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平成 27 年度第 3 回 上越市地域公共交通活性化協議会 - 次 第 - 日時 平成 27 年 11 月 25 日(水)午後 1 時 30 分から 会場 上越文化会館 4階 大会議室 1 開 2 会長あいさつ 3 報 報告第1号 バスの日フェスタ 2015 の実施報告について 4 協 議案第1号 上越市地域公共交通再編実施計画(案)について 5 そ 6 閉 平成 27 年度第3回 上越市地域公共交通活性化協議会 議案書 資料 1-1 バスの日フェスタ 2015 実施報告 資料 1-2 高校生公共交通川柳の結果報告 資料 2 上越市地域公共交通再編実施計画(素案)

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平成 27年度第 3回

上越市地域公共交通活性化協議会

- 次 第 -

日時 平成 27年 11月 25日(水)午後 1時 30分から

会場 上越文化会館 4階 大会議室

1 開 会

2 会長あいさつ

3 報 告 事 項

報告第1号 バスの日フェスタ 2015の実施報告について

4 協 議 事 項

議案第1号 上越市地域公共交通再編実施計画(案)について

5 そ の 他

6 閉 会

配 布 資 料

平成 27年度第3回 上越市地域公共交通活性化協議会 議案書

資料 1-1 バスの日フェスタ 2015実施報告

資料 1-2 高校生公共交通川柳の結果報告

資料 2 上越市地域公共交通再編実施計画(素案)

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(平成 27年度)

第 3 回

上越市地域公共交通活性化協議会

議 案 書

日 時 平成 27年 11月 25日(水)

午後 1時 30分から

会 場 上越文化会館 4階 大会議室

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報告第1号

バスの日フェスタ 2015の実施報告について

【要 旨】

利用促進業務のうち、路線バスPRイベント「バスの日フェスタ 2015~働く車大集

合!~」の実施結果を報告するもの。

【開催目的】

バスをはじめとする公共交通について、子どもに興味関心を持つ機会を提供するとと

もに、その保護者などその他市民全体に、公共交通が身近な移動手段であることを再認

識する機会を提供し、公共交通の利用促進を図る。

【開催日等】

○ 開催日 平成 27年 9月 19日(土)10時~15時

○ 場 所 イトーヨーカドー直江津店、エルマール専門店街

○ 主 催 頸城自動車㈱、上越市地域公共交通活性化協議会

○ 協 力 イトーヨーカドー直江津店、エルマール専門店街

【イベント内容】

お絵かきバス、高校生公共交通川柳、バス乗車体験キャンペーン、まちなかミニ水族

館、スタンプラリー、働く車の展示、バスの絵展示、バスのぬりえ、バスの乗り方・交

通安全教室、バスガイドさんの○×クイズ、新幹線・在来線ブース展示、園児による合

唱披露、けんけんずの登場

【来場者数】

○来場者数 2,500人(平成 26年度 2,700人)

天候不順の影響で、来場者は昨年より減少したが、昨年度から好評いただいた取組に

加え、お絵かきバスや水族博物館と連携した取組などを行い親子連れを中心に賑わった。

【成 果】

バスの日フェスタの各イベントを開催することにより、来場者に公共交通が身近な移

動手段であることを再確認する機会を提供することができた。

利用促進の観点では、今年度新たに実施したバス乗車体験キャンペーンにて、イベン

ト当日のバス利用を促すとともに、今後のバス利用のきっかけを提供することができた。

【資 料】

・バスの日フェスタ 2015実施報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料 1-1

・高校生公共交通川柳の結果報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 資料 1-2

報告事項

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議案第1号

上越市地域公共交通再編実施計画(案)について

【作成目的】

平成27年3月に作成した「上越市総合公共交通計画」に記載した目標(指標)を達成

するため、見直しの方向性に基づく具体的な再編内容と利用促進策をまとめる。

【作成主体】上越市

【協議機関】上越市地域公共交通活性化協議会、上越市地区公共交通懇話会

【計画期間】

平成 28年度から平成 31年度まで(4年間)

※ 終期は、上越市総合公共交通計画の計画期間(平成 27年度から平成 31年度まで)

に合わせる。

【関係法令】

地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(平成 27年 5月 27日施行法律第 28号)

