司法書士ガイダンス SP式合格法とは · 一般法と特別法...

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司法書士ガイダンスSP式合格法とは

辰已講師・弁護士

司法書士合格者

千葉 真人

司法書士試験について

平成21年度

出願者数 32,558名

受験者数 26,774名

(午前の部及び午後の部の双方を受験した者)

合格者数 921名

男714名・77.5%

女207名・22.5%

筆記試験合格点 満点280点中221.0点

司法書士試験の概要

司法書士試験の制度

4月 願 書 配 布

5月 出 願

7月 筆 記 試 験

9月 筆記試験合格発表

10月 口 述 試 験

11月 最 終 合 格 発 表

司法書士試験の概要 2

筆記試験の日程,試験科目

午前の部

9時30分~11時30分

マークシート方式

憲 法 3 問

民 法 20問

刑 法 3 問

商 法 9 問

合 計 35問

配 点 105点

司法書士試験の概要 3

午後の部 13時~16時【マークシート方式】

不動産登記法 16問商業登記法 8問民事訴訟法 5問民事執行法 1問民事保全法 1問供託法 3問司法書士法 1問

合 計 35問配 点 105点(1問3点)

司法書士試験の概要 4

【記 述 式】

不動産登記法 1問

商業登記法 1問

合 計 2問

配 点 70点(1問35点)

総合計 280点満点

司法書士試験の概要 5

合格者平均年齢

2003年 31,20歳

2004年 31,15歳

2005年 31,59歳

2006年 30,74歳

2007年 31,38歳

2008年 31,94歳

2009年 31,64歳

口述試験について

【口述試験の科目】

不動産登記法

商業登記法

司法書士法

15分程度

合格率

189.5点2.8%931人33,007人2008年221.0点2.8%921人32,558人2009年

211.5点2.8%919人32,469人2007年202.5点2.9%914人31,878人2006年203.5点2.8%883人31,061人2005年197点2.9%865人29,958人2004年

208.5点2.8%790人28,454人2003年206点2.8%701人25,416人2002年198点2.6%623人23,190人2001年

合格ライン合格率合格者数出願者数

司法書士試験に合格するために~短答式について

① 短答式は、知識を問う問題が多い。

② そこで、法律知識を頭の中にインプットしなければならない。

③ ただし、知識の量が膨大なため、丸暗記では対応できない。試験勉強を初めたうちから丸暗記は良くない。

司法書士試験に合格するために~短答式について

① そこで、まずは、各テーマを

理解する

ところからはじめなければならない。

司法書士試験に合格するために~短答式について

さらに、理解したテーマにつき、

繰り返し復習することが必要。

しかも、

全体を短い期間で復習することが重要。

司法書士試験に合格するために~記述式について

1、記述式を書けるようにするには、まずは、記述式の基本パターンを書けるようにすることが重要。

2、そのために、何度も記述式の基本パターンを繰り返すことが重要。

私の講義では その1

1、パワーポイントを使用したレジュメにより講義を行う。

2、これにより、各テーマを視覚でとらえることができ、理解しやすくなる。

3、また、復習の際にも、図や表で各テーマを理解できるので、理解しやすくなる。

私の講義では その2

1、復習用の教材として、スピードチェックシートを配布する。

2、試験科目の全範囲に渡って問題が作られているので、これを解くことにより復習できる。

3、また、単に教科書を読むよりも能率的に復習ができ、理解が深まる。

4、しかも、教科書をよんで復習するよりも短時間で復習できる。

5、通勤等移動の時間を使って復習できる。

私の講義では その3

1、記述式の復習をしやすくするため、記述式のひながた集ノートを配布する。

2、これを何度も繰り返すことで、記述式の基礎が身につく。

3、さらに、試験直前にもこれを見直すことで記述式の復習が身につく。

私の講義では その4

1、短期合格の秘訣は、講義をしっかりと理解することである。

2、そのために、双方向性型の講義を行う。

3、これにより、講義に対する理解が深まる。

法律学とは?

