平成30年度財政投融資計画 参考資料

（２）交通インフラの整備

２．国際展開戦略推進

３．教育・福祉・医療

４．地方

○ （株）国際協力銀行

○ （株）日本政策金融公庫（国民・中小）

○ （株）日本政策金融公庫（農林）

○ （株）日本政策投資銀行

○ （株）民間資金等活用事業推進機構

○ （独）国際協力機構

○ （株）海外交通・都市開発事業支援機構

○ （株）海外通信・放送・郵便事業支援機構

○ （株）海外需要開拓支援機構

１．生産性向上

＜目次＞

○ （独）日本高速道路保有・債務返済機構

○ （独）日本学生支援機構

○ （独）福祉医療機構

○ 地方公共団体Ｐ．

Ｐ．

Ｐ．

Ｐ．

Ｐ．

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（１）地域活性化

地域経済牽引事業

地域経済の好循環

域外取引

域内取引

（株）日本政策金融公庫（国民・中小）

【国民：財政融資 １８，８００億円、産業投資 ４５億円、政府保証 ７５０億円】

【中小：財政融資 ８，８９５億円、産業投資 ３８５億円、政府保証 １，１００億円】

事業規模 29計画 30計画

国 民 26,803 26,400

中 小 19,426 18,000

（単位：億円）

（単位：億円）

働き方改革（長時間労働の是正、非正規労働者の処遇改善等）の一環

として、生産性向上につながる設備投資等を行う中小企業等を平成３０

年度から積極的に支援。

財政投融資 29計画 30計画

国

民

財政投融資 19,380 19,595

財政融資 18,590 18,800

産業投資 40 45

政府保証 750 750

中

小

財政投融資 11,190 10,380

財政融資 9,690 8,895

産業投資 400 385

政府保証 1,100 1,100

■事業規模及び財政投融資

働き方改革 [生産性向上]

（参考）地域経済牽引事業は、地域未来投資促進法に基づき、都道府県知事の承認を受けて行う事業。

■平成３０年度に創設する新たな融資制度

地域の特性を生かした成長性の

高い新たな分野であり、地域経済

への高い波及効果が見込まれる

事業（地域経済牽引事業）に取り組

む中小企業等を平成３０年度から

積極的に支援。

地域経済牽引事業 [地域活性化]

○ 中小企業・小規模事業者の資金繰りに十分配慮するとともに、近年ニーズが高まっている創業・事業再生・

事業承継の取組を引き続き支援するため、必要な事業規模及び財政投融資を確保。

○ 平成３０年度から、「働き方改革」に資する生産性向上の取組や、地域未来投資促進法に基づく「地域経済

牽引事業」の取組を行う中小企業等を支援する融資制度を創設。

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地域の担い手（※）が行う規模拡大その他の農業経営の改善を長期資金により支援。30年度より、民間金融機関からも資金調達を行うことを法人向け特認限度額適用の条件とし、上限を20億円から30億円に引上げ。

○借入限度額：個人 ３億円（特認 ６億円）：法人１０億円（特認３０億円）

○償還期限：２５年以内（うち据置期間１０年以内）

（※）農業経営基盤強化促進法に規定する農業経営改善計画を作成して市町村長の認定を受けた者（認定農業者）

（株）日本政策金融公庫（農林）

○ 近年の農業者による規模拡大を目的とした設備投資等への旺盛な資金需要に対応するとともに、「未来投資戦略2017」等を踏まえ、農林水産業の競争力強化の取組を支援するため、必要な事業規模及び前年度当初計画比大幅増の財政融資資金を確保。 【財政融資 ４，８３０億円】

（単位：億円)

