3年生 - Osaka City University...−167− 開講年度 年 担当教員 冨田...

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目 次

3年生

1. 生体と薬物コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 167

2. 原因と病態1コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 170

3. 原因と病態2コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 173

4. 細菌・真菌感染症コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 176

5. 原虫・寄生虫感染症コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 179

6. 産業医学Ⅰコース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 182

7. 公衆衛生学Ⅰコース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 186

8. 医用工学(ME) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 190

9. 医の倫理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 192

10. メディカル・データ・サイエンス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 194

11. 医学英語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 196

12. 修業実習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 198

13. 早期臨床実習Ⅲ(Third Experience) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 200

社会医学

1. 産業医学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 203

2. 公衆衛生学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 208

3. 法 医 学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 213

− 167 −

開講年度 年

● 担当教員

冨田 修平(分子病態薬理学)他

● 科目の主題

これまでに学習した解剖学、生理学、生化学などの知識を基盤にして、薬と生体との相互作用をもとに薬

物治療に必要な基本的事項や概念を学習する。さらに、薬物の創薬から臨床治験と臨床応用されたときの問

題点まで広く学習する。

● 授業の到達目標

薬物・毒物の生体への作用について、個体・細胞・分子のレベルにおける作用機序と、生体と薬物分子と

の相互作用を理解し、的確な薬物療法を行うための基本(考え方,薬理作用、副作用)を学ぶ。

【薬理作用の基本について】

□薬物・毒物の濃度反応曲線を描き、その決定因子を説明できる。

□薬物の受容体結合と薬理作用との定量的関連性および活性薬・拮抗薬と分子標的薬を説明できる。

□薬物・毒物の用量反応曲線を描き、有効量・中毒量・致死量の関係を説明できる。

【薬物の動態について】

□薬物・毒物の吸収、分布、代謝と排泄を説明できる。

□薬物の生体膜通過に影響する因子を説明できる。

□薬物投与方法を列挙し、それぞれの薬物動態を説明できる。

□年齢や臓器障害などに応じた薬物動態の特徴を説明できる。

□薬物動態的相互作用について例を挙げて説明できる。

【薬物の評価について】

□薬物の評価におけるプラセボ効果の意義を説明できる。

【薬物治療の基本について】

□中枢神経作用薬、自律神経作用薬、循環器作用薬、呼吸器作用薬、消化器作用薬、利尿薬、ステロイド

薬および非ステロイド性抗炎症薬、抗腫瘍薬の薬理作用を説明できる。

□漢方医学の特徴や和漢薬 漢方薬 使用の現状について概説できる。

□薬物の蓄積、耐性、タキフィラキシー、依存、習慣性や嗜癖を説明できる。

□主な薬物の有害作用(副作用)を概説できる。

□主な薬物アレルギーを列挙できる。

● 授業内容・授業計画

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

火 冨田 修平 分子病態薬理学 血管作動性ペプチド関連薬・ 関連薬

金 冨田 修平 分子病態薬理学 オータコイド関連薬、抗アレルギー薬

科目名 生体と薬物コース単位数 -

授業

形態

講義

実習

科目

ナンバー英語表記

● 教材

教科書:

※英和辞典、和英辞典およびノートを持参すること。

○ステッドマン医学大事典

● 対象学年

年生

●コアカリキュラムへの対応

医師として求められる基本的な資質・能力

医学知識と問題対応能力

学修の在り方

●その他

特記事項なし。

− 168 −

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

金 光岡 茂樹 臨床腫瘍学 抗腫瘍薬・分子標的薬・支持療法

火 冨田 修平 分子病態薬理学 血液作用薬

水 長沼 俊秀 泌尿器病態学 腎移植における免疫抑制薬

金 根来 伸夫 膠原病内科学 自己免疫疾患・膠原病と治療薬

火 渡辺 俊雄 消化器内科学 消化器疾患治療薬

火 庄司 哲雄 血管病態制御学 脂質異常症治療薬

● 実習

実習課題では、①腸間平滑筋の作用する薬物の薬理作用、②臨床試験と二重盲検法、③中枢神経系作用薬

の薬理作用,④循環器作用薬の薬理作用の4課題がある。学年を4組に分け、各組が順次4課題を行う。実

習終了時に実習内容につての口頭試問を行う。さらに、次回実習前日までに実習レポートを提出する。実習

には全日程の出席を課す。実習発表会では各グループによる を行う。

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

金 冨田 修平

松永 慎司

山口 雄大

徳留 健太郎

塩田 正之

泉 康雄

分子病態薬理学

共同実験機器施設

高石加茂病院

生理学実習室 薬理学実習

金 冨田 修平

松永 慎司

山口 雄大

徳留 健太郎

塩田 正之

泉 康雄

分子病態薬理学

共同実験機器施設

高石加茂病院

生理学実習室 薬理学実習

金 冨田 修平

松永 慎司

山口 雄大

徳留 健太郎

塩田 正之

泉 康雄

分子病態薬理学

共同実験機器施設

高石加茂病院

生理学実習室 薬理学実習

金 柳田 俊彦

冨田 修平

松永 慎司

山口 雄大

徳留 健太郎

宮崎大学

分子病態薬理学

中講義室 薬理学実習

金 冨田 修平

松永 慎司

山口 雄大

徳留 健太郎

塩田 正之

分子病態薬理学

共同実験機器施設

中講義室 実習発表

− 169 −

● 事前・事後学習の内容

受講するに当たり、必ず推奨テキストを使って事前に内容を確認し授業に臨むこと。また、授業のはじめ

に前回の講義内容について必要に応じて小テストを実施する。各自講義の要点をまとめるなど、準備を欠か

さないようにすること。

● 評価方法

講義・実習の理解度について筆記試験(前期・後期の 回)を行う。なお、講義は 以上、実習は

以上の出席が受験資格となる。実習レポート提出は必須で未提出の場合は試験を受けることが出来ない。科

目の最終評価は、本コースの講義と実習の筆記試験(小テスト含む)に加えレポート内容評価、講義・実習

の出席と態度(欠席、遅刻、途中退席、私語、飲食、居眠り、携帯電話、講義実習に関連のない行為などは

理由の如何に関わらず減点する)をもとに総合的に評価する。

● 受講生へのコメント

試験範囲は広範囲に及ぶので毎回の受講の事前・事後学習を習慣づけること。

● 教材

推奨教科書

薬理学(南江堂)、

臨床薬理学(丸善出版)

医科薬理学(南山堂)

カッツング薬理学(丸善出版)

入門漢方医学(日本東洋医学会学術教育委員会編集、南江堂)、

臨床試験の (高久史麿監修、日本医師会)

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

全体を通じた対応は以下の通り。

医師として求められる基本的な資質・能力、 医療の質と安全の管理、 安全性の確保、④医療の安全性

に関する情報 薬剤等の副作用、薬害や医療過誤等の事例 経緯を含む 、やってはいけないこと、優れた取組

事例等 を共有し、事後に役立てるための分析の重要性を説明できる。

医学一般、 個体の反応、 生体と薬物 の全ての項目

人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療、に関する、各臓器・組織および疾患別に記載されてい

る 疾患 の薬物治療に関わる項目

診療の基本、 基本的診療知識、 薬物治療の基本原理 の全ての項目

全身におよぶ生理的変化、病態、診断、治療、 免疫・アレルギー疾患、 病態と疾患、⑥アレルギー疾

患の薬物治療と薬物アレルギーに関する項目

● 該当するコンピテンス

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

● その他

特記事項なし

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

金 光岡 茂樹 臨床腫瘍学 抗腫瘍薬・分子標的薬・支持療法

火 冨田 修平 分子病態薬理学 血液作用薬

水 長沼 俊秀 泌尿器病態学 腎移植における免疫抑制薬

金 根来 伸夫 膠原病内科学 自己免疫疾患・膠原病と治療薬

火 渡辺 俊雄 消化器内科学 消化器疾患治療薬

火 庄司 哲雄 血管病態制御学 脂質異常症治療薬

● 実習

実習課題では、①腸間平滑筋の作用する薬物の薬理作用、②臨床試験と二重盲検法、③中枢神経系作用薬

の薬理作用,④循環器作用薬の薬理作用の4課題がある。学年を4組に分け、各組が順次4課題を行う。実

習終了時に実習内容につての口頭試問を行う。さらに、次回実習前日までに実習レポートを提出する。実習

には全日程の出席を課す。実習発表会では各グループによる を行う。

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

金 冨田 修平

松永 慎司

山口 雄大

徳留 健太郎

塩田 正之

泉 康雄

分子病態薬理学

共同実験機器施設

高石加茂病院

生理学実習室 薬理学実習

金 冨田 修平

松永 慎司

山口 雄大

徳留 健太郎

塩田 正之

泉 康雄

分子病態薬理学

共同実験機器施設

高石加茂病院

生理学実習室 薬理学実習

金 冨田 修平

松永 慎司

山口 雄大

徳留 健太郎

塩田 正之

泉 康雄

分子病態薬理学

共同実験機器施設

高石加茂病院

生理学実習室 薬理学実習

金 柳田 俊彦

冨田 修平

松永 慎司

山口 雄大

徳留 健太郎

宮崎大学

分子病態薬理学

中講義室 薬理学実習

金 冨田 修平

松永 慎司

山口 雄大

徳留 健太郎

塩田 正之

分子病態薬理学

共同実験機器施設

中講義室 実習発表

- 170 -

開講年度 2019年

● 担当教員

鰐渕 英機(分子病理学)他

● 科目の主題

[疾病の成り立ちについて学ぶ]

病理学とは「病(やまい)」の「理(ことわり)」を「学(まな)」ぶものであり、本コースでは主に総論で

は病因論、腫瘍、遺伝子異常について、各論では腎泌尿器、内分泌、中枢神経、骨軟部、小児、消化器の疾患

について学習する。本コースを通じて病気が発生する基本的なメカニズムを理解し、病因に基づいた疾病の

分類を把握する。医師として働き患者を治療する際には、疾病が生じるメカニズムを理解しておくことで、

患者に身体に何がどのように起こっているのかを論理的に解釈し、正しい治療方法を選択することが可能と

なる。すなわち、病理学は基礎医学と臨床医学の懸け橋であり、病理学の知識は将来必ず役立つものとなる

ため、学生の間に系統的に学ぶことが望まれる。

授業は総論と各論より構成される。総論では疾病が発生する基本原理を整理する。炎症あるいは腫瘍とい

った疾患の基本概念は、様々な臓器に共通しており本質的には同じであることを理解する。各論ではそれぞ

れの臓器ごとに、総論で学んだ病態によって具体的にどのような疾患が生じるかを学習する。また、病気が

生じる際には形態的に種々の異常が起こり、各疾病に特徴的な肉眼像、組織像が観察されるため、講義にて

疾患の成り立ちを学んだ後に、実習では各疾患の組織像を実際に観察することで、形態的側面から疾病の本

態を理解できるよう指導を行う。

● 授業の到達目標

主要な中枢神経疾患の分類、成り立ちについて説明できる

主要な皮膚疾患の分類、成り立ちについて説明できる

主要な前立腺、精巣疾患の分類、成り立ちについて説明できる

主要な骨軟部、小児疾患の分類、成り立ちについて説明できる

主要な消化器疾患の分類、成り立ちについて説明できる

● 授業内容・授業計画

講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

で情報に留意すること。

講義

回数 月/日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

36・37・38 4/8 4・ 5・ 6 伊東 恭子 非常勤 講/実/実 中枢神経系疾患と末梢神経系疾患Ⅰ

39・40・41 4/12 1・ 2・ 3 鈴木 周五 分子病理学 講/実/実 皮膚疾患

42・43・44 4/17 4・ 5・ 6 伊東 恭子 非常勤 講/実/実 中枢神経系疾患と末梢神経系疾患Ⅱ

45・46・47 4/19 1・ 2・ 3 鈴木 周五 分子病理学 講/実/実 前立腺疾患

科目名 原因と病態1コース 単位数 -

授業

形態

講義

実習

科目

ナンバー MABAS13202

英語表記 Pathologic Basis of Disease

- 171 -

講義

回数 月/日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

36・37・38 4/8 4・ 5・ 6 伊東 恭子 非常勤 講/実/実 中枢神経系疾患と末梢神経系疾患Ⅰ

39・40・41 4/12 1・ 2・ 3 鈴木 周五 分子病理学 講/実/実 皮膚疾患

42・43・44 4/17 4・ 5・ 6 伊東 恭子 非常勤 講/実/実 中枢神経系疾患と末梢神経系疾患Ⅱ

45・46・47 4/19 1・ 2・ 3 鈴木 周五 分子病理学 講/実/実 前立腺疾患

48・49 4/9 2・ 3 富山 貴美 認知病態学 講/講 神経変性疾患

50・51・52 5/10 1・ 2・ 3 魏 民 環境リスク評価学 講/実/実 下部尿路疾患

53・54・55 5/15 4・ 5・ 6 伊東 恭子 非常勤 講/実/実 中枢神経系疾患と末梢神経系疾患Ⅲ

56・57・58 5/21 4・ 5・ 6 井上 健 非常勤 講/実/実 関節・軟部組織疾患

59・60・61 5/23 1・ 2・ 3 石井 真美 非常勤 講/実/実 精巣疾患

62・63 5/27 4・ 5 梯 アンナ 分子病理学 講/講 口腔・唾液腺・食道疾患

64・65 6/4 4・ 5 魏 民 環境リスク評価学 講/講 胃疾患

66 6/11 1 井上 健 非常勤 講 小児腫瘍

67 6/11 2 井上 健 非常勤 講 乳児、小児期疾患

68 6/11 3 井上 健 非常勤 実 小児腫瘍

69 6/11 4 井上 健 非常勤 実 小児腫瘍

70・71・72 6/20 1・ 2・ 3 鈴木 周五 分子病理学 実/実/実 食道・胃の病理組織実習

73・74 6/24 4・ 5 鈴木 周五 分子病理学 講/講 小腸・大腸疾患Ⅰ(炎症性疾患)

75・76 6/25 4・ 5 魏 民 環境リスク評価学 講/講 小腸・大腸疾患Ⅱ(腫瘍)

77・78・79 6/28 1・ 2・ 3 鈴木 周五 分子病理学 実/実/実 小腸・大腸疾患の病理組織実習

80・81 6/28 4・ 5 鰐渕 英機

奥野 高裕

分子病理学

非常勤 実/実 ミクロ試験-説明

7/9 2・ 3 後期試験(筆記試験)

7/9 4・ 5 後期試験(ミクロ試験)

