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資源メジャーの最近の動向-銅鉱山の操業・開発-

平成23年3月3日

金属企画調査部

菱田 元

1○銅鉱山の操業・開発の現状【対象企業】・BHP Billiton・Rio Tinto・Vale・Anglo American・Xstrata・Freeport McMoran・Teck・Antofagasta・CODELCO

○2010年の探鉱予算○まとめ

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BHP Billiton：最近の動向（2009~2010）

チリ操業2008：7月 Escondida鉱山周辺で新鉱床発見を発表

10月 チリEscondida鉱山Laguna Seca選鉱場のSAGミル故障で9カ月間の不可抗力条項を宣言2009： 8月 上記SAGミル修理が完了し稼働再開で、不可抗力条項を解除

10月 Escondida鉱山の労組が2009年12月期限の労働契約について早期合意でスト回避。10月 Spence鉱山でスト開始→ 11月下旬に妥結（42日間はチリでの民間鉱山会社ストの最長記録）

2010: 4月 Escondida鉱山の硫化鉱石リーチング用パッドの新たな建設等の操業最適化プロジェクトに10億US$の投資計画

5月 ベースメタル部門社長 Diego Hernandez氏がCODELCO総裁に就任

豪州操業2008：11月 Olympic Dam鉱山（SA州）の年産銅量を2013年までに11%増産（5段階計画の1段階完了）を発表2009：12月 WA州Ravensthorpeニッケル鉱山のQuantum Minerals社への売却発表（3億4,000万US$）2010： 5月 Olympic Dam鉱山の拡張に向け、SA州が連邦政府の資源超過利潤税（RSPT）案を批判し、

連邦政府に同税見直しを働きかける意思を表明

経営戦略2008：2月 Rio Tintoの正式買収提案 → 11月 買収断念を発表2009: 6月 豪州WA州Pilbara地域でのRio Tintoとの鉄鉱石生産統合事業の協定書に署名2010：7月 Rio Tintoとの鉄鉱石生産統合事業の審査で豪州競争消費者委員会（ACCC）は最終決定を延期2010：11月 カナダPotash Corporation of Saskatchewanの買収提案（約400億US$）を見直し2011：2月 2010年下期の利益173億US$（対前年同期比59.7%増）と発表。今後5年間で800億US$の投資見込み。

部門：鉄鉱石、石炭、石油・天然ガス、ベースメタル等（銅、ニッケル、金、銀等）、アルミ、マンガン、工業原料、ダイヤモンド

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BHP Billiton：操業鉱山

操業鉱山：2009年銅生産量1-Escondida（チリ：57.5%, 日系企業 12.5％）：110.4万ｔ→63.5万ｔ6-Antamina（ペルー：33.75%, 日系企業10%）：34.3万ｔ→11.6万ｔ23-Spence（チリ：100%）：16.2万ｔ27-Olympic Dam（豪：100%）：15.5万ｔ40-Cerro Colorado（チリ：100%）：9.4万ｔ157-Pinto Valley（米国：100%）：0.6万ｔ合計 116.8万ｔ

探鉱プロジェクト・Escondida鉱山：周辺で鉱床発見を発表（2008年7月）

Pampa Escondida：埋蔵量10億ｔ, Cu 0.6～1.0%

開発プロジェクト・Olympic Dam鉱山拡張

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BHP Billiton：Olympic Dam拡張プロジェクト（豪州SA州）

1975：WMC（Western Mining Corp）鉱床発見1979：WMCがBP（British Petroleum）とJV結成1988：操業開始1993：WMCが100%権益取得2004：WMCが資源量発表：【精測+概測】 29.7億ｔ；Cu 1.23%, Au 0.5g/t, U 0.043%

【予測】 17.4億ｔ；Cu 1.00%, Au 0.5g/t, U 0.03%銅量→5,393万ｔ

2005: BHP BillitonがWMCを買収2007: BHP Billitonが資源量（+埋蔵量）発表：77.4億t；Cu 0.87%, Au 0.3g/t, U3O8 0.029%

