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© IBM Corporation 1 Presented by: SoftLayerクラウド デザインパターン解説 201592高良 真穂 日本IBM株式会社 クラウド事業統括 テクニカルサービス 本資料は、発表者によって準備された資料であり IBMの公式の見解を代表するものではありません。

SoftLayerクラウド デザインパターン解説

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Page 1: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 1

Presented by:

SoftLayerクラウド

デザインパターン解説

2015年9月2日

高良 真穂

日本IBM株式会社

クラウド事業統括

テクニカルサービス 本資料は、発表者によって準備された資料であり

IBMの公式の見解を代表するものではありません。

Page 2: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 2 © IBM Corporation 2

自己紹介

高良 真穂 (たから まほ)

勤務先

日本アイ・ビー・エム

クラウド事業統括

テクニカル・サービス

ITアーキテクト

担当部長

ウェブ記事

ソフトレイヤー活用ガイド http://www.gg-web.jp/document/

ソフトレイヤー探検隊 https://goo.gl/N7LjGC

冊子本

ソーシャル・ネットワーク

Facebook https://www.facebook.com/maho.takara

Twitter https://twitter.com/MahoTakara

GitHub https://github.com/takara9

Qiita http://qiita.com/MahoTakara

Docker Hub https://hub.docker.com/u/maho/

得意技

たこ焼き作ること

趣味 工作とか

いろいろ

Page 3: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 3

インターネット上の日本語公開資料

ソフトレイヤーの活用ガイド

デザイン・パターン: http://gg-web.jp/document/DesignPattern/

一般のクラウドと同じことを、SoftLayerを使ってどの様に実現できるかの観点

で、課題を解決するための設計レベルの指南を得ることができるものです。マネージャー、コンサルタント、アーキテクトの方々が、読みやすく理解できる様に簡潔な文と図で解説する形式です。

コンフィグレーション・ガイド: http://gg-web.jp/document/ConfigGuide/

これまでSoftLayerを使ってシステムを構築してきたノウハウをベースに、実践的な逆引きの手引書になっています。 エンジニアが実現したい事を出発点にして、どの様に実現するのかをガイドしたもので、SoftLayerの仮想サーバー、ベアメタルサーバーの基本的利用方法から、 アプライアンス等FortiGate, NetScaler, QuantaStor,

VMware, Vyatta, EVault などを網羅して、実現する方法を理解しやすく案内しています。

ユースケース: http://gg-web.jp/document/UseCase/

ビジネスの発展によって変化していく課題を、クラウドの特性を利用して、どの様に解決できるのかといったシナリオベースの展開で、 上記のコンフィグレー

ション・ガイドやデザイン・パターンを参照しながら、対応していくストーリとなっています。

今日はパターンを絞って

詳細に解説します

Page 4: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 4

セッション内容

• デザインパターンの必要性

• 良く利用するパターン解説 • ロードバランサーによるサーバーの冗長化

• アクティブ・スタンバイ・パターン

• まとめ

Page 5: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 5 © IBM Corporation 5

SoftLayerクラウド デザインパターンは、 なぜ必要なのか?

Page 6: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 6

デザインパターンの必要性

–オンプレミスは、注文住宅の様なもの

• 好きな様に設計できる

• でも、値段が高い!

• でも、完成まで待たされる

• プロジェクト方式で建築

–クラウドは、プレハブ住宅

• 工場制作部品を現地で組立て

• 生活スタイルを合わせるしかない

• でも、安価で、すぐ使える!

