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詳しくはWebへ! 日 文 検索 日文実践事例、教科情報 平成27年度版  内容解説資料 平成 27年度版 著 作 者 池野 範男 的場 正美 安野 井田 仁康 猪瀬 武則 植松 利晴 片桐 清司 川合 春路 木原 俊行 桑原 敏典 米田 柴田 好章 浩和 広島大学大学院教授 名古屋大学名誉教授 國學院大學教授 筑波大学教授 日本体育大学教授 天理大学非常勤講師 和歌山国際厚生学院理事 大阪樟蔭女子大学教授 大阪教育大学教授 岡山大学教授 兵庫教育大学大学院教授 名古屋大学大学院准教授 兵庫教育大学大学院教授 高木 達朗 髙瀬 雄二 多胡 清一 田渕 五十生 土屋 武志 永田 忠道 野口 克海 日 比   裕 深 谷 孟 延 藤 井 藤 井 千 春 堀   公 明 堀 江 信 彦 元大阪成蹊短期大学非常勤講師 東京都足立区立花保小学校主幹教諭 東京都足立区立千寿双葉小学校主任教諭 福山市立大学教授 愛知教育大学教授 広島大学大学院准教授 大阪教育大学監事 名古屋大学名誉教授 元東海市教育長 京都大学大学院教授 早稲田大学教授 元武庫川女子大学教授 甲南大学非常勤講師 大阪教育大学教授 谷田部 玲生 山 根 栄 次 横山 準一 吉谷 武志 日本文教出版株式会社 片田 敏孝 河田 惠昭 大内 桐蔭横浜大学教授 三重大学教授 東京都足立区立淵江小学校校長 東京学芸大学教授 群馬大学大学院教授 関西大学教授 国立特別支援教育総合研究所 客員研究員 防災・安全教育に関する校閲 特別支援教育・ カラーユニバーサルデザインに関する校閲 小学社会 内容解説資料 P.2(代表監修者のことば) , P.8(編集上の特色3) , P.28(小学社会デジタル教科書) 本資料は,教科書の公正宣伝に基づいて配布を許可されています。

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詳しくはWebへ! 日 文 検索

日文の実践事例、教科情報

平成27年度版  内容解説資料

平成27年度版著 作 者

池野 範男的場 正美安野 功

井田 仁康猪瀬 武則植松 利晴片桐 清司川合 春路木原 俊行桑原 敏典米田 豊柴田 好章關 浩和

広島大学大学院教授

名古屋大学名誉教授

國學院大學教授

筑波大学教授

日本体育大学教授

天理大学非常勤講師

和歌山国際厚生学院理事

大阪樟蔭女子大学教授

大阪教育大学教授

岡山大学教授

兵庫教育大学大学院教授

名古屋大学大学院准教授

兵庫教育大学大学院教授

高木 達朗髙瀬 雄二多胡 清一田渕 五十生土屋 武志永田 忠道野口 克海日比  裕深谷 孟延藤井 讓治藤井 千春堀  公明堀江 信彦森 実

元大阪成蹊短期大学非常勤講師

東京都足立区立花保小学校主幹教諭

東京都足立区立千寿双葉小学校主任教諭

福山市立大学教授

愛知教育大学教授

広島大学大学院准教授

大阪教育大学監事

名古屋大学名誉教授

元東海市教育長

京都大学大学院教授

早稲田大学教授

元武庫川女子大学教授

甲南大学非常勤講師

大阪教育大学教授

谷田部玲生山根 栄次横山 準一吉谷 武志

日本文教出版株式会社

片田 敏孝河田 惠昭

大 内 進

桐蔭横浜大学教授

三重大学教授

東京都足立区立淵江小学校校長

東京学芸大学教授

群馬大学大学院教授

関西大学教授

国立特別支援教育総合研究所

客員研究員

●防災・安全教育に関する校閲

●特別支援教育・ カラーユニバーサルデザインに関する校閲

小学社会内容解説資料

P.2(代表監修者のことば), P.8(編集上の特色3), P.28(小学社会デジタル教科書)

本資料は,教科書の公正宣伝に基づいて配布を許可されています。

1

○教科書の中で,一人一人の子どもが自分の問題を発見し, 解決に向けて追究する「問題解決学習」という学習方法で 構成しています。○個々の問題意識の高まり や問題の質的な深まり,  そして子どもたちがかか わり合い,集団で問題を 追究していくことによっ て,自らの見方・考え方 が高まっていく過程をよ りわかりやすく提示しま した。

○小単元末に「ふりかえってみよう」というページを新しく設定し,これまでの学習過程や学び方・調べ方,学習の終末段階での考えなどの「個々の子どもの学びの履歴」が見えるようにするとともに,社会的な事柄についての問題点を解決するために,これまで学んだことを活用しながら,自分の提案を説明するなどの学習場面を設定しています。

○「大きくジャンプ」では, 各単元の問題意識から,子どもた ちの興味・関心を発展させた多様な教材を例示し,「集団での 学びを深める活動例」「個に応じた活動例」を提示しました。○各単元で身につけた知識や技能を活用し,子どもが探究する 姿を紙面で構造的に示しています。また,新しい教育課題に 対応した教材も多く掲載しています。

編集上の特色

編集上の特色

編集上の特色

編集上の特色

子ども一人一人の「考え,表現し ながら問題を解決する力」を育てる『小学社会』の四つの提案。

1

1 2 3 4問題を解決する学習過程をよりわかりやすく提示

知識や学習技能の習得と活用を促すコーナーの充実

よりよい社会の形成に参画する態度や資質の育成をサポート

子ども自らの興味・関心を発展させた多様な教材の例示

学び方・調べ方コーナー 

見る・調べる

キーワードキーワード

学び方・調べ方コーナー 

読み取る

学び方・調べ方コーナー 

表現するひょう げん

考えるヒント やってみよう

○学習や生活で必要となる知識や学習技能を確実に習得さ せるとともに,社会科の学習で大切な観察・資料活用力 を育成するための多様な手立てとして,「キーワード」, 「学び方・調べ方コーナー」,「考えるヒント」,「やっ てみよう」を設定し,充実させました。

3

 代表監修者のことば 池野 範男   的場 正美   安野 功 ……………………………… 2

編集上の特色1問題を解決する学習過程をよりわかりやすく提示 ……………… 4

編集上の特色2知識や学習技能の習得と活用を促すコーナーの充実 …………… 6

編集上の特色3よりよい社会の形成に参画する態度や資質の育成をサポート … 8

編集上の特色4子ども自らの興味・関心を発展させた多様な教材の例示 ……… 10

各学年の特色3・4年 ……………………………………………………………… 125年 …………………………………………………………………… 166年 ……………………………………………………………………  20

特別支援教育への配慮, 道徳教育との関連 ……………………… 24

教科書で取り上げた主な地域事例地 ……………………………… 25

充実した教師用指導書, 拡大教科書のご案内……………………… 26

平成27年度版小学社会デジタル教科書…………………………… 28

2

 “みんなで知恵を出し合う問題解決”これが,『小学社会』の目指す新しい社会科学習の姿です。 『小学社会』で学ぶ子どもたちは,まず「素朴な目」で社会にあるもの・人・ことに出会い,「わたしの問題」をもちます。子ども一人一人の問題解決を保障するのです。その問題について予想し学習計画を立て,自分の体と頭を使って調べ,考え,表現し,追究・解決していきます。さらに,子ども一人一人の問題解決の質を高めるために,みんなで知恵を出し話し合う問題を設定します。それを吟味・検討し合う学習や,その学びを大きくふり返り,自分の考えを記述するダイナミックな言語活動を大切にします。その過程で思考力,判断力,表現力を育て,「社会的な見方・考え方」の成長を促し,よりよい社会の形成に参画する資質や能力の基礎を育てていくのです。

 『小学社会』は , 社会科を「社会的な見方・考え方」を育てる教科ととらえ , 市民社会を取り扱っています。みんなが幸せを願い , よりよい社会を作ること , そのような社会を大切にすることを基本に , 子どもたちに公共性を育てることを目指しています。具体的には , 小単元は , 評価の四観点を包括する「社会的な見方・考え方」に基づき, 設計しています。そして, 子どもの問題意識が, 学習の展開に合わせて「わたしの問題」から「わたしたちの問題」,「社会の問題」へと , より高いレベルに育っていくように構成しています。  『小学社会』の目指すものは , 子どもの社会的な見方・考え方の成長です。子どもの見方・考え方のレベルが上がっていくことで , 社会の在り方を学び, 社会はみんなの幸せのために作るものだという公共性の育成につなげていこうとしているのです。

 『小学社会』は,子どもが追究する問題解決学習を特徴のひとつとしています。問題解決学習は,授業の方法でも,知識を習得する手段でもありません。自分たちの視野に入っている具体的な問題を追究し,解決していく過程のなかで,基礎的・基本的な知識や概念,さまざまな技能を自分の力とし,それを活用する能力を身につけ,社会をよりよく作り変える人間を育てようとしています。 子どもの素直な気づきを大切にし,既成の考え方を多角的・多面的にとらえ直し,まわりの友達や地域の人たちとの討論によって自分なりの考えを練り上げていく問題解決学習の理念は,知識基盤社会と呼ばれる現代社会に子どもが参画し,変革していく基盤になります。 

