横浜

さいたま

長岡

函館http://jaws-ug.jp/青森

山形

秋田

島根岡山北九州

会津

千葉東京

高知

2014年10月時点

愛媛うどん県

和歌山

長野中央線

岐阜

中央線東海 CLI

http://jaws-ug.jp

各支部のご当地ロゴ

ちなみに沖縄は公式に２種類

http://jaws-ug.jp/bc/okinawa/

http://jaws-ug.jp/bc/okinawa/


春（例年3月頃）JAWS DAYS

秋（例年9月頃）JAWS FESTA

JAWS-UGの大型イベント

1000人規模

今年仙台：300人弱昨年関西：700人弱


JAWS-UG沖縄の様子


是非JAWA-UG沖縄に遊びに来て下さい！

http://jaws-ug.jp/ https://www.facebook.com/groups/jawsug.okinawa/


http://jaws-ug.jp/

https://www.facebook.com/groups/jawsug.okinawa/


ありがとうございました！


Technology

エンジニア向け初めてのAWS (2015年1月6日)