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JAMA/JAPIA統一データシート
簡易入力マニュアル
Version 2.04
2008.1 1.1 (社)日本自動車工業会(JAMA) 環境委員会環境企画部会 製品含有化学物質管理分科会データシステム展開WG
(社)日本自動車部品工業会(JAPIA) 環境委員会製品環境部会環境負荷物質WG
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Version 年月日 事由 1.00 2006/4/1 新規発行(データシート Version2.00) 2.01 2006/10/1 データシート改訂 (Version2.01)による変更
(Version表記も変更) 2.02 2007/7/1 データシート改訂(Version2.02)による変更 2.04 2008/11/1 データシート改訂(Version2.04)による変更 参考:今回の改訂内容を説明した資料「JAMA/JAPIA統一データシート改正内容まとめ(Ver2.04)」を公開しています。 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp
JAMA/JAPIA統一データシートを以下のページでJAMAシートと略称します
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1.目的 本マニュアルは2006年7月 1 日より運用開始したJAMAシートの入力を支援するため、入力方法を具体的・平易に解説するものです。詳細な仕様・定義は、「操作手順書」
を参照してください。 参考:「操作手順書」の入手先 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp
2.JAMAシートについて JAMAシートとは、国内外の環境規制に対応すべく、自動車部品の材料・含有物質の
情報を収集するための標準調査帳票です。JAMAシートは「入力帳票」と「外部リスト」
から構成されており、適時見直しされるため、最新のJAMAシートを以下のホームペー
ジまたは調査元から入手してください。 参考:「入力帳票」と「外部リスト」の入手先 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp 最新版は、入力帳票は「Ver.2.04」
外部リストは、「EXLIST-20YY-MM-DDJP」 です。 注:JAMAシートを扱えるパソコンについて CPU:Pentium Ⅱ 350MHz以上 メモリ:128MB以上 OS:Windows 95以上 エクセル:Excel 97以上
注! JAMA シートに関連する資料は、従来(社)日本自動車部品工業会の会員専用のページに掲載されているため、会員会社の方しかアクセスできませんでしたが、2007年7月1日よりトップ
ページよりアクセス可能になりました。その際、セキュリティ機能が付与されていますので、使用
される方は調査元よりパスワードなどの必要な情報を入手して下さい。
参考:パソコンの記憶容量の空きが少
ないと動作が遅くなります。
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3.入力モデル 本マニュアルで入力方法を解説する部品モデルを以下に示します。 本モデルは金属材料(めっき品)と樹脂材料の入力方法を平易に解説するモデルであり、
他の入力事例は以下のホームページより入手できます。 参考:電子部品や材料の入力事例が用意されています。 電子部品用材料において、入力ルール変更(ELV指令 ANNEXⅡへの該当有無を 区別する)に伴い、材料規格(JAMAA2222、JAMAA4444)表記変更と なりました
94225-23670(質量 4.2g)(4 個使い)
NUT, WELD、材質:S25C 24101-23670(質量 40g)(1 個使い)
PLATE, SUB-ASSY、
24111-23670、PLATE 材質:SPCC 22g に
NUT 溶接後,全体を亜鉛めっき
24112-23670(質量 8.8g)(2 個使い)
COLLAR、材質:35%GF 強化 PP
部品モデル:24110-23670 PLATE ASSY(質量 64g)
24110-23670 PLATE ASSY 24101-23670 PLATE SUB-ASSY(1個)
24112-23670 COLLAR (2個)
24113-23670 COLLAR (2個)
部品モデル:24110-23670 の部品表構成
24113-23670(質量 3.2g)(2 個使い)
COLLAR、 材質:SECC
24111-23670 PLATE(1個)
94225-23670 NUT,WELD (4個)
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参考:「入力事例」の入手先 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp
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4.入力方法 入力の流れは、 (1) JAMAシートの準備 (2) 入力 ① 納入部品/部品構成の情報の入力 ② 各品番で使用している材料情報の入力(規格、材料記号等) ③ 各材料で使用している化合物情報の入力(成分データ) ④ 材料・化合物でリサイクル情報や法規適合情報の入力 (3)エラーチェック (4)データ送信 となります。 1)JAMAシートの準備 最新のJAMAシート(「入力帳票」と「外部リスト」)を入手し(P3参照)、同じフォルダへ入れます。エクセルマクロソフトが機能するため、同じフォルダであることが必要
です。
注意:外部リストの名前(EXLIST-20YY-MM-DDJP)を変更しないでください。エクセルマクロが機能するために、必要な情報です。外部リストが最新かどうかは、(社)日本
自動車部品工業会(JAPIA)ホームページを確認してください。
このファイル名は参考です
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調査元から調査品番などが入力されたCSVファイルが送付された場合は、JAMAシ
ートへ取り込む必要があります。CSVファイルをJAMAシートと同じフォルダに入れ
てください。
JAMAシートの「入力帳票」という名前のシートにある「CSVファイルの取り込み」
をクリックすると、データを取り込むことができます。
注意: ①CSVファイルを取り込むJAMAシートは未入力状態が必要です。
仕入先情報などが入力された場合でもCSVファイルを取り込めません。 ②既報告データを流用する場合本機能を活用しますが、JAMAシート Versionアップによる変更後も旧 Version の既報告データを取り込むことが可能です。その場合Version アップによる変更データの記入を忘れないようにお願いします。またJIS改訂などによる外部リスト変更により、エラーチェックでエラーが発生する場合があ
りますので修正してください。 ③CSVファイルをエクセルで開かないでください。データが壊れて、CSVファイル
の取り込みができなくなります。CSVファイルのデータが壊れているかどうかを確
認する時はワードパットやメモ帳などで開いてください。
調査用CSVファイルを同じフォルダに入れてください
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参考:CSVファイルの確認方法
参考:正常なCSVファイル
参考:壊れたCSVファイル
参考:壊れたCSVファイルの復元方法 調査元へご相談し再送信してもらうか、壊れたCSVファイルをエクセルで開いて品番情
一例としてこのような壊れ方をします
CSVファイルのチェック方法はCSVファイルを右クリックして、
画面のように操作します
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報などのデータを入力帳票にコピーするか、データの内容によって選択してください。 2)入力手順 「入力帳票」をダブルクリックします。
JAMAシートはエクセルマクロソフトが組み込まれており、「マクロを有効にする」をクリックして入力を開始します。
参考:エクセルのセキュリティレベルが「高」になっていますと、マクロが機能しませ
ん。その場合「中」に変更してください。 2007年7月1日改訂版(Version2.02)からセキュリティ機能が付与されましたので、パスワード入力が必要です。
注意: ① パスワードは英数半角で、大文字・小文字の識別をします。 ② パスワードは JAMAシートが改訂されるまで有効です。改訂された場合はパスワードが変更されます。
③ パスワードは調査元より開示されます。パスワードは自社の調査のためのサプライチ
ェーン限定でご使用をお願いいたします。無関係な第三者にパスワードを知られない
ようにご配慮をお願いします。 ④ 2007年10月1日改訂版(Version2.03)より外部リストはセキュリティ機能アップのため、開かなくなりました。従来公開していた材料情報などは「JAMA/JAPIA統一データシート(外部リスト):抜粋」を参照願います。
参考「JAMA/JAPIA統一データシート(外部リスト):抜粋」の入手先 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp
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「入力帳票」は4つのシートから構成されています。 No シート名 機能 1 表紙 調査元情報記入、入力結果の出力 2 入力帳票 入力&入力結果のエラーチェック、データ取り込み、保護 3 入力要領 入力帳票の各セルの説明 4 MESSAGE 入力結果のエラーチェック結果の表示 入力は「入力帳票」のシートを使用して行います。