銅量→6,733万ｔ

2008: 鉱石処理容量を6倍（6,000万ｔ／年）にする5段階からなる拡張工事を計画2009: 拡張プロジェクトのEISを提出。

・拡張工事期間：11年・生産規模：銅精鉱 240万ｔ／年、精製銅75万ｔ／年、

U3O8 19,000ｔ／年、金80万oz／年、銀290万oz／年2010：12月、環境承認（連邦、SA州、NT州）が最終段階との報道あり

2011年末までに工事開始予定

# EISに記載されたデータ資源量：83.39億ｔ；

Cu 0.88%, Au 0.31g/t, Ag 1.50 g/t, U3O8 0.028%,埋蔵量： 4.73億ｔ；

Cu 1.86%, Au 0.76 g/t, Ag 3.95 g/t, U3O8 0.60%銅量→8,218万ｔ

5豪州Olympic Dam鉱山：露天採掘計画

（出典：BHP Billiton）

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銅：操業鉱山：2009年銅生産量1-Escondida（チリ:30%, 日系企業 12.5%）：110.4万ｔ→33.1万ｔ3-Grasberg expansion（インドネシア：40%）26.9万ｔ→10.7万ｔ9-Bingham Canyon（米国：100%）：30.3万ｔ48-Palabora（南ア：57.7%）：8.2万ｔ→4.7万ｔ88-Northparks（豪：80%, 日系企業 20%）：3.4万ｔ→2.7万ｔ合計 81.5万ｔ

2010年銅生産量は66.1万ｔに低下

経営戦略2009：2月 中国アルミ業集団公司（Chinalco）と戦略提携で合意。

6月 Chinalcoとの戦略提携交渉を打ち切り（1.95億US$の違約金支払う）豪州WA州Pilbara地域でのBHP Billitonとの鉄鉱石生産統合事業の協定書に署名

2010：3月 Ivanhoe Minesへ2億4470万C$の追加投資で1500万株を取得、出資比率は22.4%7月 BHP Billitonとの鉄鉱石生産統合事業の審査で豪州競争消費者委員会

（ACCC）は最終決定を延期鉄2010：3月 ChinalcoとギニアSimandou鉄鉱石プロジェクトJVに係わる覚書を締結。

同プロジェクトの権益比率はRio Tinto 50.35%、Chinalco 44.65%、IFC 5%となる。

銅2010:11月既存の銅事業に今後3年間で20億US$以上投資すると発表

Rio Tinto：最近の動向（2009～2010）、操業鉱山

部門：鉄鉱石、石炭、アルミ、ベースメタル等（銅、金等）、工業原料、ダイヤモンド Rio Tintoの操業拠点（出典：Rio Tinto）

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Rio Tinto：Oyu Tolgoi開発プロジェクト（モンゴル）

1980年代：モンゴル／旧ソ連調査団が広域地化学探査を実施、Oyu Tolgoi地区でモリブデンの地化学異常を確認

1983：モンゴル人地質技師Dondog Garamjav氏が銅の鉱徴を発見1996： Garamjav氏に案内されたMagma Copperが鉱区を設定1997：BHPが地質調査・地化学探査・物理探査・ボーリング6孔を実施し、

銅鉱化作用を確認2000：BHPがNSR 2%を残しIvanhoeに500万US$で売却

2001～：Ivanhoeが探鉱を継続2006： 9月 モンゴル政府が最大で34%権益取得の意向を表明

10月 Rio Tintoが6億9100万US$で19.9%権益を獲得2010：12月 Rio TintoはIvanhoeに6カ月前倒しで37億US$を支払い、

13カ月以内にIvanhoe株式49%を取得するとの条件で操業権を取得することで両者が合意

# 開発費：65億US$銅量→4,100万ｔ2012年生産開始予定→5年間でフル生産

# 2008年3月発表の資源量【精測+概則】：13.87億ｔ, Cu 1.33%, Au 0.47g/t

【予測】 ：21.57億ｔ, Cu 0.80%, Au 0.35g/t銅量→3,570万ｔ

技術的課題・鉱床の深部化（地表下 2,000m）

モンゴルOyu Tolgoi 鉱床鳥瞰図、探査イメージ（出典：Ivanhoe）

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Vale：最近の動向（2009～2011）

経営戦略2008：1月 Xstrata買収の交渉中であることを発表→ 3月 Xstrata買収断念を発表

鉄鉱石2009：1月 ブラジルCarajas地域と比較し低品位のMinas Gerais州鉄四角地帯の生産量の減産を発表

9月 Rio Tinto所有のブラジルMatto Grosso do Sur州Crumba鉱山を取得（7億5000万US$）2010：7月 ブラジル国内の生産能力引き上げ計画発表

