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28 度(2016年度) 事 業 報 告 書 一般財団法人貿易研修センター

平 成 28 年 度(2016年度) - cfiec.jp · 平 成 28 年 度(2016年度) ... ・現地調査ミッション派遣:9 月19 日~23 日 ・第2 回調査会開催:11

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平 成 28 年 度(2016年度)

事 業 報 告 書

一般財団法人貿易研修センター

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I 本部事業 ページ

1.国際交流事業 1

(1)招聘事業 1

(2)地域経済活性化等交流事業 2

(3)海外医療人材育成事業 3

2.人材育成事業 4

(1)日本ケースセンター(CCJ)事業 4

(2)アジア太平洋経済協力(APEC)経営人材育成事業 5

3.調査研究及び情報提供事業 6

(1)調査研究事業 6

(2)情報提供事業等 9

II 日欧産業協力センター事業

1.日本側事業 15

(1)情報提供 15

(2)研修 15

(3)科学技術協力 17

2.共同事業 22

(1)情報提供 22

(2)政策提言 27

3.EU 側事業 27

(1)研修 27

(2)科学技術協力 30

4.欧州事務所 35

(1)情報提供 35

(2)研修 37

(3)国際教育者招聘(IEJ) 38

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III 主な会議の開催 39 (1)理事会・評議員会・当財団の今後のあり方に関する検討委員会の開催 39

(2)平成 28 年度(2016 年度)事務局体制・組織図 43

IV 附属明細書について 44

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平成 28 年度(2016 年度)事業報告

一般財団法人貿易研修センターが平成 28 年度(2016 年度)において実施した

事業は、次のとおりである。

Ⅰ.本部事業

1.国際交流事業

(1)招聘事業

1)アジア有望指導者招聘事業

・ミャンマーから 2 名を招聘し、北海道の農業機械産業関係者、経済団体関係

者等とのビジネス交流プログラムを実施:12月 12日~17日

・ベトナムから 3 名を招聘し、日本の飲料・環境ビジネス関係者とのビジネス

交流プログラムを実施:2 月 20 日~24 日

<事業成果等>

・北海道の農業機械産業活性化のためのアジアへの販路開拓支援要請を受け、

北海道農業機械工業会、北海道経済産業局、ジェトロ北海道とともに、農業の

機械化に取り組むミャンマーから、農業政策・農業ビジネスに係る有力者を招

聘した。今回の招聘事業をきっかけにして、北海道の産業団体等がミッション

をミャンマーに派遣し、技術指導、販路開拓に取り組むことになった。

・近畿地域には環境・省エネ技術を有する企業が数多くあり、近畿経済産業局

から、後述(2)②の事業を通じて関係を構築したベトナムのアルコール・飲

料業界への技術の売り込み支援の要請を受けた。ベトナムのアルコール・飲料

業界の幹部、技術者を招聘し、セミナー、企業訪問を通じ、今後、各企業によ

るベトナムへの技術販売を進めるきっかけづくりを行った。

2)第 41 回国際教育者招聘事業(IEJ)

・アメリカ、カナダ、ベルギーから計 29 名を招聘:6 月 19 日~30 日

<事業成果等>

米国、カナダ、ベルギーの日本人商工会議所等からの推薦に基づき、日系企

業の子女教育を担う教師、教育委員会等関係者を招聘し、学校、歴史的施設を

訪問、日本の教育制度、歴史、文化の理解を深めた。帰国後、先生方の日本人

生徒への理解が深まったと、派遣母体も評価している。

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(2)地域経済活性化等交流事業

①北海道におけるモンゴル国との経済産業連携構築推進事業(北海道経済産業局)

・第 1 回調査会開催:6 月 17 日、札幌

・現地調査ミッション派遣:9 月 19 日~23 日

・第 2 回調査会開催:11 月 24 日、札幌

・第 3 回調査会開催:2 月7日、札幌

<事業成果等>

北海道と気候風土が類似しているモンゴルとの経済関係を発展させるために、

調査ミッションを派遣し、その成果を道内企業に紹介した。また、モンゴルか

ら有力者を招聘し、その際、現地企業 15 社も同行して、道内の関心企業との

間でビジネスマッチングを実施した。両者ともに今後の交流に関心が高く、具

体的な商談成立に向けてのきっかけの場となったのではないかと評価している。

②ベトナム社会主義国における OJT を通じた環境保全に関する現場人材 の育

成(近畿経済産業局)

・ハノイ調査派遣:10 月 23 日~29 日

・成果報告会、企業面談、工場訪問:2 月 20 日~24 日、大阪、東京

<事業成果等>

環境・省エネ対策への取組みに力を入れるベトナムのアルコール・飲料業界

に対し、同分野での技術を有する関西地域企業の協力を促進するために、近畿

経済産業局から支援の要請を受け、専門家によるミッションを派遣し、現地で

のセミナー、研修を実施した。上述(1)1)の事業と連携し、ミッションに参

加した専門家の報告を関西の企業に紹介し、ベトナムへの技術売り込みを支援

した。

③九州へのインバウンド(観光客、外国人、留学生、対日投資等)拡大に向け

た地域の商材プロモーションツアー(九州経済産業局)

・商材プロモーションツアー実施:12 月 6 日~9 日

・成果報告会開催:2 月 17 日、福岡

<事業成果等>

九州に見識のある在日外国人 4 名に、福岡、大分の各地域内にある、観光施

設、インフラ、企業、教育機関等を訪問してもらい、インバウンド(観光客、

外国人、留学生、対日投資等)拡大のために必要なアドバイスを受けた。地域

関係者にとっては今後の事業展開に活かせる情報を得ることができたのではな

いかと評価している。

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(3)海外医療人材育成事業

・企画委員会開催:4 月 26 日

・インドネシア、タイ、モンゴルから各 1 名の春季新規研修生計 3 名招聘:

5 月 23 日~7 月 16 日

・マレーシア 2 名、ケニア 1 名の秋季新規研修生計 3 名招聘:9 月 5 日~10

月 29 日

・インドネシアから計 3 名の短期研修生招聘:6 月 26 日~7 月 14 日

・モンゴルから 1 名の短期研修生招聘:6 月 27 日~7 月 9 日

・ハンガリー、ポーランドから各 1 名、計 2 名の短期研修生招聘:7 月 1 日

~7 月 15 日(16 日)

・ベトナムから 1 名の短期研修生招聘:7 月 4 日~7 月 12 日

・インドネシアから 1 名の短期研修生招聘:7 月 10 日~7 月 16 日

・マレーシア、ベトナムから各2名、計4名の短期研修生招聘:2 月 22 日~

3 月 1 日

・ミャンマーへの調査派遣実施:3 月 5 日~9 日

<事業成果等>

当財団におかれた「海外医療人材育成事業」に係る企画委員会では、ミャン

マーをはじめとするアジア新興国にも招聘対象を広げるべき、との指摘が数年

来出され、虎の門病院側にも伝えていたが、平成 29 年度(2017 年度)3 月に、

招聘の是非を確認すべく、ミャンマーへの調査派遣を実施した。

また、平成 28 年度(2016 年度)の同委員会では、政府の日本再興戦略にお

いても医療の国際展開が打ち出されている中で、当財団もわが国の医療分野の

国際展開に係る官民の動きを把握し、当財団としての取組みに反映させるべき

ではないかとの意見が示された。これを踏まえ、経済産業省商務情報政策局ヘ

ルスケア産業課及び一般社団法人メディカルエクセレンスジャパン(MEJ)と

も接触をもち、当財団の支援する虎の門病院による「海外医療人材育成事業」

について紹介する一方、情報収集を図り、今後の情報共有等について合意する

とともに、調査結果を「わが国の医療分野の国際展開の取組みについて」と題

した資料に取りまとめ、虎の門病院海外研修生事務局にも参考として手交した。

また、平成 28 年(2016 年)9 月にフィリピンで MEJ がセミナーを開催し

た際、MEJ からの依頼を虎の門病院に繋ぎ、過去に「海外医療人材育成事業」

に参加した OB の参加を得た。

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2.人材育成事業

(1)日本ケースセンター事業

1)会員制度・ケース流通サイトの運営・維持管理:通年

2)ケース収集・翻訳・翻訳監修・流通(販売):通年

3)研修・研究会開催

・第 17 回ケースメソッド研究会開催:6 月 3 日

・第 18 回ケースメソッド研究会開催:9 月 16 日

・第 19 回ケースメソッド研究会開催:12 月 9 日

・第 20 回ケースメソッド研究会開催:3 月 31 日

<事業成果等>

1)平成 27 年度(2015 年度)末に会員情報の管理に係るシステム改修を実施

した際、学術・専門会員の所属先在籍状況確認、一般会員の利用継続意思

確認を実施し、各会員種別ごとに定めた認証基準を満たさなくなった会員

や利用継続意思のない会員を抽出・精査したため、約 450 名の学術・専門

会員を一般会員に振り替え、また一般会員は約千名強を退会処理した。こ

のため、会員数は大きく減少したが、有効な会員データのみ保持し、不要

な個人情報を極力保持しない体制が整った。今後も引き続き、定期的に会

員情報の精査更新を行う予定。

2)ケース収集・翻訳・翻訳監修では、KBS、HBS 日本リサーチセンター等、

外部の団体と協働して翻訳ケースの拡充に努めた。また、会員から問合せ

の多かったケースを幾つか CCJ でも独自に翻訳を行うなどし、日本語ケー

スは平成 28 年度(2016 年度)合計 592 本となった。特に本年は CCJ から

の働きかけにより、HBS のみならず、IMD、Ivey、INSEAD などの海外ビ

ジネススクール等の提携機関についても、過去の翻訳ケースを CCJ の流通

に乗せるという流れを確立することができた。ケース販売では、総販売数

が約 2 万 2 千部、売上金額ベースで約 2 千万円となり、前年度を金額で 2

百万円前後下回る結果となった。

3)ケース研修・研究会開催では、四半期に 1 回、年間 4 回のケース・メソッ

ド研究会を開催し、計 59 名の参加者を集めて、ケースメソッドによる討議

型授業の効果的な運営技法について活発に議論を交わした。また、平成 28

年(2016 年)12 月に実施した第 19 回会合では、ケース・メソッド教育に

関心のある初心者も参加しやすくなるよう、講義とパネルディスカッショ

ンを交えた形式で開催する等の工夫を加えた。各回会合とも、事後のアン

ケート調査における評価では、ほぼ 4 人に一人が 5 段階評価の 5 及び 4 を

付け、残り半分が概ね期待通りを示す 3 を付けており、継続的に参加され

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る会員も半分以上いることから、研修が提供している学習効果は会員の期