3)入力 入力を開始するセルは「D列24行」です。以下のデータを入力します。
項目番号 入力項目 入力義務 2 納入部品番号 必須 3 納入部品名称 必須 4 納入部品質量 必須 5 設計変更番号 設計変更があれば記入 6 登録済区分 任意(調査元の指示に従う)
7 構成番号 必須、「1」を入力
D列24行を選択
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次に構成部品の情報を入力していきます。効率的に入力するため、「行複写」ボタンを使用
すると便利です。
手順1:24行を選択
3行複写した結果
手順2:行複写を構成部品数分クリック(本事例では3部品な
ので 3回「行複写」をクリック)
入力した結果
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次に以下の項目を入力します。 項目番号 入力項目 入力義務 7 構成番号 必須、「部品表」のレベルに相当 8 構成部品番号 「調査元品番」がある場合必須 9 構成部品名称 必須 10 構成部品質量 必須(最上行のみ(注参照)) 11 構成部品数量 必須
注意:「構成部品質量」の「自動調整機能」については、「操作手順書」を参照してくださ
い。この機能を使用するとエラーチェックでのエラー発生防止になります。 参考:「操作手順書」の参照先⇒P22 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp
次に複合部品である24101-23670の情報を入力していきます。この部品には
子部品として、24111-23670 PLATE ,94225-23670 NUT,WELD が存在し、溶接後亜鉛めっきされています。このような部品の場合、部品表の構成(P4参照)を「構成番号」で親子関係を付与していきます。(25行を複写して入
力します)
構成部品を入力した結果(構成番号を「2」へ変更します)
品番のある構成部品を全て入力した結果
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次に、材料情報と含有物質の情報を入力します。ここで重要な点は、「入力行数を決定す
るのは、材料数」であるということです。具体的な入力方法を 24113-23670 の COLLARで使用されている電気亜鉛めっき鋼板である「SECC」で例示していきます。 SECC の場合、上図のように3材料で構成されていると判断できます。この3材料について以下の項目を入力していきます。 注意:欧州廃車指令などの環境負荷物質に関する環境規制では、環境負荷物質の規制濃度
を評価する単位として「均質材料」を想定しております。従って亜鉛めっきは、亜鉛め
っきとクロメート処理のような化成皮膜と分離する必要があります。 亜鉛めっき鋼板は均質材料とは見なされませんので、ご注意ください。
参考:めっき鋼板、塗装鋼板、その他被覆材料は均質材料でないため、外部リストにあり
ません。めっき鋼板 SECCなどを入力した場合エラーチェックでエラーの原因になります。
項目番号 入力項目 入力義務 12 表面処理識別 調査元任意運用(塗装、めっき、化成処理、コー
ティングなどに「1」を付与) (注意:「1」が自動で付与された場合消さない
でください。エラーの原因になります)
13 構成材料名称 必須 14 材料商品名 任意 15 材料質量 必須(最上行のみ(注参照)) 16 材料規格 必須 17 材料コード 必須、樹脂・ゴムを除く金属その他の材料 18 材料記号 必須、樹脂・ゴム材料 19 VDA材料分類 必須(VDA(独自工会)が定義した分類)
参考:「VDA材料分類コード日英対照表」の入手先 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp
鋼板(SPCC)
亜鉛めっき
クロメート処理
SECCの材料構成
重要!
材料情報は、材料を構成するレベルで入力します。
SECC のようなめっき鋼板の場合、めっき前の鋼材であ
る SPCC の情報が必要になります。
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3材料を入力するため29行を3行になるように2行、行複写します。
金属、めっき関連の JIS規格材料について規格成分データを自動入力できるようにしました(めっき関連は業界標準値)。JIS規格材料でも、「0.1%以上」という成分規格が規定されている材料は登録されていませんので、従来通りの入力方法となります。
注意:自社カスタム仕様(公差変更やカドミなどの成分追加)などで運用している場合は
自動入力しないで自社データを入力してください 参考:今後 IMDSなどとのグローバルなデータ連携を行うため、IMDSへ規格成分データのある材料を登録していきます。 JIS 規格材料である SECC を使用している 24113-23670 の COLLAR について、自動入力方法を行います。材料入力するため、「項目番号13」の「構成材料名称」の 29 行を選択します。
重要!