國學院大學教授

安 野  功

広島大学大学院教授

池 野 範男

名古屋大学名誉教授

的 場 正美

《 編集の基本方針 》

人や社会とよりよくかかわり,

自律して行動ができる子どもを育てる

社会科としての基礎・基本を身につけるとともに,

自ら考え,表現しながら問題を解決する力を育てる

問題解決学習の道筋を明らかにし,

子ども一人一人の社会的な見方や考え方の

成長を支援する

― もくじ ―

代表監修者のことば

『小学社会』が  提 案する“新時代の社会科学習”のあるべき姿

紙面にかざすと, 動画が流れます。

123

4 5

問題を解決する学習過程をよりわかりやすく提示

個々の問題意識の高まりや問題の質的な深まり,そして子どもたちがかかわり合い,集団で問題を追究していくことによって,自らの見方・考え方が高まっていく過程をよりわかりやすく提示しました。また,問題を解決する過程がわかりやすく,学習活動の示唆が明確な教科書をめざしました。(下のページは,3・4上 P.110 ~ 125,P.138 ~ 139)

これまでの学習のなかで生まれた疑問や問題をメインキャラクターの子どもが発言するかたちで示しています。

複数の「わたしの問題」を追究したうえで獲得した,事実やその社会的意味についての認識を示しています。

一人一人の「わたしの問題」を話し合うなかで焦点化され,共有される,いわゆる「学級全体で話し合いたいこと」を示しています。

 各単元の問題意識から,子どもたちの興味・関心を発展させた多様な教材を例示し,「集団での学びを深める活動例」「個に応じた活動例」を提示しました。また,各単元で身につけた知識や技能を活用し,子どもが探究する姿を紙面で構造的に示しています。

サブキャラクターを通してさまざまな疑問や個性的な見方・考え方を示して,メインキャラクターの追究にゆさぶりをかけます。

大きくジャンプ

わたしの問題

みんなで話し合いたいこと

わたしの見方・考え方

友達の発言

編集上の特色1

わたしの問題 みんなで話し合いたいこと

友達の発言

わたしの見方・考え方

わたしの問題

わたしの問題

わたしの問題

わたしの問題

ふりかえってみよう

わたしの見方・考え方

わたしの見方・考え方

みんなで話し合いたいこと

わたしの問題

学習のまど

新しい学習のスタートにあたり,子どものこれまでの知見を想起させるなどして,学習への興味・関心を呼び起こそうとしています。

 子どもの興味・関心を高め,問題意識や追究する意欲をもたせます。

大単元導入

1

23

4

5

6

7

8

9

これまでの学習過程や学び方・調べ方,学習の終末段階での考えなどの「個々の子どもの学びの履歴」が見えるようにするとともに,社会的な事柄についての問題点を解決するために,これまで学んだことを活用しながら,自分の提案を説明するなどの学習場面を設定しています。

6 7

土地りよう図の読み取り方   上P.25写真の読み取り方       上P.29買い物調べのまとめ方・読み取り方               上P.53さし絵や写真の読み取りのポイント               上P.54さし絵の読み取り方      上P.113

スケッチのしかた       上P.6発見カードの書き方      上P.11地図のつくり方        上P.18ガイドマップのつくり方    上P.42ガイドマップを使った説明のしかた               上P.44店の場所の地図へのまとめ方  上P.51予想したことをあらわすポイント 上P.54一人一人の予想によるグループ分けのしかた            上P.58写真を使ってのまとめ方    上P.65キャッチコピーのつくり方   上P.71発表のしかた         上P.128

グラフの読み取り方      下P.33二つのグラフの読み取り方   下P.42

発表のしかた         下P.22意見交流会のしかた      下P.36安全マップを使った発表のしかた 下P.92ひかくする表のつくり方    下P.※5紙しばいのつくり方      下P.119

降水量の読み取り方    上P.13ぼうグラフの読み取り方    上P.20土地利用図の読み取り方    上P.52写真の読み取り方       上P.55

ノートのまとめ方       上P.23話し合いのしかた       上P.68個人新聞のまとめ方      上P.86

帯グラフの読み取り方     下P.28世界地図の読み取り方     下P.37二つの資料の読み取り方    下P.67イラストの読み取り方     下P.91折れ線グラフの読み取り方   下P.117

図や文を使った作品のまとめ方 下P.40

地図帳のさくいんの使い方   下P.3ごみ調べの進め方      下P.18インタビューのしかた    下P.21見学のしかた       下P.25インターネットの使い方  下P.32見学カードを使ったしつもんのしかた             下P.67学校の消ぼうせつびの調べ方 下P.74手紙(ファクシミリ・メール)でのお願いのしかた      下P.117白地図のうつし取り方    下P.128調べる地いきの決め方     下P.137

世界のおもな国の調べ方 上P.6方位ときょりの調べ方   上P.17さまざまな調べ方   上P.18

見学前の準備と見学のしかた 下P.7インターネットでの調べ方 下P.63資料の集め方      下P.78

方位のたしかめ方      上P.5まちたんけんで気をつけること 上P.9電話のしかた         上P.30自分たちの市(町・村)の特色のある工場の調べ方        上P.76インタビューのしかた    上P.79工場見学のしかた      上P.80給食に使われている野菜の調べ方 上P.94聞き取りのしかた      上P.115インターネットの使い方    上P.1273

・4年

3・4年

3・4年

5年

5年

5年

歴史資料館や博物館を見学する            上P.5歴史上の人物の調べ方   上P.37戦争中のくらしの調べ方 上P.141

調べたい国の選び方   下P.45

6年

6年

6年

移り変わりをあらわすグラフの読み取り方               上P.133

発表のしかた         下P.20

地図のまとめ方        上P.123新聞のまとめ方        上P.146

考えるヒント

 写真や地図,断面図を関連づけて読み取り,気がついたことや,気になることを出し合おう。

考えるヒント

 それぞれの津波について,ひ害のはんいをくらべてみよう。

がい

考えるヒント

 まちのようすや人々のようすにも注目してみよう。●まちのようす 建物はどんなつくりか。●人々のようす どんな服装をしているか。

ふく そう

 いろいろな形をした小さな田を広

い田につくりかえたり,用水路やは

い水路などを整えたりすること。

ほ場整備キーワードキーワードじょう せい び

ほ場整備前

ほ場整備後

 1923年9月1日,関東地方を大き

な地震がおそいました。被害を受け

た7府県の被災者は約340万人,死

者・ゆくえ不明者は10万5千人あま

りでした。東京では,地震のときに

おきた火災が3日間も続きました。

また,震災の混乱のなかで,「朝鮮

人が井戸に毒を流している。」など

のあやまったうわさが流れ,多くの

朝鮮の人々が殺されるという事件も

おこりました。

関東大震災キーワードキーワード

               こん らん               ちょうせん

     い ど

かん とう だい しん さい

知識や学習技能の習得と活用を促すコーナーの充実 キーワード やってみようキーワードキーワード

学習や生活で必要となる知識や学習技能を確実に習得させるとともに,社会科の学習で大切な観察・資料活用力を育成するための多様な手立てを提示しました。

3・4上 P.113 3・4下 P.119

編集上の特色2

観察力・資料活用力や表現力の基礎となる「学び方・調べ方コーナー」を,発達段階に応じてより一層充実させました。さまざまな学習技能を「見る・調べる」「読み取る」「表現する」の三つの項目に分類し,系統立てて各学年ごとに提示しました。また,「読み取る」については,今回,「確かめる」「見つける」「考える」の三つのステップを示すことで資料の読み取りの手順をわかりやすく示しました。

観察や調査に関わる学習技能を示しています。

資料などの読み取りに関わる学習技能を示しています。

表現活動に関わる学習技能を示しています。

学び方・調べ方コーナー 

見る・調べる

学び方・調べ方コーナー

学び方・調べ方コーナー 

読み取る学び方・調べ方コーナー 

表現する

学び方・調べ方コーナー 

見る・調べる学び方・調べ方コーナー 

読み取る

写真やグラフ,地図などの資料から,子どもたちの気づきや疑問,予想などが生み出されるように,資料を読み取って考えるためのヒントを提示しました。

本文や写真,地図などの複数の資料を関連させて読み,川に囲まれた岐阜県海津市の特色についてとらえることができる。(5上P.28 ~ 29)

 「洛中洛外図屏風」に描かれている京都のまちのようすや人々のようすに着目させ,室町時代に生まれ,今も残る文化や,人々のくらしのようすに関心をもつことができる。(6上P.52~ 53)

過去におこった地震による津波の被害の範囲を示す地図を相互に比較することを通して,なぜ被害の範囲にちがいがあるのかをとらえることができる。(3・4下 P.116)