※講=学舎 4階 中講義室 1、実=学舎 5階 組織実習室

● 事前・事後学習の内容

病理学の講義と実習には組織学と生理学の知識が前提となるため、第 2 学年時に学んだことを復習して

おくこと。個別の事前学習・事後学習が必要な場合には講義毎に指示する。

● 評価方法

出席、レポート提出および試験

講義は 2/3以上、実習は 3/4以上出席しなければ、受験資格はない。

試験は筆記および口頭試験を適宜実施する。

尚、評価方法の詳細については、学習開始時に提示する。

● 受講生へのコメント

講義・実習中の態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

- 172 -

● 教材

推奨テキスト

Kumar V, Abbas A K, Aster J C, Robbins & Cotran Pathologic Basis of Disease. 9th ed. Elsevier-

Saunders

ロビンス基礎病理学 第 9版、丸善出版

解明病理学 第 3版、医歯薬出版

推奨アトラス

病理組織の見方と鑑別診断―カラーアトラス 第 5版、医歯薬出版

組織病理アトラス 第 6版、文光堂

推奨ウェブサイト等

病理学会コア画像 http://pathology.or.jp/corepictures2010/index.html

病理学において世界的に著名な教科書はロビンス基礎病理学であり特に推奨する。病態を表す表現、言葉

に関しては将来的に英語を用いることが多いため、学生のうちに英語版にチャレンジすることを期待する。

また、実習では各疾患の写真が載っているアトラスが大変参考になるため、教科書とアトラスの併用が望ま

れる。

● 対象学年

3年生

● コアカリキュラムへの対応

D-2-1), D-2-3), D-2-4), D-7-1), D-7-4), D-9-1), D-9-4)

E-3-5), E-7-1), E-7-2), E-7-3)

F-2-4)

● 該当するコンピテンス

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

● その他

特記事項なし

− 173 −

開講年度 年

● 担当教員

大澤 政彦(診断病理・病理病態学)他

● 科目の主題

本コースではヒトの病気の成り立ちを学ぶ。総論では疾病時にひきおこる変化の一般原則、特に疾病時の

肉眼的。組織学的変化や細胞小器官の変化について学習する。さらに、各論では、それぞれの臓器にみられ

る主要な疾患について、病因、病態、肉眼・組織所見や遺伝子・分子レベルの異常について系統的に学ぶ。

これらを学ぶためには、前年度に学んだ知識、特に、解剖学・組織学に関する基礎的な知識が必須である。

また、病理学は、診断学という側面を持つ。病院において疾病の診断をするという重要な役割も担っている。

その目的や意義について、癌の診断を例に学ぶ。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下の通りである。

1.細胞の正常構造と機能や細胞の種類について復習し、知識を再確認する。

2.細胞の傷害や変性の多様性、およびその原因や意義を理解し説明できる

3.ネクローシスとアポトーシスの違いを説明できる。

4.炎症の定義を説明できる。

5.炎症の分類、組織病態学的変化と経時的変化を説明できる。

6.循環障害でみられる病態をあげ、説明できる。

7.組織傷害後の組織修復のメカニズムについて説明できる。

8.感覚器、循環器、肝臓、胆嚢・胆管、膵臓、乳腺、女性生殖器、呼吸器、造血器、胸腺、脾、リンパ節

などに発症する主要な疾患をあげ、その病因、病態、臨床病理所見について概説できる。

9.病理診断の目的と意義を説明できる。

● 授業内容・授業計画

【講義・実習】

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

月 大澤政彦 診断病理・病理病態学 小講義室 循環器疾患

月 大澤政彦 診断病理・病理病態学 小講義室 循環器疾患

火 棟方 晢 堺市立総合医療センター 小講義室 婦人科病理

科目名 原因と病態2コース単位数 -

授業

形態

講義

実習

科目

ナンバー英語表記 2

病理学会コア画像

病理学において世界的に著名な教科書はロビンス基礎病理学であり特に推奨する。病態を表す表現、言葉

に関しては将来的に英語を用いることが多いため、学生のうちに英語版にチャレンジすることを期待する。

また、実習では各疾患の写真が載っているアトラスが大変参考になるため、教科書とアトラスの併用が望ま

れる。

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

● 該当するコンピテンス

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

● その他

特記事項なし

− 174 −

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

水 桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室 婦人科疾患

火 桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室 婦人科疾患

月竹田雅司 八尾市立病院 小講義室 乳腺疾患

桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室 肝疾患

火 桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室 肝疾患

月 田中さやか 診断病理・病理病態学 組織実習室 循環器疾患の組織実習

火 桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室 肝疾患

火 大澤政彦 診断病理・病理病態学 小講義室 赤血球・凝固線溶系疾患

木 桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室胆嚢・胆管疾患

膵疾患

月大澤政彦 診断病理・病理病態学

小講義室赤血球・凝固線溶系疾患

眞能正幸 大坂医療センター 特別講義 食道癌の病理

水 福島裕子大阪市立総合

医療センター小講義室

造血器疾患

リンパ球・組織球疾患

金 田中さやか 診断病理・病理病態学 組織実習室 婦人科疾患の組織実習

月 田中さやか 診断病理・病理病態学 組織実習室 肝胆膵疾患の組織実習

火 大澤政彦 診断病理・病理病態学 小講義室胸腺疾患

脾臓疾患

水 田中さやか 診断病理・病理病態学 組織実習室造血器・リンパ組織球疾

患の組織実習

月 大澤政彦 診断病理・病理病態学 試験

− 175 −

● 事前・事後学習の内容

講義時間に限りがあるため重要な疾患を中心に講義を行うので、自学自習も必須である。

下にあげたテキストを つ選び、講義、実習までに講義主題の範囲を読んでおくこと。

また、講義後復習も必要である。

● 評価方法

出席および試験

講義は 以上、実習は 以上出席しなければ、受験資格はない。

試験は定期試験に加え講義後の小テストの成績も加え評価する。

定期試験では、筆記試験に加え、実習に関連した内容についての試験を行う。

組織実習でのスケッチの提出や、実習時の討論での発言有無なども評価に加える。

● 受講生へのコメント

講義・実習中の態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

● 教材

【講義】

豊國伸哉ら監訳 ロビンス基礎病理学 原著 版 丸善出版

鈴木利光ら訳 ルービン病理学 臨床医学への基盤 西村書店

【組織実習】

赤木忠厚監修 カラーアトラス病理組織の見方と鑑別診断 第 版 医歯薬出版

小田義直ら編集 病理組織アトラス 第 版 文光堂

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

● その他

特記事項なし。

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

水 桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室 婦人科疾患

火 桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室 婦人科疾患

月竹田雅司 八尾市立病院 小講義室 乳腺疾患

桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室 肝疾患

火 桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室 肝疾患

月 田中さやか 診断病理・病理病態学 組織実習室 循環器疾患の組織実習

火 桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室 肝疾患

火 大澤政彦 診断病理・病理病態学 小講義室 赤血球・凝固線溶系疾患

木 桑江優子 診断病理・病理病態学 小講義室胆嚢・胆管疾患

膵疾患

月大澤政彦 診断病理・病理病態学

小講義室赤血球・凝固線溶系疾患

眞能正幸 大坂医療センター 特別講義 食道癌の病理

水 福島裕子大阪市立総合

医療センター小講義室

造血器疾患

リンパ球・組織球疾患

金 田中さやか 診断病理・病理病態学 組織実習室 婦人科疾患の組織実習

月 田中さやか 診断病理・病理病態学 組織実習室 肝胆膵疾患の組織実習

火 大澤政彦 診断病理・病理病態学 小講義室胸腺疾患

脾臓疾患

水 田中さやか 診断病理・病理病態学 組織実習室造血器・リンパ組織球疾

患の組織実習

月 大澤政彦 診断病理・病理病態学 試験

− 176 −

開講年度 年

● 担当教員

金子 幸弘(細菌学)他

● 科目の主題

[細菌および真菌による感染症について学ぶ]

感染症は、将来医師として必ず遭遇する疾患であり、感染症と立ち向かうには、まず敵を知ることが重要

である。細菌学は、感染症の病態・診断・治療を理解するための要となる学問であり、感染症学の入り口で

もある。そして、感染症は、病原体、宿主、治療の つの因子とそれぞれの関係性を考慮しなければ理解で

きない。細菌学(微生物学)の対象は、前述の病原体の部分に相当する。なぜ細菌の種類によって異なる病

気(つまり感染症)を起こすのか そもそも、細菌が本当に病気を起こしているのか これらの疑問に、基礎

的視点から答えようとするのが細菌学である。つまり、感染症を理解するために細菌学を学ぶのである。進

学、卒業、そして医師になり感染症の勉強をする機会は今後もあると思うが、細菌学を体系的に学ぶ機会は

おそらくこの先少ないことが予想される。したがって、この学年の間に細菌学の基盤をしっかり作ってほし

い。

また、オンラインでの学習プログラム( 等)、統合型グループワーク、相互授業等、協調的かつ能

動的に学べる体制を導入している。さらに、次学年以降の臨床的な感染症学へのスムーズな移行を目指して、

カリキュラムの後半では、臨床の第一線で活躍している感染症専門医による講義を予定している。エビデン

スに基づく感染症治療・感染制御の考え方について、本コースで学んだ知識をフル活用して臨んでいただく。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下の通りである。個別の到達目標については、別途記載する。

病原体、宿主、治療の つの因子とそれぞれの関係性について説明できる

感染症の原因としての主要な細菌と真菌について説明できる

感染症が起こるメカニズムについて説明できる

主要な抗菌薬の作用機序・耐性機序について説明できる

感染症の病態・診断・治療について説明できる

病原体に応じた診断法・治療法について説明できる

感染症に関連する行政上の課題や義務について説明できる

● 授業内容・授業計画

講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合がある。掲示板等で通知するの

で留意すること。

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

金 金子 幸弘 細菌学 相互授業準備(グループ学習室)

火 柳原 克紀 長崎大学 診断

火 金子 幸弘 細菌学 相互授業最終準備・練習(グループ学習室)

科目名 細菌・真菌感染症コース単位数 -

授業

形態

講義

実習

科目

ナンバー英語表記

− 177 −

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

水 金子 幸弘 細菌学相互授業( 分× 班× 回)

大講義室にて まで実施

金子 幸弘

掛屋 弘

山田 康一

細菌学

臨床感染制御学

相互授業結果発表、総括、講評

臨床細菌学 グループワーク

金金子 幸弘

他細菌学

試験直前講義(総復習)

試験

試験後解説

試験直前講義、試験後解説、自己採点をしなければ、評価しないので注意すること。

月 日に細菌学およびウイルス学の試験直前講義、試験、試験後解説を実施します。

参考 細菌学およびウイルス学の試験直前講義、試験、試験後解説の予定

金金子 幸弘

他細菌学

細菌学試験直前講義(総復習)

細菌学試験

ウイルス学試験直前講義(総復習)

ウイルス学試験

細菌学試験後解説

ウイルス学試験後解説

実習

講義

回数月 日

日時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

月金子 幸弘

他細菌学

微生物

実習室概要説明、分離培養とグラム染色

火金子 幸弘

他細菌学

微生物

実習室薬剤感受性試験①、菌数測定、同定試験

水金子 幸弘

他細菌学

微生物

実習室

薬剤感受性試験②

模擬検体を用いた菌の同定試験

金金子 幸弘

他細菌学

微生物

実習室グループ発表、総括

● 事前・事後学習の内容

個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

相互授業では、班毎に使用する資料を準備すること。

による中間テストと必須テストは期限までに終了すること(期限は講義開始時に連絡する)。

● 評価方法

授業参加度、レポート提出、相互授業および試験等により総合的に評価する。

開講年度 年

● 担当教員

金子 幸弘(細菌学)他

● 科目の主題

[細菌および真菌による感染症について学ぶ]

感染症は、将来医師として必ず遭遇する疾患であり、感染症と立ち向かうには、まず敵を知ることが重要

である。細菌学は、感染症の病態・診断・治療を理解するための要となる学問であり、感染症学の入り口で

もある。そして、感染症は、病原体、宿主、治療の つの因子とそれぞれの関係性を考慮しなければ理解で

きない。細菌学(微生物学)の対象は、前述の病原体の部分に相当する。なぜ細菌の種類によって異なる病

気(つまり感染症)を起こすのか そもそも、細菌が本当に病気を起こしているのか これらの疑問に、基礎

的視点から答えようとするのが細菌学である。つまり、感染症を理解するために細菌学を学ぶのである。進

学、卒業、そして医師になり感染症の勉強をする機会は今後もあると思うが、細菌学を体系的に学ぶ機会は

おそらくこの先少ないことが予想される。したがって、この学年の間に細菌学の基盤をしっかり作ってほし

い。

また、オンラインでの学習プログラム( 等)、統合型グループワーク、相互授業等、協調的かつ能

動的に学べる体制を導入している。さらに、次学年以降の臨床的な感染症学へのスムーズな移行を目指して、

カリキュラムの後半では、臨床の第一線で活躍している感染症専門医による講義を予定している。エビデン

スに基づく感染症治療・感染制御の考え方について、本コースで学んだ知識をフル活用して臨んでいただく。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下の通りである。個別の到達目標については、別途記載する。

病原体、宿主、治療の つの因子とそれぞれの関係性について説明できる

感染症の原因としての主要な細菌と真菌について説明できる

感染症が起こるメカニズムについて説明できる

主要な抗菌薬の作用機序・耐性機序について説明できる

感染症の病態・診断・治療について説明できる

病原体に応じた診断法・治療法について説明できる

感染症に関連する行政上の課題や義務について説明できる

● 授業内容・授業計画

講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合がある。掲示板等で通知するの

で留意すること。

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

金 金子 幸弘 細菌学 相互授業準備(グループ学習室)

火 柳原 克紀 長崎大学 診断

火 金子 幸弘 細菌学 相互授業最終準備・練習(グループ学習室)

科目名 細菌・真菌感染症コース単位数 -

授業

形態

講義

実習

科目

ナンバー英語表記

− 178 −

● 受講生へのコメント

講義・実習中の態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。特に実習中は感染病原体を扱うこと

から、注意事項を良く守って事故の無いように作業に集中すること。実習は 時過ぎまでかかることがある

ので、必ずスケジュールを空けておくこと。

● 教材

指定テキスト

標準微生物学 版(平松 啓一、中込 治) 東京 医学書院

推奨テキスト

大阪市立大学医学部 細菌・真菌感染症コース 公式テキスト 医学部生のために作った細菌学講義

第二版(オンラインのみ 上に公開)