2行行複写した結果
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この状態で「構成材料名称」の下にある「選択」ボタンを押すと、検索ウインドウが出ま
す。(初回選択時は約1分かかる場合があります)
今回は SPCCとわかっているので、材料コードへ「SPCC」を入力して検索を実施します。
検索の結果が表示されるので、複数ある場合は選択を行いますが、今回は1件なので「OK」をクリックします。
注意:成分データが登録されている材料は NodeID[材料]に IDが付与されています。
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参考:「材料名称(英語)」にて検索する場合、「Steel」で検索するとヒット数が多く、検索できない恐れがあります。「Steel SP」なら効率的に検索できます。「材料名称(日本語)」で「鉄」にて検索すると、「SPCC」をヒットできません。「鋼板」で検索するとヒットできます。
本検索結果により、材料規格や材料コードや VDA材料分類など材料特有の情報が自動的
に入力されるようにエクセルマクロが機能します。
材料規格・材料コード・VDA 材料分類コード、含有目的、化合物等が自動入力されます。
JIS規格の成分データが自動入力されます。
注意:法規対応などの不純物などの情報
は34列の「アプリケーション」で選択
してください。「アプリケーション」は
法規対応のため自動入力されません。
自動入力により自動的に成分データ分、行が複写されます
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注意:
①自動入力結果を変更するとエラーチェックで NodeID[材料]が自動消去されます
②材料コードおよび材料記号で形状記号や熱処理記号は、ほとんどの材料で省略されて登
録されております。従って図面指示の材料記号をそのまま入力するとエラーを誘発する
恐れがあります。エラーを誘発しないために、材料記号選択ボタンをクリックして選択
してください。(例:材料記号検索で、材料記号に「@」や「$」がある材料記号が出
てきます。(例C1100@) 「$」は入力必須(入力しないとエラー)、「@」は入力任意(入力しないでもエラーに
なりません)で、形状記号(B:棒、P:板等)などを入力します。 ③検索できない場合は調査元とご相談をお願いします。 特に「JAMAH4444」のような「JAMA」で始まる材料規格は、該当
する公的規格がない場合のみ、使用願います。 参考: ①今回の改訂で公的規格のある材料の自動入力や材料コード・材料記号などをご説明した
資料を公開しています。従来との変更内容も説明してありますので、ご確認をお願いしま
す。 ・ 材料リスト補足説明資料 ・ 材料マスタに関する説明資料 ②外部リストには自動車に使用されると予想されるJIS材料は網羅されております。ま
たJAMAシート改訂時に外部リストの見直しを実施しますので、JISの改訂などがフ
ォローされます。大幅なJISの改訂や重要な新規JIS発行があった場合は都度外部リ
ストを見直す可能性がありますので、最新の外部リストを使用ください。 また外部リストへの追加要望については調査元またはJAPIAへご相談願います。 「外部リスト追加申請書」の送付先はJAPIAです。 以上の資料の入手先:
(社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ http://www.japia.or.jp
ご確認とお願い
今回の改訂で整備しましたデータは、あくまでも JIS 規格材料の入力支援のためであり、デ
ータの内容を JAPIA が保証したことではありません。VDA 材料分類などについて調査元の指
示があれば、調査元とご相談してください。
また本データは JAMA シートでの調査に使用するために整備されたものですので、調査目的
以外での使用は禁止させていただきます。
重要!
