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平成27年11月号(第76号) 今 月 の 内 容 2面 平成27年度近畿府県合同防災訓練 平成27年度第36普通科連隊小火器射撃競技会 (第36普通科連隊) 平成27年度中級施設機械操作教育 3面 一隅を照らす(第3偵察隊) 3Dレディー(第3後方支援連隊) 新婚さんスウィートライフ(第37普通科連隊) 部内外優秀隊員(第3通信大隊) 4面 部隊長随想(第3特科隊) 最先任上級曹長随想(第3師団司令部付隊) (第3飛行隊) 所命必遂 指揮の要訣の実践 地域との連携 70 「近畿2府4県の平和と安全を担う第3師団広報誌」 第3師団ホームページ公開中 www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d 携帯版はこちら ~ 毎月更新中 ~ ~ 毎月更新中 ~ 27 26 10 70 46 44 37 自転車競技(第37普通科連隊) カヌー競技(第37普通科連隊) 銃剣道競技(第37普通科連隊) ボート競技(第3戦車大隊) 馬術競技(第3特科隊) 各部隊の支援状況 姿 和歌山国体 マスコットキャラクター きいちゃん 感謝状受賞(第3特科隊)

容 所命必遂 - mod.go.jp人 日 本 馬 術 連 盟 ... 十 二 分 に 発 揮 し ... た 。 平成27年度 中級施設機械操作教育 各 部 隊 の 訓 練 状 況 第

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平成27年11月号(第76号)

今 月 の 内 容

2面 平成27年度近畿府県合同防災訓練

平成27年度第36普通科連隊小火器射撃競技会

(第36普通科連隊)

平成27年度中級施設機械操作教育

3面 一隅を照らす(第3偵察隊)

3Dレディー(第3後方支援連隊)

新婚さんスウィートライフ(第37普通科連隊)

部内外優秀隊員(第3通信大隊)

4面 部隊長随想(第3特科隊)

最先任上級曹長随想(第3師団司令部付隊)

(第3飛行隊)

所命必遂 指揮の要訣の実践 地域との連携

70

「近畿2府4県の平和と安全を担う第3師団広報誌」

第3師団ホームページ公開中 www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d

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第3師団 検索http://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d

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第3師団(師団長

角南陸

将)は、平成27年9月26日

(土)から10月6日(火)の

間、滋賀県、兵庫県及び和歌

山県で実施された、第70回国

民体育大会「紀の国わかやま

国体」を支援した。

同大会が和歌山県で開催さ

れるのは、「黒潮国体(昭和

46年)」以来44年ぶりであり、

師団からは3個部隊、約24

0名が支援に参加した。

第37普通科連隊が銃剣道競

技(海南市)、自転車競技

(印南市)及びカヌー競技

自転車競技(第37普通科連隊)

カヌー競技(第37普通科連隊)

銃剣道競技(第37普通科連隊)

ボート競技(第3戦車大隊)

馬術競技(第3特科隊)

各 部 隊 の 支 援 状 況

(日高川町及び北山村)を、

第3特科隊が馬術競技(兵庫

県三木市)を、第3戦車大隊

がボート競技(滋賀県大津市

(琵琶湖))をそれぞれ支援

して、各競技における会場設

営・撤去、無線通信網の構

成・維持・運営、傷病者の救

助・搬送等の各種支援任務を

完遂し、本大会の成功に大き

く貢献した。

また、馬術競技開会式にお

いては、第3音楽隊が音楽演

奏を実施する等、本大会の終

始にわたり自衛隊の真摯な姿

を部外に対して広報することがで

きた。

なお、第3特科隊は、馬術競技

運営に係る広範多岐にわたる任務

の完遂、全隊員の規律ある行動等、

終始積極的な競技運営に対する貢

献が認められ、公益社団法人日本

馬術連盟より感謝状を受賞した。

和歌山国体 マスコットキャラクター

きいちゃん

感謝状受賞(第3特科隊)