戸田新細菌学 版(吉田眞一、柳 雄介、吉開泰信) 東京 南山堂

イラストレイテッド微生物学 原書 版( 、 、

著:松本 哲哉、舘田 一博監訳) 東京 丸善出版

推奨ウェブサイト等

世界保健機関

米国疾病管理予防センタ—

厚生労働省

国立感染症研究所

国立感染症研究所感染症情報センタ—

大阪市立大学大学院医学研究科細菌学

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

安全性の確保 ⑦医療関連感染症の原因及び回避する方法(院内感染対策委員会、院内感染サーベイ

ランス、院内感染対策チーム 、感染対策マニュアル等 を概説できる。

保健・医療・福祉・介護の制度 ⑪感染症法・食品衛生法の概要と届出義務を説明できる。

細菌・真菌

疾患と免疫 ①ウイルス、細菌、真菌と寄生虫に対する免疫応答の特徴を説明できる。

人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療 のうち細菌・真菌感染症に関連する領域。

感染症 のうち細菌・真菌感染症に関連する領域。

● 該当するコンピテンス

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇) :相互授業、レポート等

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智) :細菌・真菌感染症および関連知識

Ⅴ 科学的探究心 (智) :病態解明、耐性機構解明など

Ⅵ 教育マインド (仁):相互授業

● その他

インターネットに接続可能な端末および コードが読める端末を使用することがあるので準備しておく

こと。ただし、目的外に使用しないこと。また、端末が準備できない場合には、事前に申し出ること。

− 179 −

開講年度 年

● 担当教員

金子 明、城戸 康年、加賀谷 渉(寄生虫学)

北 潔 (長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科)

皆川 昇 (長崎大学熱帯医学研究所) 金子 修 (長崎大学熱帯医学研究所)

西山 利正 (関西医科大学) 阿部 仁一郎 (大阪健康安全基盤研究所)

脇村 孝平 (大阪経済法科大学経済学部)

● 科目の主題

国内感染症としてのみならず、 の観点から熱帯感染症としての寄生虫感染症を理解すること

を究極的な目標とする。人体に病害を与える原虫および蠕虫(線虫、吸虫、条虫)の種類の同定、形態学

的特徴、人体への感染経路、宿主の防御反応、寄生虫の免疫回避機構、および寄生虫症における診断、治

療、予防法を学ぶ。また、疾病媒介動物(昆虫、ダニ類)についてその役割および生態について学習する。

特に人類にとって重要な感染症であるマラリアについてはその生物学、疫学、臨床のみならずアジア・太

平洋およびアフリカ等流行地における対策、撲滅への取り組みの実際、その社会・経済学的意義について

理解する。またマラリア原虫と人類のかかわりについて進化という観点から理解を深める。実習では、原

虫、蠕虫の虫卵、幼虫、成虫のプレパラート標本を顕微鏡で観察し、同定を行う。また、人体症例での原

虫、寄生虫による寄生状態、組織変化の特徴について理解する。

● 授業の到達目標

□ における寄生虫症を説明できる

□ 本邦における寄生虫症の意義を理解する

□ 人体寄生虫分類の概略を説明できる

□ 寄生虫感染症の病態・診断・治療について説明できる

□ 寄生虫の生活史、ヒトへの感染経路および予防法について説明できる

□ 熱帯流行地におけるマラリア対策・撲滅の現状について説明できる

● 授業・実習内容

講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するので

情報に留意すること。

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

金子 明 寄生虫学

小講1

寄生虫病学 総論

城戸 康年 寄生虫学 原虫 総論

加賀谷 渉 寄生虫学 蠕虫 総論

火 城戸 康年 寄生虫学 小講1

血液寄生原虫感染症

組織寄生原虫感染症

腸管寄生原虫感染症

科目名 原虫・寄生虫感染症コース単位数 -

授業

形態

講義

実習

科目

ナンバー英語表記

● 受講生へのコメント

講義・実習中の態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。特に実習中は感染病原体を扱うこと

から、注意事項を良く守って事故の無いように作業に集中すること。実習は 時過ぎまでかかることがある

ので、必ずスケジュールを空けておくこと。

● 教材

指定テキスト

標準微生物学 版(平松 啓一、中込 治) 東京 医学書院

推奨テキスト

大阪市立大学医学部 細菌・真菌感染症コース 公式テキスト 医学部生のために作った細菌学講義

第二版(オンラインのみ 上に公開)

戸田新細菌学 版(吉田眞一、柳 雄介、吉開泰信) 東京 南山堂

イラストレイテッド微生物学 原書 版( 、 、

著:松本 哲哉、舘田 一博監訳) 東京 丸善出版

推奨ウェブサイト等

世界保健機関

米国疾病管理予防センタ—

厚生労働省

国立感染症研究所

国立感染症研究所感染症情報センタ—

大阪市立大学大学院医学研究科細菌学

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

安全性の確保 ⑦医療関連感染症の原因及び回避する方法(院内感染対策委員会、院内感染サーベイ

ランス、院内感染対策チーム 、感染対策マニュアル等 を概説できる。

保健・医療・福祉・介護の制度 ⑪感染症法・食品衛生法の概要と届出義務を説明できる。

細菌・真菌

疾患と免疫 ①ウイルス、細菌、真菌と寄生虫に対する免疫応答の特徴を説明できる。

人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療 のうち細菌・真菌感染症に関連する領域。

感染症 のうち細菌・真菌感染症に関連する領域。

● 該当するコンピテンス

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇) :相互授業、レポート等

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智) :細菌・真菌感染症および関連知識

Ⅴ 科学的探究心 (智) :病態解明、耐性機構解明など

Ⅵ 教育マインド (仁):相互授業

● その他

インターネットに接続可能な端末および コードが読める端末を使用することがあるので準備しておく

こと。ただし、目的外に使用しないこと。また、端末が準備できない場合には、事前に申し出ること。

− 180 −

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

水 加賀谷 渉 寄生虫学 小講1

線虫症

吸虫症

条虫症

月金子 明 寄生虫学

小講1

マラリア1

マラリア2

西山 利正 関西医大 臨床寄生虫学(診断と治療)

金子 明 寄生虫学

小講1

マラリア3

金子 修 長崎大 マラリア感染の細胞生物学

月金子 明

他寄生虫学

微生物

実習室実習1:線虫

月金子 明

他寄生虫学

微生物

実習室実習2:吸虫、条虫

水金子 明

他寄生虫学

微生物

実習室実習3:原虫

脇村 孝平 経済学部

小講1

マラリアと開発

北 潔 長崎大アフリカ睡眠病との闘い

(薬剤開発)

金金子 明

他寄生虫学

微生物

実習室実習4:マラリア

阿部 仁一郎 大阪

小講1

寄生虫の遺伝子診断

皆川 昇 長崎大 病害動物

● 事前・事後学習の内容

授業までに教科書該当箇所の問題をひと通り読んでおくこと。また、学習内容を理解し、身に着けるために

は復習することが重要である。

● 評価方法

出席、レポート提出および試験

講義は 以上、実習は 以上出席しなければ、受験資格はない。

試験は筆記試験を適宜実施する。

● 受講生へのコメント

本コースにおける講義・実習は、さらに上位の興味を持った学生を対象とする修行実習における熱帯マラリ

ア流行地調査(ヴァヌアツないしケニアの予定)につながるものである。

− 181 −

● 教材

講義・実習の際に教科書の携帯は必要である。

必携:吉田、有薗: 図説人体寄生虫学、改訂第 版 南山堂

参考:上村ほか、寄生虫学テキスト、改訂第 版 文光堂

(ed), Manson’s Tropical Diseases

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

全体を通じた対応は以下の通り。講義毎のコアカリキュラムへの対応については別途示す。

国際医療への貢献

医学研究への志向の涵養

国際保健

保健・医療・福祉・介護の制度 ⑪感染症法・食品衛生法の概要と届出義務を説明できる。

生物の進化

生体と微生物 寄生虫

免疫と生体防御 疾患と免疫 ①

人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療

1 血液・造血器・リンパ系、3 皮膚系、6 呼吸器系、7 消化器系

のうち寄生虫症に関連する領域。

全身におよぶ生理的変化、病態、診断、治療

2 感染症 1)病態、2)診断、検査・治療の基本、4)病態と疾患

のうち寄生虫症に関連する領域

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅳ 基本的総合診療能力 (智、仁、勇)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

● その他

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

水 加賀谷 渉 寄生虫学 小講1

線虫症

吸虫症

条虫症

月金子 明 寄生虫学

小講1

マラリア1

マラリア2

西山 利正 関西医大 臨床寄生虫学(診断と治療)

金子 明 寄生虫学

小講1

マラリア3

金子 修 長崎大 マラリア感染の細胞生物学

月金子 明

他寄生虫学

微生物

実習室実習1:線虫

月金子 明

他寄生虫学

微生物

実習室実習2:吸虫、条虫

水金子 明

他寄生虫学

微生物

実習室実習3:原虫

脇村 孝平 経済学部

小講1

マラリアと開発

北 潔 長崎大アフリカ睡眠病との闘い

(薬剤開発)

金金子 明

他寄生虫学

微生物

実習室実習4:マラリア

阿部 仁一郎 大阪

小講1

寄生虫の遺伝子診断

皆川 昇 長崎大 病害動物

● 事前・事後学習の内容

授業までに教科書該当箇所の問題をひと通り読んでおくこと。また、学習内容を理解し、身に着けるために

は復習することが重要である。

● 評価方法

出席、レポート提出および試験

講義は 以上、実習は 以上出席しなければ、受験資格はない。

試験は筆記試験を適宜実施する。

● 受講生へのコメント

本コースにおける講義・実習は、さらに上位の興味を持った学生を対象とする修行実習における熱帯マラリ

ア流行地調査(ヴァヌアツないしケニアの予定)につながるものである。

− 182 −

開講年度 年

● 担当教員

林 朝茂(産業医学)他

● 科目の主題

本コースは、ヒトの健康に影響を与える自然、生活および労働環境などの要因を理解し、疾病の予防、健

康保持、増進を図るための手法を学習する。

環境保健の内容としては、主に生活環境における物理的要因、化学的要因、電離放射線などによる健康障

害を学習する。生活にかかわる上水道、下水道、廃棄物処理行政や救急行政を学習する。

産業保健の内容としては、労働環境における健康障害、労働衛生管理や産業医の職務を学習する。

さらに、将来臨床医として必要な ( )について学習する。

行政官や、臨床の第一線で活躍している産業医を非常勤講師として招いての講義も予定している。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下の通りである。

環境保健

日本における公害と地球環境が健康に及ぼす影響について説明できる。

化学的要因(有機溶剤、鉛、金属、酸素欠乏、有毒ガスなど)による健康障害について説明できる。

物理的要因(温熱環境、異常気圧環境、騒音、振動など)による健康障害について説明できる。

電離放射線、非電離放射線による健康障害について説明できる。

その他の物質(酸、アルカリ、大気汚染物質、喫煙・アルコールなど)による健康障害について説明できる。

石綿の種類と特徴および石綿関連疾患について説明できる。

食中毒やその届出制度を理解し、食品の安全性に関する考え方および関連法規に関して説明できる。

上水、下水、廃棄物の処理およびそれらの行政について説明できる。

日本の救急業務と医療機関との連携や国際緊急援助活動について説明できる。

産業保健

労働衛生の目的(特に労働衛生の 管理)について説明できる。

職場における健康診断の種類、内容、その事後措置について説明できる。

産業医の職務および職場巡視について説明できる。

労働災害、業務上疾病と作業関連疾患について説明できる。

メンタルヘルス対策、長時間労働による健康障害について説明できる。

産業医活動からみたリスクマネジメントについて説明できる。

職場における感染症とその予防対策や発生時の対応について説明できる。

根拠に基づいた医療

医師として必要な の知識について説明できる。

科目名 産業医学Ⅰコース単位数 -

授業

形態講義

科目

ナンバー英語表記 Ⅰ

− 183 −

● 授業内容・授業計画

講義の日時、講義場所(学舎 階小講義室 )等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、

掲示板等で通知するので情報に留意すること。

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

林 朝茂 産業医学 環境保健概論

森永 謙二 (独)環境再生保全機構 石綿関連疾患

佐藤 恭子 産業医学 化学的要因による健康障害

上原 新一郎 産業医学 化学的要因による健康障害

上原 新一郎 産業医学 物理的要因による健康障害

佐藤 恭子 産業医学 食の安全

佐藤 恭子 産業医学 産業保健概論

佐藤 恭子 産業医学 職場における健康診断と事後措置

濵田 千雅 大阪ガス人事部 職場における感染症対策

林 朝茂 産業医学 概論 )

林 朝茂 産業医学 概論

林 朝茂 産業医学 概論

林 朝茂 産業医学 概論

林 朝茂 産業医学 概論

上原 新一郎 産業医学 電離放射線、その他の要因による健康障害

上原 新一郎 産業医学 労働災害・業務上疾病と作業関連疾病

間渕 弘幸 大阪市建設局 下水道行政および下水処理

間渕 弘幸 大阪市建設局 下水道行政および下水処理

林田 純人 大阪府政策企画部 消防と医療の連携について

萩原 聡萩原労働衛生コンサルタント事務所

産業医学におけるリスクマネジメント

久保 とし子久保労働衛生コンサルタント事務所

職場巡視

石本 知子 大阪市水道局 水の衛生と水道技術

石本 知子 大阪市水道局 水の衛生と水道技術

松尾 信昭 松尾医院 国際緊急医療支援‐その環境医学的考察‐

上原 新一郎 産業医学 メンタルヘルス対策、長時間労働による健康障害

林 朝茂 産業医学 概論

林 朝茂 産業医学 概論

欅田 輝生大阪市・八尾市・松原市環境施設組合

廃棄物処理の最近の動向および環境行政

欅田 輝生大阪市・八尾市・松原市環境施設組合

廃棄物処理の最近の動向および環境行政

福田 莞爾日立造船健康保険組合

産業医業務

木 全員 産業医学 産業医学Ⅰ試験

開講年度 年

● 担当教員

林 朝茂(産業医学)他

● 科目の主題

本コースは、ヒトの健康に影響を与える自然、生活および労働環境などの要因を理解し、疾病の予防、健

康保持、増進を図るための手法を学習する。

環境保健の内容としては、主に生活環境における物理的要因、化学的要因、電離放射線などによる健康障

害を学習する。生活にかかわる上水道、下水道、廃棄物処理行政や救急行政を学習する。

産業保健の内容としては、労働環境における健康障害、労働衛生管理や産業医の職務を学習する。

さらに、将来臨床医として必要な ( )について学習する。

行政官や、臨床の第一線で活躍している産業医を非常勤講師として招いての講義も予定している。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下の通りである。