に規定する「地域公共交通再編実施計画」に該当する計画として作成する。

【構成案】

第1章 再編実施計画の作成について

(1)計画作成の目的

(2)対象事業

第2章 再編方針について

(1)上位計画、関連計画との整合

(2)交通拠点

(3)学校の統廃合への対応

(4)目標達成にむけた取組

(5)市民ニーズや利用実態を踏まえた検討

(6)持続可能な公共交通のための行政負担の抑制

(7)再編方針の設定

第3章 再編内容について

(1)路線の再編計画

(2)利用促進策

- 全市で取り組む事項

- 各地域で取り組む事項

第4章 まとめ

【スケジュール】

平成 27年 8月 作成の目的、構成を協議

平成 27年 11月 再編方針を協議

平成 27年 12月 再編内容及び利用促進を協議

平成 28年 1月 上越地域公共交通再編実施計画案の作成

平成 28年 3月 上越地域公共交通再編実施計画の決定、公表

【資料】

・上越市地域公共交通再編実施計画(素案)・・・・・・・・・・・・・・ 資料2

協議事項

今回協議のテーマ

次回協議のテーマ

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バスの日フェスタ2015 実施報告

お絵かきバス

今年からお絵かきのシートにぬり絵のデザインを施すことで、完成後は見栄えの良い

ものとなりました。右車両は現在、上越大通り線の路線バスとして運行しています。

高校生公共交通川柳 まちなかミニ水族館

川柳は市内 13校、464人の高校生から応 まちなかミニ水族館は、当日の直江津

募いただき、柳都上越川柳会と協議会委員 市街地の回遊性を図るため、上越市立水

の皆様の選考を経て、会場に 21作品を展示 族博物館との協働イベントとして実施

しました。 しました。

高校生に対しては、川柳を通じて公共交通

を考える意識づけの機会を提供できました。

資料 1-1

裏面あり

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バス乗車体験キャンペーン バスの乗り方・交通安全教室

バス乗車体験キャンペーンは、路線バスや

バスの日の周知を図るため、バスで来場いた

だくことをPRし、バスで来場された方に先

着 500名を対象に記念品を贈呈しました。

園児による合唱披露 スタンプラリー

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高校生公共交通川柳の結果報告

1 実施概要、目的

(1) 公共交通の主な利用者である高校生を対象として、公共交通に関する川柳を募集し、公共交

通は身近な移動手段であることを再認識する機会を提供する。

(2) 公共交通と高校生を結ぶ媒体に川柳を活用することで、高校生が公共交通の利用促進に貢

献していることをイベントを通じて市民に伝える。

2 実施結果

(1)高校生は川柳を通じて、普段利用する公共交通が身近な移動手段であることを再確認すること

ができた。また、応募作品 464首の中から、協議会委員に優れた作品 21首を選考いただき、フ

ェスタ当日の参加者に、心に残る作品を投票していただいた。

(2)受賞作品及び投票結果

最優秀賞 登下校 思い出つまった 最寄り駅 高田北城高校 2年 詠み人知らず

優秀賞 人々の 「夢」のせ巡る バス・鉄道 高田北城高校 1年 詠み人知らず

優秀賞 待つホーム 1日が始まり 終わる場所 上越高校 2年 ㈱TOMO

入賞作品

夏の雲 冬の新雪 車窓から 高田北城高校 1年 ぬーぶ

このときと 未来をつなぐ 路線バス 高田北城高校 1年 こうつん

鉄道が 今日もわが街 かけていく 高田北城高校 1年 少年A

青春の 始めと終わりに 路線バス 高田北城高校 2年 珠朱

電車の中 恋する心 ガタンゴトン 高田北城高校 2年 たくみ

車より 電車やバスで e c o活動 高田北城高校 2年 2-3男子

友達も 知らない人も 寄り添う場 高田北城高校 2年 とまとまと

ガタンゴトン 窓から見える 青い海 高田北城高校 2年 よみびと

夕日差し 単語覚える 電車内 高田高校 1年 てんりょう

セミの音 鉄道来たる 夕の空 高田高校 1年 ひげG

バスの中 小銭を出すのに あせる俺 高田高校 1年 かんさん

バス電車 みんなで使って 町元気 高田高校 2年 りんご

「おかえり」と 夕日を運ぶ ローカル線 直江津中等教育学校 1年 白石柚香

乗る人に やさしい車両 トキメイた 直江津中等教育学校 2年 絵里

バス停で 待ちくたびれた 夏の影 有恒高校 1年 もも太郎

様々な 出会いをつなぐ 路線バス 上越総合技術高校 1年 11

僕の旅 つなげてくれる 鉄道よ 久比岐高校 2年 都丸

路線バス ぬくもり感じる 雪の朝 高田農業高校 2年 こーのう

3 今後の活用

市内高校生に配布する公共交通のリーフレットや市ホームページ、公共交通施設などで紹介し、

鉄道や路線バスの利用促進に活用する予定。

資料 1-2

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上越市地域公共交通再編実施計画

(素案)