待に応えたものが提供できているのではないかと評価している。

(2)アジア太平洋経済協力(APEC)経営人材育成事業

1)APEC 人材育成作業部会会合(於:ペルー・アレキパ)出席:5 月 7 日~12

2)チャイニーズ台北主催ワークショップ(於:台中)出席:11月 2日~3日

3)当財団提案の新規プロジェクト案件「APEC 域内における資格相互認証と

関連するキャパシティー・ビルディングにかかる事例研究プロジェクト」

の正式採択と開始

<事業成果等>

1)当財団は、毎年 5 月に開催される APEC 高級実務者会合(SOM2)と並行

して開催される関連会合の一つ、人材養成作業部会に長年参加し、協力し

てきている。平成 28 年度(2016 年度)の会合では、新規調査プロジェク

トを提案し、プレゼンテーションを通じて関係国に協力を呼びかけた。

2)人材養成作業部会の中の 3 つの小部会の一つ、キャパシティービルディン

グ小部会の議長を務めるチャイニーズ・タイペイが実施するプロジェクト

のワークショップに招待され、提案中のプロジェクトについて紹介する機

会を得ることができた。

3)新規提案に係る調査プロジェクト「APEC 域内における資格相互認証と関

連するキャパシティー・ビルディングにかかる事例研究」が、平成 28 年

(2016 年)11 月 28 日に、高い倍率を掻い潜って無事採択されるに至り、

APEC より 12 万 4 千ドルを上限とする予算を得て、平成 29 年(2017 年)

末の完了を目指して実施中である。

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3.調査研究及び情報提供事業

(1)調査研究事業

1)IIST 国際情勢研究会

回次 開催日 テーマ及び報告者

第 1 回 4 月 13 日 「二分化する中国経済:国家支配と自由化開放のせめ

ぎあい」学習院大学 経済学部経営学科教授 渡邉

真理子氏

第 2 回 6 月 15 日 「中国の政治外交の動向」東京大学大学院 法学政治

学研究科教授 高原 明生氏

第 3 回 10 月 26 日 「金正恩体制と国際社会-5 度目の核実験をめぐる北

朝鮮情勢-」関西学院大学 国際学部教授 平岩 俊

司氏

第 4 回 1 月 12 日 「中国海警・中国漁船をめぐる諸問題」桜美林大学

リベラルアーツ学群教授 佐藤 考一氏

<事業成果等>

中国の経済動向、政治状況、海洋進出をテーマに取り上げるとともに、政治

的に不安定化している朝鮮半島情勢についても研究会を開催することとし、平

成 28 年(2016 年)の事業計画で予定されていた年 4 回の研究会を開催した。

また、平成 28 年(2016 年)の本事業の開催に当たっては、経済産業省の関

係各課への事業説明を実施するとともに、経済産業省が関心を有するテーマを

取り上げたことにより、経済産業省関係者の出席数の回復が図られ、経済産業

省の対外政策の参考となる情報の提供及び専門家とのネットワークの構築とい

う事業の目的に沿うことができたと評価している。

年度 参加者数 うち経済産業省関係

平成 27 年度 77 名 34 名

平成 28 年度 83 名 40 名

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2)IIST アジア研究会

第 1 回 7 月 26 日 「アジアにおけるインド経済の構図」(独)日本貿

易振興機構 海外調査部国際経済課長 椎野 幸

平氏/「インドの投資環境と日系企業動向」(独)

日本貿易振興機構 海外調査部アジア大洋州課

西澤 知史氏

第 2 回 9 月 6 日 「スーチー政権の 5 カ月-『平和』『民主主義』『経

済発展』にいかに取り組んだか-」政策研究大学院

大学 教授 工藤 年博氏

第 3 回 11 月 8 日 「ジョコ・ウィドド政権下のインドネシア」(独)

日本貿易振興機構アジア経済研究所 地域研究セ

ンター東南アジアⅠ研究グループグループ長代理

川村 晃一氏

第 4 回 1 月 18 日 「新興アジア経済と中国の新対外戦略」東京大学社

会科学研究所 講師 伊藤 亜聖氏

<事業成果等>

わが国企業が進出先として関心を有しているインド、インドネシア及びミャ

ンマーとともに、中国の対外戦略との関係をテーマとし、平成 28 年度(2016

年度)の事業計画で予定された年 4 回の研究会を実施した。

また、平成 28 年(2016 年)の本事業の開催に当たっては、経済産業省の関

係各課への事業説明を実施するとともに、経済産業省が関心を示したインドや

ミャンマーをテーマを取り上げたことにより、経済産業省関係者の出席数の回

復が図られ、事業の目的に沿うことができたと評価している。

年度 参加者数 うち経済産業省関係

平成 27 年度 72 名 23 名

平成 28 年度 94 名 44 名

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3)IIST・中央ユーラシア調査会

第151回 4 月 4 日 「中央アジア・モンゴルにおける EBRD の活動-現

状と展望」東京大学校友会国際機関銀杏会代表 元

欧州復興開発銀行(EBRD)ビシュケク、スコピエ、

タシケント事務所長 中沢 賢治氏

第152回 5 月 12 日 「最近のカザフスタン事情」前駐カザフスタン大使

元駐ジョージア大使 蒲原 正義氏

第153回 6 月 24 日 「ベルディムハメドフ政権二期目最終年を迎えたト

ルクメニスタンの現状」東京大学 教養学部特任准

教授 岡田 晃枝氏

第154回 7 月 22 日 「自動車市場から見たロシア経済」

双日(株) 自動車本部担当部長 前ロシア社長 兼

モスクワ駐在員事務所長 兼 サンクトペテルブル

ク駐在員事務所長 金子 雅昭氏

第155回 9 月 13 日 「混迷するトルコ情勢」(独)日本貿易振興機構 ア

ジア経済研究所 地域研究センター中東研究グルー

プ研究員 今井 宏平氏

第156回 10 月 13 日 「混迷する中東情勢を読む」NHK 解説委員

出川 展恒氏

第157回 12 月 20 日 「日露首脳会談と北方領土」新潟県立大学 教授/青

山学院大学 名誉教授 袴田 茂樹氏

第158回 1 月 23 日 (IIST・中央ユーラシア調査会公開シンポジウム「世

界の地政学的変動と中央アジア」を第158回とする。)

第159回 2 月 27 日 「新たなエネルギー秩序を模索するサウジ・ロシア・

米国」(一財)国際開発センター 研究顧問 畑中 美

樹氏

<事業成果等>

中露や中東等の周辺地域との関係の変化等を踏まえて、中央アジア地域の政

治・経済状況を採り上げるとともに、首脳会談の実施等で関心の高まったロシ

アの対外政策及びロシアにおける日本企業の活動の現状をテーマに、平成 28

年度(2016 年度)の事業計画で予定された年 8 回の研究会を開催した。

本事業は、情報が相対的に乏しい中央アジア情勢について、専門家間の情報

交換の場の提供が目的であり、経済産業省関係者の参加は従来より限定的であ

るが、平成 27 年(2015 年)より参加者が減少したことを踏まえて、次年度(2017

年度)の活性化を図ることとしたい。

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年度 参加者数 うち経済産業省関係

平成 27 年度 156 名 14 名

平成 28 年度 139 名 11 名

4)特定テーマ調査研究

・「民進党・蔡英文政権の出だしは如何に」をテーマに、台湾の新政権発足によ

る対中関係の変化及びわが国産業界への影響等についての調査研究の委託を

行っている。

<事業成果等>

今年度の調査報告書の成果をも踏まえて、平成29年度(2017年度)は、

「中国と米国との間で揺れる台湾」をテーマとして調査を継続することとして

いる。

(2)情報提供事業等

1)講演会・シンポジウム

①国際情勢シンポジウム「米国新政権とアジア」開催:12 月 22 日

<基調講演>

「米国新政権の対アジア外交を考える」東京大学大学院 法学政治学研究科教

授 久保 文明氏

「中国の海洋活動に対する米国(オバマ政権)のリバランス政策の軍事的評価」

ジャパンマリンユナイテッド顧問 元自衛艦隊司令官(海将) 香田 洋二氏

<報告>

「米国新政権を迎える中国の動向」東京大学大学院 法学政治学研究科教授

高原 明生氏

「米中経済関係はどう動くか」専修大学 経営学部教授 大橋 英夫氏

「米国新政権と朝鮮半島」関西学院大学 国際学部教授 平岩 俊司氏

②IIST・中央ユーラシア調査会公開シンポジウム「世界の地政学的変動と中央

アジア」開催:1 月 23 日

<基調講演>

「世界における地政学変動の背景と中央ユーラシア、日本」新潟県立大学 教

授/青山学院大学 名誉教授 袴田 茂樹氏

<報告>

「中央アジア域内外の構造変化-SCO 拡大・Brexit・米ドルと油価」(有)ユー

ラシア・コンサルタント 代表取締役 清水 学氏

「強化される習近平体制と『一帯一路』戦略」拓殖大学 名誉教授/元陸将補

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茅原 郁生氏

「米国新政権と中東・中央アジア」NHK 解説委員 出川 展恒氏

(モデレーター兼コメンテーター:中央アジア・コーカサス研究所 所長 田

中 哲二氏)