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以下同様に亜鉛めっき、クロメート処理について検索・選択を実施していきます。亜鉛め
っきを検索するため、以下のセルをクリックします。
「亜鉛めっき」を材料の選択画面で検索し(材料名称「亜鉛めっき」で検索)、公的規格の
電気亜鉛めっきを選択します。
注意: ①材料の数に応じて行複写しないと、以下のようにデータが自動コピーされず、手入力ま
たはコピー操作が必要になります。
材料数分行複写しなかった場合
材料コードのメッキ
母材の表記を削除
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参考:亜鉛めっき選択画面で JIS規格の溶融亜鉛めっきに成分データがなく、JAMAH4444の無電解亜鉛めっきに成分データがあるのは、溶融亜鉛めっきは使用する蒸留亜鉛の成分
に JIS規格(JISH2107(1999))があり、一義に決まらないためです。 蒸留亜鉛地金1種: 鉛 1.3%以下 カドミ 0.4%以下 蒸留亜鉛地金2種: 鉛 1.8%以下 カドミ 0.5%以下
次にクロメート処理を検索します。亜鉛めっき検索時と同じように以下のセルをクリック
します。
材料の選択画面でクロメート処理を検索(材料名称「クロメート」で検索)し、「光沢クロ
メート被膜」を選択します。3価クロムのクロメート処理で防錆用のトップコートが実施
されている場合は、さらに材料を追加します(行複写し、トップコートの材料(シリカコ
ート等)を選択)。
クロメート処理検索画面
成分データ有り、業界標準値です
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以上の結果、以下の画面になります。成分データのある場合入力時間を少なくできます。
材料自動入力結果
6価クロムのように色付けされる物質があります(P28参照、分類に応じて色付けされます)
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以上の操作により、24113-23670 の COLLARに関する材料入力での入力必須項目の自動入力が完了しました。 次に「材料質量」を入力します。亜鉛めっき質量やクロメート処理質量は材料メーカー
からの報告値を入力します。(画面入力結果は省略します)
注意:欧州廃車指令などの環境負荷物質に関する環境規制では、環境負荷物質の規制濃度
を評価する単位として「均質材料」を想定しております。従って亜鉛めっきは、亜鉛め
っきとクロメート処理のような化成皮膜と分離する必要があります。 同様に、化成処理皮膜(例:アロジン処理、黒染処理、ボンデ処理)や塗装の塗膜も分
離する必要があります。 この入力方法は世界の自動車メーカーが参加しているIMDS( International
Material Data System)で推奨されているデファクトスタンダードです。 参考: ① 溶融亜鉛めっきでは原料の亜鉛によって環境負荷物質である鉛やカドミが規制値
を超える材料があります。また一部の無電解めっきでは、浴安定剤の環境負荷物質
がめっきに濃縮されて析出している場合や、めっきの前処理である「活性化剤」が
コーティングされている場合があります。表面処理メーカーの報告データなど信頼
のおけるデータを使用ください。
材料質量入力結果
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次に他の構成部品の「構成材料名称」を入力していきます。24112-23670 の COLLARは単一の樹脂材料なので、行複写不要なので、そのまま以下のセルをクリックします。
24112-23670 の COLLAR は35%GF(ガラス繊維)強化 PP(ポリプロピレン)ですので、以下のようにPPと入力し、検索します。樹脂・ゴムは材料記号で検索すると、検索
が絞り込まれ便利です。
参考:樹脂・ゴムには成分データは整備されていません
PP検索結果
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ヒットした材料記号の「PP-$」とは、「$」に樹脂充填剤料を ISO1043に従い、記述します。今回35%GF強化材料なので、「PP-GF35」を入力します。 ガラス繊維強化樹脂でない場合等は、VDA材料分類コードが上記の「5.1.a」(フィラー(充填剤)を含有する熱可塑性樹脂)ではなく、「5.1.b」(フィラー(充填剤)を含有しない熱可塑性樹脂)を選択します。材料名称(英語名)を見ると簡単にわかります。 注:フィラー充填・非充填の区別のある「VDA材料分類コード」と「材料記号」でエラ
ーチェックを行っています。「VDA材料分類コード」をご確認願います。 参考:「VDA材料分類コード日英対照表」の入手先 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp
参考:「PP-$」のように「$」部分へ入力しないとエラーになるケースと「A110
0@」のように「@」に入力しなくてもエラーにならないケースがあります。 次に複合部品の24101-23670の材料入力を説明します。この子部品で品番の
