Hatohol 15.03リリース！Hatoholが変えるクラウド時代の運用管理

Copyright © 2000-2015 MIRACLE LINUX CORPORATION All rights reserved

2015/4/10ミラクル・リナックス株式会社

シニアエキスパート

大和　一洋

Hatohol 15.03リリース

クラウド時代の運用管理

自己紹介　


大和　一洋（やまとかずひろ）

R&Dチームリーダー：Hatoholの開発を主導

● その他、興味のある分野○ 低レイヤ技術

(kernel, C/C++, デバッグ)

○ マルチメディア (動画/音声)

2


Hatoholの概要

Hatoholとは？

Copyright © 2000-2015 MIRACLE LINUX CORPORATION All rights reserved 4

2012年末：開発スタート時

複数Zabbixの統合

当時のコンセプト


● 主にアラート（イベント）を集約● 後からの追加（スケールアウト）可能● OpenSouce

hatohol

Zabbix Zabbix

追加追加

Zabbix

統合情報

主にアラート（イベント）

Hatoholとは（Again）？


Today （2015年春）

運用管理の統合

Hatoholとは（具体的には？）


● 様々なソースからの情報収集○ Zabbix, Nagios, Fluentd○ OpenStack (Ceilometer)

● 統合された情報の表示○ リスト○ グラフ

● インシデント管理システム連携● アクション実行

Hatoholとは（目指すところ）


Zabbix

Nagios

fluentd

Redmineイベント管理

変更管理

インシデント管理

問題管理

稼働監視リソース監視障害判定

自動起票エスカレーションステータス管理

アクション登録アクション実行

ログ管理リソース状況参照

イベント通知インシデント登

録

アクション実行問

題切

り分け

状況表示イベント管理イベント通知

様々なOSS運用ツールを統合し、商用製品並の統合管理のハブを目指すソフトウェア

構成の考え方


● 全てスクラッチで開発 ⇒ 時間も工数も大● 個々のコンポーネント：既存OSSあり

fluentd RedmineZabbix Nagios

イベ

ント

送信

イン

シデ

ント

登録

イベ

ント

送信

リソ

ース

取得

イベ

ント

送信

hatohol

変更

通知

それらを積極的に活用

ところで、


ちょっと待って、ちょっと待って、

お兄さん！

Hatoholのコンセプトって


クラウドと相性いいんちゃうん？

ミラクル・リナックス（株）CEO 伊東達夫（大阪府出身）

そうです！

玉置さんからの課題・おぼえてますか


● スケールアウトへの対応（Proxyへの課題）

○ 各監視ソフトとの役割分担（負荷分散）

○ 重要な情報のみ収取

● マルチテナントへの対応

○ ユーザー機能

● エージェント課金などの煩雑さがないこと

○ オープンソース


Hatohol開発

プロジェクト

オープンな開発組織：Project Hatohol


● Hatoholの開発コミュニティ○ ミラクル・リナックスの社員の有志を中心に設立○ 誰でもWelcome○ 世界中で使われるソフトウェアを目指す

■ ドキュメントや議論：原則英語■ 最近日本語サイトの充実にも着手

● http://www.hatohol.org/

○ これまでのコードコミット者の合計：15名以上○ 最近の活発な開発者：

■ ミラクル・リナックス：大和、中村、吉藤■ クリアコード：足永氏、畑ケ氏■ 沖電気：若林氏

http://www.hatohol.org/

http://www.hatohol.org/

ライセンス・コードレポジトリ


● ライセンス

LGPLv3 （次版v15.03～）

GPLv2+ （～14.12）

⇒Hatohol拡張インターフェイスHAPIを使った（プラグイン）開発の容易化

● コードレポジトリ

GitHub○ https://github.com/project-hatohol/hatohol

● 誰でも、手軽に新機能やバグフィックスの提案可能● Issue管理や解決への議論もこのサイト上で公開

New feature

15.03

https://github.com/project-hatohol/hatohol

https://github.com/project-hatohol/hatohol

Hatohol開発コミュニティのリリースポリシー


● 3カ月ごとに定期リリース○ バージョン名はリリース時期がわかるようにした

■ 13.12, 14.03など

● シンプルな機能でもリリース

→ フィードバックをもらって改良

● いまのところ、安定性より

機能追加やUIの改良を優先

Hatoholの変遷 (1/3)