考えるヒント

見つける つなげる くらべる

学習や生活の基盤となる知識をくりかえし使うように示唆したり,学習活動に関連して,本文が示す活動以外にチャレンジしてみたい活動や作業を示唆したりしています。

3・4下 P.129 5上 P.90

5下 P.39 6上 P.43

学習や生活で必要となる社会科用語を記述しています。場合によっては,文章だけでなくイラスト・写真等も合わせて記載することで視覚的にも理解が深まるよう工夫しました。

5上 P.58 6上 P.126

 食生活の変化について,48ページのグラフ「1人1日あたりのおもな食料の消費量の変化」を見直してみよう。

 自由な貿易のよい点と悪いえいきょうがある点について,調べてみよう。

 八方位やきょりの調べ方は,2~15ページの「地図となかよしになろう」の学習を思い出そう。

 32~33ページのイラストと見比べて,貴族と武士のちがいを他にも見つけよう。

さし絵の読み取り方

●どこの場所をかいた絵なの かたしかめる。

●何をしている人がいるのか。●どんな道具があるのか。

●何に使う道具なのか考える。●今の道具とくらべる。

学び方・調べ方コーナー 

読み取る

たしかめる

見つける

考える

      と

紙しばいのつくり方①紙しばいにする場面を決める。②分たんを決める。③自分がたんとうした場面の,文章を書く。④これまでに調べた資料をもとに,文章に合う絵をかく。⑤グループ内で読み合って,必要なら直す。 

学び方・調べ方コーナー 

表現するひょう げん

し りょう

ひつ よう

学び方・調べ方コーナー 

表現する

8 9

よりよい社会の形成に参画する態度や資質の育成をサポート

小単元末に「ふりかえってみよう」というページを新設し,これまでの学習過程や学び方・調べ方,学習の終末段階での考えなどの「個々の子どもの学びの履歴」が見えるようにするとともに,社会的な事柄についての問題点を解決するために,これまで学んだことを活用しながら,自分の提案を説明するなどの学習場面を設定しています。よりよい社会の形成に参画する態度や資質を育成する手立ての一つとなるとともに, 言語活動の充実にも通じるものです。

編集上の特色3

ふりかえってみよう の新設「ふりかえってみよう」の記述例には,三つのパターンがあります。小単元の内容と学年の発達段階に合わせて適切な記述例を設定しています。

学級全体で学習の順序通りにふりかえるパターン ふりかえりの手順を示し,表現物にまとめるパターン

1 学習のはじまりをふりかえる

3 たんけんしたことをふりかえる

4 まちのようすを地図にまとめる

2 調べる計画をふりかえる

 学校の屋上に上がって,方位をたしかめてから,まちのようすをかんさつしたよ。北には,よく行くスーパーマーケットがあったね。

           おくじょう   

  ほう い

 まちをよく調べるために,三つのコースに分かれてたんけんしたね。

 北コースには,大きなマンションやスーパーマーケットがあったよ。田や畑もあったね。

              

      はたけ

 家が多いところや店が多いところは,色でぬり分けたよ。それに,先生に,地図記号を使うことを教えてもらったよ。自分たちでつくった地図とくらべると,とても見やすい地図になったと思うな。

き ごう   つか

 わたしは,日本のおいしい米を輸出すれば,生産量が増えると思っていたよ。でも,米つぶがすがたを変えた米粉の消費が増えることでも,生産量が増えることにつながるという考えになっとくしました。

 消費者の要望に合わせた米を作るだけでなく,売り方もくふうして,「こんな米を作っています。」と消費者に知らせる取り組みもたいせつだね。 日本の米は,味がよくて安全・安心な米だから,国内だけでなく,外国へも積極的に輸出すれば,生産量が増えることにつながると思いました。

 あおいさんの考えを聞いて,集落営農や会社として大規模に農業をすれば,農家の負担になっていた生産にかかる費用を減らすこともできるし,みんなで知恵を出し合って農業に取り組めるのでいいと思いました。わたしは,あおいさんの考えに賛成です。

ち え

さんせい

き ぼ ふ たん

えい のう

 はるとさんたちは,これまで学習したことをふりかえり,「これからの米作りでたいせつなことは何か。」について,自分たちの考えを話し合うことにしました。

ゆ しゅつ

ゆいさんの考え消費者からの要望に合った品種の開発や米作りを進め,売り方をくふうしたり,外国にも積極的に輸出したりする。

あおいさんの考え 共同作業や会社で米作りを広める。

はるとさんの考え米粉を使った新しい商品を開発したり,牛やぶたなどのえさとして使う取り組みをしたりして,米の消費量を増やす。

こめ こ

学習の終末で生まれたテーマについての子どもたちの考えや提案を提示して話し合うパターン

3・4上P.20~21

5上 P.68~69

「ふりかえってみよう」での多様な表現活動

 安心してくらせるまちにするためには,消ぼうしょや消ぼうだんの人たちだけではなく,地いきの人たちの協力もたいせつなんだね。

 それに,わたしたちも,地いきの一員として協力しないといけないね。

 みんなで調べたこの,三つのくふうや努力があるから,わたしたちは安心してくらすことができるんだね。

 火事やさい害がおきたときは,消ぼうしょだけでなく,地いきのいろいろな機関と協力して取り組んでいるんだ。わたしたちも火事をおこさないように気をつけないといけないね。

6 上 P.146~147

話し合い活動

新聞ノートふりかえりシート 6下 P.65

5下 P.233・4下P.165

3・4下P.81

①満州事変から日本の敗戦までのできごとを年表でふりかえる。

②戦争によって大きく変わった人々のくらしについて,年表や写真でふりかえる。

③これまでふりかえったことをもとにして,新聞にまとめる。

ふりかえりの手順まんしゅう

10 11

子ども自らの興味・関心を発展させた多様な教材の例示

人権・福祉

平和・国際理解

伝統・文化

防災・安全

環境問題

健康・消費者

各単元の問題意識から,子どもたちの興味・関心を発展させた多様な教材を例示し,「集団での学びを深める活動例」「個に応じた活動例」を提示しました。また,各単元で身につけた知識や技能を活用し,子どもが探究する姿を紙面で構造的に示しています。また,新しい教育課題に対応した教材も多く掲載しています。

3・4下 P.60

3・4下 P.102

3・4上 P.109

6下 P.41

6下 P.83

5上 P.45

6上 P.385 下 P.46

5 下 P.73

編集上の特色4

大きくジャンプ の充実

各学年での取り扱い

集 個…集団での学びを深める活動例 …個に応じた活動例

集団での学びを深める活動例

個に応じた活動例

新しい教育課題への対応人権・福祉

平和・国際理解

伝統・文化

伝統・文化

伝統・文化伝統・文化

伝統・文化

伝統・文化

防災・安全

環境問題

環境問題

健康・消費者

5年 6年

・日本の海底資源(上P.44)

・輸出される日本の農産物(上P.104)

・伝統的な工業製品, 輪島塗の新しい取り組み(下P.46)

・災害時の情報のはたらきと発信(下P.72)

・環境モデル都市, 大阪府堺市の取り組み(下P.120)

・世界文化遺産を受けつぐ(上P.38)

・都の文化が全国に広がる(上P.62)

・阿波人形浄瑠璃の歴史と今(上P.98)

・近代日本と富岡製糸場(上P.130)

・未来をきずく日本の技術(上P.166)

・国民主権・基本的人権を求めて(下P.40)

・世界の人々のためにかつやくする 日本人(下P.82)

人権・福祉

伝統・文化

伝統・文化

防災・安全

環境問題

環境問題

健康・消費者

3・4年

・まちに出ていろいろな地図を 見つけてみよう(上P.46)

・まちのしげんを生かす(上P.108)

・昔の子どもの遊びとくらし(上P.138)

・たいせつな水(下P.60)

・地いきをこえた助け合い(下P.102)

・那須野原を開いた人々(下P.124)

・ほかの県とくらべよう(下P.166)

3・4下P.102~103

5 上 P.44~45

12 13

 思考力・判断力,資料活用力などの発達段階に配慮して単元を配列しました。特に3・4年では,歴史的な学習や地図学習について,子どもたちが学習内容を無理なく理解し,系統的・発展的な学習をおこなえるように配慮しています。 3・4年の学習では,生活の舞台であり,学習対象でもある自分たちの住む地域を社会的な観点からとらえ,学習を進

めていきます。社会科の学習のスタートとなる3・4年上の第1小単元「わたしたちのまちのようす」では,何よりも自分の目で観察することを重視しました。そのあと,調査したことを子ども一人一人が地図にまとめることができるよう,地図の作製過程を丁寧にわかりやすく示しました。

自分たちの住むまちを展望できる写真をもとに,まちについて自分の知って いることを話し合うことでまちへの興味・関心を高めます。(上 P.2~3) 

展望学習で観察したことをスケッチし,友だちのスケッチと比較する活動を通して,まちたんけんへの意欲を高めます。(上 P.6 ~ 7)

各学年の特色 年

 初めての歴史的な学習「今にのこる昔とくらしのうつりかわり」を上巻の第3大単元に位置づけ,地域の人々のくらしの変化をより身近なものとしてとらえられるようにしました。そして,開発単元「地いきのはってんにつくした人々」は,時間的・空間的な広がりに配慮して,下巻の第6大単元に位置づけました。

