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愛愛愛愛愛愛愛愛愛 愛愛愛愛愛愛愛愛愛 愛愛愛愛愛愛 愛愛愛愛愛愛 愛愛愛愛 愛愛愛愛愛 愛愛愛愛愛愛 ・・ 愛愛愛愛 愛愛愛愛愛 愛愛愛愛愛愛 ・・

日常における 救急対応・感染防止・消毒について

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日常における 救急対応・感染防止・消毒について. 愛知県学校薬剤師会. 学校保健の管理と指導の改訂. 学校における救急処置の対応. 医薬品等について. <原 則> 医療機関搬送後の治療の妨げになるため薬品は使用しない. 但し、発作の場合などに際して、事前に医師から指示を受けているときは、その指示に従って薬を用いる。(治療は医師に任せる). 1.医療用医薬品 医薬品の預かりや緊急時の学校の対応について教職員による共通理解が必要 - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

愛知県学校薬剤師会愛知県学校薬剤師会

日常における日常における救急対応・感染防止・消毒について救急対応・感染防止・消毒について

Page 2: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

学校保健の管理と指導の改訂学校保健の管理と指導の改訂

第 1 章   学校保健の概要と保健関係職員の職務第 2 章   学校保健計画第 3 章   学校保健組織活動第 4 章   保健教育第 5 章   健康観察第 6 章   健康診断第 7 章   健康相談第 8 章   救急処置第 9 章   感染症・食中毒の予防第 10章   保健室経営第 11章   学校環境衛生第 12章   学校における食に関する指導

Page 3: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

学校における救急処置の対応学校における救急処置の対応医薬品等について医薬品等について

<原 則><原 則>医療機関搬送後の治療の妨げになるため薬品は使用しない医療機関搬送後の治療の妨げになるため薬品は使用しない

但し、発作の場合などに際して、事前に医師から指示を受けているとき但し、発作の場合などに際して、事前に医師から指示を受けているときは、その指示に従って薬を用いる。(治療は医師に任せる)は、その指示に従って薬を用いる。(治療は医師に任せる)

1.医療用医薬品  医薬品の預かりや緊急時の学校の対応について教職員による共通理解が必要

2.一般用医薬品の購入  管理における責任者は校長であり、その購入・保管などの取扱いについては必   ず校長に相談するとともに、学校医、学校歯科医又は学校薬剤師の指導を受け、

   決定する。使用期限や保管管理にも注意する。

3.一般医薬品の取扱い  学校は、原則として一般用医薬品を児童生徒に提供する場ではないので、救急   処置に用いる消毒薬等を除いては必ずしも常備する必要はない。

Page 4: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

救 急 対 応救 急 対 応

①①  ショック症状 ショック症状

②②  アナフィラキ アナフィラキシーシー

③③  熱中症 熱中症

④④  頭部打撲 頭部打撲

⑤⑤  喘息 喘息

⑥⑥  その他 その他

Page 5: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

眼  目の充血充血やかゆみかゆみ、、結膜炎結膜炎眼  目の充血充血やかゆみかゆみ、、結膜炎結膜炎

呼吸器咳や呼吸困難といった気管支喘気管支喘息息、鼻水やくしゃみといったアアレルギー性鼻炎レルギー性鼻炎

呼吸器咳や呼吸困難といった気管支喘気管支喘息息、鼻水やくしゃみといったアアレルギー性鼻炎レルギー性鼻炎

消化器唇や舌や口の中が腫れる唇や舌や口の中が腫れる、口口の中が痒くなるの中が痒くなる、腹痛、嘔吐、下痢、下血など

消化器唇や舌や口の中が腫れる唇や舌や口の中が腫れる、口口の中が痒くなるの中が痒くなる、腹痛、嘔吐、下痢、下血など

神経系頭痛、めまいなど神経系頭痛、めまいなど

皮 膚じんま疹じんま疹、かゆみや湿疹といった、アトピー性皮膚炎アトピー性皮膚炎

皮 膚じんま疹じんま疹、かゆみや湿疹といった、アトピー性皮膚炎アトピー性皮膚炎

泌尿器血尿、タンパク質など泌尿器血尿、タンパク質など

全 身発熱、ショックショックなど全 身発熱、ショックショックなど

アレルギー症状アレルギー症状っって?て?アレルギー症状アレルギー症状っって?て?

Page 6: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

発症のメカニズム発症のメカニズム発症のメカニズム発症のメカニズム

免疫機能は「 Th1」「 Th2」という2つの免疫細胞がバランスよく力を発揮することで正常に働き、外敵から身を守ってくれています。 Th1は主に細菌やウィルス、ガン細胞などを攻撃、破壊して体を守るタイプです。 Th2は抗体という目印を侵入した外敵である抗原につけ、 Th1タイプのリンパ球や免疫システムの攻撃を助けて抗原を排除します。が、そのバランスが崩れて Th2 が過剰になると IgE抗体(アレルゲンから体を守ろうとする物質)も過剰に産生されます。そこへアレルゲンが侵入すると、 IgE抗体に付着することでヒスタミンが放出され、結果的にくしゃみや鼻詰まりなどが引き起こされます。つまり、アレルギーはからだを防御するために働く免疫反応が何らかの原因によって本来のバランスを失い、過剰な反応でからだを攻撃するために引き起こされる病気といえます。

Page 7: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

なぜ、アレルギーが増えたなぜ、アレルギーが増えた??なぜ、アレルギーが増えたなぜ、アレルギーが増えた??アレルギー患者の数は年々増加していて、厚生労働省の調査でも全国民の 1/3 が何らかのアレルギーに悩んでいるとの報告がある。

食生活の変化食の欧米化に伴い、アレルゲンとなる「タンパク質」の摂取量が増加した。また、肥満によって自律神経のうちの副交感系神経が優位になり、 IgE抗体の量が増え、アレルギーが悪化する傾向にある。

アレルゲンの増加アレルギーを招く「アレルゲン」の量が昔より増えていて、特にスギ花粉やダニは顕著である。スギ花粉は今後も増え続ける見込みで、また家の中のダニは住環境がよくなったこともあり、 30年前の 3 倍にまで増えている。

環境汚染ディーゼル車の排気ガスに含まれる化学物質(浮遊粒子状物質など)は体内にアレルゲンが侵入した際、免疫反応を強くする触媒のような働きをすると考えられている。

衛生仮説「抗菌」という言葉が好まれる現代社会において、乳幼児が感染症にかかるリスクが低下した一方、清潔すぎる環境が免疫機能の発達を妨げ、アレルギーの発症リスクを増加させている という見解・・・

ストレスの増加ストレスを感じると、交感神経で「アドレナリン」が多くつくられる。これは Th1の働きを抑制するため、 Th2が優位となり、結果的にアレルギー体質になると考えられている。

Page 8: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

5.7 5.5

9.2

3.52.6 0.14

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

喘息 アトピー性皮膚炎 アレルギー性鼻炎 アレルギー性結膜炎 食物アレルギー アナフィラキシー

児童生徒全体のアレルギー疾患有病率(平成17年)※ 母数:有効回答の得られた学校に在籍する児童生徒12,773,554人

※※ 原則として医師の診断に基づく(有病率)

平成19年度学校保健統計調査データ(喘息)

0.9

1.51.3

1.6

2.42.2

1.7

2.93.1

3.3

3.73.9

1.4

2.3 2.42.7

3 3.1

0.9

1.31.5

1.7 1.7 1.8

00.5

11.5

22.5

33.5

44.5

平成9年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度

幼稚園 小学校 中学校 高等学校

アレルギー疾患に関する調査の概要アレルギー疾患に関する調査の概要アレルギー疾患に関する調査の概要アレルギー疾患に関する調査の概要

Page 9: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

アレルギー疾患の有無アレルギー疾患の有無アレルギー疾患の有無アレルギー疾患の有無

なし429454%

あり3663 46%

あり169353%

なし152347%

小学校 中学校

あり535648%

なし581752%

全 体

アレルギー疾患がありますか

<平成 18年 6月>中学校 9校:  4, 224人有効回答  3, 216人

全体  13, 635人有効回答  11, 173人

小学校16校:  9, 411人有効回答  7, 957人

Page 10: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

疾患名について疾患名について疾患名について疾患名について

1260

510

1770

607

206

813

1453

734

2187

909

392

1301

1548

934

2482

75

22

97

191

65

256

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

小学校

中学校

合 計

アトピー性皮膚炎 気管支喘息 アレルギー性鼻炎 アレルギー性結膜炎 花粉症 化学物質過敏症 (シックハウス等を含む) その他

アレルギー疾患あり小学校 : 3663人中学校 : 1693人合 計 : 5356人

Page 11: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

原因となるアレルゲンについて原因となるアレルゲンについて原因となるアレルゲンについて原因となるアレルゲンについて

805

413

1218

607

273

880

1229

646

1875

128

39

167

668

281

949

73

17

90

923

367

1290

870

309

1179

450

124

574

124

56

180

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

小学校

中学校

合 計

イネ科花粉 雑草花粉 樹木花粉 真菌 動物 昆虫 ダニ 室内塵 食物 その他

なし195053%

あり171347%

なし96757%

あり72643%

なし291754%

あり243946%

小学校:3663

中学校:1693全 体:5356人

アレルギー疾患ありでアレルゲン検査を受診

Page 12: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

これからのアレルギー対応これからのアレルギー対応これからのアレルギー対応これからのアレルギー対応1.小中学校の児童生徒、保育園児(幼稚園児)のアレルギー   疾患の有病率の実態とその状況の把握

