62
平平 26 平平 「『平平平平平平平平平平平平 平平平平平平平 ・」 10 平平平 平平平 () 平平 26 平 12 平 13 平 311L 平平平 13. 平平平平平平平平平平平平平平 平平平平平平平平 平平平平平平 平平 平

平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

  • Upload
    nibal

  • View
    49

  • Download
    0

Embed Size (px)

DESCRIPTION

平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業. 10. 研究報告書,論文などの書き方. 大学院工学研究科 物理工学専攻. 葛生 伸. 平成 25 年 12 月 16 日 情報処理演習室. はじめに. 前回. パワーポイントの使い方. 今回. 研究報告書,論文の書き方. 論文と研究報告書. 論文. ある事柄,特に学術研究,結果などを筋道立てて 述べた文章. → ここでは,学術論文について説明する. 研究報告書. 社内で行った研究,補助金を受けて行った研究 などを報告する文章. - PowerPoint PPT Presentation

Citation preview

Page 1: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

平成 26 年度 「『想定読者』を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業(補習)

平成 26 年 12 月 13 日 311L 講義室

13. 演示実験を取り入れたプレゼン

大学院工学研究科 物理工学専攻

葛生 伸

Page 2: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

サイエンスコミュニケーション

多くの場合,演示実験や実験工作教室を含む

青少年向け,一般向け科学啓発活動として盛ん

はじめに

科学について、科学者ではない一般市民と対話すること

ex. 青少年のための科学の祭典

Page 3: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

私の実践経験大学で児童向けイベント( 1997 ~ 1998 頃)

リフレッシュ理科教室(応用物理学会 1999 )

児童向けの各種イベントで依頼される

スライム + 演示実験を中心とした高分子物性の説明

初日:教員向け → 2 日目児童向け

大学公開講座 → PTA 研修など(児童と一緒の場合も含む)

児童向けイベント等での活動( 2000 ~ 2005 )

保護者向け啓発活動( 2005 ~)

教員向け( 2009 ~)

教員免許状更新講習,福井県教員研修

Page 4: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

実演例空気の膨張で風船を膨らませる

コルク栓飛ばし空き缶つぶし

再沸騰熱気球

ゴム弾性(ペンシルバルーン使用)

ペットボトルの不思議

Page 5: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

4. 「小さな暴れん坊」と内部エネルギー

Page 6: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

空気の分子

=小さな あばれんぼう

熱くなると元気になる !

Page 7: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

水を入れてコルク栓をした試験管

火であぶると?

熱に関する実験

Page 8: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

熱くなると元気になる !

分子= 小さなあばれんぼう

身の回りのものは分子からできている

Page 9: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

なぜコルク栓が飛ぶの?

水の分子水の分子

小さなあばれんぼうのパワー

水蒸気のエネルギー水蒸気のエネルギー

熱熱

Page 10: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

くうき空気の分子

水の分子

ぶんし

みず ぶんし カンの中の水蒸気は水になりカンの中はからになる

なか すいじょうき みず

空き缶つぶし

Page 11: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

空き缶の周りにはたらく大気圧の大きさ

320 kg の重さ

Page 12: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

空きカンの展開図

Page 13: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

カンの高さ 7  センチメートル(cm)

カンの周りの長さ 21 

センチメートル(cm)

展開図の重さ(厚紙の重さ)

周りの部分 8.6  グラム(g)

上下の円 2.6  グラム(g)

厚紙の周りの部分の面積 252 平方センチメートル(cm2)

上下の円の面積重さから計算  38.1

平方センチメートル(cm2)

半径から計算  38.5平方センチメートル(cm2)

空き缶カン全体の表面の面積  290平方センチメートル(cm2)

空きカンにかかる力 290 キログラムの力(kgf)

空きカンの表面積と表面にかかる力の計算

Page 14: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

ゴミぶくろをつかった熱気球ゴミぶくろをつかった熱気球

b@b

ゴミ袋 ( 45 L, 0.012 mm )

メンディングテーブ

ドライヤー

ゴミ袋がうすくないと飛ばないよ !