歴史的な学習

 上巻では,四方位や八方位,地図記号とその由来など,航空写真や土地利用図などから,地図の作成や読図の基礎・基本を身につけられるようにしています。下巻では巻頭に「地図となかよしになろう」(P.2~15)という単元を設置することで,八方位や縮尺,等高線など,地図資料の読図に必要な基礎的な技能や,地図帳の活用方法を習得させ,各単元で効果的に学習が進められるようにしました。

地図学習

問題を解決する道筋をわかりやすく提示発達段階に配慮した単元配列 -時間・空間意識の広がり-

実際にコースに分かれて町探検をした後,自分でマークを考え,気づいたことをかきこんだ絵地図を完成させた経験を踏まえ,絵地図の問題を話し合う活動を経て,抽象的な地図表現の獲得へと至る,問題解決的なプロセスが展開されています。(上P.18~19)

資料活用力や社会的な見方・考え方の発達

3・4年上 3・4年下

3・4年上3・4年下

「地図となかよしになろう」(下 P.2 ~ 15)

「方位のたしかめ方(四方位)」(上 P.5)

「地図記号のいろいろ」(上 P.17)

方位のたしかめ方●四つの方位のことを,合わせ て「東西南北」といいます。●方位じしん(方位をたしかめ るためのじしゃく)を平らな ところへおいた とき,色のつい たはりがさす方 位が北です。●方位じしんをま わして,色のつ いたはりを北に 合わせると,東 西南北がわかり ます。

学び方・調べ方コーナー 

見る・調べる

夕方,太陽が

しずむ方向

東西

昼の12時に,

太陽がある方向

朝,太陽が

のぼる方向

たいよう

ほうこう

方位じしん

        とう ざい なん ぼく

                             たい

14 15

  第4・5大単元で子どもたちの日常生活に即して,実感をもって法やきまりをとらえ,考えられるように配慮しています。

 上巻では「47都道府県ぬり絵マップ」を設定し,各単元の学習や生活のなかで都道府県名を目にする機会があるごとに,ぬり絵マップでその都道府県名と位置を確かめ,色をぬる活動を設定しました。下巻では,「地図となかよしになろう」のなかで47都道府県について興味・関心を喚起させ,その名称と位置を,今までの学習経験と関連づけて無理のない形で習得させようとしています。

 地域に古くから残る建造物や地域の人々が受け継いできた祭りや年中行事を調べることで,地域の伝統や文化を受け継ぐ自覚を養い,地域社会に対する誇りと愛情を育てることができます。

 2011 年の東日本大震災以降,防災・安全教育への関心や必要性がいっそう高まっていることを踏まえ,一人一人の安全を確保するための知識と能力を向上させていくことを重点に,内容を充実させました。

「47都道府県ぬり絵マップ」(上P.※4~※5)  下P.12~ 13 

交通標識について話し合うなかで,交通ルールの大切さに気づき,自分たちにできることを考え,実践化・行動化する子どもの姿を示しました。(下 P.86 ~ 87)

選択事例「地しんにそなえて」。東日本大震災の被害状況を写真と地図で示し,この地震について概観できる内容となっています。(下 P.94~95)

学校の消防施設調べをし,法律に基づいて消防設備が設置されていることをとらえます。(下 P.75)

上P.14

上 P.39

上 P.130

上P.38

行政や地域での取り組みだけでなく,「自助,共助,公助」の観点から,災害に備えて自分たち一人一人には何ができるか,ということを具体的に考える内容となっています。(下 P.100~101)

下P.151

地域の伝統や文化を受け継ぐ担い手を育てる 実感をもって法やきまりを守ることの大切さに気づく

楽しみながら学ぶ47都道府県の学習

防災・安全教育に関わる教材の充実

各学年の特色 年

16 17

上 P.18 ~ 19

国土単元において,日本では多くの火山があることや,地形や気候の影響によって自然災害がおきやすいことを丁寧に扱っています。

 農業では,「価格や費用」を考えさせるために,農家が使用する農機具と使用期間を,漁業では魚をブランド化することで,価格にも影響がおよぶことがわかる資料を取り上げました。

 日本の気候や地形の特色を学習した際に地域によって地形や気候に違いがあることに気づき,沖縄県や岐阜県海津市のくらしや産業についての学習をスタートさせます。また今回は,気候や地形についての選択事例(「せんたく」ページ)を充実させています。

地球全体を俯瞰し,問題意識を高めた後,地球儀の活用,三大洋と六大陸,主な国の名称などの世界の学習をくわしく追究していきます。(下 P.2 ~ 5) 「大きくジャンプ」では,日本の農産物を積極的に外国へ輸出す

る取り組みについて紹介しています。このような事例を取り上げることで,今後の日本の農業の方向性を考えることができます。(上 P.104 ~ 105)

上 P.13

上 P.10

上 P.59 上 P.79

上 P.95

上 P.46 ~ 47

 学年の最初に世界の主な大陸と海洋,主な国の名称と位置,日本の位置と領土,気候や地形からみて特色ある地域の人々のくらしの学習を設定することで,3・4年の学習を踏まえ,地理的な学習を円滑に進められるようにしました。また,この後の食料単元や工業単元での追究をより深いものにできます。

 大単元導入では,給食の献立の食材から生産している人々の存在に気づかせ,わたしたちのくらしとの関わりについて考えていきます。農業や漁業で働く人々の工夫と努力やさまざまな問題をとらえ,日本の食料生産について考えていく構成となっています。

自然災害に関わる内容を充実させました

各学年の特色 年

ごんあじ(300g)1440円

長崎県産のマアジ(300g)354円

子どもたちがニュースなどで見聞きすることも多い「竹島」「尖閣諸島」について,その名称と位置などがわかるようにしました。また,領土に関する課題はコラムで取り上げています。(上 P.8~9)

安定的に食料をまかなっていくためにはどうすればよいのか,考えを深めるために地産地消の取り組みやトレーサビリティ,グリーンツーリズムなどの話題を取り上げました。(上 P.88)

国土単元の事例一覧

 気候■あたたかい沖縄県に住む人々のくらし(→上 P.20~27)■( せんたく ) 寒い土地のくらし(北海道旭川市) (→上 P.38~41)

地形■低地に住む岐阜県海津市の人々のくらし(→上 P.28~37)■( せんたく ) 高地のくらし,群馬県嬬恋村(→上 P.42~43)

食料単元における「価格や費用」の取り扱い

国土単元

食料単元

18 19

各学年の特色 年

環境に配慮した自動車の開発,日本の高い技術力を支える中小工場の働き,働く人々のおかれた状況や願い,TPPなど今日的な話題についても取り上げ,日本の工業生産をさまざまな観点からとらえられるよう配慮しています。

工業単元 環境単元は,公害・森林単元をへて自然災害を学習する単元配列としました。 また,東日本大震災を受けて防災教育の充実がさらに求められていることも鑑みて,小単元「自然災害から人々を守る」の内容を現行の4時間から8時間へと拡大し,大幅に充実させました。

情報産業の事例として新聞社を新たに取り上げました。また,情報ネットワークの事例として,医療における情報ネットワークを取り上げ,社会インフラとして患者の生活や,ひいては医療の質を高める手段として活用されていることを取り上げています。

情報単元

貿易まさつや産業の空洞化,TPPなどの自由貿易の現状とその課題についての話題を通して,日本だけでなく,相手国への影響も考えた工業のあり方を考えさせる構成となっています。(下P.38 ~ 39)

「自動車工業のさかんな地域」では,組み立て工場の俯瞰イラストを新たに掲載し,働く人々の姿や工夫が読み取ることができるよう,工夫しています。(下 P.10 ~ 11)

阪神・淡路大震災時の「共助」を象徴する写真とともに,兵庫県神戸市の自主防災組織の取り組みを紹介しています。(下 P.112 ~ 113)

下 P.98, 100~101(上),下 P.104(右)

我が国では,さまざまな自然災害が毎年のように発生していることをおさえた上で,阪神・淡路大震災や東日本大震災を事例に自然災害による被害の生活や産業への影響を具体的に取り上げました。

患者に関する情報を病院同士が共有することで,患者にとってどのようなメリットがあるのか,情報ネットワークの仕組み図や患者に関わる医療従事者の話などの資料をもとに学習できるようにしました。(下 P.64 ~ 65)

同じ日の新聞の1面を比較することによって,伝える内容に違いがあることに気づき,自分たちがマスメディアが伝える情報とどのように関わっていけばよいのか,考えられる構成となっています。(下 P.56 ~ 57)

防災・減災の取り組みや防災に関する情報も取り上げています。しかし,情報だけに頼るのではなく,災害時は自分の判断で避難することの大切さをとらえさせる資料やコラムも配置し,理解できるよう構成しています。(下 P.109〈上〉,下 P.111〈右〉)

