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アジアでクラウドを 拡大するための 政策の重要性 特集 Cutting EDGE ●テクノロジー 直感的に使えるインターフェイス Kinect™の技術がITの未来を拓く ●企業市民活動 クラウドで拡がる 人と社会の可能性 ●HOT EDGE 日本経済の現状を打破し、 国際競争力を強化するため、 国内全域へクラウドパワーを展開 情報化社会の視座 Vol.28 2011年2月号

拡大するための 政策の重要性download.microsoft.com/download/0/3/4/0343efa2-3e39-40a8...「Asia Cloud Manifesto」という提言 書を策定しました。本特集では、こ

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アジアでクラウドを拡大するための政策の重要性

特集●Cutting EDGE

●テクノロジー

直感的に使えるインターフェイスKinect™ の技術がITの未来を拓く●企業市民活動

クラウドで拡がる人と社会の可能性●HOT EDGE

日本経済の現状を打破し、国際競争力を強化するため、国内全域へクラウドパワーを展開

情報化社会の視座

Vol.28 2011年2月号

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P4-7アジアでクラウドを拡大するための政策の重要性

特集●Cutting EDGE

●New TechnologyP8-9

直感的に使えるインターフェイスKinect™の技術が ITの未来を拓く

P10-13●Realizing Potential

クラウドで拡がる人と社会の可能性Microsoft®Citizenship Day 2010

CONTENTS Vol.28

マイクロソフトの最新 ICT 政策関連情報ポータルInformation for ICT Policy and Opinion Leadershttp://www.microsoft.com/japan/mspolicypositions/

P14-15●HOT EDGE

日本経済の現状を打破し、国際競争力を強化するため、国内全域へクラウドパワーを展開

日本に根付き、社会に貢献できる企業を目指して――今年、設立25周年を迎える当社は、本年2月1日より、都内オフィスを品川へ統合移転するとともに社名も「日本マイクロソフト株式会社」として新たなスタートを切りました。今後とも、いっそうのご支援、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

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クラウドパワーを最大限に発揮できる環境を整え、アジア経済の発展に貢献する慶應義塾大学SFC研究所 プラットフォームデザイン・ラボ主催のGIEシンポジウム“Asia Cloud Manifesto-Cloud Computing, Asian Growth, and Regional Integration”でのスピーチより

マイクロソフト コーポレーション(米国本社)最高研究戦略責任者 

クレイグ・マンディ

クラウドコンピューティングは、世界が抱えるさまざまな社会的課題を解決し得る変革の原動力です。しかし、一方でクラウドの発展は、新たな課題を生み出しました。大規模な情報の集約、データの越境、法律の適用範囲やプライバシーの問題など、これまでのルールでは解決できない複雑な課題が浮かび上がってきたのです。これらの課題を解決するには、クラウド事業者だけではなく、各国の政策担当者から法曹家、技術者、NGO、一般市民まで幅広いステークホルダーが協働して、技術面あるいは法律、規制面などあらゆる領域で幅広い検討を重ねることが必要です。

マイクロソフトにとってアジア地域でのクラウドの活用促進と、それに関する課題の解決は、極めて重要なビジネス上のミッションです。アジアでのクラウドへの関心の高さは、各国のリーダーが国際会議の場で何度も議論のテーマとして取り上げていたことからも明らかです。これまでは、多くの人がクラウドと聞いて空に浮かぶ雲を連想していたのですから、この1年の変化は劇的と言っていいでしょう。今後アジア諸国が発展していく過程で、クラウドの果たす役割が高まることは間違いありません。それに対してマイクロソフトは技術面だけではなく、制度面の整備や標準化、

人材教育、各国企業との協業などを通じて積極的な支援を行っていきます。

友人である元国務長官のヘンリー・キッシンジャー氏は、私と出会った15年ほど前、非常に興味深い発言をしました。彼は、マイクロソフトが手掛けていたコンピュータ技術の説明を聞くと「その技術は急速に社会を変革するだろう」と予見したのです。コンピュータの利用経験も知識もなかったにもかかわらず、彼の発言は非常に洞察に富んだものでした。実際、彼が予見したように、その後10数年でコンピュータは社会全体に大きな変革をもたらしました。そして今、クラウドがさらなるスピードで変革を加速させようとしているのです。私は、当時キッシンジャー氏が口にした、もうひとつの言葉に改めて注目しています。彼が口にしたのは「その急速な変革のスピードに政策担当者は十分に対応できるだろうか」という懸念でした。15年を経た今、我々は彼が懸念した課題に正面から向き合っています。クラウドという大きな変革のエンジンを正しく活用していくには、すべてのステークホルダーが国境を越えて協調し合わなければなりません。このことはアジア諸国においても同様です。この課題に対し、慶應義塾大学の研究者らを中心として「アジア・クラウド・

