新人でも大丈夫。Web apiで業務改善

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新人でも大丈夫。WEB APIで業務改善

株式会社ビズリーチ

澤口　勲

2016/11/01


アジェンダ

1. 自己紹介

2. WEB APIってなんだろう？

3. 開発チームで気づいた問題点

4. WEB APIを利用してツールを作ってみた

5. 他の部署から仕事がきた

6. まとめ

7. 質疑応答


今日話すこと話さないこと

話すこと

● ごく簡単なAPIについての説明。

● WEBサービスが公開している REST APIを利用して

　　実際にビズリーチの開発チームで作ったツールの事例紹介。

話さないこと

● APIの詳しい概念。

● APIの詳しい使い方。


アジェンダ

1. 自己紹介





6. まとめ

7. 質疑応答


自己紹介

● 澤口勲

● ビズリーチ 4年目

● JAVA 5年くらい PHP 10年くらい

● 品質管理や業務改善してます

● クラフトビールとボードゲーム好き


アジェンダ

1. 自己紹介





6. まとめ

7. 質疑応答


WEB APIってなんだろう？

APIとは、アプリケーションプログラムインターフェイスの略語で、プログラミングの際に使

用できる命令や規約、関数等の集合の事を指す。ソフトウェア開発の際、いちから全て

を作るより、APIを利用すればもともとあるプログラムを呼び出して、その機能を組み込

んだソフトウェアを開発することができる。

現在Webサービスの提供事業者は自社サービスを普及させるために自社サービスの

機能の一部などを積極的に公開している。この時に利用される仕組みもAPI（WebAPI）である。逆に既に広く普及しているサービスと自社のアプリケーションやWebサービスを

APIで連携させることで、自社サービスの価値を向上させることもできる。また、APIを公

開して、機能の利用に応じて課金するビジネスモデルも一般的になっている。

引用元：http://it-trend.jp/words/api

























APIを公開しているWEBサービスはたくさんあるんです！



開発チームで使うサービスにも


REST API叩いてみたイメージ

# GET(データ取得)$ curl http://example.com/api_endpoint?name=hoge&age=35

# POST(データ登録)$ curl http://example.com/api_endpoint -X POST -d "user[name]=hoge" -d "user[age]=20" -d "user[gender]=male"

# PUT(データ更新)$ curl http://example.com/api_endpoint -X PUT -d "user[name]=fuga" -d "user[age]=35"

# DELETE(データ削除)$ curl http://example.com/api_endpoint -X DELETE -d "user[id]=XXXXXXXXXX"

{ "id": "XXXXXXXXXX", "name": "fuga" "age": "35" "gender": "male"}

APIにリクエストを投げるとJSONやXMLでレスポンスが返ってくる！




イメージが湧きづらいと思いますので

ブラウザでGETリクエストを叩いてみます。(実演)



googleやamazon、Facebookなど大きなサービスの場合は

API規模もでかいので、使いやすいよう各種言語用のSDKが提供されています。

[簡単に言うと]

リクエストを送ると、XMLやJSONでレスポンスが返ってくるやつ！


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6. まとめ

7. 質疑応答


開発チームで気づいた問題点

どこでもよくある問題かと思いますが・・・

開発しているサイトのError発生件数やSlowQuery件数

その発生件数の多いもの

サイトの平均表示時間、時間のかかっているページ

計測する環境はあるし、開発メンバーなら誰でも観られるけれど

一部の人しか観ていない or 毎日は観ていないってことありませんか？



サイトの規模が大きくなればなるほど増えるErrorやSlowQuery

たしかに、主要機能はちゃんと動いているのだけれど



でも、問題を認識していて危機感をおぼえているのは一部の人だけ。

そんな状況にビズリーチ開発チームもありました。

　　　　　



でも、問題を認識していて危機感をおぼえているのは一部の人だけ。

そんな状況にビズリーチ開発チームもありました。

ErrorLog発生件数、SlowQuery発生件数数千件/週(フロント、管理画面、バッチ合計 )

　　　　　うーん、こまった＞



数字を共有して、周囲に修正を呼びかけてみるもののなかなか減らない

エラーやSlowquery件数たち・・・

一部の人しか関心を持っていないみたい。

　　　　　　　　どうしよう＞



じゃあ、みんなが毎日件数を見るようにしよう！

可視化はできているんだから、デリバリーしよう。

ここ最近、新しく出てきたErrorや

発生件数が伸びてきているErrorも通知しよう。

みんなの関心を引き出そう！


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6. まとめ

7. 質疑応答


WEB APIを利用してツールを作ってみた

kibanaからデータをとって開発者チャットに流そう！



kibanaにはAPIがありませんでした…。



kibanaにはAPIがありませんでした…。

どうしよう、エラー件数の一覧画面からスクレイピング…？

でもkibanaの画面、Ajaxでデータ取得してるから取れない…。

　　　　　　　　　

　　



あれ？そういえば、ログ情報を入れてるElasticsearchは？



あった！！



あった！！



業務ではJAVA8を使っているけれど、慣れたPHPで書いちゃいました。

・どうせコード量は大したことない(2〜3ファイル)