自助・共助・公助の大切さ

さまざまな自然災害を実感させる構成

環境単元

20 21

子どもに歴史を学ぶ楽しさ・面白さを ―日本の歴史や伝統を大切にする ―

各学年の特色 年

 地球誕生や人類の登場といった子どもたちの知的好奇心を喚起する内容を取り扱うとともに,歴史を学習していく上で必要となる年表や想像図の読み取り方といった技能を身につけさせることを目的とする内容としました。

上P.2~ 3

資料活用力を育成する導入ページ

上P.32~ 33

裏表紙~P.※1

人物や文化遺産を中心とした歴史学習

 歴史的事象を並べるだけでなく,その時代を生きた人物に光を当て,具体的な事跡を追究することで,一つ一つのできごとをリアルなものとしてとらえるとともに,多面的に迫ろうとする姿勢を支援しようとしました。 また,文化遺産については,国宝や重要文化財に指定されているものや, 世界文化遺産に登録されているものを取り上げ,我が国の代表的な文化遺産を通して学習できるように配慮しました。

子どもの問題意識

調べてわかったことの整理

調べて考えたこと

本文

1

2

3

4

新設

日本の領土に関する記述を拡充

世界遺産マーク,国宝マーク

上P.162

上 P.118

上 P.26

上 P.10~ 11

 学習をするうえで,今から見て, どれぐらい昔の学習をしているのか,そのできごとや時代には,どんなつながりがあるのかを調べるとき, 年表は, たいせつな資料になります。 特に,年月を同じはばで表した等尺年表は,時間の長さを正確にとらえるのにも役立ちます。しかし年表によっては,時間のはばがちがう年表もあるので,めもりを正しく読むことがたいせつです。

年表(等尺年表)

 西暦1年は,イエス= キリストが生まれたと考えられた年で,それから100年間を1世紀といいます。21世紀は, 2001年から2100年までです。

世紀

西暦

西暦西暦

西暦西暦

1901~2000年 20世紀2001~2100年 21世紀

(現代)

1世紀

2世紀3世紀

1~100年

101~200年201~300年~ ~

とうじゃく

せい れき

上 P.4

 日本の領土や国境をめぐる課題については,「北方領土」に加え「竹島」についても本文で記述するようにしました。また,「尖閣諸島」については,「北方領土」「竹島」とともにコラムで扱うようにし,歴史的に見ても日本の固有の領土であることがわかる内容となっています。

姫路城(兵庫県姫路市)

法起寺(奈良県斑鳩町) 清水寺(京都市)

厳島神社(広島県廿日市市)

原爆ドーム(広島市) 平城宮跡(奈良市)

白川郷(岐阜県白川村) ひめ じ じょう ひょう ご しら かわ ごう ぎ ふ いつくしま じん じゃ はつ か いち

きよ みず でら きょう とほ っ き じ な ら い か る が げん ばく ひろ しま へい じょうきゅうせき な ら

日光東照宮(栃木県日光市)

首里城跡(沖縄県那覇市)

熊野参詣道(三重県・奈良県・和歌山県)

石見銀山遺跡(島根県大田市)

中尊寺(岩手県平泉町)

富士山(静岡県・山梨県)

とう しょうにっ こう ぐう とち ぎ

しゅ り じょうあと ななわおき は

くま の さん けい みち み え わ か やま

い わ み ぎん ざん い せき しま ね おお た

ちゅう そん じ いわ て ひらいずみ

ふ じ さん やま なししず おか

世界遺産 国 宝

世界遺産

世界遺産

世界遺産

世界遺産 国 宝

世界遺産

日本の代表的な文化財を通して歴史の学習ができるように,この教科書では, 次のマークが使われています。

ユネスコの世界遺産に登録されているもの

国によって指定された文化財のうち, 極めて価値が高く, 国宝に指定されているもの

世界遺産

国 宝

日本の世界文化遺産日本の世界文化遺産

(2014年3月現在)

上P.163

上 P.6~ 7

上P.23

上 P.41~ 42

●ビジュアルで,「読み取り,考え,表現する」教科書

1

2

3

4

 縄文・弥生から鎌倉時代を扱う単元導入などの大型イラストを,「 迷路絵本 」でおなじみの歴史考証イラストレーター香川元太郎氏による『小学社会』オリジナルイラストとして描き下ろしてもらい,子どもたちの興味・関心を高めやすい大型イラストとしました。

ワイドな資料

22 23

いじめ防止をうったえる小学生たち(下 P.29)

足立区の高齢者福祉の取り組み(下 P.2 ~ 15)

北茨城市の取り組み(下 P.34 ~ 37)

水俣市の取り組み(下 P.38 ~ 39)

下 P.74 ~ 75

社会保障 災害復旧

地域開発

国際理解・国際交流

日本の国際貢献

願いの実現をめざして ―政治のはたらきを考える―

各学年の特色 年

 政治単元では,社会保障を主教材に,また,災害復旧の取り組みと地域の開発を選択教材として取り上げました。主教材では,子どもが日常生活のなかで直接感じている地域の高齢化を正面から取り上げることで,政治の働きを現実的なものとしてとらえられるようにするとともに,体験的な追究活動を重視し,子ども自身による追究・解決のプロセスが実現できるようにしました。 また,選択教材では,住民の願いを実現するために政治がどのような働きをしているのかについて , 多様な事例に基づいて具体的に学べるようにしました。 これらの事例を取り扱うことで,あとの憲法学習での基本的人権の内容を現実的なものとしてとらえ,かつ,問題点を見いだそうとする姿勢の素地を育成しようとしました。

国際社会で共に生きる ― 地球市民としての役割を考える―

 国際単元では,つながりの深い国を子どもが選択し,調べ,発表するという,子どもが主体的な学習を作り出す展開としました。その一環として「日本と似ているところとちがっているところ」という視点を新設し,子どもたちが相手国をリアルにとらえるとともに,日本という国を深く見直す機会をつくり出し,日本人としての自覚や国を大切に思う姿勢を育成しようとしました。 また,国連の働きや日本の国際交流・協力のようすを調べる活動を通して,子ども自身に何ができるかを考えていく展開を図りました。

農業技術の指導をおこなう青年海外協力隊の隊員( 下 P.79)

音楽を教える日本の教師( 下 P.78)

中国で救助活動をおこなう日本の国際緊急援助隊( 下 P.76)

台風の被災者への医療活動をおこなうAMDA (アジア医師連絡協議会)の医師( 下 P.77)

福祉体験学習(下 P.26)

地球市民として

下 P.56

下 P.49

下 P.45

●調べたい国を選ぶ。

●調べたいと思った理由を確かめる。

●調べたいテーマを決める。

 ・日本とのつながり  ・くらしのようす  

 ・学校や子どもたちのようす など

●調べ方

 ・図書館やインターネットなどを利用する。

 ・留学生の話を聞く。など

 ・最後に「わたしの考え」を書く。

  日本と似ていること,ちがっていること,調べた国がか

かえている問題などについて,自分の考えでまとめる。

計画メモ

ふりかえりシート(下 P.81)

24 25

  特別支援教育への配慮やカラーユニバーサルデザインの観点から,今回,専門家による校閲のもと作成しました。  『小学社会』は,社会科の学習においては,具体的な地域によって進めていくことが重要であると考えています。このため,各学年のそれぞれの学習内容に応じて,学習のねらいを実現するために最も適切な地域事例地を採用しています。 また,個々の地域事例地を採用するに際しては,特定の地域に偏らないことに配慮するとともに,それぞれの地域事例地の日本列島における位置を明示して,日本全体の構成が徐々に身についていけるように配慮しました。

室町時代の文化体験(6上 P.61)

カラーユニバーサルデザインに対応した図表

学習のポイントや進め方がわかる教科書

読み取りやすさに配慮した教科書

 子どもたちが歴史や文化を大切にし,日本人としての自覚をもつように,我が国の伝統や文化を実感してとらえられるように配慮しました。 また,子どもたちが見学や聞き取り活動をする際には,電話のしかたや,交通ルールを守ることなど,礼儀や公徳心などと関連する場面が多く出てきます。このため,「学び方・調べ方コーナー」で,見学時などの注意事項を示しました。さらに,3・4年上の祭りや行事,3・4年下のお話「稲むらの火」は,郷土愛の教材として,道徳の時間に活用することもできます。

 スムーズに読み進められるように,「わたしの問題」などについては,読みやすいまとまりで改行しました。

 一人一人の色覚の違いを問わず,多くの子どもたちに見やすいように,グラフ・地図については,色調や色の組み合わせだけの区別ではなく,斜線やドットなども使用するなど,細部まで配慮しています。

 社会科の学習にとって重要な用語をキーワードで示すとともに,本文中で対応する箇所の文字をゴシック体で示すようにしました。また,資料の読み取りや本文と資料を関連させながらの読み取りがしやすくなるように紙面のレイアウトに配慮しています。

