1組でも多くの家族を笑顔に 〜ミクシィ社のフォトブックサービス「ノハナ」の挑戦〜

株式会社ミクシィ ノハナ ファウンダー

大森 和悦 omori@mixi.co.jp

自己紹介

1979年生まれ、静岡県出身

出版社勤務を経て、2005年ミクシィ入社

mixiの広告事業の戦略策定や

ビジネスマネジメントに携わる

社内起業制度で「ノハナ」が採択され、

2012年12月より事業責任者を務める

一児の父。自称「バカ親」

本日お話する内容

1. 「ノハナ」のサービスご紹介（15分）

2. 「ノハナ」のビジネスモデル（20分）

3. 次世代ビジネスの創出に向けて（5分）

4. 質疑応答（時間あれば）

資料のデータをご希望の方は、omori@mixi.co.jp までご連絡ください。後日お送りします。

「ノハナ」のサービスご紹介

ノハナの概要

スマホにためた写真を、毎月1冊・無料でフォトブックにできるサービス

毎月フォトブックが届く （毎月1冊無料！）

自動的にレイアウト スマホに写真をアップ

・簡単…忙しいママが、片手で、通勤中や就寝前に発注可能

・安心…家族だけのスペースに、容量無制限で写真を永久保存

・子どもが主役…レイアウト自由度や装飾要素をあえて排除

なぜこのビジネスに参入するのか

• 家庭内消費支出は約130兆円

• 写真は家族コミュニケーションの「一丁目一番地」

• 成長市場（フォトブック）の最も伸びている場所（スマホ）で勝負

• 核家族化・ツール多様化による家族間コミュニケーションの希薄化

• 写真撮影シーンの増加と、それを形に残せていないというギャップ

• 複数のIT企業が家族関連の新規事業を開始していた事実

• 自分自身が一番思い入れのあるテーマ

• 手作りアルバムの原体験が残っている社員がパパママ世代に

「場」

「時」

「人」

ミッション→「1組でも多くの家族を笑顔に」

他社様フォトブックサービスとの違い

家族の日常をカジュアルに楽しめるフォトブック

日常

記念日

作りこめる

手間いらず

ウェディング・ 卒業アルバム

老舗系 フォトブック

ベンチャー系 フォトブック

ノハナの利用状況

5,958

14,598

22,712

32,195

45,795

65,795

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

2月 3月 4月 5月 6月E 7月E

17,442

26,044 29,636

33,226

45,000

60,000

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

2月 3月 4月 5月 6月E 7月E

【累積ユーザー登録数】 【累積フォトブック発行数】

※補足：Android版の事前登録者は5月末現在、約10,000人

ユーザー数3.5万人、月間フォトブック発行数1万冊 7月のAndroid対応で現状の2～3倍まで成長見込み

ノハナのユーザー属性

20代後半から30代の働くパパママおよび専業主婦に支持されている

【ユーザーの家族構成】 性別×

年齢

性別×職業

既婚・ 子あり

68％

その他

10％

22％

既婚・ 子なし

0

50

100

150

200

250

～25歳 ～30歳 ～35歳 ～40歳 ～45歳 50歳～

男性

女性

0

100

200

300

400

会社員 経営者 専業主婦 パート その他

男性

女性

n=920

n=920

n=1,381

※2013年5月：自社調べ

ノハナのユーザー属性

未就学児を持つご家庭が、成長記録として利用している

【ユーザーの家族構成】 子どもの数

長子の年齢

既婚・ 子あり

68％

その他

10％

22％

既婚・ 子なし

n=920

n=920

n=1,381

※2013年5月：自社調べ

0

100

200

300

400

500

600

1人 2人 3人 4人以上

0

50

100

150

200

0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 ～9歳 ～12歳 13歳～

ご参考：あるお客様からのご意見

素敵なフォトブックをありがとうございました。人気のお品とのこと、 予定よりもだいぶ遅れての到着でしたが毎日楽しみに待っていました。

2月分のもので子ども達の成長思い出アルバムを作らせて頂きました。 いつもはスマホから見たり送信するだけの写真が みんなで楽しめるフォトブックになりました(^^)

3月分では昨年急逝した兄の写真で思い出フォトブックを。 姪っ子たちと楽しそうにしている兄の写真を並べて、 両親へプレゼントしました。 涙を流して、素敵なフォトブックをありがとうって言って貰えました。 このフォトブックは見るたびに思い出が鮮やかに蘇り、幸せな気分になります。

出かける際にも持ち歩くのに良いので嬉しいです。 デジカメではなく、スマホで気軽に撮った一瞬。 プリントもせずに溜まっていましたが素晴らしいフォトブックになりました。 また来月からも楽しみに申し込みさせて頂きます。 作って頂き、ありがとうございました!

ノハナのポリシー：ユーザーファースト

積極的にお客様と交流し、サービスを“共創”していく

お客様向けイベント お客様向けニュースレター

ノハナの社会貢献活動：「ノハナのタネPROJECT」

フォトブックの月間発行数の1％を、 幼稚園・保育園や幼児向け事業者に無償提供

できることは少なくても、できるなら、やる。

ノハナのプロモーションムービー

http://www.youtube.com/watch?v=QsCLUfWFQBM

「ノハナ」のビジネスモデル

ノハナ事業の（ビジネス面の）ゴール

家族向けのサービスを次々と展開し、 11兆円の「子ども市場」から、永続的に利益をあげる

家族の 課題 解決

nohana フォトブック

nohana 出張撮影

nohana ××××

市場規模：100億円

市場規模：700億円

市場規模：XXX億円

• 教育 • ファッション • レジャー etc.

