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自由な空間情報利用のための ツール QGIS日本語化プロジェクトの紹介 OSGeo.jp 嘉山陽一 2010.03.15 生態学会自由集会 「生態学における FOSS4G利用 QGISを使った生態学研究の紹介~」

自由な空間情報利用のためのツールQGISと日本語化プロジェクトの紹介

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20100315生態学会qgis自由集会

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Page 1: 自由な空間情報利用のためのツールQGISと日本語化プロジェクトの紹介

自由な空間情報利用のための ツールQGISと

日本語化プロジェクトの紹介

OSGeo.jp 嘉山陽一

2010.03.15 生態学会自由集会「生態学における FOSS4G利用 ~QGISを使った生態学研究の紹介~」

Page 2: 自由な空間情報利用のためのツールQGISと日本語化プロジェクトの紹介

題目

私が最近QGISに注目している理由

QGISの紹介

QGIS日本語化作業の現状

Geo活へのご参加をお願いします

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自己紹介

嘉山陽一

OSGeo.jp

朝日航洋株式会社 勤務

主に空間情報を作ってる会社です

地理情報システムを中心としたシステム開発者です

http://twitter.com/pokopen/

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最近私がQGISに注目している

理由

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仕事上のミッション

空間情報を利用するためのシステムの提供

機能や使いやすさの向上、新技術への対応製造コストの低減

上記の追及で空間情報を利用する顧客の利便や利益を向上させる

FOSS4G(Free and Open source software for geospatial)は

ミッション実現の最強ツール

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現状では

残念ながら国内でのFOSS4G利用は普及しているとはいえません

日本語情報が圧倒的に足りません(GIS業界でも知っている人が少ない)

ソフトウェゕの日本語対応がよくないものもあります

国内でユーザが増えなければ利用ノウハウの共有や利用環境の向上は望めません

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FOSS4Gの国内普及をはかりたい

FOSS4Gには様々なシステムがあります

QGISの普及がFOSS4G普及のためには一番とりかかりやすいのではないかと思っています

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FOSS4Gにもいろいろありまして

WEB Mapping

Desktop Applications

Libraries

Metadata Catalog

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WEB Mapping

ンターネットで地図配信をする仕組み

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Libraries

空間情報系プログラム作成用の部品

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Metadata Catalog

空間データを検索するためのツール

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Desktop Applicationsデスクトップコンピュータ上で

空間データを扱うためのプログラム

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興味あるユーザを想定すると

WEB Mapping

Desktop Applications

Libraries

Metadata Catalog

WEBサービス開発者

空間系プログラマ

空間系SIer

空間データの利用者

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Desktop Applicationsの中ではGRASS C 解析系 機能は豊富

利用法難解

uDig Java Eclipse plugin汎用系 日本語Shape利用で難あり

OSSIM リモートセンシング系

gvSIG Java 汎用系 日本語?

QGIS C++ 汎用系日本語利用問題無し

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QGISの紹介

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QGISの特徴

●多数あるFOSS4Gツールの中でも一番取りつきやすい●デスクトップゕプリケーションでありながらネットサービスの端末にもなれる

●GEOS GDAL/OGR Proj4 PostGIS 等の他のFOSS4Gの成果を利用している

●日本語利用の問題点が少ない

●プラグン利用の機能拡張。Class API利用のシステムカスタマズが可能

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QGISのQはQtのQ

● Qtとはノルウェートロールテック社のフレームワーク(現在はノキゕ社)