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2 3 師 団 だ よ り 第76号 2015年(平成27年) 11月

平成 2 7 年度近畿府県合同防災訓練

平成27年度

第36普通科連隊小火器射撃競技会

第3師団は、平成27年10

月18日(日)京都府で実施

された、平成27年度近畿府

県合同防災訓練に参加した。

本訓練は、大規模地震発

生時における自治体及び防

災関係機関と連携した組織

的な災害対処能力の向上を

図ることを目的として行わ

れ、近畿2府4県(滋賀、

京都、大阪、兵庫、奈良、

和歌山)に加え、三重、福

井、徳島3県からの各関係

機関を含む約80機関、約3

000名が参加した。

また、師団からは、第7

普通科連隊、第3後方支援

連隊、第3施設大隊、第3

飛行隊及び第3特殊武器防

護隊の5個部隊、人員74名、

車両15両及び航空機2機が

参加した。

第36普通科連隊(連隊長

鹿子島1

佐)は、平成27年10月13日(火)から10

月15日(木)の間、久代射撃場(兵庫県

川西市)において、平成27年度連隊小火

器射撃競技会を実施した。

本競技会は、小火器射撃の練度を評価

判定するとともに、連隊の小火器射撃練

度の向上を図ることを目的として、89式

小銃の部と機関銃(MINIMI)の部

の2部門で行われ、それぞれの部門ごと

中隊の総合得点で競われた。

鹿子島連隊長は競技会開始にあたり、

「実戦を意識せよ」「全弾命中の執念を

もて」「安全管理に万全を期せ」の3点

を要望し、選手達は緊張した空気の中、

全弾命中の執念のもと、積み重ねてきた

練成成果を十二分に発揮して熱い戦いを

繰り広げた。

平成27年度

中級施設機械操作教育

各 部 隊 の 訓 練 状 況

第3師団は、第3施設大隊(大

隊長

福本2佐)を担任部隊とし

て、平成27年9月24日(木)から

11月13日(金)の間、青野ヶ原演

習場(兵庫県)において、平成27

年度「中級施設機械操作」教育を

実施した。

本教育は、施設機械操作に必要

な知識及び技術を修得させること

を目的として実施され、小型ショ

ベルドーザ、バケットローダ等の

施設機械操作要領について練成及

び検定を行うものであり、今回の

教育において27名全員が合格、今

後、部隊において中級施設機械操

作手としての活躍が期待される。

89式小銃の部

優 勝 第5中隊 準優勝 第2中隊

機関銃の部

優 勝 第5中隊 準優勝 第1中隊

本訓練は、京都府南部を

震源とする直下型地震が発

生したという想定で実施さ

れ、山城総合運動公園(宇

治市)、府民スポーツ広場

(久世郡久御山町)、長池

演習場(城陽市)及び城陽

山砂利採取場(城陽市)の

各会場において実施された。

訓練は、倒壊家屋、土砂

崩れ等からの救出・救助、

DMAT(災害派遣医療チ

ーム)と連携した負傷者の

救急搬送、兵站施設の開

設・運用(炊き出し支援)

の実動訓練の他、入浴支援

設備及び81式自走架柱橋の

展示を行い、各自治体・関

係機関との連携要領を確認

するとともに、大規模災害

発生時における対処能力の

向上を図ることが出来た。

土砂災害による車両からの救出

消防隊員と連携した負傷者の搬送準備

消防隊員との現地での調整 救急隊員と連携したトリアージの実施

土砂災害による民家からの救出

ホイストによる要救助者の救助 野外入浴施設の開設 81式自走架柱橋の装備品展示

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3 3 師 団 だ よ り 第76号 2015年(平成27年)11月

第3偵察隊

3等陸曹

上向

孝幸

第37普通科連隊第4中隊

2等陸曹

岩田

悦男

麻維さん 「俺を見よ!おれに続け!」

「黒く、明るく、逞しく」

出会いは?

BBQの企画を

した時にお互い初め

て出会いました。

初デートの思い出

は?