<事業成果等>

当初事業計画では、地方での開催を含めて 3 回のシンポジウムの開催を予定

していたが、地方での開催は、準備が整わなかったことから、開催できなかっ

た。

東京で開催した両シンポジウムについては、産業界の参加を増加させるため、

平成 27 年度(2015 年度)の日本商工会議所に加えて、新たに、一般社団法人

日本貿易会及び独立行政法人中小企業基盤整備機構にも後援を依頼するととも

に、平成 27 年度に引き続き、一般財団法人安全保障貿易情報センターに会員

への周知を依頼した。この結果、平成 27 年度を大きく上回る産業界からの参

加があった。

年度 参加者総数 うち民間企業参加者

平成 27 年度 224 名 61 名

平成 28 年度 240 名 92 名

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2)IIST e-Magazine

号数 発行日 記事

第 254 号 4 月 28 日 「激変するミャンマー最大都市ヤンゴン 日中

でも渋滞、携帯電話急速に普及」時事通信社 時

事総合研究所 客員研究員 山川 裕隆氏/「東

北復興 5 年を経たこれまでの課題と今後の展望

について」東北経済産業局局長 守本 憲弘氏/

「カンボジアの経済発展と環境・省エネビジネス

チャンス」日本テピア(株) テピア総合研究所

副所長 中小企業診断士 石毛 寛人氏

第 255 号 5 月 30 日 「農産物輸出戦略の死角~自動車産業を超えられ

るか~」(一社)共同通信社 編集委員兼論説委員

石井 勇人氏/シリーズ:「地域の活性化」(6)「『北

海道沼田町の挑戦!!』」地方創生(コンパクトエ

コタウン)と雪中商品戦略」北海道沼田町長 金

平 嘉則氏/「九州・ベトナム経済交流ミッショ

ン 2016 を終えて」大村市 市長公室企画調整課

管理グループ 小林 努氏(元・九州経済産業局

国際事業課産業交流係長)

第 256 号 6 月 30 日 「サミットを振返り、現代世界の社会経済を見

る」日中管理学院(JCMS)アジア交流塾塾長 井

出 亜夫氏/シリーズ:「地域の活性化」(7)「島

根県における Ruby を中心に進める IT の振興と

地域の活性化について」(株)ネットワーク応用

通信研究所 代表取締役 井上 浩氏/「四国地

域海外展開応援フォーラムの活動について」四国

経済産業局 産業部国際課課長補佐 松坂 茂

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第 257・258 号 7 月 29 日 「長期化した景気低迷を抜け出す日本経済」日鉄

住金総研(株)チーフエコノミスト 北井 義久

氏/シリーズ:「地域の活性化」(8)「若者が動き

おばぁが笑う日本一元気な島」特定非営利活動法

人沖縄新事業支援機構 理事長 嘉数 博仁氏

/シリーズ:「日本の力―グローバル化する中小

企業」(No.1)「1 万件の海外展開相談から読み解

く最新動向とグローバル化成功のヒント」(株)

Resorz 代表取締役 兒嶋 裕貴氏/「第 7 次朝

鮮労働党大会と金正恩体制」関西学院大学 教授

平岩 俊司氏

第 259 号 9 月 30 日 「『安倍一強』」体制は安泰か=任期延長論が試金

石」時事通信社 解説委員長 山田 惠資氏/

「震災復興、観光で加速を=風化と風評で揺れる

被災地」時事通信社仙台支社 編集部編集委員

小早川 靖氏/「『対話先進国の実現』に向けた

胎動~動きだした株主総会プロセス改革~」経済

産業省 経済産業政策局企業会計室 花村 大

樹氏/「平成 28 年度国際教育者招聘事業(IEJ)

に参加して」ラバ小学校(米国、テキサス州サン

アントニオ) 校長 ビクター・M・ラガ氏

第 260 号 10 月 31 日 「『放題』は文化を豊かにするか 利用者本位で

サービスを成熟させることが必要」(一社)共同

通信社 前文化部長 杉本 新氏/新シリー

ズ:「インバウンド観光推進」「インバウンドを地

域へ呼び込むには~訪日外国人旅行者(インバウ

ンド)の現状と取組み」(公財)日本交通公社 主

任研究員 守屋 邦彦氏/「ヴルカヌス・プログ

ラム所感」日欧産業協力センター

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第 261 号 11 月 30 日 「『第二徴兵制』」の勧め」(独)経済産業研究所 研

究顧問 根津 利三郎氏/シリーズ:「インバウン

ド観光推進」(No.2)「丘の上は、世界とつながる

素敵な扉~2600 人の小さな村の国際交流~」(株)

丘の上のわくわくカンパニー 代表取締役 服部

佐知子氏/シリーズ:「日本の力—グローバル化す

る中小企業」(No.2)「中小モノづくり企業の海外

展開—ベトナムでの試み」ザ・サポートべトナム有

限会社 社長 井上 伸哉氏

第 262・263 号 1 月 31 日 「日本企業、カンボジアから撤退の動き プノン

ペンのイオンモール、売り場で明暗」時事通信社

時事総合研究所客員研究員 山川 裕隆氏/シリ

ーズ:「インバウンド観光推進」(No.3)「熊本地

震の風評被害払拭のため中国、韓国、タイなど五

ヵ国を対象に広報活動を展開~九州の魅力発信事

業-One Kyushu Project の実践~」(一社)九州観

光推進機構 九州観光広報センター副センター長

兼 海外担当 若林 宗男氏/「トランプ政権成立

の衝撃と今後の日米関係」東京大学 大学院法学

政治学研究科教授 久保 文明氏/「日本ケースセ

ンター10 年の歩み」徳島文理大学 人間生活学部

教授 竹内 伸一氏

第 264 号 2 月 28 日 「日米交渉「牛肉」待ったなし~TPPの「つま

み食い」ありか」 一般社団法人共同通信社編集

委員兼論説委員 石井 勇人氏/「シリーズ「イ

ンバウンド観光推進」(No.4)「交通観光の展開で

外国人を呼び込め!~秘境と呼ばれる山間集落

で新しい観光への挑戦~」一般社団法人そらの郷

事務局次長 出尾 宏二氏/「期待されるミャン

マーでの農業ビジネス」一般社団法人国際人流振

興協会ASEAN事業担当理事(初代ジェトロヤ

ンゴン事務所長)荒木 義宏氏

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第 265 号

3 月 31 日 「Gマークとデザイン思想について考える」JC

MS(株)アジア交流塾塾長 地球産業文化研究

所理事 グッドデザインgフェロー 井出 亜

夫氏/「シリーズ:「インバウンド観光推進」

(No.5)「今、「せとうち」が来ています!」一般

社団法人せとうち観光推進機構マネージャー伊

藤 賢氏/「シリーズ:「日本の力―グローバル

化する中小企業(No.3)滋賀大学 小さな企業の

海外展開ビジネスモデル構築に向けて」国立大学

法人滋賀大学社会連携研究センター特認教授

近兼 敏氏/「ベトナムでの環境ビジネス展開を

探る~OJTを通じた人材の育成~ Team

E-Kansai 技術コーディネーター 西崎 柱造氏

<事業成果等>

編集委員を引き受けて頂いている外部の方々による論説、時事問題について

の解説、東日本大震災からの復興状況、全国各地の地域活性化の取組み、中小

企業の海外展開サポート事例、研究会メンバーによる国際情勢分析に加えて、

当財団実施事業の紹介等を内容として、事業計画で予定された年 10 回ペース

での情報発信を行うことができた。

このなかで、平成 28 年度(2016 年度)は、特に、インバウンドを通じた地

域振興に積極的に取り組んでいる地域の活動を支援するため、インバウンド促

進のためのユニークな取組みを経済産業局との連携により配信した。

しかしながら、ページビューの状況は、平成 27 年度(2015 年度)の 8 万 2

千 PV(ページビュー)から平成 28 年度(2016 年度)は、6万PV程度にと

どまっている。

このため、e-Magazine の購読者、特に産業界の会員を増加させることを目

的に、シンポジウムでも新規会員の募集を行った。その結果、30 名程度の新規

会員を確保した。

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Ⅱ 日欧産業協力センター事業

1.日本側事業

(1)情報提供

1)地方公共団体等の政府調達情報

当センターでは、EU が大きな関心を寄せている我が国の地方自治体等の政府調

達情報が英語で検索できるインターネットのホームページを運用している。本サイトは、

中小企業庁が運営する官公需情報ポータルサイトとプラットフォーム部分を共有して

いる。本年度はサイト内の検索機能を追加し、必要な情報へのアクセス向上を図っ

た。

(2)研修

ヴルカヌス・プログラム

本プログラムは、理工系の学部学生・大学院生を対象とする 1年間の留学・企業研

修プログラムである。

平成 8 年度(1996 年度)に日本人学生向けプロジェクト(ヴルカヌス・イン・ヨーロッ

パ)がスタートし、翌年度には EU学生向けプロジェクト(ヴルカヌス・イン・ジャパン)が

スタートした。

スタートをした初年度は、日本人学生 10名、EU学生 14名であったが、希望者多

数のことから留学生数を逐年増加させてきた。平成 28 年度(2016 年度)末までに日

本人学生 376名、EU 学生 553名、計 929名が本プログラムの研修を受けている。

本プログラムを通じて、学生達が日・EU それぞれの文化・言語・習慣・ビジネス慣

行などにダイレクトに接することにより、若い世代間の相互理解と技術交流のパイプが

形作られてきた。

1)日本人学生の EU での研修(ヴルカヌス・イン・ヨーロッパ)