環境保健

日本における公害と地球環境が健康に及ぼす影響について説明できる。

化学的要因(有機溶剤、鉛、金属、酸素欠乏、有毒ガスなど)による健康障害について説明できる。

物理的要因(温熱環境、異常気圧環境、騒音、振動など)による健康障害について説明できる。

電離放射線、非電離放射線による健康障害について説明できる。

その他の物質(酸、アルカリ、大気汚染物質、喫煙・アルコールなど)による健康障害について説明できる。

石綿の種類と特徴および石綿関連疾患について説明できる。

食中毒やその届出制度を理解し、食品の安全性に関する考え方および関連法規に関して説明できる。

上水、下水、廃棄物の処理およびそれらの行政について説明できる。

日本の救急業務と医療機関との連携や国際緊急援助活動について説明できる。

産業保健

労働衛生の目的(特に労働衛生の 管理)について説明できる。

職場における健康診断の種類、内容、その事後措置について説明できる。

産業医の職務および職場巡視について説明できる。

労働災害、業務上疾病と作業関連疾患について説明できる。

メンタルヘルス対策、長時間労働による健康障害について説明できる。

産業医活動からみたリスクマネジメントについて説明できる。

職場における感染症とその予防対策や発生時の対応について説明できる。

根拠に基づいた医療

医師として必要な の知識について説明できる。

科目名 産業医学Ⅰコース単位数 -

授業

形態講義

科目

ナンバー英語表記 Ⅰ

− 184 −

● 事前・事後学習の内容

個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

● 評価方法

提出物および筆記試験

講義は 以上出席しなければ、筆記試験の受験資格はない。なお、 分以上の遅刻は出席とは認めない。

講義中に配布する出席カードに、与えられた課題について回答し、提出したものを出席とする。

成績評価は、提出物の内容( %)、筆記試験の成績( %)をもとに総合的に評価する。

● 受講生へのコメント

講義中の態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

● 教材

必携 特になし

推奨 国民衛生の動向 厚生労働統計協会、

参考

)辻一郎、小山洋編:シンプル衛生学公衆衛生学、南江堂、

)岸玲子、古野純典、大前和幸、小泉昭夫編: 予防医学・公衆衛生学、改訂第 版、南江堂、

)中央労働災害防止協会編:労働衛生のしおり、中央労働災害防止協会、

)日本産業衛生学会近畿地方会編:産業医学実践講座、改訂第2版、南江堂、

)田中平三編:これからの公衆衛生学、改訂第2版、南江堂、

) 編著:第 版 医学がわかる疫学 新興医学出版、

)中村好一著:基礎から学ぶ楽しい疫学 第 版、

)福原俊一著:臨床研究の道標 第 版(上下巻)、

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

全体を通じた対応は以下の通り。最終的には全体の分からコピーすること

A 医師として求められる基本的な資質・能力

医学知識と問題対応能力 学修の在り方 ①

コミュニケーション能力 患者と医師の関係 ③

チーム医療の実践 – 患者中心のチーム医療 ④

医療の質と安全の管理 – 医療従事者の健康と安全–⑤

社会における医療の実践 – 地域医療への貢献–⑤、 国際医療への貢献–⑤

科学的探究 – 医学研究への志向の涵養–①~③

B 社会と医学・医療

集団に対する医療 統計手法の適用 ⑥、 根拠に基づいた医療< > ①~③ ⑦、 疫学と予防

医学 ④~⑤、 生活習慣とリスク ①~⑥、 社会・環境と健康–③~④、 地域医療・地域保健–⑤、

保健、医療、福祉と介護の制度 ④ ⑦ ⑪、 国際保健–②

医療に関連のある社会科学領域 – 医師に求められる社会性 ⑬

− 185 −

C 医学一般

個体の反応 生体と薬物 薬物の動態 ①

人の行動と心理 ストレス ②~④

D 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療

呼吸器系 疾患– 閉塞性換気障害・拘束性換気障害をきたす肺疾患 ⑦

E 全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療

物理・化学的因子による疾患 – )疾患– 中毒①~⑤、 環境要因等による疾患①~④

放射線の生体影響と放射線障害 生体と放射線 ①~④ ⑥ ⑦、 医療被曝と生体影響 ③ ④、

放射線災害医療 ②

F 診療の基本

基本的診療知識 – 根拠に基づいた医療< > ①~③ ⑦、 臨床検査 ⑤

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

● その他

特記事項なし

● 事前・事後学習の内容

個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

● 評価方法

提出物および筆記試験

講義は 以上出席しなければ、筆記試験の受験資格はない。なお、 分以上の遅刻は出席とは認めない。

講義中に配布する出席カードに、与えられた課題について回答し、提出したものを出席とする。

成績評価は、提出物の内容( %)、筆記試験の成績( %)をもとに総合的に評価する。

● 受講生へのコメント

講義中の態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

● 教材

必携 特になし

推奨 国民衛生の動向 厚生労働統計協会、

参考

)辻一郎、小山洋編:シンプル衛生学公衆衛生学、南江堂、

)岸玲子、古野純典、大前和幸、小泉昭夫編: 予防医学・公衆衛生学、改訂第 版、南江堂、

)中央労働災害防止協会編:労働衛生のしおり、中央労働災害防止協会、

)日本産業衛生学会近畿地方会編:産業医学実践講座、改訂第2版、南江堂、

)田中平三編:これからの公衆衛生学、改訂第2版、南江堂、

) 編著:第 版 医学がわかる疫学 新興医学出版、

)中村好一著:基礎から学ぶ楽しい疫学 第 版、

)福原俊一著:臨床研究の道標 第 版(上下巻)、

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

全体を通じた対応は以下の通り。最終的には全体の分からコピーすること

A 医師として求められる基本的な資質・能力

医学知識と問題対応能力 学修の在り方 ①

コミュニケーション能力 患者と医師の関係 ③

チーム医療の実践 – 患者中心のチーム医療 ④

医療の質と安全の管理 – 医療従事者の健康と安全–⑤

社会における医療の実践 – 地域医療への貢献–⑤、 国際医療への貢献–⑤

科学的探究 – 医学研究への志向の涵養–①~③

B 社会と医学・医療

集団に対する医療 統計手法の適用 ⑥、 根拠に基づいた医療< > ①~③ ⑦、 疫学と予防

医学 ④~⑤、 生活習慣とリスク ①~⑥、 社会・環境と健康–③~④、 地域医療・地域保健–⑤、

保健、医療、福祉と介護の制度 ④ ⑦ ⑪、 国際保健–②

医療に関連のある社会科学領域 – 医師に求められる社会性 ⑬

− 186 −

開講年度 年

● 担当教員

福島 若葉(公衆衛生学)他

● 科目の主題

公衆衛生学は、社会の組織的な取り組みを通じて、すべての人々の健康を守り増進させる学問である。ま

た、公衆衛生診断学と位置づけられる「疫学」の手法を用いて、人々の健康問題の頻度分布を把握し(記述

疫学)、その原因を分析することで(分析疫学)、疾病の予防や健康の維持増進を達成することを目標とする。

さらには、政策・法律・制度の充実やその評価検討も含まれることから、非常に幅広い分野をカバーしてい

る。

医師の任務は「医療と保健指導を司ることによって、公衆衛生の向上と増進に寄与し、国民の健康的な生

活を確保する」ことである(医師法第一条)。将来医師として働く上で、公衆衛生学・疫学の基本的な知識

を持つことは必須事項である。従って、公衆衛生学の教育においては、各種の疾病対策や保健・福祉対策の

現状と仕組み、疫学研究手法、主要疾病の疫学と予防、などの理解と知識の習得を促すことを目的に、講義、

演習を行う。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下のとおりである。

公衆衛生の定義と位置づけ、および公衆衛生学における疫学の役割について理解する。

主要な疫学指標(有病率、累積罹患率、罹患率、相対危険、寄与危険など)を説明できる。

主要な疫学研究デザイン(介入研究、コホート研究、症例対照研究など)を説明できる。

臨床試験の概念と主要な手法について説明できる。

疫学研究の結果の解釈に影響を与える交絡、誤分類、バイアスを説明できる。

生存分析の原理を説明できる。

一次予防、二次予防、三次予防について説明できる。

精神保健の課題とその対策を理解する。

我が国の疾病構造を理解し、健康問題やその予防対策(健康づくり)を説明できる。

感染症サーベイランスの目的・事業概要・システムと、医師の役割を説明できる。

我が国の性感染症の現状と課題、その対策を説明できる。

我が国の母子保健の現状と課題、その対策を説明できる。

介護保険制度の概要、課題、および将来展望について説明できる。

地域や集団の特性を踏まえた社会医療・福祉について理解する。

世界および日本における結核の現状と課題、その対策を説明できる。

科目名 公衆衛生学Ⅰコース単位数 -

授業

形態

講義

演習

科目

ナンバー英語表記 Ⅰ

− 187 −

● 授業内容・授業計画

講義は 回 分で計 回、 回にわたる講義は連続した時限に行う。

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

水 福島若葉 公衆衛生学 公衆衛生学序論

水加藤保之 公衆衛生学 矯正医療とその実際

月 福島若葉 公衆衛生学 疫学研究デザインの概要

月福島若葉 公衆衛生学 疾病の頻度、相対危険と寄与危険

金大藤さとこ 公衆衛生学 観察研究

金 大藤さとこ 公衆衛生学 交絡因子と誤分類、バイアス

月 福島若葉 公衆衛生学 介入研究

月 福島若葉 公衆衛生学 生存分析

月 大藤さとこ 公衆衛生学 交絡調整

水加瀬哲男 公衆衛生学 人獣共通感染症(基礎)

水 出口晃史 公衆衛生学 介護保険

吉田英樹 公衆衛生学 感染症サーベイランス金

水 加瀬哲男 公衆衛生学 食品衛生(1)

水撫井賀代 公衆衛生学 成人・老人保健

月 大藤さとこ 公衆衛生学 予防の概念とスクリーニング

月白井千香 公衆衛生学 性感染症の疫学と予防

木 古塚大介 公衆衛生学 精神保健

木入江伸 公衆衛生学 臨床試験

田端信忠 公衆衛生学 母子保健月

火 加瀬哲男 公衆衛生学 食品衛生(2)

火下内昭 公衆衛生学 世界の結核・日本の結核

木齊藤忍 公衆衛生学 社会医療とその実際

水 大藤さとこ 公衆衛生学 公衆衛生学試験

開講年度 年

● 担当教員

福島 若葉(公衆衛生学)他

● 科目の主題

公衆衛生学は、社会の組織的な取り組みを通じて、すべての人々の健康を守り増進させる学問である。ま

た、公衆衛生診断学と位置づけられる「疫学」の手法を用いて、人々の健康問題の頻度分布を把握し(記述

疫学)、その原因を分析することで(分析疫学)、疾病の予防や健康の維持増進を達成することを目標とする。

さらには、政策・法律・制度の充実やその評価検討も含まれることから、非常に幅広い分野をカバーしてい

る。

医師の任務は「医療と保健指導を司ることによって、公衆衛生の向上と増進に寄与し、国民の健康的な生

活を確保する」ことである(医師法第一条)。将来医師として働く上で、公衆衛生学・疫学の基本的な知識

を持つことは必須事項である。従って、公衆衛生学の教育においては、各種の疾病対策や保健・福祉対策の

現状と仕組み、疫学研究手法、主要疾病の疫学と予防、などの理解と知識の習得を促すことを目的に、講義、

演習を行う。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下のとおりである。

公衆衛生の定義と位置づけ、および公衆衛生学における疫学の役割について理解する。

主要な疫学指標(有病率、累積罹患率、罹患率、相対危険、寄与危険など)を説明できる。

主要な疫学研究デザイン(介入研究、コホート研究、症例対照研究など)を説明できる。

臨床試験の概念と主要な手法について説明できる。

疫学研究の結果の解釈に影響を与える交絡、誤分類、バイアスを説明できる。

生存分析の原理を説明できる。

一次予防、二次予防、三次予防について説明できる。

精神保健の課題とその対策を理解する。

我が国の疾病構造を理解し、健康問題やその予防対策(健康づくり)を説明できる。

感染症サーベイランスの目的・事業概要・システムと、医師の役割を説明できる。

我が国の性感染症の現状と課題、その対策を説明できる。

我が国の母子保健の現状と課題、その対策を説明できる。

介護保険制度の概要、課題、および将来展望について説明できる。

地域や集団の特性を踏まえた社会医療・福祉について理解する。

世界および日本における結核の現状と課題、その対策を説明できる。

科目名 公衆衛生学Ⅰコース単位数 -

授業

形態

講義

演習

科目

ナンバー英語表記 Ⅰ

− 188 −

● 事前・事後学習の内容

個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

● 評価方法

出席および試験

講義は教務委員会が定めるやむを得ない理由による欠席を除き、原則として全て出席しなければ、試

験を受けることができない。なお、 分以上の遅刻は出席と認めない。

講義内で出席カードを配布する。講義中に提示する小テストへの解答を記載し、講義終了後に提出し

たものを出席とする。

試験は、筆記試験により実施する。なお、講義内で実施する小テストの結果を最終評価に含める。

● 受講生へのコメント

講義中の発表や態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

● 教材

A)全体的なもの

岸玲子ら編集: 予防医学・公衆衛生学、南江堂、

国民衛生の動向、厚生統計協会、(毎年 月に発行)

B)疫学

中村好一著:基礎から学ぶ楽しい疫学 第3版、医学書院、

日本疫学会監修、はじめて学ぶやさしい疫学、改訂第 版、南江堂、

編、日本疫学会訳:疫学辞典、第 版、日本公衆衛生協会、

田島和雄、古野純典編著:がんの疫学、東京大学出版会、

編著、熊倉伸宏ら監訳:医学がわかる疫学、第 版、新興医学出版社、

、 、

: 、 、

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

〇 医学教育モデル・コア・カリキュラム

A 医師として求められる基本的な資質・能力

A 1 プロフェッショナリズム

A 2 医学知識と問題対応能力

A 4 コミュニケーション能力

A 5 チーム医療の実践

A 7 社会における医療の実践

A 8 科学的探究

A 9 生涯にわたって共に学ぶ姿勢

B 社会と医学・医療

B 1 集団に対する医療

− 189 −

B 3 医学研究と倫理

B 4 医療に関連のある社会科学領域

● 該当するコンピテンス

大阪市立大学医学部医学科コンピテンスⅠ~Ⅷのうちどの項目が該当するのかご記入ください。

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

● その他

特記事項なし

● 事前・事後学習の内容

個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

● 評価方法

出席および試験

講義は教務委員会が定めるやむを得ない理由による欠席を除き、原則として全て出席しなければ、試

験を受けることができない。なお、 分以上の遅刻は出席と認めない。

講義内で出席カードを配布する。講義中に提示する小テストへの解答を記載し、講義終了後に提出し

たものを出席とする。

試験は、筆記試験により実施する。なお、講義内で実施する小テストの結果を最終評価に含める。

● 受講生へのコメント

講義中の発表や態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

● 教材

A)全体的なもの

岸玲子ら編集: 予防医学・公衆衛生学、南江堂、

国民衛生の動向、厚生統計協会、(毎年 月に発行)