ある PLATEや NUT,WELDは、それぞれ材質である SPCCと S25Cを入力します。ここでも自動入力機能を使うと簡単に入力できます。(成分データの画面は省略)
PP-$⇒PP-GF35入力結果
注意! 入力は半角英数で!、空白などを入力するとエラーになります GF35 の「35」を省略してもエラーチェックでエラーにはなりませんが、化合物入力時に必要なデータですので、入力忘れのないようにお願いします
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本ケースのように SPCCの PLATEと S25Cのナットを溶接して、亜鉛めっきクロメート処理を実施する場合、 ・ 溶接棒や亜鉛めっきに「架空のダミー品番」または「整理番号のような品番」を付与す
る(構成番号(7列目)に「3」を入力して、PLATEと NUTと同じレベルにする) ・ PLATE SUB-ASSYに入力する(構成番号(7列目)が「2」のまま) の2通りがあります。今回は簡易入力のため、後者を選択します。 溶接棒の材料と亜鉛めっきは、24101-23670へ入力するため、25行を行複写
し、3行分に亜鉛めっき・クロメート処理・溶接棒を入力します。亜鉛めっき、クロメー
ト処理、溶接棒(SWY11)は自動入力機能を使用すると簡単です。
亜鉛めっき・クロメート・溶接棒入力場所。構成番号は PLATE,SUB-ASSYと同じ
亜鉛めっき・クロメート・溶接棒自動入力結果
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亜鉛めっき、クロメート、溶接棒の「材料質量」を入力して、「構成材料」の入力項目を完
成させます。 参考:この段階で「構成部品質量」の自動調整ボタンを押すと、自動計算され、エラーチ
ェックのエラーを防止できます。また部品表の構成が正しいかチェックできます。同じ
く「納入部品質量」の自動調整ボタンも押すと、図面質量値とのチェックができます。
またエラーも防止できます。 操作手順書参照先⇒P29 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp 注意! ① 構成材料名称や材料規格・材料コード・材料記号は、「選択」ボタンを押して検索した
結果を入力してください。データをいじると最後のエラーチェックで「材料リストに
ない」というエラーを誘発する恐れがあります。従って入力された結果を変更しない
でください。(上記のPP―$のようなケースを除く) ② 検索時、日本語は全角として、英数を使用する場合は必ず「英数半角」モードで検索
を実施してください。 ③ 公的規格のない材料で調査元が必要な材料もリストに入っており、「JAMA****」(「JAMAH4444」のような「JAMA」で始まる材料規格は、該当する公的規
格がない場合のみ、使用願います)のように記述されております。それでも入力でき
ない場合は調査元へご相談ください。新規登録した方が良いと思われる材料があれば
JAPIA事務局へ E メールで「外部リスト追加申請書」にご記入の上ご連絡願います。(連絡先は申請書参照) 申請いただきました材料などは、改訂時などで反映されます。従って直近の調査元へ
のご報告は、調査元とご相談の上、類似材料などの使用となります。 参考:「外部リスト追加申請書」の入手先 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp
重要!
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次に化合物情報を入力していきます。前述のように、ここで重要な点は、「入力行数を決
定するのは、含有物質数」であるということです。 従って「SPCC」の場合、含有成分(化合物)は、JISやMILシート等の情報を使用し、
一例として以下の情報を入力することも可能です。 含有成分(化合物名称) 化合物含有率(%) 鉄 残部
カーボン 0.15
マンガン 0.6
リン 0.1
イオウ 0.05
合計 100.0
検査データなど公差のないデータは「化合物含有率」へ入力します。公差のあるデータ
は部工会オプションの「化合物含有率(最小値)」「化合物含有率(最大値)」「化合物含有
率(残部)」を使用すると、便利です。エラーチェック時に「化合物含有率」へ自動入力さ
れるためです。 今回の事例の場合、現時点で、自動入力機能により「PP-GF35」の材料を除き、全材料のデータ入力が自動入力されております。
説明を簡素化のために、化合物は以下の成分とします。可塑剤の「フタル酸エステル(フ
タレート)」類は樹脂メーカーへ調査してください。
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含有成分(化合物名称) 化合物含有率(%)PP 60
ガラス繊維 35
その他 5
100
3成分入力のために PP-GF35 の行を複写し、3行とします。「含有数整理番号」が自動付
与されます。
PPや GFを入力するため、「化合物コード」のセルを選択し、「選択」ボタンをクリックします。 「PP」と入力し、検索ボタンをクリックすると以下の画面となります。
参考:化合物コード(CAS)が同じならNo
deIDも同じで同一化合物です。化合物コー
ド(CAS)のない化合物でNodeIDが同
じ場合も同一化合物です。しかし名称によって