Page 15: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

中の分子が勢いよくなる

熱気球が浮かぶしくみ

中の気体が膨張

まわりの小さなあばれんぼう

気球の中の小さなあばれんぽう

中外の圧力が等しいので中の余分な空気が出る

球体の中が軽くなる

浮力で浮く

Page 16: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

水圧を調べる

本を重ねると下の方ほど大きな力がかかる。同じように水も下の方が大きな力がかかる

Page 17: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

浮力のしくみ

Page 18: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

水をメスシリンダーに入れて水の体積と重さをはかる

おもりをメスシリンダーの中に糸でつるして入れて体積と重さをはかる

おもりをメスシリンダーの底に落として重りをはかる

浮力の測定

おもりの重さを測る 水の体積と重さを測る

Page 19: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

測定した値の例

A おもりの重さ 10.1 グラムB 水の重さ( 40 mL ) 39.9 グラム

Cおもりと水の重さの和(A+B) 50.0 グラム

Dおもりを底に置いた時の重さ 50.0 グラム

Eおもりをつり下げたときの重さ 41.1 グラム

F EとBの差 (E-B) 1.2 グラム

G水 の 表 面 の変化( 体 積変化) 41.2

ミ リ リ ットル

H Gの変化分の水の重さ 1.3 グラム* Hは密度の体積変化をかけることによって計算できます。

水の密度=( 39.9 グラム) ÷ ( 40 ミリリットル)= 1.0 グラム/ミリリットル

Page 20: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

75.9 g

75.9 g

71.3 g

水の高さが増えた分重くなる

水の高さが増えた分の重さと浮力が同じ

浮力の説明

Page 21: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

空気を入れる 重さをはかる

空気の重さの測定

Page 22: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

水を口まで入れる重さをはかる

ペットボトルの容積

Page 23: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

空気の密度

A 空気の重さ 4.7 グラム

B 水の重さ 1065 グラム

C ペットボトルの中の体積 1065 グラム/ミリリッ

トルD 空気の密度(4気圧の時) 0.0044 グラム/ミリリッ

トルE 空気の密度(1気圧の時) 0.0011 グラム/ミリリッ

トル

0℃, 1 気圧の時の空気の密度 0.0012 グラム/ミリリットル

実際の値

20℃, 1 気圧の時の空気の密度 0.0011 グラム/ミリリットル

Page 24: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

お湯を入れた容器の空気を抜くと?お湯を入れた容器の空気を抜くと?

Page 25: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

ペットボトルの知識・ 最初の用途は?

・ 「ペット」とは?

・ 何からできてる?

・ どうやってつくる?

・ 口が白いペットボトルは?

1974 年米国で炭酸飲料用,日本 1977 年醤油容器

ポリエチレンテレフタラート (PET) のこと

ポリエチレンテレフタレート

後で説明

後で説明

Page 26: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

PET ボトルをオーブントースターに入れると

← 結晶化白くなる

糸を引く → 繊維

ポリエステル

Page 27: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

ペットボトルのつくりかた

熱い

ふくらませる 冷ます

Page 28: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

PET ボトルに熱湯を入れると

Page 29: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

細長風船をつかった実験 1

細長風船 ( ペンシルバルーン)を両手でもって急にひっぱると?

クイズ

Page 30: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

持ち上げる

= 仕事

Page 31: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業
Page 32: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業
Page 33: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

