36
埼玉工業大学 2011 年度秋学期 ボランティアの研究 第6回 東日本大震災ボランティア 2011.11.21 須子 善彦 1

埼玉工業大学 2011年秋学期 ボランティアの研究 第6回 東日本大震災 (学外向け)

Embed Size (px)

Citation preview

埼玉工業大学 2011年度秋学期

『ボランティアの研究』

第6回 東日本大震災ボランティア

2011.11.21須子善彦

1

先週のおさらい:

ボランティア時代の必須ツール

ブレインストーミング(ブレスト)

数多くアイデアを出すための手法

ティーチングとコーチング

ティーチング:物事を教えること。例)教師

コーチング:相手のもっているものを引き出す、活かす、伸ばすこと。例)(一流の)コーチ

3人一組でマイプロ発表会

2

3

先週のフォードバックシートからグレートな回答や質問など

ブレスト・コーチングについて

ミーティングでブレインストーミングをしてみようと思う(清水くん他

ティーチングはある程度の知識が無いとできない。しかし、コーチングは自分みたいな人でも出来る。友達と話すときなどに相手の話を広げてあげられる対応が出来るようにしたいと思った。(中道くん

知識などでアドバイスするだけでなく、相手の意識を変えることによっても相手を救うことができると思った。(小林くん

4

相互発表について

マイプロが完全に埋まっていなかったので書いてみたが、いざ考えてみるとなかなか埋まらなかった。が、意見を聞いてもらったら、意外とすらすら書けた。話し合いは重要だと思った。(竹藤くん

自分一人では思いつかなかった事など意見やアドバイスを聞けた。同じような考え方をしている人や思っている人がいたことが分かった(清水くん

ボランティアは仲間を増やすとか作ることが重要だと思った。この授業でも二人組・三人組になることがあり、いろいろな人としゃべりいろいろな意見があって普通の授業とは少し違ってボランティアの授業が楽しくなった(斎藤くん

5

相互発表について

自分がやりたいと思ったことがすごくむずかしそうでもやらなくてはいけないんでしょうか?(矢島くん

マイプロを完成させる自信がありません。(くろっく

ボランティアも気分でやっていたので目的をもってというのは難しく感じた(ゴミ拾いとか(ブロッコリー

思いつかない

自分のしたいこと、好きなことを広めたところでボランティアとして人の役に立つのでしょうか?(相原さん

6

授業 / 成績について

自分の内面や人生を人に話したり書いたりするのは抵抗がある。今回の講義は自分以外にもそういう人が多いと思った(角谷くん

前回、教室変更を知らずに30号館に行ってしまった。欠席になってしまうの?(小池さん、相原さん 欠席=減点にはなりません

第4回の講義資料をお配りします。質問事項は聞いて下さい。フィードバックシートに「第4回分」と明記して出してもらえれば、出席として評価します。

7

成績と出席について

もう一度、講義要項(シラバス)を確認ください

各自の中の問題意識や原体験から生まれるボランタリー(自発的)な想いや行動を、実践を通して社会とつなげ現代社会における個人と社会の新しい関係性を考察する。具体的には、各自「マイプロジェクト」と呼ぶ手法を用いて

受講者各自の問題意識や原体験から生まれるボランタリー(自発的)な想いや行動を、他の受講者との切磋琢磨の元に実践する

講義全体を通して、主体的に学び、ともに考え、気づきや経験を他の受講者にシェアし、学びを深めていくプロセスを重視

8

成績と出席について

成績 各講義終了時に提出する振り返りシート 30% マイプロジェクトによる実践からの学び40% 期末テスト30% ただし、飛び抜けて良い場合、この限りでは無い

テスト一発。レポート一発など

フィードバックシート 「気づきや経験を他の受講者にシェアし」 出席確認ではない

欠席について 公欠(部活の試合、忌引きなど)は紙を提出 他の理由:相談・キャッチアップしにきてください

しかるべき理由の場合、後日のフィードバックシート提出も評価

9

本日のスケジュール

東日本大震災のボランティア現場の紹介

時間が余ったら、マイプロ相談会

10

東日本大震災ボランティア現場

11

須子が主にサポートしている地域

宮城県亘理郡亘理町

南部の沿岸部

いちごが名産

のどかな田園地帯

福島県全域

主に郡山市

中通りの中心

東北第二の都市

12

13

初期:〜4月の被災地支援

初期: 救命活動・原子力災害

被災地の活動のメイン プロフェッショナルたちによる救命活動

医師、看護師、消防、自衛隊、救急のプロのNPO/NGOスタッフ

がれきの下から被災者を救助→病院等で治療

病院等、医療設備の復旧・改善

救援物資の仕分け、運搬(食料、医療品、防寒具)

