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2020 年 10 月 一般社団法人 日本建設業連合会 労 働 委 員 会 会員企業労働時間調査報告書 (2019 年度)

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2020 年 10 月

一般社団法人 日本建設業連合会

労 働 委 員 会

会員企業労働時間調査報告書

(2019 年度)

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Ⅰ.調査概要

◆調査目的

日建連では「時間外労働の適正化に向けた自主規制」を 2017 年 9 月に公表し、2019 年

度以降の数値目標を設定した。本調査は、その初年度に当たる 2019 年度における会員

企業の達成状況を把握するために行ったものである。

◆調査対象

2019 年度の 1年間における、会員企業に就労する労働者(非管理職/管理監督者)の労

働時間及び年次有給休暇の取得状況。

なお、項目によっては 2017 年度まで遡り 2019 年までの 3 年間のデータを提供しても

らった。

◆調査依頼企業

日建連会員企業(142 社)

◆回答社数

92 社(回答率 65%)

ただし、質問項目によっては回答の無い会社もあった。

◆比較のための参考データ

一般社団法人日本経済団体連合会は、例年、会員企業の労働時間を調査し、「労働時間等

実態調査」(以下、「経団連調査」と呼ぶ)として結果を公表している。一部、本調査と

同様の調査項目があることから、比較の参考としてグラフを併記した。

ここでは、2020 年 9 月に発表された調査結果を引用している。調査対象は経団連の会員

企業及び業種団体等を通じた非会員企業であり、回答社数は 491 社、対象となった労働

者は合計 1,831,478 人となっている。

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Ⅱ.調査結果

1.全般

①従業員数別分布

日建連の回答 92社の所属従業員数は、経団連の回答会社より少ない。調査結果の比較

に当たっては、回答企業の規模に差があることに留意が必要である。

[日建連 92 社] [経団連]

②常用労働者の属性(回答した 92 社の 118,656 名)

4%

24%

38%

30%

4%

100人未満

100人~300人未満

300人~1000人未満

1000人~5000人未満

5000人以上

48%

38%

13%1%

男性非管理職

男性管理監督者

女性非管理職

女性管理監督者

8%

14%

24%31%

23%

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③各社の所定労働時間[一日](回答数:91 社)

④各社の所定労働時間[年間](回答数:89 社)

14%

2%

10%

5%

69%

7時間

7時間30分

7時間40分

7時間45分

7時間50分

8時間

3%

28%

47%

15%

7%

~1800時間以下

1800時間超~1850時間以下

1850時間超~1900時間以下

1900時間超~1950時間以下

1950時間超~2000時間以下

2000時間超

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2.総実労働時間

①総実労働時間の経年推移

2019 年度の総実労働時間は前年度に比べ減少した。(グラフ中赤丸)

(非管理職で 29時間(1.3%)、管理監督者で 12時間(0.6%))

日建連会員企業においては、管理監督者に比べ、非管理職の方が総実労働時間は長い。

(経団連とは逆の傾向にある)

経団連調査とは、非管理職で 192 時間、管理監督者で 144 時間の開きがある。

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非管理職

(回答会社 86 社の 66,129 人)

管理監督者

(回答会社 84 社の 47,252 人)

8% 12% 9%

18%18%

45%18%

18%

32%

20%20%

12%

18%19%

2%

9%11%

8%3%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

②年間総実労働時間別 労働者の分布

年間 2800 時間超(法定労働時間の年間上限 2080 時間+法定時間外労働年間 720 時間)

が非管理職において 3%、管理監督者で 2%存在する。

年間 2400 時間超働いている労働者の割合は、非管理職においては、経団連が 2%に対

して日建連は 33%、管理監督者においても、経団連の 4%に対して日建連は 23%と大

きな開きがある。(グラフ中の赤点線枠)

※凡例について、経団連とは調査にあたっての区分が異なるため、経団連調査:2400 時間超を、日建

連調査 2400 時間~2600 時間の色で表現。

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3.法定時間外労働時間

①法定時間外労働時間の経年推移

2019 年度の法定時間外労働時間は、非管理職、管理監督者とも前年度に比べ、わずか

に減少した。

非管理職と管理監督者とでは年間 73 時間の開きがある。

⇒総実労働時間の差 26時間よりも開いているが、年次有給休暇の消化率の差によるも

のと想定される。(後掲)

非管理職の法定時間外労働時間については、経団連とは年間 225 時間の開きがある。

※経団連調査では管理監督者のデータを集計していないため、非管理職のデータのみ掲載した。

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非管理職

(回答会社 87 社の 69,143 人)

管理監督者

(回答会社 84 社の 44,387 人)

②年間法定時間外労働時間別 従業員の分布

管理監督者より非管理職の方が法定時間外労働が多い。

2019~2021 年度の日建連自主規制目標「年 960 時間」を超える法定時間外労働を行っ

ている従業員の割合は、非管理職・管理監督者ともに前年度から微減となった。(グラ

フ中の赤点線枠)