● C++言語で作成されたマルチプラットフォームのシステム

●国際化

● GPLと商用のデュゕルラセンス

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QGISのリリースの歴史Version 0.1 ‘Moroz’ 2004/02/24Version 0.2 ‘Pumpkin’ 2004/04/25Version 0.3 ‘Madison’ 2004/05/25Version 0.4 ‘Baby’ 2004/07/01Version 0.5 'Bandit' 2004/10/02Version 0.6 'Simon' 2004/12/19Version 0.7 'Seamus' 2005/09/01Version 0.8 'Joesephine' 2006/12/29Version 0.9 'Ganymede' 2007/10/26Version 0.10 'Io' 2008/04/25Version 0.11 'Metis' 2008/07/22Version 1.0 'Kore' 2009/01/24Version 1.1 'Pan' 2009/05/13Version 1.2 'Daphnis' 2009/09/03Version 1.3 'Mimas' 2009/09/20Version 1.4 'Enceladus' 2010/01/11

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活発なコミュニティ

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First QGIS Hackfest 19.Mar 2009Hannover

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Second QGIS Hackfest 9.Nov 2009Vienna

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First QGIS Bughunting 5.Dec 2009Moscow

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国際化の状況

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海外のコミュニティの動きは活発

ここで取り残されると日本のGIS利用技術はガラパゴス化しちゃうかもしれません

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QGISで扱える空間データGDAL/OGRで利用できるベクタ/ラスタ(ラスタ最大約100種類 ベクタ最大約40種類 GDAL/OGRのコンパルオプションに依存)

PostGIS データベースサーバのクラゕント

WMS WFS(plugin)のネットサービス

SpatiaLiteデータベース

Delimited Text(plugin)

GRASS(plugin)

GPS(plugin)

OpenStreetMap(plugin)

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QGISの基本機能

ベクタ・ラスタの空間データ表示(投影変換)検索、印刷

データ入力、加工(空間、属性)主題図の作成

空間検索

プログラミングンターフェースの提供C++ Python Class Plugin

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多彩なプラグイン

GRASS Rftool (ベクタ空間解析)ラスタ空間解析ラベル表示加工ジオレフゔレンサーeVis(ベントビジュゕラザー)CAD機能WFSOpenStreetMap etc...

Page 29: 自由な空間情報利用のためのツールQGISと日本語化プロジェクトの紹介

QGIS1.4の主な新機能

新しいシンボロジー(描画方法の定義)

フゖールド計算機

マップコンポーザ(印刷機能)の改良

ユーザンターフェースの改良(小型画面対応)

レンダリングキャッシング機能

属性フォームカスタマズ機能

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これからのリリース予定

2010年の中ごろ Ver1.5(V1.x シリーズの最終版)

2010年の終わりごろ Ver2.0

現在の課題 スレッド化レンダリング

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QGIS日本語化作業の現状

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QGIS日本語化プロジェクト

2009年の夏ごろQGIS日本語化のための共同作業用リソース作成

マニュゕル(V.1.0.2)をWiki上で共同翻訳

GIS学会で配布

GUI(V.1.0.2)翻訳 SVNで共同作業

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昨年11月4日時点の翻訳

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QGIS日本語化プロジェクト

文部科学省宇宙利用促進QGISの日本語化も業務の一部に

2010.1 V1.4 リリースに合わせてGUIの翻訳終了分を配布用リポジトリにコミット(約7割翻訳終了)2010.2末 1月リリース分の翻訳終了2010.3 メッセージが1000ほど増加

3中旬 GUI翻訳完了コミット依頼完了

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V1.4リリース時の翻訳状況

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日本語化課題

GUIは毎月メッセージが増えるので対応

用語、文章のチェック、GRASS等との統一(JISの用語辞書との対照)作業分担できる体制の再検討マニュゕル(ユーザーマニュゕル、プログラマーズマニュゕル)の翻訳体制再検討WEBの翻訳もやりたい

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Geo活へのご参加を

お願いいたします

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就活

婚活

ジオ活

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ジオ活

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オープンソースの維持、発展にはコミュニティの存在が重要

QGIS利用のためのノウハウをコミュニテゖを利用して共有してください

メーリングリストにQ&Aが蓄積することが重要です

OSGeoはFOSS4Gコミュニテゖの調整役です

低コストでGISを利用できる仕組みができます

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Geo活へのご参加を!!

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Geo活へのご参加を!!