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年年 年 年年 年 2011103 年年年年年年年年年年年 年年 年年 年年年年年 年年年 ICT 年年年年年 年年年 ICT

2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

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震災復興とICTの役割. 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦. 震災復興と ICT の役割. 1. ✔  . □ 情報流通連携基盤の重要性. □ スマートグリッドと ICT. □ スマートクラウド戦略. □  ICT 分野の国際競争力の強化. □ ブロードバンド事業モデルの変化. 東日本大震災における通信の被災・輻輳状況. 2. 固定通信. 移動通信. 被災状況. 被災状況. ■合計約2万9千局の基地局が停止。現在は95%以上復旧。 - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

2011年10月3日

総務省大臣官房企画課長谷脇 康彦

震災復興とICTの役割震災復興とICTの役割

Page 2: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

震災復興と ICT の役割 2

□  情報流通連携基盤の重要性

□  スマートグリッドと ICT

□  スマートクラウド戦略

□   ICT分野の国際競争力の強化□  ブロードバンド事業モデルの変化

  

Page 3: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

東日本大震災における通信の被災・輻輳状況

 

  

被災状況

ドコモ au イー・モバイル ウィルコム

NTT 東(固定電

話)

NTT 東( FTTH )

KDDI(固定電

話)

KDDI( FTTH ・

ADSL )

ソフトバンクテレコム

(固定電話)

NTT 東 KDDI ソフトバンクテレコム

ドコモ(音声)

ドコモ(パケッ

ト)

au(音声)

au(パケッ

ト)

ソフトバンク(音声)

ソフトバンク(パケッ

ト)

(%)

(万回線)

ソフトバンクモバイル

15000~~

(局)

輻輳状況 輻輳状況

■ 合計約190万回線の通信回線が被災。現在は99%以上復旧。

■ NTT、KDDI、ソフトバンクテレコムは、一部エリアを除き、復旧済。

■ 合計約2万9千局の基地局が停止。現在は95%以上復旧。■ は、復旧済、NTT、KDDI、 、イー・モバイル ソフトバンクモバイル

ウィルコムは、一部エリアを除き復旧済。

■ 各社で、音声では、最大70%~95%の規制を実施(※) 。 ■ 他方、パケットの規制は、非規制又は音声に比べ低い割合。

■ 各社で、固定電話について、最大80%~90%の規制を実施。

<最大発信規制値>

<最大停止基地局数><最大被災回線数>

<最大発信規制値>

被災状況

固定通信 移動通信

(%)

※イー・モバイルは音声・パケットとも規制を非実施

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Page 4: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

固定電話の不通回線数の推移

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『東日本大震災本震』○ 発生日時:3月11日(金)14:46頃○ 最大震度:7○ 震源地:三陸沖

『東日本大震災本震』○ 発生日時:3月11日(金)14:46頃○ 最大震度:7○ 震源地:三陸沖

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Page 5: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

携帯電話基地局の停波局数の推移

55

『東日本大震災本震』○ 発生日時:3月11日(金)14:46頃○ 最大震度:7○ 震源地:三陸沖

『東日本大震災本震』○ 発生日時:3月11日(金)14:46頃○ 最大震度:7○ 震源地:三陸沖

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Page 6: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

携帯電話ネットワークの被災箇所

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エリア A

エリア B

 NTT局舎(収容ビル)

通信ケーブル

基地局

基地局制御装置

中継交換機

交換設備 交換設備

交換設備

基地局倒壊、蓄電池容量の枯渇

ケーブル切断、管路破壊

NTT 局舎倒壊、通信設備水没・流失、長時間停電による発電機燃料の枯渇

伝送路中継局

 NTT局舎(中継ビル)

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Page 7: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

7

・ 津波被害の拡大の要因として、津波に関する情報が的確に住民に伝わらなかったことが指摘されているところ。

・ また、支援物資や行政・医療等に関する情報が、被災住民に必ずしも的確に伝わっておらず、生活の維持・再建を困難なものとしていることも指摘されている。

■  災害時・災害後における的確な情報流通の重要性 

■  有線・無線の重層的な情報流通手段の重要性 ・ 震災においては、緊急時の連絡や情報入手の手段として、特に携帯電話に高いニーズが見られたほか、ラジオ等のメディアや、衛星携帯電話等が重要な役割を果たしたところ。

・ また、避難所における無線LANによるインターネット利用環境の整備等が情報流通の重要な手段を提供しているところ。

■  住民生活を支える各種情報のデジタル化の重要性 ・ 震災・津波の影響により、紙のカルテが流出・毀損したため、被災者に対する医療の提供に大きな支障を来している。また、教育分野においては、被災地で計50万4千冊の教科書が津波により使用不可能となる等の被害が生じている。

・ このような住民生活を支える各種情報のデジタル化を進めていくことが重要。

■  情報バックアップ・耐災害性強化のためのクラウドコンピューティングの活用の重要性 ・ 宮城県南三陸町では、市庁舎全体が津波により水没したため、電子化された戸籍データが消失し、生活を支える行政手続が困難になるという事態が発生したところ。

・ 電子化されたデータのバックアップを、地理的に離れた場所の耐災害性に優れたデータセンターにおいて保管・処理するクラウドコンピューティングの活用が重要。

Page 8: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

ICT政策の基本的視点 8

①通信インフラ等の耐災害性の強化

②ICTによる地域の「絆」の再生・強化(「共生型ネット社会」の構築)

③ICT利活用による新事業の創出

④ICTによるエネルギー制約克服への貢献(グリーンICT等の推進)

⑤ICT産業の国際競争力の強化(産業空洞化への対応、国際連携・協調の推進)

✔ 冗長性のある有機的なネットワーク連携により、耐災害性に優れた新たな国土(例えば、「コンパクトシティ」 が有機的にネットワークで結ばれている国土)の形成を実現

✔ インターネットの持つソーシャルメディアとしての機能等を活用しつつ、「共生型ネット社会」(ネットを通じた コミュニケーションを深めることにより、距離等の制約を超えて人と人のつながりが深くなる社会)の構築

✔ 被災地の農林水産業の復興、行政・医療・教育等の公的サービスの瞬断なき提供を実現 ✔ ICT利活用人材の育成、アクセシビリティの向上に資するユニバーサルデザインの実現、情報セキュ

リティ の向上等の共通基盤の整備

✔ 中期的な電力需給の逼迫や環境負荷の低減への対応に向けたICTの活用として、日本の生産力を最大限 維持していくためのグリーンICT等の推進

✔ サービスや事業活動のグローバル化に対応しつつ、産業の空洞化を防ぐとともに、アジアの成長を取り込ん だICT産業の復興を実現

Page 9: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

地方自治体の構築したブロードバンド基盤等の被害状況

●   平成 23 年 6月 30 日時点で、被災 3 県のうち少なくとも 23市町村※において、公設の情報通信基盤(ブロードバンド、ケーブルテレビ、イントラネット等)が損壊。

 

<宮城県の被災状況 (平成 23 年 6月 30 日時点で把握できているもの)>

:公設の情報通信基盤が被災した市町村

  ※  岩手県 久慈市、野田村、普代村、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市、一関市、洋野町、宮古市、山田町    宮城県 気仙沼市、石巻市、塩竃市、山元町、東松島市、南三陸町    福島県 新地町、相馬市、南相馬市、浪江町、いわき市、国見町

気仙沼市

●地域イントラネット ・伝送路破壊箇所 多数●ケーブルテレビ ・伝送路破壊箇所 多数 ・施設損壊 多数

●地域イントラネット ・伝送路破壊箇所 約 70km ・3つの拠点施設で機器全壊 ・約 30 の収容施設で機器全壊

石巻市

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Page 10: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

主なIXの状況

NSPIXP  (Network Service Provider Internet eXchange Point)    WIDE   Projectが運営する IX

JPIX  (Japan Internet eXchange)     日本インターネットエクスチェンジ株式会社が運営する IX    1997年 7月に旧 KDDを中心に設立

JPNAP (Japan Network Access Point)     インターネットマルチフィード株式会社が運営する IX    1997年 9月に NTTグループと IIJを中心に設立

BBIX     BBIX株式会社が運営する IX    2003年 6月にソフトバンクグループが設立

※  IX (Internet eXchange):インターネット接続事業者間を相互接続する相互接続点

  dix-ie (distributed ix in edo 旧 NSPIXP2)  1996年WIDEプロジェクトにより設置さ

れた実験用 IX

  jpix大手町  1997年 JPIX(株)により設置された IX

  JPNAP東京Ⅰ  2001年インターネットマルチフィード

(株)により設置された IX  JPNAP東京Ⅱ  2008年インターネットマルチフィード

(株)により設置された IX

  BBIX東京  2003年 BBIX(株)により設置された IX  BBIX東京第 2  2006年 BBIX(株)により設置された IX

東京

  NSPIXP3  1997年WIDEプロジェクトにより設置さ

れた実験用 IX

  jpix大阪  2002年 JPIX(株)が新たに大阪に設置

した IX

  JPNAP大阪  2002年インターネットマルチフィード

(株)により設置された IX

  BBIX大阪      2004年 BBIX(株)により設置され

た IX

大阪

  BBIX沖縄      2006年 BBIX(株)により設置された IX

沖縄

  jpix名古屋  2001年 KMN(株)により設置された IX

  BBIX名古屋      2005年 BBIX(株)により設置され

た IX

名古屋

  BBIX福岡      2004年 BBIX(株)により設置された IX

福岡

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Page 11: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