（現在）年間3億ｔ → （2014）年間4億5,000万ｔ

ニッケル2010：8月 ニューカレドニアGoro鉱山で生産開始（酸化ニッケル、HPAL）

9月ブラジルOnca Pumaフェロニッケル製錬所稼働開始7月 カナダSudbery鉱山でスト終結（1年ぶり）

2011：1月 カナダVoisey’s Bay鉱山でスト終結（1年6カ月ぶり）

銅2009：10月ザンビアKonkola Northプロジェクト（African Rainbow Minerals（南ア）とのJV）への

2010年探鉱投資額5,000万US$を発表2010：8月 上記プロジェクト、インフラ建設に着手（開発コスト3億8,000万US$）

9月 ブラジル精製銅会社Panerapanemaの買収計画（11.5億US$）失敗11月 チリ第Ⅳ州Tres Valles鉱山で生産開始（銅カソード年産18,500ｔ）

2011: 2月 2015年に銅年産69.1万ｔ、2017年に銅年産100万ｔ達成を目標とすると発表

部門：鉄鉱石・鉄鋼、マンガン、アルミ、非鉄金属（ニッケル、銅、金、PGM）、肥料原料、運輸（鉄道、港湾）

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Vale：操業鉱山，開発プロジェクト

操業鉱山：2009年銅生産量34-Sosego（ブラジル：100%）：11.7万ｔ76-Manitoba and Ontario （カナダ：100%）：4.3万ｔ99-Voysey’s Bay（カナダ：100%）：2.4万ｔ合計18.4万ｔ

2010年銅生産量 20.7万ｔ→2011年銅生産量33.2万ｔ（見込み）

開発プロジェクト・ブラジル：Carajas地域IOCG型鉱床

# Salobo：2011年Q3より生産予定、銅年産10.2万ｔ# Cristalino：2010年より建設、銅年産9.5万ｔ、# Alemão：銅年産7.5万ｔ、# Project 118：2009年よりF/S、銅年産3.6万ｔ、

・ザンビア：Konkola North# ARW(African Rainbow Minerals）と50:50のJV# 2010年8月にインフラ建設に着手、2013年に生産開始、銅年産4.5万ｔ、マインライフ28年を予定

ブラジル：Carajas地域 Salobo鉱山遠景

Carajas地域IOCG型鉱床の分布（出典：Vale）

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Anglo American：最近の動向（2009～2010）, 操業鉱山

部門：非鉄金属（銅、鉛、亜鉛、ニッケル）、白金族、鉄鉱石、石炭、肥料原料

操業鉱山：2009年銅生産4-Collahuasi（チリ：44%, 日系企業 12%）：53.5万ｔ→23.5万ｔ

拡張計画→+15万ｔ／年（粗鉱処理量を35％増）13-Los Bronces（チリ：100%）：23.8万ｔ

拡張計画→49万ｔ／年（3年間）、40万ｔ／年（10年間）：2011年Q4工事完了予定43-Mantos Blancos（チリ：100%）：9.0万ｔ59-Mantoverde（チリ：100%）：6.1万ｔ77-El Soldado（チリ：100%）：4.1万ｔ159-Mogalaksena PGM（南ア：100%）：0.5万ｔ合計67.0万ｔ

探鉱プロジェクト・チリ：Los Bronces鉱山周辺鉱区で新鉱床発見を発表（2009年7月）

# Los Sulfatos鉱床：資源量12億ｔ, Cu 1.46%、# San Enrique Monolito鉱床：資源量9億ｔ, Cu 0.81%

経営戦略2009：3月 AngloGold Ashantiの株式（全株式の11.3%）を米系ヘッジファンドに12.8億US$

で売却し、1917年の創業の礎であった金部門から完全撤退6月 Xstrataから対等合併のオファーを受ける→ 10月 Xstrataは合併案を撤回10月組織改編とノンコア事業（亜鉛鉱山等）の売却を発表、