• 既製品を注文するのと同じ

オンプレミスとクラウドの違い

Page 7: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 7

デザインパターンの必要性

–クラウドは、自由度に制限を加え自動化を促進した運用

• サーバー構成を規格化画一化することで自動化を進め

• 注文から利用開始までの時間を5分〜2時間以内に短縮

• サーバーLAN構成を単純化することでネットワーク管理を自動化

• クラウドで出来る事には制限がある。オンプレミスの様な自由度は無い

–クラウドの制約と戦うのではく、適用可能な分野に当てはめる

• オンプレミスの自由度を犠牲にして、自動化とスピードを得たのがクラウドという運用

• クラウドの制約を前提として、自動化とスピードで価値を生む分野に適用する

–クラウドと親和性の高い設計パターンが求められていた

• オンプレミスの設計をクラウドに適用するといった不毛な戦いを避ける

• 適切なOSSを前提として、プロビジョニングと同じスピードで構築

Page 8: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 8 © IBM Corporation 8

良く利用する デザイン・パターン ロードバランサーによるサーバーの冗長化

Page 9: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 9

LBは3つ方式から選択可能

ウェブ・サーバー 共用型/専用型

NetScaler

N+1構成

ウェブ・サーバー

LVS N+1構成

ウェブ・サーバー

ウェブ・サーバー

NetScaler

DNS

①ローカル・ロードバランサー (共用型と専用型)及び、NetScaler ③グローバル・ロードバランサー

②Linux Virtual Server

VIP

VIP

Virtual Servers

Virtual Servers

Virtual Servers

Virtual Servers

Virtual Servers

NetScaler

出典 ソフトレイヤー活用技術情報 デザインパターン

2.1 ロードバランサーによるサーバーの冗長化

https://gg-web.jp/document/DesignPattern/02001/index.html

2.2 データセンターレベルの冗長化

https://gg-web.jp/document/DesignPattern/02002/index.html

注目

Page 10: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 10

利用できる各LBの特徴

特徴 LVS

(Linux Virtual Server)

ローカル ロードバランサー (共用型)

ローカル ロードバランサー (専用型)

Citrix NetScaler VPX

グローバル・サーバー

ロードバランス GSLB NetScaler VPX

適用範囲 DC内 DC内 DC内 DC内 DC間

共用/専用 専用 共用 専用 共用 共用

VIP数 Public アドレス 1,2,4,8,16 から選択

Publicアドレス 1

Public アドレス 1,2,4,8,16 から選択

Public アドレス 1,2,4,8,16 から選択

Public アドレス 1,2,4,8,16 から選択

HA構成 可能 なし 可能 可能 可能

SSLオフロード 不可 可能 可能 可能 可能

オートスケール との連動

不可 可能 可能 不可 不可

能力 仮想サーバー に依存

同時250〜 2500接続

同時15000〜150000接続

10Mbps〜1000Mbps

10Mbps〜1000Mbps

費用 OSSのため

サーバー費のみ $50〜

$2500 $999〜 $3998

$299〜 $1999

$499〜 $1999

その他 特徴

サーバー間の 負荷分散に適用可

低価格 AutoScale連動

高負荷対応 AutoScale連動

WAF, GSLBなども利用可

SLB,WAFなども 利用可

注目

Page 11: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

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今日はLVS利用の

デザインパターンに注目して詳細に解説します

ちょっと、その前に

LAN表記の説明

Page 12: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 12

ここでネットワークの表示について

Public LAN Private LAN

コリジョン

ドメイン

10Base/5

現在のスイッチLANイメージ

Network

Switch Network

Switch

Network

Switch

Network

Switch

Network

Switch

Network

Switch

Frontend

Customer

Router

Backend

Customer

Router

25年前のLAN

セグメント IPネットワーク

アドレス =

抽象化された

表現として便利だが。。。

(ちと古臭スギ)

