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営農型太陽光発電

日本が抱えているエネルギー問題(自給率と環境問題)

現在のエネルギー事情

1.燃料のほとんどは輸入に頼っている

3.火力発電はCO2を増加させる

(出所)電気事業連合会「電源別発電電力量構成比」

エネルギーの電源別発電電力量割合

LNG

2.純国産エネルギーは水力と再エネのみ

リスク3

エネルギーの電源別割合を見てみると!

自然エネルギーは第3の電源となってきている自然エネルギーの割合が2016年度には15%にまで増加

(出所:資源エネルギー庁電力調査統計等よりISEP 作成)

それらのエネルギーを上手く使うためには…

エネルギー自給率はたった8%です

(出所)電気事業連合会「電源別発電電力量構成比」

OECD諸国の一次エネルギー自給率比較(2012年)

日本のエネギー自給率は8%です

FIT制度の市場拡大から自律分散システムまでFIT制度による市場拡大プラン

資料:経済産業省

グリッドパリティ(消費者の買電単価と等価)の早期実現

自律分散システムとして普及する時代

電力システムの全体最適化に貢献

食料自給率の低下・農業従事者が激減・高齢化と後継者不足

日本の農業の事情

(出所)電気事業連合会「電源別発電電力量構成比」

日本の食料自給率は39%です(カロリー)

(出所)電気事業連合会「電源別発電電力量構成比」

国内生産力の低下と輸入に頼っている現状

自給率低下の原因は国民の食生活と生産力

(出所)電気事業連合会「電源別発電電力量構成比」

農業従事者の減少と耕作放棄地の増加

太陽光発電と農業生産を同時に行うW収入

営農型太陽光発電設備とは

営農型太陽光発電設備のタイプと陰の様子

営農型太陽光発電とは,農地に支柱を立てて上部空間に太陽光パネルを設置し、作物生産と発電事業を同時に行うことをいいます。農業による収入に加え,固定価格買取制度に基づく売電収入を得ることができます。

そもそも営農型太陽光発電設備って何?

農業機械が支障なく作業を行える空間。

営農型太陽光発電設備ってどんな設備の事?

営農型太陽光設備で作った電気は「固定価格買取制度(FIT)」において電力会社による電気の買取が義務付けられています。その買取価格はソーラーシェアリング(10Kw以上)の場合は20年間変更されることはありません。

営農型設備で作った電気はどうするの?

作った電気は20年間の固定価格で売れるんだ!

静岡県浜松市の梨農家

植物(作物)はある一定の光があれば育ち、それを超える光(光飽和点)は光合成には必要ありません。夏場の多すぎる光などではストレスになり、枯れていくケースもあります。営農型発電設備による適度な影は、作物にとって必要な環境になるといわれています。

営農型太陽光発電設備で作ることができる作物は?

収穫量が通常よりもアップした例もあるみたいだ!

様々な作物の光飽和点と光補償点

主な作物光適応光適応栽培環境野菜の種類

強光を必要(日陰では育たない)スイカ、トマト、ナス、ピーマン、サツマイモ、エンサイ、ササゲ、オクラ、トウモロコシ

比較的強光を必要(日陰では生育が劣る)キュウリ、カボチャ、メロン、ショウガ、サトイモ、ヤマイモ、カブ、ダイコン、ニンジン、ゴボウ

比較的弱光に耐えるもの(明るい日陰で育つ)イチゴ、ネギ類、ソラマメ、エンドウ、ハクサイ、キャベツ、サンショウ、ユリ、コマツナ、サラダ菜、シュンギク、ホウレンソウ、サトイモ、セロリ、ハーブ類

弱光線を好むもの(半日陰で育つ)セリ、ミツバ、ワラビ、フキ、レタス、ミョウガ、キノコ類、アスパラガス、パセリ、アサツキ、チャイブ、芽ネギ、ニラ、シソ、ミント、バジル、レモンバーム、ショウガ、ハスイモ、クレソン、畑ワサビ

暗所で育つ(完全な日陰で育つ)マッシュルーム、軟白野菜(ウド、ミツバ、ミョウガ、ズイキイモ、アスパラガス、チコリー、モヤシ)

主な作物の光飽和点

2013年3月31日 農水省から「支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取り扱いについて」各機関に通知が行われた。

営農型太陽光発電設備の農地における許可(農地法)