法律学入門

実際にいさかいが起きた時に,条文の字面(文

言)を見ても,それだけでは解決方法が分からないことも多い。

たとえば,自動車事故によって,あなたの車に傷

が付いてしまった場合を考えてみよう。関係する条文

は民法709条である。

民法709条 (不法行為による損害賠償)

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害

した者は,これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

※ 不法行為 ⇒ 今は,「悪い行為」とイメージすれば

よい

この条文の文言を見ても,それだけでは,解

決法はよく分からない。条文の文言の意味を明

らかにして,実際の事件でどう使うべきなのかを

考えていかなければならない。

このような作業を「解釈」と呼ぶ。たとえば,次

のような解釈が行われる。

過失 ⇒ 注意する義務に違反すること

⇒ ドライバーならどこまで注意すべきか?

「よって」 ⇒ 「因果関係」があること

⇒ 原因となったといえるか?

損害 ⇒ どこまでを賠償(お金を払う)したらよいのか?

このような解釈は,好き勝手にできるわけではない。

法律は,国民によって選ばれた議員たちが国会で制

定する。民主主義では,国民の意思に従っていることが

ルールの根拠として一番である。

そこで,解釈では,法律を作った者(立法者)がどのよ

うなつもりで定めたのか(立法趣旨)を根拠にすることが

多い。また,社会のルールなのだから,健全な社会常識

(社会通念)も解釈の根拠となる。

* 法律学では,「意思」という漢字を使う。

解釈は,また,条文の前後関係・位置などの法

律の体系なども考慮してなされる。ときには,他

の法律との関係も考慮したりもする。

法律の解釈については,理論と呼べるものが

できあがっており,このような理論についての学

問が法律学である。

司法書士も,法律の専門家として,法解釈を行

うため,司法書士試験においても,法律学を勉強

することが必要となる(ただし,手を広げないこと

も大事)。

条文は覚えるもの!?

様々な問題を,条文を使って解決していくのが,法律の専門

家の仕事だとすれば,司法書士になるには,条文を暗記しな

ければならないのだろうか? 答えはノーである。

確かに,択一式の試験では特に,条文の理解を問う問題

が多く出題される。

しかし,択一式の試験では,正誤が分かればよいのであっ

て,条文を覚えている必要はない。過去問をくり返し解く中で

多くの肢の正誤が自然と分かるようになる。そして,授業を理

解すれば,過去問を無理なく解いていくことができるようになる。

条文を覚えるのではなく使えるようになることが大事なので

ある。

法律学の基礎用語

法律用語の意味

善意と悪意

法律学では,善意とは,知らないことをいう。

逆に,悪意とは知っていることをいう。

したがって,知っているかいないかが重要なのであっ

て,その人が悪い人間かどうかは関係がない。

善意? 悪意?

過失過失とは,注意義務に反することをいう。

要するに,注意しておくべきと考えられるのにそれだ

けの注意をしていなかったということである。

たとえば,手術の場合を考えてみよう。

普通なら輸血用の血液を当然準備しておくべき手術で

用意しなかった場合など,客観的に法的な義務への違

反があるかが大事である。単なる手術ミスが過失となる

わけではない。

公法と私法

公法は,その字義の通り,公の法とイメージす

ればよい。憲法や行政法などの,公の物事につ

いてのルールがこれに属する。

私法は,私の法,つまり一般人と一般人との

関係についてのルールである。民法,会社法,

民事訴訟法などがこれに属する。

実体法と手続法

実体法とは,民法や,商法などの権利につい

てのルールを定める法律をいう。

手続法とは,民事訴訟法や民事執行法など,

裁判などの手続でどのように権利を実現していく

かについてのルールである。

一般法と特別法

一般法とはより多くの事項に共通するルールで

ある。特別法は,より限られた具体的な場面につ

いてのルールである。

一般法は特別法に優先して適用される。共通

ルールで上手くいかない場合についてのルール

だからである。 ex. 民法(一般法)と商法(特別法)

これは,ルールとルールの関係であり,比べる

対象によって何が特別法となるかは変わる。ex. 商法(一般法)と手形小切手法(特別法)

推定と擬制

推定 : 「推定する」という文言の場合

⇒ 一応そのような事実があると考える。

しかし,そうではないという事実が明

らかになれば,推定は覆る。

擬制 : 「みなす」という文言の場合

⇒ そのような事実があると考える。

そうではないという事実を主張するこ

とはできない。

おわり

• たのしく、なによりもわかりやすい講義を行います。

• 私の講義を受けて司法書士試験一発合格を目指しましょう!

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