ユーザー毎にVLANとIPネットを付与し、メディア上に混在する

10Mbps

10Gbps 10Gbps

40Gbps 40Gbps

由来は

コレ

SOFTLAYER

現在は

コレ

Page 13: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 13

ここでネットワークの表示について

Network

Switch Network

Switch

Network

Switch

Network

Switch

Network

Switch

Network

Switch

Frontend

Customer

Router

Backend

Customer

Router

Public ネットワーク Private ネットワーク VLANとIPネット

が複数含まれる

VLANとIPネット

が複数含まれる

Public VLAN

IP Subnet-B

IP Subnet-A

Private VLAN

IP Subnet-Y

抽象化

Page 14: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 14

LVSを利用するための準備

Public VLAN

Primary Subnet

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491 sjc01.fcr02a.1529

Subnet

のビュー

VLANのビュー

仮想サーバー

10.91.85.128/26 192.155.223.64/29

–仮想サーバー(Debian 8.x 64bit)のオーダーでVLANが自動割当

Page 15: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 15

LVS用サーバーのLAN環境

仮想サーバー

mh01

mh02

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491

10.91.85.128/26

Public VLAN

Primary Subnet

sjc01.fcr02a.1529

192.155.223.64/29

178

134

Page 16: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 16

LVS用サーバーのLAN環境

仮想サーバー

mh01

mh02

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491

10.91.85.128/26

Public VLAN

Primary Subnet

sjc01.fcr02a.1529

192.155.223.64/29

178

134

67

70

Page 17: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 17

Public VLAN

Primary Subnet

sjc01.fcr02a.1529

192.155.223.64/29

Primary Subnetは全て予約済み

ウェブ・サーバー

LVS N+1構成 VIP

VIP

Virtual Servers

Virtual Servers

勝手に使っちゃダメ 課題 このPublic IP

アドレスは何処

から調達する?

