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平成2810国税庁 広報広聴室 くらしを支える税 平成28年度「税を考える週間」講演会・説明会資料 テーマ

平成 28 テーマ くらしを支える税¼ˆ国民 1人当たり約 124,700 円) (国と地方公共団体の負担額合計) 年間教育費の負担額(平成 25 年度)

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平成28年10月 国税庁広報広聴室

く ら し を 支 え る 税平成28年度「税を考える週間」講演会・説明会資料テーマ

Page 2: 平成 28 テーマ くらしを支える税¼ˆ国民 1人当たり約 124,700 円) (国と地方公共団体の負担額合計) 年間教育費の負担額(平成 25 年度)

はじめに

「税を考える週間」とは

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趣旨 税の意義や役割について能動的に考えてもらい、税に対する理解を深めてもらう

実施期間 11月11日~17日

テーマ 「くらしを支える税」

「週間」の変遷

昭和29年~ 「納税者の声を聞く月間」昭和31年~ 「納税者の声を聞く旬間」昭和49年~ 「税を知る週間」平成16年~ 「税を考える週間」

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1.暮らしの中の税①

私たちの身の回りには、国や都道府県、市(区)町村による「公共サービス」や「公共施設」があります

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公共サービス警察、消防、ゴミ収集、福祉

など

「公共サービス」や「公共施設」を提供するためには、たくさんの費用がかかります

(公立学校の児童・生徒1人当たり)

●警察・消防費総額5兆3,243億円(国民1人当たり約41,900円)

●ゴミ処理費用総額2兆2,628億円

(国民1人当たり約17,800円)

●国民医療費の公費負担額総額15兆8,525億円

(国民1人当たり約124,700円)

(国と地方公共団体の負担額合計)

年間教育費の負担額(平成25年度)

身近な財政支出(平成26年度)

小学生

中学生

高校生(全日制)

約862,000円

約984,000円

約979,000円

義務教育9年間で862,000円 x 6年 + 984,000円 x 3年=8,124,000円高校3年間で979,000円 x 3年=2,937,000円

11,061,000円

公共施設学校、公園、道路、美術館

など

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1.暮らしの中の税②

私たちの身の回りには、さまざまな税があります

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酒税・たばこ税所得税 消費税

参 考 税の種類

所得税、法人税、相続税、贈与税、消費税、酒税、たばこ税、自動車重量税、印紙税、登録免許税、関税など

道府県民税、事業税、自動車税、固定資産税(特例分)、地方消費税不動産取得税、道府県たばこ税、ゴルフ場利用税、自動車取得税など

市町村民税、固定資産税、事業所税、軽自動車税市町村たばこ税、入湯税など

道府県税

市町村税

国税

地方税

税の分類方法

「何に対して課税するか」による分類

「納め方」による分類

「どこに納めるか」による分類

消費課税

資産課税

所得課税

間接税直接税

地方税国税

会社でもらう給与明細書。所得税や住民税が給料から差し引かれている。

清酒・ビール・ウィスキーなどのアルコール飲料や、たばこには税がかかる。

洋服や日用品を買ったりすると、8%の消費税がかかる。

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3.納税の義務

納税の義務は憲法で定められています

予算案/税に関する法律案

議決

税に関する法律(税負担の方法)と税の使い道(予算)は、国民の代表者である議員が決めています

選挙 納税

公共施設公共サービス

国会 内閣

国民

日本国憲法第 条30 国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。

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4.納税の必要性について

なぜ 「納税の義務」が憲法で定められているのか。

なぜ 「税金」が必要なのか。

民主主義の基本政治への参加と国を支える税金を国民が負担することが、

対になっているのが、民主主義の基本である。

つまり、税の本質とは

自らの代表が、国の支出の在り方を決めることと、自らが国を支える税金を負担しなければならないことは表裏一体

税の使い道を監視する(関心を持つ)ことも納税者として重要

税は公共サービスの対価

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5.国の財政

1年間に得た国の支出を「歳出」といい、収入を「歳入」、国の予算の使い方は、国会で決められています

国の収入の約60%が税金です国はすべての国民のために税金を使っています

国の一般会計歳入額内訳(平成28年度当初予算)国の一般会計歳出額 内訳(平成28年度当初予算)

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6.これからの社会と税①

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高齢化による社会保障費の増加

借金の増大

借金が増大した理由には、様々な事情がありますが、主要先進国よりも急速に進む高齢化に伴い、年金、医療、介護等の給付水準が一貫して増加していることが主な要因です。

-

20

40

60

80

100

120

1965 1968 1971 1974 1977 1980 1983 1986 1989 1992 1995 1998 2001 2004 2007 2010 2013

社会保障給付の推移

(年度)

(兆円)

年金、医療、介護等の給付水準が一貫して増加

2013年度111兆円

1965年(昭和40年)

2016年(平成28年)

2050年(平成62年)

9.1人 2.0人 1.2人65歳以上1人に対し、

20~64歳は65歳以上1人に対し、

20~64歳は65歳以上1人に対し、

20~64歳は

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年齢別でみる、公共サービスから「受け取る分」と「支払う分」のイメージ

社会保障給付は高齢世代中心、負担は現役世代中心

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150

100

50

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100

150

200

250

300

0歳 5歳 10歳 15歳 20歳 25歳 30歳 35歳 40歳 45歳 50歳 55歳 60歳 65歳 70歳 75歳 80歳

年間金額(万円)

