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勉強会 勉強会 勉強会 勉強会 心理戦説得の 心理戦説得の 心理戦説得の 心理戦説得の 2013/3/24 名城

【スキルアップ勉強会】心理戦(説得のテクニック) 2013.03.24

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2013年3月24日に行ったスキルアップ勉強会のプレゼン資料です。スキルアップ勉強会について詳しくはこちらまで → http://www.facebook.com/skillup.okinawa

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2013/3/24

プレゼンター:名城

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<文献>「心理戦」で絶対に負けない本(敵を見抜く・引き込む・操るテクニック)(敵を見抜く・引き込む・操るテクニック)

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人生=日々これ戦いの連続⇒政治、ビジネス、教育、人間関係などなど・・・

私たちのあらゆる行動は感情(心)の動きにつながる。私たちのあらゆる行動は感情(心)の動きにつながる。私たちのあらゆる行動は感情(心)の動きにつながる。私たちのあらゆる行動は感情(心)の動きにつながる。

見る、聞く、話す、触る、

食べる、嗅ぐ

etc

喜ぶ、怒る、悲しむ、

etc

行動 心の動き

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人間は理性よりも感情で動く人間は理性よりも感情で動く人間は理性よりも感情で動く人間は理性よりも感情で動く

大衆を動かしたいのであれば・・

・できるだけ易しい言葉で訴えよ・できるだけ易しい言葉で訴えよ・できるだけ易しい言葉で訴えよ・できるだけ易しい言葉で訴えよ・できるだけ易しい言葉で訴えよ・できるだけ易しい言葉で訴えよ・できるだけ易しい言葉で訴えよ・できるだけ易しい言葉で訴えよ

・伝えたいものを何度も繰り返せ・伝えたいものを何度も繰り返せ・伝えたいものを何度も繰り返せ・伝えたいものを何度も繰り返せ・伝えたいものを何度も繰り返せ・伝えたいものを何度も繰り返せ・伝えたいものを何度も繰り返せ・伝えたいものを何度も繰り返せ

・肝心の要点を絞り込んで伝えよ・肝心の要点を絞り込んで伝えよ・肝心の要点を絞り込んで伝えよ・肝心の要点を絞り込んで伝えよ・肝心の要点を絞り込んで伝えよ・肝心の要点を絞り込んで伝えよ・肝心の要点を絞り込んで伝えよ・肝心の要点を絞り込んで伝えよ

・論理よりも感情に訴えて揺さぶり上げよ・論理よりも感情に訴えて揺さぶり上げよ・論理よりも感情に訴えて揺さぶり上げよ・論理よりも感情に訴えて揺さぶり上げよ・論理よりも感情に訴えて揺さぶり上げよ・論理よりも感情に訴えて揺さぶり上げよ・論理よりも感情に訴えて揺さぶり上げよ・論理よりも感情に訴えて揺さぶり上げよ

by ヒトラー

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人間は理性よりも感情で動く人間は理性よりも感情で動く人間は理性よりも感情で動く人間は理性よりも感情で動く

・ブッシュとデュカキスによる死刑制度にかかるテレビ討論(1998)

ブッシュ:「もし、あなたの愛する奥さん、キティーが野蛮にレイプされ、

ブッシュが圧勝し、第41代大統領にブッシュが圧勝し、第41代大統領にブッシュが圧勝し、第41代大統領にブッシュが圧勝し、第41代大統領にブッシュが圧勝し、第41代大統領にブッシュが圧勝し、第41代大統領にブッシュが圧勝し、第41代大統領にブッシュが圧勝し、第41代大統領に

ブッシュ:「もし、あなたの愛する奥さん、キティーが野蛮にレイプされ、もてあそばされて殺されても、それでもあなたはその犯人の死刑に反対するのか」

デュカキス:「それでも死刑には反対だ。死刑が犯罪の抑止となる証拠はない。それにもし犯人を死刑にしてもキティーは生き返らない。」

デュカキスの弁(理性的すぎる)に視聴者が反感。

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イメージが与える影響力イメージが与える影響力イメージが与える影響力イメージが与える影響力

昔々、沖縄で「電気こたつ」が大普及

ご存知のとおり、沖縄で「電気こたつ」はあまり必要ではないご存知のとおり、沖縄で「電気こたつ」はあまり必要ではない

当時のテレビドラマに出てくる明るく楽しい家庭では、必ず電気こたつがあった

なぜ普及したのか??