本年度は、17名の日本人学生が欧州 6か国で研修を受けた。参加者は 4か月間

の現地言語研修と 8 か月間の派遣先企業研修の 1 年間の研修を終了し帰国してい

る。

なお、本年度も、次年度研修のための希望者の募集、選考会や事前説明会、査証

の取得サポートなど、EU内での研修に必要となる事前準備作業を行っている。

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平成 28年度(2016 年度)ヴルカヌス・イン・ヨーロッパ

<参加者 企業研修内容>

研修先企業 企業研修地 研修内容

1 Belgian Ceramic

Reserach Centre ベルギー

焼結条件が与えるセラミック組織への

影響についての研究

2 Diagenode ベルギー 分子生物学的手法を用いた病気診

断キット開発及び生産管理

3 Imec

ベルギー

放射線環境で使用されるアナログデ

ジタル変換器のアナログ部分の設計

4 PEC ベルギー 自社製バッテリーのアフターサービス

エンジニア及びソフトウェアに関する

翻訳

5 Siemens Industry Software

ベルギー 自動車産業分野における物理的モデ

リング、試験、制御に関する研究開発

6 Siemens Industry Software

ベルギー 造船業における環境保全、経済性向

上に関するシュミレーション、トポロジ

ー評価

7 Etudes et Productions

Schlumberger フランス

地質解析用ソフトウェア開発、補正ア

ルゴリズムの改善及び解析アルゴリズ

ムの作成

8

Plastic Omnium Auto

Inergy Services

フランス ディーゼル車向け排ガス処理システ

ムにおける濃度センサーの誤検知に

関する問題分析

9 Saint Gobain Isover

フランス

断熱材製造プロセスにおける高炉シ

ステム性能向上に関する研究

10

Fraunhofer Institute

for Integrated Systems

and Device Technology

ドイツ SiC テクノロジーにおける半導体パワ

ーデバイス性能評価に関する研究

11 Mortoff

ハンガリー

IT コンサルティング企業にて、ウェブ

アプリケーション開発、マーケティング

リサーチ

12 AEA イタリア 自動車アプリケーション用電気モータ

ーの故障検査装置の開発

13

HI-IBERIA

INGENIERIA Y

PROYECTOS

スペイン

技術知識交換を目的とするウェブサ

ービスの開発、行政ウェブサイト簡略

化プロジェクトにおける統計手法を用

いたウェブ分析

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14 Power Electronics

スペイン

日本展開中の資源開発用製品メーカ

ーで、ソーラー部門にて製品の試験

条件の調査など

15 IDIADA AUTOMOTIVE TECHNOLOGY

スペイン 電気自動車、燃料電池自動車のプロ

トタイプ開発及びインフラ整備

16 IDIADA AUTOMOTIVE TECHNOLOGY

スペイン パッシブセーフティ部門にて衝突試

験マネジメント

17 IDIADA AUTOMOTIVE TECHNOLOGY

スペイン タイヤ性能試験の結果解析及び解析

手段の改善

(3)科学技術協力

1)ナショナル・コンタクト・ポイント(NCP)事業

EU では、先端的・革新的技術研究に対する各種の支援プログラムを域内の研究

者や企業に提供しているが、EU 外の国にもこれらのプログラムについての情報提供

等を行い、協力関係の構築を進めている。この情報提供活動を円滑に行うために、

主要国に欧州委員会のガイドラインに沿って情報提供行うための組織(ナショナル・コ

ンタクト・ポイント(NCP))を設置することを推奨しており、日本では、当センターが

NCP として登録されている。本年度の主な活動は以下の通り。

① ヘルプデスク活動

本年度に受けた相談の実績は、下記の表の通り。

前年度同様、Horizon 2020 への応募に必要な基本情報・参加資格、パートナー

探し、参加事務手続きなど参加を目的とする問合せが大部分を占めた。日欧共同公

募及び MSCA (RISE)プログラムの締め切り時期にあたる 4 月~6 月に相談件数が

上昇した。一方で今年度はワークプログラム(2016-2017)の発表の年ではなかった

ため、共同公募などの特定分野に関する問い合わせは少なかった。(次期

2018-2020 年のワークプログラム発表は 2017 年秋を予定。)

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相談内容 月 総計

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

基本情報、参加資格 6 3 5 9 9 5 4 5 3 2 3 4 58

特定分野情報提供 2 3 2 1 2 3 2 1 16

参加支援 2 5 1 1 2 1 12

助成、マッチングファンド 3 1 3 2 1 1 1 1 13

パートナー探し 4 21 1 5 2 1 1 1 3 1 2 42

事務手続き 12 6 6 1 4 2 3 2 3 3 42

事務手続き

イベント・ミーティング関連

1 2 2 1 2 1 2 11

政策関連 1 1 1 3

その他 6 3 2 2 2 1 1 1 2 20

総計 31 44 13 22 19 19 17 13 5 11 14 9 217

② NCPセミナーの開催

セミナー開催状況

平成 28年(2016 年)9月 16日

「Horizon 2020 情報セミナー 短期スタッフ交流のプログラム」

主 催:日欧産業協力センター、駐日欧州連合代表部

講 師:欧州委員会 アレキサンドラ・シュトーズ・ソプチャク氏

駐日欧州連合代表部科学技術部 レオニダス・カラピペリス氏

社会科学高等研究院 セバスチャン・ルシュバリエ氏

東北大学 吉川 彰氏

EURAXESS Japan マチュー・ピー氏

日欧産業協力センター

会 場:駐日欧州連合代表部

参 加 者 数:53名

平成 28年(2016 年)11月 11日

「Horizon 2020 情報セミナー Horizon 2020応募に向けた基礎コース」

主催・講師・会場:日欧産業協力センター

参 加 者 数:18名

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平成 28年(2016 年)12月 8日

「追加セミナー Horizon 2020 応募に向けた基礎コース」

主催・講師・会場:日欧産業協力センター

参 加 者 数:6名

③ 講演、ワークショップ等の開催

講演、ワークショップ等開催状況

平成 28年(2016 年)6月 3日

Kyoto Smart City Expo 2016

講 演:Europe-Japan Cooperation on Smart Communities and Case

studies

主 催:京都府

講 師:日欧産業協力センター

会 場:けいはんなオープンイノベーションセンター(京都)

参 加 者 数:40名

平成 28年(2016 年)7月 25日

EURAXESS Boost up your Careerセミナー

講 演:Horizon 2020 ERC、MSCA

主 催:EURAXESS Japan

共 催:日欧産業協力センター(第 2部のみ)

講 師:日欧産業協力センター

会 場:駐日欧州連合代表部

参 加 者 数:224名

平成 28年(2016 年)9月 2日~3日

RA協議会第2回年次大会

講 演:Horizon 2020 (参加方法、サポート、パートナー構築について)

主 催:福井大学、EURAXESS Japan

講 師:日欧産業協力センター

会 場:AOSSA (福井)

参 加 者 数:14名

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平成 28年(2016 年)11月 16日~11月 18日

IoT Technology 2016

講 演:Horizon 2020への参加(日欧の科学技術イノベーション協力)

主 催:一般社団法人 組込みシステム技術協会(JASA)

講 師:日欧産業協力センター

会 場:パシフィコ横浜

参 加 者 数:10名

平成 28年(2016 年)11月 24日

第 14回国際シンポジウム:バイオ科学とナノテクノロジーの融合

講 演:Research and Innovation Cooperation with Europe

主 催:東洋大学

講 師:日欧産業協力センター

会 場:東洋大学

参 加 者 数:50名

平成 29年(2017 年)2月 7日

早稲田大学研究力強化セミナー

講 演:Horizon 2020 Research & Innovation Staff Exchange(RISE)

主 催:早稲田大学

講 師:日欧産業協力センター

会 場:早稲田大学

参 加 者 数:35名

平成 29年(2017 年)2月 15日

Horizon 2020 情報セミナー(RISE及び人文学研究)

講 演:Horizon 2020 及び マリーキュリー(RISE プログラム)

主 催:神戸大学

講 師:日欧産業協力センター

会 場:神戸大学

参 加 者 数:61名

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平成 29年(2017 年)3月 9日

IGLO (Informal Group of RTD Liaison Offices) conference

講 演:Japan in Horizon 2020

主 催:Informal Group of RTD Liaison Offices

講 師:日欧産業協力センター

会 場:KoWi(ブリュッセル)