※経団連調査では管理監督者の法定時間外労働の集計していないため、非管理職のデータのみ掲載し

た。

※凡例について、経団連とは調査にあたっての区分が異なるため、経団連における区分 720 時間以上

については、日建連における区分 720 時間超~840 時間以下の色で表現して比較した。

1,115 人 1,076 人 363 人 526 人

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4.年次有給休暇

①年次有給休暇平均取得率の推移(回答数:92 社)

管理監督者、非管理職とも取得率は上昇傾向にある。

経団連数値と比較するといまだ大きな開きがあり、取得率の低い非製造業の平均にも

及ばない。

※休暇取得率=取得休暇日数/付与日数

※赤字は取得日数を示す

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5.労働時間削減への取り組み状況について

①労働時間削減の成果(回答数:94 社)

70%の会員企業が、「具体的な成果を挙げている」または「成果は感じられる」と回答

している。

46%

24%

28%

2%

具体的な成果を挙げており、定量的に

把握している

成果は感じられるが、定量的な把握は

していない

あまり成果は感じられない

成果を挙げていない

成果を確認していない

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②労働時間削減への取り組みと成果

②-1.労働時間削減の取組項目(回答数:91 社)

取り組んでいる企業の割合が大きい項目は、「トップメッセージの発信」、「ストレ

スチェックに基づく医師の面接指導等」、「有給休暇取得の柔軟化(半日・時間単位

での取得)」、「テレビ会議システムの活用」、「管理監督者、人事部による勤怠状況

のチェック」、「ノー残業デーの実施など労働時間削減の取り組み」で、80%を超え

ている。

78社50社47社

87社79社

26社23社

2社

80社47社

34社

84社77社

54社28社

9社

34社12社

7社5社

50社43社

3社

5社22社31社

1社7社

42社13社

7社

4社23社

34社

4社9社

13社7社

16社

30社8社

10社19社

25社25社

4社

3社12社

5社

1社16社

47社73社

5社14社16社

3社18社

48社57社

22社63社

65社58社

7社13社

29社

5社7社8社

3社4社

7社8社9社

2社7社7社

3社2社

6社8社9社

5社8社9社9社

9社10社

55社

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

【情報共有・意識改革】トップメッセージの発信

働き方改革に関する各事業所での好事例の公表、共有従業員の意見を反映した取り組みの実施

【就業規則の改訂】ストレスチェックに基づく医師の面接指導等、健康経営に係る措置

有給休暇取得の柔軟化(半日・時間単位での取得)テレワークの導入

フレックスタイムの導入裁量労働制の導入

【新たなリソースの活用】テレビ会議室システムの活用

アウトソーシングの活用RPA等の技術を活用した生産性向上、業務効率化

【残業規制】管理監督者、人事部による勤怠状況のチェック

ノー残業デーの実施など労働時間削減の取り組み残業の事前届出制、許可制

一斉消灯の実施深夜残業の禁止

【給与や処遇を絡めた取り組み】働き方改革への取り組みを人事考課に含め、賞与等に反映

残業手当の一律支給朝方勤務の奨励

残業手当抑制分の従業員への還元

【その他】従業員の能力開発

福利厚生の拡充その他

①取り組んでいる ②今後取り組む予定である ③取り組む予定はない ④回答なし

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②-2.②-1で「①取り組んでいる」と答えた項目についての成果

「期待通りあるいはそれを上回る成果が上がっている」との回答が、ほとんどの項

目において 5割を超えている。特に、「有給休暇取得の柔軟化」、「テレビ会議室シ

ステムの活用」については、7割超と高い水準となっている。

4社3社

4社4社

10社1社2社

9社4社3社2社1社

1社

2社

1社2社

40社19社23社

41社54社

14社14社

1社

54社27社16社

42社34社

31社17社5社

14社4社

4社1社

27社26社2社

22社18社

16社

18社10社

4社3社

1社

8社14社

7社

25社28社

13社5社2社

11社6社

3社

14社12社

2社1社1社

8社2社

1社1社

2社

5社

4社8社4社4社1社

1社1社

3社

10社9社7社

16社9社

7社5社

6社5社4社

4社3社3社

7社1社

2社

5社3社

1社

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

【情報共有・意識改革】トップメッセージの発信

働き方改革に関する各事業所での好事例の公表、共有従業員の意見を反映した取り組みの実施

【就業規則の改訂】ストレスチェックに基づく医師の面接指導等、健康経営に係る措置

有給休暇取得の柔軟化(半日・時間単位での取得)テレワークの導入

フレックスタイムの導入裁量労働制の導入

【新たなリソースの活用】テレビ会議室システムの活用

アウトソーシングの活用RPA等の技術を活用した生産性向上、業務効率化

【残業規制】管理監督者、人事部による勤怠状況のチェック

ノー残業デーの実施など労働時間削減の取り組み残業の事前届出制、許可制

一斉消灯の実施深夜残業の禁止

【給与や処遇を絡めた取り組み】働き方改革への取り組みを人事考課に含め、賞与等に反映

残業手当の一律支給朝方勤務の奨励

残業手当抑制分の従業員への還元

【その他】従業員の能力開発

福利厚生の拡充その他

A 期待を上回る成果が上がっている B 期待通りの成果が上がっている

C 期待を下回るものの成果が上がっている D 成果が出ていない

E 不明

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②-3.労働時間削減のための取組みで成果が上がった事例(一部を抜粋)