2.文部科学省の「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガ  イドライン」の活用  ①学校生活管理指導表(従来は心臓疾患、腎臓疾患児のみ)     作成とその活用及びアレルギーに対する他の教職員への周知

  ②学校生活で求められる配慮、管理と緊急時の対応について

   (ア)アトピー性皮膚炎(いじめの対象になりやすい)       保健室への温水シャワー設備の設置・利用、        原因・悪化因子を除く、皮膚の保湿・保護   (イ)食物アレルギー、アナフィラキシー       給食、エピペンなど緊急時の対処法の徹底

   (ウ)ぜんそく       清掃、運動前の準備   (エ)花粉症       教室等の換気設備等の改善、体育の授業等での配慮 

Page 13: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン

2006.5刊行

Page 14: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について
Page 15: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

アレルギー疾患への対応のポイントアレルギー疾患への対応のポイントアレルギー疾患への対応のポイントアレルギー疾患への対応のポイント

○各疾患の特徴をよく知ること

○個々の児童生徒の症状等の特徴を 把握すること

○症状が急速に変化しうることを理 解し、日頃から緊急時の対応への 準備を行っておくこと

Page 16: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

H22H22年度、愛知県での取り組み年度、愛知県での取り組みH22H22年度、愛知県での取り組み年度、愛知県での取り組み・平成22年度

   学校におけるアレルギー疾患に対する普及啓発講習会   平成22年7月6日 主催:文部科学省・愛知県教育委員会    学校におけるアレルギー疾患への対応について

    学校における食物アレルギー及びアナフィラキシーショックへの対応について

・平成22年度版

   学校給食における食物アレルギー対応の手引き                      愛知県教育委員会

・第35回 尾東地区学校保健研究大会

   特別講演 食物アレルギーと学校での対応について        藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院小児科教授

                      宇理須 厚雄

Page 17: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について
Page 18: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

アレルギー性疾患アレルギー性疾患っって?て?アレルギー性疾患アレルギー性疾患っって?て?

 1.気管支喘息 2.アトピー性皮膚炎 3.アレルギー性結膜炎 4.アレルギー性鼻炎 5.食物アレルギー 6.アナフィラキシー    ・薬物アレルギー    ・ラテックスアレルギー 7.動物アレルギー 8.金属アレルギー 9.蕁麻疹10.花粉症

Page 19: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

アトピー性皮膚炎アトピー性皮膚炎アトピー性皮膚炎アトピー性皮膚炎増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患で、多くの患者はアトピー素因を持つ

<アトピー素因> 1.家族歴・既往歴(アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎)  2. IgE抗体を産生しやすい素因

発症・悪化因子発症・悪化因子

患者によって異なるので、個々に十分確認してから除去対策を行う。

・食物(卵・牛乳・小麦など)・汗  ・乾燥  ・掻破・物理化学的刺激 (よだれ、石鹸、洗剤、衣服のこすれ等)・ダニ、ほこり、ペットなど・細菌・真菌  ・他

・食物(卵・牛乳・小麦など)・汗  ・乾燥  ・掻破・物理化学的刺激 (よだれ、石鹸、洗剤、衣服のこすれ等)・ダニ、ほこり、ペットなど・細菌・真菌  ・他

・汗  ・乾燥  ・掻破・物理化学的刺激 (よだれ、石鹸、洗剤、衣服のこすれ等)・細菌・真菌  ・ダニ、ほこり、ペットなど・ストレス・食物(卵・牛乳・小麦など)

・汗  ・乾燥  ・掻破・物理化学的刺激 (よだれ、石鹸、洗剤、衣服のこすれ等)・細菌・真菌  ・ダニ、ほこり、ペットなど・ストレス・食物(卵・牛乳・小麦など)

2歳未満2歳未満 2歳~12歳2歳~12歳 13歳以上成人まで13歳以上成人まで

Page 20: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

適切な薬物療法適切な薬物療法軽 症軽 症 外用薬 ・保湿・保護を目的とした外用薬

   ・ステロイド外用薬(マイルド以下で必要に応じて)

内服薬 ・必要に応じて抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬

重 症重 症

中等症中等症

最重症最重症

外用薬 ・保湿・保護を目的とした外用薬   ・ステロイド外用薬      2歳以下  マイルド以下 2~12歳 ストロング以下 13歳以上  ベリーストロング以下

内服薬 ・必要に応じて抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬

外用薬 ・保湿・保護を目的とした外用薬 ・ステロイド外用薬      2歳以下  ストロング以下 2~12歳 ベリーストロング以下 13歳以上  ベリーストロング以下

内服薬 ・必要に応じて抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬

外用薬  重症の場合と同じ

内服薬 ・必要に応じて抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬

     経口ステロイド(必要に応じて一時的に)

Page 21: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

ステロイドについてステロイドについて

薬物療法

遺伝・体質

ブドウ球菌・真菌

接触抗原

食 事

ストレス

環境因子

汗・汚れ

ステロイド忌避の問題

・なぜアトピービジネスに走るかを理解する

・使用方法と副作用の回避方法の指導

・ステロイド忌避を利用して包括的な治 療のアドヒアランスを向上させる

薬の役割は臨時の防波堤であり、薬だけでは治せないがせき止めなければ修理はできないので薬が必要

悪化するとステロイドを使い、少し改善したらやめるといった中途半端な使用をしないこと!

タクロリムス外用薬(非ステロイド系免疫抑制薬)

既存療法では効果が不十分又は副作用等で問題がある場合に使用するがアトピー性皮膚炎の治療法に精通している医師の下で使用する。

Page 22: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

気管支喘息気管支喘息気道の慢性的な炎症により、発作的に咳や喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)を伴う呼吸困難を繰り返す

この炎症により、気道の平滑筋の収縮や粘膜の腫れ、分泌物が多くなり気道が狭くなり呼吸が苦しくなる。自然にもしくは治療によって、その変化は初期のうちはもとにもどり得ます。早期からの非発作時にこの炎症を抑える治療が有効。

喘息は重症例では、死亡することもあります。

Page 23: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について
Page 24: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

発作に関わる増悪因子発作に関わる増悪因子アレルゲンアレルゲン

アレルゲン以外アレルゲン以外

○吸入アレルゲン  ダニ(死骸やフン)  ハウスダスト(ダニの死骸やフンを含んだほこり)  ペットの毛やフケ  カビ  花粉  黄砂など

激しいスポーツ 季節の変わり目や天候不順 温度変化(春や秋、梅雨や台風、冷たい空気) ストレス、過労 カゼやインフルエンザなどの感染症 喫煙・たばこの煙 肥満

環境整備、増悪因子除去は一番最初に行うべきことです!