平成 27年 11月

資料 2

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< 目 次 >

1. 上越市地域公共交通再編実施計画の作成について

1-1 作成の目的

1-2 対象事業

2. 再編方針について

2-1 再編方針を設定するための視点

(1) 上位計画及び関連計画との整合

(2) 交通拠点

(3) 学校の統廃合への対応

(4) 上越市総合公共交通計画の目標達成に向けて

(5) 市民ニーズと利用実態を踏まえた検討

(6) 持続可能な公共交通のための行政負担増加の抑制

2-2 再編方針の設定

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1. 上越市地域公共交通再編実施計画の作成について

1-1 作成の目的

平成 26年度に「上越市総合公共交通計画(計画期間:平成 27年度~31年度)」を作成し、地

域公共交通の再構築及び活性化に向けた基本的な方針と目標、さらには目標を達成するための基

本施策(「生活交通の維持・確保や利便性の向上」と「北陸新幹線開業に伴う二次交通の整備」)

を定めた。

今後は、計画期間が終了する平成 31年度までに「上越市総合公共交通計画」に設定した目標

を達成するため、基本施策に従って着実かつ計画的に事業を遂行していく必要がある。

そのため、公共交通に係る関係者が連携し、利用者のニーズを踏まえつつ、路線の収支改善を

図るための効果的・効率的な運行を実施する『上越市地域公共交通再編実施計画(以下、再編実

施計画)』を作成する。

1-2 対象事業

上越市総合公共交通計画には、地域公共交通における将来像を掲げ基本的な方針と目標を設定

し、「目標を達成するために行う施策及びその実施主体に関する事項」として2つの基本施策を

掲げており、この施策に即した事業を計画する。

本計画は、上越市内の地域公共交通ネットワークの再編を対象とし、広域的な交通を担う鉄道

と佐渡汽船を除く路線バス、乗合タクシー、自家用有償旅客運送を本計画の対象事業とする。

(上越市総合公共交通計画で示した2つの基本施策) ① 生活交通の維持・確保や利便性の向上に向けた施策 ② 北陸新幹線開業に伴う二次交通の整備

▼ 生活交通の維持・確保や利便性の向上に向けた施策

目 的 施 策

1)運行の改善 a)路線網の見直し

b)新たな公共交通システム導入の検討

c)ダイヤの見直し

d)運賃制度の見直し

e)停留所・駅の見直し

f)車両の見直し

2)利用環境の改善 a)乗り継ぎ環境の改善

b)予約方法の改善

c)分かりやすい情報提供の充実

3)市民の意識醸成 a)モビリティ・マネジメント※1の実施

b)利用促進策の企画・実施

4)市民・行政・公共交通事業者等の協働

a)関係機関による検討会

b)PDCAサイクル※2による評価・改善の実施 ▼北陸新幹線開業に伴う二次交通の整備 (路線バスに関する事項抜粋)

○利用者の流動やニーズ等に対応し、上越妙高駅への乗り入れ、路線の新設、ダイヤ設定等を実施。 ○観光については、以下のとおり整備する。

北陸新幹線や佐渡汽船のダイヤにあわせた観光交通を整備する。 利用者のニーズを的確にとらえ、観光周遊バスや観光タクシー等の運行ルートの設定や見直しを適宜行う。 観桜会など集客が見込めるイベントの開催にあわせ、公共交通を確保する。