B)疫学

中村好一著:基礎から学ぶ楽しい疫学 第3版、医学書院、

日本疫学会監修、はじめて学ぶやさしい疫学、改訂第 版、南江堂、

編、日本疫学会訳:疫学辞典、第 版、日本公衆衛生協会、

田島和雄、古野純典編著:がんの疫学、東京大学出版会、

編著、熊倉伸宏ら監訳:医学がわかる疫学、第 版、新興医学出版社、

、 、

: 、 、

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

〇 医学教育モデル・コア・カリキュラム

A 医師として求められる基本的な資質・能力

A 1 プロフェッショナリズム

A 2 医学知識と問題対応能力

A 4 コミュニケーション能力

A 5 チーム医療の実践

A 7 社会における医療の実践

A 8 科学的探究

A 9 生涯にわたって共に学ぶ姿勢

B 社会と医学・医療

B 1 集団に対する医療

− 190 −

開講年度 年

● 担当教員

西川 精宣 麻酔科学 、森隆 麻酔科学 、花谷 彰久 循環器内科学 、池淵充彦 整形外科学 、

田中克明 麻酔科学 、定亮志 附属病院中央手術部兼医療機器部

● 科目の主題

現代医学の進歩は工学の進歩に追うところが大きい。対象は生体情報モニタリング、バイオメカニクス、

電気工学、各種生体補助システム、そして病院情報管理システムなど、多岐にわたる。本コースではそれら

の中でも最も重要と思われる部分を取り上げる。

● 授業の到達目標

電撃事故の原因と対処を説明できる

循環器系のモニターについて説明できる

バイオメカニクスについて説明できる

ペースメーカー・ について説明できる

人工呼吸について説明できる

体外循環について説明できる

● 授業内容・授業計画

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

火 森 隆 麻酔科学 総論・電撃事故と医療機器

金 池淵 充彦 整形外科学 バイオメカニックス

火 田中 克明 麻酔科学 人工呼吸

木 田中 克明 麻酔科学 ペースメーカー・

月 定 亮志 中央手術部 体外循環

金 花谷 彰久 循環器内科 循環器系のモニター

水 麻酔科学教員 麻酔科学 筆記試験

● 事前・事後学習の内容

個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

● 評価方法

出席、レポート提出および試験

試験は筆記および口頭試験を適宜実施する。

科目名 医用工学単位数 -

授業

形態講義

科目

ナンバー英語表記

− 191 −

● 受講生へのコメント

講義・実習中の態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

● 教材

人工呼吸器ハンドブック〈 〉丸川征四郎・福山学著 医学図書出版

最新 人工心肺[第四版] 理論と実際 上田裕一著 名古屋大学出版会

臨床工学講座 生体機能代行装置学 体外循環装置 見目恭一・福長一義編著 医歯薬出版

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

医学教育モデル・コア・カリキュラム

社会と医学・医療

診療情報と諸証明書

医学一般 個体の反応 生体と放射線・電磁波・超音波

人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療

運動器 筋骨格 系

循環器系

呼吸器系

診療の基本

基本的診療知識 医療機器と人工臓器

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

● その他

開講年度 年

● 担当教員

西川 精宣 麻酔科学 、森隆 麻酔科学 、花谷 彰久 循環器内科学 、池淵充彦 整形外科学 、

田中克明 麻酔科学 、定亮志 附属病院中央手術部兼医療機器部

● 科目の主題

現代医学の進歩は工学の進歩に追うところが大きい。対象は生体情報モニタリング、バイオメカニクス、

電気工学、各種生体補助システム、そして病院情報管理システムなど、多岐にわたる。本コースではそれら

の中でも最も重要と思われる部分を取り上げる。

● 授業の到達目標

電撃事故の原因と対処を説明できる

循環器系のモニターについて説明できる

バイオメカニクスについて説明できる

ペースメーカー・ について説明できる

人工呼吸について説明できる

体外循環について説明できる

● 授業内容・授業計画

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

火 森 隆 麻酔科学 総論・電撃事故と医療機器

金 池淵 充彦 整形外科学 バイオメカニックス

火 田中 克明 麻酔科学 人工呼吸

木 田中 克明 麻酔科学 ペースメーカー・

月 定 亮志 中央手術部 体外循環

金 花谷 彰久 循環器内科 循環器系のモニター

水 麻酔科学教員 麻酔科学 筆記試験

● 事前・事後学習の内容

個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

● 評価方法

出席、レポート提出および試験

試験は筆記および口頭試験を適宜実施する。

科目名 医用工学単位数 -

授業

形態講義

科目

ナンバー英語表記

− 192 −

開講年度 年

● 担当教員

医学部医学科 教員

● 科目の主題

医療と医学研究における倫理の重要性を学ぶ

● 授業の到達目標

)医学・医療の歴史的な流れとその意味を概説できる

)生と死に関わる倫理的問題を列挙できる

)医の倫理と生命倫理に関する規範、ヒポクラテスの誓い、リスボン宣言、ジュネーブ宣言、

ヘルシンキ宣言などを概説できる

● 授業内容・授業計画

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

火 中尾 吉孝 臨床腫瘍学 中講義室

決まり次第掲示板に周知水 大西 聡 発達小児医学 中講義室

木 西川 精宣 麻酔科学 中講義室

● 事前・事後学習の内容

● 評価方法

出席およびレポート提出

● 受講生へのコメント

医療倫理とは何かを考え、将来、患者様から信頼される医療人になるという自覚を持ってください。

● 教材

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

医師として求められる基本的な資質・能力

プロフェッショナリズム

医の倫理と生命倫理

科目名 医の倫理単位数 -

授業

形態講義

科目

ナンバー英語表記

− 193 −

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅳ 基本的総合診療能力 (智、仁、勇)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

● その他

開講年度 年

● 担当教員

医学部医学科 教員

● 科目の主題

医療と医学研究における倫理の重要性を学ぶ

● 授業の到達目標

)医学・医療の歴史的な流れとその意味を概説できる

)生と死に関わる倫理的問題を列挙できる

)医の倫理と生命倫理に関する規範、ヒポクラテスの誓い、リスボン宣言、ジュネーブ宣言、

ヘルシンキ宣言などを概説できる

● 授業内容・授業計画

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

火 中尾 吉孝 臨床腫瘍学 中講義室

決まり次第掲示板に周知水 大西 聡 発達小児医学 中講義室

木 西川 精宣 麻酔科学 中講義室

● 事前・事後学習の内容

● 評価方法

出席およびレポート提出

● 受講生へのコメント

医療倫理とは何かを考え、将来、患者様から信頼される医療人になるという自覚を持ってください。

● 教材

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

医師として求められる基本的な資質・能力

プロフェッショナリズム

医の倫理と生命倫理

科目名 医の倫理単位数 -

授業

形態講義

科目

ナンバー英語表記

− 194 −

開講年度 年

● 担当教員

新谷 歩(医療統計学) 他

● 科目の主題

医師は臨床での診察のみならず、日常臨床の疑問に応えるための研究能力を身に着けることが求められてい

る。臨床研究を行う際に、多くの医師の壁となっているのが医療統計学である。この授業ではデータ解析な

どの実習を織り交ぜ、難解な数式を使わない「使える」医療統計学を身につける。

● 授業の到達目標

実際に臨床研究に用いられたデータを汎用の統計ソフトを用いて解析するプロセスを通して、データ解析の

楽しさや意義を実感できる。

● 授業内容・授業計画

各講義では を搭載したノート を利用する。初回講義から準備してくること。

*所有していない人は学務からレンタル可。 がない場合は受講できないため注意すること。

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

水 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室 (座学・実習)相関・線形回帰分析

水 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室(座学・実習)疫学的指標

ロジスティック回帰分析

木 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室 (座学・実習)交絡と多変量解析

水 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室(座学・実習)交互作用

(座学)世界の医学研究

水 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室(座学・実習)生存時間解析

比例ハザード回帰分析

水 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室(座学)リピートデータ解析の概要

(座学・実習)傾向スコア解析

水 ~ 新谷 歩 他 医療統計 中講義室 本試験・解析試験

*この講義は 年生で提供した内容の続きとして提供する

● 事前・事後学習の内容

特に設けないが、指定図書と参考図書の内容に準じて行うため、講義と併せて読むことを推奨する。

● 評価方法

講義への出席率・課題の提出・試験結果を加味して評価する。

科目名 メディカル・データ・サイエンス単位数 -

授業

形態

講義

実習

科目

ナンバー英語表記

− 195 −

● 受講生へのコメント

本講義では を用いた実習を行う。講義第 回までに、学務より準備に関するメールが届くため、各位注意

して準備を行うこと。なお指定した準備・講義ルール等が遵守されていない場合は、不合格となる可能性が

あるため、留意すること。

● 教材

*指定図書 必須

・みんなの医療統計 講談社 :新谷歩

・みんなの医療統計 多変量解析編 講談社 :新谷歩

*参考図書

今日から使える医療統計(医学書院):新谷歩

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

社会と医学・医療

集団に対する医療

統計の基礎

統計手法の適用

根拠に基づいた医療< >

● 該当するコンピテンス

Ⅴ 科学的探究心 (智)

●その他

開講年度 年

● 担当教員

新谷 歩(医療統計学) 他

● 科目の主題

医師は臨床での診察のみならず、日常臨床の疑問に応えるための研究能力を身に着けることが求められてい

る。臨床研究を行う際に、多くの医師の壁となっているのが医療統計学である。この授業ではデータ解析な

どの実習を織り交ぜ、難解な数式を使わない「使える」医療統計学を身につける。

● 授業の到達目標

実際に臨床研究に用いられたデータを汎用の統計ソフトを用いて解析するプロセスを通して、データ解析の

楽しさや意義を実感できる。

● 授業内容・授業計画

各講義では を搭載したノート を利用する。初回講義から準備してくること。

*所有していない人は学務からレンタル可。 がない場合は受講できないため注意すること。

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

水 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室 (座学・実習)相関・線形回帰分析

水 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室(座学・実習)疫学的指標

ロジスティック回帰分析

木 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室 (座学・実習)交絡と多変量解析

水 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室(座学・実習)交互作用

(座学)世界の医学研究

水 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室(座学・実習)生存時間解析

比例ハザード回帰分析

水 ~ 新谷 歩、他 医療統計 中講義室(座学)リピートデータ解析の概要

(座学・実習)傾向スコア解析

水 ~ 新谷 歩 他 医療統計 中講義室 本試験・解析試験

*この講義は 年生で提供した内容の続きとして提供する

● 事前・事後学習の内容

特に設けないが、指定図書と参考図書の内容に準じて行うため、講義と併せて読むことを推奨する。

● 評価方法

講義への出席率・課題の提出・試験結果を加味して評価する。

科目名 メディカル・データ・サイエンス単位数 -

授業

形態

講義

実習

科目

ナンバー英語表記

− 196 −

開講年度 年

● 担当教員

● 科目の主題

将来、医師もしくは研究者として必要な医学英語の基礎を学習する。

● 授業の到達目標

はじめに、実用医学英語の訓練を行い、将来の目標は、

1)英文教科書・医学論文などを読む

2)医学論文を書く

3)国際学会などで研究を発表する

4)国際学会などで討論をする ことである。

● 授業内容・授業計画

年生を約 名ずつ、 クラスに編成する。授業時間は木曜日午後の 分(金曜に行う場合もある)。

1)前もって自習した内容を基に実践的な医学英語を行う。

2)英文教科書を を含めて前もって自習する。

3)英語で行われる医学部での講演会及びセミナーに参加し、評価対象とする。

学生は教務委員会で指定した講演会に 回以上出席しなければならない。

医学部学務課は少なくとも 週間前には学生に掲示して通知する。

講演会に出席後1週間以内にレポート 様式: 用紙 枚 両面可 を学務課に提出する。

レポートの評価は学年末に集計し進級判定の資料とする。

補講:評価が不合格の者は指定された日時に補講を受講しなければならない。

● 事前・事後学習の内容

上記の通り。

● 評価方法

授業評価(出席、試験など)を行う。不合格者は留年とし、再履修とする。

学生は、医学部で行う講演会及びセミナー(英語)への参加義務があり、評価対象。

● 受講生へのコメント

特別の機会があれば(必修ではない)、英文の医学論文を書く、国際学会などに参加することを行うことが

望まれる。

科目名 医学英語単位数 -

授業

形態講義

科目

ナンバー英語表記

− 197 −

● 教材

教科書:

※英和辞典、和英辞典およびノートを持参すること。

○ステッドマン医学大事典

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

医師として求められる基本的な資質・能力

医学知識と問題対応能力

学修の在り方

● その他

特記事項なし。

開講年度 年

● 担当教員

● 科目の主題

将来、医師もしくは研究者として必要な医学英語の基礎を学習する。

● 授業の到達目標

はじめに、実用医学英語の訓練を行い、将来の目標は、

1)英文教科書・医学論文などを読む

2)医学論文を書く

3)国際学会などで研究を発表する

4)国際学会などで討論をする ことである。

● 授業内容・授業計画

年生を約 名ずつ、 クラスに編成する。授業時間は木曜日午後の 分(金曜に行う場合もある)。

1)前もって自習した内容を基に実践的な医学英語を行う。

2)英文教科書を を含めて前もって自習する。

3)英語で行われる医学部での講演会及びセミナーに参加し、評価対象とする。

学生は教務委員会で指定した講演会に 回以上出席しなければならない。

医学部学務課は少なくとも 週間前には学生に掲示して通知する。

講演会に出席後1週間以内にレポート 様式: 用紙 枚 両面可 を学務課に提出する。

レポートの評価は学年末に集計し進級判定の資料とする。

補講:評価が不合格の者は指定された日時に補講を受講しなければならない。

● 事前・事後学習の内容

上記の通り。

● 評価方法

授業評価(出席、試験など)を行う。不合格者は留年とし、再履修とする。

学生は、医学部で行う講演会及びセミナー(英語)への参加義務があり、評価対象。

● 受講生へのコメント

特別の機会があれば(必修ではない)、英文の医学論文を書く、国際学会などに参加することを行うことが

望まれる。

科目名 医学英語単位数 -

授業

形態講義

科目

ナンバー英語表記

− 198 −

開講年度 年

● 担当教員

金子 幸弘(細菌学)他

● 科目の主題

小グループ( ~ 人程度)で基礎系の各教室に一定期間(約 ヶ月)所属し、担当教員の指導の下、基

礎医学・社会医学に関する研究に従事する。また、担当教員の裁量により、海外での実習も可能となってい

る。

[目的]