3・4下 P.136 ~ 137

6下 P.37

3・4下 P.76

5上 P.525上 P.59

遊佐町

三川町

鶴岡市

酒田市

庄内町

秋田県

鳥海山

庄内空港

最上川

赤川

日本海東北自動車道

あきちょうかい

ゆ さ

さか た

つる おか

かわみ

しょう

ない

にほん

とうほく

あか

も がみ

5km0

工場砂浜

JR線高速道路国道市役所役場発電所

森林など住宅地など

すなはま

こうじょう

たくじゅう

小5・上P.59A 年間耕作時間のうつり変わり

天地64×左右86mm

0

20

40

60

80

100

120時間

12年10200090801970

なえ作り 田おこし 田植え 水の管理 草とり  いねかり・だっこく その他1970年 8.1 11.4 23.2 10.8 13 35.5 15.81980年 7.1 8.1 8.4 9.5 5.9 14.7 10.71990年 6 5.5 6.2 8.2 2.4 8.9 6.62000年 4.08 4.17 4.69 7.04 1.77 5.58 5.672010年 3.22 3.53 3.36 6.27 1.35 3.57 3.822012年 3.22 3.45 3.23 6.39 1.37 3.16 3.62

なえ作り田おこし

田植え

水の管理

草取り

いねかりだっこく

その他  わたしたちの地いきには,どのような消ぼうせつびや取り組みがあるのだろう。

災害が発生したときや復旧のときの取り組みは,政治のはたらきによっておこなわれているんだね。 災害から自分自身やたいせつな人を守るためにも,わたしたちは,政治に関心をもっておく必要があるんだね。

 地形や気候,原料,伝統などの,

地いきの特色を生かしてつくられた

もの。それをめあてに遠くからおと

ずれる観光客もいます。おくり物と

してもよろこばれます。地いきの

はってんに役だつものです。

特産物とく さん ぶつ キーワードキーワード

き こう げんりょう でんとう

5年上   寒さのきびしい北海道旭川市(北海道旭川市) ……  P.38~416年上   江戸時代のアイヌ民族(北海道)…………………… P.806年上   北方領土(北海道)…………………………………… P.163

5年上   くだもの作りがさかんな青森県  (青森県) ………  P.1036年上   狩りや漁の生活(青森県)…………………………  P.8~93・4年下 津波におそわれたまち(岩手県宮古市)………… P.945年下   一人一人の判断が命を救う(岩手県宮古市)…… P.1116年下   「なまはげ」のようす(秋田県男鹿市)………… P.565年上   米作りのさかんな地域(山形県)………………… P.48~695年下   福島第一原子力発電所の事故(福島県)………… P.107

補助的な資料や「学び方・調べ方コーナー」などを配置するスペース

インタビューのしかた(3・4上 P.79)

5年下   自動車工業のさかんな地域(三重県鈴鹿市)…… P.4~235年下   環境とわたしたちのくらし(三重県四日市市)… P.76~853・4年下 なくそうこわい火事(滋賀県栗東市)…………… P.64~813・4年下 ほかの県とくらべよう(滋賀県)………………… P.166~1675年下 情報をつくり,伝える(京都府京都市)………… P.50~596年上   祗園祭(京都府京都市)…………………………… P.52~536年上   京都の復興と近代化(京都府京都市)…………… P.109

近畿地方

東北地方

中部地方

関東地方

中国地方

四国地方

九州地方

6年上   竹島(島根県)……………………………………… P.1633・4年下 わたしたちの住んでいる県(岡山県)…………… P.126~1656年上   唐子踊(岡山県瀬戸内市)………………………… P.813・4年下 ふせごう,交通事故や事件(広島県福山市)…… P.82~936年上   長登銅山跡(山口県美祢市)……………………… P.286年上   都の文化が全国に広がる(山口県山口市)……… P.62~63

6年上   阿波人形浄瑠璃の歴史と今(徳島県)…………… P98~993・4年下 手結港を開いた野中兼山(高知県香南市) ……… P.120~1215年上   野菜作りのさかんな高知県(高知県)…………… P.1025年下   森林とわたしたちのくらし(高知県四万十市)… P.86~97

3・4年下 ごみのしまつと活用(佐賀県佐賀市)…………… P.18~396年上   むらからくにへ(佐賀県)………………………… P.14~155年上   水産業のさかんな地域(長崎県長崎市)………… P.70~876年下   教訓を生かしたまちづくり(熊本県水俣市)…… P.38~396年下   車いすによるマラソンの世界大会(大分県大分市)P.425年上   畜産業のさかんな宮崎県(宮崎県都城市)……… P.98~1015年上   あたたかい沖縄県に住む人々のくらし(沖縄県那覇市) P.20~276年上   江戸時代の琉球王国(沖縄県)…………………… P.806年上   戦場となった沖縄(沖縄県)……………………… P.1436年上   尖閣諸島(沖縄県)………………………………… P.163

北海道地方

5年下   災害時の情報のはたらきと発信(茨城県)……… P.72~736年下   わたしたちのくらしと憲法(茨城県ひたちなか市)P.22,266年下   災害の発生と政治のはたらき(茨城県北茨城市) P.34,373・4年上 昔のくらし(栃木県栃木市)……………………… P.110~1373・4年下 那須野原を開いた人々(栃木県那須塩原市)…… P.124~1256年上   足尾銅山鉱毒事件(栃木県)……………………… P.1245年上   高地のくらし,群馬県嬬恋村(群馬県嬬恋村)… P.42~436年上   近代日本と富岡製糸場(群馬県富岡市)………… P.130~1315年下   わたしたちのくらしを支える製鉄所(千葉県君津市) P.42~435年下   わたしたちのくらしを支える製油所(千葉県市原市)P.44~453・4年上 いろいろな地図(東京都足立区)………………… P.46~473・4年下 地しんにそなえて(東京都豊島区)……………… P.94~1015年下   狭山丘陵(東京都・埼玉県)……………………… P.945年下   不老川の環境を取りもどす(東京都・埼玉県)…  P.116~1196年下   わたしたちの願いと政治のはたらき (東京都足立区)P.4~15

5年下   伝統的な工業製品,輪島塗の新しい取り組み(石川県輪島市) ………………………………………………………… P.46~473・4年下 わたしたちのくらしをささえる電気(福井県福井市)P.56~595年上   低地に住む岐阜県海津市の人々のくらし(岐阜県海津市) ………………………………………………………… P.28~356年上   米作りが広がったころ(静岡県)………………… P.123・4年下 地図となかよしになろう(愛知県小牧市)……… P.2~155年下   日本を代表する貿易港,名古屋港(愛知県名古屋市) P.366年上   長篠の戦い(愛知県)……………………………… P.65~67

特別支援教育への配慮 ―すべての子どもたちが学べる教科書をめざして―

道徳教育との関連

教科書で取り上げた主な地域事例地

中心となる資料などを大きく配置するスペース

本文 本文

稲むらの火(3・4下 P.※4 ~※5)

3・4年下 「3R」って,何かな?(大阪府柏原市) ……… P.293・4年下 鵜殿(大阪府高槻市)……………………………… P.535年上   産地直売所(大阪府岸和田市)…………………… P.94~955年下   中小工場の多い大阪府東大阪市(大阪府東大阪市)P.29~315年下   環境モデル都市,大阪府堺市の取り組み(大阪府堺市) P.120~1216年上   古墳を調べる(大阪府堺市)……………………… P.163・4年上 わたしたちの住んでいるところ      わたしたちのくらしとまちではたらく人びと(兵庫県姫路市) ………………………………………………………… P.2~1073・4年上 まちのしげんを生かす(兵庫県佐用町)………… P.108~1093・4年下 トコトンリーダー(兵庫県神戸市)……………… P.375年下   防災福祉コミュニティ(兵庫県神戸市)………… P.1133・4年下 命とくらしをささえる水(奈良県奈良市)……… P.40~556年上   平城京跡の保存につくした棚田嘉十郎(奈良県奈良市) P.276年上   世界文化遺産を受けつぐ(奈良県)……………… P.273・4年下 よみがえらせよう,われらの広村(和歌山県広川町) P.106~1193・4年下 研究と自然を守る運動をつづけた南方熊楠(和歌山県田辺市) ………………………………………………………… P.122~1235年下  医りょうに生かされる情報ネットワーク(和歌山県田辺市) ………………………………………………………… P.62~67

インタビューのしかた●先生におねがいして,イン タビューをさせてもらえる かどうか,工場に聞いても らう。●聞きたいことをかならず前 もってまとめ,聞く練習を しておく。●あいさつをし,インタビュー をしてもよいかどうか,か ならずたずねてから聞く。●聞いた話をすぐに書きとめ る。●同じことを何度も聞かない ように,よく話を聞く。●終わったあとは,かならず お礼のあいさつをする。

学び方・調べ方コーナー 

見る・調べる

26 27

 『小学社会』の教師用指導書には ,「総論」と各学年の分冊があります。各学年の指導書は,各巻(全6巻)とも「研究編」と「朱書編」の2

分冊で構成され,それぞれの巻に「デジタルデータ集」をセットしています。

●総 論…『小学社会』編集の基本方針とともに,評価の考え方や発展的な学習,環境教育や総合的な学習などについての基本的な考え方を 示し,全学年にわたる共通事項や学年間の関連を考える際に役立つ内容をまとめていく予定です。