Page 18: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 18

VIP は Portable Public から割当

ウェブ・サーバー

LVS N+1構成 VIP

VIP

Virtual Servers

Virtual Servers

Network -> IP Management -> Subnets -> Order IP address

Page 19: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 19

VIP は Portable Public から割当 追加サブネットのサイズを設定 VLANと紐付け設定

利用目的他

連絡先を設定

Page 20: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 20

VIP は Portable Public から割当

オーダー処理が完了すると、

VLANにポータブルIPアドレスが

追加されているのが確認できる

Public VLAN

Primary Subnet

sjc01.fcr02a.1529

192.155.223.64/29

Portable Subnet

198.23.109.56/30

VLAN1529に追加

されたので上記の

様に表記しておく

Page 21: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 21

VIP用サブネットの準備完了

仮想サーバー

mh01

mh02

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491

10.91.85.128/26

Public VLAN

Primary Subnet

sjc01.fcr02a.1529

192.155.223.64/29

178

134

67

70

Portable Subnet

198.23.109.56/30

Page 22: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 22

LVSのVIP設定

mh01

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491

10.91.85.128/26

Public VLAN

Primary Subnet

sjc01.fcr02a.1529

192.155.223.64/29

178

134

67

70

Portable Subnet

198.23.109.56/30

keepalived

LVS

VIP

eth

1 eth

0

mh02

keepalived

LVS

eth

1

eth

0

VIP

VIP 198.23.109.58

LVSとHA化ソフトのインストールはコレだけ 設定はこれだけ

mh02は

BACKUPにする

VIPの設定

ポータブルIPから自身で割当て

Page 23: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 23

LVS DRの設定

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491

10.91.85.128/26

Public VLAN

Primary Subnet

sjc01.fcr02a.1529

192.155.223.64/29

Portable Subnet

198.23.109.56/30

VIP VIP 198.23.109.58

LVS#1

LVS#2

WebAPサーバー#1〜#3

• ダイレクト・ルーティングでは、keepalived.confにWebAPサーバーのPublic IPアドレスを割り当てる

• リダイレクトされたパケットを受け取る様にWebAPサーバーのループバックにVIPを設定する

VRRP

keepalived.conf

/etc/network/interfaces

Page 24: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 24

LVS DRの通信の流れ

Public VLAN

Primary Subnet

sjc01.fcr02a.1529

192.155.223.64/29

Portable Subnet

198.23.109.56/30

VIP VIP 198.23.109.58

LVS#1

LVS#2

WebAPサーバー#1〜#3

VIPに出されたリクエストは、WebAPサーバーに転送されて、WebAPサーバーから直接応答される

リダイレクト

リクエスト

レスポンス

Page 25: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 25

LVS NATの設定

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491

10.91.85.128/26

Public VLAN

Primary Subnet

sjc01.fcr02a.1529

192.155.223.64/29

Portable Subnet

198.23.109.56/30

VIP

VIP 198.23.109.58

LVS#1

LVS#2

WebAPサーバー#1〜#3

WebAPサーバーにPrivate

IP を利用したい場合に便利であるが、

Private側にポータブル・

サブネットが必要かつ、全サーバーはポータブル・サブネットに接続する必要がある

VRRP

Portable Subnet

10.91.174.128/26

VIP

VRRP

VIP 10.91.174.134

keepalived.conf 続き keepalived.conf

Page 26: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 26

LVS NATの通信フロー

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491

10.91.85.128/26

Public VLAN

Primary Subnet

sjc01.fcr02a.1529

192.155.223.64/29

Portable Subnet

198.23.109.56/30

VIP

VIP 198.23.109.58 LVS#1

LVS#2

WebAPサーバー#1〜#3

NATは、WebAPのプライベートIPに出さないために利用される。 このため、WebAPサーバーからのレスポンスをLVSのPrivate側VIPに送る必要がある

VRRP

Portable Subnet

10.91.174.128/26

VIP

VRRP

VIP 198.23.109.58

リダイレクト

リクエスト

to VIP

レスポンス

レスポンス

to VIP

Page 27: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 27

水平分散 LVS パターンのまとめ

DR方式は簡単に使え、WebAPサーバーから直接応答を返すので、料金と負荷で有利

– DR (ダイレクトルーティング)方式

• VIPでリクエストを受けて、WebAPサーバーからレスポンスを返す

– 帯域プールを利用しなくても無料枠を使えるのでお得

– レスポンスがLVSのサーバーを通らないので負荷が軽い

– WebAPサーバーのループバックI/FにVIPを登録しなければならない

– WebAPにもパブリックIPアドレスが必要

– NAT (ナット)方式

• VIPでリクエストを受けて、VIPのアドレスでレスポンスを返す

– WebAPサーバーはプライベート・アドレスが使える

– 通信料金はLVSだけに掛ってしまう。 (帯域プールの利用が必要かも?)

– WebAPサーバーのループバックI/FにVIPを登録しなければならない

– プライベートIPのポータブル・サブネット

• サーバー全てに、追加のポータブル・サブネットの設定

• LVSはプライベートIP側にもVIPの設定

• WebAPサーバーのデフォルトGWは、LVSのプライベート側VIPを設定

おすすめ

Page 28: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 28 © IBM Corporation 28

仮想で

HA構成なら

別ハードに載せたいよね!

Page 29: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 29

基本は、出来るだけ分散させてデプロイするんだけど。。。

せめて確認したいよね。。。

Xenサーバー

管理LANの

IPアドレス Xenサーバー

管理LANの

IPアドレス

KVM Console

をクリックすると

VNCクライアントの

ポップアップが表示

Page 30: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 30

仮想

サーバー

5902

仮想

サーバー

5901

物理サーバーが、同じか異なるかは、

KVM Console の IPアドレスを手がかりに判別できる

Xen Server 10.3.14.205

仮想

サーバー

5900

物理サーバー

仮想

サーバー

5907

仮想

サーバー

5908

Xen Server 10.3.14.223

仮想

サーバー

5909

物理サーバー

VNCポート番号

物理サーバーの

管理LAN IPアドレス

このIPアドレスで

異なる物理サーバー

に載っているのが判る

Page 31: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 31 © IBM Corporation 31

良く利用する デザイン・パターン アクティブ・スタンバイのサーバーの冗長化

Page 32: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 32

text

アクティブ・スタンバイ構成

–データベース・サーバーは、システムの単一障害点となるため、必須の構成

–仮想サーバーとベアメタルの両方に適用できる方法でなければならない

MySQLサーバー

待機サーバー

相互監視

VIP

VIP

WebAPサーバー

障害時は、VIPが

移動する事によって

クライアントは

処理を継続できる

iSCSI (エンデュランス・ストレージ,

パフォーマンス・ストレージ)