医学部生の卒業生の多くが臨床医となることを考えれば、在学中に臨床的能力を向上させることは当然で

あるが、一方で、医療を支える医学の発展に寄与する能力を育むことも同程度に重要である。科学的な視点

を持つことは、基礎研究者だけでなく、日常診療に当たる医師にも期待されるものであり、根拠に基づいた

医療( )の実践にも必須である。探究心を持つことの重要性は、医学教育モ

デル・コア・カリキュラムでも述べられており、課題を発見し、批判的に吟味し、自分で適切な解決方法を

導き出す能力・態度を養成する医学プログラムの提供は、大学としての使命でもある。

修業実習は、本学医学部の独自のプログラムとして、コンピテンス(卒業時までに身に着けるべき能力)

の一つである「科学的探究心」の育成を目指す。また、時間をかけて基礎研究に携わる数少ない機会であり、

実体験を通じて、基礎研究の魅力を味わってほしい。

● 授業の到達目標

研究結果をレポートとして提出する。尚、教室毎の個別の到達目標については、担当教員の指示に従うこと。

● 授業内容・授業計画

配属された教室の各担当教員の指示に従って、調査、研究、発表、レポート作成を実施する。授業内容お

よび授業計画は、事前に各教室が準備した資料で連絡するとともに、修業実習ガイダンスで各教室の担当者

が説明する。配属する教室・教員リストおよび定員は別途記す。

月 日(火)、 月 日(木)、 月 日(金)の午後は、共通項目として、文献検索法実習が別途開催される。

月 日(月)~ 月 日(金)まで、各教室で実習を行う。授業計画は、担当教員に事前に確認すること。

期限までにレポートを作成し、担当教員のチェックを受け、提出する。

【海外での実習について】

海外での実習に関しては、パスポート及びビザ等の取得、ワクチン接種等、準備が必要な場合があるため、

通常よりも先にガイダンスを実施するが、遺漏のないように、海外での実習を希望する場合には事前に担当

教員に確認しておくこと。

● 事前・事後学習の内容

各担当教員の指示に従うこと。

科目名 修業実習単位数 -

授業

形態実習

科目

ナンバー英語表記

− 199 −

● 評価方法

実習態度、修業実習レポートを各担当教員が評価する。

実習中の態度や参加状況により不合格となる場合がある。

その他の評価基準は各担当教員の裁量による。

● 受講生へのコメント

実習先の選定に際しては、実習内容を十分に吟味すること。実習内容によっては、海外での実習や危険

物の取り扱い、動物の取り扱い等を含む場合があるため、事前資料およびガイダンス説明に十分留意する

こと。可能な限り、事前に各担当教員に相談することが望ましい。

● 教材

各担当教員に確認し、必要に応じて事前に準備すること。

● 対象学年

年生

● コアカリキュラムへの対応

選択的な大学独自のカリキュラムの設定(「研究室配属等を通じた科学的・論理的思考の習得や、基礎研究

や臨床研究を実施するために必要な基礎的訓練(研究方法論、研究倫理、研究とりまとめ方法、発表・研究

報告/症例報告の公表)等、探求心旺盛な学生の将来の展望にも配慮し、高度で応用的な特定分野等の素養

を養う必要もある。また、実施に当たっては、各大学の状況に合わせて、研究室等での実験研究への参加や

成果のとりまとめ、各診療科における選択的な臨床実習と経験した症例研究のとりまとめ、海外派遣研修等

の多様な授業形態とし、これらの成果の発表とその評価等の修了要件も明確にすることが必要である。」)

● 該当するコンピテンス

Ⅴ 科学的探究心 (智)

● その他

特記事項なし

開講年度 年

● 担当教員

金子 幸弘(細菌学)他

● 科目の主題

小グループ( ~ 人程度)で基礎系の各教室に一定期間(約 ヶ月)所属し、担当教員の指導の下、基

礎医学・社会医学に関する研究に従事する。また、担当教員の裁量により、海外での実習も可能となってい

る。

[目的]

医学部生の卒業生の多くが臨床医となることを考えれば、在学中に臨床的能力を向上させることは当然で

あるが、一方で、医療を支える医学の発展に寄与する能力を育むことも同程度に重要である。科学的な視点

を持つことは、基礎研究者だけでなく、日常診療に当たる医師にも期待されるものであり、根拠に基づいた

医療( )の実践にも必須である。探究心を持つことの重要性は、医学教育モ

デル・コア・カリキュラムでも述べられており、課題を発見し、批判的に吟味し、自分で適切な解決方法を

導き出す能力・態度を養成する医学プログラムの提供は、大学としての使命でもある。

修業実習は、本学医学部の独自のプログラムとして、コンピテンス(卒業時までに身に着けるべき能力)

の一つである「科学的探究心」の育成を目指す。また、時間をかけて基礎研究に携わる数少ない機会であり、

実体験を通じて、基礎研究の魅力を味わってほしい。

● 授業の到達目標

研究結果をレポートとして提出する。尚、教室毎の個別の到達目標については、担当教員の指示に従うこと。

● 授業内容・授業計画

配属された教室の各担当教員の指示に従って、調査、研究、発表、レポート作成を実施する。授業内容お

よび授業計画は、事前に各教室が準備した資料で連絡するとともに、修業実習ガイダンスで各教室の担当者

が説明する。配属する教室・教員リストおよび定員は別途記す。

月 日(火)、 月 日(木)、 月 日(金)の午後は、共通項目として、文献検索法実習が別途開催される。

月 日(月)~ 月 日(金)まで、各教室で実習を行う。授業計画は、担当教員に事前に確認すること。

期限までにレポートを作成し、担当教員のチェックを受け、提出する。

【海外での実習について】

海外での実習に関しては、パスポート及びビザ等の取得、ワクチン接種等、準備が必要な場合があるため、

通常よりも先にガイダンスを実施するが、遺漏のないように、海外での実習を希望する場合には事前に担当

教員に確認しておくこと。

● 事前・事後学習の内容

各担当教員の指示に従うこと。

科目名 修業実習単位数 -

授業

形態実習

科目

ナンバー英語表記

− 200 −

開講年度 年

● 担当教員

首藤 太一(教務委員長・総合医学教育学)

● 科目の主題

「患者の立場で物事を考えられる医療人の育成」が求められている。高齢化社会を迎え、医療人が対応し

なければならない患者の年齢層はますます上昇している。

一方、少子化、核家族化世代である現代の医学科生は、きわめて狭い でしか社会と接していな

いため、高齢者や本学附属病院を受診するさまざまな社会背景を有する患者とコミュニケートする機会がほ

とんどないまま医師となり、卒後に多くの問題と直面することとなる。

そのような医学科生が卒前に、

将来、患者の立場や目線を少しでも感じられるようになるため

将来、患者とのコミュニケーションをスムースに行えるようになるため

本学の立地条件を活用した地域医療実習に取り組めるよう本実習を実施する

● 授業の到達目標

附属病院を受診する初診患者に帯同することで、患者目線を体感する。

● 授業内容・授業計画

夏季休暇中の 日間 月後半 に、学年を グループに分け、各グループ 日ずつ附属病院を受診する初

診患者を対象として、受付から診察、会計までの全ての流れに付き添い、患者の視点で外来受診の流れ、病

院の仕組みを体験し、外来診療における各職種の関わりを学ぶ。

● 事前・事後学習の内容

院内配置図を事前に把握しておくこと

● 評価方法

プログラム終了後、患者用評価表及び学生評価表の提出

● 受講生へのコメント

年生で看護師業務、 年生で大学病院勤務医師業務の実際を体験しており、本実習は早期臨床実習の総ま

とめとも位置づける。

● 教材

特になし

● 対象学年

年生

科目名

早期臨床実習Ⅲ

医学科生による附属病院外来初診患者の院内ガイド実習 単位数 -

授業

形態実習

科目

ナンバー

英語表記

− 201 −

● コアカリキュラムへの対応

医師として求められる基本的な資質・能力

診療技能と患者ケア

コミュニケーション能力

チーム医療の実践

● その他

注意事項

挨拶をきちんとすること。

身だしなみ

医療人を目指すものとしてふさわしい身なり(服装、頭髪、装飾品)

ヒール靴、サンダル、ピアス、マニキュア、茶髪などは禁止・清潔な白衣・名札

※身だしなみの確認が終わった学生には、名札とは別に「 年生 実習中」と書いた紙を配付する。名札の

下につけ、患者及び病院関係者双方に実習を行っていることを明確にする。

その他

手荷物はロッカーに置いておく。携帯電話についても院内の持ち込みは禁止とする。

欠席、遅刻、早退は原則として修了と認めない。

開講年度 年

● 担当教員

首藤 太一(教務委員長・総合医学教育学)

● 科目の主題

「患者の立場で物事を考えられる医療人の育成」が求められている。高齢化社会を迎え、医療人が対応し

なければならない患者の年齢層はますます上昇している。

一方、少子化、核家族化世代である現代の医学科生は、きわめて狭い でしか社会と接していな

いため、高齢者や本学附属病院を受診するさまざまな社会背景を有する患者とコミュニケートする機会がほ

とんどないまま医師となり、卒後に多くの問題と直面することとなる。

そのような医学科生が卒前に、

将来、患者の立場や目線を少しでも感じられるようになるため

将来、患者とのコミュニケーションをスムースに行えるようになるため

本学の立地条件を活用した地域医療実習に取り組めるよう本実習を実施する

● 授業の到達目標

附属病院を受診する初診患者に帯同することで、患者目線を体感する。

● 授業内容・授業計画

夏季休暇中の 日間 月後半 に、学年を グループに分け、各グループ 日ずつ附属病院を受診する初

診患者を対象として、受付から診察、会計までの全ての流れに付き添い、患者の視点で外来受診の流れ、病

院の仕組みを体験し、外来診療における各職種の関わりを学ぶ。

● 事前・事後学習の内容

院内配置図を事前に把握しておくこと

● 評価方法

プログラム終了後、患者用評価表及び学生評価表の提出

● 受講生へのコメント

年生で看護師業務、 年生で大学病院勤務医師業務の実際を体験しており、本実習は早期臨床実習の総ま

とめとも位置づける。

● 教材

特になし

● 対象学年

年生

科目名

早期臨床実習Ⅲ

医学科生による附属病院外来初診患者の院内ガイド実習 単位数 -

授業

形態実習

科目

ナンバー

英語表記

− 202 −

− 203 −

開講年度 年

● 担当教員

教授 林 朝茂 産業医学

准教授 佐藤 恭子 産業医学

講師 上原 新一郎 産業医学

特任助教 柴田 幹子 産業医学

非常勤講師 森永 謙二 (独)環境再生保全機構 顧問医師、厚生労働省中央労災医員

同上 浦上 年彦 ゆうあいクリニック、トヨタ自動車(株)本社産業医

同上 福田 莞爾 日立造船健康保険組合 南港診療所 所長

同上 石和田 隆之 大阪労働局 労働基準部 健康課 課長

同上 欅田 輝生 大阪市・八尾市・松原市環境施設組合 施設部長

同上 松尾 信昭 松尾医院 院長

同上 間渕 弘幸 大阪市建設局 下水道河川部 水質管理担当課長

同上 萩原 聡 萩原労働衛生コンサルタント事務所 代表

同上 林田 純人 大阪市消防局 警防部司令課 副課長 消防司令長

同上 久保 とし子 久保労働衛生コンサルタント事務所 所長

同上 濵田 千雅 大阪ガス人事部健康開発センター 副統括産業医

同上 石本 知子 大阪市水道局 工務部水質試験所 研究主幹

● 科目の主題

ヒトの健康に影響を与える自然、生活および労働環境などの要因を理解し、疾病の予防、健康保持、増進

を図るための手法を学習する。

平成 年度 年生に対しては「産業医学Ⅰ」として環境保健・産業保健・根拠に基づいた医療( )に関

する講義を行う。修業実習では職域を中心としたコホートをもとに疫学研究の手法を学ぶことを目標として

実習を行う。

平成 年度 年生に対しては「産業医学Ⅱ」として産業保健・根拠に基づいた医療( )に関する講義

および実習を行う。

また 年生、 年生の講義として非常勤講師による特別講義を実施する。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下の通りである。個別の到達目標については、別途記載する。

年生「産業医学Ⅰ」

日本における公害と地球環境が健康に及ぼす影響について説明できる。

物理的要因、化学的要因による健康障害について説明できる。

食品の安全性に関して説明できる。

上水、下水、廃棄物の処理およびそれらの行政について説明できる。

日本の救急業務と医療機関との連携や国際緊急援助活動について説明できる。

科目名 産業医学コース単位数 -

授業

形態講義

科目

ナンバー

年生

年生英語表記

− 204 −

臨床医として必要な の知識について説明できる。

産業保健について説明できる。

業務上疾病、作業関連疾患やメンタルヘルスについて説明できる。

産業医の職務について説明できる。

職場における感染症とその対策について説明できる。

年生「産業医学」

産業保健の歴史や労働衛生管理について説明できる。

職場におけるメンタルヘルスの現状と対策について説明できる。

産業医に必要なエビデンスとなる英語論文を正確に理解する。

● 授業内容・授業計画

講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

で情報に留意すること。

年生「産業医学Ⅰ」

講義場所は学舎 階小講義室

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

林 朝茂 産業医学 環境保健概論

森永 謙二 (独)環境再生保全機構 石綿関連疾患

佐藤 恭子 産業医学 化学的要因による健康障害

上原 新一郎 産業医学 化学的要因による健康障害

上原 新一郎 産業医学 物理的要因による健康障害

佐藤 恭子 産業医学 食の安全

佐藤 恭子 産業医学 産業保健概論

佐藤 恭子 産業医学 職場における健康診断と事後措置

濵田 千雅 大阪ガス人事部 職場における感染症対策

林 朝茂 産業医学 概論 )