公的機関におけるミラーリング事例

●   政府、電力会社などの公的機関のサイトへのアクセス集中により情報を得られない事態を回避するため、ミラーリングを行った事例がある。

●   政府、電力会社などの公的機関のサイトへのアクセス集中により情報を得られない事態を回避するため、ミラーリングを行った事例がある。

【参考】 文部科学省ウェブページ  http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303723.htm

【参考】 経済産業省ウェブページ  http://www.meti.go.jp/earthquake/touhoku_epco/index.html

アクセス集中への対策

アクセス集中への対策

【参考】 東京電力ウェブページ  http://www.tepco.co.jp/keikakuteiden/kensaku-j.html

アクセス集中への対策

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Page 12: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

  公的機関によるソーシャルメディア等インターネットの活用状況

●   各府省庁は、情報発信の強化や、情報を必要とする多くの国民にいち早く発信を行うため、ツイッター等のソーシャルメディアを活用している。

●   国、地方公共団体等におけるソーシャルメディアの利用が増加していることを受け、ソーシャルメディアを使った情報発信を行う際の留意事項、対応の指針をまとめ、指針として公表。

   「国、地方公共団体等公共機関における民間ソーシャルメディアを活用した情報発信についての指針」   平成23年4月5日内閣官房(情報セキュリティセンター、 IT担当室)、総務省、経済産業省

●   各府省庁は、情報発信の強化や、情報を必要とする多くの国民にいち早く発信を行うため、ツイッター等のソーシャルメディアを活用している。

●   国、地方公共団体等におけるソーシャルメディアの利用が増加していることを受け、ソーシャルメディアを使った情報発信を行う際の留意事項、対応の指針をまとめ、指針として公表。

   「国、地方公共団体等公共機関における民間ソーシャルメディアを活用した情報発信についての指針」   平成23年4月5日内閣官房(情報セキュリティセンター、 IT担当室)、総務省、経済産業省

高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部電子行政に関するタスクフォース第14回会合資料1をもとに作成

80

100

120

140

160

94

101

106 108113

121

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行政機関のツイッターアカウント数の推移(経済産業省調べ)

ツイッターによる情報発信例(東日本大震災発生時)

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Page 13: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

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■  sinsai.info  ・ 建物レベルで、被災地情報(避難所、物資、消息、インフラ)が閲覧可能。

・ 主な使用データ提供元   -国土地理院

■  自動車運行実績情報マップ ・ 被災地域内での移動の参考となる情報を提供。・ 主な使用データ提供元 -本田技研工業株式会社(インターナビ・プレミアムクラブ

 -パイオニア株式会社(スマートループ渋滞情報)

提供者: (社 )オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン参考 URL:  http://www.sinsai.info/ushahidi/

提供者: Google参考 URL: http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_traffic.html

Page 14: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

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■  子どもの学び支援ポータルサイト ・ 被災児童、生徒を効率的に支援するために、支援の要請・提供に関する声を収集し、マッチングを図るサイ

トを構築。

・ 支援の要請の実現状況については、地図上に表示。

提供者:文部科学省参考 URL:  http://manabishien.mext.go.jp/

【「子どもの学び支援ポータルサイト」 トップページ】 【「子どもの学び支援ポータルサイト」支援の要請マップ】

Page 15: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

コンテンツ等レイヤー

コンテンツ等レイヤー

プラットフォームレイヤー

プラットフォームレイヤー

ネットワークレイヤー

ネットワークレイヤー

端末レイヤー端末

レイヤー

(IP化を軸とする通信・放送の融合・連携の進展)(M2M通信の普及)

(有線・無線ネットワークの有機的連携)

(IP化を軸とする通信・放送の融合・連携の進展)(M2M通信の普及)

(有線・無線ネットワークの有機的連携)

(端末・ネットワーク間の紐帯関係の緩和)(オープンソースOS等の普及)

(端末・ネットワーク間の紐帯関係の緩和)(オープンソースOS等の普及)

クラウドサービスの活用(クラウド間連携を含む)

情報流通連携基盤(プラットフォーム)

(例)➤APIの標準化➤ データ様式の連携➤認証・課金機能等の連携➤個人情報の取扱に関する ルールの整合性確保

レイヤー

間のインター

フェー

スのオー

プン化

標準化

情報(コンテンツ)

マッシュアップ(組み合わせて利用)

15

デジタルデータの

蓄積保存による耐災害性の強化

情報連携による需要と供給の

マッチングが可能

ビッグデータを活用した情報解析で被災地の状況把握

が可能

情報の「見える化」や「統合化」

によるニーズ把握が可能

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Page 16: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

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被災自治体(県)

支援自治体

NPO等の民間部門

➤ 官民情報連携基盤:被災自治体を中心に関係者の情報連携を円滑にする仕組み➤ 国の役割:被災自治体・政府・民間の情報連携の促進(ファシリテータとしての役割)➤ アウトカム目標:「情報連携の手順の確立」&「各システムに実装すべき項目の洗い出し」

Page 17: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

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自治体内情報連携基盤 医療情報連携基盤 広域官民情報連携基盤

自治体クラウド

被災医療健康情報(携帯電話でアクセス) 医療クラウド

(電子カルテ、医療サービス需給マッチング)

政府(情報連携支援)

政府情報のデジタル提供(オープンガバメント)

分散した被災者との情報共有基盤

被災地の情報発信(要支援情報の提供)

需給マッチングシステム

(情報のフィルタリングシステム)

被災情報の集約化

海外情報発信 国内情報発信

支援自治体との情報連携

NPO活動クラウド

リアルタイムベースの行政情報

復旧復興プロセスの「見える化」

県・地方自治体への必要な支援

(各府省の連携)

金融機関システム(一時金、義援金、保険金等)

デジタルサイネージ等を活用した避難所情報連携システム

Page 18: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

健康情報活用基盤(日本版EHR)のイメージ

登録

登録

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保存

閲覧

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健康情報活用基盤

個人 保健師保健相談センター地域包括支援センター

健診結果等

日々の健康記録(体重、腹囲、血圧等の身体記録 )

保健師

日常の健康情報 健診情報調剤情報診療情報

救急隊員 医師会歯科医師会薬剤師会

匿名化

市役所

安全性を確保した基盤安全性を確保した基盤

診療情報

医師

調剤情報

薬剤師

医師(医師会)

地域の医療機関/調剤薬局との情報連携

医師

○過去の診療内容に基づいた医療機関間における継続的な医療の実施、重複検査の回避 等○ 生活習慣病予防等、医療費削減への寄与○ 匿 名化された健康情報の疫学的活用○ 日々の健康管理による、個人の健康増進への貢献

具体的効果

健康情報の疫学的活用健康情報の疫学的活用

※EHR( Electronic Health Record ):個人が自らの医療・健康情報(診療情報・健診情報等)を「生涯にわたって」電子的に管理・活用できる仕組み

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Page 19: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

具体的施策① 19

①①通信インフラ等の耐災害性の強化・再構築通信インフラ等の耐災害性の強化・再構築

✔ 重層的な情報通信ネットワークの構築(1つの情報通信網が途絶しても、他の情報通信網を介して災害情報等の伝達が 可能となる防災無線、通信網、放送網等を連携させる仕組みの構築)

✔ IX機能やデータセンタの地域分散化、衛星インターネットと固定・移動通信ネットワークを組み合わせた網構築、通信途絶時 のメッシュ型無線LAN網による応急復旧等の推進

✔ 津波等による地域住民情報の消失を防ぐとともに、低コストで迅速な行政機能の復旧を可能とするための自治体クラ ウドの構築の推進   

✔ アクセス集中を回避するための公的機関によるミラーリング、クラウドの活用等の促進(手順等の確立・共有化) ✔ 迅速かつ適切に災害情報を伝達するための公的機関によるソーシャルメディア等インターネットの活用の促進

(ガイドライン の充実化)

✔ 自治体等の情報を集約し、多様なメディアに提供可能な基盤の普及推進(安心 安全公共コモンズ・ ) ✔ 高齢者等のICTリテラシーの向上、高齢者等にとって使い勝手のよいサービス等の開発の促進(疎開先の住民に

向け て生活情報等をインターネットを介して発信し、容易に地元情報にアクセス可能な仕組みの構築)

✔ 遠隔医療等による広域医療連携、携帯端末などから診療・調剤情報等への参照を可能とする医療クラウド(日本版EHR)、 医療情報等の電子化の推進、これらを支える安全かつ最適な通信ネットワークの仕組みの確立

✔ ICT人材の定着を希望する地域と、地域への貢献を希望するICT人材をマッチングさせる仕組みの創設、地域から の情報発信を行う人材等の活用による地域における「共助」の仕組みの形成

②②冗長性の高い情報提供基盤の構築冗長性の高い情報提供基盤の構築

Page 20: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

■  実質GDP成長に対するICT産業の寄与率■  主な産業の名目国内生産額( 2008

年)ICT産業96.5兆円

9.6%

(%)

(年)

5年間の平均寄与率は38%

ICT産業の日本経済への貢献

● ICT産業は、全産業の名目国内生産額合計の約1割を占める我が国最大の産業。● 我が国の実質GDP成長の約3分の1をICT産業がけん引。

● ICT産業は、全産業の名目国内生産額合計の約1割を占める我が国最大の産業。● 我が国の実質GDP成長の約3分の1をICT産業がけん引。

【出典】  総務省「ICTの経済分析に関する調査」(平成 22年)

