Code for Japan Summit フェロー大集合プレゼン資料 浪江町編

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タブレット導入プロジェクト

福島県浪江町役場復興推進課情報統計係山田 直行・吉永 隆之

2015/11/8(日)

吉永 隆之(よしなが たかゆき)

2014年7月から浪江町役場勤務。Code for Japan フェロー、浪江町タブレット事業のプロジェクトリーダー。

NTTコムウェアにて8年、アクセンチュアにて2年間、通信事業者向けの業務システムの構築に携わる。

1980年生まれ、34歳。

自己紹介

浪江町フェローシップとは

復興庁採用市町村応援職員(期間職員)

Wantedlyで公募

連携・サポート

常駐スキル提供

浪江町フェローシップのしくみ

Code for Japanによって選抜されたデザイナーやエンジニアを、自治体に一定期間派遣します。

他のフェローシップとの違い

フェローの違いCode for America

CfJ フェロー(浪江町)

CfJ コーポレートフェロー

11ヶ月 1年以上 3ヶ月期間

1ヶ月は役場以降CfA勤務

役場常駐常駐/非常勤

勤務形態

Code for Americaから派遣(勤務先は退職)

復興庁から派遣(勤務先は退職)

企業から派遣派遣形態

Open Gov/Open Dataの支援

復興支援Open data推進支援/スタートアッ

プ支援ミッション

アプリ開発アプリ開発+事業

推進、運営

事業立ち上げ、計画支援、イベント

開催職務

処遇など ~復興庁市町村応援職員~

復興庁市町村応援職員

身分 一般職国家公務員(非常勤)

就業時間 8:30~17:15(7時間45分)

給与(日給) 約10,000円 (残業手当あり)

賞与 あり(年3.89か月)

手当 通勤手当、住居手当(上限27,000円)、扶養手当、超過勤務手当

赴任旅費 あり(上限10万円)

退職金 あり(月18日以上勤務を6ヶ月以上続けた場合)

休日 土日祝日・年末年始(12/29~1/3)

休暇 年次休暇10日(6ヶ月継続勤務し、全勤務日の8割以上出勤した場合に付与。最初の6ヶ月は無し)

社会保険 健康保険、厚生年金保険、雇用保険に加入。

その他、車が必要になり購入(中古で30万の軽自動車に乗ってます)

なぜフェローになったのか

なぜフェローになったのか?

1.地域をITのチカラで良くしたい本当に必要なものを作りたい

2.もっと自由に働きたいいつでも動ける働き方

3.キャリアチェンジ・キャリアアップBtoBからBtoCへ

フェローとして何をしてきたのか

フェローとしてやってきたこと

1.浪江町タブレット事業調達方法見直しによりコスト削減町民協働の開発で町民の高い利用率キープタブレット利用促進活動(講習会など)浪江町の認知度UP(インタビューなど)

1.海外のCode for Xとの交流Code for America Summit出席・プレゼン登壇Code for All Summit出席・プレゼン登壇

2.福島での東北TECH道場の開催福島のエンジニアとの連携

浪江町タブレット事業とは・・・

福島第一原発

浪江町

浪江町とは・・・

全町民避難 2017年4月の帰町を目指す

浪江町の抱える課題

浪江町の抱える課題

全国バラバラに避難

→町民の方は

全国600以上の市町村に分散

考え方・ライフスタイルの違い

→放射線に対する考え方、

帰還、仕事、世帯状況

生活環境の違い

→県内、県外、仮設住宅、

借上げ住宅

15

つながりの喪失

求める情報の違い

情報の格差

町民協働の開発

町民が本当に必要とするもの、使いたいと思うものを作りたい。

ともに考え、ともにつくる

そして今年が最後の挑戦

フェローの今後

フェローシップの今後の可能性

1.研修・教育 キャリアアップの新たな道

1.各地ブリゲードとの連携

2.調達改革コスト削減クラウドソーシング

もう一人のフェロー 山田さん

もう一人のフェロー 山田さん

2007年に社会復帰し、メルティングドッツ、イストピカ、サイバーエージェントと勤め、浪江町役場は4つ目の勤務先。

2013年のCode for Japanの立ち上げから参画。「Code for Japan 井戸端会議」を始めた人でもある(当時はもくもく会と言っていました)

政治・行政の世界でのITの今後の可能性にかけて現場から取り組むことを決意し、Code for Japanフェローに。

浪江町タブレット配布プロジェクトの開発・運用を担当する職員として役場でフルタイムで働く。

吉永さんの後任にあたる。プロジェクトリーダー業は修行中

自己紹介

山田 直行(やまだ なおゆき) 2015年7月から浪江町役場勤務。 復興推進課 情報統計係 復興庁 福島復興局 所属

市町村応援職員

アプリの追加開発・改修基本的には開発事業者に開発を委託するが、開発事業者は年度ごとに代わる

ため頻繁に改修できず、その間の穴埋めとして機能追加を行っている。データ分析やカスタマーサポートに使う管

理システムの開発も行う

開発事業者の選定に伴う仕様策定、入札関係、契約、開発のディレクション

現在進行中で、時期ごとにやることが違うが、今は開発フェーズ

カスタマーサポート町民からの質問対応(電話・窓口)、新規申し込み受け付け、端末故障受付など

講習会の開催、その他イベントのサポート半年で約40回程度の講習会やイベントへの出張

を行う。その中でメンバーで分担して参加・サポート

アプリのサービス・コンテンツ運用アクセスログなどのデータの分析自体のほか、「なみえ新

聞」の記事編集・執筆

仕事の内容

とりあえず付いた呼称が「黒い画面を見ている人」(^^;

電話・窓口対応でちょくちょく作業が中断されるのが辛い。プログラムを書

くには適さない場所

町民と接する機会は多い。話すことも多い(窓口、電話、講習会、その他)

し、実際にアプリを触っているのを見る機会も多い。人づてにタブレットや

アプリの評判を聞くことも多い。作ったアプリの「ユーザー」がとにかく近

い。東京でB2Cアプリを作っていたときは考えられなかった近さ

サービスは、ハードウェア、通信、ソフトウェア、カスタマーサポートなど

が揃ってはじめてサービスだというのを再認識。ソフトウェアはその中のご

く一部でしかない

タブレットを配布しはじめて9ヶ月ほど経過。ユーザーの使い方の変化・リ

テラシーの上昇に驚かされる。これはひょっとすると生活や社会を変えられ

るかもしれないし、すでに変え始めているのかもしれない

役場の中の人になることで、驚くほどの情報に接することができる。地方自

治体という存在が人々の生活に直結していることを再認識

ソフトウェアエンジニアとして

プロジェクトに着地点を見出すとともに、コミュニティや活動を持続

可能なものとすること

任期付き職員として来ている特殊性と、「残す」責任

事業目的に立ち返る「町からの情報発信の強化」「絆の維持・再生」「生活の向上」

浪江町にとっての「復興」は帰町が実現してから始まることも多い

そのときに今自分がやっていることが生き続けているとしたら何だろう

最大にして最終的なミッション

ご清聴ありがとうございました。