Page 25: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

①安全対策    喘息発作時の対応

② 学校生活の質( QOL )が低下しない配慮    授業に出席できる    学内外の行事へ参加できる    発作による欠席、遅刻、早退とそれに伴う学習の遅れがない。

③ 学校環境からアレルギー症状の増悪因子を 除去する   アレルギー症状出現予防

⇒学校の安全管理であり患児の治療でもある

①安全対策    喘息発作時の対応

② 学校生活の質( QOL )が低下しない配慮    授業に出席できる    学内外の行事へ参加できる    発作による欠席、遅刻、早退とそれに伴う学習の遅れがない。

③ 学校環境からアレルギー症状の増悪因子を 除去する   アレルギー症状出現予防

⇒学校の安全管理であり患児の治療でもある

気管支喘息と学校生活気管支喘息と学校生活

Page 26: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

発症防止対策例発症防止対策例発症防止対策例発症防止対策例皮膚の乾燥などでバリア機能の破壊されたところからのダニ、細菌、刺激物質の侵入によりアレルギー反応が起こり、感作、皮膚障害が発症。小児では食物がアレルゲンとなることもあるが、多くはダニアレルゲンが悪化の要因の一つになっている。

 <発症予防>  ○ 皮膚バリアの改善    皮膚を清潔に保つ    保湿を保つ

  ○ ダニなどのアレルゲン感作の防止    環境性アレルゲンとの接触を避ける

日本の気候はダニの成育に最適!掃除機・防ダニカバー

汗、よだれ、排泄物、食物などの皮膚汚染や細菌温水シャワー等の活用

保健室のシャワーユニット

Page 27: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

アレルギー性結膜炎アレルギー性結膜炎

目に飛び込んだアレルゲンに対するアレルギー反応によっておきる、目のかゆみ、異物感、涙目、めやになどの症状を特徴とする疾患

通年性アレルギー性結膜炎通年性アレルギー性結膜炎

ハウスダスト、ダニ、動物のフケや毛

季節性アレルギー性結膜炎季節性アレルギー性結膜炎

スギ、カモガヤ、ブタクサなどの花粉

春季カタル春季カタル

アトピー性角結膜炎アトピー性角結膜炎

ハウスダスト、花粉等

目の周囲をこすることや、たたくこと

学校生活に支障をきたすこともある重症例あり

Page 28: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

アレルギー性結膜炎の予防と治療アレルギー性結膜炎の予防と治療

通年性アレルゲン通年性アレルゲン

ダニやカビ(真菌)が多く、部屋の清掃や換気が重要

季節性アレルゲン季節性アレルゲン

原因植物の花粉飛散時期を知り対策をとる 外出を控える、花粉防護用メガネ、人工涙液による洗眼

治療薬 ・抗アレルギー点眼薬

 ・ステロイド点眼薬

 ・免疫抑制点眼薬

 ・ステロイド内服

治療薬 ・抗アレルギー点眼薬

 ・ステロイド点眼薬

 ・免疫抑制点眼薬

 ・ステロイド内服

Page 29: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

アレルギー性鼻炎アレルギー性鼻炎鼻に入ってくるアレルゲンに対しアレルギー反応をおこし、発作性で反復性の鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こす

通年性アレルギー性鼻炎通年性アレルギー性鼻炎

季節性アレルギー性鼻炎季節性アレルギー性鼻炎

ハウスダスト、ダニ、動物のフケや毛

スギ、カモガヤ、ブタクサなどの花粉

治療薬 ・抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬(内服)   眠気や口渇などの副作用が比較的軽減されている

  ・鼻噴霧用ステロイド薬   現在のものは長期に連用しても副作用は少ない

治療薬 ・抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬(内服)   眠気や口渇などの副作用が比較的軽減されている

  ・鼻噴霧用ステロイド薬   現在のものは長期に連用しても副作用は少ない

Page 30: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

1.教室内で飼育しない。  動物小屋あるいは室外で飼育

2.絨毯などアレルゲンが蓄積する家具を  使わない、あるいは洗濯。

学校でのペット(ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ)

30

アレルゲン対策

Page 31: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

口中の違和感、しびれ、蕁麻疹 →のどつまり感、めまい →呼吸困難、血圧低下、意識消失

口中の違和感、しびれ、蕁麻疹 →のどつまり感、めまい →呼吸困難、血圧低下、意識消失

食物アレルギー食物アレルギー食物アレルギー食物アレルギー

★食物アレルギー患者への投与禁忌薬物

鶏卵 塩化リゾチーム(ノイチーム、レフトーゼ、総合感冒薬等)

牛乳

タンニン酸アルブミン乳酸菌(ラックビーR、エンテロノンR等) レベニンなど培地成分にペプトンなど牛乳蛋白由来成分を使用している場合にも注意!

カゼイン(ミルマグ錠、メディマイシンカプセル、エンシュア・リキッド等)

食物を食べることによって体調不良を起こすもの症状:じんま疹、下痢、呼吸困難・喘息

1.口腔アレルギー   口の中が腫れたり痒くなる    リンゴ、もも、キーウイフルーツ、バナナ等

2.食物依存性運動誘発性アナフィラキシー   食物と運動の組み合わせ    小麦製品、エビ、カニ、イカ、そば等と運動

(2時間以内)

(30分以内、多くは花粉症に合併する)

Page 32: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

アナフィラキシーショックの病型分類と原因食品臨 床 型 発症年齢 頻度の高い食品 耐性(寛解)の獲得 ショックの可能性 食物アレルギーの機序

新生児消化器症状 新生児期 牛乳(育児用粉乳) (+) (-) IgE非依存型

乳児アトピー性皮膚炎(食物アレルギーの関与するもの)

乳児期 鶏卵、牛乳、小麦、大豆など 多くは(+) (-)~(+) 主にIgE依存型

即時型症状(蕁麻疹、アナフィラキシーなど)

乳児期~成人期

乳児~幼児 鶏卵、牛乳、小麦、 そば、魚類など学童~成人 甲殻類、魚類、小麦、 果物類、そば、 ピーナッツなど 

鶏卵、牛乳、小麦、ソバなど (+)

その他多くは

(-)~( ± )

(++) IgE依存型

特殊型

食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FEIAn/FDEIA)

学童期~成人期 小麦、エビ、イカなど (-)~( ± ) (+++) IgE依存型

口腔アレルギー症候群(OAS)

幼児期~成人期 果物・野菜など (-)~ ( ± ) ( ± ) ~(+) IgE依存型

魚類4%

ソバ5%

ピーナッツ3%

魚卵3%

大豆2%

鶏卵38%

乳製品16%

小麦8%

甲殻類6%

果物類6%

肉類2%

木の実2%

野菜類1% 軟体類

1%

その他3%

<プレホスピタルケア>

 原因食物の摂取、症状出現

 抗ヒスタミン薬・ステロイド薬内服

 エピネフリン自己注射(登録医)

 医療機関受診(必要なら救急車)

Page 33: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

加工食品のアレルギー表示加工食品のアレルギー表示

特定原材料等 義 務 卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、そば

 推 奨

表示義務はない

あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛乳、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まったけ、もも、やまいも、リンゴ、ゼラチン

表示の対象表示の対象

表示義務と推奨表示表示義務と推奨表示

・容器包装された加工食品及び添加物が表示対象

・外食産業(ファーストフードやレストラン)や 露店、出店は表示法の対象外

Page 34: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

ハチ毒や食物、薬物等が原因で起こる急性アレルギー反応のひとつ。

じんましんや紅潮(皮膚が赤くなること)等の皮膚症状や、ときに呼吸困難、めまい、意識障害等の症状を伴うことがあり、血圧低下等の血液循環の異常が急激にあらわれるショック症状を引き起こし、生命をおびやかすような危険な状態に陥ってしまうことがある。

アナフィラキシーショックアナフィラキシーショック

<ポイズンリムーバー>

オオスズメバチ

ハチの巣に注意!

Page 35: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

エピペンについてエピペンについてエピペンについてエピペンについて

エピネフリンの薬理作用は心拍出量の増大と血管収縮、気管支拡張で、これによりアナフィラキシー反応で進行する症状を抑制します。治療は早ければ早いほどその効果は高く、重症化も回避できます。

エピペン処方登録受諾医師の処方が必要な処方せん医薬品で薬価未収載のため保険は適用外

<アナフィラキシーショック治療の第1選択薬>

いざという時 自己注射?・・・       他に注射できるのは、親・医師・救急救命士

校外学習で児童を引率する教師は、注射することができませんが、添付文書には、「本剤交付前に自らが適切に自己注射できるよう、本剤の保管方法、使用方法、使用時に発現する可能性のある副作用等を患者に対して指導し、患者、保護者またはそれに代わり得る適切な者が理解したことを確認した上で交付すること」となっています。学校の先生に注射してもらうには、受診するときに学校の先生も同席して説明を受け、さらにいざというとき親の同意を得た上で学校の先生が注射することは可能かと考えます。

(人命救助の観点から緊急時に救命目的で反復継続する意図なく注射した場合は医師法違反とはならない!)

Page 36: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

施設数 園 学校数・ 割合 実人数 園 校あた・り人数

エピペン携帯・保管人数

幼稚園 27 6 22.2% 7   0.26  0

小学校 262 122 46.5% 270 1.03  4

中学校 110 43 39.1% 100 0.91  3

高等学校 14 8 57.1% 11 0.79  4

特別支援 4 1 25.0% 5 1.25  0

名古屋市のアナフィラキシー患者名古屋市のアナフィラキシー患者

環境衛生薬事衛生研究協議会特別講演より

Page 37: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

ある

緊急時の対応緊急時の対応異常に気づく異常に気づく

応援を呼ぶ!!