参 加 者 数:80名

平成 29年(2017 年)3月 10日

European Innovation Day

講 演:Support for Innovation Projects from the National Contact

Point for Horizon 2020 In Japan

主 催:Euraxess Japan、French Tech Tokyo、EU-Japan Technology

Transfer Desk

講 師:日欧産業協力センター

会 場:Accenture Digital Hub Tokyo

参 加 者 数:70名

平成 29年(2017 年)3月 29日

ERC 10th Anniversary

講 演:Horizon 2020 Services from NCP Japan

主 催:駐日欧州連合代表部

講 師:日欧産業協力センター

会 場:駐日欧州連合代表部

参 加 者 数:120名

④ NCPポータルサイトの運営

Horizon 2020 への参加を検討している日本の研究者や企業にとって必要な情報

を拡充した。具体的には、参加事例紹介の充実、参加手順のステップごとのアクショ

ンの詳細説明、プロジェクト参加に関わる合意書・マニュアル類の参考和訳の増補、

よくある質問の拡充を行った。また、英文ページも海外からよく受ける問い合わせ情報

を中心に再編集をした。

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⑤ NCPプロモーションツールの作成

日本語による Horizon 2020を紹介したパンフレットや、現在共同研究に参加して

いる日本人研究者による事例紹介のプロモーションビデオ、NCP のロゴ、プレゼンテ

ーション用ツールなどを作成した。これらのツールはセミナー、ワークショップ及び展

示会において利用している。

2.共同事業

(1)情報提供

1)セミナー

日・EU 間の相互理解と産業協力を促進するため、東京で 7 回のセミナーを開催

した。政府関係機関、産業界、NGO、メディア等から合計約 1,230名が参加。セミナ

ーの主要テーマは、エネルギー・環境、貿易投資、産業政策。実際のテーマ選定に

際しては、Step-in Japan(船舶無人航行システム)やGNSSAsia(GNSSウィーク)

など他事業との連携を図り、有力講師の確保、参加者層の拡大に役立てた。また、

欧州委員会幹部などの訪日の機会を捉えてセミナーを企画し、最新の EU 情報を

提供した。

平成 28年度(2016 年度)セミナー(東京)<概要>

平成 28年(2016 年)4月 21日

テーマ:日欧における個人情報保護制度の改正動向

講演者:個人情報保護委員会(PPC)事務局参事官 山本和徳氏

欧州委員会司法・消費者保護総局データ保護課長 ブルーノ・ジェン

カレッリ氏

会 場:駐日欧州連合代表部

参加者数:約 180 名

平成 28年(2016 年)5月 12日

テーマ:海洋ガバナンスの未来

講演者:欧州委員会環境・海事・漁業担当委員 カルメヌ・ヴェッラ氏

会 場:駐日欧州連合代表部

参加者数:約80名

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平成 28年(2016 年)11月 8~9日

テーマ:エナジー・ストレージ・サミット・ジャパン

主な講演者:ドイツエネルギー貯蔵協会専務理事 ウルバン・ウィンデレン氏

資エ庁省エネルギー・新エネルギー部政策課長補佐 宮崎芳人氏

米国エネルギー省 イムレ・ギュック氏

ハワイ公益事業委員会委員長 ロレーン・アキバ氏

会 場:ベルサール渋谷ファースト

参加者数:約 290 名

平成 28年(2016 年)11月 11日

テーマ:船舶無人航行システムの展望と GNSSの活用

講演者:国際航法学会(IAIN)会長/独立行政法人海技教育機構海技大学校

名誉教授 新井康夫氏

国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)海洋工学センー

海洋技術開発部部長 吉田弘氏

古野電気(株)技術研究所研究部部長 柏卓夫氏

グリニッジ大学研究員/法廷弁護士 ヘリン・トング氏

会 場:駐日欧州連合代表部

参加者数:約 80名

平成 28年(2016 年)11月 22日

テーマ:日欧における知的財産の最新動向

講演者:プロイ・ボーリッグ法律事務所

クリスチャン・カウ弁護士

アクセル・オルデコプ氏

ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所

松永章吾弁護士

森田拓弁理士

日欧産業協力センター

会 場:駐日欧州連合代表部

参加者数:約 70名

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平成 29年(2017 年)3月 7日

テーマ:気候変動対策における成果を目指した協力関係の構築

講演者:欧州委員会気候行動総局主席アドバイザー

ジェイク・ワークスマン氏

経済産業省大臣官房審議官(環境問題担当) 髙科淳氏

パネリスト:

公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)気候変動とエネルギー領

域エリアリーダー/上席研究員 水野勇史氏(モデレーター)

(株)LIXIL 本社 EHS推進部部長 川上 敏弘氏 東京都環境局地球環境エネルギー部総量削減課長 三浦亜希氏 名古屋大学大学院環境学研究科教授 高村ゆかり氏

欧州委員会気候行動総局主席アドバイザー ジェイク・ワークスマン氏

経済産業省大臣官房審議官(環境問題担当) 髙科淳氏

会 場:駐日欧州連合代表部

参加者数:約 90名

平成 29年(2017 年)3月 7~8日

テーマ:日欧 GNSS ミッション

(第 1日)東京オリンピック・パラリンピックに向けての日欧協力:

GNSSアプリケーション活用の可能性

(第 2日)第 2回日欧 GNSS官民ラウンドテーブル

講演者:内閣府宇宙開発戦略推進事務局長 髙田修三氏

欧州委員会成長総局次長 ピエール・デルソー氏、他 50名

会 場:駐日欧州連合代表部

参加者数:約 440 名(第 1日 200名、第 2日 240名)

2)エンタープライズ・ヨーロッパ・ネットワーク(EEN)

当センターは、欧州委員会成長総局が実施する中小企業向けサービス「エンター

プライズ・ヨーロッパ・ネットワーク(Enterprise Europe Network:EEN)」のパートナ

ー機関として各種活動を行った。

EENは、中小企業の国際化と競争力強化に役立つ公的サービスを目指してEU

が積極的に推進している枠組みで、EU域内・外を含め、現在66か国から約600機関

が加盟している。具体的には、ビジネスの国際化に繋がるパートナーを探したい欧州

と日本の中小企業を対象に、同ネットワークのデータベースや情報ツールを活用して、

個別企業の製品や技術情報配信サービスを提供した。商談会、セミナーの開催、外

部セミナーでの講演、展示会への出展などのプロモーション活動を行った。また、大

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田区産業振興協会、(株)アスタミューゼ、在日チェコ商工会議所とEENパートナーと

しての業務提携契約を締結している。

EUの中小企業支援枠組みにおける情報サービスと並行して、日欧の個別企業か

らのビジネス関連相談業務も引き続き実施した。日本企業からの問合せは、EUへの

製品輸出に関わる法規制や規格に関するものが多く、EU企業からは、日本の特定

の製品の市場規模やサプライヤーについての情報提供依頼などがあった。東京事務

所及び欧州事務所で合計669件の問合せに対応した。

内訳は以下表参照:

問合せ種別 件数

BtoBマッチング(プロフィール登録・応募) 171

BtoBマッチング(商談会参加) 461

情報問合せ(法令・規制) 13

情報問合せ(市場) 20

その他 4

合計 669

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参考: 上記「EENプロモーション・面談 種別」表中には、日本企業を対象とした以

下の活動が含まれている

・バイオ・製薬分野

2016年10月「ヨーロッパ バイオ・製薬交流商談会」を大阪府と共催。

・ヘルスケア・医療機器分野

2016年5月「フィンランド アクティブヘルス商談会」の開催

2016年11月ドイツ・デュッセルドルフで開催された見本市に参加

「COMPAMED/MEDICA」におけるEENのプロモーション、EEN商談会参加に

関する側面支援

・ICT分野

2017年3月ドイツ・ハノーバーで開催された見本市「CeBIT」におけるEENのプロ

モーション、EEN商談会参加に関する側面支援

・セミナー開催

2016年5月「インダストリー4.0の波に備えるには」

2016年8月「欧州衛星データ産業とビジネスチャンス」

EENプロモーション・面談 種別 件数(件) 合計面談人数

(人)

企業との個別面談 45 78

主催セミナー 2 71

主催商談会 2 106

外部セミナーでの講演・ネットワーキング 4 69

公的機関との個別面談 13 32

展示会(ブース出展、プロモーションなど)

COMPAMED/MEDICA(ドイツ・デュッセルドルフ) 1 30

Maison et Objet (フランス・パリ) 1 17

CeBIT (ドイツ・ハノーバー) 1 101

おおた研究開発フェア 1 34

メディカルクリエーションふくしま 1 30

メディカル・ジャパン 1 47

ライティング・フェア 1 26

合計 73 641

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(2)政策提言

1)日・EU ビジネス・ラウンドテーブル(BRT)

BRTは、平成 11年度(1999年度)に「日・EUビジネス・ダイアログ・ラウンドテーブ

ル」として発足した日 EU 経済界を代表する会議である。日欧ビジネス界の相互信頼

と相互理解を基に、日・EU両政府に対して貿易・投資等の政策立案について提言を

することを目的としている。

日欧産業協力センターは、毎年開かれる年次会合とその事前準備会議等の運営

の事務局機能を果たしている。

本年度は、4月 20日に東京で第 18回年次会合を開催した。佃和夫氏(三菱重工

業(株)相談役)とファブリス・ブレジエ氏(エアバス社社長兼最高経営責任者(CEO))