マニフェスト」という提言書が策定されたことを、私は高く評価しています。このマニフェストは、今後アジア諸国がクラウドを活用して経済発展を遂げていく際の道筋を示すものであり、多くの課題を解決する礎となるでしょう。マイクロソフトは、クラウドによるアジア諸国の発展を支援するための取り組みを今後も継続していきます。

クラウドがアジア諸国の経済発展を導く

変革のスピードに見合う環境整備が重要

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アジアでクラウドを拡大するための政策の重要性これからのアジアの経済発展にクラウドが重要な役割を果たすことは間違いありません。しかし、現状ではアジア諸国間の国

際的対話やルール策定がなされておらず、そのメリットを享受できるまでに至っていません。この課題解決に向け、慶応義塾大学が2010年11月に「Asia Cloud Manifesto」という提言書を策定しました。本特集では、この提言書からアジアでクラウドを拡大するための課題や振興政策の方向性を要約してご紹介します。

Cutting EDGE

 クラウドコンピューティングは、これまで受けていたハードウェアやストレージ、ネットワークキャパシティーといったリソースの制約を軽 と々越え、国境も越えた新たな経済的発展をもたらします。まさにインターネットエコノミーを体現する新たな枠組みを築き上げるチャンスを大いに秘めているものであることは、言うまでもありません。 特にアジア諸国においては、これらの恩恵を大いに受け、地域全体としての経済発展に貢献することが想定されている一方で、この新しい情報流通の枠組みに対する各国のさまざまな既存の法制度やしくみ、商慣習などの調整や制備が追い付いていない分野が少なくありません。クラウドコンピューティング時代の到来は、アジア諸国における経済・社会・政治の分野でのより緊密な関係作りが不可欠なのです。慶應大学SFC研究所プラットフォームデザインラボの金正勲准教授を中心に取りまとめられた「Asia Cloud Manifesto(以下ACM)」は、クラウドについて、近

い将来我々が解決しなくてはならなくなる課題について指針を示唆するものとなっています。 ACMでは、「第二次大戦後、互いに敵国であったフランスとドイツはECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)を設立し、当時国家運営にとって不可欠であった石炭・鉄鋼を共同管理下に置くことで、両国間における紛争を事実上不可能にし、しだいに欧州全体をも相互依存関係に引き入れた(一部要約)」という歴史を鑑とし、国家間のハーモナイゼーションの重要性を説いています。国境の存在しないクラウド時代の到来は、「国境を越えるような情報流通を爆発的に加速することで、アジア諸国における相互依存関係をよりいっそう強化し得る」と指摘しています。 他方、アジア各国では、それぞれの経済発展のスピード、質が大きく異なります。データ、セキュリティ、コンテンツへのアクセスに対する考え方も国の政治状況によってまちまちです。国家主権のあり方も、

アジア地域におけるクラウド政策の発展に大きな影響を与え、各課題を解決することは容易ではありません。 そこで、ACMではアジアにおけるクロスボーダーのクラウドサービスを促進するため、プライバシー、競争政策と標準化、ネットの中立性、セキュリティ、管轄権、著作権の6つの議題に関し、アジア地域の大学や研究者が協議および情報共有すると共に、政府と産業の相互理解をより緊密にすることが必要で、そのために「Asia Cloud Academic Forum」を立ち上げ、これらの問題に取り組む、と提唱しています。 マイクロソフトはこのACMのアプローチは非常に有効であると考えており、このフォーラムを通じてアジア地域がグローバルクラウドの成長とイノベーションの源になるよう、課題解決の場になることを期待し、協力していきたいと考えています。以下にACMで取り上げている6つの課題とそれぞれの論点をご紹介します。

P6へ続く↑

アジアにおける政策のハーモナイゼーションの必要性

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クラウド時代のプライバシー問題を考える

Pamela Jones Harbourパメラ ジョーンズ ハーバー

2010年12月7日開催の『Digital Download Behind the headlines』(International Advertising Association主催)のスピーチより

フルブライト&ジャウォースキー法律事務所 パートナー/前米国連邦取引委員会コミッショナー

2010年12月に米国連邦取引委員

会(FTC)は「急速に変化する時代

におけるコンシューマ・プライバシー

の保護」という新しいプライバシーレ

ポートを公表しました。これは企業と

政策立案者にとっての枠組み案であ

り、コンシューマのプライバシーの利

益と、コンシューマ情報に基づいて開

発される新しい形での製品やサービス

とのバランスを提唱するものです。レ

ポートでは、新しい枠組みを確立する

ために欠かせない3つの重要な原則が

示されています。

第1の原則は“privacy by design”

