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openQRM Deployment Modelとストレージ

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openQRM V4.9 Deployment Model openQRMのブートの仕組みと、ストレージ/イメージ/アプライアンスの設定とプラグインの関係を解説 ストレージの説明を追加

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Page 1: openQRM Deployment Modelとストレージ

openQRM Deployment Modelと

ストレージ構成

2012/2/8

OSSラボ株式会社

120208 1 OSS Laboratories Inc. Copyleft http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/

Page 2: openQRM Deployment Modelとストレージ

openQRMのデプロイメントモデル

  デプロイメントとは、リソースの組み合わせのセットを指し、どのストレージからブートし、どのリソースを使用するのかを決定し、openQRMのストレージ/イメージ/アプライアンスの組み合わせによって設定される

  リソースとは、物理CPU/メモリ/ディスク/ネットワークIF、及び仮想化されたCPU/メモリ/ディスク/ネットワークIFを指す

  openQRMでは、管理下にある物理サーバ及び仮想化ホスト/ゲストのデプロイメントを動的に変更するために、ネットワークブート(PXE-boot)を使用する

  PXE-bootは元々nfs等のネットワークファイルシステムからブートするためのプロトコルであるが、openQRMは次ページのシークエンスにあるように、設定したアプライアンス(リソースの組み合わせ)とブートストレージをPXEプロトコルで設定するため、ネットワークファイルシステムだけでなくローカルストレージからのブートアップを指定できる

120208 OSS Laboratories Inc. Copyleft http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ 2

Page 3: openQRM Deployment Modelとストレージ

openQRMでの基本ブートシークエンス

120208 OSS Laboratories Inc. Copyleft http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ 3

openQRMサーバ ストレージ クライアント

①電源投入

BIOSはネットワークブート(PXE boot)に設定

②DHCP要求 ③アドレス割当 PXEサーバ通知

④PXE-NBP要求 ⑤カーネルファイル通知、送信

⑥tftpdダウンロード initrdマウント、ネットワーク初期化

⑧アイドル状態で待機

⑧Image-deployment hookをダウンロード、マウント要求

⑨マウント承認

イメージ/アプライアンスが割当済か?

Yes

No

⑩カーネルモジュールとOpenQRMクライアントをインストール、サーバ・イメージをRead Onlyで再マウント

⑪マウント承認 ⑫再マウントされたルートファイルシステムでinitを実行、サービス開始

Page 4: openQRM Deployment Modelとストレージ

openQRMリソースの状態遷移   openQRMのブートシークエンスでは、実際のルート・ファイル・システムが使用できるようになる前にマウントされる初期ルート・ファイル・システムであるinitrdが展開された状態をアイドル状態と呼ぶ

  Initrdはカーネルにバインドされ、カーネル・ブート・プロシージャーの一部としてロードされ、initrd がロードされると、カーネルはこれを、実際のファイル・システムを使用可能にするためのモジュールをロードした状態になる

  そして実際のルート・ファイル・システムの取得という 次段階ブート・プロセスをopenQRMのアプライアンスマネージャの設定によって決定される

120208 OSS Laboratories Inc. Copyleft http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ 4

Reboot

Wake up

Start

Start

Sleep

Power off Stop

Stop Restart

停止状態

アイドル 状態

稼働状態

WoL マネージャ

仮想化 マネージャ

アプライアンス マネージャ

リソースマネージャ

Page 5: openQRM Deployment Modelとストレージ

デプロイメントのタイプ

  openQRMでは、アイドル状態から実際のルートファイルシステムを取得する際、ローカル・デプロイメントとネットワーク・デプロイメントの2種類のタイプがある

  ネットワーク・デプロイメントは、通常のPXEブート同様ネットワークファイルシステムからルートファイルをマウントしブートアップする

  ローカル・デプロイメントは、起動するサーバのローカルストレージからルートファイルをマウントしブートアップする

  openQRMでは、ローカル・デプロイメントを使用するか、ネットワーク・デプロイメントを使用するかによって、使用するストレージプラグインが異なる

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Page 6: openQRM Deployment Modelとストレージ