○鉄道と路線バス、路線バス同士等の乗り換えがスムーズになるようダイヤ設定に配慮。

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2. 再編方針について

公共交通の再編にあたっては、上位計画で示される当市の都市基盤整備の考え方に基づいた交通

ネットワークの構築や、関連計画等で示される将来的な主要施設の配置見直しの動向等を考慮す

る必要があるため、上位計画、関連計画等を踏まえた再編実施計画の考え方を整理する。

2-1 再編方針を設定するための視点

(1) 上位計画及び関連計画との整合

① 上越市第6次総合計画

当市のまちづくりの最上位計画である「上越市第6次総合計画」の土地利用構想において、

市街地、田園地域、中山間地域に区分する『めりはりのある土地利用(面)』に、都市拠点、

地域拠点、生活拠点、ゲートウェイといった『暮らしを支える拠点の構築(点)』の形式を図

り、『人や物の移動を支える交通ネットワークの構築(線)』を構成するとしている。

特に、『人や物の移動を支える交通ネットワークの構築(線)』においては、市民のすこや

かな暮らしを支え育み、まちの一体感を構築するため、人や物の移動を支える道路や公共交

通の交通ネットワークを「広域ネットワーク」「拠点間ネットワーク」「地区内ネットワーク」

の三つに区分し、拠点と市外、拠点と拠点、拠点と地区内の集落のそれぞれの間の移動を支

える最適な交通ネットワークを構築するとしている。

そのため、公共交通の再編にあたっては、拠点間の移動を支えることと、居住地から最寄

りの拠点への移動ができることを考慮した交通ネットワークを検討する。

資料:上越市第6次総合計画

▲ 上越市第6次総合計画で示す交通ネットワークのイメージ

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② 上越市都市計画マスタープラン

上越市都市計画マスタープランでは、将来都市像実現のための都市構造として『快適で充

実した都市(生活)空間を形成し、各拠点が相互に連携した持続可能な都市構造』を目指すと

している。

その上で、快適で充実した都市(生活)空間の形成に向け、商業、医療、福祉、教育、文化

などの都市・生活サービスが受けられる暮らしやすいまちを形成するため、各地区の拠点の

機能に応じて「都市拠点」「地域拠点」「生活拠点」「ゲートウェイ」の4つに分け、「暮らし

を支える拠点」の構築を目指し、それらを「人や物の移動を支える交通ネットワークの構築」

で生活利便性の向上と地域産業の活性化を目指すとしている。

具体的には、人口減少・高齢化により都市の規模が現実的に小さくなることから、緩やか

に集束し、一定の居住性が見られる地域をその中心的エリアとして位置づけ、これらの拠点

が相互に連携できるような交通ネットワークを目指している。

▼ 上越市都市計画マスタープランに示す拠点

拠点の種類 機能 対象地域

都市拠点 市の中心地として多様な都市機能が集積し、市内外からの交通アクセスを有する。

直江津駅周辺、春日山駅周辺、高田駅周辺

地域拠点 日常生活に必要な機能に加え、周辺の生活拠点を支える機能が集積し、地区内外からの交通アクセスを有する。

柿崎区、大潟区、浦川原区、板倉区の中心的エリア

生活拠点 日常生活に必要な機能が集積し、地区内外からの交通アクセスを有する。

安塚区、大島区、牧区、頸城区、吉川区、中郷区、清里区、三和区、名立区の中心的エリア

ゲートウェイ 広域交通が結節し、広域的な人や物の移動の玄関口としての特性をいかした機能を有する。

上越妙高駅周辺、上越インターチェンジ周辺、直江津港周辺

資料:上越市都市計画マスタープラン

③ 上越市立地適正化計画(作成中)

平成 26年に都市再生特別措置法の一部が改正され、市町村が医療・福祉施設、商業施設や住居等の都市機

能がまとまって立地し、高齢者をはじめとする市民が公共交通によりこれらの生活利便施設等にアクセスで

きるような都市構造にする計画(「立地適正化計画」)を作成できるようになっており、上越市でも現在、(仮)

