41

OpenStack ナウ (5周年企画)

Embed Size (px)

Citation preview

OpenStack ナウ

ヒューレット・パッカードカンパニークラウドチーフテクノロジスト真壁 徹

5周年特別企画: OpenStack Summitの歩き方

自己紹介

• 真壁 徹 (まかべ とおる)

• HP所属

• 日本OpenStackユーザー会 副会長

• 最近の執筆活動– エンタープライズのためのOpenStack検討ガイド

• TechTarget Japan

– OpenStackクラウドインテグレーション

• 翔泳社

ユーザーの立場でお話します

OpenStack ナウ 式次第

• OpenStack 最近どうよ– ガチンコ分析

• 最新のユーザー調査

• バンクーバーサミット

• 経験にもとづく私見をミックス

• OpenStack これからどうよ– 何を期待していいのか

– 何をすべきなのか

NOW

OpenStack User Survey

• OpenStack Foundationが実施– https://www.openstack.org/user-

survey/Login

– Summit数週前に締め、Summitのタイミングで公開

– 案内が届く経路を考えると、回答者のほとんどは技術者• 日本でもアンバサダー(長谷川さん、吉山さん)か

らユーザー会MLで案内

– ユーザー、市場動向に関する貴重な情報源

最新のSurvey結果

• OpenStack SuperUserサイトで公開中

– User survey identifies leading industries and business drivers for OpenStack adoption

• http://goo.gl/C5GfwU

– OpenStack users share how their deployments stack up

• http://goo.gl/yda906

– OpenStack application developers share insights

• http://goo.gl/92Ovoh

回答者の属性

インフラ > アプリ

青: インフラ (OpenStackを動かす、作る、管理する人)緑: アプリ (OpenStackの上で動くアプリを作る人)

OpenStackの主な「使い手」はアプリ開発者アプリ開発者の関与をいかに増やしていくか

Surveyの考察

使われ方 トップ3

• Web基盤の1位は妥当• 2位は「作って壊して」を楽にできる

アプリ開発環境が求められていることを示唆• 3位は「関与せず」

(Service Workload視点)

使われ方 トップ3

• 開発環境の自動化やCIでの活用が1位• 2位はストレージ• NFVはトップ3に入らず (4位)

(Horizontal Framework視点)

最近、OpenStackさんとのお仕事が増えましたねぇ

たとえば、こんな環境

Git Gerrit

LaunchPad

Zuul Jenkins

コード管理 レビュー

仕様管理、バグ報告

ビルドのトリガー

ContinuousIntegration

例:OpenStackの開発パイプライン

(その実行環境はOpenStack)

開発・テストに応じた環境を動的に生成・廃棄

日本では? (肌感覚)

4 4 2: :プライベート

汎用IaaS

(ホステッド型含む)

NFV パブリック

汎用IaaS

ユースケースがはっきりしていない案件が多い

“ベター仮想化”にとどまる?

仮想化基盤 OpenStack

仮想化

運用

リソース割当/開放

ハードウェアをソフトウェア的に柔軟に設定・管理し、利用効率を向上

手作業、属人的

手作業、属人的リソース割当/開放、運用の連携と

自動化

ベンダー、ユーザーともに、”仮想化の高度化”と認識?

• 本当に大事で、新しいもの• 使い手(アプリ開発者)にとっての価値

日本のご主人がたともっとお仕事したいものです

利用技術

• KVMが圧倒的

(ハイパーバイザー)

利用技術

• 肌感覚では商用ストレージ製品の採用が多いが…

(ブロックストレージドライバー)

利用技術

• 5位のJuniperまで商用製品が出てこない• 切り口をProduction, Dev/Test, POCとしている

のは、分かっていて「お試し」を把握する意図か

(ネットワークドライバー)

利用技術

• 大規模環境では商用製品が支持されているという仮説があったが、そうでもない

(ネットワークドライバー / 物理サーバー100台以上)

利用技術

• 肌感覚的には違和感• 「提供している」が「使われている」か?

(互換API)

バンクーバーでの4大発表

1.OpenStack Powered Product2. Identity Federation3.Community App Catalog4.Container (OpenStack Magnum)

• 規定のテストを通った製品はロゴを使用可• OpenStack Marketplaceで確認できる

(openstack.org/marketplace)

1. OpenStack Powered products

2. OpenStack Identity FederationPOC

• 認証連携で複数のOpenStackをつなぐ取り組み• 32の企業が2015年末までの連携実現に賛同• DigitalFilm Tree社がデモ

3. Community App Catalog

• OpenStack上で「すぐ動く」アプリを公開• Glanceイメージ、Heatテンプレート、Murano

パッケージ形式• そのまま使わないとしても、リファレンスとし

てとても有用• apps.openstack.org

4. OpenStack Magnum +Kubernetes Demo

• Googleの技術者が登壇し、GCPとの連携をデモ• まだ荒削りではあるが、開発姿勢をアピール

共通のメッセージは?

1.OpenStack Powered Product2. Identity Federation3.Community App Catalog4.Container (OpenStack Magnum)

OpenStackの「作り手」よりも「使い手」にフォーカスした、という印象

picture by Moyan Brenn on Flickr

FUTURE

お城(OpenStack)は王様(アプリ)のためにある

さらなる「使い手」への訴求

• アプリケーション開発者のモチベーションを高める施策、動きが出てきた

• “Writing Your First OpenStack Application” Guide• http://developer.openstack.org/firstapp-

libcloud/getting_started.html

• RACK Project• Real Application Centric Kernel

• OpenStackの特長を活かすアプリを作るフレームワーク

• https://wiki.openstack.org/wiki/RACK

• もっと同様のアクションが必要

ハイブリッドへの期待

• OpenStack環境を「ひとつだけ」ではなく、他環境と組み合わせて使っているユーザーは約35%

• 互換APIにこだわる? 上位レイヤのオーケストレータやツール、ライブラリで吸収する? (個人的には後者)

• 「使い手」の視点が必要

カルチャーチェンジの必要性

https://youtu.be/B2zwnA6992M

• 新らしいからといって技術、アーキテクチャーに予算がつくわけではない

• コスト削減だけが目的であれば他に手はある• 技術力と説明能力を持つ人財が、周囲を巻き込ん

でカルチャーを変えていかなければいけない

いま求められている人財

• 個別インフラ技術のみのエキスパートではない

• サーバー、ストレージ、ネットワーク全体の設計力を持つ

• 意外に少ない

• 利害関係者への説明責任・能力を持つ

• ビジネスサイドへ

• 期待される効果とリスク

• アプリ開発者へ

• クラウドに適したアプリの作り方

• 期待される効果とリスク、制約

“インフラストラクチャ・アーキテクト”

コミュニティへの貢献手段は開発への参加だけではない

コミュニティへの貢献手段

1. 「使っている」と公表する2. イベントに参加する3. ブログを書く4. 社内エバンジェリストになるetc

ちょっとしたことでいいんです

コミュニティに貢献するチャンス

2015/7/19 OpenStack 5th

Anniversary

2015/10/15 Liberty Release

2015/10/27 - 30 OpenStack Summit Tokyo

2016/4 M Release

2016/4/25 -29 OpenStack Summit Austin

Congratulations!