なし反応があるか?反応があるか?

❶エピペンの注射

  (可能な場合)

❷119番通報

❸AEDの準備、実施一次救命処置・気道確保・自発呼吸がない時 (人工呼吸、 AED 等)

プレホスピタルケアプレホスピタルケア(応急処置)(応急処置)

❶状態の把握 ・意識状態、呼吸、心拍等の把握 ・基礎情報の確認  (管理指導表の確認)☆観察者は最低1時間は目を離さない

❷応急処置  ・管理指導表の指示に基づいて行う  ・緊急時の処方がなされている場合は使   用する環境を整える   (エピペンの注射等)

*エピペンはアナフィラキシーの補助治療薬で  、呼吸困難など呼吸器系の症状が出現して  きたら、すぐに使用すべきである。

救急車要請の目安・アナフィラキシーの兆候が見られるとき・食物アレルギーで呼吸器症状の疑いがあるとき・エピペンを使用したとき・主治医、保護者から要請があるとき 等

誰が発見者となっても適切な対応がとれるように!

救急隊救急隊

校長・教頭等緊急時の対応の実施1.対応者への指示2.救急要請等の判断3.必要に応じて主治  医等への相談4.保護者への連絡 等

周囲の教職員1.応急処置に参加2.管理指導表の確認3.症状の記録4.他の児童生徒の管理5.救急隊の誘導 等

指示

連絡

連絡

Page 38: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

蕁麻疹蕁麻疹紅斑を伴う一過性、限局性の皮膚の浮腫が病的に出没する疾患で多くは痒みを伴う。皮膚ないし粘膜の深部に限局性浮腫を生じる場合は特に血管性浮腫という何らかの理由で皮膚マスト細胞が脱顆粒し、ヒスタミンをはじめとする科学伝達物質が組織内に放出されることによる。マスト細胞の活性化機序としては、 IgE を介したⅠ型アレルギーであるが、それ以外にも種々の因子が関与しうる。

増悪・背景因子増悪・背景因子感染、疲労、ストレス、 IgE 、アトピー性皮膚炎、食物中の防腐剤・人工色素、食物中のヒスタミン(鯖、マグロ)、仮性アレルゲンを含む食品(豚、タケノコ等)、薬剤( NSAIDs、防腐剤、 ACE阻害剤等)、膠原病、寒冷凝集素

分 類分 類1.突発性の蕁麻疹(明らかな誘因なく、毎日のように繰り返し症状が現れる)

   急性蕁麻疹、慢性蕁麻疹2.特定刺激ないし負荷により皮疹を誘発することができる蕁麻疹3.特殊な蕁麻疹、蕁麻疹類似疾患

外来では、突発性蕁麻疹が多く、Ⅰ型アレルギーによるものは数%以下

治療薬 :第2世代の H1 受容体拮抗薬、補助的治療薬、ステロイド内服

Page 39: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

寄生虫感染とアレルギー寄生虫感染とアレルギー

アレルギー疾患の増加  寄生虫感染の減少??アレルギー疾患の増加  寄生虫感染の減少??

蠕虫感染によってアレルゲン特異的 IgE抗体産制が抑制される、あるいは蠕虫などにたいする特異的 IgEが増加するために、ハウスダストな どに対する特異的 IgE抗体が産生されても、肥満細胞上の IgEレセプターとの結合が阻 害され、アレルギー疾患の発症が抑制されるといったメカニズムを想定したが・・・

疫学的調査では 1.都心部の蟯虫感染者と回虫感染者と全体と比較しても、 アレルギー性疾患の 有病率  に大差はない2.農村部で蟯虫感染者のアレルギー性鼻炎有病率は 7パーセント、 原虫感染者の 23  パーセントにくらべ有意に低いが、 蟯虫の一種である回虫の RAST(特異的 IgE抗体 )  とハウスダスト RAST(特異的 IgE抗体 ) の間に正の相関関係が あったこと。 また血清  総 IgE値によってハウスダストスクラッチテストの陽性率に差がなかったこと 。   蟯虫感染によってアレルゲン特異的 IgE抗体や総 IgE が増加してもそれが 肥満細胞結  合を阻害するという考え方を否定します。3.アレルギー患者では蟯虫に対しても IgE抗体産生が亢進して蟯虫が排除されやすい状  態にあるため蟯虫保有者が少ないのではないか。   つまり蟯虫感染がアレルギーを抑制するのではなくアレルギー性疾患感染で 逆に蟯  虫感染が少なくなるのではないかと山梨医科大学耳鼻科の松崎先生は 示唆している。

一時、マスコミをにぎわした話題ですが、

Page 40: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

おしゃれ 障害おしゃれ 障害原  因 症  状

化粧品 皮膚のかぶれ

パーマ 毛髪の痛み皮膚のかぶれ

マニキュア除光液

爪の割れ、乾燥皮膚のかぶれ

ハイヒール 巻き爪、外反母趾

ピアス 金属皮膚炎ピアス肉芽腫ピアスケロイド

眼鏡 耳の後ろの皮膚のかぶれ

香水 部分的な日焼け

コンタクトレンズ 角膜炎、結膜炎

脱毛剤・剃毛 毛膿炎

刺青(タトゥー)数日でとれるもの

皮膚のかぶれ

(サンスポ.comより)

Page 41: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

ヘアカラー・ブリーチ等ヘアカラー・ブリーチ等

ヘアカラーを使ってはいけない人はヘアカラーを使ってはいけない人は●今までに、一度でもヘアカラーでかぶれたことがある方●染毛中または染毛直後に、じんま疹(かゆみ、発疹、発赤)や、気分の悪さ(息苦しさ、めまい等)を経験したことのある方●皮膚アレルギー試験(パッチテスト)の結果、皮膚に異常を感じた方●頭皮あるいは皮膚が過敏な状態になっている方(病中、病後の回復期、生理時、妊娠中など)●頭、顔、首筋に、はれもの、傷、皮膚病がある方●腎臓病、血液疾患などの既往症のある方●体調不良の症状が持続する方(微熱、倦怠感、動悸、息切れ、紫斑、出血しやすい、生理時の出血が止まりにくい等)

●●使用上の注意をよく読んで、正しくお使いください。使用上の注意をよく読んで、正しくお使いください。 ・ご使用前には毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をしてください。 ・ご使用前には毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をしてください。   ※※ヘアカラーはまれに重篤なアレルギー反応を起こすことがありますので、今までにヘヘアカラーはまれに重篤なアレルギー反応を起こすことがありますので、今までにヘアカラーでかぶれたことがある方は、絶対に使用しないでください。アカラーでかぶれたことがある方は、絶対に使用しないでください。

Page 42: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

ピアスピアスピアスピアス

ピアスによる金属アレルギー

ピアスのトラブル 1.金属アレルギー   ニッケル、コバルト、クロム、銀、白金、金

 2.ケロイド、肉芽腫   細菌により傷口が大きく腫れ上がったり固くなる

 3.感染症   肝炎、エイズ(衛生管理ができていない)

 4.しもやけ・やけど   熱伝導率が高いため

ピアスのトラブル 1.金属アレルギー   ニッケル、コバルト、クロム、銀、白金、金

 2.ケロイド、肉芽腫   細菌により傷口が大きく腫れ上がったり固くなる

 3.感染症   肝炎、エイズ(衛生管理ができていない)

 4.しもやけ・やけど   熱伝導率が高いため

  皮膚科でパッチテスト等を受ける皮膚科でパッチテスト等を受ける

 清潔にする 清潔にする

 長時間身に着けない 長時間身に着けない

Page 43: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

ウルシ

通学路等に注意!!