同一化合物と言えない場合(次項参照)があり
ますので、名称を読んで選択願います。
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参考:樹脂材料は、ISO1043-1(1997)に準拠した化合物名称(日本語)に統一しました。その他繊維名称は JISL0204-1(1998)に準拠しました。また樹脂充填剤についても、ISO1043-2,3(1997)に準拠しました。NodeID が同じ化合物は化合物コード(CAS)も同じです。化合物名称(日本語)は検索のための参考情報ですので、検索しやすい名称で
統一しました。報告に使用されるのは化合物名称です。 ガラス繊維の検索も同様に以下のように実施します。
参考:ガラス繊維の場合樹脂充填剤の場合と織物があるため、上記のように同じ NodeIDでも化合物名称(日本語)を 2種類付与しています。
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「その他」成分は化合物名称に「misc」と入力します。
3つの化合物データを入力した結果を以下に示します。
注意! ① 含有物質情報は、調査元指示に従い、入力をお願いします。「その他」の上限値は国際
的なデータ収集システムである IMDS の推奨に基づいており、「10%以下」でない場合エラーチェックで警告(調査元とご相談願います)となります。
② 調査対象物質は、「自工会製品含有化学物質リスト」にある申告物質です。申告物質は
「P」(禁止)と「D」(申告)、「P/D」の3種類に分類されています。この「自工会製品含有化学物質リスト」も適時更新されていますので、最新の「自工会製品含有化学
物質リスト」をご確認ください。「自工会製品含有化学物質リスト」は現在世界の自動
車メーカーも参加している国際的な GADSLと同じです。GADSLは IMDSでも採用されております。
③ 「D」(申告)や「P」(禁止)はIMDSの登録時の不備等で「自工会製品含有化学
物質リスト」と一致していない場合があります。「P/D」は環境規制により、物質種類・用途または含有率により「P」または「D」となります。
④ 「自工会製品含有化学物質リスト」の物質の報告する濃度の下限値(閾値)は通常0.
1%ですが、カドミウムのような物質は0.01%です。詳細はGADSLを確認願
います。
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参考:「自工会製品含有化学物質リストについて」の入手先 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp GADSLの入手先
GADSL(Global Automotive Declarable Substance List)ホームページ http://www.gadsl.org/
参考:自工会製品含有化学物質リストは環境規制の改正により変更される場合があります
ので、最新の情報をご確認願います。またGADSLは随時更新されます。更新に応じて
自工会製品含有化学物質リストも更新されます。 樹脂・ゴム材料(VDA材料分類コードが5*)は、「リサイクル」(項目番号28~33)
情報の入力が必須になります。先頭行に入力していきます。各項目の定義については、入
力帳票の「入力要領」シートを参照願います。
35%GF 強化 PP リサイクル情報入力結果
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注意! ①材質表示は欧州廃車指令により、樹脂は「100g以上」、ゴムは「200g以上」
の場合「材質表示」が必要です。材料質量とセットでエラーチェックしますので、必
須入力です。 ②リサイクルマークは、3アローマークなどであり、部品単体で必要な場合(例:電池)
があるため、任意入力ですが、調査元やメーカーへ確認願います。 次にその他の材料でリサイクル情報の入力(「VDA材料分類コード」が1*、2*、3
*、4*に該当分で「材質表示」と「リサイクルマーク」は入力不要)を行います。今回
のSPCCはスクラップリサイクルされていないものとしてリサイクル情報は全て「0%」
と入力します。(以下の画面では亜鉛めっきも入力されています)
最後に「アプリケーションコード」の入力が必要な化合物について入力を行います。 入力が必要な化合物のセルをクリックし、選択ボタンをクリックしますと以下の画面が出
ます。今回は「防食コーティング」を選択します。
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選択した結果、「21」が自動入力されます。 参考:アプリケーションコードの入手先 IMDSホームページの「FAQ」の「使い方のヒント」の「入力編」にあります http://www.mdsystem.com/html/ja/faq_frameset_ja.htm
注意! ①「アプリケーション」は欧州廃車指令適用除外リスト(EUELV ANNEXⅡ)で規定されるコードを使用しています。欧州廃車指令が改訂される度にコードが変更になるので、
欧州廃車指令改訂に追従した最新の JAMAシートを使用することが必要です。 ②「アプリケーション」入力が必要な化合物は、欧州廃車指令規制物質の鉛・カドミ・水