無口なおとなし

い子、自分の意見は

はっきり言う子。

「お腹が減っ

た」とケンタッキー

をむさぼり出した時

は野獣にしか見えな

かった・・・。

プロポーズの言葉

は?

結婚しよう。

うん。(号泣)

結婚式の思い出は?

酔うつもりが酔

えなかった。

大勢の方々に祝

福されて、最高に楽

しい1日でした。

新婚旅行の思い出

は?

ニューカレドニ

今回は第3偵察隊の、上向

3曹を紹介します。

上向3曹は第2偵察小隊C

班砲手および斥候陸曹として

勤務しており、日々87式偵察

警戒車(RCV)の砲手とし

て射撃術の練磨、斥候陸曹と

して偵察技術の向上に励んで

います。

特に、RCVの射撃技術は

部隊の中でも抜きん出ており、

偵察隊唯一の特級砲手でもあ

り、まさに一隅を照らす存在

です。

人柄は朗らかで、その黒光

る笑顔は偵察隊の一部を明る

く和ませており、さらに、上

司・部下からも信頼を得てい

るまさに偵察隊員の鏡です。

その一隅感たるや他隊員を

寄せ付けぬものがあり、職務

上の枠にとらわれることなく、

幅広い分野で偵察隊を活性化

させています。

鍼灸師の資格を駆使した隊

「素敵な女性自衛官を目指して」

第3後方支援連隊

第1整備大隊

陸士長

大金

加奈

今回は、第1整備大隊火

器車両整備中隊に所属する

大金士長へのインタビュー

です。

入隊の動機は?

様々な職種があり、女性

が結婚・出産を経ても活躍

し続けられるかっこいい、

珍しい仕事だと思ったから

です。

趣味は?

ランニング、華道、茶道、

お琴、着付けと多趣味です

が、最近は和太鼓にはまっ

ています。

特技は?

ラッパが得意です。日々

練成に励んでいます。

好きな食べ物は?

フルーツいっぱいのタル

トケーキと白玉です。

好きなタイプは?

「ありがとう」「ごめん

なさい」がきちんと言える

人です。

尊敬する人は?

どんな時でも笑顔で私を

育ててくれた母です。

心に残る経験は?

新隊員後期教育中、同期

からの誕生日サプライズ!

野営前日の忙しい夜に、ま

さかのお祝いでとても感動

しました。

今後の目標は?

いつか誰かの妻となり、

母となっても、素敵な女性

自衛官であり続けること。

最後に一言

一期一会を大切に、さら

に素敵な女性自衛官を目指

して公私ともに頑張ります。

アに行きました。

初海外!

とにかく海がキ

レイ!癒されました。

新婚生活の感想は?

二度と営内には

帰りたくないと思っ

た。

毎日楽しく過ご

しています。家事に

も協力的で頼れる存

在です。

どんな家庭を築きた

い?

とにかく笑いが

溢れる楽しい家庭!

にぎやかで幸せ

いっぱいの家庭にし

たいです。

お互いに一言

一生よろしく!