です。これは、企業に対してプライバシー

保護を日々のビジネスの意思決定に織り

込むべきだとする原則です。これにより

セキュリティ違反の数が減り、データに

関する明確な選択肢が示されることでコ

ンシューマの負担を減らすことが可能で

す。

第2の原則は、企業が取得したデータ

の取り扱いに関する透明性を高めること

です。この原則では、コンシューマがデー

タにアクセスする際、プライバシー情報

の取り扱いに関する注意書きを、短くわ

かりやすく、一貫性のあるものにしなけ

ればならないと定めています。ここでは

セキュリティの担保、データの収集や維

持に関する制限、データの精度を測るう

えでの手続き・手順などを提示していま

す。

第3の原則は、コンシューマにデータ

の収集や利用に関する選択肢を与えると

いうものです。レポートでは、プライバ

シーの選択肢はコンシューマに対して簡

潔かつ合理的な形で示さなければいけな

いと提言されています。つまり、FTC

は現在の自主規制が、一部の努力にも

かかわらず十分機能していないと判断し

ているのです。この問題に対しFTCは

“do not track”というメカニズムの

利用を提言しています。“do not

track”は、ユーザー自身が情報のトラッ

キングを防止できるメカニズムで、Web

ブラウザーの機能として提供されるもの

です。 “do not track”が義務化され

るかどうかは今後の議会の動向にかかっ

ています。

個人的には、自主規制でもFTCが掲

げるプライバシー保護の目標は達成可能

だと考えています。ただし、自主規制プ

ログラムを成功させるには、コンシュー

マにわかりやすく、厳格な執行のメカニ

ズムを持ち、業界の大半がプログラムを

採用することが条件です。こうした条件

が揃えば、業界による自主規制プログラ

ムでも、十分なプライバシー保護を実現

できると、私は考えています。

CO

LUM

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プライバシー

クラウドの利活用における最大の問題点は、利用者のプライバシーを守る個人情報保護のあり方です。個人情報保護水準の確保が急務であることは間違いありませんが、一方で過度な保護は自由な情報流通を妨げる側面があることにも留意しなければなりません。特に、クラウド環境では、ライフログ技術の活用により利便性向上やサービス効率化が期待されますが、それらのサービス内容や技術的要素はいまだ流動的な段階にあり、画一的な法制度による規制は望ましくありません。特に、医療情報などをはじめとするセンシティブな情報は重要なコンテンツとなりますが、強固な保護水準を設けつつも、一部の情報については十分な匿名性とセキュリティを担保する自主規制ルールを確立し、政府当局が継続的な監視を行うなどの多層的な保護のあり方で対応する必要があります。

競争政策と標準化

クラウドの発展は、一定の寡占あるいは独占的市場状態を発生させる可能性があります。特に懸念されるのは、特定のクラウド事業者の排他的なサービス設計により、利用者が自身のデータを他サービスへ移行できなくなってしまうロックインが発生し、利便性が損なわれ、新規参入が阻害されてしまう事態です。規模の経済性や利用者の囲い込みは事業者にとって不可欠な競争戦略ですから、政府による過度の介入は控えねばなりませんが、政府

アジアにおけるクラウドが抱える課題について言及する米国マイクロソフトのクレイグ・マンディ(慶應義塾大学で行われたGIEシンポジウムで)。※P3参照

当局は競争状態を注視しつつ、独占禁止法の適用可能性やデータの可搬性義務付けの必要性について検討しておかなければなりません。 また、新規事業者の参入促進という観点から、クラウドサービスの提供に必要な基盤的要素の標準化と利用条件のオープン化を進めることも重要です。標準化を促進する際は、各国政府による政府調達を戦略的に活用することも必要でしょう。

ネット中立性

 インフラの所有者などが特定のサービスを優遇する、あるいは逆に排除することが認められるべきかという、いわゆるネットの中立性の議論は極めて重要なテーマです。社会的インフラを保有する支配的事業者が恣意的かつ不透明なサービス優遇や排除を行うことは問題ですが、一方で自らのサービスを自由に運営するという事業者の権利を奪うことはできません。また、特定事業者が高い収益を上げることでインフラ投資が活発化し、クラウド環境の進展に資するという事実にも着目しなくてはなりません。制度的対応として当面行い得ることとしては、サービスの差別的取り扱いなどに関するポリシーとその実施状況の明確な提示を義務付けること、さらに競争政策との組み合わせなどにより利用者の選択可能性を確保することなどが考えられます。