上越市立地適正化計画の作成に取り組んでいる。

この計画では、居住や都市の生活を支える機能の誘導に加え、利用状況や地域の実情に合わせ効率化を図

ることとしている。公共交通は、その都市機能である生活利便施設等と連携することが重要であるため、本

計画と整合を図ることとする。

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(2) 交通拠点

① 交通拠点の設定

上位計画及び関連計画では、暮らしやすいまちを形成するため有する都市機能に応じて4

つの拠点を構築し、それらの拠点を役割に応じた3つの交通ネットワークで結ぶこととして

いる。

各拠点の形成を図る交通ネットワークを構築するためには、各拠点に交通ネットワークの

起終点となる「交通拠点」を設け、居住地から交通拠点へアクセスする地域内ネットワーク

と、それらの交通拠点間を結ぶ拠点間ネットワークを構築する。

交通拠点は以下の視点に基づき設定する。

1 都市計画マスタープランに示す拠点の対象地域の中にあること。

2 鉄路や航路との接続により広域移動が可能になること。

3 利用者の移動傾向に基づき、日常生活に必要な機能へアクセスができるところ。

4 路線バス等の車両の転回や待機等が可能なところ。

交通拠点で他の交通ネットワーク(鉄路や航路を含む)へアクセスできるようにし、面的

な交通ネットワークを構築する。

▼ 都市機能の拠点と交通拠点

都市機能の拠点 都市機能 交通拠点

合併前上越市

直江津駅周辺 都市拠点 直江津駅、直江津港、 イトーヨーカドー前バス案内所、新潟労災病院、

春日山駅周辺 都市拠点 春日山駅、上越総合病院

高田駅周辺 都市拠点 高田駅、高田駅前バス案内所、 県立中央病院

上越妙高駅 ゲートウェイ 上越妙高駅

柿崎区 中心的エリア 地域拠点 柿崎駅、柿崎バスターミナル

大潟区 中心的エリア 地域拠点 鵜の浜

浦川原区 中心的エリア 地域拠点 うらがわら駅、虫川大杉駅、 浦川原バスターミナル

板倉区 中心的エリア 地域拠点 コミュニティプラザ

安塚区 中心的エリア 生活拠点 保健センター

大島区 中心的エリア 生活拠点 総合事務所

牧区 中心的エリア 生活拠点 総合事務所

頸城区 中心的エリア 生活拠点 海洋センター

吉川区 中心的エリア 生活拠点 総合事務所

中郷区 中心的エリア 生活拠点 二本木駅

清里区 中心的エリア 生活拠点 総合事務所

三和区 中心的エリア 生活拠点 (※)

名立区 中心的エリア 生活拠点 名立駅、うみてらす名立、コミュニティプラザ

※ 三和区は、他の区に比べ高田駅周辺に近く、通院や買い物の移動は地区内から直接、高

田駅周辺に向かう移動傾向にあるため、交通拠点を設けない。

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▲ 都市機能の拠点と交通拠点の配置

直江津駅

イトーヨーカドー

前バス案内所

春日山駅

上越総合病院

高田駅

バス案内所

上越妙高駅

虫川大杉駅

安塚保健センター

県立中央病院

うらがわら駅

浦川原バスターミナル

大島区総合事務所

牧区総合事務所

柿崎バスターミナル

鵜の浜

頸城B&G海洋センター

吉川区総合事務所

新井駅

二本木駅

板倉コミュニティプラザ

清里区総合事務所

三和区総合事務所

名立駅

うみてらす名立新潟労災病院

商業施設

商業施設

柿崎区総合事務所

大潟区総合事務所

頸城区総合事務所

中郷区総合事務所

名立コミュニティプラザ

柿崎病院

さいがた病院

直江津港

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② 交通拠点を設けた交通ネットワークの有効性

各路線がそれぞれの目的地(主要駅、基幹病院や商業施設等)へ運行する線の積み重ね(線

的な発想)で公共交通の路線を構成する場合、次のような不便さや不効率が生じる。

・ 一部の路線の利用者のみが特定の目的地まで移動できるが、それ以外の人は目的地まで移

動できない。

・ 日常生活に必要な機能が集積した中心エリアでは路線が集中し、重複箇所が長くなり非効率

な運行となる。

・ 路線の距離が長くなり運行経費が大きくなる場合がある。

<高田地区の例>

上越市内で最もバス路線が集中している高田地区では、本町通り(県道青柳高田線)の本町

5丁目を通過する路線バスは 1日上下 222本運行しているが、高田駅へ乗り入れている路線は

149本で、残りの 73本は高田駅前に乗り入れていない。

▲ 高田駅前~中央病院間のバス運行本数の現況 (平成 27年 3月 14日時刻表より)

▲ 高田駅周辺の路線バス系統図 (出典:頸城自動車ホームページ)

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拠点の中心的エリア等に移動傾向に応じた交通拠点を設けることにより、他のネットワーク