うるさすぎる時

もあるけど、これか

らもいっぱい笑かし

て。

今回は、第37普通科連隊第4中

隊で勤務する岩田2曹・麻維さん

ご夫婦へのインタビューです。

部 内 外 優 秀 隊 員

第3通信大隊 3等陸曹 西山 翔太郎

第3通信大隊第1中隊西山

3曹は、平成27年4月8日

(水)から9月11日(金)の

間、陸上自衛隊小平学校(東

京都小平市)で実施された第

56期陸曹英語上級課程に参加

中のところ、優秀な成績を収

めたとして、語学教育部長か

ら「語学教育部長賞」を受賞

した。

また、西山3曹は現在行わ

れている日米共同指揮所演習

(YS―

69)において通訳と

して参加中であり、今後の多

岐にわたる活躍が期待される。

員の健康指導・施術や、ラ

ジコンの趣味を活かした車

両整備、プラモデルの趣味

を活かした射撃の的の作成、

自転車の趣味を活かした余

暇の体力練成、サバイバル

ゲームの趣味を活かした射

撃術の向上、ラグビーの趣

味を活かした闘球術の向上、

音楽の趣味を活かした演奏

力の向上、カラオケの趣味

を活かした歌唱力の向上な

どなど、多方面に渡り隊員

のごく一部に刺激を与え、

そして公私を問わず輝いて

います。

天台宗の開祖、最澄は言

いました。径寸十枚、是れ

国宝に非ず。一隅を照らす、

此れ則ち国宝なり。

偵察隊で独自の輝きを放

つ上向3曹はまさに「照干

一隅」、輝く姿は偵察隊全

体を照らしています。

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4 3 師 団 だ よ り 第76号 2015年(平成27年)11月