が共同議長を務め、日欧経済界のリーダー約 50 名が、「日本と EU-持続可能な成

長に向け第一歩を踏み出す」をテーマに、交渉中の自由貿易協定(FTA)/経済連

携協定(EPA)、規制協力、循環型経済、日・EU 投資環境の改善について、活発な

議論・意見交換・討議を行い両政府への提言書を取りまとめた。同会議終了後のレセ

プション等には、両政府から、日本側は鈴木淳司経済産業副大臣、北村経夫経済産

業大臣政務官、武藤容治外務副大臣らが、EU 側は、エルジビエタ・ビエンコフスカ

域内市場・産業・起業・中小企業担当委員、アンティ・イルマリ・ペルトマキ欧州委員

会成長総局副総局長らが出席し経済界のリーダーとの意見交換を行った。

年次会合で採択された BRT提言書は、4月 21日に首相官邸で、安倍首相とユン

カー欧州委員会委員長代理のビエンコフスカ委員に手交された。

なお、ブレジエ氏の後を継ぎ、エリック・シュルツ氏(ロールス・ロイス社民間航空部

門プレジデント)が EU 側議長に就任した。

3.EU側事業

(1)研修

1)受入れ研修

EUの中堅幹部ビジネスパーソン等を対象に、日本企業の生産管理の実態等につ

いて、現場研修に力点を置き、講義と実務とを有機的に連携させた研修を本年度も

実施した。研修期間中に、歴史、文化、社会、経済、政治、産業等の日本に関する理

解を深める機会も提供している。52 回目を迎えた本年度は、15 名が参加した。事業

実施に当たっては研修内容の精査を行い、短期間でより効果の高いプログラムを提

供するよう努めた。

2)テーマ別研修

EU 企業の中堅幹部ビジネスパーソンを対象に、関心の高い特定テーマ(生産管

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28

理や流通・マーケティング戦略等)に関する約 1 週間の短期研修を実施している。研

修は特定テーマに関する講義と工場・事業所見学からなる。TQC(全社的品質管理)、

TQM(総合的品質管理)、TPM(総合生産保全)、JIT(ジャストインタイム)、TIE(総

合産業工学)、「カイゼン」等についての理解と習熟を目指す内容となっている。

本年度は、「ワールドクラス・マニュファクチュアリングへの挑戦」をテーマに、1 週間

の集中研修コースを 6月と 9月にEU企業の役員クラスを対象に行い、各 20名前後

が参加した。

3)EU学生の日本企業による受入れ(ヴルカヌス・イン・ジャパン)

本年度は 34 名の学生が、9 月から 4 か月間の日本語研修受講後、平成 29 年

(2017年)1月から以下の企業で研修を受けている。

平成 28年度(2016 年度)ヴルカヌス・イン・ジャパン

<参加者 企業研修内容>

受入れ企業 出身国 研修内容

1

NTT コミュニケーション科

学基礎研究所

クロアチア

2名、

スペイン、

ポーランド

各1名

・複数マイクロホンを用いた統計的信号

処理に基づく実環境下音響信号強調

・コミュニケーション行動の解析・理解及

び,マルチモーダルコミュニケーションシ

ステム(テレプレゼンス)の評価に関する

研究

・集団的な生体情報に基づく呈示インタ

フェース

・社会的に収集された情報の視覚認識の

ための Web スケール特性の発見と可視

2

NTT物性科学基礎研究所 ドイツ、

スェーデン、

オランダ

各1名

・ナノワイヤデバイスの電気伝導実験-マ

ヨラナ粒子に関係した量子効果の観測に

向けて-

・希土類結晶のナノフォトニクス:ポピュレ

ーションのコヒーレント操作を目指して

・レーザーネットワークを用いてイジング

モデルのシミュレーション実験を行い、ス

ピン系の相転移現象を観測

3

(株)NTTデータ スペイン、

ギリシャ

各1名

・レガシーシステム向けプログラム分析ツ

ールの機能開発と国際化

・機械学習を利用したデータ分析

4 NTTデータ先端技術(株) ポーランド

1名

SDI(Software ・ Defined ・

Infrastructure)アプリケーションの開発

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29

5 (株)安井建築設計事務所 ベルギー

1名

・日本の設計事務所における設計監理

プロセス

6

三菱化学(株) ルーマニ

ア、クロアチ

ア 各1名

・プロパン法 AA反応器設計、バイオマス

由来化学品の水素化反応プロセス開発

もしくは BAプロセス抜本改良

・接続端子の微細化及び半導体基板の

薄化のための先塗布型の層間充填材料

(pre-applied ICF)の開発

7 (株)日立製作所

笠戸事業所

イタリア

1名

・鉄道車両の設計、海外サプライヤーとの打合

せ対応

8

(株)日立製作所

日立 GE ニュークリア・エ

ナジー(株)

スペイン

1名

・原子力発電所の安全評価

9 (株)日立製作所

中央研究所

ブルガリア

1名 ・単分子計測

10

(株)日立製作所

日立研究所

スペイン、

ポーランド

各2名、

オランダ、

トルコ、

ギリシャ、

イタリア

各1名

・車載用電池システムの研究

・バイオ医薬品製造に関する動物細胞培

養プロセスもしくは材料の研究開発

・流体機械製品の数値解析及び実験に

よる開発

・機械製品内の流動解析技術の開発

・組込みシステムへの機械学習の応用、

高安全化技術開発

・新規市場を創生する機能性材料の研

究開発

・放熱材料の研究開発

・空調用ヒートポンプ用熱交換器の高効

率化技術

11

(株)富士通研究所 ベルギー、

ドイツ、

スロベニア

各1名

・知識処理(機械学習)のハードウェアアク

セラレーション技術の研究

・ハイパフォーマンスコンピューティング

技術を活用したビッグデータ解析基盤お

よび深層学習基盤に関する研究開発

・統計的データ解析、モデリング、最適化

12 (株)スクウェア・エニックス フランス

1名

・ビデオゲームのための研究開発

13

アシアル(株) マケドニア、

ポルトガル、

ポーランド

各1名

・JavaScript と HTML5 を生かしたモバ

イルアプリ開発、デベロッパー向けの啓

蒙活動

14

(株)成田製作所 ドイツ1名 ・鉄道車両部品メーカーに於いて、機械・

電気・電子・材料工学、鉄道車輛工学の

研修を実施

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30

15 パナソニック(株) イタリア1名 ・設計解析によるパワエレ回路の EMC

抑圧技術開発

16 (株)ヴィレッジアイランド スペイン1名 ・デジタルテレビ放送技術、プロセスシミ

ュレーションと C++による実装

4)クラスター・サポート・ミッション

クラスター組織とそのメンバーである欧州中小企業と日本企業とのビジネスやバー

トナーシップ構築を目的とする、クラスターのマッチメイキングミッション受入れを、平成

24年度(2012 年度)から実施している。

本年度は、バイオテクノロジー産業を対象としたミッション(欧州 9か国から 20名)を

10月に 1週間の日程で受け入れた。大阪での日本企業との商談会、日本バイオイン

ダストリー協会の協力を得て行った産業や市場についての講義とバイオ産業をリード

する企業・研究所への訪問、パシフィコ横浜で開催されたアジア最大のパートナリン

グイベント「バイオジャパン 2016」に参加しそれぞれの技術や製品、サービスを展示、

発表するなど盛り沢山のメニューが組まれた。この間、215 件の BtoB ミーティング等

を含め合計 500件以上のミーティングが行われた。

(2)科学技術協力 1)イノベーション・科学・技術における日欧協力関係構築(JEUPISTE)プロジ

ェクト

平成25年(2013年)9月にスタートしたJapan-EU Partnership in Innovation,

Science and Technology(JEUPISTE)プロジェクトの 4年目の活動を行い、本プロ

ジェクトは終了した。(平成 28年(2016年)8月 31日までのプロジェクトであったが、

平成 29年(2017 年)2月 28日まで延長された。)本年度の活動は以下の通り

① 日欧政策対話への貢献

イノベーション・科学・技術における日欧間での共同研究事業や日本における

ヨーロッパ人も参加可能な研究事業、Horizon 2020 と連携して活用できる研究

事業のリストを作成した。また、他の JEUPISTE プロジェクトのパートナーのレポ

ートを補充・確認を行った。また、平成 29年(2017年)2月 16日、オランダ・ハーグ

で開催された EIG 会議に出席・講演し、ヨーロッパと日本の助成機関の新たな活動

にも貢献した。

② 情報提供

テーマ別/プログラム別情報提供セミナーを開催し、事例紹介と各分野での連携強

化を図った。

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平成 28年度(2016 年度)セミナー<概要>

平成 28年(2016 年)5月 19日

テーマ:COSMOS2020-JEUPISTE Workshop on SPACE in HORIZON

2020

主 催:日欧産業協力センター(JEUPISTE/NCP)、COSMOS2020

講 師:IPPT-PAN Świerczyński氏

APRE Bossi氏

大阪大学 一條氏

航空保安無線システム協会 小野氏

電子航法研究所 坂井氏

Czechinvest Zizlavsky 氏

日欧産業協力センター

会 場:日欧産業協力センター 会議室

参加者数:26名

平成 28年(2016 年)6月 9日

テーマ:Empowering EU-Japan Science, Technology and Innovation

Cooperation

主 催:日欧産業協力センター(JEUIPISTE、ブリュッセルオフィス)

講 師:欧州委員会 Haglund-Morrissey 氏

Ministry of Education and Research (Sweden) Andree氏

科学技術振興機構(パリ) 進藤氏

日本学術振興会(ロンドン)上野氏

新エネルギー・産業技術総合開発機構 山﨑氏

JEUPISTEプロジェクト(日欧産業協力センター、神戸大学、

RCISD)