20

Page 21: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

■  東日本大震災による民間企業の資本設備損害額と復興投資の経済波及効果 資本設備損害額 復興投資の経済波及効果(GDP) 復興投資の経済波及効果(雇用者)

うちICT関連 2.5兆円

うちICT関連 1.6兆円

うちICT関連 20.1万人

■  復興投資1兆円当たりの経済波及効果 GDP 雇用者

0.91兆円

0.85兆円

0.81兆円

11.3万人14.0

万人10.2

万人(兆円)

(万人)

※ 内閣府試算での被害額が16兆円の場合を前提として試算。※ 「復興投資の経済波及効果」とは、損害額に相当する復興投資を行った場合の経済波及効果をいう。※ 「ICT関連」とは、ICT産業の一般資本設備と全産業の情報資本設備の合計を指す。

復興に当たってのICT投資による経済効果

【出典】  (株)情報通信総合研究所調査( 2011年 5月 30日、 6月 7日)

全産業 9.0兆円 全産業 6.9兆円 全産業 94.7万人

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Page 22: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

具体的施策② 22

③③スマート・クラウド戦略の推進スマート・クラウド戦略の推進

✔ 「ジャパン クラウド コンソーシアム ・ ・ (JCC)」におけるクラウドサービス普及に向けた取組の積極的な支援 ✔ 被災地企業等のクラウドサービス導入に対する助言等の支援による復旧 復興プロセスの加速化、・ 情報システムの

耐災 害性や情報連携の強化等の推進

✔ 「ASP SaaS利用促進協議会 ・ (ASPIC)」を通じたクラウドサービス等の提供者及び利用者に対するガイドライン策定 等の推進

✔ いわゆる「ビッグデータ」の解析等の効率的な実施やクラウド間の連携強化を実現するための研究開発の促進、クラウド間の 円滑なデータ流通を可能とするための標準化活動等を行う「グローバルクラウド基盤連携技術フォーラム (GICTF)」等の支援

④④テレワークの推進によるBCP強化・雇用創出テレワークの推進によるBCP強化・雇用創出

✔ テレワーク導入によるBCP・節電などの具体的な効果 事例の収集 周知・ ・ ✔ テレワークシステムの体系化、運用規程等の整備、導入等に係る人的支援の仕組みの構築 ✔ 被災地外の仕事をテレワークを通じて被災地につなぐことによる雇用創出に向けた取り組みの実施

⑤⑤「情報の利活用」の積極的推進「情報の利活用」の積極的推進

✔ 主体、分野・領域に閉じない情報の流通・連携を図るための「情報流通連携基盤」(各プラットフォーム間のAPIの標準化、 データ様式等の連携、認証 課金機能等の連携・ 、クラウド事業者の遵守事項のガイドライン化等の汎用性のある技術・運用 ルール、情報セキュリティ、ICT人材等による共通基盤)の実現の推進

✔ 国等が保有する災害関連情報等の復旧関連データのデジタルフォーマット(XML、CSV等)による公開の促進等   ⑥⑥東北地方における新たなICT拠点の創造東北地方における新たなICT拠点の創造

✔ テレワークを活用したソフトウェア開発拠点の整備、東北地方への研究開発及び実証拠点の誘致等   

この部分はのちほどご説明します

Page 23: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

■  東北地方は、我が国有数の電気通信分野の研究拠点としての歴史を持つ。

■  東北大学では、 1935年に電気通信研究所を設置するなど、電気通信分野の先駆的研究の重点化に戦前から組織的に取り組んでおり、多数の研究成果を上げている。

    (成果の例) ・テレビの受信用に使用されている八木・宇田アンテナ           ・電子レンジに使用されているマグネトロン           ・光通信の 3要素(発光素子、光伝送路、受光素子)、            増幅器の開発等、光ファイバ通信の基礎を確立

■  このような東北地方の強みを復興に当たって最大限に 活かすことが必要。

23

① 東北地方におけるICT拠点の集積化・地域からのイノベーション創出 東北大学を中心とするICT研究の重要拠点という強みを活かし、情報通信技術の開発・実証拠点の整備、東北地方への国内・海外研究開発拠点の誘致など、ICT産業の開発拠点の集積化を図る。このため、研究開発用施設整備費用に対する支援や進出企業に対する税制上の優遇、競争的資金制度におけるインセンティブ付与等の支援策を実施。

② 電波を利用した新たな事業の創出 ホワイトスペースやセンサーネットワークなどの新たな無線技術の活用や、新たな無線システムの有効性を検証するテストベッドの構築等により、被災地の活性化、情報通信基盤の確立、魅力あるまちづくり等を推進。

施策例施策例

課 題課 題

東北大学電気通信研究所

東北工業大学工学部

仙台工業高等専門学校 日本に 3校しか存在しない 電波高専の 1つ

会津大学

日本大学工学部

福島工業高等専門学校

<被災地におけるICT研究拠点等>

岩手大学工学部

岩手県立大学ソフトウェア情報学部

一関工業高等専門学校

岩手県地域連携研究センター

いわき明星大学科学技術部

石巻専修大学理工学部

東北学院大学工学部

八戸工業大学工学部

八戸工業高等専門学校

弘前大学工学部

青森大学ソフトウェア情報学部

Page 24: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

ICTの利活用を阻む規制・制度の例①○遠隔医療

・ 医師法第 20条において対面診療が原則とされており、通知で、遠隔医療が可能なものとして、7つの疾病等のみが列挙

・ 遠隔医療システムの導入に見合う報酬がなく、また、専門医が現場の医師を支援する場合、サポートする側の専門医に対する報酬がない安全性・有効性等が認められた遠隔医療技術につい

て適用範囲を拡大するとともに、診療報酬を見直し報酬なし報酬あり 改善 報酬あり

診療サポート

【医師法に関する局長通知(厚生労働省)】

○処方箋の電子化・ e文書法の適用対象外であり、処方箋の電磁的な保存等ができない遠隔医療とともに、病院等に行かずに処方箋の申請や受領が可能となり、患者の利便性の向上及び業務の効率化

【 e 文書法(内閣官房)・局長通知(厚生労働省)】

書面で発行

電子的に発行

処方情報 の確認

書面を 確認

改善

【日本経団連(情報化部会)、JEITA、CIAJ等】

【日本経団連(情報化部会)、JEITA、CIAJ等】

遠隔画像診断

2疾病(癌等)を追加し、例示に過ぎない旨を明確化等。

処方箋発行に係る考え方について、平成 23 年度中に結論。

※平成 23 年3月に局長通知を改正済み。安全性等のエビデンスについて、診療報酬は引続き検討。

24

一部措置済み ○ デジタル教科書・ 「教科書の発行に関する臨時措置法」に基づく、紙の教科書を前提とした制度

 (教科書の表紙には「教科書」の文字を、末尾には、印刷者の氏名住所及び印刷の年月日を記載しなければならない) 教科書の電子化の促進による協働教育の実現

改善

紙の教科書 デジタル教科書

【教科書の発行に関する臨時措置法等(文部科学省)】

【日本経団連(情報化部会)等】

検定制度、無償給与制度等の教科書制度全般の法改正 や著作権制度の課題について、平成 23 年度以降検討開始。

○学校備付けの表簿【学校教育法施行規則(文部科学省)】・ 「学校において備えなければならない表簿」として、

指導要 録 や学校に関係ある法令等が指定クラウド上に各種表簿を置くことにより、業務の効率化

【日本経団連(情報化部会)等】

現行法令においても、学校「として」備えればよく、ASPサービス等の活用が可能。技術的課題(認証基盤等)の基本的な考え方を平成 23 年度中周知。

事実誤認と判明

学校に指導要録 等の備え置きが必要

学校に指導要録 等の備え置きが不要

改善

Page 25: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

○ 匿 名化された統計情報の利用・ 統計法において、学術研究の発展に資すると認める場合等のみ、 匿 名データの提供ができると規定行政機関が保有する統計情報について、プライバシー 保護や個人情報保護の観点も踏まえつつ、利活用を促進することにより、新しい情報提供サービス産業等を創出

学術研究のみ

改善

新産業の創出

匿 名化された統計情報

【統計法(総務省)】

【日本経団連(情報化部会)等】

学術研究の発展等以外の目的への拡大等について、  平成 23 年度中に結論。

25ICTの利活用を阻む規制・制度の例②○戸籍の保存

・ 正本は市役所又は町村役場に、副本は法務局に保存しなければならない

クラウド上に戸籍を置くことにより、行政コストの低減

【戸籍法(法務省)】

【NTT西等】

現行法令においても、一定要件(情報保全のための適切な対応等)を満たせば、 ASPサービス等の活用による戸籍の庁舎外での管理が可能。※事実誤認として判明。

事実誤認と判明

改善

庁舎内で戸籍簿等を管理庁舎外で戸籍データを管理

○戸籍関係証明書のコンビニ交付 

本籍地以外の市区町村での戸籍関係証明書の交付を可能とすることで、住民の利便性を向上コンビニでの戸籍関係証明書の交付サービスについて、費用対効果等を踏まえつつ、制度面、技術面の課題について検討