時期内容

2012/12/26 最初のコミット（試作着手）

2013/06 レポジトリ一般公開。正式名称をHatoholに。

2013/09/30 v0.1リリース- アクション機能追加

2013/12/27 v13.12リリース（バージョンルール変更）- ユーザ機能追加（閲覧可能サーバの管理）- サーバの動的追加／削除対応

2014/03/31 v14.03リリース- ユーザー権限の詳細設定- ホストグループ対応



時期内容

2014/06/30 v14.06リリース- Zabbix 2.2対応- インシデント管理対応（基本部分）

2014/09/30 v14.09リリース- OpenStack (ceilometer) 対応- インシデント管理システム（Redmine）連携- 監視サーバとの接続状態モニタリング

2014/12/26 v14.12リリース- ログ管理システム（Fluentd）連携- グラフ機能（基本部分）



時期内容

2015/01 【参考】ミラクル・リナックス社からMIRALCE Hatohol Enterpriseリリース

2015/03/31 v15.03リリース- グラフ機能の強化- ライセンス変更- クラウド対応へ向け内部構造の大幅変更

アクティビティ


コード（機能）をどんどん追加中

http://www.ohloh.net/p/hatoholより

http://www.ohloh.net/p/hatohol

http://www.ohloh.net/p/hatohol

開発者は、エンジョイしながら！


夜、基本的に寝ます週末・夜間は無理のない範囲で

https://github.com/project-hatohol/hatohol/graphs/punch-cardより

https://github.com/project-hatohol/hatohol/graphs/punch-card

https://github.com/project-hatohol/hatohol/graphs/punch-card


Hatoholの技術的概要

Hatoholの構成


Hatohol

HatoholServer

HatoholWeb

front-end

差分のみ取得

（負荷小）

Hatoholアーキテクチャの特長


● 必要なデータのみ収集

=> 負荷：小、多数の監視サーバと連携可

● APIを提供○ 標準UIの代わりにユーザーAPから利用可

● 監視停止を抑制する構造○ 1つの監視サーバとの通信が遅い／失敗

=> 全体に影響しない

○ 大量のアクションが発生

=> バックグランドで数を制限し実行

Hatoholサーバー


● C++で開発○ 高速○ きめ細かい制御容易（スレッド、子プロセス等）○ GLIB, libsoup, json-glib, MySQL, SQLite3など利用

● 入力：下記の方式で定期的にポーリング○ Zabbix API (REST)○ Naigos -> NDOUtils (MySQL protocol)

● 出力○ REST API （データ形式： JSON）○ ユーザーアプリなどからも利用可能

Hatohol Web front-end


● WebUIを提供● Djangoフレームワークを使用

○ 通常、apache上で動作

● JavaScriptを多用（CSS: Bootstrap）

front-endapache

① HTTP

② REST API on HTTP・html, css・js・image ・json

・Browse page: ①・Exec JS code・$getJSON(): ②・Draw data

Django

Hatohol Server②

外観

データ

動作環境 for 15.03


● H/W要件（条件に強く依存）○ Core i5〜○ Memory: 2GB〜○ Storage: 16GB〜

● ブラウザ: Firefox, Chrome, Safari, IE11古いバージョンのIE: 表示不具合を確認

CentOS 6.6 Ubuntu LTS (12.04)