ゴムの中での小さなあばれんぼう

高分子のくさり

あみめのように

手をつないで暴れる子どもたち

Page 34: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

プラスチックの鎖をゆらすと

Page 35: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

教員免許状更新講習「身近な熱とエネルギー」

              平成 25 年8 月 18 日                  於;島根大学

~現職高等学校教員の目で見た意義と課題~

島田直子 *   葛生 伸 **   石井恭子 ***

JAEEE 第8回全国大会

福井県立足羽高等学校 *   福井大学大学院工学研究科 ** 玉川大学教育学部 ***

Page 36: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

1. はじめに

教員免許状更新講習「身近な熱とエネルギー」

現職高校教員がTA( Teaching Assistant )として参加

○ 講習が教員としての質を高めるもの

○ 講習が教員にとって学校現場にすぐに活かせるもの

講習の意義や課題を探る

改良

Page 37: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

本講習と指導要領との関係

学習指導要領解説 理科編 

≪改善の基本方針≫・ 「エネルギー」・・・・などの科学の基本的な見方や概念を柱として・・・・・ 実社会、実生活との関連を重視する内容を充実する・・・

中央教育審議会答申( 2008 )学習指導要領解説理科編( 2008 )

小学校( 2008 年 ) ,中学校( 2008 年),高等学校( 2009 年)

講習と方向性があっている

エネルギー・生活関連

Page 38: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

2. 講習の概要

受講者別内訳

計 理 国 英 数 社 体 技 他

小学校 8 2 6

中学校 13 11 1 1

高等学校 7 3 1 1 1 1

合計 28 16 1 1 1 1 1 1 6

Page 39: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

Ⅰ. 熱と様々なエネルギー (9:00~11:00)   [ 実験数;32 ]   

2. 講習の概要 講義; 3 部構成容  

1. はじめに(講義の概要と試験の説明)         *ペンシルバルーンを使った実験 2. 熱とは?エネルギーとは? 3. 温度と熱 4. 「小さなあばれんぼう」と内部エネルギー         *空き缶つぶし      *消せるボールペン      *感熱紙 5. 様々なエネルギーと熱         *IH調理器で電球をつけよう

ステンレスのマグカップ

Page 40: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

Ⅱ. 熱機関とエネルギーの利用 (11:00 ~ 13:30)   [ 実験数;10 ]   

2. 講習の概要 講義; 3 部構成容  

6. 熱と熱機関         *スターリングエンジンの実験 7. 低温から高温へ熱を移す 8. 電気とエネルギー          *モーターの原理(磁石で実験)      *モーターを電気的につないで回す実験      *発電実験(水力発電、火力発電) 9. 私たちの生活とエネルギー

湯 ドライアイス

Page 41: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

2. 講習の概要 講義; 3 部構成容  

10. 地球も一つの熱機関 11. 身近な現象と熱力学          *ドライアイスの液化実験      *ペットボトルの加熱実験      *ガスの液化(液体窒素)

バイス  (万力 )バイス  (万力 )

ビニールホース

ドライアイス

Ⅲ. 地球と物質と熱力学 (13:30 ~ 15:30)   [ 実験数;7 ]  

Ⅳ . 試験・アンケート( 15:40 ~ 16:30)   

Page 42: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

3.試験による評価試験問題 問題1 授業案作成 答案のまとめ 

学校種

専門教科 指導案 対象学年 指導案数

小学校

エネルギー 6 年 2

家庭科「身の回りの環境」 5 年 1

学級会活動「地球温暖化を考えて」 1

もののかさと温度 4 年 3

ものが燃える仕組み 1

中学校

理科

電気のはたらき 1

電磁誘導 3 年 2

仕事とエネルギー 3 年 3

身の回りの物質 1 年 1

状態変化 1 年 2

熱の変化 1

総合「自分で作った火で綿菓子を作る」 1 ~ 3 年 1

Page 43: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

3.試験による評価試験問題 問題1 授業案作成 答案のまとめ 

学校種 専門教科 指導案 対象学年 指導案数

中学校

保体 熱エネルギーと地球温暖化 1

国語 エアコンの仕組み(解説文) 1

高等学校

物理 熱エネルギーの導入 1

物理 ボーアの原理・断熱変化 3 年 1

理科 エネルギーの変換効率 1

数学 立体図形 1 年 1

地歴 火の使用と人類の変化と歴史 定時制 1

工業 電気はどのようにつくられているか 1

英語 Mottainai運動 1 1

Page 44: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

3.試験による評価試験問題

問題1 授業案作成解答例 1 :高校 地歴担当

概要

導入で火起こし実験       ↓「火」とはどのようなものか、旧石器時代に戻って考えさせる       ↓時代を追ってエネルギーを考え、現代のエネルギーを見直す

Page 45: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

3.試験による評価試験問題

問題1 授業案作成

解答例 2 :小学校

概要

導入にペンシルバルーンの実験         ↓ゴムがどうなるのか考えさせる         ↓「小さなあばれんぼう」の概念を説明し、モデル図を使用して考えさせる