セキュリティ

 セキュリティに関してはISOやISMSなどをはじめとして多くの標準や規格が存在していますが、クラウドがいまだ進化の途上にあるといった理由から、統一的なセキュリティのあり方は確立されていません。アジアがクラウドの中心地として信頼を得るためには今後、国際的なセキュリティ水準の策定に対してアジア諸国がイニシアティブを発揮することが重要です。

管轄権

クラウドサービスでは、いち利用者のデータが複数の国家の管轄権に置かれてしまう可能性があります。現状では、この問題に対する各国間の法執行上の合意されたルールは存在しません。このままでは、ある国における法遵守が他国で違法とみなされるケースもあり得るわけで、そのこ

アジアのクラウドに対する政策上の論点

Cutting EDGE

ACMではクラウドにおける6つの課題を取り上げています。それぞれの論点を紹介します。

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日米政府が協力して推進する世界のインターネットエコノミー発展

 クラウド化によってインターネットエ

コノミーが急速に成長しています。そ

の健全な発展のため、世界各国の政府

も法律の整備や技術的な問題など、さ

まざまな対応に積極的に取り組み始め

ています。そんな中、米国国務省大使

(国際情報通信政策担当)のフィリップ・

バービーア氏が来日、原口一博総務大

臣(当時)との会談において、インタ

ーネットエコノミーの発展に関して日米

政策協力を進めることで一致しました。

バービーア氏は、2010年11月2日に

開催された在日米国商工会議所

(American Chamber of Commerce

in Japan: ACCJ)の昼食会において、

政府関係者との協議の内容を紹介しま

した。

 バービーア氏は、インターネットエコ

ノミーを考える際の論点として、クラウ

ドコンピュータが社会にもたらす影響、

インターネットの中立性、接続と通信の

自由およびネットワークにおけるセキュ

リティ̶̶を提示しました。さらに、今

後インターネットの無線化が進展すると

の見方から、各国の電波スペクトラム

の割り当ての整合性についても注目し

ていると述べ、日米間の定期的な対話

は、情報通信政策に関する価値観を共

有し確認するという意味で重要であり、

世界各国の法制度の不整合など問題を

共有する場として、日米の政策協力を

重視していると強調しました。

CO

LUM

N

とが結果的にユーザーのプライバシー保護の障害になることも考えられます。クラウドを発展させるには、こうした管轄権の衝突の可能性を最小化することが必要です。その実現には、従来のASEANやAPECの枠組みで取り上げられてきたデータ保護やプライバシー保護に関する議論や調整を加速させると共に、産業界および利用者などステークホルダーとの意見交換を重ね、より透明で一貫性のある法環境を構築しなくてはなりません。

著作権

 ネット上の著作権侵害に対する媒介者責任は、「事後的」プロセスであるNotice and Takedown(権利侵害を受けた主体

から当該情報の削除要請があったときに媒介者が迅速に削除対応を行う)を中心に国際調和が図られてきました。これに対し「事前的」に違法情報などをブロックするのがフィルタリング技術です。しかし、フィルタリング技術はいまだ発展途上にあり、本来遮断不要な情報までブロックしてしまう可能性があります。こうした事態の発生をあらかじめ考慮し、不適切な遮断を受けた利用者が異議申し立てできるプロセスを確立しておかなくてはなりません。そのプロセスを確立するには、法制度で事前対応の水準を定め、それを国際協調によって平準化する方法が考えられます。ただし一律の制度対応は、クラウドによるイノベーションの進展を阻害したり、表現の自由を損なったりする恐れがあるため、

望ましい手段とは言えません。 代替手法として注目に値するのが、近年米国の大手UGC(User Generated Content)サービス事業者と著作権者の間で締結された私的な協定を通じた自主規制です。このケースでは、サービス事業者が一定のフィルタリング技術を導入することを条件として、著作権者側が事業者に著作権侵害訴訟を提起しないとの約束を交わします。 著作権侵害を巡る問題を完全に回避できない以上、クラウド事業者、著作権者、利用者の間での協議に基づいて、自主的な問題解決方法を模索していくことが、今後の焦点になるでしょう。

Philip L. Verveerフィリップ・バービーア

米国国務省大使(国際情報通信政策担当)

2010年11月2日開催のACCJでのスピーチにて

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 IT機器は日々進化し続け、便利になっていますが、一方で操作が複雑になりすぎて使いこなせないものになれば、利用者は遠のきます。生活の中で日々利用する、IT機器の“使いやすさ”を決めるのは、入力や設定などの操作や画面表示の方式である「ユーザーインターフェイス」であると言えます。 たとえばパソコンの処理性能は年々飛躍的に向上しているものの、ユーザーインターフェイスはキーボードとマウスという旧来のまま。だれもが使いこなせるようになるには、まだまだある程度のスキルと慣れを要するのが現状です。 ユーザーインターフェイスにおいて、近年注目度が急速に高まっている技術が「ナ