「電気こたつ」自体が欲しかったのではなく、「電気こたつ」に結びついた「温かい家庭」が欲しかった。

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・これまでも、そしてこれからも「心」の重要性は高い。

・一方、「心」に訴えることは、良い方向にも悪い方向(詐欺、悪徳商法など)につながるデリケートな部分でもある。

これまでのサマリー(になっているのか?)これまでのサマリー(になっているのか?)これまでのサマリー(になっているのか?)これまでのサマリー(になっているのか?)

悪徳商法など)につながるデリケートな部分でもある。

・私たち(少なくとも、スキルアップ勉強会のメンバー)は、言うまでもなく良い方向に活用することで、ビジネスでの成功や円滑な人間関係に繋げていきましょう。

・次スライドから「説得テクニック」のメカニズムに入ります。

(何げに私たちも自然と使っているケースもありますが、体系的に把握することで、スキルノウハウの向上になると思料します)

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「説得」:相手の考え方や行動をある特定の方向に変化させる

説得テクニック説得テクニック説得テクニック説得テクニック

以下、3つのテクニックをメインに説明していきます。

Ⅰ.「フット・イン・ザ・ドア」小さな要請で相手の「YES」を引き出し、徐々に大きな要請へとつり上げてる。

Ⅱ.「ドア・イン・ザ・フェイス」いきなり大きな要請を行ってわざと相手に「NO」を言わせ、こちらが妥協するかたちで本来の要請を行う。

Ⅲ.「ロー・ボール」最初は好条件を提示して釣っておき、後から本来の条件を告げる。

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ⅠⅠⅠⅠ.フット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドア

・俗に言う、試乗・試着・試食から攻め込まれるやつ。

人間は最初の依頼に対しては自由。その依頼を断ることも、受け入れることも、あるいは保留にしておくことも、どのような選択もできる。

しかし、いったん最初の依頼を受け入れた時点で、二番目の依頼からは自由は奪われている。最初の依頼に拘束され始めるからである。最初の依頼を受け入れたために、二番目の依頼に対してある種の「逆らいがたい強制力」を感じ、その強制力に負けてしまう。

<心理法則>

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ⅠⅠⅠⅠ.フット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドア

<例>

①道端で署名のお願いをされる。(最初の依頼)

②署名をしたと同時に「いくらでもいいから、募金してくれないか」とお願いされる(二番目の依頼)

最初の依頼で署名をした人は募金(二番目の依頼)だけを拒むことはできなくなっている。(勇気を出して断れたとしても、心は罪悪感が残る)

署名をした(最初の依頼受けた)事実が、心を縛り付けている

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ⅠⅠⅠⅠ.フット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドア

<手順>

①最終的な目標を設定(「一万円を借りる」と仮定)

②最終的な目標に至るまでの「小さな要請」を設定(「千円⇒三千円⇒五千円⇒一万円」)

③小さな要請にOKが出た後、本当の目的である大きな要請を行う(もしくは徐々に大きな要請へと段階を追って進んでいく)

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ⅠⅠⅠⅠ.フット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドア

<会話>

私: 「ごめん、今月かなり生活費が苦しいんだ。申し訳ないけど三千円貸してもらえないかな?」けど三千円貸してもらえないかな?」

相手:「いいよ、それくらいだったら」

私: 「ありがとう。あっ、何かあるといけないから、念のため五千円、いや一万円でもいいかな?」

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ⅠⅠⅠⅠ.フット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドアフット・イン・ザ・ドア

<注意点>

①「小さな要請」と「大きな要請(本当の目的)」の間に開きがありすぎてはいけないありすぎてはいけない⇒相手の心に縛りをかけるには一定程度のつながりを感じさせる必要がある。

②最初の行動に報酬(特にお金)を与えてはいけない。⇒相手は「買収された」との印象を受けるため逆効果。

また、二番目以降の依頼に対してはさらに高い報酬を用意しなければならなくなる。

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ⅡⅡⅡⅡ.ドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイス

・俗に言う、米政府が日本政府を言いくるめるやつ(だと思料)