<ツタウルシ>

付いたウルシをすぐに洗い流すしたり、油を付けた布で患部をふき取るなどをして適切な処置をしないと2~3日後にかぶれの症状がでてきます。かぶれると痒いですが、かきむし

らないこと、かきむしると症状が悪化する。

Page 44: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

熱中症発生の要因熱中症発生の要因

環境環境

個人個人 運動運動

気温、湿度

輻射熱(直射日光)

風速

年齢、体力、肥満

体調(睡眠、食事、疲労等)

暑さへの慣れ

運動の強度・時間

休憩の取り方

水分補給

Page 45: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

熱中症による事故熱中症による事故

 平成 平成 1616年年 77 月、県内の市立中学校グラウンドで、月、県内の市立中学校グラウンドで、ハンドボール部の夏季練習に参加していた生徒が熱中ハンドボール部の夏季練習に参加していた生徒が熱中症に倒れ、入院後死亡した事故について「症に倒れ、入院後死亡した事故について「熱中症を予熱中症を予防するような体制が確立していたとは認めがた防するような体制が確立していたとは認めがたいい・・・」として市に賠償命令が出された。・・・」として市に賠償命令が出された。(平成(平成 1919年年99 月月 2626 日、控訴後平成日、控訴後平成 2020年年 66 月月 2424 日名古屋高裁において和解成立)日名古屋高裁において和解成立)

 こうした問題等から、学校において一層充実した熱 こうした問題等から、学校において一層充実した熱中症の予防対策を進めるためには、中症の予防対策を進めるためには、管理者が学校現場管理者が学校現場の実情に応じての実情に応じて、暑熱環境のリスクを評価する指標と、暑熱環境のリスクを評価する指標としてWBGTを活用し、これを基に熱中症の予防対策してWBGTを活用し、これを基に熱中症の予防対策をより徹底して実施・管理することが望ましいをより徹底して実施・管理することが望ましい

Page 46: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

WBGT(暑さ指数)とはWBGT(暑さ指数)とは

① 屋内及び屋外で太陽照射のない場合

   WBGT=0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度

② 屋外で太陽照射のある場合

   WBGT=0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度       +0.1×乾球温度WBGTの値を求める計算を自動的に行う機能を有した携帯用の簡易なWBG

T測定機器も市販されており使用方法が簡便である。こうした簡易な熱中症予防用暑熱環境計(例:WBGT-113 )等を使用する場合、直接運動場や体育館等で測定を行うが数値が安定するまでに時間がかかる

ので、 10~ 15分程度放置した後に測定すること。

Wet-Bulb Globe TemperatureWet-Bulb Globe Temperature :湿球黒球温度(単位:℃)は、:湿球黒球温度(単位:℃)は、労働環境における作業者や運動環境中の競技者等が受ける暑熱環労働環境における作業者や運動環境中の競技者等が受ける暑熱環

境や熱ストレスの評価を行う簡便な指標である。境や熱ストレスの評価を行う簡便な指標である。

Page 47: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

簡易型暑熱環境計と職員室での表示例簡易型暑熱環境計と職員室での表示例

WBGT-113WBGT-113

AD-5695AD-5695

熱中症指数モニター

Page 48: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について
Page 49: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

運動場におけるWBGT値の分布運動場におけるWBGT値の分布

 注) ◆ 2009 は環境省熱中症予防サイトにおけるWBGT値の 1日最大値(名古屋)、他は 1日の最大値をプロット

Page 50: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

  <市内小中学校で測定が行われた日数>           92日 ◇WBGT値が 31度以上(赤表示)の日数           38日 ◇WBGT値が 28度~ 31度(橙表示)の日数            33日

  *1日 1校 1回の測定しかできなかった場合も含む

20092009年  年  66 // 11 ~~ 99 // 3030 (( 121121 日間)日間)でで

<運動場><運動場>

Page 51: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

体育館におけるWBGT値の分布体育館におけるWBGT値の分布

 注) ◆ 2009 は環境省熱中症予防サイトにおけるWBGT値の 1日最大値(名古屋)、他は 1日の最大値をプロット

Page 52: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

  <市内小中学校で測定が行われた日数>           96日 ◇WBGT値が 31度以上(赤表示)の日数           23日 ◇WBGT値が 28度~ 31度(橙表示)の日数            22日

  *1日 1校 1回の測定しかできなかった場合も含む

2009年  6 / 1 ~ 9 / 30( 121日間)で

<体育館><体育館>

Page 53: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

事例検討(1)事例検討(1)

【K中学校】  6 / 10の 4 限目(体育)の時間中に走っていた生徒が気 分が悪いと保健室に来室、体温は 36.9℃で手足にしび れ感あり。OS-1を 1.2ℓのみ少し落ち着いたが、し ばらくして病院へ搬送した。

【検 討】 K中学では昼の測定はしていなかったが 16: 00の測定 ではWBGT値は 24.7度であった。しかしS小では  11: 00の時点で 29.5度を計測している。  6 月の早い時期においても急な気温上昇等での暑熱環 境の悪化が考えられる。また、WBGT値は AM10:00 ~ PM3:00で最大になりやすいことからも継続して測 定、管理することで事故等を防ぐことが望まれる。

Page 54: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

事例検討(2)事例検討(2)【K中学校】  7 / 6 の 2 限目(体育)の時間、外周走り中、気分が悪くな り保健室に来室、OS-1を 200mℓ 飲み休んで回復した。【検 討】

  12: 00 でのWBGT値は 29.2度であった。前夜寝たのが 1時過 ぎだったとのコメントあり。生徒の体調チェックが必要である。

事例検討(3)事例検討(3)

【S小学校】 7/ 1の記録に“3Fは暑い”の記載あり【検 討】

11: 00 にはWBGT値が 34.5度、 13: 00 には 35.6度を記録して おり室内であっても厳しかったと考えられる。特に屋上が平坦 で直接暖められる3F等においては教室内であっても注意を払う

Page 55: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

13

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7/31 8/2

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2010

2009

2008

環境省熱中症予防サイトにおける名古屋での名古屋での 33 年間のWBGT値年間のWBGT値

( 1日最高値)

Page 56: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

気温、WBGT値の気象台情報等との相違気温、WBGT値の気象台情報等との相違

Page 57: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

熱中症対策のまとめ熱中症対策のまとめ① 時間・気温・湿度・風速・立地等によって変化することを

理解する。( 1日 3~ 4回は測定し、継続すること!)

② 予報値等は参考と理解、学校独自の測定管理、判断、対応が必要である。

③28~ 31度であっても暑熱環境に慣れていない時( 6月~7月)や体調不良の時は注意をする。

④WBGTは熱中症への意識を高めるのに役立つ。⑤ 部活動が活発な中学・高校では特に学校全体で取り組み危険防止に努める必要がある。

⑥暑いときの持久走、ダッシュは要注意。⑦湿度が 80%以上の時にも要注意!⑧効果を上げるためにも、指導者のためにも対策が必要で休憩を頻繁にとったり、水分の摂取(スポーツドリンク、 OS-1等)に心がける。

Page 58: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

高齢者と脱水症状高齢者と脱水症状

生まれた時は約80%、成人になると男性約60%・女性約55%にまで減少し、さらに60歳を超えると、約50%まで水分量が落ちてしまいます。赤ちゃんの肌がみずみずしい

のは、こういう理由がある

Page 59: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

経口補水液とは経口補水液とは

脱水とは、水分だけでなく電解質( NaCl=塩分、 K =カリウム)も失われることです。脱水状態に陥った時、水だけを補給しても電解質を補うことが出来ません。経口補水液には、数種類の電解質とブドウ糖などがバランス良く含まれています。重要な電解質であるナトリウムイオンは、適度のブドウ糖がある方がからだに取り込まれやすくなります。そして大切なのは、その比率で経口補水液の場合、ちょうど良いバランスで作られています。だから吸収に優れているのです。

Page 60: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

経口補水液の飲ませ方経口補水液の飲ませ方

Page 61: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

感染症について感染症について

Page 62: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

感染症(予防)法  感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

Page 63: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

感染症法と疾病感染症法と疾病類 型 疾 患 名 届出の区分

一 類 エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱

全数把握全数把握

(( 直ちに届出直ちに届出 ))

二 類急性灰白髄炎(ポリオ)、結核、ジフテリア、重症急性急性灰白髄炎(ポリオ)、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(病原体がSARS)、鳥インフルエンザ呼吸器症候群(病原体がSARS)、鳥インフルエンザ(H5N1)(H5N1)

三 類 コレラ、細菌性赤痢、コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症腸管出血性大腸菌感染症、、腸チフス、パラチフス腸チフス、パラチフス

四 類ウエストナイル熱、E型肝炎、A型肝炎、狂犬病、鳥イウエストナイル熱、E型肝炎、A型肝炎、狂犬病、鳥インフルエンザ(H5N1以外)、つつが虫病、日本脳炎、ンフルエンザ(H5N1以外)、つつが虫病、日本脳炎、ボツリヌス症、マラリア、レジオネラ症 など42疾患ボツリヌス症、マラリア、レジオネラ症 など42疾患

五 類

アメーバ赤痢、ウイルス性肝炎(アメーバ赤痢、ウイルス性肝炎( AA ・・ EE を除く)、クロイツを除く)、クロイツフェルト・ヤコブ病、後天性免疫不全症候群、破傷風  フェルト・ヤコブ病、後天性免疫不全症候群、破傷風  麻しん、風しん麻しん、風しん   など16疾患   など16疾患

全数把握全数把握

インフルエンザインフルエンザ、咽頭結膜熱、感染性胃腸炎、水痘、、咽頭結膜熱、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑   など26疾患手足口病、伝染性紅斑   など26疾患 定点把握定点把握