1.一時転用許可申請の内容

2.一時転用許可申請の義務

3. 提出書類一覧

1.一時転用許可申請の内容

許可内容

(1)当該支柱について、農地法、第4条又は第5条の許可が必要となる。

この場合の発電設備については、当該設備の下部の農地において営農の適切な継続が

確保されなければならないことから、農用地区域内農地、甲種農地又は第1種農地に

おける支柱の設置について、一時転用許可の対象として可否を判断するものとする。

ア、申請に係る転用期間が3年以内の期間であり、下部の農地における営農の適切な

継続を前提とする支柱を立てることを目的とすること。

イ、簡易な構造で容易に撤去できる支柱として、申請に係る面積が必要最小限で適正

と認められること。

ウ、パネルの角度、間隔等からみて農作物の生育に適した日照量を保つための設計と

なっていること。

エ、支柱の高さ、間隔等からみて農作業に必要な機械等を効率的に利用して営農する

ための空間が確保されていると認められること。

2.一時転用許可申請の義務

義務

(1)営農型発電設備の支柱について、転用許可を受けた者は、下部の農地において生産された農作物に係る状況(収量等)を収穫した年の翌年2月末日までに許可権者に報告するものとする。また、この場合、報告内容が適切であるかについて、必要な知見を有する者

(例、普及指導員、試験研究機関、農業委員会等)の確認を受けるものとする。

(2)許可権者による指導(1)許可権者は、営農の適切な継続が確保されなくなった場合には、転用許可

を受けた者に対して、必要な改善措置を講ずるよう指導するものとする。

(2) 許可権者は、営農が行われない場合、営農型発電設備による発電事業が廃止される場合又は(1)の指導にもかかわらず必要な改善措置が講じられない場合には、転用許可を受けた者に対して、営農型発電設備を撤去するよう指導するものとする。

営農型太陽光発電設備を導入するのに

どんな手続きか必要なの?農地一時転用許可に係る手続き

設置者農業者発電事業者

設置場所の市町村

農業委員会

一時転用許可申請 農地法許可基準に基づく審査

許可権者市町村または県知事

許可

営農型太陽光発電設備の設置

3.一時転用許可申請の提出書類(千葉市の例)

一時転用許可申請に必要な書類

営農型計画書の書き方

1.営農計画書の書き方(手順1)

モジュール下部農地面積、その他の面積を記載。合計には総面積を記載

1.営農計画書の書き方(手順2)

3年間の作付予定作物名

を記入(サンプルは水稲です。)

1.営農計画書の書き方(手順3)

3年間の必要な農作業を記入してください。農家の方に聞けばわかります。

1.営農計画書の書き方(手順4)

使用する農業機械の種類、寸法等記入してください

農業者の農作業経験の状況を記入

1.営農計画書の書き方(手順5)

生育に適した日射量が確保できているかの根拠(記載事項がわからない場合はこちらで記載します)

設置する設備の高さと支柱間の間隔を記入する

1.営農計画書の書き方(手順6)

作業の空間を確保について記入

(記載事項がわからない場合はこちらで記載します)

予定作物の地域の平均単収を記入(農水省のH.Pの

統計データなどから引用する)

2.農作物の生育状況報告書(収量の報告)

様式になっているので各項目に記入する。所見はこちらで記載します。

実証試験

設備下における作物の成長実証実験結果

ソーラーシェアリングで本当に農作物は育つの①?

枝豆の実証実験結果(2016年)

露地で採れた枝豆 設備下で採れた枝豆

ソーラーシェアリングで本当に農作物は育つの②?

枝豆の実証実験結果(2016年)

設備下で採れた落花生 露地で採れた落花生

とうもろこしの実証実験結果(2015年)

露地で採れたとうもろこし設備下で採れたとうもろこし

ソーラーシェアリングで本当に農作物は育つの②?