当初弾力追加後

4,200 5,525 6,150

2,600 3,370 3,728

4,200 5,525 5,910

2,350 3,525 4,830

2,350 3,525 4,830財政融資

30計画

事業規模

資金交付額

財政投融資

うち農業経営基盤強化資金（スーパーＬ資金）

29計画

■ 事業規模及び財政投融資

農業経営基盤強化資金：スーパーＬ資金

■ 主な融資制度

■ 規模拡大・競争力強化に向けた取組

□ 酪農

搾乳作業の省力化を図るロータリーパーラー（自動搾乳機）。

□ 野菜

季節・天候に左右されない通年安定供給を実現する人工光利用型野菜工場。

□ 養豚

作業効率化を図るオートソーティングシステム（自動体重測定器）。

□ 稲作

作業効率化を図る自動農薬散布用ドローン。

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（株）民間資金等活用事業推進機構（ＰＦＩ機構）○ 地域経済好循環の実現に向けて、出融資やコンサルティングを通じ、地域におけるＰＦＩ事業を積極的に推進するために必要な事業規模を確保。

【産業投資 ３０億円、政府保証 １３０億円】

29計画 30計画

事業規模 660 660財政投融資 160 160

産業投資 30 30政府保証 130 130

（単位：億円）

■ 事業規模及び財政投融資

○ 名古屋市北名古屋工場（仮称）整備運営事業

名古屋市が国内最大級の一般廃棄物処理施設をPFIにより新規整備・運営するものであり、ごみを安定的かつ経済的に処理するとともに、焼却灰等の資源化や熱エネルギーの有効活用を行い、循環型社会に適した処理システムの確立を目的とする事業。