●研究編…はじめに教科書編集の基本方針について述べるとともに,指導計画立案の手がかりとなるような年間指導計画表をあげています。 続いて,教科書を具体的に研究していくページでは,大単元の解説,各小単元の目標・評価規準とその具体例を示し,指導例では, 原則として1時間2ページにおさめるような構成となっています。

●朱書編…教科書紙面の縮刷を中央に配して,研究編をコンパクトにまとめました。本時のねらいと子どもの追究活動の流れ,重視すべき評 価規準のほか,授業の際に役立つ板書例や紙面上の「学び方・調べ方コーナー」の主旨説明などを掲載し,授業での活用方法を示 しています。

●デジタルデータ集 …学習指導計画作成資料や「観点別評価テスト集」,「ワークシート」,自由にお使いいただける「社会科カット集」のほか, 特別支援教育の観点から,平成27年度用『小学社会』の全ページのPDFデータ(総ルビ版,白黒反転版)を収録しています。

●朱書編の構成…毎時の授業に必要な情報をコンパクトにまとめています。本時のねらいや評価基準の具体例は,研究編に掲載されたものをそのまま掲載し,資料の解説などは簡潔にまとめるなどして再構成しています。

●板書例…学習内容のポイントをわかりやすくしめした板書例を提示しています。授業の場での板書の重要さを考慮し,スペースを大きく取るとともに,教科書に掲載されている資料を活用した板書例や,色チョークの使い方のご参考になるように,色分けをするなどの工夫を凝らしました。○板書例の上部の吹き出しには,研究編の「子どもの活動と内容」にある,各分節で主となる教師の発問・説明・指示例を示しています。○板書例の下部の吹き出しには,研究編の「指導上の留意点」の各分節の中でもポイントとなる内容を抜粋して示しています。

●評価規準の具体例と評価の方法…評価の四つの観点のなかから,本時のねらいに即した観点を選び,授業に呼応した評価規準の具体例を示しています。

●指導のポイント…この1単位時間のなかで特にポイントとなる,教師のための具体的な支援を示しています。

 左ページの「板書例」と対応しており,また,教科書に掲載された資料や学習方法などとも対応した内容を提示しています。

 日本文教出版では, すべての小学校・中学校教科書で, 拡大教科書を発行しています。拡大教科書は通常の教科書の文字を拡大するとともに, 編集意図を損なわないように写真等, 図版の配置も再レイアウトしたものです。

拡大教科書のご案内

米売り場

多い

 品種こしひかり

きらら397あきたこまちつや姫ミルキークイン

産地新潟・福井・兵庫北海道秋田山形?

・日本全国・多いところ  北海道 新潟・少ないところ  東京周辺 大阪周辺 沖縄

山形県 庄内平野

・なぜ北の方で たくさん作れ るのか・どんなところか・作り方

・日本全国で生産・日本の北の方でさかん

・北海道・東北地方  関東地方の北・東より

・日本の北,東の方

  土地の広いところ  いなか

 いね  1年じゅう暑い  ところで育つ。

米の産地? 調べてみたいこと

米作りのさかんなところは?

ふだん食べている米は,どこで作られているのだろう。

例 書 板

本時のねらい 毎日食べる米の産地を調べ,身近な地域だけでなく,日本の北の地方でさかんに作られていることをとらえることができる。研究編P.00~00本時の位置(2/11)

●生産量…物の作り出した重さや数のこと。    ●作付面積…田畑で,作物を実際に植えつけている面積のこと。●品種…同じ種類の作物を区別する時に使う名前。●銘柄米…一つの品種をそのまま販売する時の名前。●ブランド米…銘柄米の中で,特に人気の高いもの。

●ブレンド米…複数の品種,産地の米を混合(ブレンド)した米。長所と欠点をうまくかみ合わせることで,値段が安く,おいしい米を作ることができる。

内容の解説

評価規準の具体例と評価の方法【社会的事象についての知識・理解】 我が国の米作りが北の地域でさかんであることについてとらえている。(子どもの発言・ノート)

◆こしひかり? コシヒカリ? 正しくはコシヒカリである。 1956年(昭和31年)水稲農林100号「コシヒカリ」として命名登録された。 かつては,国立の農業試験場などで開発された米にはカタカナ名を,各都道府県で開発された米にはひらがな名をつけていたが,2000年以降は,銘柄名を自由につけられるようになった。 現在では,パッケージには,「こしひかり」のように,正式名称とは違う表記をされるようにもなった。

授業を深める豆知識

●米袋の表示 農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)では,すべての米の販売店,農家が直接販売する場合にも,次のような表示を義務づけている。①名称 ②原料玄米 ③内容量 ④精米年月日 ⑤販売業者等の氏名または名称,住所および電話番号  また,いくつかの原料玄米を使用する場合,原料玄米欄には,それらの使用割合を記載しなければならないきまりがある。●都道府県別水稲収穫量1位品種 (2011年) 22府県…コシヒカリ    11府県…ヒノヒカリ  2県…ひとめぼれ キヌヒカリ 1県…ななつぼし,つがるロマン,

アキタコマチ,はえぬき,あさひの夢,ハツシモ,あいちのかおり,ヒヨクモチ

 ※東京都と沖縄県を除く。

◆写真の読み取り スーパーの米売り場の写真の文字が小さくて読みにくい。こんな時は,虫眼鏡を活用させる。地図や資料の細かな部分の時に役立つので,常時,筆箱,お道具箱に,入れさせておくとよい。◆米袋やちらしの活用 ここでは,スーパーの写真から産地を調べる流れになっているが,事前に,自分たちの食べている米について聞き取りを行ったり,集めた袋やスーパーのちらしから,品種と産地を調べ,白地図に書き込んでいく方法も効果がある。◆教科書への書き込み 今回のように,作付面積の地図に,生産量の多い道県ベスト10を直接書き込みをさせると,さかんなところがとらえやすくなる。 このように,マーカーやサインペンなどを持たせておき,写真やグラフなどの資料や本文の大事な語句に印をつけさせていくとよい。◆黒板の活用 使用する資料は,拡大コピーして黒板に貼る。その際,必ずしもカラーコピーでなくてもよい。子どもたちは,カラーの資料を手元にもっているからである。話し合いの時には,前に出て,黒板の資料を,おさえたり,着色したり,書き込んだりして発言させると,他の子どもたちに分かりやすくなる。

指導のポイント

参考資料

スーパーマーケットの米売り場の写真を見て,気がついたこと気になることを発表しよう。

・品種を○,産地をーで書き込む。・写真以外の,知っている品種・産地があれば,書きたす。

・多い所少ない所を囲む。・生産量を貼り,ベスト10を地図上に書き込ませる。

・11の青森にも着目させる。・学習資料から,稲は一年中暑い所育つ。日本は,なぜ,北?

・山形県庄内平野を事例に学習することを知らせる。

学習問題日本で米作りがさかんなところは,どこといえるでしょうか。

この地図を見て,米が作られている都道府県はどこでしょう。

調べてみたいことは,どんなことですか。

朱書編…見やすく , 使いやすいA4判サイズ

研究編…授業研究のための情報が満載

教師用指導書の構成

充実した教師用指導書

※この教師用指導書は, 制作中です。内容および商品の仕様は, 予告なく変更する場合があります。

22 23

本時のねらい

P.50~51本時の位置

時112

米作りのさかんな地域米はどこから

教科書

わたしたちの食生活と食料生産●生産量…物の作り出した重さや数のこと。    ●作付面積…田畑で,作物を実際に植えつけている面積のこと。

●品種…同じ種類の作物を区別する時に使う名前。●銘柄米…一つの品種をそのまま販売する時の名前。●ブランド米…銘柄米の中で,特に人気の高いもの。●ブレンド米…複数の品種,産地の米を混合(ブレンド)した米。長所と欠点をうまくかみ合わせることで,値段が安く,おいしい米を作ることができる。

 ●無洗米 米をとぐと,白い汁,とぎ汁が出る。これは,精米機ではとりきれない粘性の糠(ぬか)が,白米の表面に残っているからである。この糠が残っていると味が落ちるので,炊く前に水で洗いおとすのである。 そこで,米どうしをこすり合わせ,みがくようにするため,研ぐという言葉が今も使われている。 最近は,精米技術が進んだため,昔ほどこすり合わせる必要はないが,この表面に残っている糠をはがしとってしまえば,といだり洗ったりする必要がなくなる。これが無洗米である。 表面の糠をとるため,Branを加え,Graind,はがしとることから,BG精米製法と呼ばれるが,加えるBranとは糠のことである。つまり,糠で糠をはがしとるのである。 手間が省けるだけでなく,とぎ汁による環境汚染を防ぐことできるし,洗う際に流れ出る,うまみ成分も残るので,おいしく食べれると言われている。

 教科書では,都道府県別の生産量と作付面積の資料から読み取るのであるが,都道府県名の書いてある白地図に,地図帳の都道府県別の統計から米の生産量,日本国勢図会ジュニア版の米の作付面積,朝日ジュニア学習年鑑の田の耕地面積,または,単位あたりの米の取れ高など,複数の資料から,上位ベスト10を調べ,書き込ませることにより,さかんな地方に気づかせていく方法もある。

