火山防災シミュレーションゲーム 「リブラ 2...

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060301 特定領域研究「火山爆発のダイナミクス」平成 17 年度シンポジウム. 火山防災シミュレーションゲーム 「リブラ 2 ーありす火山の噴火」の開発状況. 秋田大学教育文化学部 林 信太郎 赤塚  彩. 合理的な警戒避難行動. 火山災害のリスクについて体験的に 理解するゲーミングシミュレーション→防災担当者の教育. 大貧民. 公募研究の目的: 防災担当者の訓練サーバの制作. コンテンツ   火山防災ゲーム  警戒避難の分岐型  シナリオシミュレーション 18 年度:ソフトウェア化. ゲームの開発. シナリオの作成. あらすじ. - PowerPoint PPT Presentation

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火山防災シミュレーションゲーム「リブラ 2 ーありす火山の噴火」の開発状況

秋田大学教育文化学部 林 信太郎赤塚  彩

060301特定領域研究「火山爆発のダイナミクス」平成 17年度シンポジウム

火山災害のリスクについて体験的に理解するゲーミングシミュレーション→防災担当者の教育

合理的な警戒避難行動

大貧民

公募研究の目的:防災担当者の訓練サーバの制作

コンテンツ  火山防災ゲーム 警戒避難の分岐型 シナリオシミュレーション

18 年度:ソフトウェア化 シナリオの作成

ゲームの開発

あらすじ 火山災害の特徴と警戒避難 “Libra” とは?(前回報告の復習)

初代“ Libra” から“ Libra 2” へ “Libra 2” の設計 “Libra 2” の今後

    

火山災害の特徴と警戒避難

噴火は止められない 噴火現象もたいていは制御できない はじまってから逃げても遅い場合が多い 長期化することが多い 推移が読めない→被災範囲が読めない    

選択肢は避難だけ

警戒避難避難コストとロスが膨大化

どの範囲を避難させるか判断がむずかしい

噴火の推移は読めないことが多い

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火山災害の特徴と警戒避難

噴火は止められない 噴火現象もたいていは制御できない はじまってから逃げても遅い場合が多い 長期化することが多い 推移が読めない→被災範囲が読めない    

避難コストとロスが膨大化

避難経費以外の避難によるロス 有珠 2000 年噴火,農漁業の場合

農業:ビニールハウス 温度管理をしないと高温障害や低温障害  トマト,レタス,メロン

漁業:ホタテの稚貝を育成する時期→浮き球の調整をしないと海底に沈んでヒトデに食べられてしまう

酪農:家畜の移送.養鶏場ではもっと深刻 工業:ワカサイモの工場 泉工場の操業停止

北海道新聞よりデータ収集

結果は

農業・漁業・酪農:噴火被害はゼロでも間接被害が大きい.場合によっては3週間の避難で年収がなくなる.

ワカサイモ泉工場

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“Libra” とは?

避難に要する コスト+ロス 

   ジレンマを不確実性の中で体験するゲーム

〈 Libra〉とは・・・英語で「天秤座」           

噴火によるロスの可能性

どのユニットを避難させるかはゲーム者の判断

避難行動にはコストがかかる

ユニットのロスでもコストがかかる

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何が起こるかはサイコロ次第

初代“ Libra” から“ Libra 2” へ“Libra” “Libra 2”

ゲームの  難易度

むずかしい 簡単

モデル火山 ピナツボ 有珠

ゲームの   対象

自治体防災担当者,火山学者

住民,生徒,大学生,自治体防災担当者,火山学者

“Libra 2” の設計思想

有珠山をモデルにして作った仮想火山      有珠→ありす

「あなたも岡田先生になろう」

→何度かゲームを繰り返すうちに有珠方式の警戒避難がベストソリューションであることを体験的に理解できる

    

避難指示地域の縮小

Libra に必要なもの?

抽象化されたハザードマップ→有珠山のものを抽象化

確率樹→林が作成

いくつかのゾーン

火口は山頂と山麓

北には湖

〈 Libra 2-ありす火山の噴火-〉の流れ

① 初期配置のように、ボードにコマを配置する。② 初期配置の状態に配置したコマのうち、10個以内をそれぞれ好き

なように 1ゾーンだけ移動させる。

③ サイコロを振る。 5 回振って出た目の合計が 15 以上の場合、噴火が起こる。出なかった場合は噴火が起こらなかったということで、1 ターン目終了。 2 ターン目となり、再びサイコロを振る。

④ 「震源の移動」カードを引く。有感地震が「山頂」もしくは「山麓」の何処に移動したかを決める。

⑤ 「山頂」カード、もしくは「山麓 A ・ B ・ C 」カードを引く。以降、カードの指示に従ってサイコロを振る、もしくはカードを引く。

火山性異常の開始

有感地震の発生

噴火の発生

初期配置

ゲームボード

1 回の移動につき、接するエリアならどの方向にも 1ゾーンだけコマを移動できる。

北側には湖( Lake )があり、 G-1 から White Zoneへの避難はできない。

噴火活動が収束してきた場合、コスト削減のために一度 White Zone に出したコマを火山エリアに戻してもよい。

コマの説明

 〈コマの種類〉

・農場経営者( 70 libra)・牧場経営者( 70 libra)・旅館経営者( 40 libra)・行政担当者( 40 libra)・観光客( 10 libra) (避難時の支払い金額)

       ・・・計 5種類

農場経営者

牧場経営者

旅館経営者

行政担当者

観光客

コマの初期配置

・・・ 農場経営者( 70 libra )

・・・ 牧場経営者( 70 libra )

・・・ 旅館経営者( 40 libra )

・・・ 行政担当者( 40 libra )

・・・ 観光客( 10 libra )

② 初期配置からコマを  移動させる。

初期配置の状態に配置したコマのうち、10個以内をそれぞれ好きなように 1ゾーンだけ移動させる。

   ○ 例(右図→)   7 個のコマを図のように移動

させると・・・↓

  White Zoneに避難したコマは、農場経営者・牧場経営者・旅館経営者の計 3つだから、70+70+40で合計 180libraを支払う。

④ 「震源の移動」カードを引く。

〈カードの種類〉

・〈山頂〉カード ×3

・〈山麓 A〉カード ×1

・〈山麓 B〉カード ×1

・〈山麓 C〉カード×1

‐⑤ 1 「山頂」カードを引く。

〈カードの種類〉 各 1枚ずつ

 ・大規模噴火カード

 ・中規模噴火カード( a )

 ・中規模噴火カード( b )

 ・小規模噴火カード( a )

 ・小規模噴火カード( b )

 ・小規模噴火カード( c )

被害ゾーンの決定被害範囲の図式

噴火活動の継続or

終了の決定

‐⑤ 2 「山麓 A ・ B ・ C 」カードを引く。

被害範囲の図式

噴火活動の継続or

終了の決定

“Libra 2” の今後

試行→10回以上 ルールの再設計。  ゲーム性の向上とリアリティの向上

ネットゲーム化    →自治体の防災担当者が     ネット経由でプレー可能にする.

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