チュラルユーザーインターフェイス」です。生活の中でより自然にIT機器を操作でき、IT機器を活用できる利用者や用途の範囲を新たに広げる技術です。マイクロソフトでは、ナチュラルユーザーインターフェイスの研究に数十年取り組んできました。その成果のひとつが、テレビゲーム機「Xbox 360®」向けの新しいゲームシステム「Kinect」(キネクト)です。

 Xbox 360はハイビジョンによる迫力の画像および通信対戦などのオンラインにいち早く対応したゲーム機として知られていますが、「Kinect」を組み合わせることで、コントローラーを使わずにプレイすることができるのです。利用者はKinect センサー

の前に立てば、装置に触れることなく、体の動きや声だけで、ゲームの中に入ったような感覚で操作でき、より臨場感を持ってゲームを体験できます。そのしくみは、画像カメラで人の体の形を、赤外線センサーで距離を計測。手や足をはじめ全身の動きを縦横のみならず、奥行きも加えた3次元で認識します。それらのデータをソフトウェア処理によって、人体モデルにマッピングし、体の動きを検知し、ゲームのプログラムに取り込みます。加えて、内蔵マイクにより音声も認識可能です。 プレイヤーの体が丸ごとコントローラーになり、手足を動かすだけで直感的に操作できるので、ボタンが多く複雑なコントローラーを難しく感じて、今までゲームを敬遠していた初心者でも容易に遊べます。 また、Xbox 360とKinectを使って動

直感的に使えるインターフェイスKinect™ の技術がITの未来を拓くパソコンをはじめIT機器の利便性は機能や性能と共に、操作・表示方式である「ユーザーインターフェイス」に左右されます。マイクロソフトは、手足の動きや声によってだれでも直感的にIT機器を操作可能とするXbox 360®のゲームシステム「Kinect」を開発しました。Xbox 360向けのデバイス「Kinect センサー」として製品展開し、今までのゲーム機の操作の難しさからゲームを敬遠していた人も自由に楽しめると注目を集めています。今後はこの技術がエンターテインメント以外のさまざまな分野で活用されることが期待されています。

体の動きや声でIT機器を直感的に操作できるKinect

最初はゲームの分野で活用新たなゲーム層を開拓

New Technology

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画配信サービス「Zuneビデオ」も楽しめます。音声で再生開始、手の動きで早送りやシーン選択が行えるなど、リモコンや複雑な機器の操作なしに、だれでも簡単にサービスを利用できます。

 さらにナチュラルユーザーインターフェイスはエンターテインメントのみにとどまらず、さまざまな分野での応用も可能だと期待されています。 マイクロソフトはこのたび、ナチュラル

ユーザーインターフェイスに対する人々の認知度、イメージ、活用方法に関する世論調査を6か国で実施しました。それによると被調査者の72~86%が、ナチュラルユーザーインターフェイスの技術で「自分たちの生活がより豊かになり」、また「教育やヘルスケアの分野で活用できると思う」と回答しています。たとえば、「ヘル

スケアの機器が音声による指示で使えれば、両手がふさがっていても操作できるようになる」、「工業製品の製造工程の環境データをモニタリングできる」という意見もあがっています。アイディア次第で、あらゆる分野で役立てられるインターフェイス技術への期待は、今後ますます高まることでしょう。

コンテンツ産業の発展に寄与幅広い分野での応用に期待

マイクロソフトの外部委託調査によれば、8割近くの人がナチュラルユーザーインターフェイスの技術によって生活の質が向上すると期待しています

ナチュラルユーザーインターフェイスへの期待感を示す調査

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クラウドで拡がる人と社会の可能性マイクロソフトでは2010年12月、「クラウドで拡がる人と社

会の可能性~つながる、ひろがる、かわる~」をテーマに、

「Microsoft Citizenship Day 2010」を開催しました。マイ

クロソフトが長年にわたって取り組んできたITを通じて社会

に貢献するさまざまな活動で、マイクロソフトと協働してき

たさまざまな分野の人々が一堂に会し、クラウドによる新

たな社会貢献の可能性について学びました。

文部科学副大臣 鈴木寛氏のビデオレター

昨今、「新しい公共」が言われております。私たち民主党政権でも「新しい公共」を推進していますが、立場を超えて、市民、行政、そして企業が地域コミュニティに参加し、協働、コラボレーションしていくことが大切です。 クラウドコンピューティングには私自身も、政府全体としても注目しています。これまでITというのはどちらかというと大規模な資本を持った企業あるいは大きな中央政府のものだと思われていました。そこにクラウドが入ることによって、これまで少しITを使いづらかった、小中高等学校、中小規模の団体や個人にいたるまで、ネットワークに接続されたパソコンやモバイル機器さえあれば、インターネット上のさまざまなサービスが利用可能になります。クラウドコンピューティングは広く皆さんがITの恩恵を享受する福音だと思っています。 そして、我々政府も、企業やコミュニティとの協働を通じて、真に自立した市民、自分で自分の人生をデザインでき、そのために努力する、さらに皆と助け合う、そうした市民を育成する前向きなスパイラルが日本社会においてもつくられることを願っています。