デプロイメントタイプとプラグインの組み合わせ

120208 OSS Laboratories Inc. Copyleft http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ 6

物理サーバ 物理サーバ 物理サーバ 物理サーバ

仮想 CPU

仮想 CPU

物理 CPU

仮想 disk

仮想 disk

物理 disk

仮想 CPU

仮想 CPU

物理 CPU

仮想 disk

仮想 disk

仮想 disk

共有ストレージ

KVM, VMware-ESX, Citrix, Xen, Vbox +

Lvm-storage (nfs/iSCSI/AoE) Nfs-storage, iSCSI-storage

Equallogic, Netapp, Sanboot, AOE, ZFS

KVM-storage XEN-storage Citrix-storage Lxc-storage

Openvz-storage

local-storage tmpfs-storage

ネットワーク・デプロイメント ローカル・デプロイメント

吮呀吇叻呉

Page 7: openQRM Deployment Modelとストレージ

ネットワーク・デプロイメント(1)

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openQRMサーバ

ストレージ プラグイン

nfs-storageプラグインiscsi-storageプラグイン

lvm-storageプラグイン zfs-storageプラグイン

openqrm -client

共有ストレージ Linux/Solaris x86システム

ボリュームの作成/変更/削除

nfs/iscsi lvm/zfs

Swapのみ /root

openqrm -client

/rootの場所、起動方法の指定

起動時にマウント

Local-server/solx86プラグインのopenqrm-clientを使用した、ネットワークストレージ

・デプロイメント

サーバ プラグイン

仮想化 プラグイン

Local-serverプラグイン solx86プラグイン

kvmプラグイン vmware-esxプラグイン

Xenプラグイン Citrixプラグイン, Vboxプラグイン

被管理システム(仮想化ホスト)

VM

※被管理システムは、仮想化ホストだけでなく、物理サーバでも可能

※VMware ESXi/Xenには、openqrm-clientをインストールできないため、APIを使用している

Page 8: openQRM Deployment Modelとストレージ

ネットワーク・デプロイメント(2)

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API

共有ストレージ NAS

ボリュームの作成/変更/削除

被管理システム(仮想化ホスト)

Swapのみ /root

openqrm -client

/rootの場所、起動方法の指定

起動時にマウント

NASネイティブ・プラグインを使用した、

ネットワークストレージ

・デプロイメント

Dell EquallogicNetapp FAS Coraid Etherdrive (AoE)

openQRMサーバ

ストレージ プラグイン

equallogic-storageプラグインnetapp-storageプラグイン

aoe-storageプラグイン

サーバ プラグイン

仮想化 プラグイン

Local-serverプラグイン solx86プラグイン

kvmプラグイン vmware-esxプラグイン

Xenプラグイン Citrixプラグイン, Vboxプラグイン

VM

※被管理システムは、仮想化ホストだけでなく、物理サーバでも可能

※VMware ESXi/Xenには、openqrm-clientをインストールできないため、APIを使用している

Page 9: openQRM Deployment Modelとストレージ

ローカル・デプロイメント(1)

120208 OSS Laboratories Inc. Copyleft http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ 9

openQRMサーバ

ストレージプラグイン

Local-storageプラグイン tmpfs-storageプラグイン

ボリュームの作成/変更/削除

被管理システム(物理サーバ)

swap/root

openqrm -client

/rootの場所、起動方法の指定

内蔵ディスク

ローカルストレージプラグインのopenqrm-clientを使用した、

ローカルストレージ

・デプロイメント

サーバ プラグイン

Local-serverプラグイン solx86プラグイン

Page 10: openQRM Deployment Modelとストレージ

ローカル・デプロイメント(2)

120208 OSS Laboratories Inc. Copyleft http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ 10

openQRMサーバ

仮想化 ストレージ プラグイン

kvm-storageプラグインopenvz-storageプラグイン

lxc-storageプラグイン citrix-storageプラグイン

xen-storageプラグイン

管理 コンソール

共有ストレージ NAS/SAN

ボリュームの作成/変更/削除

nfs/iscsi lvm/zfs

被管理システム(仮想化ホスト)