WEB 会議の開催、TV 会議システムの導入

開催時間に制限を設け内容のある会議となった。

会議のための移動が減り、時間を有効活用できるようになった。

一定時刻に業務終了のアナウンス

社内放送と全社員への会社貸与携帯にメッセージを送信。

PC 強制シャットダウンシステムの導入

本社・支店・各都道府県拠点の内勤事業所に PCの強制シャットダウンシステムを

導入。終業時刻を意識した働き方(メリハリのある仕事)や不要な時間外の削減等

の成果も上がってきている。今後は外勤事業所(現場従事者)へも展開予定。

働き方改革に関する各事業所での好事例の公表、共有

従業員一人ひとりの働き方改革への主体的な取り組みを促し、会社の機運を高め

ることを狙いとして、「働き方改革 WEEK」を開催。期間中は働き方改革の好事例を

表彰したほか、各部門で全員が関わることのできる取り組みを独自に考え実施す

るなど、毎日異なる活動を展開した。今後も柔軟な働き方を定着させるためにも継

続的に実施していく。

働き方改革表彰

労働時間を短縮し、生産性が上がった現場の社員には、賞与にインセンティブを与

え、表彰を行う予定。

MOSt 活動

MOSt(モス)活動とは、労使で業務効率化、生産性向上を図る取り組みで、会社

の各部門やグループ内の各社毎に委員会を組成して、具体的な活動を推進。労使そ

れぞれの立場から選出された委員が、自らの職場特有のテーマ・課題を設定して、

解決策を検討・実践。それぞれの活動状況は事務局間で定期的に共有し、効果の高

い施策は随時水平展開することで、グループ全体の職場環境の改善につなげてい

る。

勤務状況の見える化

勤務状況をダッシュボード様式で全社員に対して見える化。

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ICT 技術の活用

情報共有の効率化を進めるため、iPad などモバイルデバイスの導入や、Microsoft

Teams や電子黒板等のコミュニケーションツールの活用を図っている。また、合理

化・省力化施工のため、BIM/CIM ツールや Web カメラを活用している他、各種ロボ

ット(溶接・床仕上げ等)やアシストスーツの試行を実施している。

工事日報システム

現業部門技術者全員に対し、システムをインストールした iPad を配布し、従来の

手書きから電子化することで、電子端末による現場でのデータ送受信、各種対応を

可能とし、作業の効率化及び直行直帰制度の促進を実現している。

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②-4.労働時間削減のための取り組んだものの有効でなかった事例

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入

定型業務の資料作成自動化を狙ったが、設定方法などを十分検討しなければ、期待通

りの効果が発揮できない。

ノー残業デー

水曜日をノー残業デーに設定し、様々なアナウンスを行ってきたが、形骸化してしま

った。部署別にノー残業ウィークなども試みたが、継続が難しい。

テレワーク・フレックスタイムの導入

(テレワークの導入)

建設業は作業所勤務者が利用できる体制の構築が難しい。他社も同様と思われ、参考

とする事例が少ない。

(フレックスタイムの導入)

上長のマネジメント能力向上が浸透の鍵となっており、教育が必要。

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③労働時間削減に向けた課題(回答数:87 社)

多くの会員企業(回答数の約 70%)が「週休二日の実現と両立」を最大の課題として

挙げている。(グラフ中赤枠)

その次に重要な課題としては、「管理監督者・非管理職の意識改革」を挙げる企業が多

かった。

64社

20社

9社

1社

1社

8社

31社

26社

17社

5社

0 10 20 30 40 50 60 70

週休二日の実現との両立

管理監督者の意識改革

非管理職の意識改革

残業手当の目減りによる給与減への対応

その他

最大の課題 その次に重要な課題

(社)

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④日建連への要望事項(回答数:89 社)

日建連に要望する事項としては、「発注者への理解促進」「適正な契約(価格・工期・

契約条件)の徹底」を挙げる会員企業が多かった。(回答数の約 90%)

次に多いのは、「建設業=長時間労働というイメージの払拭」で、約半数の企業が挙げ

ている。

78社

78社

48社

25社

24社

3社

0 10 20 30 40 50 60 70 80

発注者への理解促進

適正な契約(価格・工期・契約条件)の徹底

「建設業=⾧時間労働」というイメージの払拭

優良な取り組み事例の紹介(web・冊子等の媒体経由)

業界内外の優れた事例を紹介するセミナーの実施

その他