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SYSTEM CENTER 2012 VIRTUAL MACHINE MANAGER SP1 UPDATE WINDOWS SERVER 2012 HYPER-V との組み合わせで 何が変わったのか~ System Center User Group Japan 杵島 正和(kishima67@twitter)

SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

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SYSTEM CENTER 2012

VIRTUAL MACHINE MANAGER SP1 UPDATE~WINDOWS SERVER 2012 HYPER-V との組み合わせで何が変わったのか~

System Center User Group Japan

杵島 正和(kishima67@twitter)

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自己紹介

杵島 正和(きしま まさかず)

普段は 都内某所の SIer で設計とかサポートとか

AD/Exchange/Radius/クラスタもろもろ

Hyper-V はベータのころからの付き合い

SCVMM も そのころからの付き合い

MVP です(System Center Cloud and Datacenter

Management)

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アジェンダ

SC 2012 VMM SP1 の変更点とその注意

SC2012 VMM SP1の利用シナリオ

Windows Server 2012 Hyper-V を意識する

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SCVMM 2012 の管理対象

仮想化基盤(Hyper-V/VMware vSphere/Xen Server)

物理サーバー/クラスタ

ストレージ/ネットワーク

VMWeb アプリ(サーバー)

データベース 仮想アプリケーション

リソース最適化更新管理

電源管理

セルフサービス

クラウド

テナント

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全体構成(トポロジ)

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SC 2012 VMM SP1 の変更点

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SC 2012 SP1 のリリース

1月15日に正式リリース http://blogs.technet.com/b/systemcenter/archive/2013/01/15/

system-center-2012-sp1-is-generally-available.aspx

昨年末には Technet /MSDN で配布

System Center 2012の各コンポーネントに適用する単体の更新プログラムとしては提供なし System Center 2012 SP1バージョン(SP1適用済み)の製品としての提供

System Center 2012 SP1のメディアを使用して、新規インストールだけでなく、既存のSystem Center 2012のアップグレードも可能

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SC2012 VMM SP1 の変更点(大きなもの)

Windows Server 2012 Hyper-V への対応

マルチテナント対応

スケーラビリティと管理権限委任

ネットワーク仮想化対応

ストレージ管理の強化

VHD-VHDX コンバート

OVF 対応

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SC2012 VMM SP1 の変更点

VMM セルフサービスポータルの廃止

SC 2012 App Controller に機能が統合

vSphere 5.1 Citrix XenServer 6.0 のサポート

スケーラビリティの向上

600 hosts 2,000 virtual machines

64ノードクラスタのサポート

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SC 2012 SP1 注意点 その1

システム要件の変更

SC 2012 VMM :Windows Server 2008 R2 “のみ”

SC 2012 VMM SP1 : Windows Server 2012 “のみ”

VMM を SP1 に更新する

OS のアップグレードが必要

セルフサービスポータルの機能を使っている場合は、利用不可になる

http://technet.microsoft.com/en-

us/library/jj628212.aspx

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SC 2012 SP1 注意点 その2

Windows Server 2012 Hyper-V に対応はしているが

ネットワーク仮想化対応がメイン

NPIV 非対応

Hyper-V Replica には未対応

そのうち対応するとかなんとか

監視対象サービス(クラスター上のバーチャルマシンサービスの監視機能)に非対応

これもそのうちなんとかするとか

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Windows Server 2012 Hyper-V と共に

SC2012 VMM SP1 を使っていく

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SC 2012 VMM SP1 を導入 その1

インストール要件の確認

OS: Windows Server 2012

.NET Framework 4.5

Windows Assessment and Deployment Kit (ADK) for

Windows 8

SQL Server 2008 R2 SP1 or 2012

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SC 2012 VMM SP1 を導入 その2

Windows Server 2012 インストール

.NET Framework 3.5 Features (を追加しておく)

Active Directory ドメインに参加する

SQL Server 2012をインストール

データベースエンジンと管理ツールだけでOK

Windows Assessment and Deployment Kit (ADK) for Windows 8

をインストール

SCVMM サーバーインストール

Page 16: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

意識したほうがよいこと

ネットワーク構成

柔軟なネットワーク構成を考慮する

リソース管理

ユーザーに割り当てるリソースの管理

リソースプールを考慮する

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管理コンソール(ファブリック)

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管理コンソール(ファブリック)

ファブリック管理の範囲がより拡大

ネットワーク仮想化に対応した管理対象の拡大

「ネットワーク設計」が重要に

ホストを含んだネットワークの設定を VMM から行う形

ポートのプロファイルや、SMB 3.0 ストレージの管理も可能に

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管理コンソール(ファブリック)

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ちょっとだけネットワーク仮想化

サーバー仮想化の導入によって

サーバーリソースの柔軟性は上がった

ストレージも仮想化することで急激なアクセスの変動やデータ容量の増減に対応可能に

ネットワークは?