銀・6価クロムとニッケル・PAH(多環式芳香族炭化水素)です。 参考:ニッケルは皮膚アレルギー規制、PAHはタイヤ中のPAH規制があり、欧州廃車
指令に今後追加が予想される物質と言われています。
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その他参考資料
参考:JIS検索は日本工業標準調査会のホームページで可能です。
この JIS 検索では、パソコンの画面で JIS を読むことができますが、印刷はできません。
また含有率は、「上限」「公差」「上限~下限」のようなスペックになっており、調査元の指
示に従ってください。(部工会オプション列にて、化合物含有率最小値と最大値の入力欄を
用意しております)
注意:JISで規定している成分元素は必ずしも「自工会製品含有化学物質リスト」を網羅しておりません。調査元と相談して、報告対象を決定してください。例:黄銅(例:C
3604)のカドミウムはJISで濃度を規定しておりません。
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参考:部工会オプション欄(項目番号42~44)を自動入力しないで自社データを入力
する場合のエラーチェックについて 1) 部工会オプション欄に公差データを入れ、化合物含有率(項目番号26)へ自動入力
することができますが、エラーチェックにて「システムにて自動書き込みしました」
というエラーメッセージが出ます。再度エラーチェックするとこのエラーが消えます
ので、そのまま続行願います。 参考:IMDS4.0の公差エラーチェック内容
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以上でデータ入力が完了しました。最後に「入力者情報」を入力します。
4)エラーチェック 注意! エラーチェック前には、必ずデータを保存してから実施してください。 これはエラーが出て、直した場合も同じで、必ず修正後保存してから、再度エラーチェッ
クしてください。 「入力データのチェック」ボタンを押すと、「MESSAGE」シートにチェック結果が表
示されます。
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「A」列のコードをクリックするとエラー発生場所へリンクできるようになっています。 ここで修正しなければならないのが、「エラー」です。「エラー」のレベルについての詳細
は「操作手順書」を参照してください。 参考:「操作手順書」の参照先⇒p70-73 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp エラーを修正後、保存し、再度「入力データのチェック」をクリックします。
エラーがなくなると「エラーはありません」というメッセージが出ます。 注意! ・エラーチェックは2段階で実施されます。入力必須事項のチェック後、質量集計値な
どのチェックが実施されます。 ・パソコンの機種によっては、エラーチェックが終了するのに時間がかかる場合があり
ます。 ・JAMAシート(旧バージョン)で作成したデータ(エラーなし)を新バージョンに
使用するとエラー・警告が出る場合があります。JIS改訂などで外部リストが変更
された場合などによるものです。
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5)データ送付 調査元の指示に従い、データを送信します。 尚データシートの容量が1 MB を超えるような大きいデータのため、メール受信できない調査元があります。 CSVファイルへの変換は「表紙」シートの「CSVファイルの出力」をクリックしてください。
CSVファイルにより、データ容量が数 KBに減少いたします。 データシートを圧縮する場合は、圧縮したデータの拡張子を変更願います。多くの調査元
のウイルスチェックシステムでは、そのまま送信できない拡張子(例:ZIP)になるため、調査元と相談し、拡張子を変更願います(例:ZIP→ZI_)
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参考:CSVファイル
5.まとめ
JAMA シートは、JAMA,JAPIA 共同で開発されたデータシートであり、環境規制やIMDS変更などの変化により、内容がメンテされていきます。 常に最新の情報をホームページで確認をお願いします。また問題が発生した場合は、調
査元と相談願います。 参考:最新のJAMAシートの入手先 (社)日本自動車部品工業会(JAPIA)ホームページ
http://www.japia.or.jp
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補足 簡易マニュアル上で、 入力帳票は「jamasheet_jp20yymmdd」 外部リストは「EXLIST-20YY-MM-DDJP」と表現していますが
マニュアル発行時点でのファイル名は下記の通りです。 マニュアルの Version 入力帳票のファイル名 外部リストのファイル名
2.04 jamasheet_jp20081101 EXLIST-2008-11-01JP
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