⇒ＰＦＩ機構は、同事業に対して29年度に3億円の投融資を決定。

借入金

株式

事業スキーム

㈱民間資金等活用事業推進機構（PFI推進機構）（※1）

国

民間株主 民間資金

国費

利用料金収入により資金回収を行うPFI事業

出融資

メザニン（優先株・劣後債等）

産投出資

出資

融資・債券

※1 機構は15年間（平成40年3月末）を目途に業務を終了

民間インフラファンド出融資出融資

銀行

出資者

民間金融機関

国

政府保証

【完成予想図】ＰＦＩ機構に期待される取組

支援案件の例

✔ コンセッション事業等の拡大を踏まえ、民間インフラファンドの形成に率先して取り組むなど、民間のインフラ投資市場の成長に寄与することを期待。

✔ コンセッション事業等の重点分野に対する資金供給機能や案件形成のためのコンサルティング機能の発揮を期待。

（参考）コンセッション事業等の重点分野空港（2件）、水道、下水道、道路（1件） 等

※（）書きは、ＰＦＩ機構の支援実績。仙台空港Ｈ28.6支援決定済

（施設等概要）・処理施設：660トン/日・共用開始：平成32年7月予定・事業期間：24年4か月（出典：名古屋市HP）

＜ＰＦＩ事業の効果＞・2市1町のごみ処理を担う広域化の実現・事業期間中の市の財政について14%の削減が見込まれる

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国

財政投融資

国際協力機構（有償資金協力）

【JICA】

円借款

政府事業部分

民間事業部分

インフラ等プロジェクト

海外投融資

市場

政府保証財投機関債

（独）国際協力機構（有償資金協力）（ＪＩＣＡ）

○ 途上国に対する経済協力を通じ、日本の高い技術を活かしたインフラ海外展開への支援を推進するため、円借款等の規模を拡大。

【財政融資 ５，５２４億円、政府保証 ６６０億円】

（単位：億円）

29計画 30計画

事業規模 12,720 13,630

円借款 12,299 12,993

海外投融資 421 637

財政投融資 5,487 6,184

財政融資 4,827 5,524

政府保証 660 660

自己資金等 7,233 7,446

■ 事業規模及び財政投融資 ■ ３０年度財投計画に盛り込まれた案件例

■ 計画編成のポイント

○ 自己資金について、貸付回収金等の見直しにより、最大限の活用を図ることで、財投の伸び以上の事業規模を確保。

■ 事業スキーム

シリア難民等のためのインフラ整備（トルコ）

シリア国境に近く、特に多くのシリア難民を受け入れ

ている南東地域の地方自治体に対してインフラ開発資

金を提供することにより、地方自治体の上下水道等の

インフラサービスを改善。

＜円借款：約450億円＞（下水処理施設（建設中））

イラクでのSTEP（本邦技術活用条件）案件（イラク）

イラク南部バスラ県の既存のバスラ製油所において、

精製プラントを新設することにより、生産性向上を通し

て、石油製品の品質向上と需給ギャップの縮小、環境

負荷の低減・関連技術の移転を図るもの。

＜円借款：約424億円＞（イメージ図）

日系企業の海外進出の拠点であるティラワ経済特

別区（Special Economic Zone: SEZ）内外において、

港湾ターミナルや橋梁等を整備することにより、輸送

能力の増強を図るもの。

＜円借款：約704億円＞

日系企業の進出拠点の整備（ミャンマー）

（完成予想図）

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（株）海外需要開拓支援機構（クールジャパン機構）

○ 「未来投資戦略2017」等を踏まえ、我が国の生活文化の特色を生かした商品やサービスの海外展開及びインバウンド振興に取り組む事業者を支援するため、必要な資金を措置。