ネットワーク機器の構成についてもサーバやストレージと同様に柔軟に変更できるようにすることが望ましい

物理ネットワークの制限を受けてしまう

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Windows Server 2012 のネットワーク仮想化

Network Virtualization using Generic Routing

Encapsulation(NVGRE)の採用

物理ネットワーク上に、仮想ネットワークをかぶせるように構成し、ネットワークの物理構成/設定を切り離してしまう技術

詳しいことは、第3回 Windows Server Community Dayの資料とビデオをご覧ください

http://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/jj715668

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ネットワーク仮想化の注意点

Windows Server 2012 には、ネットワーク仮想化に対応した GUI がない

PowerShell でコントロール可

サーバー再起動すると、設定は消える

SC 2012 VMM SP1 で GUI/Powershell で設定が可能

サーバーを認識するタイミングで設定される

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管理コンソール(VMとサービス)

Page 24: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

クラウド?

論理的な管理グループ

仮想化ホスト

ネットワーク

ストレージ

ライブラリ

サービス利用者に対して割り当て

クォーターの設定

権限の設定

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クラウドに対して割り当てられるもの

論理ネットワーク

ロードバランサー

VIP

ポート分類

記憶域

ライブラリ 保管済みVMのパス

読み取り専用ライブラリ

リソースのクォータ CPU

メモリ

記憶域

カスタムクォータポイント

バーチャルマシン数

バーチャルマシンの機能プロファイル

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クラウドを構成する その1

Page 27: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

クラウドを構成する その2

Page 28: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

クラウドを構成する その3

Page 29: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

クラウドを構成する その4

Page 30: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

クラウドを構成する その5

Page 31: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

テナント?

権限委任の単位

ユーザーロール

プロファイルを定義

ドメインのユーザーとグループを割り当てる

テナントに対して割り当てるもの

クラウド

VMネットワーク

リソース

許可する操作

Page 32: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

テナントの構成 その1

Page 33: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

テナントの構成 その2

Page 34: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

ライブマイグレーションの設定

移行の設定

記憶域のライブマイグレーション

ライブマイグレーションの設定

Page 35: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

SCVMM 本体の冗長化

VMM サーバー本体のクラスタ構成が可能に DB と ライブラリ(共有フォルダ)も冗長化可

セルフサービスポータルは、NLBを利用

VMM クラスタ時の注意点サービスアカウント(ドメインユーザー)が必須

クラスタ用の CAP(クライアントアクセスポイント)とVIP がひとつ必要

暗号化キーの格納領域がAD上に必須

ライブラリは別サーバーに用意 http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/gg610579(en-us).aspx

Page 36: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

テンプレートから仮想マシンを作成する

テンプレートを利用して仮想サーバーを展開する

コンポーネント 考慮すべきポイント

ベース VHD 標準化を徹底名前付け規則に基づく VHD の名前を設定

ハードウェア プロファイル 提供する H/W 構成を作成

ゲスト OS プロファイル ベースとなる VHD に追加したいコンポーネント等を RunOnce や応答ファイルなどで定義

Page 37: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

ゲストOSプロファイルの利用

Sysprep 実行時/実行後の動作を設定 Sysprep の実行を応答ファイルでカスタマイズ

あらかじめライブラリ共有に保存された

unattend.xmlファイルを指定

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応答ファイルのサンプル

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>

<unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend">

<settings pass="oobeSystem">

<component name="Microsoft-Windows-International-Core" processorArchitecture="amd64"

publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS"

xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State"

xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">

<UserLocale>ja-JP</UserLocale>

<SystemLocale>ja-JP</SystemLocale>

<InputLocale>0411:00000411</InputLocale>

<UILanguage>ja-JP</UILanguage>

</component>

</settings>

<cpi:offlineImage cpi:source="" xmlns:cpi="urn:schemas-microsoft-com:cpi" />

</unattend>

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SC 2012 VMM SP1 からのネットワーク設定

ネットワーク設定の流れ

Hyper-V ホストで仮想スイッチの作成

標準スイッチ

論理スイッチ

論理ネットワークの定義

VLAN ID とネットワークアドレスを構成する

IP プールの定義

VM ネットワークと論理スイッチとの関連づけ

Page 40: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

仮想スイッチの作成

Page 41: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

論理ネットワークの作成

Page 42: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

IP プールの作成

Page 43: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

ホストと論理ネットワークの関連付け

Page 44: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

VM ネットワークの作成

Page 45: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

バーチャルマシンでのネットワーク指定 1(新規作成)

Page 46: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

バーチャルマシンでのネットワーク指定 2(新規作成)

Page 47: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

バーチャルマシンのネットワーク設定(テンプレート展開)

Page 48: SC2012 VMM SP1 Update ヒーロー島 版

バーチャルマシンのネットワーク設定(テンプレート展開)

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まとめ

SC2012 VMM SP1 + Windows Server 2012Hyper-V の組み合わせ

クラウドを強く意識した基盤へのさらなる挑戦

VMM による仮想インフラ全体管理

サーバー/ネットワーク/サービスを意識した管理が可能に