(抜粋、一部省略)

基調講演の中で、文部科学副大臣 鈴木寛氏よりビデオにてメッセージをいただきましたので一部ご紹介します。COLUMN

Microsoft ® Citizenship Day 2010

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「世界中のすべての人 と々ビジネスの持つ可能性を、最大限に引き出すための支援をする」マイクロソフトはこの実現をミッションとし、企業市民活動を推進しています。http://www.microsoft.com/japan/citizenship/

マイクロソフトの企業市民活動Realizing Potential

「ソフトウェアの力で社会に貢献する」という思いで、マイクロソフトは10年以上にわたって企業市民活動を続けてきました。ITベンチャーやNPOへの支援、学生やシニア向け支援と、さまざまな分野で取り組んできた活動の集大成として、2010年初めて「Microsoft Citizenship Day」を開催しました。冒頭の基調講演で、マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行はまず、「すべての人々が持つ無限の可能性を引き出せるよう、ITを通じて社会に貢献する活動に取り組む」とマイクロソフトの企業市民活動の意義について強調しました。「これまでは、ITベンチャー、NPO、シニア、学生など、それぞれの支援対象ごとに個別の活動が行われてきましたが、今回初めて、Citizenship Dayというイベントに4つの分野の代表に結集していただくことができ、今後ますますパートナーシップを強固な

ものにしていきたい」と展望を述べました。 クラウドコンピューティングの社会貢献の可能性についても「これまでビジネス目的が先行して注目されてきたクラウドが、個々の人々の可能性を広げて、社会とのつながりを深めるのにも役立つという側面も紹介していきたい」と抱負を語りました。最後に「かつて松下幸之助氏が、『すべての家庭にある水道のように家電を供給する』と語った『水道理論』のように、すべての人の机の上にPCがある時代になりました。世界中のすべての人々が『つな

がる、ひろがる、かわる』ことで、可能性を引き出すための支援を行っていきます」と未来への展望を述べて締めくくりました。講演終了後には、業務執行役員最高技術責任者の加治佐俊一による「わかるクラウド実演解説」が行われ、Windows Live® やWindows® Azure™ の活用法が紹介されました。

2 アグネス・チャン氏が考える、世界の子供たちを救うクラウドの可能性

「Microsoft Citizenship Day 2010」には、特別ゲストとして、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャン氏も参加。アグネス氏は、マイクロソフトの企業市民活動に共鳴し、イメージキャラクターとしても協力、ボランティア活動に興味のある社員との交流を積極的に行うなど、ITによる社会貢献というテーマに取り組んできました。この日は、ユニセフでの活動を通じて知った、悲

惨な状況に置かれた子供たちを救う手段として、クラウドコンピューティングの可能性を訴えました。「ミレニアム開発目標の達成には、ITの普及が必要です。ユニセフの活動で出会った厳しい状況にある子供たちも、インターネットで世界とつながることができれば、幸せになれる可能性が拡がるはず。世界中が幸せになるために、ITと教育を広げる支援をお願いしたいです」

クラウドで拡がる人と社会の可能性~つながる、ひろがる、かわる~

1 Citizenship Dayの意義と、クラウドによる社会への貢献

COLUMN

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Realizing Potential

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3 各分野からの参加者による分科会で、意識を深める

学生向け分科会

マイクロソフトが、テクノロジーを使って今日の世界に変化を起こさせたいという情熱、想像力を持った学生の皆様を応援する、全世

界を対象とした技術コンテスト、イマジンカップ。2011年夏に行われる第8回大会では、ミレニアム開発目標に対してソフトウェアによる解決策を提示するというテーマで競われます。日本の参加予定者も優勝を目指して準備中です。この日は、イマジン カップ出場予定者によるプレゼンテーションと、アグネス・チャン氏、国連開発計画の西郡俊哉氏、マイクロソフトの加治佐による講評が行われました。