へ接続することができ、交通拠点を中心としてより多くの目的地へ移動できる面的な交通ネッ

トワークの構築を図ることになる。

③ これまでの取組

上越市地域公共交通総合連携計画(平成 21年 3月)では、公共交通の階層化(幹線バス、支

線バスの設定)に取組むことを目標に掲げ、メリハリの効いた公共交通ネットワークに見直し

を進めてきた。

安塚区では、路線バスとスクールバスの運行経路が重複していたこともあり、「保健センタ

ー」を交通拠点として、浦川原バスターミナルと保健センターを結ぶ安塚線(路線バス)と地

区内を運行する自家用有償旅客運送(スクールバスへの一般混乗)とを階層化したほか、板倉

区では「板倉コミュニティプラザ」を交通拠点として、板倉コミュニティプラザから上関田、

菰立、山寺薬師を支線、板倉コミュニティプラザから新井バスターミナルまでを幹線とした階

層化に取り組み、乗車密度の下げ止まり効果が現れているところがある。

(3) 学校の統廃合への対応

公共交通は児童・生徒の登下校の移動手段として利用され、小、中、高校生の登下校を支えて

いる。当市は、市立小中学校適正配置基準をもとに地域の実情や当該校の保護者、町内会、地域

協議会等の地元の意向を踏まえ、統廃合に係る準備を行っている。このような状況に鑑み、本計

画では学校の統廃合を踏まえた登下校の移動手段の確保に配慮する。

再編実施計画の計画期間である平成 31 年度までに路線バスが運行されている箇所の学校の統

廃合が予定されている地区として浦川原区が挙げられる。浦川原区では、下保倉小学校、末広小

学校、中保倉小学校の3校を同時閉校とし、平成 29年 4月に新たな小学校「浦川原小学校」を

現下保倉小学校に開校することが予定されていることから、末広小学校区や中保倉小学校区から

現下保倉小学校への通学に配慮した地域公共交通を整備する。

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(4) 上越市総合公共交通計画の目標達成に向けて

上越市総合公共交通計画には、3つの目標とその達成状況を定量的に捉えるとともに、関係

者間で明確かつ具体な認識を共有するための指標を設定した。

本計画では「路線バス等の利用者数」の目標達成に向けて減少傾向が緩やかとなるように、市

民の移動特性やニーズに対応した路線の再編と料金負担の軽減等の利用促進策を検討する。同

様に「公共交通の収支率」の目標達成に向けて、利用者が減少傾向にある中、利便性を考慮し

つつ、運行経費を抑制できるような運行経路や運行時刻の効率化、需要に応じた運行方法の見

直しを計画する。

▲ 上越市総合公共交通計画の目標と再編の視点

現況値 目標値

1,683千人 1,561千人

(平成25年度) (平成31年度)

えちごトキめき鉄道の乗車人数(1日)

1,925人 1,812人

(輸送密度) (平成24年度) (平成31年度)

ほくほく線の乗車人数(1日) 922人 1,088人

(輸送密度) (平成25年度) (平成31年度)

上越妙高駅に停車する北陸新幹線にえちごトキめき鉄道が接続するダイヤ編成を実施

上越妙高駅に停車する北陸新幹線にえちごトキめき鉄道が接続するダイヤの充実

(平成26年度) (平成31年度)

601人 3,000人

(平成26年度) (平成31年度)

34.1% 56.8%

(平成26年度) (平成31年度)

鉄道及び路線バス等の総合時刻表を全戸配布

ダイヤ改正時に鉄道及び路線バス等の時刻表を作成・配布

(平成26年度) (平成31年度)

15,600人 17,000人

(平成26年度) (平成31年度)

33.4% 30.0%以上

(平成25年度) (平成31年度)

指標

地域公共交通の利用者数

路線バス等の利用者数(年間)

公共交通イベントの参加者数

公共交通(路線バス、乗合タクシー等)の運行に係る収支率

上越妙高駅における北陸新幹線とえちごトキめき鉄道の接続

観光周遊バス利用者数

バリアフリーに配慮した車両への更新率(スロープ付のノンステップバスやワンステップバス、リフトや補助ステップ付小型バスへの更新)

時刻表の発行・配布

【目標1】

「市内外からの移動

ニーズに対応し、利用

される地域公共交通

を目指します。」(利便

性の維持・向上)

【目標2】

「地域公共交通の安

全・安心で快適な運行

の向上を図るととも

に、分かりやすい情報

提供を行います。」(利

用促進)

【目標3】

「地域の実情にあった

地域公共交通を採

用、再編成を促進し、

地域公共交通を維持・

確保します。」(生活交

通の維持・確保)

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資料:上越市統計要覧

▲ 路線バスの輸送人員の推移(単位:人)

資料:上越市

▲ 公共交通の運行に係る収支率の推移

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(5) 市民ニーズと利用実態を踏まえた検討

① 市民の移動特性を踏まえた見直し

市内の高校は高田地区に集中しているので、各地域から高田地区への移動を支える交通ネ

ットワークが必要である。

また、平成 26年度に実施した市民アンケートによると、多くの市民が市中心部に通院や買

い物を目的として移動する傾向にある。通院では、新潟労災病院、上越総合病院、県立中央

病院といった基幹病院が挙げられている。したがって、そういった施設が集積している直江

津地区、富岡周辺地区、とよば周辺地区等への移動を支える面的な交通ネットワークが必要

である。

資料:市内中学校卒業生の進学地区調査(平成 25年度)