【産業投資 １３５億円】

■ 事業規模及び財政投融資

29計画 30計画

事業規模 400 400

財政投融資 210 135

産業投資 210 135

（単位：億円）

地域産品

③地域企業等支援型事業【地域の魅力を発信】

①プラットフォーム整備型事業【販売拠点の整備等】

②サプライチェーン整備型事業【海外流通の幹の構築】

日本の魅力ある商品・サービスが、世界戦を勝ち抜き、ブランドを創出し、市場での地位を獲得するための販売プラットフォームを構築。

川上から川下までの周辺産業が連携し、海外マーケットで日本の高品質な製品・サービスを継続して提供できる流通の幹を構築。

上記①、②とのタイアップ等により、地域の魅力を世界へ展開する。

中～大型案件

ハイリスク

ミドルリスク

⇒成長企業支援投資

⇒ベンチャー投資（LP出資も含む）

⇒プロジェクト投資

小型案件

将来的な収益性の確保に向けて、企業買収案件等の既存キャッシュフローがあり、

相対的にリターンが見込みやすい中～大型のミドルリスク案件の組成に重点的に取り組む。

支援対象の基本類型

30年度計画の重点的取組「未来投資戦略2017」

コンテンツや食、デザイン、観光等、我が国の魅力を、

在外公館やジャパン・ハウス等も活用して国内外に発信

し、お互いの相乗効果も図りつつ、地域産品の販路拡大

や訪日外国人の増加等を通じた経済成長につなげる。そ

の際に不可欠なクールジャパン関連産業の事業創出や

持続的発展に資する取組を、クールジャパン機構やクー

ルジャパン官民連携プラットフォーム等を有効活用しつつ

推進する。

キャッシュフローがあり、経済的インパクトもある⇒現在投資実績がなく、今後投資開拓すべき領域

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（独）日本学生支援機構

○ 有利子等奨学金の貸与事業に関し、進学意欲がある学生を支援するため、貸与基準を満たす希望者全員の貸与に必要な貸付規模及び財政融資資金を確保。

【財政融資 ７，０７５億円】

■事業規模及び財政投融資（財政投融資を財源とするもの）

２９計画 ３０計画

貸与人員 ８５．１万人 ７８．２万人

有利子奨学金 ８１．５万人 ７５．７万人

無利子奨学金 ３．６万人 ２．４万人

貸付規模 ７，４６１ ６，９３７

有利子奨学金 ７，２３８ ６，７７１

無利子奨学金 ２２３ １６６

財政融資 ７，００３ ７，０７５

有利子奨学金 ７，００３ ７，０４３

無利子奨学金 － ３２

■有利子奨学金の貸与事業の資金の流れ

（単位：億円 ）

※ 平成29年度から無利子奨学金の貸与事業に関し、低所得世帯の学生向けの成績基準の緩和等に対応。

最長20年間の元利均等返還

（固定金利、5年毎金利見直し）

返還期間と同水準の元金均等償還（15、20年）

（固定金利、5年毎金利見直し）

奨学金

奨学金

奨学金

在学中 返還期間

・ 機構が有利息で調達した資金をもとに貸与・ 貸与期間中は奨学生は無利息（利子補給）

民間借入

金等

民間借入金等

民間借入金等

民間借入金等

貸与総額

卒業時

奨学金

財政融資資金に借換

奨

学

生

学

生

支

援

機

構

・ 機構が財政融資資金から調達した資金に借換え

・ 財政融資資金貸付金利と同水準を返還利率に適用・ 返還利率の上限を3%とし、超過分は利子補給

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（独）福祉医療機構

○ 福祉医療サービスの基盤強化を図るため、保育所や特別養護老人ホーム等の社会福祉施設及び病院や診療所等の医療関連施設の整備に必要な貸付規模及び財政融資資金を確保。

【財政融資 ３，４８６億円】

■貸付規模及び財政投融資

◆経済財政運営と改革の基本方針2017（平成29年6月9日閣議決定） ［抜粋］第２章成長と分配の好循環の拡大と中長期の発展に向けた重点課題１．働き方改革と人材投資を通じた生涯現役社会の実現（１）働き方改革④病気の治療、子育て・介護等と仕事の両立、障害者就労の推進介護の受け皿について、2020年代初頭までに、50万人分以上の整備を確実に推進する。

２９計画 ３０計画

貸付規模（契約額） ４，１６６ ３，７１６

福祉貸付 ２，９０９ ２，５１９

医療貸付 １，２５７ １，１９７

資金交付額 ３，７２７ ３，６９９

福祉貸付 ２，５４５ ２，５１６

医療貸付 １，１８２ １，１８３

財政融資 ３，５３１ ３，４８６

財政融資資金

福祉医療機構

民間金融機関

地方公共団体

■事業スキーム

貸付 貸付

補助金

貸付

（単位：億円 ）

【福祉貸付】特別養護老人ホーム、ケアハウス、保育所、児童養護施設、障害者支援施設、自立訓練事業所 等

【医療貸付】病院、診療所、介護老人保健施設、介護医療院、助産所、看護士養成施設 等

■主な融資対象施設

保育所等の社会福祉施設

介護老人保健施設等の医療関連施設

◆新しい経済政策パッケージ（平成29年12月8日閣議決定） ［抜粋］第２章人づくり革命２．待機児童の解消

2018年度から2022年度末までの５年間で、女性就業率80％に対応できる32万人分の保育の受け皿を整備する「子育て安心プラン」を策定したところである。同プランをより速く実現させるため、同プランを前倒しし、2020年度末までに32万人分の受け皿整備を行う。

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上下水道コンセッション推進のための補償金免除繰上償還

趣旨

「未来投資戦略2017」（平成29年6月9日閣議決定）等に基づき、地方公共団体による上下水道事業への公共施設等運営権方式（コンセッション）の導入を促進する観点から、PFI法を改正し、当該事業に有する債務を運営権対価で繰上償還する際に、時限措置として、特例的に補償金の免除を行うことで、今後の横展開の呼び水となる先駆的取組を支援する。

対象事業

「先駆的取組」として、運営権者が事業期間中の更新投資に責任を持ち、事業開始時に運営権対価を一括払いするコンセッションであって、厳しい経営環境にあり、自助努力を行っている地方公共団体の上下水道事業

平成30年度から平成33年度までの4年間に実施方針条例を制定（議会で議決）。 平成30年度から平成35年度までの間に実施された繰上償還。（注）平成29年度において既に条例を定めている場合は、平成30年度から平成32年度までの間に事業を

開始した場合も対象。 平成31年度までに実施方針条例を制定した場合は対象債権の全額、平成32年度及び平成33年度に実施方針条例を制定した場合は対象債権の2分の1を上限として、繰上償還を認める。

対象期間

対象債権

金利３％以上の財政融資（旧資金運用部）資金が引き受けているもの。 一括払いで受け取る運営権対価の額を、補償金免除繰上償還の上限とする。

参考

（※）補償金免除に要する額については、その財源として、地方公共団体金融機構の管理勘定の公庫債権金利変動準備金を活用。

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