Swapのみ /root

openqrm -client

/rootの場所、起動方法の指定

起動時にマウント

仮想化ストレージプラグインを使用した、

ローカルストレージ

・デプロイメント

サーバ プラグイン

Local-serverプラグイン

nfs exports, iscsi target等の設定

nfs マウント、 iscsi イニシエータ等の設定

openQRMではない設定 openQRMではない設定

※共有ストレージは、NASだけでなく、被管理システムからマウントでき

るストレージであれば、可

※kvm/OpenVZ/XenServer等で、Live-Migrationを行う場合は、全てのホストから同一のLUNをマウントできるように設定が必要

VM

Page 11: openQRM Deployment Modelとストレージ

NASの使用について

  openQRMでストレージサーバを構成するには、以下の方法がある。 1.  Linux/Solaris x86システムを、ストレージサーバとして使う

  ネットワーク・デプロイメント(1)、ローカル・デプロイメント(2)の方法が可能 2.  NASをストレージサーバとして使う

  Dell Equallogic、Netapp FAS、Coraid Etherdrive (AoE)では、ネットワーク・デプロイメント(2)、ローカル・デプロイメント(2)の方法が可能

  上記機種以外のNASでは、ローカル・デプロイメント(2)の方法が可能   ローカル・デプロイメント(2)の方法では、kvm, Citrix XenServer, OpenVZ, lxc等から接続/管理が可能だが、VMware-ESXi用のプラグインは未提供。

  従って、VMware-ESXiのストレージとしてNASを使用するには、次ページの方法のようにNASヘッドとしてLinuxシステムを使用する。   openQRMサーバなどを、NASヘッドとして共用する事も可能だが、ネットワークに負荷がかかるため、実運用環境では推奨しない

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Page 12: openQRM Deployment Modelとストレージ

NASとVMware ESXiの接続

120208 OSS Laboratories Inc. Copyleft http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ 12

openQRMサーバ

ストレージ プラグイン

nfs-storageプラグインiscsi-storageプラグイン

lvm-storageプラグイン

ボリュームの作成/変更/削除

openqrm -client

/rootの場所、起動方法の指定

サーバ プラグイン

仮想化 プラグイン

Local-serverプラグイン

vmware-esxプラグイン

NASヘッド(Linux)

管理 コンソール

共有ストレージ NAS

nfs/iscsi lvm/zfs

/root 起動時にマウント

nfs exports, iscsi targetの設定

nfs マウント、 iscsi イニシエータの設定

Swapのみ

API

VMware ESXi

VM

openQRMではない設定 openQRMではない設定

Page 13: openQRM Deployment Modelとストレージ

既存サーバのマイグレーション

  既存サーバをopenQRM配下にするには、下記の方法が用意されている   既存物理サーバ

  Local-serverプラグインを使用し、openQRMクライアントをインストールすることによって自動的に認識される   BIOS設定でDHCP/ネットワークブートに変更する必要があるが、IPアドレスは固定割当が可能で、起動もローカルストレージのま

まで変わらない   システムを移動/複製するためには、Local-storageプラグイン(Clonezilla)を使用し、ルートファイルシステムをクローニングする

  既存仮想化ホスト   VMware ESXiとXEN以外のKVM等の仮想化ホストは、上記既存物理サーバの手順でopenQRM配下にしてから、該当仮想化プ

ラグインを用いて仮想化ホストを作成する   仮想化ホストシステムを移動/複製するためには、既存物理サーバと同様に、Local-storageプラグインを使用する   VMware ESXiとXENは、VMware ESX/XENプラグインを使用してopenQRM配下に出来るが、仮想化ホストシステムの移動/複

製はできない(VMware ESXi/XENがPXEブートをサポートしない仕様のため)

  既存仮想化ゲスト   仮想化ゲストは、ルートファイルシステムを共有ストレージサーバの新規作成したボリュームにコピーが必要である。一旦

openQRMのボリュームにコピーすれば、そのボリュームからイメージを作成し、他の共有ストレージ環境のサーバにマイグレーションする事が可能になる

  既存仮想化ゲストからopenQRMの共有ストレージ環境へマイグレーションするには、新規作成した共有ストレージサーバ上のLVMボリュームに、ローカルのルートファイルシステムをrsyncでコピーし、コピーしたボリュームをルートとしてイメージを作成、アプライアンスを作成する

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