<心理法則>

人間は、それがたとえどのような法外な要求であっても、「断る」と必ずなにがしかの「罪悪感」を感じてしまう。(自然と感じてしまう)だから、一度断った後にまた何かを頼まれると、「今度はOKしなければ」との大きなプレッシャーにさらされる。(一種の義務感)

たとえ数回ぐらいは断ることに成功しても、都度、罪悪感が高められることになり不快。「こんなに嫌な気分になるのなら、いっそ譲歩して相手に気に入られた方が・・・」と考える。

<心理法則>

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ⅡⅡⅡⅡ.ドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイス

<例>①相手に告白する⇒相手から「ごめんなさい」と断られる。

②「わかりました。では、せめてお友だちになってくれませんか?」⇒(気乗りはしないが)相手は「まぁ、友だちとしてなら」と答えてしまう。

一度断ったことによる嫌な感情(モヤモヤ感)から逃れるため、これ以上相手を傷つけまい(下手な怒りを買うまい)として、二回目のお願い(最初の以来より低い条件)にとびつく。

「人からの頼みごとはできる限り聞いてあげなければならない」という意識に触れている。

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ⅡⅡⅡⅡ.ドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイス

<手順>

①最終的な目標を設定(「一万円を借りる」と仮定)

②大きな要請(明らかに断る要請)を設定(「五万円」とか)

③大きな要請に「NO」が出た後、本当の目的である小さな要請を行う(もしくは徐々に小さな要請へと段階を追って進んでいく)

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ⅡⅡⅡⅡ.ドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイス

<会話>

私: 「ごめん、今月かなり生活費が苦しいんだ。申し訳ないけど五万円貸してもらえないかな?」けど五万円貸してもらえないかな?」

相手:「そりゃあ無理だよ。俺だってローンとかでかなりきついんだから」

私: 「そうか。そうだよな。じゃあ、せめて一万円だけでもダメかな?」

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ⅡⅡⅡⅡ.ドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイスドア・イン・ザ・フェイス

<注意点>

①「最初の要請」と「二番目の要請(本当の目的)」の間に時間がたちすぎてはいけない。がたちすぎてはいけない。⇒できるなら間髪いれずに。※一方、「フット・イン・ザ・ドア」は、効果の持続性がある

②最初の要請で怒りや敵意を起こさせてはいけない。⇒起こさせると、ずっと断られ続く。大きすぎる要請は逆効果

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ⅢⅢⅢⅢ.ロー・ボールロー・ボールロー・ボールロー・ボール

・俗に言う、バーゲンセールでやってしまうやつ

<心理法則>

人間は、例えば、一旦よじ登った木から下りるのにためらいを感じる生き物である。それは自分が既に行ってしまったことが間違いであったと認めることへの恥ずかしさや悔しさ、また一からやり直すことが面倒と感じることなどからきている。従って、このまま行けば、自分にとって不利な条件になることは分かっていたとしても、なかなか後戻りができない。

<心理法則>

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ⅢⅢⅢⅢ.ロー・ボールロー・ボールロー・ボールロー・ボール

<例>①とある研究者が、大学生に「心理学の実験に参加してくれないか」と頼んだ(ロー・ボール)⇒大学生はすんなりOKと回答

②すぐさま、いついつの「朝七時」に実験室に来てくださいと頼んだ。

⇒大学生にとって「朝七時」は明らかにつらい(予想外の情報)が、一旦乗っかかったためOKしてしまう

「自分の決定に責任を取らなければ」と感じてしまう。予想外の事態が発生したとしても、自分が最初にOKしたことは事実。よく考えてみれば、きちんと内容を尋ねなかった自分だって足りない部分があった。

「引っ込みがつかない」という無意識の強制力が生じている。

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ⅢⅢⅢⅢ.ロー・ボールロー・ボールロー・ボールロー・ボール

・相手が受け入れやすい頼みごとから入る意味で、一見すると、「フット・イン・ザ・ドア」に似ている。

・ 「フット・イン・ザ・ドア」が頼みごとを徐々に釣り上げていくのに対し、「ロー・ボール」は頼みごと自体は変わらない。ただ、予想外の事態により、結局は相手にとって特ではない要求をのませる。(こちらから見ると予想通り)

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ⅢⅢⅢⅢ.ロー・ボールロー・ボールロー・ボールロー・ボール

<手順>

①最終的な目標を設定(「一万円を借りる」と仮定)