▲ 各地区から市内高等学校への通学の移動状況

久比岐高校

安塚高校

有恒高校

高田商業高校

高田北城高校

上越高等高校

関根学園高校

上越総合技術高校

高田南城高校

高田農業高校

高田高校

直江津中等教育学校

新井高校

十日町市方面

糸魚川市方面

柏崎市方面

移動状況凡例

30人以上:

20~29人:

5~19人:

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▼ 区別の日常生活における市中心部への移動の割合 (平成 26年度市民アンケート結果)

区 通院 買い物

安塚 68% 60%

浦川原 78% 63%

大島 78% 58%

牧 90% 80%

柿崎 61% 44%

大潟 76% 69%

頸城 85% 90%

吉川 54% 43%

中郷 54% 33%

板倉 69% 60%

清里 84% 88%

三和 86% 93%

名立 88% 96%

通院 買物

32% 40%

68% 60%

通院 買物

22% 37%

78% 63%

通院 買物

22% 42%

78% 58%

通院 買物

46% 57%

54% 43%

通院 買物 15% 10%

85% 90%

通院 買物 14% 7%

86% 93%

通院 買物

10% 20%

90% 80%

通院 買物

39% 56%

61% 44%

通院 買物

16% 12%

84% 88%

通院 買物

31% 40%

69% 60%

通院 買物

24% 31%

76% 69%

通院 買物 12% 4%

88% 96%

通院 買物

46% 67%

54% 33%

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② 市民ニーズへの対応

平成 26年度に実施した市民アンケートによると、路線バスに対して「運行本数は適切であ

る」、「利用しやすい時刻に運転されている」、「運賃は適切な金額である」の順に不満の割合

が高い。

1)運行本数や運行時刻の不満への対応

利用者が減少傾向にある中で、運行本数の増便や運行時刻の延長などの取組は、運

行経費の増加をもたらすため取組むことが困難である。

交通拠点を設けた面的な交通ネットワークを構築し、重複区間の運行時刻の偏りの

解消やより多くの目的地へ移動できるネットワークとすることで、不満の解消を図る。

2)運賃等の不満への対応

わかりやすく利用しやすい運賃制度を検討する。

また、わかりやすい情報提供に努め、公共交通を利用していない人が、公共交通の情

報を容易に手に入れることができ公共交通の利用を促す利用促進策を実施する。

▲ バスに対する不満の割合

資料:平成 26年度市民アンケート

14.7%

13.0%

11.5%

9.7%

10.1%

9.9%

10.3%

20.6%

17.4%

13.8%

15.6%

14.4%

12.6%

11.4%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0%

運行本数は適切である

利用しやすい時刻に運転されている

運賃は適切な金額である

スムーズに乗り継ぎできる

最終便の運行時間が適切である

目的地までたどりつける

時刻表や運行ルートがわかりやすく

サービスや案内が行き届いている

やや不満 不満

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(6) 持続可能な公共交通のための行政負担増加の抑制

利用者の減少に伴い運賃収入は減少傾向にあり、さらに国や県の補助要件から外れる路線が

出てきていることから、路線バスを維持するための市補助額が増加している。市補助額を上越

市人口で割った市民 1人当たりの補助額は約 1,651円であり増加基調にある。

持続可能な交通ネットワークを維持するためには、引き続き利用促進に取り組むとともに、

利用状況に応じて効率化を図るなど再編を進める必要がある。

▲ 運行経費の推移

▲ 市補助額を市民 1人当たりに換算した額の推移

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2-2 再編方針の設定

上位計画や関連計画との整合、上越市総合公共交通計画の目標達成、市民の移動特性やニー

ズ、さらに財政的な制約等を勘案し、以下の通り4つの公共交通再編の方針を掲げる。

【方針1】「拠点間をつなぐ」、「地域内の移動を支える」といった役割を明確にするととも

に、各施設の配置と連携する。

を基本的な方針とし、

【方針2】高等学校等、基幹病院、商業施設への移動需要に対応する。

【方針3】運行効率を高める。

【方針4】路線バスを、わかりやすく、利用しやすくする。

に取り組む。

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(1)地域公共交通を拠点間輸送系統と地域内輸送系統に役割分担