コア部門は①白金族（南ア）、②銅（チリ）、③ニッケル（ブラジル）、④原料炭（豪州）⑤一般炭（南ア）、⑥鉄鉱石（南ア）、⑦鉄鉱石（ブラジル）

2010：11月 Mines & Money（ロンドン）で探鉱費維持（年間6,000万～1億US$）を表明

チリ：Los Bronces鉱山周辺の探鉱

（出典：Anglo American）

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Anglo American：開発プロジェクト

開発プロジェクト・ペルー：Quellaveco鉱山開発

1992：Minero Peruによる入札でAngloが12百万US$で落札：埋蔵量9.23億ｔ、Cu 0.65%2010：4月 投資額25～30億US$、銅年産22.5万ｔ、生産開始2015年と発表

水資源を巡り住民反対運動発生2011：2月 開発の承認・決定が延期される旨を発表

最適な水資源供給方法、住民からの支持を模索中とコメント

・ペルー：Michiquillay鉱山開発2007：ペルー政府による入札でAngloが4.03億US$で落札：埋蔵量5.44億t、Cu 0.69%2010：10月 地元住民との交渉がまとまり探鉱を再開、銅年産15.5万ｔを計画

・米国アラスカ州：Pebble鉱山開発1990：Comincoが探鉱ボーリング実施、資源量1.81億ｔ, Cu 0.35%, Au 0.34g/tを報告2001：Teck ComincoがカナダNorthern Dynastyに最大100%権益獲得のオプション権を付与2002：Northern Dynastyが探鉱開始2005：Northern Dynastyが資源量発表【精測+概則】：30億ｔ、銅量→850万ｔ

【予測】 ：11億ｔ、銅量→270万ｔ （合計 1,120万ｔ）2007：Anglo American50%権益取得に合意（投資額14.25億US$）2009：地元Nunamta Aulukestal機構がアラスカ天然資源局に対し、Pebble探鉱開発活動の許可を

禁ずるよう提訴。Bristol Bay地域の漁業従事者らが鉱業用水による湾の汚染を懸念2011：2月 Northern Dynastyが資源量更新【精測】： 5.27億ｔ, Cu 0.33%、銅量→ 173万ｔ

【概測】： 54.14億ｔ, Cu 0.43%、銅量→2,328万ｔ【予測】： 48.35億ｔ, Cu 0.24%、銅量→1,160万ｔ （合計 3,661万ｔ）

開発コスト47億US$の見込み、銅年産52.5万ｔ（ピーク時）と予測

12Pebble プロジェクト位置図

（出典：Northern Dynasty）

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Xstrata：最近の動向（2009～2010）, 操業鉱山

部門：合金、石炭、銅、ニッケル、亜鉛、技術サービス（６部門）

経営戦略2008：1月、Valeから買収提案（900億US$規模）あったが、統合決裂を発表

8月、Lonmin（白金族生産世界第3位）に買収提案（約50億￡）、Lonminは拒否Lonminの1,670万株を10億8,400万US$で買収

2009：6月、Anglo Americanに対等合併提案、10月に撤回2010：10月、チリEl Morro銅・金プロジェクトの70%権益をNew Gold Inc.に

4.6億US$で売却

操業鉱山：2009年銅生産4-Collahuasi（チリ：44%, 日系企業 12%）：53.5万ｔ→23.5万ｔ：

拡張計画→+15万ｔ／年（粗鉱処理量を35％増）6-Antamina（ペルー：33.75%, 日系企業 10% ）34.3万ｔ→11.6万ｔ24-Mt.Isa（豪州100%）：16.1万ｔ29-Bajo de Alumbrera（アルゼンチン：50%）：14.3万ｔ→7.1万ｔ37-Tintaya（ペルー：100%）：10.7万ｔ51-Lomas Bayas（チリ：100%）：7.3万ｔ75-Kidd Creek（カナダ：100%）4.3万ｔ87-Earnest Henry（豪州：100%）：3.5万ｔ103-Sudbury（カナダ：100%）：2.1万ｔ144-Raglan （カナダ：100%）：0.7万ｔ合計 86.9万ｔ

Xstrataの操業拠点

（出典：Xstrata）

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Xstrata：開発プロジェクト

開発プロジェクト・アルゼンチン：El Pachon鉱山開発

2008：3月、資源量発表：【精測+概則】：6.42億ｔ, Cu 0.58%, Mo 0.02%, Ag 2.4g/t2010：6月、2016年生産開始、銅年産25万ｔ～30万ｔと発表、引き続きF/Sを実施中