林 朝茂 産業医学 概論

林 朝茂 産業医学 概論

林 朝茂 産業医学 概論

林 朝茂 産業医学 概論

上原 新一郎 産業医学 電離放射線、その他の要因による健康障害

上原 新一郎 産業医学 労働災害・業務上疾病と作業関連疾病

間渕 弘幸 大阪市建設局 下水道行政および下水処理

間渕 弘幸 大阪市建設局 下水道行政および下水処理

林田 純人 大阪府政策企画部 消防と医療の連携について

萩原 聡萩原労働衛生コンサルタント事務所

産業医学におけるリスクマネジメント

久保 とし子久保労働衛生コンサルタント事務所

職場巡視

石本 知子 大阪市水道局 水の衛生と水道技術

石本 知子 大阪市水道局 水の衛生と水道技術

松尾 信昭 松尾医院 国際緊急医療支援‐その環境医学的考察‐

− 205 −

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

上原 新一郎 産業医学メンタルヘルス対策、長時間労働による健

康障害

林 朝茂 産業医学 概論

林 朝茂 産業医学 概論

欅田 輝生大阪市・八尾市・松

原市環境施設組合

廃棄物処理の最近の動向および環境行政

欅田 輝生大阪市・八尾市・松

原市環境施設組合

廃棄物処理の最近の動向および環境行政

福田 莞爾日立造船健康保険

組合産業医業務

木 全員 産業医学 産業医学Ⅰ試験

年生「産業医学Ⅱ」

講義場所は学舎 階中講義室

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

石和田 隆之 大阪労働局 労働衛生行政

浦上 年彦

ゆうあいクリニック、トヨ

タ自動車(株)本社産

業医

職場のメンタルヘルスの問題点と対応

‐ストレスチェックもふくめて‐

職場のメンタルヘルスの問題点と対応

‐ストレスチェックもふくめて‐

林 朝茂

佐藤 恭子

上原 新一郎

柴田 幹子

産業医学 の有効活用実習① ~

林 朝茂

佐藤 恭子

上原 新一郎

柴田 幹子

産業医学 の有効活用実習② ~

月 担当者全員 産業医学 産業医学Ⅱ試験

● 事前・事後学習の内容

個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

● 評価方法

年生「産業医学Ⅰ」

提出物(出席カードなど)および筆記試験

講義は 以上出席しなければ、筆記試験の受験資格はない。なお、 分以上の遅刻は出席とは認めない。

講義中に配布する出席カードに、与えられた問題や課題などについて回答し、提出したものを出席とする。

成績評価は、提出物の内容( %)、筆記試験の成績( %)をもとに総合的に評価する。

年生「修業実習」

評価は、実習態度(出席回数を含む)、定例報告会での内容、修業実習レポートによって評価する。

臨床医として必要な の知識について説明できる。

産業保健について説明できる。

業務上疾病、作業関連疾患やメンタルヘルスについて説明できる。

産業医の職務について説明できる。

職場における感染症とその対策について説明できる。

年生「産業医学」

産業保健の歴史や労働衛生管理について説明できる。

職場におけるメンタルヘルスの現状と対策について説明できる。

産業医に必要なエビデンスとなる英語論文を正確に理解する。

● 授業内容・授業計画

講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

で情報に留意すること。

年生「産業医学Ⅰ」

講義場所は学舎 階小講義室

講義

回数月 日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

林 朝茂 産業医学 環境保健概論

森永 謙二 (独)環境再生保全機構 石綿関連疾患

佐藤 恭子 産業医学 化学的要因による健康障害

上原 新一郎 産業医学 化学的要因による健康障害

上原 新一郎 産業医学 物理的要因による健康障害

佐藤 恭子 産業医学 食の安全

佐藤 恭子 産業医学 産業保健概論

佐藤 恭子 産業医学 職場における健康診断と事後措置

濵田 千雅 大阪ガス人事部 職場における感染症対策

林 朝茂 産業医学 概論 )

林 朝茂 産業医学 概論

林 朝茂 産業医学 概論

林 朝茂 産業医学 概論

林 朝茂 産業医学 概論

上原 新一郎 産業医学 電離放射線、その他の要因による健康障害

上原 新一郎 産業医学 労働災害・業務上疾病と作業関連疾病

間渕 弘幸 大阪市建設局 下水道行政および下水処理

間渕 弘幸 大阪市建設局 下水道行政および下水処理

林田 純人 大阪府政策企画部 消防と医療の連携について

萩原 聡萩原労働衛生コンサルタント事務所

産業医学におけるリスクマネジメント

久保 とし子久保労働衛生コンサルタント事務所

職場巡視

石本 知子 大阪市水道局 水の衛生と水道技術

石本 知子 大阪市水道局 水の衛生と水道技術

松尾 信昭 松尾医院 国際緊急医療支援‐その環境医学的考察‐

− 206 −

年生「産業医学Ⅱ」

提出物(出席カードなど)、レポートおよび筆記試験

講義は 以上、実習は 以上出席しなければ、筆記試験の受験資格はない。なお、 分以上の遅

刻は出席とは認めない。

講義・実習中に配布する出席カードに、与えられた問題や課題などについて回答し、提出したものを

出席とする。なお、出席を口頭で確認することもある。

実習ではレポートの提出は必須で、未提出の場合は筆記試験の受験資格はない。

成績評価は、提出物の内容( %)、レポートの内容( %)、筆記試験の成績( %)をもとに総合的

に評価する。

● 受講生へのコメント

講義・実習中の態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

● 教材

必携 特になし

推奨 国民衛生の動向 厚生労働統計協会、

参考

)辻 一郎、小山 洋編:シンプル衛生学公衆衛生学、南江堂、

)岸 玲子、古野純典、大前和幸、小泉昭夫編: 予防医学・公衆衛生学、改訂第3版、

南江堂、

)中央労働災害防止協会編:労働衛生のしおり、中央労働災害防止協会、

)日本産業衛生学会近畿地方会編:産業医学実践講座、改訂第2版、南江堂、

)田中平三編:これからの公衆衛生学、改訂第2版、南江堂、

) 編著:第 版 医学がわかる疫学 新興医学出版、

)中村好一著:基礎から学ぶ楽しい疫学 第 版、

)福原俊一著:臨床研究の道標 第 版(上下巻)、

● 対象学年

年生「産業医学Ⅰ」

年生「産業医学Ⅱ」

● コアカリキュラムへの対応

全体を通じた対応は以下の通り。

年生「産業医学Ⅰ」

A 医師として求められる基本的な資質・能力

医学知識と問題対応能力 学修の在り方 ①

コミュニケーション能力 患者と医師の関係 ③

チーム医療の実践 – 患者中心のチーム医療 ④

医療の質と安全の管理 – 医療従事者の健康と安全–⑤

社会における医療の実践 – 地域医療への貢献–⑤、 国際医療への貢献–⑤

科学的探究 – 医学研究への志向の涵養–①~③

− 207 −

B 社会と医学・医療

集団に対する医療 統計手法の適用 ⑥、 根拠に基づいた医療< > ①~③ ⑦、 疫学と予防

医学 ④~⑤、 生活習慣とリスク ①~⑥、 社会・環境と健康–③~④、 地域医療・地域保健–⑤、

保健、医療、福祉と介護の制度 ④ ⑦ ⑪、 国際保健–②

医療に関連のある社会科学領域 – 医師に求められる社会性 ⑬

C 医学一般

個体の反応 生体と薬物 薬物の動態 ①

人の行動と心理 ストレス ②~④

D 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療

呼吸器系 疾患– 閉塞性換気障害・拘束性換気障害をきたす肺疾患 ⑦

E 全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療

物理・化学的因子による疾患 – )疾患– 中毒①~⑤、 環境要因等による疾患①~④

放射線の生体影響と放射線障害 生体と放射線 ①~④ ⑥ ⑦、 医療被曝と生体影響 ③ ④、

放射線災害医療 ②

F 診療の基本

基本的診療知識 – 根拠に基づいた医療< > ①~③ ⑦、 臨床検査 ⑤

年生「産業医学Ⅱ」

A 医師として求められる基本的な資質・能力

医学知識と問題対応能力 学修の在り方 ①~③

コミュニケーション能力 患者と医師の関係 ③

チーム医療の実践 – 患者中心のチーム医療 ④

科学的探究 – 医学研究への志向の涵養–①~③

B 社会と医学・医療

集団に対する医療 統計手法の適用 ⑥、 根拠に基づいた医療< > ①~③ ⑦、 )疫学と予

防医学 ④~⑤、 生活習慣とリスク ④,⑥、 社会・環境と健康–③~④、 保健、医療、福祉と介護

の制度 ④

医療に関連のある社会科学領域 – 医師に求められる社会性 ⑬

C 医学一般

人の行動と心理 ストレス ②

F 診療の基本

基本的診療知識 – 根拠に基づいた医療< > ①~③ ⑦、 臨床検査 ⑤

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

● その他

特記事項なし。

年生「産業医学Ⅱ」

提出物(出席カードなど)、レポートおよび筆記試験

講義は 以上、実習は 以上出席しなければ、筆記試験の受験資格はない。なお、 分以上の遅

刻は出席とは認めない。

講義・実習中に配布する出席カードに、与えられた問題や課題などについて回答し、提出したものを

出席とする。なお、出席を口頭で確認することもある。

実習ではレポートの提出は必須で、未提出の場合は筆記試験の受験資格はない。

成績評価は、提出物の内容( %)、レポートの内容( %)、筆記試験の成績( %)をもとに総合的

に評価する。

● 受講生へのコメント

講義・実習中の態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

● 教材

必携 特になし

推奨 国民衛生の動向 厚生労働統計協会、

参考

)辻 一郎、小山 洋編:シンプル衛生学公衆衛生学、南江堂、

)岸 玲子、古野純典、大前和幸、小泉昭夫編: 予防医学・公衆衛生学、改訂第3版、

南江堂、

)中央労働災害防止協会編:労働衛生のしおり、中央労働災害防止協会、

)日本産業衛生学会近畿地方会編:産業医学実践講座、改訂第2版、南江堂、

)田中平三編:これからの公衆衛生学、改訂第2版、南江堂、

) 編著:第 版 医学がわかる疫学 新興医学出版、

)中村好一著:基礎から学ぶ楽しい疫学 第 版、

)福原俊一著:臨床研究の道標 第 版(上下巻)、

● 対象学年

年生「産業医学Ⅰ」

年生「産業医学Ⅱ」

● コアカリキュラムへの対応

全体を通じた対応は以下の通り。

年生「産業医学Ⅰ」

A 医師として求められる基本的な資質・能力

医学知識と問題対応能力 学修の在り方 ①

コミュニケーション能力 患者と医師の関係 ③

チーム医療の実践 – 患者中心のチーム医療 ④

医療の質と安全の管理 – 医療従事者の健康と安全–⑤

社会における医療の実践 – 地域医療への貢献–⑤、 国際医療への貢献–⑤

科学的探究 – 医学研究への志向の涵養–①~③

− 208 −

開講年度 年

● 担当教員

福島 若葉(公衆衛生学)他

● 科目の主題

公衆衛生とは「組織化した地域活動を通じて、疾病の予防、生命の延長、および肉体的精神的健康の確保

と増進を図る科学・技術である」と定義されている。いうまでもなく対象は集団であり、そのような公衆衛

生の実践を支えているのが、公衆衛生診断学と位置づけられている「疫学」である。

従って、公衆衛生学の教育においては、疾病対策や保健・福祉対策の現状と仕組み、疫学研究手法、主要

疾病の疫学と予防、などの理解と知識の習得を促すことを目的に、講義、演習、実習、特別講義を行う。

とくに疫学は「集団の観察をもとに、疾病の分布や規定要因を明らかにする学問」であり、公衆衛生学の核

をなすに留まらず、臨床研究や基礎研究にも広く応用可能であることから、修業実習などを通じて一層の修

得の機会を与えるよう配慮する。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下のとおりである。

.公衆衛生学Ⅰ講義( 年生、 月~ 月)

公衆衛生の定義と位置づけ、および公衆衛生学における疫学の役割について理解する。

疫学研究手法を説明できる。

疫学研究の結果の解釈に影響を与える交絡、誤分類、バイアスを説明できる。

我が国の疾病構造を理解し、疾病対策や保健・福祉対策の現状と仕組みを理解する。

地域や集団の特性を踏まえた社会医療・福祉について理解する。

.修業実習( 年生、 月~ 月)

主要な疫学指標、疫学研究デザインの実践応用を説明できる。

疫学研究のデータ解析を行い、結果を適切に解釈できる。

疫学研究の結果を疾病対策につなげる過程を考察できる。

.公衆衛生学Ⅱ講義( 年生、 月~ 月)

疫学研究手法に関する知識が定着する。

主要疾病の疫学と予防について理解する。

社会における健康格差の実態、医療政策、行動変容を理解する。

.保健所・保健福祉センター実習( 年生、 月、 週間)

保健所と保健センターが担う役割を説明できる。

大阪市保健所および大阪市各区保健福祉センターで展開される事業や活動内容を学ぶ。

関係機関との連携体制のもとで実施される地域保健・福祉対策について理解する。

科目名 公衆衛生学コース単位数 -

授業

形態

講義

実習

科目

ナンバー

年生

年生英語表記

− 209 −

● 授業内容・授業計画

.公衆衛生学Ⅰ講義( 年生、 月~ 月)

臨床医学の学習前であるので、「疾病対策や保健・福祉対策の現状と仕組み」および「疫学の基礎理論」

に重点を置いて講義を進める。また知識が比較的定着していると考えられる疾病について特別講義を行う。

講義は 回 分で計 回、 回にわたる講義は連続した時限に行う。

回数 講義主題 担当者(所属)

公衆衛生学序論 福島(公衆衛生学)

疫学研究デザインの概要 福島(公衆衛生学)

疾病の頻度、相対危険と寄与危険 福島(公衆衛生学)

精神保健古塚大介(非常勤)

(大阪市立総合医療センター・医療監 兼 精神神経科・部長)

介護保険出口晃史(非常勤)

(医療法人史隆会介護老人保健施設幸成園・施設長)

介入研究 福島(公衆衛生学)

生存分析 福島(公衆衛生学)

感染症サーベイランス吉田英樹(非常勤)

(大阪市保健所・所長)

観察研究 大藤(公衆衛生学)

食品衛生 加瀬(公衆衛生学)

交絡因子と誤分類、バイアス 大藤(公衆衛生学)

交絡因子の調整方法 大藤(公衆衛生学)

予防の概念とスクリーニング 大藤(公衆衛生学)

臨床試験入江伸(非常勤)

(医療法人相生会・理事長)

成人・老人保健撫井賀代(非常勤)

(大阪市健康局・保健医療企画室長)

人獣共通感染症(基礎) 加瀬(公衆衛生学)

性感染症の疫学と予防白井千香(非常勤)

(枚方市保健所・所長)

社会医療とその実際齊藤忍(非常勤)

(大阪社会医療センター付属病院・病院長)

開講年度 年

● 担当教員

福島 若葉(公衆衛生学)他

● 科目の主題

公衆衛生とは「組織化した地域活動を通じて、疾病の予防、生命の延長、および肉体的精神的健康の確保

と増進を図る科学・技術である」と定義されている。いうまでもなく対象は集団であり、そのような公衆衛

生の実践を支えているのが、公衆衛生診断学と位置づけられている「疫学」である。

従って、公衆衛生学の教育においては、疾病対策や保健・福祉対策の現状と仕組み、疫学研究手法、主要

疾病の疫学と予防、などの理解と知識の習得を促すことを目的に、講義、演習、実習、特別講義を行う。

とくに疫学は「集団の観察をもとに、疾病の分布や規定要因を明らかにする学問」であり、公衆衛生学の核

をなすに留まらず、臨床研究や基礎研究にも広く応用可能であることから、修業実習などを通じて一層の修

得の機会を与えるよう配慮する。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下のとおりである。

.公衆衛生学Ⅰ講義( 年生、 月~ 月)

