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BVMCN5103-BK Kit+ 開発環境構築まとめ
TechnoAlta
五味(@GomiHgy)
はじめに
• Braveridge社製のBVMCN5103-BK Kit+を用いてWindows PC上で開発環境を構築し、Nordic社のBLE用サンプルアプリを動かすまでの流れをまとめたものです。
• なお、私はARMマイコンでの開発を行ったことがなく、そのレベルの目線でまとめました。
1. 開発環境の構築
• 以下のソフトをダウンロード&インストールします。
– KEIL(ARM開発環境)
– nRF51 SDK(今回はv7.2を指定)
– nRFgo Studio(ファームウェア書込み用環境)
– S110用SoftDevice (ダウンロードのみ)
2. DIPSWの取り付け
• BVMCNDT52(開発用ボード)にDIPSWを半田付けし、DIPSWのSW1をONにしておきます。
• DIPSW1をONにすることで、USBからの電源がBVMCN5103-BKに供給されるようになります。
3. JTAGで接続する
• 画像のようにJTAGでJ-Link Lite SEGGERとBVMCNDT52を接続します。
• これで、nRF51822の開発環境が整いました。
J-Link Driverが認識していない場合
• デバイスマネージャー等でJ-Link
Driverが確認できない場合、以下のフォルダのインストーラからドライバをインストールすればOKです。
– [Keil Install Folder]/
ARM/Segger/USBDrive
r/InstDrivers.exe
4. SoftDeviceの確認
• nRFgo Studioを起動し、「Device Manager」→ nRF51 Programming」を指定します。
• ここで、Region 0(Soft Device)のFWにS110_nRF51822_7.1.0が表示されていることを確認します。
SoftDeviceが書かれていない場合
• SoftDeviceが書かれていない場合、もしくは異なるバージョンが書かれている場合は「Erase all」をクリックし、初期化します。
• 「Program SoftDevice」タブで1.でダウンロードしたSoftDeviceのhexファイルを指定し、「Program」ボタンをクリックして書き込みます。
5. サンプルアプリを開く
• KEILを起動し、Pack
Installerを開きます。
• Nordic社製のサンプルを選択し、「Copy」ボタンをクリックすると、プロジェクトがコピーされます。
6. サンプルアプリの修正
• サンプルアプリのmain.cの以下のソースを修正し、外部クロックでなく内部クロックを使用する設定に切り替えます。
– 修正前:
SOFTDEVICE_HANDLER_INIT(NRF_CLOCK_LFCLKSRC_XTAL_20_PPM, false);
– 修正後:
SOFTDEVICE_HANDLER_INIT(NRF_CLOCK_LFCLKSRC_RC_250_PPM_4000MS_CALIBRATION, false);
7. Options for Targetの設定①
• Options for Targetをクリックし、各種設定を行います。
• 「Device」タブで「nRF51822_xxAA」を選択しましょう。
(nRF51822-CEAA搭載の為)
7. Options for Targetの設定②
• 「Target」タブで以下の設定を行います。
– Xtal : 16.0
– IROM1 Start:0x16000
– IROM1 Size:0x29000
– IRAM1
Start:0x20002000
– IRAM1 Size:0x2000
7. Options for Targetの設定③
• 「Debug」タブで以下の設定を行います。
– Use:J-LINK / J-TRACE…
• SettingボタンからJlinkの設定を行います。
– Max Clock:2MHz
– Download Optionsの2項目にチェックを入れる
8. リビルドとアプリ書き込み
• Rebuildボタンをクリックし、ビルドが通ることを確認します。
• その後、Downloadを行うと、Application
が書き込まれます。
9. 動作確認
• Nordic社が提供しているアプリから、動作を確認します。
– nRF Toolbox App
– nRF Master Control
Panel
– nRF UART App
Applicationの書き込み
• ApplicationをFWに囲みたい場合はまず、nRFgo Studioを起動し、「Device Manager」→ nRF51 Programming」を指定します。
• 「Program Application」タブで8.で生成されたhexファイルを指定し、「Program」ボタンをクリックすれば書き込まれます。
感想
• すぐにソフトウェア開発が可能です!と謳われているけど、実際Webの情報だけを拾って開発環境を整えるのは思いの外困難でした。
• 開発元に連絡すると手厚くサポートしてくれたのでありがたかったです。
• APIやサンプルが豊富なので、ここからの開発が楽しみです。