・ 戸籍関係証明書については本籍地以外の市区町村で  交付を受けることができない。

本籍地市区町村

他の市区町村のコンビニ

改善本籍地市区町村

住基カード

【日本経団連(情報化部会)、JEITA、CIAJ等】

○公的個人認証サービス

・ 対象が行政手続等とされており、民間サービスにおける個人認証に利用できない安全性・信頼性の高い公的個人認証サービスの民間へ

の開放により、利用者の利便性を向上

【電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律(総務省)】

【日本経団連(情報化部会)、JEITA、CIAJ等】社会保障・税番号制度及び国民ID制度との整合性を図り、制度改正等。

行政機関等

改善

民間事業者

住基カード

【日本経団連(情報化部会)等】

Page 26: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

具体的施策③ 26

⑦⑦電波を利用した新事業の創出電波を利用した新事業の創出

✔ ホワイトスペースやセンサーネットワーク等の新たな無線技術の活用による地域の安心 安全の確保等・ ✔ 緊急警報をあらゆる情報通信手段を通じて、確実な警報伝達を可能とするための防災行政無線システムの高度化 ✔ 災害に強い無線通信技術の開発、技術検証基盤の構築の推進(通信途絶時でも可搬型高機能無線局が自律的にネッ

ト ワークを構成する技術開発の推進、様々なワイヤレスネットワークを災害時の通信代替手段として利活用できるブロードバンド ワイヤレステストベッドの構築等)⑧⑧ICT利活用推進のための環境整備ICT利活用推進のための環境整備

✔ ICTの利活用を阻む規制・制度の見直し(非常時におけるICT利活用による減災等の観点から、行政・医療・教育  等の公的サービスの提供におけるICTの利活用や分野・領域横断的な情報の利活用を阻害している規制等の運用の明確化等)

✔ 利用者本位のサービス等の開発を含むアクセシビリティ等の向上(障がい者 高齢者等の・ 全ての人のためのユニバーサ ルデザインの実現、認証手段の多様化のための携帯端末等を媒体とした電子行政サービスへのアクセシビリティの向上)

✔ 「情報活用人材」(産学連携や人材相互交流の強化、CIOの確保育成、必要な情報活用能力の定義化・育成プログラ ムの構築)、高度ICT利活用人材の育成

✔ 情報セキュリティの強化(地域コミュニティの支援、サポーター育成、マッチングシステム、見守りセンター等)

⑨⑨ICTによるエネルギー制約克服への貢献ICTによるエネルギー制約克服への貢献

✔ 需要家側における消費電力の「見える化」(HEMSとスマートメータ等の連携にむけた標準仕様化)等の推進 ✔ 需要家の承諾を前提とした、消費電力データを活用したクラウドサービスの提供、アプリケーションの活用等の促

進、 スマートメータの先行的・試行的導入による電気予報のリアルタイム化の検討

✔ スマートメータから収集された消費電力に関するストリーミングデータのクラウドによる処理のためのセキュリティ基準の  策定等の推進

✔ 省エネ 環境負荷低減の・ ベストプラクティスモデル及び環境影響評価手法の確立等の推進 ✔ データセンタのグリーン化、通信ネットワークのグリーン化のための研究開発等の推進 ✔ HEMSの導入等による環境に優しいまちづくりのための取組の推進

Page 27: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

平成23年度第3次補正予算の主な検討事項( ICT 関連) 27

●情報通信基盤災害復旧事業費補助金

  東日本大震災により被災した地域の情報通信基盤の復旧事業に対する補助

●被災3県の地デジ完全移行延期対策

 アナログ放送停波を延期した東北3県(岩手、宮城、福島)において、地上デジタル放送の受信環境を早急に整備するための相談体制の強化、共聴施設等への技術支援等

●被災地域情報化推進事業

 東日本大震災で被災した地方公共団体が抱える行政課題について、 ICTを活用して効率的・効果的に解決する取り組みへの支援(東北メディカル・メガバンク、自治体クラウド等)

●情報通信ネットワークの耐災害性強化のための研究開発

 東北地方への研究開発拠点の整備(試験・検証・評価の設備整備)及び当該拠点を活用した災害時における携帯電話の輻輳 (混雑 )を軽減するための通信技術や災害により損壊した通信インフラが自律的に復旧して公共施設等をつなぐための無線技術の研究開発・実証実験

                                                           等

Page 28: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

震災復興と ICT の役割 28

□  情報流通連携基盤の重要性

□  スマートグリッドと ICT

□  スマートクラウド戦略

□   ICT分野の国際競争力の強化□  ブロードバンド事業モデルの変化

  

Page 29: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

スマートグリッドとは

機器の消費電力特性抽出等により電力の流れを情報化し(電力 ×ICT)、  ①電力使用量の「見える化」  ②電力需要に対応した「デマンドレスポンス」  ③トータルの電力使用量を地域レベルで最適制御(「マイクログリッド」) 等を実現

家庭

地域レベルでのエネルギー最適割当

地域

電気自動車

太陽電池パネル

情報の流れ

電力の流れ

情報・電力の流れ

電力データ収集 ・サーバ データベース

直交変換 /電力流制御

1067 1073 1012 1023 968 983 2148 1690 1505 1578 1653 1648 1581 1565 1539 1508 1504 1612 1678 1486 1473 1504 1672 1593 1522 1495 1507 1440 1325 1287 1430 1326

26565

21378

16643

2768524548

21234

245472174023140

1801021385

23698 2567028831

26040 2700530603

35155

29106

24769 25048

2995926624

3385330604

28420 268573139531279 30001 3153929963

27 27 27 27 26

28 28 27 27 27 26 2624 23

2423

24 2423 23 23 23

2223 24 24

23 2224

2122

24

0

5000

10000

15000

20000

25000

30000

35000

40000

11/18 11/19 11/2011/21 11/22 11/2311/24 11/25 11/2611/27 11/28 11/30 12/1 12/2 12/3 12/4 12/5 12/6 12/7 12/8 12/9 12/10 12/1112/12 12/13 12/1412/15 12/16 12/1712/18 12/19 12/20 (日付)

Wh( )

0

5

10

15

20

25

30

35℃( )全体

冷蔵庫室温

・電力逼迫時に機器を自動制御 (エアコンの温度を 1度上げるなど)

電力の流れの情報化

地域レベルでの最適制御

(マイクログリッド)

需要家による「デマンドレスポ

ンス」

電力使用量の「見える

化」

スマートグリッド=エネルギー流 ×情報流

電気自動車ビル

スマートメーター

29

Page 30: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

スマートグリッド実現による効果

短期 中期 長期

電力使用量の把握

需要側

・スマートメータによる宅内の電力使用量の見える化

・家電ごとの電力使用量の見える化

・電力逼迫時における家電の自動制御

・電気自動車を蓄電池として活用

余剰電力の活用

供給側

・太陽電池パネルによる 余剰 電力の買い取り

・余剰 電力の地域コミュニティ内での融通送配電網の在り方

に関する検討送配電網の在り方

に関する検討

30

Page 31: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

スマートメーター概要

電力会社スマートメーター

宅内

電力会社のネットワーク蓄電池

メーターの制御

PC

TV

エアコン

HEMS( Home Energy Management 

System )

スマートメーター

ソーラーパネル

燃料電池

電力使用量・逆潮流値等、メーターにより計測されたデータ

ホームディスプレイ

「機器制御」(デマンドレスポン

ス)

電力使用量、料金情報、

契約情報

逆潮流値

「見える化」

31

Page 32: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

■米国では、日本に比べて立ち遅れている送配電網の近代化とスマートグリッドの取り組みが同時並行的に進展■我が国では、 ( 3.11以前)  国内の電力ネットワークは十分にスマート。今後、再生可能エネルギーの導入に伴う、電力の逆潮流対策のツー

ルとして期待 ( 3.11以降)   電力需要が逼迫しており、双方向ネットワークに接続された自律分散型のエネルギー・システムの必要性が顕在

スマートグリッドへの取り組みの必要性

■再生可能エネルギーの普及により需要家側の発電能力の波動性が高まるため、地域内・地域間で電力の融通を行う「マイクログリッド」などを実現することを目的として、スマートグリッドの導入が必要。

■ スマートグリッドの導入により、消費電力の「見える化」、電力逼迫時のピークカット等を行う「デマンドレスポンス」などを実現可能。

■ リアルタイムでの電力消費の計量が可能となるため、時間別課金などのきめ細かい料金プランの導入が可能。

■ スマートグリッド導入の縊路となっているコスト面の問題をクリアするための技術実証を行うことが必要。

    通信プロトコル(通信手順)の標準化等の推進

■ スマートグリッドを経由する情報は、停電時などのイベント情報が突発的に発生する可能性があり、柔軟性の高いネットワークであることが必要。

■サイバー攻撃などを防ぐ必要があることから、高い信頼性をもつネットワークであることが必要。

電力会社のメリット

導入に向けてICT 分野において解決すべき課題

32

Page 33: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

スマートグリッドに関する連携体制

スマートグリッド及びこれを活用したサービス等を含む社会システム (スマートコミュニティ)としての検討を行うため、関係省庁・機関による連携体制を確立。

経済産業省

総務省(通信)

国土交通省(電気自動車、エコ住

宅)

農林水産省(バイオマス) 環境省

通信インターフェイスSWG

総務省と経済産業省が共同で参加・企画委員会

総務会

幹事会社伊藤忠商事(株)、東京ガス(株)、東京電力(株)、トヨタ自動車(株)、日揮(株)、パナソニック(株)、(株)日立製作所、三菱電機(株)

会長会社(株)東芝

事務局独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

国際標準化WG

スマートコミュニティ・アライアンス( 2010 年 4 月設立)

※4つのWGを設置 ※5つの SWGを設置

次世代エネルギー・社会システム実証関係省庁連絡会議( 2010 年 1 月設立)