②「ロー・ボール」を投げる

(相手にとって不利な条件に触れなかったり、相手が受け入れやすそうな条件を提示したりしながら要請する)

③相手が「ロー・ボール」を受け取ったら本当のことを言う

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ⅢⅢⅢⅢ.ロー・ボールロー・ボールロー・ボールロー・ボール

<会話>

私: 「ごめん、今週中に返すから、一万円貸してもらえないかな?」な?」

相手:「それならいいよ」

私: 「あ、そうだ。電話料金の引き落としがあるから、返すのは来週の頭になっちゃうかもしれないけどいいかな?」

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ⅢⅢⅢⅢ.ロー・ボールロー・ボールロー・ボールロー・ボール

<注意点>

①「だまされた」という感情を抱かせるな。

⇒このテクニック自体、ある種の「汚さ」を伴っているため、⇒このテクニック自体、ある種の「汚さ」を伴っているため、その時は成功しても、後々風評で潰されるおそれ

②「予想外」であることを印象づけよ。⇒例えば(表向きは)「あなただけではなく、私も結果を予測できませんでした」という状況をつくること。(相手は騙されたという怒りを感じない)

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【【【【余談ですが余談ですが余談ですが余談ですが】】】】テクニックはテクニックはテクニックはテクニックはTPOに応じてに応じてに応じてに応じて

・で、一番効くのはどっちなんだい?・・となりますが・・

・複数の研究者が行った比較実験結果では、共通して「ロー・・複数の研究者が行った比較実験結果では、共通して「ロー・ボール」の方が成功率が高い。

・しかし重要なのは・・・最終的な目標はどんなものか・今どんな状況にあるのか・相手はどのような人か etc場面や状況に応じて柔軟に使い分けること(イチローのバッティングみたいなもんです・・・はい)

Page 26: 【スキルアップ勉強会】心理戦(説得のテクニック) 2013.03.24

ⅣⅣⅣⅣ.「恐怖」で人を動かす「恐怖」で人を動かす「恐怖」で人を動かす「恐怖」で人を動かす(基本的に使用は控えましょう)(基本的に使用は控えましょう)(基本的に使用は控えましょう)(基本的に使用は控えましょう)

・俗に言う、虫歯の写真を大々的に見せた結果、歯医者に行く人が増えるやつ

人間は、何らかの法則を感じると、死に物狂いで避けようとする。

<心理法則>

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ⅣⅣⅣⅣ.「恐怖」で人を動かす「恐怖」で人を動かす「恐怖」で人を動かす「恐怖」で人を動かす(基本的に使用は控えましょう)(基本的に使用は控えましょう)(基本的に使用は控えましょう)(基本的に使用は控えましょう)

<実際の事例>①レントゲンによるX線の発明

②ある業者が「X線メガネ(女性の裸が丸見えになる)」なるものが発売されるという噂を流布るという噂を流布

③同じ業者が「X線防御下着」なるものを発売 ⇒ 莫大な売上

<注意点>

①恐怖は弱めて使う

⇒脅かしすぎると相手は嫌な気分になり、むしろ言い分を受け入れなくなる(大げさすぎて逆に否定されるなど)

②恐怖を避けるための提案は程ほどに

⇒恐怖を避けるためのハードルが高すぎると、恐怖そのものから逃げ出す

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ⅤⅤⅤⅤ.「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす

・俗に言う、ギレン・ザビの得意技(詳細は「機動戦士ガンダム」参照)

<実際の事例><実際の事例>・書籍のタイトルを変えるだけで、売上が飛躍的に増加⇒「金色の髪」から「金髪の愛人を求めて」に変更「楽しむ王」から「好色王様のお楽しみ」に変更 など

※夏目漱石の「吾輩は猫である」も、本人は当初「猫伝」というタイトルを考えていた(編集者の意向でタイトル変更)。「猫伝」のままだったら現在にも残るベストセラーになっていただろうか・・・・

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ⅤⅤⅤⅤ.「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす

・レトリックに関しては、無限大の可能性があると思いますが、以下、参考として・・・

①「訴える」よりも「尋ねかける」方法

②同じことを意図していてもネーミングによって反応が変わる・「政府は、外国への支援費をどれくらいかけたらよいと思うか」という質問を、それを言い

換えた「政府は、貧困国への援助をどれくらいにしたらよいと思うか」

①「訴える」よりも「尋ねかける」方法⇒相手に決定を委ねることで、良い気分にさせる(例)「名城は温和な青年なんです!」ではなく「名城は温和な青年だと思いませんか?」