「都市拠点」「地域拠点」「生活拠点」「ゲートウェイ」への人の流れに対応するために、地域

公共交通を「拠点間をつなぐ」拠点間輸送系統と「地域内の移動を支える」地域内輸送系統に

分類し、それぞれの役割を明確にする。

「拠点間輸送系統」は、交通拠点の周辺にある主な目的地を取り込みながら交通拠点間を連

絡する路線であり、高等学校等や基幹病院、商業施設への通学、通院、買い物等に利用でき、

最寄りの拠点への移動はもとより、拠点を介して別の交通拠点へ移動ができる交通ネットワー

クを構築する。鉄道と路線バスの2つの交通手段が存在する場合は、各目的の移動実態を踏ま

え役割を分担する。

「地域内輸送系統」は、居住地から各地域内の中心的エリアにある交通拠点を連絡する路線

であり、小・中学校、医療機関、農協、郵便局等への通学、通院、買い物等に利用できるネッ

トワークとする。

以上のような拠点間輸送系統と地域内輸送系統の役割を組み合わせることで、多くの目的地

へ移動できるように面的な交通ネットワークを構築する。

▼ 各地域公共交通の役割

役割 対象交通手段 主な役割

拠点間

輸送系統

鉄道 ・各地域の拠点と合併前上越市間を移動する通勤や高校生等の通

学に対応する。

・速達性、定時性、安全性と大量輸送を長所とする。

路線バス ・交通拠点間を連絡する。

・市中心部への通院や買い物需要への対応、鉄道の利用が困難な地

域での通勤、通学に対応する。

・安全性と大量輸送を長所とする。

地域内

輸送系統

路線バス

乗合タクシー

自家用有償旅客運送

・地域内の居住地と各地域の交通拠点を連絡する。

・小中高生の通学や地域内の買い物、通院需要への対応など拠点間

輸送系統の端末交通としての役割を担う。

・きめ細かい輸送を長所とする。

(2)市民の移動特性を踏まえた拠点を結ぶ

「都市拠点」「地域拠点」「生活拠点」「ゲー

トウェイ」の中から拠点間輸送系統を設定す

るにあたっては、既存バスの利用特性や通勤、

通学、通院、買い物などの市民の移動方向を

踏まえ、効率的に設定する。

(3)都市機能の活用を図る交通網の形成

都市機能誘導施設等の配置と交通ネットワ

ークの構築との連携を図りながら、都市機能

が効率的となる交通ネットワークを形成する。

「拠点間をつなぐ」、「地域内の移動を支える」といった役割を明確にするとともに、各施

設の配置と連携する。

直江津駅

イトーヨーカドー

前バス案内所

春日山駅

上越総合病院

高田駅

バス案内所

上越妙高駅

虫川大杉駅

保健センター

県立中央病院

うらがわら駅

浦川原バスターミナル

大島区総合事務所

牧区総合事務所

柿崎BT

鵜の浜

海洋センター

吉川区総合事務所

新井駅

二本木駅

板倉区総合事務所

清里区総合事務所

三和区総合事務所

名立駅

うみてらす名立新潟労災病院

商業施設

商業施設

柏崎市方面

十日町市方面糸魚川市方面

名立コミュニティプラザ

直江津港

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市内でも人口や施設の集積が高い直江津駅周辺、春日山駅周辺、高田駅周辺の都市拠点には、

郊外から通学、通院、買い物等を目的として人が集まる。その目的地は駅周辺に加え、基幹病

院、商業施設が集積している富岡周辺地区やとよば周辺地区などに広がっており、「都市拠点」

において複数の交通拠点へアクセスができる面的な交通ネットワークを検討する。

運行経費を効率的に使用できるよう、利用状況を踏まえながら、運行経路や運行時刻を検討

する。

拠点間輸送系統では、複数の路線が重なる場合には、現状の利用状況や需要を踏まえつつ、

重複箇所を解消することで、拠点間の輸送力の無駄を減らし運行経費を抑制する。また、交通

拠点間の運行間隔に偏りが生じないように調整することで、運行本数の増加の効果を生み出し

利便性を向上させる。

地域内輸送系統については、需要や利用頻度などを考慮した運行回数の設定や運行形態を見

直す。

面的な交通ネットワークが機能する運行経路や運行時刻の設定にあたっては、わかりやすい

情報提供を行い、複数のネットワークを利用する際の負担軽減に努める。また、わかりやすい

行先表示、時刻表の改善、待ち時間の快適性向上など利用促進策を展開し、わかりにくさ、使

いにくさを改善する。

不満の割合が高い「運賃」については、適切な運賃負担を考慮するとともに、企画切符の普及

や季節・利用者の属性(年齢や利用目的など)を踏まえた利用促進に取り組む。

運行効率を高める。

路線バスを、わかりやすく、利用しやすくする。

高等学校等、基幹病院、商業施設への移動需要に対応する。 2