受け取る分(金額)

年 齢

支払う分(金額)

万円

保育所・幼稚園保護者負担

学校教育費等の保護者負担

所得税等

消費税

老齢年金(厚生年金)

国の医療費 補助

大学

義務教育(小・中学校)

出産関係児童手当

高等学校保育所

厚生労働省作成資料を参考に作成

保険料等

介護

雇用保険金

公共事業+防衛+その他

高齢化でもっとお金が必要に

ライフサイクルでみた給付と負担のイメージ

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6.これからの社会と税②

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国の借金(公債金)は年々増え続けています

国の財政を家計にたとえた場合 一般会計における歳出歳入(税収)の状況

ローン残高 約8,380万円公債残高 約838兆円

1年分の家計にたとえた場合平成28年度財政状況

歳出と歳入

歳出と歳入(税収)には大きなギャップ(財政赤字)があります。

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6.これからの社会と税③

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国の借金(公債金)は年々増え続けています

公債残高の推移 借金の水準(借金総額÷GDP)

歳出と歳入

平成28年度末の国債残高は約838兆円と見込まれていますが、これは税収約15年分に相当し、将来世代に大きな負担を残すことになります。

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30

60

90

120

150

180

210

240

GDPとは、国の1年間の経済活動の規模を表します。借金をどれくらい負担できるかは、その国の経済活動の規模で変わってくるので、借金の水準はGDP比で国際比較されます。

(年)

(%) 日本

フランス

イギリス

アメリカ

ドイツ

GDPの約2.3倍(232%)

(出典)OECD “Economic Outlook 98”

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7.「受益」と「税負担」の在り方

どこまで「公共サービス」として提供し、税金で負担すべきか

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「受益」(公共サービス)と「税負担」の在り方を考え、国民(消費者)が選択する

5

10

15

20

25

30

35

20 25 30 35 40 45 50

受益と負担の水準

社会保障支出(対GDP比)

(%)

(%)

国民負担率(対GDP比)

アメリカ

カナダ

ドイツ

イギリス

イタリアフランス

日本

大きい政府

小さい政府

高福祉

低福祉

低負担 高負担

受益と負担のバランス

主要先進国と比較すると、日本の社会保障は、「中福祉」の水準にありながら「低負担」の水準となっています。今後更に高齢化が進むと、社会保障支出が増加していきます。

持続可能な社会保障制度とするために、どのような受益と負担のバランスをとっていくべきか、私たち一人ひとりが自分事として考える必要があります。

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10.国税庁の取組みについて

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任務

税理士業務の適正な運営の確保

使命 納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する。

3

(1)納税環境の整備(2)適正・公平な税務行政の推進

内国税の適正かつ公平な賦課及び徴収の実現

1

酒類業の健全な発達2

国税庁の取組み

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8.納税環境の整備

社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)の導入①

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納税者利便の向上

個人番号(マイナンバー)

概要

住宅ローン控除等の申告手続における住民票の添付を省略

利用範囲は、社会保障・税・災害対策に関する事務に限定

情報化社会のインフラとして、国民の利便性の向上や行政の効率化に資する

より公平な社会保障制度や税制の基盤

市区町村から、住民票の住所宛に通知カードにより通知12桁の番号で、住民票を有する国民全員に1人1つ指定

マイナンバー制度

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8.納税環境の整備

税務関係書類への番号記載

税務署に提出する書類には番号を記載税務分野での利用

<主な税務関係書類への番号記載開始時期>記載対象 一般的な場合

所得税 平成28年1月1日の属する年分以降の申告書から

平成28年分の場合⇒平成29年2月16日から3月15日まで(贈与税の場合は2月1日から)贈与税

消費税 平成28年1月1日以降に開始する課税期間に係る申告書から

平成28年分の場合⇒平成29年1月1日から3月31日まで

相続税 平成28年1月1日以降の相続又は遺贈に係る申告書から

平成28年1月1日に相続があったことを知った場合⇒平成28年11月1日まで

法定調書 平成28年1月1日以降の金銭等の支払等に係る法定調書から

各税法に規定する、提出すべき期限(例)平成28年分給与所得の源泉徴収票、平成28年分特定口座年間取引報告書⇒平成29年1月31日まで※ 支払を受ける方に交付する源泉徴収票や支払通知書等には、支払を受ける方等の個人番号は、記載しません。

申請書・届出書 平成28年1月1日以降に提出すべき申請書等から 各税法に規定する、提出すべき期限

本人確認について

社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)の導入②

マイナンバーカードをお持ちでない方は

マイナンバーカード(個人番号カード)をお持ちの方は

以下の番号確認書類と身元確認書類が、それぞれ1つずつ必要となります

マイナンバーカードだけで、本人確認(番号確認と身元確認)が可能ですご自宅等からe-Taxで送信すれば、本人確認書類の提示又は写しの提出が不要です

番号確認書類《ご本人のマイナンバーを確認できる書類》

身元確認書類《記載したマイナンバーの持ち主であることを確認できる書類》

●通知カード ●住民票の写し又は住民票記載事項証明書(マイナンバーの記載があるものに限ります。)などのうちいずれか1つ

●運転免許証 ●公的医療保険の被保険者証●パスポート ●身体障害者手帳 ●在留カードなどのうちいずれか1つ

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ご清聴ありがとうございました

国税庁広報広聴室