公衆衛生の定義と位置づけ、および公衆衛生学における疫学の役割について理解する。

疫学研究手法を説明できる。

疫学研究の結果の解釈に影響を与える交絡、誤分類、バイアスを説明できる。

我が国の疾病構造を理解し、疾病対策や保健・福祉対策の現状と仕組みを理解する。

地域や集団の特性を踏まえた社会医療・福祉について理解する。

.修業実習( 年生、 月~ 月)

主要な疫学指標、疫学研究デザインの実践応用を説明できる。

疫学研究のデータ解析を行い、結果を適切に解釈できる。

疫学研究の結果を疾病対策につなげる過程を考察できる。

.公衆衛生学Ⅱ講義( 年生、 月~ 月)

疫学研究手法に関する知識が定着する。

主要疾病の疫学と予防について理解する。

社会における健康格差の実態、医療政策、行動変容を理解する。

.保健所・保健福祉センター実習( 年生、 月、 週間)

保健所と保健センターが担う役割を説明できる。

大阪市保健所および大阪市各区保健福祉センターで展開される事業や活動内容を学ぶ。

関係機関との連携体制のもとで実施される地域保健・福祉対策について理解する。

科目名 公衆衛生学コース単位数 -

授業

形態

講義

実習

科目

ナンバー

年生

年生英語表記

− 210 −

回数 講義主題 担当者(所属)

母子保健田端信忠(非常勤)

(大阪市保健所・母子保健担当 兼 天王寺区保健福祉センター・医務主幹)

世界の結核・日本の結核下内昭(非常勤)

(大阪市西成区役所・結核対策特別顧問)

矯正医療とその実際加藤保之(非常勤)

(大阪医療刑務所・所長)

考査

.修業実習( 年生、 月~ 月)

教室員の研究内容と関連した事項、或いは社会的に重要な事項をテーマとし、各教室員が学生 ~ 名を担

当して実習を行う。自主的学習を基本としつつ、データ収集および集計・解析、先行研究の評価と解釈など

を、テーマに応じて学習する。また、履修者全員が疫学について理解を深めることができるよう、ディスカ

ッション形式で理論と方法を学ぶ。また、疫学データの解析手段として のプログラミング等を学ぶ。なお、

毎週の教室セミナーにおいても、疫学研究の理論と実際を学習するとともに、研究結果の提示・発表、討論

などにも参加する。

.公衆衛生学Ⅱ講義( 年生、 月~ 月)

主要疾病の疫学と予防について、臨床医学講義とできる限り対応させた形で講義を進める。また、社会に

おける健康格差の実態、医療政策、行動変容といった課題について、行動科学的知見を踏まえた講義を行う。

講義は 回 分で計 回、 回にわたる講義は連続した時限に行う。

回数 講義主題 担当者(所属)

疫学研究:デザインと妥当性 福島(公衆衛生学)

肝疾患の疫学と予防 大藤(公衆衛生学)

がんの疫学と予防松尾恵太郎(非常勤)

(愛知県がんセンター研究所遺伝子医療研究部・部長)

難病の疫学と予防(1) 福島(公衆衛生学)

難病の疫学と予防(2) 大藤(公衆衛生学)

医療政策・がん予防対策の評価・研究

健康格差の縮小を目指して

田淵貴大(非常勤)

(大阪国際がんセンター・がん対策センター・疫学統計部副部長)

感染症の疫学と予防(1) 福島(公衆衛生学)

感染症の疫学と予防(2) 福島(公衆衛生学)

感染症の疫学と予防(3)神谷元(非常勤)

(国立感染症研究所・感染症疫学センター・主任研究官)

感染症の疫学と予防(4) 福島(公衆衛生学)

インフルエンザの疫学と予防 大藤(公衆衛生学)

人獣共通感染症(感染制御) 加瀬(公衆衛生学)

考査

− 211 −

.保健所・保健福祉センター実習( 年生、 月、 週間)

我が国では「地域保健法」に基づき公衆衛生の第一線機関として保健所が整備され、地域保健の広域的・

専門的、技術的拠点としての機能を遂行している。また、地域住民に身近な保健サービスを総合的に行う拠

点として、保健センターが設置されている。本実習では、これらの機関で展開される事業や個別活動を学習

する。

大阪市は平成 年度から、従来の 保健所を 保健所 保健センターに改組した。平成 年度以降は、保健

センターに健康福祉サービス課と福祉事務所を統合し、名称を保健福祉センターに変更した。従って、都道

府県立保健所と政令市立・特別区立保健所の機能の差、大阪市における保健所と保健福祉センターの役割に

ついて、特に注意を払って学習することが重要である。

① オリエンテーション

② 保健所・保健福祉センターの概要 (講義、大阪市保健所長、半日)

③ 事前学習 (自主学習、半日)

④ 保健福祉センターにおける個別活動の学習 (保健福祉センター、 日)

⑤ 実習の成果発表 (学生による自主発表形式、 日)

● 事前・事後学習の内容

個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

各講義の後には 時間程度の復習を行い、各自で講義の要点を整理して、最終日の筆記試験に臨むこと。

● 評価方法

.公衆衛生学Ⅰ( 年生、 月~ 月)

出席および試験

講義は教務委員会が定めるやむを得ない理由による欠席を除き、原則として全て出席しなければ、試

験を受けることができない。なお、 分以上の遅刻は出席と認めない。

講義内で出席カードを配布する。講義中に提示する小テストへの解答を記載し、講義終了後に提出し

たものを出席とする。

試験は、筆記試験により実施する。なお、講義内で実施する小テストの結果を最終評価に含める。

.修業実習( 年生、 月~ 月)

セミナーにおける発表、および終了時に提出するレポートによって評価する。

.公衆衛生学Ⅱ講義( 年生、 月~ 月)

出席および試験

講義は教務委員会が定めるやむを得ない理由による欠席を除き、原則として全て出席しなければ、試

験を受けることができない。なお、 分以上の遅刻は出席と認めない。

講義内で出席カードを配布する。講義中に提示する小テストへの解答を記載し、講義終了後に提出し

たものを出席とする。

試験は、筆記試験により実施する。なお、講義内で実施する小テストの結果を最終評価に含める。

.保健所・保健福祉センター実習( 年生、 月、 週間)

実習は教務委員会が定めるやむを得ない理由による欠席を除き、原則として全て出席しなければ、評

価を受けることができない。

成果発表の内容、および終了時に提出するレポートによって評価する。

回数 講義主題 担当者(所属)

母子保健田端信忠(非常勤)

(大阪市保健所・母子保健担当 兼 天王寺区保健福祉センター・医務主幹)

世界の結核・日本の結核下内昭(非常勤)

(大阪市西成区役所・結核対策特別顧問)

矯正医療とその実際加藤保之(非常勤)

(大阪医療刑務所・所長)

考査

.修業実習( 年生、 月~ 月)

教室員の研究内容と関連した事項、或いは社会的に重要な事項をテーマとし、各教室員が学生 ~ 名を担

当して実習を行う。自主的学習を基本としつつ、データ収集および集計・解析、先行研究の評価と解釈など

を、テーマに応じて学習する。また、履修者全員が疫学について理解を深めることができるよう、ディスカ

ッション形式で理論と方法を学ぶ。また、疫学データの解析手段として のプログラミング等を学ぶ。なお、

毎週の教室セミナーにおいても、疫学研究の理論と実際を学習するとともに、研究結果の提示・発表、討論

などにも参加する。

.公衆衛生学Ⅱ講義( 年生、 月~ 月)

主要疾病の疫学と予防について、臨床医学講義とできる限り対応させた形で講義を進める。また、社会に

おける健康格差の実態、医療政策、行動変容といった課題について、行動科学的知見を踏まえた講義を行う。

講義は 回 分で計 回、 回にわたる講義は連続した時限に行う。

回数 講義主題 担当者(所属)

疫学研究:デザインと妥当性 福島(公衆衛生学)

肝疾患の疫学と予防 大藤(公衆衛生学)

がんの疫学と予防松尾恵太郎(非常勤)

(愛知県がんセンター研究所遺伝子医療研究部・部長)

難病の疫学と予防(1) 福島(公衆衛生学)

難病の疫学と予防(2) 大藤(公衆衛生学)

医療政策・がん予防対策の評価・研究

健康格差の縮小を目指して

田淵貴大(非常勤)

(大阪国際がんセンター・がん対策センター・疫学統計部副部長)

感染症の疫学と予防(1) 福島(公衆衛生学)

感染症の疫学と予防(2) 福島(公衆衛生学)

感染症の疫学と予防(3)神谷元(非常勤)

(国立感染症研究所・感染症疫学センター・主任研究官)

感染症の疫学と予防(4) 福島(公衆衛生学)

インフルエンザの疫学と予防 大藤(公衆衛生学)

人獣共通感染症(感染制御) 加瀬(公衆衛生学)

考査

− 212 −

● 受講生へのコメント

講義中の発表や態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

● 教材

A)全体的なもの

岸玲子ら編集: 予防医学・公衆衛生学、南江堂、

国民衛生の動向、厚生統計協会、(毎年 月に発行)

B)疫学

中村好一著:基礎から学ぶ楽しい疫学 第3版、医学書院、

日本疫学会監修、はじめて学ぶやさしい疫学、改訂第 版、南江堂、

編、日本疫学会訳:疫学辞典、第 版、日本公衆衛生協会、

田島和雄、古野純典編著:がんの疫学、東京大学出版会、

編著、熊倉伸宏ら監訳:医学がわかる疫学、第 版、新興医学出版社、

、 、

: 、 、

● 対象学年

年生、 年生

● コアカリキュラムへの対応

〇 医学教育モデル・コア・カリキュラム

A 医師として求められる基本的な資質・能力

A 1 プロフェッショナリズム

A 2 医学知識と問題対応能力

A 4 コミュニケーション能力

A 5 チーム医療の実践

A 7 社会における医療の実践

A 8 科学的探究

A 9 生涯にわたって共に学ぶ姿勢

B 社会と医学・医療

B 1 集団に対する医療

B 3 医学研究と倫理

B 4 医療に関連のある社会科学領域

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

● その他

特記事項なし

− 213 −

開講年度 年

● 担当教員

石川 隆紀(法医学)他

● 科目の主題

法医学は基礎医学ではなく、応用医学として社会と密接なかかわりをもった医学分野である。特に近年、

医療事故・医事紛争など医療にかかわる社会問題の増加傾向がみられ、医師としての社会的責務をどのよ

うに果たしてゆくべきかを十分に理解・認識しておくことが必要である。臨床医にとって、法医学的視点

を持ち、問題意識をもって医療を行なっていくことが重要であると考える。これらの問題について、社会

医学系法医学の素養の重要性を、事例をあげて興味を持たせつつ示し、知識向上をはかる。そのなかには

将来の実務上に有意な内容を盛り込み、基礎から実地応用へと発展させつつ、法医学を十分理解認識させ

て行くように心がけながらすすめていく。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下の通りである。個別の到達目標については、別途記載する。

□ 法医学の定義を理解する

□ 法医学の社会的役割について説明できる

□ 死の判定の意義を説明できる

□ 死体現象について説明できる

□ 人の死の社会的認定の医学的、社会的意義について説明できる

□ 脳死の定義、判定条件および判定基準を説明できる

□ 血液型および 多型の生物学的意義および種類について説明できる

□ 親子鑑定の方法について説明できる

□ 個人識別および物体検査の目的について説明できる

□ 医療を取り巻く法的問題について説明できる

□ 損傷の種類とその成傷機転について説明できる

□ 窒息・溺死について説明できる

□ 交通事故損傷について説明できる

□ 集団災害について説明できる

□ 異常環境による死亡(熱中症、凍死、火災死など)について説明できる

□ 内因性急死とその問題点について説明できる

□ 死後画像検査の利点と欠点について説明できる

□ アルコール・薬毒物が人体に及ぼす影響について説明できる

□ 被虐待児症候群・老人虐待・嬰児殺・堕胎について説明できる

● 授業内容・授業計画

各学年のシラバスを参照のこと

● 事前・事後学習の内容

□ 個別の事前学習・事後学習については講義ごとに指示する

科目名 法医学コース単位数 -

授業

形態

講義

実習

科目

ナンバー

年生

年生英語表記

● 受講生へのコメント

講義中の発表や態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

● 教材

A)全体的なもの

岸玲子ら編集: 予防医学・公衆衛生学、南江堂、

国民衛生の動向、厚生統計協会、(毎年 月に発行)

B)疫学

中村好一著:基礎から学ぶ楽しい疫学 第3版、医学書院、

日本疫学会監修、はじめて学ぶやさしい疫学、改訂第 版、南江堂、

編、日本疫学会訳:疫学辞典、第 版、日本公衆衛生協会、

田島和雄、古野純典編著:がんの疫学、東京大学出版会、

編著、熊倉伸宏ら監訳:医学がわかる疫学、第 版、新興医学出版社、

、 、

: 、 、

● 対象学年

年生、 年生

● コアカリキュラムへの対応

〇 医学教育モデル・コア・カリキュラム

A 医師として求められる基本的な資質・能力

A 1 プロフェッショナリズム

A 2 医学知識と問題対応能力

A 4 コミュニケーション能力

A 5 チーム医療の実践

A 7 社会における医療の実践

A 8 科学的探究

A 9 生涯にわたって共に学ぶ姿勢

B 社会と医学・医療

B 1 集団に対する医療

B 3 医学研究と倫理

B 4 医療に関連のある社会科学領域

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

● その他

特記事項なし

− 214 −

● 評価方法

出席、授業後の小テストおよび試験

年生時に試験を行い、その成績をもとに 年生の進級判定を行う

年生修了時に試験を行い、その成績をもとに 年生の進級判定を行う

出席や講義中の態度も評価対象となる

● 受講生へのコメント

講義中に行われる小テストも評価対象であり、必要に応じて加点・減点する

● 教材

推奨

現代の法医学 永野耐造・若杉長英 編 金原出版

エッセンシャル法医学 高取健彦 編 医歯薬出版

死体検案ハンドブック 的場梁次・近藤稔和 編 (金芳堂)

臨床と血液型 澤口彰子・溝口秀昭・清水勝 編 朝倉書店

死亡診断書・出生証明書・死産証書記入マニュアル 厚生統計協会

法医学・医事法 勝又義直・鈴木修 編 厚生統計協会

● 対象学年

年生・ 年生

● コアカリキュラムへの対応

主なものを示す。

A 医師として求められる基本的な資質・能力

A 6 医療の質と安全の管理

A 7 1 地域医療への貢献

B 社会と医学・医療

B 2 法医学と関連法規

C 医学一般

C 4 病因と病態

G 臨床実習

G 2 臨床推論

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅳ 基本的総合診療能力 (智、仁、勇)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

● その他

特記事項なし

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