※ 事務局:経済産業省資源エネルギー庁各省庁におけるスマートグリッド関連予算等の情報共有や、実証地域等についての調整等を実施

文部科学省 内閣官房地域活性化統合事務局

国家戦略室

33

Page 34: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

環境クラウド環境クラウド

宅内ネットワーク

近隣ネットワーク

最先端のICTを利用し、地域特性に合わせたICTシステム基盤の構築・実証、必要な通信の技術基準確立、通信基盤等の標準化を推進。 ( H21 年度 2次補正予算: 約 89億円)最先端のICTを利用し、地域特性に合わせたICTシステム基盤の構築・実証、必要な通信の技術基準確立、通信基盤等の標準化を推進。 ( H21 年度 2次補正予算: 約 89億円)

環境クラウドにおけるデータ管理やセキュリティの課題を検証

地域の特性に合った地産地消モデルを実証

無線システムの技術実証( Wimax 、ホワイトスペース等)

広域ネットワーク

総務省における取組

通信プロトコル(通信手順)の標準化

(家電、センサー、EV等との接続)

34

Page 35: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

例:福岡県北九州市における地域実証

< 期待される成果> ①ICT によりエネルギーの見える化システムを構築することによる CO2排出量削減のベストプラクティスモ

デル        ②スマートネットワークの技術仕様(信頼性、安定性、セキュリティ要件、データ容量、オープンなプラッ

トフォーム仕様)        ③当該技術仕様をもとにした標準モデルを国内他地域へ展開促進。

< 期待される成果> ①ICT によりエネルギーの見える化システムを構築することによる CO2排出量削減のベストプラクティスモ

デル        ②スマートネットワークの技術仕様(信頼性、安定性、セキュリティ要件、データ容量、オープンなプラッ

トフォーム仕様)        ③当該技術仕様をもとにした標準モデルを国内他地域へ展開促進。

【見える化画面】

電力使用率 多電力使用率 少

【実証イメージ】

【実証期間: 2010 年 11 月~ 2011 年 3月】

実証におけるCO2削減効果:18.3%

35

Page 36: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

・環境クラウドサービスの利活用面・ビジネス面の課題に関する検討を行うため、「環境クラウドビジネス推進タスクフォース」を 2011 年1 月に設置。(総務省はオブザーバ参加)

・本タスクフォースの提案等を踏まえ、「 IPv6環境クラウドサービスの構築・運用ガイドライン」を2011 年夏頃を目途に公表予定。

・環境クラウドサービスの利活用面・ビジネス面の課題に関する検討を行うため、「環境クラウドビジネス推進タスクフォース」を 2011 年1 月に設置。(総務省はオブザーバ参加)

・本タスクフォースの提案等を踏まえ、「 IPv6環境クラウドサービスの構築・運用ガイドライン」を2011 年夏頃を目途に公表予定。

・得られたベストプラクティスモデルをまとめ、他の同様の地域や各省連携の取組に展開するとともに、それらの地域を支援。

・得られたCO2削減量の評価手法等について、グリーン ICT 推進事業により一部地域で継続実証し、 ITU等での標準化を実施。その他の地域についても、事業者主体によるさらなる実証を展開。

・得られたベストプラクティスモデルをまとめ、他の同様の地域や各省連携の取組に展開するとともに、それらの地域を支援。

・得られたCO2削減量の評価手法等について、グリーン ICT 推進事業により一部地域で継続実証し、 ITU等での標準化を実施。その他の地域についても、事業者主体によるさらなる実証を展開。

・ ITU にスマートグリッドの検討を行う専門グループを 2010 年 5 月に設置。

・ IEEE等で、スマートメータ等の技術規格の標準化を実施。

・上記の標準化活動を実施するため、「 ICT 国際標準化推進会議」を 2011 年 1月設置。

・上記推進会議の結果をスマートコミュニティ・アライアンスで経産省と共同で検討し、国際標準化機関に提案。

・ ITU にスマートグリッドの検討を行う専門グループを 2010 年 5 月に設置。

・ IEEE等で、スマートメータ等の技術規格の標準化を実施。

・上記の標準化活動を実施するため、「 ICT 国際標準化推進会議」を 2011 年 1月設置。

・上記推進会議の結果をスマートコミュニティ・アライアンスで経産省と共同で検討し、国際標準化機関に提案。

・ WiMAX等を利用したスマートメータの技術基準について、国際電気通信連合( ITU )、米国電気電子学会( IEEE )等への標準化提案を実施。

・スマートメーター等に利用可能な小電力無線システムの周波数帯として915MHz-928MHz 帯を 2011年中に追加。

・スマートメーターにも利用可能で、広域エリアをカバーできるセンサーネットワーク用に 280MHz帯を追加。

・ WiMAX等を利用したスマートメータの技術基準について、国際電気通信連合( ITU )、米国電気電子学会( IEEE )等への標準化提案を実施。

・スマートメーター等に利用可能な小電力無線システムの周波数帯として915MHz-928MHz 帯を 2011年中に追加。

・スマートメーターにも利用可能で、広域エリアをカバーできるセンサーネットワーク用に 280MHz帯を追加。

地域実証によって得られたモデルの他地域への展開、通信の技術規格の標準化、スマートメータ等への周波数の追加分配等を推進。 

地域実証によって得られたモデルの他地域への展開、通信の技術規格の標準化、スマートメータ等への周波数の追加分配等を推進。 

地産地消モデルの実証新しい無線システムの技術実証

今後の成果展開

通信プロトコルの標準化 環境クラウド

温暖化対策に資する独創性・新規性に富む ICT 分野の研究開発の推進に係る競争的資金により、 2010 年度から 2012 年度までの 3カ年で、 5.8GHz 帯を活用した効率的なワイヤレススマートグリッドを構成するための基盤技術の開発を実施。( 2010-2012   6000 万)

温暖化対策に資する独創性・新規性に富む ICT 分野の研究開発の推進に係る競争的資金により、 2010 年度から 2012 年度までの 3カ年で、 5.8GHz 帯を活用した効率的なワイヤレススマートグリッドを構成するための基盤技術の開発を実施。( 2010-2012   6000 万)

イノベーション創出型研究開発

36

Page 37: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

震災復興と ICT の役割 37

□  情報流通連携基盤の重要性

□  スマートグリッドと ICT

□  スマートクラウド戦略

□   ICT分野の国際競争力の強化□  ブロードバンド事業モデルの変化

  

Page 38: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

ブロードバンド基盤の整備状況

ブロードバンド

超高速ブロードバンド

2008 年 3 月末

ブロードバンドの整備状況(サービスエリアの世帯カバー率推計)

95.2 %( 4,863万世

帯)83.5 %

( 4,268万世帯)

2007 年 3 月末

98.3 %( 5,083万世

帯)86.5 %

( 4,471万世帯)

98.8 %( 5,225万世

帯)90.1 %

( 4,765万世帯)

2009 年 3 月末【出典】 総務省調査

99.1 %( 5,239万世

帯)91.6 %

( 4,845万世帯)

2010 年 3 月末

ブロードバンドサービスを

全世帯において利用

ブロードバンドサービスを

全世帯において利用

2015年度末目標

(平成 28 年 3月末)

光ファイバ( FTTH )○ 加入契約数 : 2,024光ファイバ( FTTH )○ 加入契約数 : 2,024

無線( FWA 、 BWA )○ 加入契約数 : 82無線( FWA 、 BWA )○ 加入契約数 : 82

ケーブルインターネット※

○ 加入契約数 : 567ケーブルインターネット※

○ 加入契約数 : 567

DSL○ 加入契約数 : 820DSL○ 加入契約数 : 820

ブロードバンド加入契約数の推移ブロードバンド加入契約数の推移 (( 11.311.3末現在、単位末現在、単位 :: 万契約)万契約)

計 3,496万加入

※ 2010 年(平成 22 年) 3月末より、一部事業者で集計方法に変更が生じています。【出典】  総務省 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表

38

Page 39: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

(百万加入)

IMT-2000(3G+

LTE)

99.0 %

携帯電話加入数の推移2011年 6 月末現在 加入数・携帯電話 : 約 12,125万加入・ IMT-2000(3G)      : 約 12,003万加入・ IMT-2000(LTE)     : 約 12.1万加入

2011年 6 月末現在 加入数・携帯電話 : 約 12,125万加入・ IMT-2000(3G)      : 約 12,003万加入・ IMT-2000(LTE)     : 約 12.1万加入

2001年IMT-2000サービス開始2001年IMT-2000サービス開始

(年度末)

1996 1998 2000 2002 2004

2011.6 2006 2008

2010年 12月LTEサービス開始2010年 12月LTEサービス開始

2010【出典】 社団法人電気通信事業者協会 [TCA]調べ

39

Page 40: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

クラウドサービスの普及に向けた基本的考え方

利用者が必要なコンピュータ資源を「必要な時に、必要な量だけ」サービスとして利用可能。

利用者が必要なコンピュータ資源を「必要な時に、必要な量だけ」サービスとして利用可能。

クラウドサービス(クラウドコンピューティング技術を活用したサービス)

クラウドサービス(クラウドコンピューティング技術を活用したサービス)