子ども市場は約11兆円！ （出典：矢野経済研究所 2011年）

リアル領域に参入する背景

インターネット業界も転機を迎えている。競争激化や、AppleやGoogleといったプレーヤーの出現で業界構造が変わってきており、「ネットビジネスであれば儲かる」というのは過去の幻想になりつつある。

一方で、世の中にはまだまだインターネットが入り込んでいない領域がある。スマホの普及により、これまでとはまったく違うアプローチで入り込むことも可能になり、新たなチャンスが生まれてきている。

ソーシャルゲームバブルの後、ネットを活用してリアルの物やサービスを提供する事業者が急激に増えてくると考えられる。

そうしたプレーヤーたちは、既存業界の「不」の字に、潤沢な資金と ネット流のビジネスモデルで、「異業種格闘技」を仕掛けていく。

これは一方通行の話ではない。既存産業からインターネット業界の領域に参入している企業も増えてきており、もはや境目はなくなっている。

※「異業種格闘技」は早稲田大学ビジネススクール・内田和成教授の言葉

フォトブックの役割

今後の「異業種格闘技」に備えた“基礎体力づくり”

毎月20枚写真をアップする 蓄積され続ける写真を

他のビジネスに転用できる

毎月1回、ポストに届く 自社ブランドの新商品の

プロモーション手段が確保できる

クレジットカード登録が必要 家族の「お財布」への アクセスが容易となる

お客様の体験 ビジネス上の意味合い

具体的に展開中の事業

①フォトブック事業

②カメラマン派遣事業

③マーケティング支援事業

①フォトブック事業

無料配布でより多くのユーザーを集め、その後、 一部ユーザーに追加購入を促す「フリーミアム」で勝負

無料配布のインパクトにより まずは知っていただき、

年度内に月間10万冊規模に

一度体験したお客様による ご両親への追加購入を見込む

高級版フォトブックや アプリ内課金も検討中

②カメラマン派遣事業

場所・シチュエーションが自由自在

腕の確かな女性カメラマンが中心

シンプル＆リーズナブルな料金体系

監修：織田隆一氏 （Family Style Photo）

写真に触れる機会が増えると、「もっといい写真がほしい」と思うはず。 そんなご家族に、家族写真の出張撮影サービスを提供する

本日プレスリリース予定！

ご参考：自社調査より

③マーケティング支援事業

フォトブックへの同梱物やアプリを広告媒体化する

記事を掲載し裏面へ誘導 一面に広告を掲載

ノハナ通信

【表】 【裏】

アプリ内広告

AD

AD

【お知らせ画面】 【注文履歴画面】

バナー広告を表示

ご参考：ノハナ広告の提供価値

お茶の間に広告主からの「特別なお便り」を届ける

1ヶ月で一番 幸せなときに

お客様はフォトブックの到着を心待ちにしています。

フォトブックを手にしているとき、ご家族は笑顔で包まれています。

広告に接触するのは、そんなときです。

リビングで読まれ

チラシのように玄関先で捨てられてしまうことはありません。

広告主のサービスや企業姿勢は、

きっとリビングやダイニングでの家族の話題となることでしょう。

（工夫次第で） 長い間残ります

クーポンを付与したり、例えばフォトブックに貼れるシールのような

お客様が喜ぶ企画を展開することで、効果はさらに向上。

お部屋に飾ってもらえれば、ママ友への波及効果もありそうです。

今後の施策案

これまでに築いた資産をフル活用し、誰よりも早く走り続ける

領域 7～9月 10～12月 それ以降

サービス・ プロモーション

• Android版公開 • PR強化

• マスプロモーション • 海外展開

ビジネス

フォト関連 • フォトブックのオプション強化

• ノハナ年賀状 • その他Eコマース

• 子ども用端末開発

出張撮影 • 基盤の整備 • 年賀状パック • 企業イベント連動

マーケティング支援

• 広告商品正式販売 • 家族関連リサーチ

※妄想も多々含まれております…

次世代ビジネスの創出に向けて

「次世代ビジネス」をどう探すか？

コンセプトが全て（ある事業の総利益の80％は初期コンセプトで決まる）

コンセプトはいきなり降ってくることはない。世の中の流れに注目しつつ、 自らの人生経験から「関連付ける」

コンセプトに共感する仲間を見つけて議論し、任せて、埋めあう

ある程度まで来たら、リサーチよりも、作って検証するほうが早い

制度や前例がなければ作る。「突撃しない古参兵」になってはいけない

一方で、何も自分たちですべてやる必要はない

コラボレーションのお願い

ぜひ上記以外にも、お気軽にご連絡ください！

事業を一緒に進めてくださるパートナーを募集しております

広告をご出稿いただける協賛者様を募集しております

全国どこでも講演・ミーティングにお邪魔します

人材も絶賛採用中です＾＾；

最後に：岡本太郎の言葉より

人間にとって成功とはいったいなんだろう。 結局のところ、自分の夢に向かって、

自分がどれだけ挑んだか、 努力したかどうか、ではないだろうか。