売電による収支の例①ー②

営農型発電設備の収支例

営農型太陽光発電設備の収支例①

発電事業者

農業法人

営農型太陽光発電設備の収支例②

太陽光発電の使用する資材

営農型発電設備の設計と施工

営農型太陽光発電設備の設計(平面図)

営農型太陽光発電設備の設計(立面図)

自動灌水、ポット式ブルーベリーの養液栽培

営農型発電設備に相性の良い養液栽培のご紹介

営農型太陽光発電設備と相性の良いブルーベリーのポット式養液栽培のご紹介

養液栽培のブルーベリー

きちっと収益をあげられる農業への転換

●健康によい、という高い認知度

●美容と健康志向に合致

●女性に人気が高い

●血液性疾患に効果がある。

●加工原料としての用途レンジが広い

●病害虫に強い

●労働時間が短く、生産性が高い

ブルーベリーの高い市場性

養液栽培のブルーベリー

きちっと収益をあげられる農業への転換

●水圧のかかった水があればできる。

●井戸水、水道水で可。

●乾電池にて作動。

●対応株数 約50~500株(2反)

●肥料代は年間5~6万円(500株)

自動かん水装置 (一液式)

養液栽培のブルーベリー

きちっと収益をあげられる農業への転換

●土つくりのないポット栽培

●施肥かん水は自動化

→初心者でも栽培できる

●2年で収益化、3年で成木化。

●シート敷きで汚れない。

●バリアフリー対応

(車いす、ベビーカー)

ネオ・アクア農法とは? アクアフォーム

養液栽培のブルーベリー

きちっと収益をあげられる農業への転換

●小径ポットにて最長2年間養生。

●いきなり大きな面積を必要とはしないので、成木化までの期間はこれまで通り作物を生産できます。●しっかり、着実に苗を育てることが出来ます。

●いきなり大きな設備投資がいりません。

●リスク分散が可能。様々な形に対応できます

ロケットシステムとは?

養液栽培のブルーベリー

きちっと収益をあげられる農業への転換

ロケットシステム導入、半年後の様子

養液栽培のブルーベリー

きちっと収益をあげられる農業への転換

●高い糖度を維持

●ばらつきのない品質

(鮮度、糖度量。

●50円玉大以上の大粒のみ。

●これの長期安定維持が可能な農法。

果実の評価

2013年~2017年設置事例

全国の設置事例紹介

ソーラーシェアリングの下で

本当に農作物は育てられるのか?(里芋)

営農型発電設備の下で

本当に農作物は育てられるのか?(ミョウガ)

営農型発電設備の下で

本当に農作物は育てられるのか?(トウモロコシ)

営農型発電設備の下で

本当に農作物は育てられるのか?(水稲)

営農型発電設備の下で

本当に農作物は育てられるのか?(ヤブキタ茶)

営農型発電設備の下で

本当に農作物は育てられるのか?(ミカン)

営農型発電設備の下で

本当に農作物は育てられるのか?(梨)

営農型発電設備の下で

本当に農作物は育てられるのか?(ぶどう)

営農型発電設備の下で

本当に農作物は育てられるのか?(あしたば)

営農型発電設備の下で

本当に農作物は育てられるのか?(標準野菜)

営農型発電設備の下で

本当に農作物は育てられるのか?(落花生)

営農型発電設備、設置のメリット①

利回り以外のメリットを農家としてどう考えるか?

●遮光率30%は夏場での野菜生産にはプラス(乾燥防止、葉焼け防止)

●夏場の炎天下で起こす熱中症から耕作者を守る。

●支柱など、工夫次第では多面的効果が可能に。鳥獣よけネット、トマトの吊り棚、ブドウの棚つくり……

●冬場の霜よけ防止に効果あり。冬野菜(ブロッコリーなど)を霜から救う(葉の色が違う)

●電力会社から買う電気料金より発電コストが低いので農業電力で使用

電動農業機械や電気設備が安価な電気で使用可能に。

●小規模の設備なので地域資源として利益が地域に還元される。メガソーラーのように環境破壊的なこともなく資金を外に持ち逃げされない。

●不安な原発や化石燃料依存からの脱却に参加できる喜び。

<地上設置型にはない農家にとってのメリット>

営農型発電設備、設置のメリット②

日本の農地10%、営農型太陽光発電でどうなる?

→耕地面積は減らず、作物・人・生産効率にもプラス

発電対象農地面積=45万ha(耕地面積の10%=耕作放棄地面積)

30%遮光率のSSの発電実績は 65千Kwh/10a 50Kw設備

農地10%でのSS総発電量 650千Kwh×45万ha=2925億Kwh/年

2015年における日本の総発電力需要で計算すると‥

2925億Kwh÷7970億Kwh=36.7%

※原発換算2925億Kwh÷70億Kwh≒41基分相当

<農地面積456万haの10%に太陽光発電を設置>

営農型太陽光発電設備の全国普及の効果?

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