日欧産業協力センター欧州事務所

会 場:Royal Flemish Academy of Belgium for Science and the Arts

参加者数:80名

平成 28年(2016 年)7月 25日

テーマ:EURAXESS Boost up your Career!(Horizon 2020 ERC、MSCA)

主 催:EURAXESS Japan

講 師:EURAXESS Japan、MSCA参加者、日欧産業協力センター

会 場:駐日欧州連合代表部

参加者数:224名

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平成 28年(2016 年)9月 16日

テーマ:Horizon 2020情報セミナー 短期スタッフ交流のプログラム

主 催:日欧産業協力センター、駐日欧州連合代表部

講 師:欧州委員会 アレキサンドラ・シュト―ズ・ソプチャク氏

駐日欧州連合代表部科学技術部 レオニダス・カラピペリス氏

社会科学高等研究院 セバスチャン・ルシュバリエ氏

東北大学 吉川 彰氏

EURAXESS Japan マチュー・ピ―氏

日欧産業協力センター

会 場:駐日欧州連合代表部

参加者数:53名

平成 28年(2016 年)11月 11日

テーマ:Horizon 2020情報セミナー Horizon 2020応募に向けた基礎コース

主催・講師・会場:日欧産業協力センター

参加者数:18名

平成 28年(2016 年)12月 8日

テーマ:Horizon 2020追加セミナー Horizon 2020応募に向けた基礎コース

主催・講師・会場:日欧産業協力センター

参加者数:6名

③ パートナーシップ形成支援

パートナーシップ形成を目的としたワークショップ/会議を開催した。

「JEUPISTEアカデミックワークショップ」(平成 28年(2016年)7月 4日~5日、ギリ

シャ・テッサロニキ)参加者:29人

④ コンタクトポイントの形成とトレーニング

NCP 事業と共同で、Horizon 2020 への参画方法やパートナー探しの依頼等を

含む 217件の問合せに対応した。さらに、トレーニングコースを開催した。

・平成 28年(2016 年)7月 29日

「Training Seminar: Participating in Horizon 2020 from Japan」

主催:日欧産業協力センター、神戸大学

会場:神戸大学

参加者数:31名

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⑤ アウトリーチ、メディア等との連携

展示会に参加し、Horizon 2020 の普及を JEUPISTE活動の一環として行った。

・欧州高等教育フェアー(平成 28年(2016 年)6月 12日、東京)

・京都スマート・シティー展(平成 28年(2016 年)6月 2日~3日、京都)

・スマートコミュニティ展 (平成 28年(2016 年)6月 15日~17日、東京)

・IoT 2016 展 (平成 28年(2016 年)11月 16日~18日、横浜)

・NCP Japanの協力を経て、NCPホームページからのアクセスを可能にした。

⑥ プロジェクトマネジメント

プロジェクト報告書作成。

2)衛星測位システムの下流市場における日欧協力関係構築プロジェクト

平成 27 年(2015 年)1 月よりスタートした Gnss.asia2 は、平成 24 年(2012 年)

からスタートしたGNSS.asiaの衛星測位システムの利用、特に受信機やアプリケーシ

ョン開発における日欧の産業協力をさらに促進するためのものであったが本年度予

定通り終了した。本年度の活動は以下の通り。

① 情報提供(イベント)

・ヨーロピアン・スペース・ソリューションズ紹介セミナー開催:平成 28年(2016年)4

月 7日、東京

・内閣府宇宙開発戦略推進事務局のデレゲーションのヨーロピアン・スペース・ソリ

ューションズ参加や、第1回日欧官民ラウンドテーブル開催支援、欧州企業訪問

を実施:平成 28年(2016 年)5月 30日~6月 3日、ハーグ

・欧州企業 M3systems と ITS ジャパンとのラウンドテーブルミーティング開催:平成

28年(2016年)6月 22日、東京

・チェコ共和国からの SBAS/GNSS ソフトウェアワークショップをチェコ大使館、チ

ェコインベストと共催:平成 28年(2016 年)7月 21日、東京

・第 2 回衛星測位技術展(SATEX)にて「GNSS における日欧協力の可能性」セミ

ナー開催:平成 28年(2016年)9月 30日、東京

・GPS/GNSS シンポジウムにて、GNSS.asia の活動紹介発表:平成 28 年(2016

年)10月 25日、東京

・マルチ GNSS アジア(MGA)カンファレンスにて「GNSS.asia インダストリーセミ

ナー」開催:平成 28年(2016年)11月 14日、マニラ

・第2回日欧 GNSS 官民ラウンドテーブル開催に際し、日欧 GNSS ミッションを企

画。

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② 情報提供(eアラート、ウェブサイト、LinkedIn)

GNSS.asia の活動情報、欧州のガリレオ打ち上げ情報、提供サービス情報

などを GNSS.asia メーリングリスト登録者(約 800 名)へ e アラートで配信し、ま

たウェブサイトへの掲載を積極的に行った。またネットワークの場を広げるべく

GNSS.asia の LinkedIn を立ち上げた。

③ パートナーシップ形成支援

・平成 28年(2016 年)6月メンバーの一員であった宇宙システム開発利用推進機

構と欧州リモートセンシング協会との意見交換の機会を設定し、双方で MoU締

結に合意がなされ、2016年11月にはブリュッセルにてMoU署名式が行われた。

・平成 28年(2016年)10月にオーストラリア、メルボルンで開催された ITS ワール

ドカンファレンスに際し、日本からの参加企業と欧州全地球航法衛星システム監

視庁(GSA)専門家との意見交換。

・平成 28年(2016年)3月にドイツ、ミュンヘンで開催されたミュンヘン・サテライト・

ナビゲーション・カンファレンスで電子航法研究所とイグアス・ソフトウェア・システ

ムズとの意見交換の機会を設定。

④ プロジェクトマネジメント及び評価

平成 28年(2016 年)11月にマニラで開催した GNSS.asia インダストリーセミ

ナーに際し、GSA の GNSS.asia プロジェクト担当官、GNSS.asia 各チームが

集まり評価会が開催され、GNSS.asia2後の活動について、話合いがなされた。

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4.欧州事務所

欧州事務所(平成 8 年(1996 年)5 月開設、ベルギー・ブリュッセル)は、主に

EU28 加盟国向けにセンター事業の広報活動等を行っている。各種事業に関心を示

した企業に対しては、問合せ対応、参加申込み受付、オリエンテーション等の実施、

研修参加後のフォローアップ等を実施している。研修事業に関しては、研修によって

得られる経済効果がより高いと思われる参加者を選定するための選考委員会を開催

している。

(1)情報提供

欧州の産業界や在欧日系企業の関心の高いテーマについて、日 EU 通商関係の

課題を中心に、日 EU 当局や EU 加盟国政府に対する政策提言に繋がる議論の場

としてのセミナー等を開催した。

本年度は、在欧ジェトロ事務所、在欧日系企業協議会(JBCE)、新エネルギー・産

業技術総合開発機構(NEDO)、日本機械輸出組合などの日本の機関との連携を拡

大し、通商関係の課題に限定することなく、環境・エネルギーや科学技術イノベーショ

ンといったテーマでもさまざまな企画を行った。

また、欧州産業界における日 EU の FTA/EPA に対する意識や前向きな機運を

高めるため、東欧最大の経済フォーラム(ポーランド)でセミナーを行うなど、ブリュッセ

ル以外での活動にも昨年度と同様に力を入れた。

セミナー開催状況

平成 28年(2016 年)5月 19日

テーマ:〝Future of Polish-Japanese economic relations in the context

of soon conclusion of the Economic Partnerhsip Agreement

(EPA) negotiations between EU and Japan″

会 場:ポーランド・カトヴィツェ European Economic Congress 2016

共 催:ジェトロ・ポーランド事務所

主なスピーカー:駐ポーランド日本大使 松富氏、

日本機械輸出組合ブリュッセル所長、

ジェトロ・ロンドン所長、

ポーランド政府関係者(外務省、開発省)、ほか

参加者数:150 名

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平成 28年(2016 年)6月 9日

テ ー マ:科学技術イノベーション分野における日欧協力の強化

会 場:ブリュッセル/Royal Academy of Belgium for Science & Arts

協力機関:神戸大学、KUルーヴァン大学、日本科学技術振興機構、ほか

主なスピーカー:欧州委員会・研究総局、欧州連合日本政府代表部、

日欧産業協力センター等

参加者数:80名

平成 28年(2016 年)9月 27日

テ ー マ:浮体式洋上風力発電に関する日 EU ワークショップ

会 場:ハンブルグ/ラディソンブルー・ホテル

共催:欧州委員会、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

主なスピーカー:欧州委員会エネルギー総局、

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、

東京大学、

日欧の民間企業

参加者数:34名

平成 28年(2016 年)11月 30日

テーマ:アジアにおける武器技術移転の現状と日欧の輸出管理政策の動向

会 場:ベルリン/German Institute for International and Security

Affairs (SWP)

協力機関:European Council for Foreign Relations

主なスピーカー:経済産業省、防衛研究所、在ドイツ日本大使館、欧州対外行動

局、ドイツ経済エネルギー省、フランス防衛省、英国外務省、

ストックホルム国際平和研究所、その他のシンクタンク等

参加者数:約 25名

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37

平成 29年(2017 年)3月 20日

テ ー マ:デジタル貿易と日欧協力の可能性

会 場:ハノーバー/国際情報通信技術見本市(CeBIT)