シニア向け分科会

マイクロソフトはこれまでに、シニアの方々がITを使って楽しく活動的な生活を

送られるための支援を続けてきました。この日はWindows Live(家族で楽しめる写真共有の方法など)、OneNote®(手書き感覚でできるノートづくりなど)の実用講座が行われました。シニア世代が楽しみながら、個人の可能性をクラウドがどう広げていくかを実感してもらうためのデモンストレーションに「これならできそう」と参加者も納得でした。

ITベンチャー向け分科会

 自治体では地域の産業振興と経済発展への重点施策として、ITサービス関連の事業創出を目的としたベンチャー支援の充実が図られています。マイクロソフトではITベンチャー企業への技術支援や、ソフトウェアなど開発ツールの提供、マーケティング支援など、幅広い支援活動を続けてきました。 分科会では日本MITエンタープライズフォーラム副理事長の吉田宣也氏、株式会社マイスター常務取締役の野澤宇一郎氏による講演が行われました。クラウドでビジネスチャンスを広げるにはどうし

たらよいか、マイクロソフトとのパートナーシップのメリットなどについて実践例をふまえて意見交換しました。

NPO向け分科会

 マイクロソフトが企業市民活動のパートナーとして、最も期待するのがNPOです。これまでにも、女性や若者の就労支援や、障碍者支援などで、NPOと共に活動して大きな効果を上げてきました。今回、クラウドを活用したNPOの組織運営の効率化を進めることができる「Dynamics®CRM NPO テンプレート」の提供開始を発表、NPO向け分科会では、詳しい活用方法などについて解説も行われました。NPOの組織運営において、支援者情報を分析、一元管理することは、支援者とのコミュニケーションを強化し、結果的にさらなる支援の拡大につながるため、NPOの組織運営および活動を拡張する上で注目されています。

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Windows Server®2003 Web Edition 上で稼働するタイピング練習サービスは、登録ユーザー数 93 万人の国内最大規模となっています。

Word 文書で更新できるなど、Web の知識がなくても扱うことができ、大企業などの数万ページのサイトにも対応できるCMS。企業のWeb運営コスト削減への効果が期待されます。

 ITベンチャー支援にも力を入れてきたマイクロソフトが毎年行ってきたInnovation Day。今年はCitizenship Dayと同時開催という形で実施しました。 Microsoft Innovation Award 2010はマイクロソフトのテクノロジーを利用し、革新的なソリューションを開発してビジネス展開をしているITベンチャーを表彰するもの。マイクロソフトイノベーションセンターの選考委員による書類選考でノミネートされた5社から、ITエンジニア、マイクロソフト従業員、2010年8月に行われた「Tech・Ed Japan 2010」の参加者による投票で、最優秀賞が決定しました。

 分科会終了後、Citizenship Dayの最後に参加者全員による交流会が行われました。大型タッチPCや、Xbox 360 + Kinect の体験コーナーも設置された会場で、参加者たちは当日の感想などについて語り合いました。「アグネス・チャン氏の講演で世界規模の問題を共有し、その上でクラウドテクノロジーの活用を考える必要性を感じられたのがよかった」「NPOやITベンチャーへの情報は大変うれしい。今後も期待します」「地方でも開催してほしい」などの声が聞かれました。

 Visual Studio®2010を使った変形性膝関節症を全自動で診断する支援ソフトの開発が評価されての受賞。寝たきりの原因となることも多いこの病気について、エックス線画像診断における医師ごとの差をなくしたことで、医療関係者や厚生労働省などでも高く評価され、今後は、膝以外への対応や、クラウド化などに向けての開発を進めていく方針です。

最優秀賞

優秀賞

Windows Azure、SQL Azure™ を活用したクラウド型販売管理アプリケーション。他システムとの連携も容易で、中小企業での活用拡大が期待できます。

上場企業約 3,800社および一部非上場企業が公開する開示文書の全文検索を可能にしたソリューション。SQL Server®2008 と Entity Framework、ASP.NETを採用しています。

優秀賞

優秀賞 優秀賞

5交流会で「つながる、ひろがる、かわる」を実感

4Microsoft®InnovationAward 2010表彰式

株式会社イノテック

イータイピング株式会社

株式会社ゼブラル 株式会社ステップワイズ

株式会社スカイアークシステム

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IT環境を中小企業、個人レベルで利用可能となり、経済活動の活性化につながります。また、PC、スマートフォン、スレートPCなど多様なデバイスから場所や時間を問わず、組織を超えた共同作業を実現できるため、個人およびチームの生産性を大幅に向上させることが可能です。このような環境を実現するため、マイクロソフトではWord、Excel®、PowerPoint®などのソフトウェアから直接クラウド上のファイルを編集したり、Webブラウザー経由で同様の作業を実現できるクラウドサービス「Office 365」の提供を開始しました。