Page 64: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

学校において予防すべき感染症

(学校保健安全法施行規則第18条)

第一種 エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米

    出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、急性灰白

    髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群、鳥インフ

    ルエンザ(H5N1)、新型インフルエンザ等感染症等

第二種 インフルエンザ、百日咳、麻しん、流行性耳下腺炎、

    風しん、水痘、咽頭結膜熱、結核

第三種 コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、

    腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎、急性

    出血性結膜炎、その他の感染症         

Page 65: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

出席停止について出席停止について

•学校保健安全法第19条 校長は、感染症にかかっており、

かかっている疑いがあり、又はかかるおそれのある児童生徒等があるときは、政令で定めるところにより、出席を停止させることができる。

Page 66: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

出席停止の期間出席停止の期間• 学校保健安全法施行令第6条第2項 出席停止の期間は、感染症の種類等に応じて、文部 科学省令で定める基準による。

• 学校保健安全法施行規則第19条 1 第一種の感染症にかかった者については、治癒  するまで。 2 第二種の感染症にかかった者については、定め  られた期間 3 結核及び第三種の感染症にかかった者について  は、病状により、学校医その他の医師において感  染のおそれがないと認められるまで。 

Page 67: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

臨時休業臨時休業

• 学校保健安全法第20条  学校の設置者は、感染症の予防上必要

があるときは、臨時に、学校の全部又は一部の休業を行うことができる。

Page 68: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

保健所との連絡保健所との連絡

◆学校保健安全法第18条 学校の設置者は、~中略~ その他政令で定める

場合においては、保健所と連絡するものとする。

◆学校保健安全法施行令第5条

 保健所と連絡すべき場合

  ・出席停止が行われた場合

  ・学校の休業を行った場合

Page 69: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

麻しん(はしか)麻しん(はしか)

Page 70: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

麻しん(はしか)1麻しん(はしか)1・原因ウイルス 麻しんウイルス( measles virus )

・感染経路 空気感染、飛沫感染、接触感染

・感染力 非常に強い。(麻しんの免疫がない集団に1人の発病者がいたとすると、12~14人の人が感染するといわれている。

※ちなみに、インフルエンザは1~2人

Page 71: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

麻しん(はしか)2麻しん(はしか)2

・症状 潜伏期は、10~12日。 カタル症状(上気道炎症状、結膜炎症状) コプリック斑(頬粘膜にできる白い斑点) 特徴的な発疹。

カタル症状が出はじめ、発疹が出るまでの間(カタル期)が、最も感染力が強い!

Page 72: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

72

Page 73: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

麻しん(はしか)3麻しん(はしか)3

・合併症 全体の 30% が合併症を併発する。 多いのが肺炎。脳炎もしばしば。

二大死因・・修飾ましんとは・・・修飾ましんとは・・・  麻しんに対する免疫は持っているが、不十分であるため、ウイルスに感染した場合に、軽症で非典型的な麻しんを発症。

Page 74: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

麻しん(はしか)4麻しん(はしか)4

・予防策は? 麻しんは、接触感染、飛沫感染、空気感染のいずれ

の感染経路でも感染する。

 通常のマスク等での予防は難しい。 通常のマスク等での予防は難しい。

 ワクチン接種によって麻しんに対する免疫を ワクチン接種によって麻しんに対する免疫を獲得しておくことが唯一の予防方法!獲得しておくことが唯一の予防方法!

Page 75: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

麻しん(はしか)5麻しん(はしか)5

・予防接種時期(定期)

 第 1期: 1歳児 第 2期:小学校入学前 1年間 第 3期:中学 1年生( 13歳となる年度内) 第 4期:高校 3 年生( 18歳となる年度内)

平成 20年 4月 1日から 5年間の時限措置

Page 76: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

麻しん(はしか)6麻しん(はしか)6

 平成 22年における麻しん患者発生状況は、全国で 457例( 愛知県: 32件)、 100万人当たり 3.6 (愛知県: 4.3 )

 世界保健機関(WHO)が定義する麻しん排除の判断基準

  平成 24年度までの麻しん排除を目的として、厚生労働省は平成 19年に「麻しんに関する特定感染症予防指針」を策定し、予防接種の勧奨や麻しん発生時の対応強化等について対策を進めている。

11 年間の報告数が年間の報告数が 100100万人当たり万人当たり 11 未満未満

Page 77: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

麻しん(はしか)7麻しん(はしか)7学校における麻しん対策ガイドライン

1 麻しん発生の予防1 麻しん発生の予防

2 麻しん発生時の対応2 麻しん発生時の対応

・定期予防接種対象者への積極的勧奨・定期予防接種対象者への積極的勧奨・児童生徒の予防接種の接種状況等の確認・児童生徒の予防接種の接種状況等の確認・職員の麻しん対策・職員の麻しん対策

・関係者・関係機関への連絡・関係者・関係機関への連絡・感染拡大防止策(出席停止、学校の閉鎖など)・感染拡大防止策(出席停止、学校の閉鎖など)

1名出たらすぐ対応!!1名出たらすぐ対応!!

Page 78: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

インフルエンザインフルエンザ

Page 79: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

インフルエンザインフルエンザ11新型インフルエンザ(A /H1N1)の取り扱い

・平成21年4月発生

・平成22年3月31日に、最初の流行(いわゆる第一波)は沈静化と発表

・今シーズン(2010 /2011)は、12月半ばに流行入りし、1月末に流行のピークを迎え、現在はほぼ治まっている。流行した型も、新型インフルエンザ(A /H1N1)に加え、A香港型、B型も検出された。

季節性インフルエンザへの移行

「インフルエンザ(H1N1)2009」

4月1日より

Page 80: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

80

インフルエンザ2インフルエンザ2

季節性インフルエンザは、毎年冬に流行を繰り返し、国民の健康に対して大きな影響を与えている我が国最大の感染症の一つである。

・咳、くしゃみがでたら、他の人にうつさないためにマスクを着用する。マスクがないときは、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて、1m以上離れる。

・鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てる。

・咳をしている人にマスクの着用をお願いする。

咳エチケット咳エチケット

Page 81: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

風邪と抗生物質風邪と抗生物質風邪と抗生物質風邪と抗生物質

ただし、細菌によるものやウイルス感染後の細菌感染に有効<ウイルス感染後に細菌感染を起こしやすい理由><ウイルス感染後に細菌感染を起こしやすい理由> 風邪等のウイルスに感染すると、感染防御機能を果たしている 上気道の粘膜繊毛の働きが低下して、のどや鼻の粘膜に細菌が 付着しやすくなり細菌感染が増えるため

ウイルスによる風邪には抗生物質は無効!!

アマンタジン( A型インフルエンザに有効) 発症後速やかに投与開始   治療:1日1カプセル1~ 2回

タミフルカプセタル75( 阻害剤)ノイラミニダーゼ(A型、 B型に有効)治療:通常 1回1カプセル1日2回5日間

注意:発症から48時間以内に服用

リレンザ(予防用・治療用)( A型、B型インフルエンザに有効)1回2ブリスター(ザナミビルとして10mg )を、 1日 2 回、 5日間、専用の吸入器を用いて吸入  

抗インフルエンザウイルス薬抗インフルエンザウイルス薬

Page 82: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

抗インフルエンザウイルス剤抗インフルエンザウイルス剤抗インフルエンザウイルス剤抗インフルエンザウイルス剤・アマンタジン( A 型インフルエンザに有効)  発症後速やかに投与開始  治療: 1日1カプセル1~2回  耐性: 出現頻度高い(30~80%)

・タミフルカプセタル75( 阻害剤 ノイラミニダーゼ A型、 B 型に有効)     

  治療: 通常 1回1カプセル 1日2回 5日間  予防: 通常1回1カプセル1日1回 7~10日間    (同居の高齢者やハイリスク疾患患者 )

  注意:発症から48時間以内に服用 耐性:A香港型(18%)、Aソ連型(16%)

・リレンザ ( 阻害剤 ノイラミニダーゼ A型、 B 型に有効)

  治療: 1日2回吸入 5日間 トウシキミの果実(八角)

治療の開始は2日以内が基本!

唯一の全身投与可能 抗インフルエンザ薬!

