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1.ヘリコバクター・ピロリ感染症
Q:胃からは胃酸が分泌されているが、胃壁が胃酸で溶かされることはない。なぜか?
Q: ピロリ感染による疾患 慢性胃炎 胃・12指腸潰瘍 胃がん(胃がんの2/3がピロリ菌感染に関係)Q:治療除菌療法 プロトンポンプ阻害剤 アモキシリン(抗生剤) クラリスロマイシン(抗生剤)orメトロにダゾール(抗生剤)
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3)食中毒事例4 福祉施設において、調理パン(卵サンドイッチ)を原因食とし、翌日から下痢、腹痛、発熱 (27%が39℃以上)を主症状とした食中毒が発生し、480名の患者、1名の死亡者(高 熱、緑色下痢便、意識障害)がでた。患者、調理従事者の糞便、残食品、2日前に製造され たマヨネーズからサルモネラ菌が検出され、汚染鶏卵を材料とした「自家製マヨネーズ」が 原因であることが判明した。 事例5 輸入ビン詰め「オリーブ塩漬け」を原因食とし18名の患者がでた。嘔吐、下痢、口渇、嚥 下障害、眼瞼下垂、筋力低下、便秘、呼吸困難等の症状が見られた。糞便とオリーブからボ ツリヌス菌と毒素が検出された。ボツリヌス抗毒素の血清療法にて、幸い全員が回復した。 事例6 中国料理店で輸入「大アサリ」の蒸し料理を喫食した57名中22名が翌日から下痢・嘔吐・ 発熱を呈した。患者糞便および冷凍食材の検査の結果、ノロウイルス陽性であった。その1 ヶ月後、同グループの4名が A型肝炎を発症し、患者糞便と食材から A型肝炎ウイルスの遺 伝子が、患者血清から抗体が検出された。大アサリ調理時の加熱不足で両ウイルスが不活化 されなかったためと推測された。
①食中毒の起因微生物にはどのようなものがあるのか?
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食中毒の主な起因微生物起因微生物 型細菌 サルモネラ菌
カンピロバクターエルシニア・エンテロコリチカ
感染型
感染侵襲型
腸炎ビブリオ腸管出血性大腸菌ウェルシュ菌セレウス菌(下痢毒産生)
感染毒素型
黄色ブドウ球菌ボツリヌス菌セレウス菌(嘔吐毒産生)
毒素型
ウイルス ノロウイルスロタウイルス
感染型
食中毒のポイント1.原因微生物を食品につけない2.食品中の病原微生物を増やさない3.食前に加熱する
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毒素型(黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、セレウス菌) 感染毒素型(腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌、腸管毒素性大腸菌など) 感染侵襲型(サルモネラ、カンピロバクターなど) サルモネラ・・・・卵による食中毒が多い 腸炎ビブリオ・・・魚などの海産物の生食などが原因となることが多い。 黄色ブドウ球菌・・手で握ったおにぎりなどが原因、焼いてもダメ
②どのくらいの菌数を摂取すると発病するのか?
③食中毒はどのような機序で発症するのか?
全国の食中毒の発生状況
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④食中毒を予防するにはどうしたらいいのか? 食品に起因菌をつけない ・サルモネラ、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌は家畜の腸管内に存在するので、 なま肉に付着している可能性が高い。 ・腸炎ビブリオは鮮魚に付着 ・手に化膿症があるものは黄色ブドウ球菌の汚染源になりやすい 食品中で起因菌を増やさない
・ 腸炎ビブリオやウェルシュ菌は増殖が早いのですぐに食べる。・ 自家製の野菜や果物の瓶詰め、真空パック食品ちゅうにはボツリヌス毒素が産生されている可能性がある。・ 芽胞形成菌には他にウェルシュ菌、セレウス菌
食品中の起因菌を生かさない(食前に加熱する)・ 75℃で1分間加熱すればほとんどの菌は死滅・ 黄色ブドウ球菌のエンテロトキシンやセレウス菌の嘔吐毒は耐熱性。
⑤経口感染するウイルスにはどのようなものがあるのか?
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ノロウイルス感染症 冬に発生する食中毒の場合には、この感染症が疑われる。
ノロウイルスの感染経路
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食中毒におけるノロウイルスの重要性
ノロウイルス感染症の発症時期
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乳児ボツリヌス症
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