Page 46: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

3.試験による評価試験問題

問題 2 ( 1 ):説明が不十分な点    ( 2 ):改良するとよい点

ペルチェ素子( 1 )       

熱平衡( 1 ) 状態図( 1 ) 半導体( 1 ) ヒートポンプの原理( 1 )  熱と電気の関係( 1 ) 原子力発電( 1 )

数式を少なくしてほしい( 3)       

数式がもっとほしい( 2 ) LED( 2 ) 交流と直流の変換( 2 ) 分光カード実験( 2 ) 温泉卵は色つき容器で( 2 )

Page 47: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

3.試験による評価試験問題

身近な実験がたくさんあり,生活と関連していて、  理科以外の教科でも面白く学ぶことができた。(7)

実験がたくさんあり,期待以上だった。(6)

手元カメラが良かった。(1)

内容が盛りだくさんなため、講義についていくのが大変だった。(3)

「ありがとうございました」等の謝辞( 11 )

問題 2 ( 3 ):期待していた事・それに対する相違点   

Page 48: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

4.アンケート結果による評価結果

受講を勧めたいかはい 25いいえ 1

難易度

難しい 1やや難しい 8ちょうど良い 14やや易しい 4易しい 0

参考になったこと

実験 27資料 16生活関連の知識 14楽しさ・面白さ 13説明の仕方 4教科横断型の知識 2

Page 49: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

5.考察

意義 自分の授業に本講習を活かしていこうという  積極的な姿勢がみられた 

かみ砕いた表現を用いて丁寧に解説  身近な道具を使用した実験     理解が深まる ストーリー性をもった授業展開

生活関連重視・実験・ストーリー性のある授業を受講     面白い・楽しい        自身の授業の見直

し     教員としての質の向上 

Page 50: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

5.考察

課題・提案 内容が多すぎる               説明不足(LED・半導体・平衡・相図)  専門以外の受講者は分かりにくい               PPT の工夫が必要

数式は興味がある受講者にだけ配布

受講者の要望をどれだけ受け入れるか、検討が必要

受講者の要望

Page 51: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

生活関連学習を意識した熱・エネルギー分野の教員免許状更新講習

福井大・院工 葛生 伸

51H25.11.16 平成 25 年度日本理科教育学会北陸支部大会 A06

福井県立足羽高等学校 島田 直子

玉川大学教育学部 石井 恭子

Page 52: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

教員免許状更新講習

題名: 身近な熱とエネルギー( 6時間[含試験時間])

H21 高校物理教員想定H22 ~ 理科教員以外でも理解できるように

定員 30名年度 人数 内訳等H21

3 高(理 [ 物理 ] ),高(特 [数 ] ),中(理)

H22 9

小 : 中 : 高 = 8:13:7 ,(中高の理,国,社,工)

H23 28

小 : 中 : 高 = 11:9:7 ,(中高の理,技,数,工,特)

H24 28

小 : 中 : 高 = 8:13:7 ,(中高の理,英,国,数,社,体,技)

H25 20

理科教員中心,小 : 中 : 高 = 7:6:6 (その他 1 )

Page 53: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

Ⅰ. 熱と様々なエネルギー (9:00~11:00)   [ 実験数;32 ]   

講習の概要 講義; 3 部構成容  

1. はじめに(講義の概要と試験の説明)         *ペンシルバルーンを使った実験 2. 熱とは?エネルギーとは? 3. 温度と熱 4. 「小さなあばれんぼう」と内部エネルギー         *空き缶つぶし      *消せるボールペン      *感熱紙 5. 様々なエネルギーと熱         *IH調理器で電球をつけよう