後者のほうが前者よりもかなり高い金額の回答が得られた

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ⅤⅤⅤⅤ.「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす「レトリック(言葉づかい)」で人を動かす

<注意点>

①やさしい言葉を使う⇒相手の事情を考えた言葉の選択。⇒相手の事情を考えた言葉の選択。(待ち合わせの約束に遅れた相手に対し、「約束を破った」と言うのではなく、「不安になってしまったよ」と言う etc

②言葉の意味づけを変える(例)ある殺人犯の裁判において

A.「確かに彼は犯罪を犯した。しかし故意ではないのだ」B.「彼は殺人犯だ。しかし、殺された相手はどうしようもない人間だったのだ。彼がやらなくてもいつかは殺されていただろう」

⇒「彼は殺人犯」という事実は両方とも認めているが受ける印象は異なりませんか??

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ⅥⅥⅥⅥ. 「希少価値」で人を動かす「希少価値」で人を動かす「希少価値」で人を動かす「希少価値」で人を動かす

デッド・ライン(期間限定)(期間限定)

個数限定

ハード・トゥ・ゲット(手に入れにくい)

少ししか手に入らない 欲しい!(つーか、買うし!)

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印象操作印象操作印象操作印象操作

好かれたい、有能とみられたい、怒られたくない、恥をかきたくない・・・という欲求。

私たちは生活を送る上で、時には意識的に、時には無意識的に、場面や状況に応じた演技を行っている。

印象操作

獲得的印象操作 防御的印象操作

相手にポジティブな印象を与える。(攻撃)

不祥事や失敗をしてしまった時にダメージを最小限に抑える(防御)

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獲得的印象操作獲得的印象操作獲得的印象操作獲得的印象操作

・取り入り⇒態度の類似性(人は自分と同じ意見を持っている人を好きになる法則)最初は意義を唱え、徐々に譲歩していく手法も効果的(相手は「自分の力で説得できた」という満足感を覚える)「自分の力で説得できた」という満足感を覚える)

・自己宣伝⇒何かに成功した場合、外的要因(運や偶然)ではなく、内的要因(自分の能力や努力)によるものとアピールただし、「優れた業績を実際に挙げている」かつ「周りの人間もそれを既に認めている」場合は、逆効果。(嫌みになる)

・威嚇 ⇒恐怖アピール

・哀願 ⇒自分の弱さをアピール。「困っている人は助けてあげなければならない」という規範的な心理を利用。獲得的印象操作の最終手段か。

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防御的印象操作防御的印象操作防御的印象操作防御的印象操作

言い訳=「①自分の責任を認めるか否か」×「②行為の悪質性・行為による被害を認めるか否か」

手法 ① ② 例手法 ① ② 例

否定 × × そのような事実は一切ございません

正当化 ○ × 誰に迷惑をかけたわけでもない。むしろ・・

弁解 × ○ 酔っ払っていて全然覚えておりません

謝罪 ○ ○ 全て私のせいでございます。

「否定→ 正当化→ 弁解→ 謝罪」の順で効果が高い。(感情的に納得しやすい)

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例題(印象操作)例題(印象操作)例題(印象操作)例題(印象操作)

大学生の名城君は留年経験がある。大学一年生の時に怠けすぎて、単位を一つも取れなかった。リクルート面接でそのことが指摘される。

面接官:君は留年しているみたいだけど、そんなに遊んでいたの?面接官:君は留年しているみたいだけど、そんなに遊んでいたの?