●米の品種 一般に食べられている粳(うるち)米は約300品種,

 毎日食べる米の産地を調べ,身近な地域だけでなく,日本の北の地方でさかんに作られていることをとらえることができる。

評価規準の具体例 ( )は評価の方法【社会的事象についての知識・理解】 我が国の米作りが北の地域でさかんであることについてとらえている。(子どもの発言・ノート)

他に,餅(もち)米,酒米をあわせると,約400種類と言われる。 粳米…デンプンが,アミロペクチン80~85%,アミ

ロース15~20% 餅米…デンプンが,アミロペクチンがほぼ100%,そ

のため,粘りがある。 酒米…日本酒を醸造する原料で,主に麹(こうじ)

米として使われる。●米の全国品種別収穫量(2011年)

●都道府県別水稲収穫量1位品種(2011年) 22府県…コシヒカリ    11府県…ヒノヒカリ  2県…ひとめぼれ キヌヒカリ 1県…ななつぼし,つがるロマン,アキタコマチ,は

えぬき,あさひの夢,ハツシモ,あいちのかおり,ヒヨクモチ

 ※東京都と沖縄県を除く。●米袋の表示 農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)では,すべての米の販売店,農家が直接販売する場合にも,次のような表示を義務づけている。①名称 ②原料玄米 ③内容量 ④精米年月日 ⑤販売業者等の氏名または名称,住所および電話番号 また,いくつかの原料玄米を使用する場合,原料玄米欄には,それらの使用割合を記載しなければならないきまりがある。

内容の解説

授業を深める豆知識

指導のアイディア

参考資料

コシヒカリひとめぼれヒノヒカリあきたこまちはえぬきキヌヒカリななつぼしきらら397つがるロマンまっしぐら

601,000158,200157,200119,70042,20051,30042,20034,10026,10020,700

3,094,000842,700805,300656,700258,400257,500200,900167,400155,300118,000

品種 収穫量(t) 作付面積(ha)

以下,あさひの夢,こいしぶき,あいちのかおり   夢つくし,ほしのゆめ

2

1

・つや姫の表示から,米の種類について品種という観点をおさえる。

・資料から,たくさんの品種があること,同じ品種でも,いろいろなところで作られていることをおさえる。

・いろいろな産地から,日本のどこで,作られているのかという疑問をうかべていく。

・作付面積の地図だけを拡大コピーし,黒板にはり,作付面積について説明したあと,発問する。

・面積だけでなく,とれ高に着目させ,生産量の多い道県ベスト10を,作付面積の地図に番号を書き込む。

・生産量ベスト10を書き込んだ地図から,東北日本に米作りがさかんなところが集中していることに気づかせる。

・学習資料から,1年中暑く,水が豊かな地方でよく育つ稲が,なぜ,北の方でさかんなのか想像させる。

・山形県庄内平野を事例に選んで,くわしく学習していくことを知ら,調べてみたいことを話させる。

①米の品種について話し合う。(10分) スーパーマーケットの米売り場の写真を見て,気がついたこと,気になることを発表しよう。 品種がたくさんあるね。 こしひかりは,新潟・兵庫・福井などいろいろなところで作られているね。・あきたこまち…秋田・つや姫…山形

②米はどこで作られているか調べる。(10分) この地図を見ると,米が作られている都道府県はどこだといえるでしょう。 日本全国で作られているよ。 北海道と新潟県が多いね。 東京周辺,大阪周辺,沖縄県は少ないね。

③米作りのさかんな地域について考える。(10分) 日本で米作りがさかんなところは,どこといえるでしょうか。

・北海道,東北・北や東の方・土地の広いところ ・工場などの少ないところ ・いなか

④山形県庄内平野の米作りについて話し合う。(15分) 調べてみたいことは,どんなことですか。 なぜ北の地域でさかんなのかな。・土地のようす・気候のようす

(  )は配分時間  …教師の発問・説明・指示例 …期待される子供の発言や疑問例教子

子どもの活動と内容 指導上の留意点

●本時のねらい…本時の学習目標を焦点化して示しています。本時の「評価規準の具体例」と対応しています。

●評価規準の具体例…評価の四つの観点のなかから,本時のねらいに即した観点を選び,授業に呼応した評価規準の具体例を示しています。

●子どもの活動と内容…授業の分節となる子どもの学習活動,発問例,期待される子どもの発言を例示し,子どもの意識の深まり方に沿った学習展開を示しています。

●指導上の留意点…授業のなかで一人一人の子どもの追究活動をより有効に成立させるための,教師の具体的な働きかけや留意点,子どもから出された内容について特に配慮すべき点を示しています。

●指導のアイディア…子どもがつまずきやすいポイントをふまえた指導の手だてや参考となる学習活動を示しています。

「内容の解説」を参照。

「内容の解説」を参照。「内容の解説」を参照。

「内容の解説」を参照。

知っている米の名前を発表させる。

28 27

平成27年度版 小学社会

デジタル教 科 書

“教科書+豊富な機能とコンテン ツ”が実現する,これからのデジタル教科書

 日本文教出版の「小学社会デジタル教科書」は,平成 27年度版教科書に準拠したソフトウエアとして,電子黒板などの大型提示機器や,個人端末(タブレット PC)を利用してご活用いただけます。教科書紙面の提示,拡大,書き込みなどの機能だけでなく,学習履歴保存,カスタマイズなどこれからのデジタル教科書に求められる機能を搭載した新しい時代の「共通ビューア」を利用した構造になります。また,教科性に特化した学習理解を深める動画やシミュレーションなどのコンテンツを多数ご用意いたします。その他,特別支援教育にも配慮した機能も搭載いたします。

ここでご紹介しているデジタル教科書は,CoNETSの「共通ビューア」を採用して開発いたします。次世代のデジタル教科書に求められる機能を搭載した仕様になっています。

自由なタイミングで解説を表示

地図やグラフは凡例ごとに表示を切り替えることができます。

詳しくは,CoNETS公式Webサイトへ▶ コネッツ

「タブ」切替機能と,2画面表示範囲指定など,数種類の拡大操作2段階ツールバーによる基本操作

ふせん,画像取り込み外部リンクなどによるカスタマイズ学習履歴保存,教材作成

※商品版では最終的に仕様が異なる場合があります。

主な機能

体験版 収録コンテンツリスト学 年        単元名など                  コンテンツ名                種 類 

5年上 

6年上 

2 わたしたちの食生活と食料生産

  1 米作りのさかんな地域

2 貴族の政治とくらし

  1 新しい国づくりをめざす

  2 貴族が生み出した新しい文化

       1人 1日あたりのおもな食料の消費量の変化米の作付面積北西季節風と南東季節風山形県庄内平野のようす田おこし~出荷準備ほ場整備前とほ場整備後冠位十二階十七条の憲法万葉集シルクロードと遣唐使の行路藤原道長のやしきのようす大和絵(源氏物語絵巻)

シミュレーションシミュレーションシミュレーション写真・地図動画拡大拡大スライド語句説明シミュレーションシミュレーションシミュレーション

※コンテンツの一部を収録しています。 ※商品版と内容は異なる場合があります。

体験版(DVD-ROM)には,各教科の動画やシミュレーションなどのコンテンツと,CoNETS「共通ビューア」の様々な機能に関する説明を収録しています。

CoNETS共通ビューア(動画)

●タブ切替機能と2画面表示 ●2段階ツールバーと範囲指定拡大 ●保存機能 ●教材作成機能

●ふせん機能と画像取り込み機能・外部リンク機能 ●学習者用デジタル教科書とアクセシビリティ

◎このソフトおよびCoNETS「共通ビューア」は開発中です。本記載の内容および商品の仕様は予告なく変更する場合があります。 ◎CoNETS「共通ビューア」を使用したコンテンツ画像および電子黒板に使用している画像は合成です。実際のものとは異なる場合があります。

価格 未定(近日決定)媒体 DVD-ROM版,ネットワーク版(予定) 動作環境 CoNETS公式Webサイトでお知らせ致します ※その他の動作環境につきましては,「共通ビューア」を開発する CoNETSの公式Webサイトにて順次お知らせいたします。

小学社会デジタル教科書 5年 6年平成27年(2015年)4月発売予定 

体験版のご案内体験版のご案内

すべての図版を単独表示

授業の流れを妨げない範囲で,教科書の内容を適切に補足できる動画や関連資料を用意します。表やグラフ,地図は,判例・項目ごとに分けてに表示することができます。

授業に即した動画や関連資料

授業で参照する地図や年表などは,タブで常に表示できます。繰り返し利用することによって,学習の定着の手助けとなります。

従来よりも更に多くの図版を拡大表示できるようにします。写真一枚からの授業展開が可能です。

「くり返し表示」で知識の定着を□

ポイント

□ CoNETS(コネッツ)「共通ビューア」を採用します!

共通ビューア

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紙面にかざすと, 動画が流れます。