Page 54: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

Ⅱ. 熱機関とエネルギーの利用 (11:00 ~ 13:30)   [ 実験数;10 ]   

講習の概要 講義; 3 部構成容  

6. 熱と熱機関         *スターリングエンジンの実験 7. 低温から高温へ熱を移す 8. 電気とエネルギー          *モーターの原理(磁石で実験)      *モーターを電気的につないで回す実験      *発電実験(水力発電、火力発電) 9. 私たちの生活とエネルギー

Page 55: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

講習の概要 講義; 3 部構成容  

10. 地球も一つの熱機関 11. 身近な現象と熱力学          *ドライアイスの液化実験      *ペットボトルの加熱実験      *ガスの液化(液体窒素)

バイス  (万力 )バイス  (万力 )

ビニールホース

ドライアイス

Ⅲ. 地球と物質と熱力学 (13:30 ~ 15:30)   [ 実験数;7 ]  

Ⅳ . 試験・アンケート( 15:40 ~ 16:30)   

Page 56: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

豊富な図やイラストの使用

加熱

冷却

繰り

返し

Page 57: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

試験問題

問題 1

受講した内容に基づく授業案の提案

問題 2

良かった点/改善点/自分ならばどうするかの提案

試験問題は最初に提示・自分ならばどうするか考えながら受講していただく

・講習の改善

・担当者が受講者から学ばせていただく

→ 毎年の改善の経緯を示す

Page 58: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

改善の経緯(その 1 )

1 回目( H21 ) 「熱とエネルギー」 講義室

高校物理教員を想定して実施← H12 実施の福井県高校物理教員研修をベース

3名参加: 高校物理,高校数学,中学理科中学校教員: 数式難しい数学教員: 式の文字が頭に入らない

2 回目( H22 ) 「熱とエネルギー」 理科教育実験室

多様な教員 13名参加← 全面改訂(現在の原型) / 実験集用意

スライド配布資料に説明無し → 後の復習困難

Page 59: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

改善の経緯(その 2 )

3 回目( H23 ) 「熱とエネルギー」理科教育実験室

多様な教員 28名参加← 配布資料に詳細な説明文を追加

・説明文はわかりやすくてよい・受講者によってわかりにくいところを追加説明

4 回目( H24 ) 「身近な熱とエネルギー」理科教育実験室

← より親しみやすくするために改題

・資料,実験はマイナーチェンジ

多様な教員 28名参加

・現職高校教員の補助を受ける

Page 60: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

改善の経緯(その 3 )

5 回目( H25 ) 「身近な熱とエネルギー」

理科を中心に 20名(校種は小中高バランスよく)← 「テキスト」「実験集」に加え「コラム集」追加

・少し高度な内容。豆知識を加えた・他教科とのつながりを理解するのに有効・余談のネタなどに使用できる

コラム集

Page 61: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

次年度に向けての計画

1) 再度改題「生活の中の熱とエネルギー」

生活関連学習/教科横断型学習への橋渡し資料単独でも活用できるように整備

2 ) 実験集・コラム集の充実

3) 案内文でのアピールHP から H25 年度資料が得られることを案内に明記⇒ 受講判断に役立たせる/資料の普及

4) 学生補助者の活用進行表(指導案)の整備により,効果的に学生を活用

5) 講義室での開講丸イスでの 5時間の受講はきつい

Page 62: 平成 25 年度 「 『 想定読者 』 を意識した説明法・自己教育法」第 10 回授業

講習の成果

講習を通じて得られたこと

本務の大学授業での評価方法への応用(変容の自由記述等)

・理科教育法授業の参考(指導案など)

・簡単にできる実験の開発(毎年少しずつ増やす)

・授業の運営方法,準備方法などのノウハウ

受講者,関係者など多くの方々からさまざまことを学ばせて頂いた

・授業の自己評価方法と継続的な改善ノウハウ

感謝するとともに,引き続き改善を続けていきたい