①:ええ。ですが、貴社に入社できましたら仕事第一で頑張ります。

②:いいえ、違います。大学での勉強以上に夢中になっていたことがあったものですから。

③:いいえ、遊んでいたわけではありません。海外を旅しておりました。休学届が必要ということを知らなかったため、留年扱いになったのです。

④:ええ。若いうちしかできない体験というものがあると思いましたので。

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例題(印象操作)例題(印象操作)例題(印象操作)例題(印象操作)

・相手「遊んでいたの?」という言葉がネガティブな意味合いを持っていることは明白。これを認めてはいけない。⇒「ええ。」と答えている①と④は真っ先に削除。

・相手のネガティブな質問を受容したら、そのあとでいくら理由を付けても言い訳となる。(受容した時点で、遊んでいた人間として相手に刷り込まれる)

・②と③で比べると、②のほうが積極的なニュアンスを感じさせるので適切。(③は言い訳をしているという消極的なニュアンスを与える)

Page 37: 【スキルアップ勉強会】心理戦(説得のテクニック) 2013.03.24

例題(印象操作)例題(印象操作)例題(印象操作)例題(印象操作)

あなたは営業畑を歩いてきてはや八年。それまでの苦労も実り、取引先との関係も順調。なにか問題は生じても、あなたが出ていけば丸く収まるという評判までできた。ある日、自分の部下がミスを犯し、そのミスの償いをあなたがすることになった。部下と一緒に相手先に謝罪に行くと、社長が出てきて話しかけてきた。てきて話しかけてきた。

社長:やっぱり、君に来てもらうと安心するね。

①:そう言っていただけると幸いです。今後とも宜しくお願いいたします。②:こちらの○○(部下)がミスをしたそうでご迷惑をおかけしました。今後とも宜しくお願いします。

③:今回のことは本当に申し訳ございませんでした・ですが、今回はミスをしましたが、○○は私の優秀な部下なんです。どうか今後ともご指導お願いいたします。

④:そうですか、ありがとうございます。それにしましても今回は部下がこのようなミスを犯し、誠に申し訳ございませんでした。

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例題(印象操作)例題(印象操作)例題(印象操作)例題(印象操作)

・社長と部下の両方に満足してもらう印象操作が必要。

・①と②は褒められた言葉への対応としては自然だが、部下への配慮にかけている。かけている。

・④は部下のメンツを丸つぶれにしている。

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【【【【簡単に簡単に簡単に簡単に】】】】プロファイリングプロファイリングプロファイリングプロファイリング

<動作から本音を見抜け>

俗に言う犯罪捜査としてのプロファイリングとは異なりますが、「相手の心を見抜く」技法として簡単に述べます。

<動作から本音を見抜け>・頭を後方へそらす動作は、侮蔑・軽蔑・嫌悪をあらわす。・人指し指で指をさしたり、こぶしを握っているのは威嚇をあらわす。・手で頭を叩いていたり、身体を斜めに構えるのは「考え中」をあらわす。・並んで座る場合、間に遮蔽物を置くのは拒否や気詰まりをあらわす。

<嘘を見抜け>・嘘をついている人は・・・手を隠そうとする。・手で口や鼻の周辺を何気なく触る仕草が増える・何度も姿勢を変え、足を組み替える・目だけが笑っており、不自然さを与える

・女性が嘘をつくときは相手を凝視し、男性は視線をそらそうとする

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【【【【簡単に簡単に簡単に簡単に】】】】プロファイリングプロファイリングプロファイリングプロファイリング

<色から見抜け>・暖色系を好む人は外向型、寒色系を好む人は内向型・赤:感情が激しい、青;内向的、茶色:おっとりしていて几帳面、黒:二面性・・・・手で頭を叩いていたり、身体を斜めに構えるのは「考え中」をあらわす。・並んで座る場合、間に遮蔽物を置くのは拒否や気詰まりをあらわす。

<相手は自分をどう見ているのか>・太った人は、怠け者・おしゃべり好きと思われやすい・痩せた人は神経質と思われやすい・筋肉質の人は、自己中心的・エネルギッシュ・社会性に富むと思われやすい・ヒゲをはやした人は、頑固と思われやすい

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最後に最後に最後に最後に

・いろいろ説明しましたが、「絶対的に効果がある」というものではなく、実践で活用していくことで徐々に上達していくものと思料します。

・その中で、自分が得意とする技法が見つかり、自分流のやり方も見つかっ・その中で、自分が得意とする技法が見つかり、自分流のやり方も見つかってくると思料します。

・(最初にも述べましたが)、良い意味でも、悪い意味でも、相手の心理を活用することは、私個人としては、一つの処世術として重要なものと感じております。

・いわゆる「詐欺」と呼ばれているのは、複数の(高度な)技法を変則的におり混ぜて使われておりますが、私たちは良い方向で活用していきましょう。