データ領域

主サーバー

Page 33: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 33

text

アクティブ・スタンバイ構成

– VIPは同じ様にポータブル・サブネットから割り当てる必要がある

– WebAPサーバーの10.0.0.0のゲートウェイからポータブル・サブネットへのルーティングを通す為には、VLANs SPANの設定が必須

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491

10.91.85.128/26

Portable Subnet

10.91.174.128/26

WebAPサーバー#1〜#3

MySQLサーバー

待機サーバー

相互監視 VIP

VIP

iSCSI (エンデュランス・ストレージ,

パフォーマンス・ストレージ)

データ領域

主サーバー

Page 34: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 34

text

アクティブ・スタンバイ構成

– VLANs Spanは、VLAN間の疎通だけでなく、プライベート・サブネット間の疎通にも必要なので、必ずONにする

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491

10.91.85.128/26

Portable Subnet

10.91.174.128/26

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491

10.91.85.128/26

Portable Subnet

10.91.174.128/26

デフォルトではOFF

同じVLAN内の異なるサブネットでも疎通できない

ONにすると

プライベート・サブネット間の疎通が許可される

Page 35: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 35

text

iSCSIの設定

– iSCSI として パフォーマンス・ストレージ、または、エンデュランス・ストレージが利用できる

– Heartbeat からは、サービスを持っている時だけ、ファイルシステムをマウントする様に設定して、コンカレント・アクセスさせない

– iSCSIのインストールは、以下のウェブページを参考に

• ソフトレイヤー活用ガイド -> コンフィグレーションガイド -> 1 基礎編

– 1.6.6 パフォーマンス・ストレージを利用するには?

• http://www.gg-web.jp/document/ConfigGuide/01006_6/index.html

– 1.6.7 エンデュランス・ストレージを利用するには?

• http://www.gg-web.jp/document/ConfigGuide/01006_7/index.html

Page 36: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 36

text

アクティブ・スタンバイのHAソフトウェアの導入

– HAソフトウェアは、Linux Distribution のリポジトリから導入することで、数分以内に利用できる

–設定ファイルは3種類 ha.cf, haresources, authkeys

Private VLAN

Primary Subnet

sjc01.bcr02a.1491

10.91.85.128/26

Portable Subnet

10.91.174.128/26

MySQLサーバー

待機サーバー

相互監視 VIP

VIP

iSCSI (エンデュランス・ストレージ,

パフォーマンス・ストレージ)

データ領域

主サーバー

インストールはコレだけ

このひな形を

/etc/heartbeatに

展開して設定して

も良い

Page 37: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 37

text

アクティブ・スタンバイのHAソフトウェアの導入

–必須設定は、同じファイルを設定する

アクティブ・スタンバイのノードを登録

クラスタのメンバー間の稼働確認用

クラスタのメンバー間の認証に利用

クラスタのメンバー (uname –n で表示される文字列)

主サーバー

VIP iSCSIディスクのマウント

パラメータ サービス

Page 38: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 38

text

VIPの確認

– VIPは ip addr コマンドで確認できる

–プライマリ・サーバーをhaltすると、バックアップサーバーへVIPが起動、ファイルシステムをマウント、MySQLが起動して処理が継続する

Page 39: SoftLayerクラウド デザインパターン解説

© IBM Corporation 39

まとめ • デザインパターンの必要性

• クラウドの制約に逆らわず、効果的な適用ができる為

• 良く利用するパターン解説 • ロードバランサーによるサーバーの冗長化

• LVSは安価で高性能、設定も簡単、HA構成

• Linuxディストリビューションに含むソフトを利用

• ダイレクト・ルーティングがお勧め

• アクティブ・スタンバイ・パターン

• iSCSIディスクを共用ディスクとして、高可用性構成

• VIP、ファイルシステムとサービスの待機系へ移動

• Linuxディストリビューションに含むソフトを利用