ハイブリッドクラウドの推進で日本企業の成長を促進

クラウドには、提供形態によってパブリッククラウド、企業が自社で所有するプライベートクラウド、パートナーと共に構築・

厳しい局面にある日本経済を活性化するには、海外新興市場の需要を獲得できるよう、攻めの姿勢に転じることが必要です。そのためにはビジネスのあり方も経営手法もグローバル化していかなくてはなりません。その変革の基盤となるのがクラウドです。マイクロソフトは、長年にわたり企業向けソリューションおよびオンラインサービスで培ってきた技術やノウハウ、パートナーとのリレーションシップを、クラウドサービスとして提供することによって日本経済の変革に貢献したいと考えています。

すべての企業にクラウドパワーを

 閉塞状況にある経済を発展させるには、大企業のみならず中小企業および個人のポテンシャルを最大限に引き出すことが必要です。クラウドを活用すれば、IT資産を所有することなく、大企業とまったく同じ

HOTEDGE

提供するパートナークラウドの3形態があります。日本企業が既存の資産を生かしながら、クラウドパワーを活用するには、これら3つのクラウドを適切な領域で組み合わせるハイブリッドクラウドが有効です。 特に、日本企業が誇る独自技術や知的財産などを活用していくには、自社専用のプライベートクラウドを早期に立ち上げることが必要です。しかし、既存資産のクラウド化には、膨大な時間とコストがかかります。この課題を解決するのが仮想化技術です。仮想化技術を活用すれば、既存資産を生かしながらプライベートクラウド化を図ることが可能です。これを支援するためマイクロソフトでは仮想化技術を核とした「Hyper-V™ Cloud」プログラムを提供します。これはシステム設計から導入支援、運用までを一貫してパートナーと共に検証し、提供する包括的

日本経済の現状を打破し、国際競争力を強化するため、国内全域へクラウドパワーを展開~The Microsoft Conferenceより~

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な支援プログラムです。 マイクロソフトは、パブリッククラウドとしてのWindows Azure Platformの基盤技術をプライベートクラウドおよびパートナークラウドへ提供することにより、3形態のクラウドのシームレスな連携を実現します。

国内パートナーとの連携によりクラウドパワーを最大化

マイクロソフトは、国内パートナー企業と連携してクラウドパワーを最大化するための取り組みを推進しています。年度内に認定パートナーを約1,000社に、3年後には7,000社に増強し、パートナーと共にクラウドビジネスの発展、ひいては日本経済活性化

エッジ [ 情報化社会の視座 ]Vol. 282011年 2月発行

発行:日本マイクロソフト株式会社

発行責任者:ジム・フォスター

* Microsoft、Microsoft ロゴ、Windows、Excel、Hyper-V、Kinect、Microsoft Dynamics、OneNote、PowerPoint、SQL Azure、SQL Server、Visual Studio、Windows Azure、Windows Live、Windows Server、Xbox、Xbox 360 は、米国 Microsoft Corporation および/またはその関連会社の商標です。*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。本誌の内容は、2011年1月現在のものです。※本誌の内容は掲載時点での情報を基に記載されておりますが、出版後に情報が変更になる場合があります。

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を支援していきます。たとえば、株式会社帝国データバ

ンクとの協業によりDynamics CRM Online と企業情報データベースを連携させたクラウド型統合顧客管理サービスの提供や、富士通株式会社との協業によるWindows Azure ベースの大規模国内データセンターの立ち上げ、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社との連携によるハイブリッドクラウドサービス提供など、すでに多くの国内パートナーと具体的な協業を進めています。マイクロソフトは、今後もクラウド分野でのパートナー企業との協業を加速させることを通じて、国内経済の活性化に貢献していきます。

これまでのIT投資を活用したい

“Hyper-V Cloud Deployment Guides”構築ガイドとサービスの提供V社の1/3のライセンスコスト

検証時間とコストを削減したい

“Hyper-V Cloud Fast Track”

検証済みハードウェアの提供最短、30日での導入が可能

ITをサービスとして活用したい

“Hyper-V Cloud Service Providers”Windows Serverの資産活用

全世界で70社からのサービスを提供中

お客様のニーズに合わせた、クラウドの構築の方法をパートナーと共に提供

あらゆるニーズにクラウドを提供

Hyper-VⓇCloud

“Hyper-V Cloud Accelerate”プライベートクラウド導入支援プログラム

プライベートクラウド(企業専用のクラウド)

パブリッククラウド(世界規模のクラウド)

パートナークラウドパートナーが構築・(  運営するクラウド )

法務・政策企画統括本部 政策企画本部〒108-0075東京都港区港南2-16-3品川グランドセントラルタワー