Hatoholバイナリあり(RPM) 未

Django 1.5系 Project Hatohol製RPM apt/pip利用可


Hatohol機能紹介

主な機能（15.03）


機能説明

ダッシュボード全体の障害状況の一覧

概要：トリガー監視項目の状態を色で表示

概要：アイテム監視項目値を表形式で表示

最新データ監視項目値の一覧表示

トリガートリガーの一覧表示

イベントイベントの一覧表示

サーバ監視システムの表示、追加、削除

アクションアクションの表示、追加、削除

ユーザーユーザーの表示、追加、削除、権限の変更

画面の概要（メニュー）


監視系設定系

ログインしているユーザー名

リンクのクリックで、各画面に遷移

ダッシュボード


全監視対象の状態

監視サーバ毎の状態

ホストグループ毎の状態（未完成）

概要：トリガー


縦軸監視項目

横軸ホスト

障害項目赤/黄で表示

深刻度／ステータス／サーバ／ホストでフィルタ可能

視覚的に障害を把握

将来：升目小さく

トリガー


監視項目の最新の状態のリスト表示

サーバ／ホスト等でフィルタ可能

時刻などでソート可能

複数の監視サーバのトリガが一括表示

イベント


監視項目がしきい値を越えたなどの事象のリスト表示

サーバ／ホスト等でフィルタ可能

ページ毎の表示数

複数の監視サーバに属するホストの情報を一括表示

サーバ


監視サーバの一覧表示および登録／削除

リンクリンク

追加ダイアログ

アクション


イベント発生時にコマンドを実行

追加ダイアログ

サーバ・ホスト・深刻度などでコマンド実行の条件

を指定可E-mailテンプレート

一定時間内で強制終了可

コマンド直接記述可

ユーザー


ユーザーの作成／削除閲覧可能先の設定

サーバ単位で閲覧可否設定

管理者：すべての操作可ゲスト：許可されたサーバの閲覧

インシデント管理システム連携


● イベント発生で自動起票可○ 以下の粒度で登録先

（管理システム・プロジェクト）を設定可能■ イベント発生監視サーバ

● （または）ホストグループ■ 深刻度

● 対応インシデント管理システム○ Redmine

Redmine連携


Redmineから情報を取得し、イベントと共に表示

OpenStack連携


CustomerVM

ZBX agentCustomer

VM

ZBX agentZBX sever

VM

CustomerVM

ZBX agentCustomer

VM

ZBX agentZBX sever

VM

CustomerVM

NRPECustomer

VM

NRPE

Nagios

Net1

Net2

Net3

Net4

OpenStack でのネットワーク

USER1Net1のみ閲覧

USER2Net1~3全て閲覧

USER3Net3~4閲覧

CustomerVM

ZBX agentCustomer

VM

ZBX agentZBX sever

VM

Hatohol

Open Stack

管理者すべて閲覧

ホストもゲストも統合管理Ceilometer物理マシン

グラフ機能


● 複数の項目を重ね合わせて表示可能New feature

15.03

異なるZabbix Serverのデータを

重ね合せ

ログ管理システム（Fluentd）連携


● 14.1Fluentdのプラグインを開発

○ マッチするログを見つけた場合、Hatoholに送付○ Hatoholでは、イベントとして表示

Hatohol用Plugin


今後の開発計画

2015年度の強化ポイント


● HAPI 2.0（拡張インターフェイス）策定○ 例：Hatohol本体の改造なしで、ユーザーが新たな監視シス

テムからのデータ取得用プラグイン作成○ 例：コマンドでイベント登録

■ Zabbix senderのようなもの

● クラウド上のインスタンス監視・運用の強化○ 対応候補：AWS、 Azure

● UIの改善○ 運用時の動線を意識○ Zabbixだけでなく、他の監視システムを意識して用語など

再検討

HAPI 2.0


JSON format

In the future:- PIPE- Socket

Can be writtenby LL (Python, Ruby)

Specifications and Implementation: Released on 15.06 relase

なぜTransport Systemを使用？


● 異なるマシン間での通信

● 認証・暗号化

● メジャーなシステムなら○ 各言語用のライブラリが利用可

● 異なるプライベートネットワーク間での通信


APPENDIX

掲載記事など


● しまねOSS協議会

第88回オープンソースサロン資料 (2015/01)http://www.slideshare.net/kz0817/shimane-osssalonhatohol20150119

● @IT　連載記事 (2014/02)http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1402/13/news008.html

● OSC 2014 Tokyo/Spring 発表資料 (2014/02)http://www.slideshare.net/kz0817/osc-tokyo-20140228

● ククログ：セットアップ方法（2014/01)http://www.clear-code.com/blog/2014/1/31.html

http://www.slideshare.net/kz0817/shimane-osssalonhatohol20150119

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1402/13/news008.html

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1402/13/news008.html

http://www.slideshare.net/kz0817/osc-tokyo-20140228

http://www.slideshare.net/kz0817/osc-tokyo-20140228

http://www.clear-code.com/blog/2014/1/31.html

http://www.clear-code.com/blog/2014/1/31.html

ミラクル・リナックス株式会社　【無断転載を禁ず】この文書はあくまでも参考資料であり、掲載されている情報は予告なしに変更されることがあります。ミラクル・リナックス（株）は本書の内容に関していかなる保証もいたしません。また、本書の内容に関連したいかなる損害についても責任を負いかねます。又、本資料の著作権は特に指定されている箇所を除いて、ミラクル･リナックスが有します。ミラクル・リナックスが著作権を有するコンテンツにつきましては、ミラクル・リナックスに対して無断で複製、改変、頒布などをすることはできません。

MIRACLE LINUX の製品名、ロゴ、サービス名などは、ミラクル・リナックスが所有するか、使用権許諾を受けている商標もしくは登録商標です。その他、本 Web サイトに掲載されている他社の製品名、ロゴなどは、それぞれ該当する各社が所有する商標もしくは登録商標です。

【お問い合わせ先】[email protected]

http://www.miraclelinux.com

Technology

Hatohol 15.03リリース！Hatoholが変えるクラウド時代の運用管理