■行政・医療・教育・農林水産業等の分野におけるICT利活用の立ち遅れ

■ クラウドサービスの普及によるICTの徹底的利活用が必要

■行政・医療・教育・農林水産業等の分野におけるICT利活用の立ち遅れ

■ クラウドサービスの普及によるICTの徹底的利活用が必要

ICT利活用の遅れICT利活用の遅れ

■ クラウドサービスの利活用を図る上で、我が国は世界的に見て最適のネットワーク(ブロードバンド)環境

■ クラウドサービスの利活用を図る上で、我が国は世界的に見て最適のネットワーク(ブロードバンド)環境

世界最先端のネットワーク環境世界最先端のネットワーク環境

企業や産業の枠を越えて、社会システム全体として、膨大な情報・知識の共有を図ることができる

次世代のクラウドサービス(スマート・クラウドサービス)の開発・普及によるICTの利活用の徹底を実現。

企業や産業の枠を越えて、社会システム全体として、膨大な情報・知識の共有を図ることができる

次世代のクラウドサービス(スマート・クラウドサービス)の開発・普及によるICTの利活用の徹底を実現。

スマート・クラウドサービススマート・クラウドサービス

産業の枠を越えた効率化の実現

産業の枠を越えた効率化の実現

社会インフラの高度化の実現

社会インフラの高度化の実現

環境負荷の軽減環境負荷の軽減 企業のグローバル展開の促進

企業のグローバル展開の促進

40

Page 41: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

クラウドサービスの普及を図るべき分野

クラウドサービスの普及を図るべき分野

・クラウドサービスの普及促進と

これを阻む制度的要因の除去・安心にクラウドサービスを利用可能な環境整備

・国際的なルール作り等

・クラウドサービスの普及促進と

これを阻む制度的要因の除去・安心にクラウドサービスを利用可能な環境整備

・国際的なルール作り等

・クラウドサービスを活用した社会システム全体の効率化、高付加価値化等(スマート・グリッド、次世代ITS、IPv6広域センサーネット、橋梁管理、空間コード等)

・クラウドサービスを活用した社会システム全体の効率化、高付加価値化等(スマート・グリッド、次世代ITS、IPv6広域センサーネット、橋梁管理、空間コード等)

・クラウドサービスを活用した事業の効率化、低廉な新事業の立ち上げ等を通じた地域経済の活性化

・クラウドサービスを活用した事業の効率化、低廉な新事業の立ち上げ等を通じた地域経済の活性化

医療、教育、農林水産業におけるICTの利活用の徹底

医療、教育、農林水産業におけるICTの利活用の徹底

スマートクラウド基盤の構築による社会インフラの高度化スマートクラウド基盤の構築による社会インフラの高度化

中小企業・ベンチャー企業等中小企業・ベンチャー企業等

(例)■ 医療クラウド:医療情報の蓄積を通じ

た新薬の開発や新たな治療法の確立、

  緊急医療体制の確立 等■ 教育クラウド:教育手法とその効果に

関する大量の情報から、効果的な教育手法の開発、デジタル教材の全国提供、校務活動の負担軽減 等

■ 農業クラウド:農業従事者のノウハウを蓄積し、新たに農業に参入する従事者が活用 等

■ 地域クラウド:地方の公共サービスの重要な担い手であるNPO法人等が利用可能な「NPOとクラウド」の構築支援 等

(例)■ リアルタイムの膨大なストリー

ムデータを統合化し、情報流、物流、金融流、エネルギー流等を最適制御する「スマート・クラウド」基盤の構築

(例)■ 中小企業なプラットフォーム:

地域を越えた中小企業等によるクラウド上での協働を可能とするマッチング機能等の提供

■ クラウドを活用したサプライチェーンの効率化を通じた物流の効率化

クラウドサービスの普及を図るべき分野

41

Page 42: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

国際的コンセンサスの必要性

国際的コンセンサスの必要性 検討すべき事項検討すべき事項

✔これまでもネットワークを介してデータがボーダレスに流通。✔クラウドサービスの本格普及を視野に入れた場合、従来以上にデータの海外蓄積や海外でのデータ処理の比重が高まる可能性。✔データがどの国に存在しているかを利用者が認知できない可能性の増大

✔各国に保存されたデータベース等に関する裁判管轄権、個人情報保護法、知的財産権の保護、有害情報対策、政府の民間データへの介入可能性等について、国際的な場における検討が必要。✔クラウド(データセンタ)上に蓄積され

たデータ、サービス、ログ等の情報に関する知的財産権の所在について検討が必要。✔データが保存された国において、当局に対する情報提出が求められる場合、その旨を契約者に通知するとともに、異議申し立てを行うことができる仕組み作りの検討     等

クラウドサービスはボーダレスな環境で提供されることから、情報資源の所有者、管理者、利用者の関係を整理し、国際的なルールを整備することが必要。クラウドサービスはボーダレスな環境で提供されることから、情報資源の所有者、管理者、利用者の関係を整理し、国際的なルールを整備することが必要。

基本的視点基本的視点

●●APEC、OECD、ASEAN+3等の場を活用したマルチ及びバイの政策対話の推進APEC、OECD、ASEAN+3等の場を活用したマルチ及びバイの政策対話の推進●●EU「データ保護指令」の我が国への適用についての検討EU「データ保護指令」の我が国への適用についての検討●●各国当局においてクラウド利用者の情報提出が求められる場合、その旨を契約者(利用者)に通知する各国当局においてクラウド利用者の情報提出が求められる場合、その旨を契約者(利用者)に通知する とともに、異議申し立てを行うことができる仕組みの検討 とともに、異議申し立てを行うことができる仕組みの検討

●●APEC、OECD、ASEAN+3等の場を活用したマルチ及びバイの政策対話の推進APEC、OECD、ASEAN+3等の場を活用したマルチ及びバイの政策対話の推進●●EU「データ保護指令」の我が国への適用についての検討EU「データ保護指令」の我が国への適用についての検討●●各国当局においてクラウド利用者の情報提出が求められる場合、その旨を契約者(利用者)に通知する各国当局においてクラウド利用者の情報提出が求められる場合、その旨を契約者(利用者)に通知する とともに、異議申し立てを行うことができる仕組みの検討 とともに、異議申し立てを行うことができる仕組みの検討

クラウドサービスに関する国際的コンセンサス作り

42

Page 43: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

10年のクラウドサービス市場規模は約 36百億円。 2015 年には 6倍強の約 2.3兆円へ成長。(注)行政、医療、教育等へのクラウドサービスの普及に向けた政策支援を行うことにより、約 56百億円の市場拡大が見込まれる。

10年のクラウドサービス市場規模は約 36百億円。 2015 年には 6倍強の約 2.3兆円へ成長。(注)行政、医療、教育等へのクラウドサービスの普及に向けた政策支援を行うことにより、約 56百億円の市場拡大が見込まれる。

クラウドサービスの市場規模

1,9143,565

4,5836,390

7,8129,235

603

1,499

1,977

2,666

3,124

3,580

1,116

1,615

2,033

2,845

3,519

4,195

596

1,190

1,798

2,412

3,029

250

514

750

965

1,174

270

528

800

1,087

1,376

3,634

7,795

10,825

15,248

18,919

22,590

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

2010 2011 2012 2013 2014 2015

IaaS(新規)

PaaS(新規)

SaaS(新規)

IaaS

PaaS

SaaS

(億円)

政策支援による新市場創出効果

43

Page 44: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

ジャパン・クラウド・コンソーシアム

NICTNICT IPAIPA JDCCJDCC GICTFGICTF

幹事会 (日本経団連ほか数社・団体からなる事務局を置く)  

幹事会 (日本経団連ほか数社・団体からなる事務局を置く)  

総会(年2回程度、シンポジウム併催)総会(年2回程度、シンポジウム併催)

WGWG WGWG WGWG

ジャパン・クラウド・コンソーシアム

関係機関関係機関

 多様な企業、団体、業種の枠を超え、わが国におけるクラウドサービスの普及・発展を産学官が連携して推進するため、民間団体「ジャパン・クラウド・コンソーシアム」を設立。 本コンソーシアムは、クラウドサービス関連企業・団体等におけるクラウドサービスの普及・発展に向けた様々な取組みについて、横断的な情報の共有、新たな課題の抽出、解決に向けた提言活動等を行うことを目的とする。 総務省及び経済産業省は、本コンソーシアムのオブザーバとして活動を支援する。

ASPICASPIC グリーン IT推進協議会グリーン IT

推進協議会OSS-

COSS-

WGWG

会費無料

現在300社以上が加盟

44

Page 45: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

JCC WGの目標、課題認識、導入効果資料 59

WG名 目標 課題認識 導入効果次世代クラウドサービス検討WG

次世代クラウドサービスの将来ビジョンを描く・次世代クラウドサービスとは何か・サービスモデルとしての構造

 ・必要な技術・法制度 等必要な技術や法制度を開発・提言。

クラウド・マイグレーション検討

WG

クラウドサービスへの円滑なマイグレーション実現に必要な共通課題を検討・抽出 ユーザの視点でのシステム利活用の要件や課題

クラウドサービスへ移行する場合に、検討しておくべき要件や課題についての基本的なガイドラインを提示。

業務連携クラウド検討WG

誰もが、安価に市場の変化を先取りし、効率的な業務継続を可能にする ICT利活用の基盤としてのクラウドを構築

これまでの情報化は、主に企業系列毎に構築されたネットワークであり、新たな企業連携が必要な場合、ネットワークの再構築で、費用も時間も必要。中小企業においては、系列ネットワークから外れると、業務継続に影響。行政においても、適切な支援が難しい状況。

1)系列に捕らわれない企業間の業務連携「クラウド」の検討。2)いつでも業務連携の組み換えが可能で、業務継続に支障をきたすことのない「クラウド」の検討。3)自治体が、自エリア内の市場状況をリアルタイムで把握することを可能とする「クラウド」の検討。

教育クラウド検討WG

①SaaS等を通じた経費節減や負担軽減 ②教材やナレッジデータベースをクラウドを介して全国に提供③遠隔教育における座学によらないシステム開発演習等の可能性各項の事例分析と検討課題に対する提言。