Page 83: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

新しいインフルエンザ治療薬新しいインフルエンザ治療薬イナビル

Page 84: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

SARSとインフルエンザSARSとインフルエンザSARSとインフルエンザSARSとインフルエンザ

SARSとは( Severe Acute Respiratory Syndrome )日本では「重症急性呼吸器症候群」と呼ばれる 新しく発見された感染症です。インフルエンザワクチンは効きません。 主な症状としては、 38度以上の発熱などインフルエンザに似ていますが、 数日たつと急に、痰が少なく乾いた咳、息切れ、呼吸困難などで、胸部レントゲン写真で 肺炎または呼吸窮迫症候群の所見が見られます。また、頭痛、悪寒戦慄、食欲不振、全身倦怠感、下痢、意識混濁などの症状がみられることもあります。流行地への旅行、あるいは発症した人へ接近いたなども目安となります。初期症状がインフルエンザと似ているため、混同しないことが必要です。

Page 85: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

学校給食法に基づく学校給食法に基づく学校給食の衛生管理学校給食の衛生管理

Page 86: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

86

学校給食法の一部改正学校給食法の一部改正第9条 文部科学大臣は、学校給食の実施に必要な施設及び設

備の整備及び管理、調理の過程における衛生管理その他の学校給食の適切な衛生管理を図る上で必要な事項について維持されることが望ましい基準(以下この条において「学校給食衛生管理基準」という。)を定めるものとする。

2 学校給食を実施する義務教育諸学校の設置者は、学校給食衛生管理基準に照らして適切な衛生管理に努めるものとする。

3 義務教育諸学校の校長又は共同調理場の長は、学校給食衛生管理基準に照らし、衛生管理上適正を欠く事項があると認めた場合には、遅滞なく、その改善のために必要な措置を講じ、又は当該措置を講ずることができないときは、当該義務教育諸学校若しくは共同調理場の設置者に対し、その旨を申し出るものとする。

Page 87: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

学校給食衛生管理基準(文部科学省平成21年4月告示)

○ 学校薬剤師等の協力を得て、定期に検査を行い、その実施記録を保管すること。

  1 給食施設の整備  2 設備の整備及び衛生管理  3 食品の検収・保管等  4 調理過程の衛生管理  5 給食従事者の衛生・健康管理  6 衛生管理体制の確立 1、4、6は、毎学年1回、それ以外は3回定期に実施

Page 88: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

学校給食における食中毒発生状況学校給食における食中毒発生状況((抜粋)抜粋)

(年度) H18 H19 H20 H21 H22

発生件数 6 5 6 1 2

有症者数(人) 1,964 769 474 297 1,594

5 4 2 1

サルモネラ属菌 2

ヒスタミン 1 3

カンピロバクター 1

病原大腸菌 1

?ノロウイルス

※平成22年度のデータは平成23年3月24日現在の速報値

Page 89: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

平成平成 2222年度学校給食の食中毒事例年度学校給食の食中毒事例

番号 都道府県 原因菌等 発生月日 有症者等 発生原因 備考

1 北海道 サルモネラ(SE) 2 月 9日 1,375名 ブロッコリー

サラダ 共同調理場

2 群馬県 サルモネラ(SE)

2 月 25日 219名 もやしの

ナムル 共同調理場

Page 90: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

全国の食中毒発生状況(H22)全国の食中毒発生状況(H22)原 因 物 質 件数 患者数

399 13,904

362 2,105

自然毒 - 植物性自然毒 105 337

細菌 -サルモネラ属菌 74 2,488

細菌 - 腸炎ビブリオ 36 579

自然毒 - 動物性自然毒 34 53

細菌 -ぶどう球菌 33 836

細菌 - 腸管出血性大腸菌(VT産生) 27 358

細菌 -ウェルシュ菌 24 1,151

細菌 -セレウス菌 15 155

※厚生労働省HPより(件数の多い上位10種類)

ウイルス -ノロウイルス細菌 -カンピロバクター・ジェジュニ /コリ

??

Page 91: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

愛知県における食中毒発生状況愛知県における食中毒発生状況(発生件数・患者数の推移)(発生件数・患者数の推移)

平成 22年 12月 31日現在

50

45

44

29

442393

1568

1023

590

2048

0

10

20

30

40

50

60

18年 19年 20年 21年 22年

件数

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

患者数

件数

患者数

Page 92: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

92

愛知県における食中毒発生状況愛知県における食中毒発生状況(平成22年、病因物質別)(平成22年、病因物質別)

1件あたりの患者数ウイルス →104.5人

細菌   → 33.0人

患者数

124

37

98

111

2

655

2538

48

17

495

ノロウイルス腸管出血性大腸菌

サルモネラ属菌カンピロバクター

植物性自然毒その他の病原大腸菌

化学物質その他のウイルス

セレウス菌腸炎ビブリオ

赤痢菌動物性自然毒

不明

20

件数

1

1

1

4

3

22

11

3 6

9

10

Page 93: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

ノロウイルス対策についてノロウイルス対策について

ノロウイルスに関するQ&Aノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省:食中毒関連情報)(厚生労働省:食中毒関連情報)

平成17年1月24日付け16教健第538号通知平成17年1月24日付け16教健第538号通知

「学校における感染性胃腸炎の発生・まん延防止策の徹底について」「学校における感染性胃腸炎の発生・まん延防止策の徹底について」

ノロウイルスの失活化ノロウイルスの失活化

吐物(ノロウイルス)の処理吐物(ノロウイルス)の処理

・85℃、1分間以上の加熱・85℃、1分間以上の加熱

・次亜塩素酸ナトリウム200ppmで床等を拭く・次亜塩素酸ナトリウム200ppmで床等を拭く

・吐物・便等を処理する場合は1000ppm・吐物・便等を処理する場合は1000ppm

Page 94: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

ノロウイルスに対する消毒剤

学校におけるにろウイルス対策の消毒剤としては、次亜塩素酸ナトリウムを使用する方法を標準法として、これを採用・利用できる体制の確立がまず望まれる。その上でどうしても次亜塩素酸ナトリウムが使用できない等の理由がある場合、代替の方法を学校医・学校薬剤師の指導助言を参考に教育委員会等と相談の上、判断する。

次亜塩素酸ナトリウム以外の消毒剤はネコカリシウイルスなどを用いた不活化試験で効果があるとされたものを選定すること

Page 95: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

<使用濃度については下表の通り>

塩 素 濃 度  使  用  用  途 

0.02%  (200 ppm)  日常の清掃時 

調理台や調理器具・床・ドアノブ・便座・おもちゃ等の消毒 

0.1%   (1000 ppm)  嘔吐物や排泄物で高濃度に汚染された場所や物 

        ※金属製器材には用いない。 

<参考>  市販の塩素系漂白剤とペットボトルを利用して作る場合 

         (誤飲防止のための表示は確実にすること!!できれば飲用ボトルの利用は避けることが望ましい) 

 

    ①塩素濃度 0.02%の消毒薬を作る 

          塩素剤の濃度 

消毒薬の量 

1% 

(ミルトン等) 

5~6% 

(ハイター、ピューラックス等) 

全量2Lの時  40ml(キャップ8杯)  8ml(キャップ 1.5杯) 

全量500mlの時  10ml(キャップ2杯)  2ml(キャップ約半分) 

 

    ②塩素濃度 0.1%の消毒薬を作る 

          塩素剤の濃度 

消毒薬の量 

1% 

(ミルトン等) 

5~6% 

(ハイター、ピューラックス等) 

全量2Lの時  200ml  40ml(キャップ8杯) 

全量500mlの時  50ml(キャップ10杯)  10ml(キャップ2杯) 

      ※消毒薬の調整は用事調整に心がける。作り置きはやめましょう!! 

Page 96: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

ウィルス性急性胃腸炎の原因には、ノロウィルス、アデノウィルスなどが知られており、発生数が多く、有名になったのはノロウィルスですが、重症になりやすいのは、ロタウィルスです。 一般に、 10月~ 2月頃はノロウィルスが流行し、 1月頃からロタウィルスによる胃腸炎が増加、 5月頃まで続く。 ウィルスは、ノロウィルスと同様、便や嘔吐物に大量に含まれており、それに触れたり、蒸気を吸って感染する。また、空気感染も起こる。成人も感染し、家族全員が嘔吐、下痢を生じることも珍しくありませんが重症化するのは、生後 6カ月~ 2歳までの子どもです。 潜伏期間は約 2日間で、突然、吐き気、嘔吐を生じ、その後、発熱、腹痛、下痢も生ずる。その便は、時に米のとぎ汁のような白色の水様便になることもあり 合併症が多いことでも有名です。 脳炎・脳症、繰り返すけいれん発作、消化管出血、重症の脱水、細菌感染の合併などです。 脱水を予防するには、点滴治療も有効ですが、少量ずつ数分~数十分毎に水分を摂らせる事が重要で、経口補液剤(アクアライトORS,OS-1等)が望ましいといえます。 なお、アルコール消毒でも、感染を防ぐことができませんので、徹底した手洗い、マスク着用が必要です