ライフラインの復旧

安否情報 / 支援ニーズの共有

原子力災害による避難

14

初期: 遠隔地(東京等)からは

3月11日当日 帰宅困難者の支援

TVに代わる情報提供。Ustream マイノリティーへの情報提供

安否情報の提供 Google buji.me

支援物資の輸送 救援物資のニーズを集め、運ぶ

Todoke.org

被災・支援・マイノリティ・原発情報の提供 多言語による情報提供

15

Google Person Finder

16

安否を登録・検索できるサイト

期間限定で提供された

帰宅支援・災害時のための地図 震災当日、様々なユーザがgoogle mapで情報提供

MapFanがダウンロード型地図アプリを無料配布 2011年3月に 2,300円→無償提供

17

支援物資のコーディネーション

Todoke.org

支援物資を企業に届けてもらう代わりに、その企業の製品を買う、というアクションを生み出すもの

スタッフが現地のニーズ把握&運搬も

18

Facebook pageでの情報提供

19

Pray for japan

20

世界からのメッセージや、心温まるエピソードを紹介。本にもなりました。

Shinsai.info

21

支援情報の一元化。多言語対応

22

4月〜7月の被災地支援

亘理&蔵王: 「ふらっとーほく」

4月下旬に。3日で立ち上げ、約1週間でサイトリリース

http://flatohoku.jp/

23

ふらっとーほくの仕組み

24

ボランティアの主な活動

泥かきがメイン 津波で被災した家に入り込んだヘドロを書き出す

4月最終週現在 数日単位で変わります

地域によっても変わります

岩手沿岸部はまだ救援・ライフライン復旧

50人日でようやく1軒

はやくしないと基礎がやられ住めなくなる

ボランティアセンターの力の差も大きい

避難所 食事の手配などは自衛隊

避難所の自治の差が大きい

25

ボランティアセンター

26

ボランティア活動の準備

ボランティア保険には出発前に入る

27

・防じんマスク・ゴーグル・ビニール手袋・長ぐつ・帽子 or ヘルメット・雨かっぱ・長袖長ズボン・タオル・水筒

・ウェストポーチやリュックサック・ゴミ袋・その他アウトドア

ボランティア活動のタブー

被災者はみせものではないです むやみに写真をとったり、プライベートに踏み込んではいけない

遊び半分はNG 深刻すぎることはないけど、ちゃかしたり、ふざけることはさけよう

できること、できないことをしっかり やりたいことはしっかり伝え、相手や仲間の了解を得る

できなことをできると言わない

言ったことはやる

最後は自己責任 準備はしっかり、特に、怪我・病気への対策

見返りを期待しない 「やらせていただく」になる

お礼を言われたら、、、

善意、正直、誠実さ、さえあれば大丈夫!28

29

7月〜の被災地支援

7月,8月で

避難所→仮設住宅 避難所の閉鎖

ボランティアセンターが閉じられる

被災者はそれぞれの場所に

復旧から復興へ 復興計画が各市町村で創られはじめる

産業の復興はまだまだ。莫大なお金が必要 港湾施設の破壊、船舶の損出、農地の荒廃

炊き出し vs. 地元の商店

ボランティア難民

原発:原子炉のコントロールに成功

30

みんなで放射能測定 6317地点の測定結果

31

多様化・長期化するボランティア

救援

瓦礫の撤去

ヘドロかき

炊き出し

被災者の話し相手になる

心理カウンセリング

イベントの実施

子供たちと遊ぶ・読み聞かせなど

現地のニーズを伝え続ける

現地の経済を復旧する

32

震災復興とまちづくり

3/11の前にただ戻すだけで良いのか?

高齢化と若年の都会流出

産業の衰退

まちづくりの視点

しがらみ、を気にしてられなくなった

他の地域・若い人が目を向けている

よそ者、若者、バカモノ論

一方、元に戻ろうとする力も強い

イメージしやすい

まずは元に、という発想も強い

33

マイプロシートについて

毎回、なくさずに持ってきてください。

活動が出来る人は始めてもいいです。調査など。

内容が変わったら、書き足したり、書きなおしてください。

質問・相談があるときは、コピーを一部もってきてください

お昼の時間(12:00〜)、この建物の6Fの「コピー室」or

「非常勤講師控え室」にいます。そこで相談してくれてもOK

授業前に早めに教室にいるときもあります

授業後に時間がとれるときもあります

34

フィードバックシート

今日あなたが授業中に、考えたこと、(授業内容に関して)感じたこと、

他の人の学びになるように

マイプロに関する質問は以下までどうぞ

class @ bado.tv←@を半角にして繋げて下さい

学校のメールアドレス見ますか?見てください。

35

お疲れさまでした!

36