第3特科隊長

1等陸佐

大津

勝利

「機動展開射撃訓練」

「挑戦パート2」

第3師団司令部付隊

陸曹長

孝典

読者の皆様、8月1日付で第3特科

隊長兼ねて姫路駐屯地司令を拝命しま

した大津1佐です。

第3師団の火力戦闘部隊の骨幹とし

て、また、姫路城を仰ぎ深い歴史と伝

統を継承するここ姫路駐屯地において、

実直な隊員とともに勤務できることを

誇りに思うとともに、その重責に身の

引き締まる思いです。

さて、この度は特科隊が担任し、宮

城県にある王城寺原演習場で実施した

「機動展開射撃訓練」について紹介し

ます。

本訓練は、第3特科隊に各普通科連

隊の重迫中隊を編成し、後方支援連隊、

通信大隊、飛行隊に支援を受け、総員

約550名、火砲14門、重迫撃砲15門、

車両約170両が、それぞれの所在駐

屯地から約1,000㎞離れた王城寺

原演習場へ機動展開し、同演習場で特

科と重迫が実弾による協同射撃訓練を

実施したものです。

部隊としては、王城寺原演習場への

機動、同演習場での長射程射撃及び協

同射撃ともにほぼ実績がないことから、

「ギオヅゲ~!!」、「ザザゲ~~

ヅツ!!」朝から駐屯地内のいたると

ころから喉をガラガラに嗄らしたダミ

声分隊長たちの号令がこだまする。

今、私が筆を執っているこの時期はち

ょうど陸曹候補生試験の合格に向けて

朝から晩まで全力で練成している時期

なのです。

第3師団司令部付隊先任上級曹長の

岡です。時が経つのは早いもので、上

番してもう2年が経過しました。

前回は、「挑戦」ということで、大

小係わらず何か1つの目標を設定して、

個人、友人、家族等で挑戦して

みてはいかがですか?と書きま

したが、皆さんは、何かに挑戦

しましたか?挑戦してない、出

来てないと言われる方も実際は

気付いていないだけで、日常生

活において、知らず知らずに

色々な事に対して挑戦している

と思います。

挑戦とは、「困難な物事や新

しい記録などに立ち向かうこ

と」と辞書に記載されておりま

す。

自分自身の趣味を楽しむ、友

人と行動を共にする、家族で思

い出を作る等、考えるだけで凄

く楽しくなりますよね。その1

つ1つの行動が挑戦に繋がって

いて、小さな挑戦は普段通り

淡々とこなせるのですが、何か

新しいことをやろうと考えると、

一筋縄ではいかなくなります。

また、目標が大きくなるにつれ

て「できるかなあ、無理やな

あ。」などのマイナス思考にな

り行動自体を諦めてしまう事に

もなってしまいます。

ではどうしたらよいでしょ

う?皆さんの考えも同じだと思

いますが、その時はまず行動し

てみましょう。何事も、やって

みないと分かりませんよね。未

知の世界に足を一歩踏み出す勇

気を持ちましょう。行動に移す

ことに意味があるのです。成功

や失敗は問題ありません。成功

したら、もっと効率良く成果が

上がるように、失敗したなら、

失敗した原因を探求し改善すれ

ばいいのです。

挑戦する内容によっては、必

要な情報をより詳しく収集する

ため、専門紙やインターネット

等を使用し物事の詳細な情報を

入手することにより、各分野の

知見も広がり、パソコン操作能

力等、自分自身の様々な能力が

向上し、職場や私生活において

も大いに役立つ力になります。

私は今後も色々な事に挑戦し

続けます。皆さんも一緒に挑戦

し続けましょう。

第3飛行隊

陸曹長

平江

直也 「献身~尽くせ一途に」

各部隊の皆様におかれまして

も、1人でも多くの合格者を輩

出すべく部隊を上げて練成訓練

に励んでおられることと思いま

す。

我が隊におきましても、受験

者が全力で、そして自信をもっ

て陸曹候補生2次試験に臨める

よう各試験科目の練成訓練を行

っております。特に「口述試

験」については、「お前、本当

にやる気はあるのか!」という

練度から、聞いていて感銘すら

覚える内容に仕上がっていく過

程を目の当たりにする度に「隊

員育成の根幹は部隊である。」

と強く認識するのです。

さて、今回の題名についてで

すが、これは、皆さんもご承知

の「誇り高き陸上自衛官の心

得」の一項であり、面接でよく

聞く質問内容です。そして、私

自身が常に命題として掲げてい

る一項でもあるのです。「俺は、

本当に最期まで真の献身ができ

るのか?」と常日頃から自問自

答している自分がいます。

私が考える献身とは、(当時

はあまり深く考えずに宣誓した

)「事に臨んでは危険を顧みず、

身をもって責務の完遂に務め、

もって国民の負託にこたえ

る。」この一点です。

誤解を恐れずに申しますと、

この一点を実践するために我々

は存在すると、私は考えます。

そのために常日頃から訓練に励

み各個及び部隊の練度を積み上

げるとともに、その能力をもっ

て、何時、如何なる時も、迷わ

ず、直ちに行動し任務を完遂す

るためには常日頃から覚悟とい

うものを常に意識し勤務してい

く所存です。

以上、今回の随想については

私が常日頃考えている「献身」

について述べさせていただきま

したが、私のこの命題について

は今、答えが出るものではなく、

何よりも「果たせた」と言える

よう修練していくことが重要で

あると認識し服務していきます。

今も聞こえるダミ声たちととも

に。

「厳正な行動規範が求められる。」と

捉え、一致協力して任務を完遂するた

め「各隊員自らの役割を自覚して、積

極的に行動しよう。」と認識を共有し

取り組みました。

射撃訓練間演習場は、秋雨前線が停

滞し濃霧に包まれ目視観測が厳しい状

況となりましたが、逐次射撃計画を修

正し濃霧の切れ間にすかさず「撃つ」

という執念の射撃訓練を実施しました。

撃てぬ間は、特科隊の射撃指揮統制

による砲迫協同連携訓練を反復して実

施し、射撃任務付与、射撃・観測命令、

号令といった射撃指揮通話等、射撃に

係る特科と重迫の相違点を把握すると

ともに、相互に理解を深め、何時でも

速やかに砲迫協同射撃が発揮できる練

度を積み上げていきました。

射撃訓練最終日、師団長にご視察を

頂きました。演習場は朝から深い濃霧

に包まれていましたが、師団長が演習

場到着途端に一陣の風と共に晴れ上が

る次第。

実射訓練を整斉と開始し、これまで

積み重ねた連携訓練の成果を弾先にて

発揮し、師団特科隊として一連の火力

戦闘が実施できる練度に到達できまし

た。閣下とは「やはり持っているもの

が違うのか。」と感じた次第です。

最後に、このような訓練機会を付与

して頂いたことに感謝するとともに、

成果を今後の教育訓練に反映して、

「所命必遂」の部隊を目指すことをお

誓いし、結言といたします。

機動展開射撃訓練(FH-70)実射