共催機関:在欧日系企業協議会(JBCE)

主なスピーカー:経済産業省、ドイツ連邦政府・経済エネルギー省、

欧州委員会・司法総局、デジタルヨーロッパ、富士通他

参加者数:60名

平成 29年(2017 年)3月 24日

テ ー マ:在欧日系企業のための EU 環境関連政策セミナー

会 場:ブリュッセル/ヒルトン・ホテル

共催機関:在欧日系企業協議会(JBCE)

主なスピーカー:欧州委員会・エネルギー総局、在欧日系企業協議(JBCE)

参加者数:50名

セミナー等開催のほか、年 4 回のニュースレター「EU-Japan News」の発行、EU

中小企業向けの日本ビジネス情報ポータル「EU Business in Japan」の運営、日・

EU 産業協力推進に資する各種イベントへの広報協力を通じて、積極的に情報提供

を行っている。

(2)研修

平成 28年度(2016 年度)の各研修プログラム別の応募状況は、以下のとおり。

研修事業別応募状況

研修事業 応募件数 研修

派遣者数

ヴルカヌス・イン・ヨーロッパ

平成 28年度(2016年度)派遣日本人学生の受

入れ欧州企業

38

17

ヴルカヌス・イン・ジャパン

平成 27 年(2015 年)9 月~平成 28 年(2016

年)8月/欧州学生

902 49

ヴルカヌス・イン・ジャパン

平成 28 年(2016 年)9 月~平成 29 年(2017

年)8月/欧州学生

818 34

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38

テーマ別研修事業(製造業-WCM)

平成 28年(2016年)6月/11月(年 2回開催)

41( 6月)

52(11月)

20( 6月)

25(11月)

受入研修事業(HRTP)第 52回 39 15

クラスターミッション(年 2回開催)

・バイオテクノロジー 平成28年(2016年)10月

・情報通信技術(ICT)平成28年(2016年)11月

49(バイオテク)

24(ICT)

19(バイオテク)

18(ICT)

日本へ派遣するプログラムについては、欧州の主要な産業展示会における広報活

動に力を入れている。また、過去の参加者を通じて新たな参加者を開拓するといった、

事業で培ったネットワークの活用により、テーマ別研修事業・受入れ研修事業の応募

件数は安定している。

日本の理工系学生受入れ欧州企業については、初めて応募する企業や複数ポス

トを提示する企業もあるなど、前年度と同水準の応募があった。

(3)国際教育者招聘(IEJ)

欧米の公立学校で日本人駐在員の子弟を担当する教師を日本へ派遣する国際

教育者招聘事業(IEJ)に関しては、平成 18 年度以降、欧州事務所がベルギーにお

ける派遣団体となって実施している。平成 28 年度(2016 年度)はインターナショナ

ル・スクール・オブ・ブリュッセルから 2名が参加した。

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Ⅲ.主要な会議の開催

(1)理事会・評議員会・当財団の今後のあり方に関する検討委員会

の開催 当財団の運営に関する重要事項を決議するために、次のとおり理事会、評議

員会、当財団の今後のあり方に関する検討委員会を開催した。

開催日 会議内容

平成 28年(2016年)

6月 6日(月)

第 17 回理事会

Ⅰ.審議事項

第 1 号議案 「理事の選任に関する件」

第 2 号議案 「平成 27 年度(2015 年度)の事

業報告書に関する件」

第 3 号議案 「平成 27 年度(2015 年度)の決

算報告書に関する件」

第 4 号議案 「平成 27 年度(2015 年度)の公

益目的支出計画実施報告書及び

計算書類等に関する件」

第 5 号議案 「平成 28 年度(2016 年度)の補助

金の受入れに関する件」

第 6 号議案 「当財団の今後のあり方について

の検討体制に関する件」

第 7 号議案 「第 16回評議員会の開催及び付議

事項に関する件」

第 8 号議案 「会計規程の改正に関する件」

Ⅱ.報告事項

報告事項 1. 「平成 27 年度(2015 年度)の資産

運用の状況について」

報告事項 2. 「当財団支部における経理事務体

制の再構築の進捗状況について」

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40

平成 28年(2016年)

6月 24日(金)

第 16 回評議員会

Ⅰ.審議事項

第 1 号議案 「役員の選任に関する件」

第 2 号議案 「平成 27 年度(2015 年度)の事

業報告書に関する件」

第 3 号議案 「平成 27 年度(2015 年度)の決

算報告書に関する件」

第 4 号議案 「平成 27 年度(2015 年度)の公

益目的支出計画実施報告書及び

計算書類等に関する件」

第 5 号議案 「平成 28 年度(2016 年度)の補助

金の受入れに関する件」

第 6 号議案 「当財団の今後のあり方について

の検討体制に関する件」

Ⅱ.報告事項

報告事項 1. 「平成 27 年度(2015 年度)の資産

運用の状況等について」

報告事項 2. 「当財団支部における経理事務体

制の再構築の進捗状況について」

平成 28年(2016年)

6月 24日(金)

第 18 回理事会

Ⅰ.審議事項

第 1 号議案 「理事長及び専務理事の選定に関

する件」

第 2 号議案 「顧問の委嘱に関する件」

第 3 号議案 「当財団の常勤役員の報酬の額に

関する件」

第 4 号議案 「第 17回評議員会の開催及び付議

事項に関する件」

平成 28年(2016年)

6月 29日(水)

第 17 回評議員会(決議省略の方法による)

第 1 号議案 「当財団の常勤役員の報酬の額に

関する件」

平成 28年(2016年)

10月 5日(水)

第 1 回「当財団の今後のあり方に関する検討委員会」

議題 「当財団が新たに取り組むべき事

業を含めた当財団の今後の事業の

あり方」(本部事業に焦点を置い

て)

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41

平成 28年(2016年)

11 月 14 日(月)

第 2 回「当財団の今後のあり方に関する検討委員会」

議題 1: 「日欧産業協力センターの当財団

の組織体制における位置づけにつ

いて」

議題 2: 「当財団本部が取り組むべき事業

の選択と集中について」

平成 29年(2017年)

1 月 31 日(火)

第 3 回「当財団の今後のあり方に関する検討委員会」

議題 1: 「一般財団法人貿易研修センター

のガバナンス体制及び日欧産業協

力センター事業の取扱いについ

て」

議題 2: 「当財団の今後の資産運用のあり

方について」

議題 3: 「当財団本部が取り組むべき事業

の選択と集中について(修正案)」

平成 29年(2017年)

3 月 10 日(金)

第 19 回理事会

Ⅰ.審議事項

第 1 号議案 「平成28年度(2016年度)の

収支予算書の変更に関する件」

第 2 号議案 「平成28年度(2016年度)事

業計画に関する件件」

第 3 号議案 「平成29年度(2017年度)収

支予算書に関する件」

第 4 号議案 「第18回評議員会の開催及び付

議事項に関する件」

第 5 号議案 「第18回評議員会の開催及び付

議事項に関する件」

平成 29年(2017年)

3 月 24 日(金)

第 18 回評議員会

Ⅰ.審議事項

第 1 号議案 「平成28年度(2016年度)の

収支予算書の変更に関する件」

第 2 号議案 「平成28年度(2016年度)事

業計画に関する件件」

第 3 号議案 「平成29年度(2017年度)収

支予算書に関する件」

「当財団の今後のあり方に関する検討委員会」におけるこれまでの

審議の概要

(1)テーマ 1:今後の当財団本部の事業のあり方

・当財団本部の当面の事業目的を「わが国企業の海外事業展開を、当財

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団が設立以来蓄積してきたスタッフのノウハウを活かして、人材育成や

情報提供といったソフト面から支援すること」とし、これを踏まえて実

施事業を見直すとともに、毎年度事業評価を行うこととした。(平成 29

年度(2017 年度)の事業計画に反映する。)

(2)テーマ 2:ガバナンス体制及び日欧産業協力センター事業の取扱い

・現時点では、支部においても欧州側事業を含め支部担当専務理事が責

任をもって適正な業務執行に当たっており、ガバナンスについての問題

はない旨、西村あさひ法律事務所の意見書を確認した。

(3)テーマ 3:資産運用のあり方

・資産運用収入に多くを見込むことのできない環境下で、基本財産を棄

損するような過度なリスクを取るべきではないこと、今後の金融情勢が

不透明であることも考慮して、専門家のアドバイスを得ながら、当面慎

重な運用をすることを確認した。

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(2)平成 28 年度(2016 年度)事務局体制・組織図

本部、支部の事務局体制・組織図は次のとおりであった。

(一般財団法人貿易研修センター 組織図)

評議員会会 理事会

監事

専務理事 (本部担当)

(4 人)

(本部)

専務理事 (支部担当)

日欧産業協力センター (17 人)

(支部)

(2 人)

理事長

(6 人)

国際交流部

人材育成部 日本ケースセンター

総務・企画調査広報部

欧州事務所 (14 人)

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IV.附属明細書について

「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(平成 18 年法律第 48 号)」第

199 条で準用する同法 123 条第 2 項に規定する事業報告の附属明細書は、「一

般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則」(平成 19 年法務省令第 28

号)」第 64 条で準用する同規則第 34 条第 3 項に規定する「事業報告の内容を

補足する重要な事項」が存在しないので、作成しない。

平成 29 年(2017 年)6 月

一般財団法人貿易研修センター

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