Page 97: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

腸管出血性大腸菌腸管出血性大腸菌O-157・O-111O-157・O-111

特 徴  ベロ毒素を産生する大腸菌

なぜ危険  出血性腸炎、溶血性尿毒症症候群の原因になる

なぜ感染  汚染した食品の経口摂取で感染

対 策  手洗い、糞便汚染のある箇所のアルコール・  塩化ベンザルコニウム消毒

少ない菌量でも感染が起こるので、院内感染等生じやすい(3類感染症)

加熱不足の肉などが原因。殺菌されてない井戸水や湧き水なども菌を持っている動物のフンに汚染されている可能性もある。また、生野菜が原因になることもあるし、生の肉に使った包丁で切った調理済みの食品も原因となる。

Page 98: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

手指消毒についての注意事項手指消毒についての注意事項

細菌 真菌 ウイルス塩化ベンザルコニウム ○ △ △ × オスバン液、ザルコニン液塩化ベンゼトニウム ○ △ △ × ハイアミングルコン酸クロルヘキシジン 粘膜適用禁忌、長時間効果を示す × △ △ × ヒビテン液塩酸アルキルジアミノエチルグリシン △ △ △ × テゴー51塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン △ △ △ ×エタノール × ○ ○ ○ 消毒用エタノールイソプロパノール × ○ ○ ○ 70%イソプロパノールイソプロパノール+エタノール 殺菌力もあり安価、侵襲が強い × ○ ○ ○ 消毒用エタプラスクロルヘキシジン+エタノール × ○ ○ ○ ヒビソフト、ヒビテンアルコール塩化ベンザルコニウム+エタノール × ○ ○ ○ ウエルパス、リナパスヨードチンキ × ○ ○ ○ポピドンヨード ○ ○ ○ ○ イソジンスクラブ、ネオヨジンスクラブ(洗浄剤入)

低水準消毒薬

中水準消毒薬

病原性微生物

本来は非生体用であるが粘膜に使われることもある

殺菌力は比較的弱いが多くの微生物に有効強力な殺菌力、手指や器具などオールマイティーだが侵襲が強い

分類 成分 特長 粘膜への使用 商品名

○ △ ×:適している :状況など、場合により適している :適していない

手指限定での速乾性擦り込み式消毒薬として用いる殺菌力が強く幅広い種類に効果的だが着色してしまう

ウイルスに効くのは→エタノール(消毒用)

※アルコール過敏症や目に見える汚れがある人の場合は、流水と石けんによる 手洗いでも十分。ただし、使用水の塩素濃度も確かめてね!!

おすすめは「速乾性手指消毒薬」、注ぎ足しもOK!おすすめは「速乾性手指消毒薬」、注ぎ足しもOK!

Page 99: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

感染症対策??感染症対策??2008年、強毒性 H5N1型鳥インフルエンザの人型変異とそれに起因する世界的大流行(パンデミック)への懸念から、空間消毒薬として二酸化塩素ガスが注目され、日本の経済報道番組でも紹介された。しかし、二酸化塩素の安全性は経口摂取では確認されているものの、空気中の二酸化塩素濃度に関する基準は米国産業衛生専門家会議が設定した作業環境に関する基準があるだけで日本国内にはなく、長期間低濃度での暴露に係る安全性の検証に至っては十分なされているとはいえない状態である。

また、独立行政法人国民生活センターが据置芳香剤型の空間除菌をうたった商品に対して行った調査では、二酸化塩素を有効成分とうたっているにも関わらず放出が皆無である製品の存在や臭気が原因とみられる体調不良者の発生、自社での有効性・安全性確認がなされていない製品がほとんどである実態がみられるなど、今後の研究・改善が求められる。なお、二酸化塩素がウイルス等を死滅させる事実があっても、日本においてウイルス感染を予防できる旨を商品の効果として表示するには厚生労働大臣による製造販売承認が必要であるが、現状としては遵守されているとは言い難く、不適表示・広告は多い。 Wikipedia:ウィキペディア

Page 100: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

その他その他

Page 101: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

創傷処置について創傷処置についてモイストヒーリング(湿潤療法)

「キズは早く乾かして、かさぶたをつくって治す」。この考え方(ドライヒーリング)に基づいて、長年にわたり治療が行われてきました。しかし 1962年に「キズは乾かすよりも、ぴったり覆って体液(滲出液)を保ったほうが早く治る」(モイストヒーリング)という研究結果が発表されると、キズケアの新しい方法として湿潤療法が取り入れられました。現在、専門の医療機関ではキズややけど、床ずれの治療に取り入れられています。

Page 102: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

注意!注意!学校においての応急処置について、モイストヒーリングを推奨しているわけではないことに留意する。

1.家庭において継続して正しい  管理できるか

2.管理された水道水等(清潔な水)  が担保できるか

など課題は多い。

Page 103: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

外用薬の事故等について外用薬の事故等についてアンモニア水 アンモニア水は、以前、アリやムカデの毒液のような強酸性の酸の中和や、

 タンパク成分を分解することを目的に用いていましたが、皮膚の中に入っ た毒液を中和する効果はほとんど期待できない上に 塗ったために皮膚炎、 を起こすことがあるとされ、虫刺されには薦められないことになった。 虫刺されに良いのは、まず冷水でよく洗い、冷やすことで、蜂は、刺され たところに針が残ることがあります。ガムテープなどで、できるだけ抜く 前処置も大切です。虫の毒素に対するアレルギー反応には、抗ヒスタミン 剤が入った軟膏を塗ることをお勧めします。

ホウ酸 薬効の再評価により2%液だけが、眼科に限ってのみ認められている。 外用で使っていた、殺菌・消毒効果は削除されています。

キンカン<特長>

有効成分中に含まれているアンモニア水が、そのアルカリ性で酸を中和するとともに、皮膚へすばやく浸透して、局所の熱を大量に奪い取り、ほかの成分との相乗作用と相まって、キンカン独特のすぐれた鎮痒・消炎・鎮痛効果をあらわす<効能>かゆみ、虫さされ、肩こり、腰痛、打撲、捻挫<用法>1日数回、適量を患部に塗布<成分>100ml中 アンモニア水-21.3ml l-メントール-1.97g d-カンフル-2.41g等

Page 104: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

熱性けいれん熱性けいれん通常は発症が 5分以下で発作の形に左右差が無く、全身の強直・間代痙攣で意識の回復が良いもので 6ヶ月~ 6歳頃に多い。基本は予防で、発熱( 37.5- 38.0度)が見られたら痙攣予防坐薬ダイアップ(成分名:ジアゼパム)を投与する。解熱剤は入れても入れなくても痙攣の発症率に影響しない。アンビバ座薬はインフルエンザの熱を下げるときにも使われる解熱剤で、抗けいれん剤のダイアップ坐薬とは使用する目的が違って、 38.5度以上の熱が出て、子供がぐったりしているときに使う。併用する場合には、薬の効果を弱めないために、ダイアップ坐薬を使用して、 30分以上あけてからアンビバ坐薬を使う。

Page 105: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

「熱性けいれんの指導ガイドライン」で、発熱時のダイアップ坐薬の予防投与は 1. 15~ 20分以上遷延する発作があった場合 2.短時間に発作が頻発する場合 3.要注意因子 ( てんかん因子、熱性痙攣因子 ) が 2項   目以上ある場合で過去に 2 回以上発作を経験して   いる場合に適応とされている注意!

アセトアミノフェンの坐薬は、油脂性基材(ハードフィット)を添加しているため、直腸挿入後にその基剤が溶けるのに時間がかかるため、効果発現時間が遅くなるため経口のほうが早く吸収されます。ただし、すべての坐薬にあてはまるものではありません。

坐薬は胃腸障害を起こさず、嘔吐などによる効果減少がない優れた薬ですが、

Page 106: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

てんかんてんかん 養護学校には坐薬を使うなどの医療行為が必要な子どもが多くいます。基本的に教職員は対応せず保護者と学校長と主治医などで話し合い、学校看護師が担当する例が多いようです。あらかじめ親や主治医と対応策を検討し、マニュアルはつくっておくとよいでしょう。坐薬挿入は家庭で日常的に行われている安全な行為ですので、教師・施設職員がそれらの医療行為を行うことができるように、日本てんかん協会は法制化を要望したところ、平成 14年に文部科学省から「緊急の場合は仕方ないでしょう」との回答を得ています。

Page 107: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

フッ化物洗口フッ化物洗口

市販の薬品があることから、試薬(フッ化水素)の使用は?

Page 108: 日常における 救急対応・感染防止・消毒について

おわりおわり

ご静聴ありがとうございました。