ピア・サポート・トレーナー養成 ワークショップ参...

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ参加報告

内観療法課  :根本忠典、奥村弓恵、伊藤恵理

2階デイケア課:大熊扶美子

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ           はじめに

主催者:日本ピア・サポート学会北海道支部

期  日:2010年1月8日~10日会  場:北翔大学

講  師:中野武房・中出佳操・斉藤敏子・菱田準子・バーンズ亀山 他

参加者:48名(教職員:40名、その他:9名)

目  的:ピア・サポート・トレーナー、コーディネーターの養成

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ           はじめに

ピア・サポート:子どもたち(当事者)同士で支援することが出来る力をトレーニングやサポート活動を通じて育成し、思いやりのある環境を醸成していく教育活動。

ピア・サポーター:ピア・サポート活動を実際に展開するトレーニングを受けた者。

ピア・トレーナー:サポーターとなる者をトレーニングする者。

ピア・コーディネーター:トレーナーを養成するスーパーバイザー

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            1日目

「ピア・サポート概論」 石垣則昭先生

ピア・サポートとは・・

 ピ   ア→「仲間」 サポート→「支援」

  ピア・サポートは当事者たちが「耳を傾ける」「支援すること」

  「仲間として思いやりを示すこと」が出来るように訓練し、

  スーパーバイズするプロセス

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            1日目「ピア・サポート概論」 石垣則昭先生

なぜ、ピア・サポートに着目するのか

①豊かな人間関係を育成する必要がある

②他者と協調的に様々な課題を解決していく力が求められている

 

『誰もが持っている、成長する力、

                自分で解決する力を引き出す』

対人関係能力や自己表現能力など、社会に生きる力が不足

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            1日目「ピア・サポート概論」 石垣則昭先生

ピア・サポートプログラムの構造

トレーニング

プランニング

実施の枠組みの決定

プログラムの評価

スーパービジョン

サポート活動6

ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            1日目

「自己理解・他者理解」 中野武房先生コンピテンシー

  何かを行なうために十分な知識・判断・スキル・力などが備わっている状態。

交流分析

  1.人は誰でも3つの私(自我状態)をもっている  2.他人と過去は変わらない。他人を変えるよりも自分を変え

    る方が、遙かに生産的である

  3.私たちは自分の感情、考え、行動の総責任者である 

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            1日目

「コミュニケーションスキルⅠ」 中出佳操先生

<コミュニケーションの種類>

1:一方向のコミュニケーション 

  双方向のコミュニケーション

2:言語的コミュニケーション

  非言語的コミュニケーション

   メラビアンの法則(7%ことば-38%トーン-55%表情のルール)

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            1日目

「コミュニケーションスキルⅠ」 中出佳操先生<基本的聴き方>

1:FELORの原則

  F(Facing):相手に顔を向け「あなたと一緒にいたい」

  E(Eye Contact):目を合わせ「私はあなたのことがとても気になっています」

  L(Leaning):体を前に傾け「あなたの話を一生懸命聴きます」

  O(Open):開いた姿「あなたを受け入れます」

  R(Relax):リラックスして「一緒に考える力があります」

2:オープンクエスチョン

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            2日目

「コミュニケーションスキルⅡ」 中出佳操先生

①批判的にならない

②共感を示す

③詰問にならない

④責任を取らない

⑤解釈しない

⑥現状と現時点に視点を置く

⑦個人的アドバイスを与えない

⑧感情に向き合い感情について話し合う

〈積極的傾聴〉

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            2日目

「コミュニケーションスキルⅡ」 中出佳操先生

理解の確認、明確化、適切な共感

〈パラフレーズ〉

〈要約〉

これからの方向性、現在残されている問題、決断しなければならないこと など

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            2日目

「問題解決技法」 菱田準子先生

 STEP1 課題の把握 STEP2 願いをつかむ(解決のゴールをつかむ) STEP3 小さな目標を立て解決策を考える STEP4 具体的な行動計画を立て、実行に向かう STEP5 結果を報告してもらう(評価)

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            2日目

「対立の解消」 菱田準子先生

アルの法則(AL‘s Formula) カナダ・ブリティッシュコロンビア州キャンベルリバー   第72学校区の3段階モデル 2002

1.合意する Agree2.聞き取る Listen / Talk 3.解決する Solve

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            2日目

「危機への対応とスーパービジョン」

              齋藤敏子先生、長野喜美子先生

守秘義務がないもの

 1.自殺願望、リストカット、虐待など命に関わること 2.病気の疑い 3.現実離れしているもの 4.犯罪 5.家出    など  

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            2日目

「危機への対応とスーパービジョン」

              齋藤敏子先生、長野喜美子先生

サポートとレスキューの違い

サポート(支援)

◆当事者が問題解決に責任が負えるように支援する。

◆話を聴き気持ちや状況をフィードバックする。

レスキュー(救済)

◆ 当事者の代わりに問題を解決する。

◆ アドバイスを与える。17

ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            3日目

「プログラム導入のためのデザイン」 菱田準子先生 step1 導入する目的を明確にする step2 資源を探す step3 企画・計画をたてる step4 実現するための行動計画をたてる

「研究・評価・プログラムの維持とメンテナンス」                        斉藤敏子先生

・R-PDCAサイクル(調査ー計画ー実行ー評価ー改善)・評価の意義と評価方法の検討

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ピア・サポート・トレーナー養成ワークショップ            3日目

「個人プランニングと活動の実際」 斉藤敏子先生  各種現場にピアサポートを導入するための企画書をつくる。

1 ピア・サポート活動を導入する理由(ニーズ)  → 対象者を具体的にする

2 プランの内容3 具体的な計画  → 人、場所、時間、予備調査、事後調査など

4 リスクや課題  → どうやったらできるかを考える

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