・慣れているから実装が早い

・LLなのでトライ&エラー、調整しやすい

・macに最初から環境が入ってる



PHPでElasticSearchAPIを叩いて、ChatworkにError件数やSlowQuery件数を通知



PHPでElasticSearchAPIを叩いて、ChatworkにError件数やSlowQuery件数を通知

ついでにGoogleSpreadsheetに新着Errorや急上昇Errorのログを取っておこう。


できました。

・昨日のErrorLog件数、Slowquery件数通知BOT

・新着ErrorLog、Slowquery＆急上昇ErrorLog、Slowquery通知BOT



できました。

新着ErrorLog、Slowquery＆急上昇ErrorLog、Slowquery通知BOT

[新着]

昨日と過去2週間のLogを比較し、新しく発生したメソッドと件数を通知



できました。

新着ErrorLog、Slowquery＆急上昇ErrorLog、Slowquery通知BOT

[新着]

昨日と過去2週間のLogを比較し、新しく発生したメソッドと発生件数を通知

[急上昇]

直近１週間と、それ以前３週間のLogを比較し

上昇角度(arctan)が上がっているメソッドと発生件数通知



新着情報、急上昇を毎日始業時間に開発チームチャットへ自動投稿

　→ みんなのErrorLogやSlowQueryへの関心が上がった！

　　プログラムもどんどん修正されました！




結果半年で…

ErrorLog発生件数　90%OFF




結果半年で…

ErrorLog発生件数　90%OFF

SlowQuery発生件数　75%OFF 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ほぼBatchサーバーのみ)



他の問題を探しました

バグトラッキングシステムから、リリース物件一覧を作りたい。

● テンプレートシートをコピー

● バグトラッキングシステムからリリース日で絞ってCSVエクスポート

● シートにペーストして整形


バグトラッキングシステムから、リリース物件一覧を作りたい。

　　　　　　　　　　　　　　　　作りました。




バグトラッキングシステムのチケットに

　　リリース日項目の値が入っていないとリリース前テストから漏れる。

● マージ済ステータスだけれどリリース日が入っていないもの一覧取得

● メンションを付けてチャットで通知



バグトラッキングシステムのチケットに

　　リリース日項目の値が入っていないとリリース前テストから漏れる。

　　　　　　　　　　　　　　　　作りました。



サイトのレスポンスタイム改善プロジェクトが発足

GoogleAnalyticsを見ればいいのですが・・・

● 担当者しか毎日は見ないので他の人は経過がわからない

● 権限的にアクセスできない人もいる

● 一覧性が悪い(一度に表示すると重い)



サイトのレスポンスタイム改善プロジェクトが発足

GoogleAnalyticsを見ればいいのですが・・・

　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　やっぱり作りました


作ったもの一覧

● 前日のErrorLog,Slowquery件数をサーバー毎に開発者チャットに通知

● 新着、伸び率の情報をサーバー毎に通知

● バグトラッキングシステムからリリース物件一覧表を作成

● バグトラッキングシステムの入力不備を通知

● GoogleDriveにある開発資料の定期バックアップ

● UnitTestのテスト数、カバレッジ率、成功率などを通知

● サイトのレスポンスタイム、時間のかかっているものを記録

● 定時の時報

● etc….


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7. 質疑応答


他の部署から仕事がきた

業務の合間にWEB APIを叩きまくっていたある日…。



業務の合間にWEB APIを叩きまくっていたある日…。

マーケティング部の効果測定用レポートの作成に時間がかかっている。

主要な広告媒体はAPI公開を公開しているので自動化したい。



各広告媒体からAPIで取得→ googleスプレッドシートに出力+完了通知

サーチネットワーク(検索広告)ディスプレイアドネットワーク(バナー広告)

スポンサードサーチ(検索広告)ディスプレイアドネットワーク(バナー広告)


まとめ

● 情報は手を伸ばすより、向こう側から来る方がよい

　　興味のある人、必要のある人は自分から情報にアクセスするが

　　関心の少ない人も定期的に通知がくると見てくれる。

　　情報の集まる場所もなるべく１箇所に集約する。

　　(作るだけじゃなくて、見る意義を伝えることも大事)


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6. まとめ

7. 質疑応答


まとめ

● 情報は手を伸ばすより、向こう側から来る方がよい

● 自分の業務もいいけれど、チームの業務にも目を向ける

● できることからはじめてみよう


まとめ

● 自分の業務もいいけれど、チームの業務にも目を向ける

自分の業務効率を改善するのも大事だけれど

チームが抱えている問題に目を向ける。

問題というと難しいけれど、面倒だなぁと思うこと、本当はこうだったらいいのにと

思った事のそばに問題はあります。


まとめ

● できることからはじめてみよう

使い方がわかってしまえば、APIはかんたんです。

興味のある言語を勉強するついででもよいですし

まず「使っているWEBアプリ API」で検索してみましょう。

　　


おまけ

WEBサービス同士をノンプログラミングで繋いで連携するWEBサービス

IFTTT(イフト)https://ifttt.com/

zapier(ザピア)https://zapier.com/

mythingshttps://mythings.yahoo.co.jp/

　　


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6. まとめ

7. 質疑応答


ご静聴ありがとうございました。

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