電子教科書・教材や情報機器の統合管理、必要なプラットフォームの標準化、コンテンツフォーマットの高度化、校務情報システムとの連動方式、教育クラウドと校務クラウド等の連携機能・セキュリティ分離方式等の実現・整備が、有効かつ急務の課題。

教育現場のICT利活用促進による人材育成効果と、日本の教育現場に対応するクラウド関連の技術革新と周辺産業の活性化、授業における利活用モデルの実証と洗練による研究者層の活性化、これらの将来的な海外展開による関連企業のグローバル化の促進。

農業クラウド WG

農業の産業化、持続的経営の実現に向けて、農業、I CT業界、地方自治体が連携した農業クラウドのモデル構築を図る。具体的には、食、農関係者へ経営分析、生産技術、販売、物流、融資等情報を提供し地域振興を図るために自治体が構築する農業クラウドの基盤構築や、各サービス提供の支援をI C Tベンダが行うモデル作りの検討を行う。

農業分野は地域の基幹産業であるが、約 260 万人の就農者(個人)、約 700 のJA、約 15,000 の農業生産法人が主なプレーヤーであり、他産業と比較すると個々の経営規模及びI C T投資に係る 余 力が小さく、全国的にも農業でのI C T活用事例は限定的。自治体が地域の農業関係者とICT 業界の仲介をすることで、農業分野におけるI C T活用の促進が必要。

クラウドサービスを始めとしたICT活用による地域の農業分野のインフラ整備及び日本農業の競争力強化の実現。

健康・医療クラウド WG

ライフケアを軸に、健康・医療のみならず様々なライフログデータをクラウド上に蓄積・分析し新たな形で出力することで、国民の QOL を向上させ、生活習慣病予防の促進を図る。またサービス提供者への新市場を創出する。

必要とされる諸条件(技術面、セキュリティ等)を明確化し、その条件を満たす「健康・医療クラウド」プロトタイプを構築する。

少子高齢化への社会変化の中で急増する医療費を適正化する手段の 1つとして、 ICT を利用した効率の良い社会インフラの形成が必要となっている。クラウドを活用した国民主導の ICT 化を促進すべく、インターフェース標準化やセキュリティ等の諸課題を解決し、新たな市場を創出できるモデルの構築及び検証を行う。

健康・医療クラウドにより国民の健康に関する意識を高め、サービス提供者には市場を広げるための新たな価値を提供することで、健康(医療・介護)を促進する良循環(正の連鎖)を構築する。

観光クラウドWG

ICT技術を利活用することで、中小を含む観光関連事業者が低価格で効率的に各サービスの提供ができる「観光クラウド」モデル作りの検討を行う。

観光客誘致のための情報内容や発信経路が大きく変化して来ている中、観光コンテンツの提供環境、規格形式、権利処理の問題等が存在する。さらに、震災後の自粛風潮や風評被害も深刻である。

観光事業分野にICTを利活用することで、外国人観光客の訪問数を増加させるとともに、地域活性化につなげることを目標とする。

水産業クラウドWG

クラウドをはじめとするICTを活用した新しい水産業ビジネス・モデルを構築し、日本の水産業の高収益化、ブランド競争力の向上に資するとともに、消費者にとって安心・安全な「水産物」の流通、提供の仕組みを検討し、具現化する。

ICTを活用した新しい水産業ビジネスモデルを構築するためには、SCMの構築、トレーサビリティのための仕組み、技術的インターフェースの検討等が必要である。

日本の水産業における高収益化、ブランド競争力の向上を通じて、経済の活性化を図る。

45

Page 46: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

 ICTを使った「協働教育」等を推進するため、ICT機器を使ったネットワーク環境を構築し、学校現場における情報通信技術面を中心とした課題を抽出・分析するための実証研究を行う。

  教育分野におけるICTの利活用を促進し、ICTを使って児童・生徒が教え合い、学び合う「協働教育」や児童・生徒一人ひとりに応じた個別教育の実現を推進するため、タブレットPCやインタラクティブ・ホワイト・ボード等のICT機器を使ったネットワーク環境を構築し、学校現場における情報通信技術面を中心とした課題を抽出・分析するための実証研究を行う。実証研究の成果については、ガイドライン(手引書)としてとりまとめ、普及展開を図る。

■ ICT環境の構築  ①学校にタブレットPC、インタラクティブ    ・ホワイト・ボード等ICT環境を構築  ②校内無線LANの整備  ③家庭との連携のためのICT環境構築  ④協働教育プラットフォームの構築 ■ 実証研究事項  ①ICT環境の構築に関する調査   ・構築に際しての課題の抽出・分析   ・利活用に関しての課題の抽出・分析   ・導入・運用に係るコスト・体制等分析  ②ICT協働教育の実証   ・ICT利活用方策の分析   ・協働教育プラットフォームの分析  ③実証結果を踏まえたICT利活用推進   方策の検討

ガイドラインの作成・公表「教育分野における ICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書) 2011」(平成 23 年4月8日

報道発表)

ガイドラインの作成・公表「教育分野における ICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書) 2011」(平成 23 年4月8日

報道発表)

実証校(平成22年度~)

地域 東日本 西日本

実証校 石狩市立紅南小学校(北海道)寒河江市立高松小学校(山形県)葛飾区立本田小学校(東京都)長野市立塩崎小学校(長野県)内灘町立大根布小学校(石川県)

大府市立東山小学校(愛知県)箕面市立萱野小学校(大阪府)広島市立藤の木小学校(広島県)

東みよし町立足代小学校(徳島県)佐賀市立西与賀小学校(佐賀県)

○平成23年度においては、平成22年度から継続する上記の公立小学校に、新たな実証校として中学校8校及び特別支援学校2校を追加して実施。

調査研究の概要

平成 23 年度実証結果を踏まえたガイドラインの改訂

平成 23 年度実証結果を踏まえたガイドラインの改訂

フューチャースクール推進事業 46

Page 47: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

震災復興と ICT の役割 47

□  情報流通連携基盤の重要性

□  スマートグリッドと ICT

□  スマートクラウド戦略

□   ICT分野の国際競争力の強化□  ブロードバンド事業モデルの変化

  

Page 48: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

【出典】 世界経済フォーラム(WEF) 「 Global Information Technology Report」 横軸は調査公表時の年。

順位国・地域名

2009 2010 2011

2 1 1 スウェーデン

4 2 2 シンガポール

6 6 3 フィンランド

5 4 4 スイス

3 5 5 米国

13 11 6 台湾

1 3 7 デンマーク

10 7 8 カナダ

8 10 9 ノルウェー

11 15 10 韓国

9 9 11 オランダ

12 8 12 香港

20 14 13 ドイツ

21 17 14 ルクセンブルク

15 13 15 英国

7 12 16 アイスランド

14 16 17 オーストラリア

22 19 18 ニュージランド

17 21 19 日本

19 18 20 フランス

16 20 21 オーストリア

 

スウェーデン

シンガポール

デンマーク

スイス

米国

フィンランド

カナダ

英国

韓国

日本

<世界経済フォーラムによるICT競争力ランキングの推移>

台湾

ノルウェー

日本のICT分野に関する国際競争力 48

Page 49: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

我が国が抱える少子高齢化

●   日本の総人口は、 2050 年には、 9,515 万人まで減少。●   具体的には、 65歳以上人口は増加するのに対して、生産年齢人口( 15‐64歳)及び若年人口( 0‐14歳)は減少。その結果、高齢化率でみれば約 40 %へ上昇。

●   日本の総人口は、 2050 年には、 9,515 万人まで減少。●   具体的には、 65歳以上人口は増加するのに対して、生産年齢人口( 15‐64歳)及び若年人口( 0‐14歳)は減少。その結果、高齢化率でみれば約 40 %へ上昇。

【出典】 国土交通省国土審議会政策部会長期展望委員会 「国土の長期展望」中間とりまとめ概要(平成 23 年 2月 21 日)

49

Page 50: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

我が国が抱える人口減少

●   我が国の総人口は、 2004 年の 12,784 万人をピークに、今後 100 年間で 100 年前(明治時代後半)の水準に戻っていく可能性。この変化は千年単位でみても類を見ない、極めて急激な減少。

●   我が国の総人口は、 2004 年の 12,784 万人をピークに、今後 100 年間で 100 年前(明治時代後半)の水準に戻っていく可能性。この変化は千年単位でみても類を見ない、極めて急激な減少。

14,000

12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

鎌倉幕府成立

 

室町幕府成立

 

江戸幕府成立

 

  

享保革命

 

  

明治維新

 

    

終戦

 

( 1192年)757万人

( 1338年)818万人

( 1603年)1,227万人

( 1716~ 45年)3,128万人

( 1868年)3,330万人

( 1945年)7,199万人

( 2000年)12,693万人

2004年 12月にピーク

12,784万人 高齢化率 19.6%

2004年 12月にピーク

12,784万人 高齢化率 19.6%

2030年11,522万人

 高齢化率 31.8%

2030年11,522万人

 高齢化率 31.8%

2050年9,515万人

 高齢化率 39.6%

2050年9,515万人

 高齢化率 39.6%

2100年(中位推計)4,771万人

 高齢化率 40.6%

2100年(中位推計)4,771万人

 高齢化率 40.6%

(年)

(万人)

2100年(高位推計)6,407万人

2100年(低位推計)3,770万人

【出典】 国土交通省国土審議会政策部会長期展望委員会 「国土の長期展望」中間とりまとめ概要(平成 23 年 2月 21 日)

50

Page 51: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

地域におけるICT利活用に関する課題①

■ ICT利活用事業における地域の課題解決の考え方(実施自治体)

●   ICT利活用事業を実施している地方自治体では、約4分の3が ICT による地域の課題解決について一定の成果を認識。

●   一方、事業未実施の地方自治体では、約半数でICT利活用が地域の課題解決に有効かどうか判断がついていない状況。

【出典】 総務省「ICT利活用システムの普及促進に関する調査研究」(2011年3月)

■ ICT利活用事業における地域の課題解決の考え方

(未実施自治体)

51

Page 52: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

地域におけるICT利活用に関する課題②

●   ICT利活用における課題として、 42.0 %の地方自治体が「自治体のノウハウ不足」を挙げている。●   特に不足と考えられているものとして、 82.1 %の地方自治体が「ICT特性と地域のニーズを理解して、ICTを活用した事業を考案

できる人材(利活用人材)」、 79.2 %が「ICTの事業を進める上で、内外の必要な人・企業・団体等との人脈を持ち、コーディネートできる人材(コーディネート人材)」、同じく 78.5 %が「ICTの事業を進める上で、チーム全体を指揮し、折衝・プレゼンテーション、全体コーディネートが可能な人材(リーダー人材)」を挙げている。●   また、ICT利活用における課題として、 55.3 %の地方自治体が「導入コストが高い」を挙げている。

■ 地域ICT利活用における課題(全分野平均)■ 地域におけるICT利活用事業を進める上での人材の過不足感

【出典】 総務省「ICT利活用システムの普及促進に関する調査研究」(2011年3月)

52

Page 53: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

地域におけるICT利活用に関する課題③

●   地方自治体が実際に取り組んでいるICT利活用事業では、約6割で他団体からの参画が見られる。参画の内容としては、「事業へのニーズ・アイディア・専門知識等の提案等、初期段階の参加・協力」が 18.1 %、「各種プランニング・事業案の作成など企画~計画づくりへの参加・協力」が 16.3 %、「事業運営全般」が 13.7 %等となっている。

●   他団体の参画によるメリットとしては、「対象者のニーズのきめ細やかな把握・柔軟な対応」が 18.0 %、「ICT・その他の事業に関係する経験・専門知識・ノウハウ」が 16.3 %等となっている。

事業へのニ

ーズ

・アイ

デア

・専門知識等

の提案等

、初期段階

の参加

・協力

各種プ

ランニ

ング

・事業案

の作成

など

企画

~計

画作りへの参加

・協力

各種

関係者

の調整

・事務

局分担

関係者

・人の組織

シス

テム

・ソフ

ト、サ

ーバ

ー、Web

、端末等

、I

CT

関連サ

ービ

スの提供

スタ

ッフ

・ボラ

ンテ

ィア

・協力者

とし

ての

活動等

、人的

な参加

・協力

各種

リア

ルタ

イム

情報

、アーカ

イブ

の活用

等、各種

情報

コンテ

ンツ面

広報

・普及

・教育活

事業運営全般

資金面

の協

その

18.1%16.3%

7.7%6.5%

8.6%

12.9%

8.7%

11.7%

13.7%

4.8%

2.6%

0%

5%

10%

15%

20%

■ ICT利活用事業における他団体からの参画内容(実施自治体)

対象者

のニ

ーズ

のきめ細や

かな把握

・柔軟

な対応

IC

T・そ

のほ

かの

事業

に関係

する経験

・専門知識

・ノウハウ

地域

にお

けるキ

ーパ

ーソ

ン等

との人脈

・ネ

ット

ワー

組織

力(会員組織

、支援組織等

)、動員

既存

事業

で作り

上げ

た各種

事業

のしくみ

行政

の制

度的

な枠

を超え

た事

業が可能

公的

な負担

・利用者

の負担

が少

ない運営

財政

・資金調達

情報

コンテ

ンツ

の豊富

その

18.0%

16.3%

12.4%11.1%

4.9%

11.7%

7.8%

3.1%

8.6%

1.8%

0%

5%

10%

15%

20%

■ ICT利活用事業における他団体からの参画のメリット(実施自治体)

【出典】 総務省「ICT利活用システムの普及促進に関する調査研究」(2011年3月)

53

Page 54: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

震災復興と ICT の役割 54

□  情報流通連携基盤の重要性

□  スマートグリッドと ICT

□  スマートクラウド戦略

□   ICT分野の国際競争力の強化□  ブロードバンド事業モデルの変化✔

  

Page 55: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

スマートフォンの普及状況

【出典】 (株)MM総研 「国内携帯電話およびスマートフォンの市場規模予測」

●   スマートフォン販売台数は、  2015 年度には 2,030 万台に達し、携帯電話販売台数に占める販売台数比率は 54.6% になると予測されている。

●   スマートフォンの契約数は、  2015 年度には 4,760 万件に拡大し、携帯電話端末の契約数※に占めるスマートフォンの契約率は 40% に達すると予測されている。

●   スマートフォン販売台数は、  2015 年度には 2,030 万台に達し、携帯電話販売台数に占める販売台数比率は 54.6% になると予測されている。

●   スマートフォンの契約数は、  2015 年度には 4,760 万件に拡大し、携帯電話端末の契約数※に占めるスマートフォンの契約率は 40% に達すると予測されている。 ※ 通信カード・通信モジュール契約数を除く

217万台386万台

660万台

1,050万台

1,530万台

1,840万台

2,030万台

  2009年度のスマートフォン販売台数は、 iPhoneの好調等により 217万台に。

  2010年以降、 Android搭載機が相次いで発売されてからは普及がさらに加速。

55

Page 56: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

ブロードバンド事業モデルのブロードバンド事業モデルの変化変化

プラットフォームプラットフォーム

コンテンツ・アプリケーションコンテンツ・アプリケーション

クラウドサー

クラウドサー

ビスビス

知識・情報の統合化(知識情報社会)

コンピュー

タ資源の統合化

端   末端   末

ネットワークネットワーク

アグリゲーション機能アグリゲーション機能

認証・課金機能認証・課金機能

垂直統合モデル1.0 ⇒ 垂直統合モデル2.0                   ( Google, Apple等)               

56

Page 57: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

エコシステムとしての垂直連携の必エコシステムとしての垂直連携の必要性要性

プラットフォームプラットフォーム

コンテンツ・アプリケーションコンテンツ・アプリケーション

クラウドサー

クラウドサー

ビスビス

知識・情報の統合化(知識情報社会)

コンピュー

タ資源の統合化

端   末端   末

ネットワークネットワーク

アグリゲーション機能アグリゲーション機能

認証・課金機能認証・課金機能

垂直連携をいかに作り上げるかが課題

SIMフリー

の流れ

端末・NW・クラウ

ド間の連携

プラットフォーム間

連携

モノのサービス

化ネット混雑の加速化

コミュニティの知恵の結集

(crowd sourcing)

“any network, any device”=真のユビキタスネット化           

M2M通信

リアル・サイバー連携

57

Page 58: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

「モノのサービス化」「モノのサービス化」の進展の進展

デジタル機器:高機能化と低価格化が急速に進展(コモディティ化)

プラットフォーム:「共創の場」⇒プラットフォーム間連携の必要性

サービスドミナントロジック:モノのサービス化

ベンダ、通信キャリア、CP、プラットフォーマ、利用者等から構成されるエコシステム(生態系)の実現

➢車というモノの販売⇒人が高速に移動するためのサービスの提供➢供給者と利用者が付加価値を「共創」していく。

時間

価値

Goods Dominant Logic

企業による価値の創造

時間

価値

Service Dominant Logic

販売 販売

企業と顧客による価値の「共

創」

サービスを通じた付加価値の提

58

Page 59: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

通信・放送の新たな法体系通信・放送の新たな法体系

青少年インターネット環境整備法プロバイダ責任制限法 等

青少年インターネット環境整備法プロバイダ責任制限法 等

コンテンツ○放送法を核として大括り化○ハード・ソフトの分離又は一致を事業

者が選択可能とする制度の整備○番組ごとの種別・放送時間の開示義務

コンテンツ○放送法を核として大括り化○ハード・ソフトの分離又は一致を事業

者が選択可能とする制度の整備○番組ごとの種別・放送時間の開示義務

伝送サービス○ 電気通信事業法を核として大括り化○放送に係る重大事故の報告義務・設備

の維持義務の整備

伝送サービス○ 電気通信事業法を核として大括り化○放送に係る重大事故の報告義務・設備

の維持義務の整備

伝送設備○ 通信及び放送両用の無線局の開設を可

能とする制度の整備

伝送設備○ 通信及び放送両用の無線局の開設を可

能とする制度の整備

従来の法体系

     電波法(無線)     電波法(無線)

   有線電気通信法(有線)   有線電気通信法(有線)

有線テレビジョン放

送法

有線テレビジョン放

送法

有線ラジオ放送法

有線ラジオ放送法

放送法

放送法

電気通信役

務利用放送

電気通信役

務利用放送

通 信 放 送 通 信・放 送

新たな法体系

> CATV電話、CATVインターネット

> インターネットテレビ(IPTV等)

> 移動受信用地上放送

通信と放送の境界を超えたサービスの出現

電気通信事業法電気通信事業法

NTT法NTT法 有線放送電話法有線放送電話法

59

Page 60: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

60

Page 61: 2011年10月3日 総務省大臣官房企画課長 谷脇 康彦

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