・ペルー：Las Bambas鉱山開発2010：8月、開発を社内正式承認、 9月にペルー政府と開発契約に調印、開発コスト42億US$、

2011年Q3建設開始、 2014年Q2生産開始、銅年産40万ｔと発表

・ペルー：Antapaccay鉱体（Tintaya鉱山）開発2010：7月、開発を社内正式承認、開発コスト14.7億US$、Tintaya鉱山の既存鉱体終掘と同時に

2012年生産開始、銅年産16万ｔ、マインライフ20年延長と発表

・PNG：Frieda River鉱山開発（Xstrata 81.82%、Highlands Pacific 18.18%）2010：12月、プレF/S終了でF/S開始、建設コスト53億US$、2013年建設開始、2017年生産開始、

銅年産24.6万ｔと発表

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Freeport McMoran：操業鉱山、拡張・開発プロジェクト

拡張・開発プロジェクト・米国：アリゾナ州Miami鉱山の再開発 2011年H2開始、銅年産4.5万ｔ・南米：チリEl Abra鉱山の硫化鉱床開発：

2015年までに7.2億US$投資でマインライフ10年延長ペルーCerro Verde鉱山の選鉱設備拡張を再開

・インドネシア：Grasberg鉱山で鉱石の品位低下による減産が進行周辺鉱床の開発に2010年3.5億US$、2011年5億US$の投資

・アフリカ（DRCコンゴ）：Tenke Fungurume鉱山の選鉱設備拡張銅年産容量 11.3万ｔ→13万ｔ（2011）

生産鉱種：銅、金、モリブデン

操業鉱山：2009年銅生産3-Grasberg（インドネシア：90.64%）48.1万ｔ→43.5万ｔ

Grasberg expansion（インドネシア：50.64%）26.9万ｔ→13.6万ｔ8-Cerro Verde（ペルー：53.6%,日系企業 21% ）30.8万ｔ→16.5万ｔ14-Morenci（米国：85%,日系企業 15% ）22.8万ｔ→19.3万ｔ20-Candelaria（チリ：80%,日系企業 20% ）16.8万ｔ→13.4万ｔ22-El Abra（チリ：51%）16.2万ｔ→8.2万ｔ44-Bagdad（米国：100%）8.8万ｔ47-Safford（米国：100%）8.3万ｔ52-Sierrita（米国：100%）7.3万ｔ53-Tenke Fungurume（DRCコンゴ：56%）7.0万ｔ→3.9万ｔ82-Tyrone（米国：100%）3.9万ｔ150-Miami（米国：100%）0.7万ｔ合計 147.4万ｔ

FCXの操業拠点

（出典：FCX）

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Teck：操業鉱山、拡張・開発プロジェクト

生産鉱種：銅、亜鉛、鉛、金、銀、石炭

操業鉱山：2009年銅生産6-Antamina（ペルー：22.5%,日系企業 10% ）34.3万ｔ→7.7万ｔ33-Highland Valley（カナダ：100%）11.8万ｔ45-Quebrada Blanca（チリ：76.5%）8.7万ｔ→6.6万ｔ113-Andacollo（チリ：100%）1.7万ｔ129-Duck Pond（カナダ：100%）1.3万ｔ合計 29.1万ｔ

拡張・開発プロジェクト・チリ：Quebrada Blanca鉱山の拡張：F/Sを2011~2012年に実施、工事を2013年に開始予定、

銅カソード年産容量 8.5万ｔ→20万ｔ・チリ：Relincho鉱山開発プロジェクト：プレF/Sを2010～2011年に実施、投資額25～30億US$、

2017年生産開始予定

Teckの操業拠点

（出典：Teck）

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Antofagasta：操業鉱山、探鉱・開発プロジェクト

生産鉱種：銅、モリブデン

操業鉱山：2009年銅生産7-Lod Pelambres（チリ：60%,日系企業 40% ）32.2万ｔ→19.3万ｔ：拡張プロジェクト40-El Tesoro（チリ：70%,日系企業 30% ）9.0万ｔ→6.3万ｔ79-Michilla（チリ：74.2%）4.0万ｔ→2.9万ｔ合計 28.5万ｔ

開発プロジェクトチリ・Esperanza：2010年12月生産開始、埋蔵量4.8億ｔ, Cu 0.57%、銅年産 19.5万ｔ・El Tesoro：2010年8月にMirador鉱床（酸化銅鉱：埋蔵量2,220万ｔ, Cu 1.33%）

を埋蔵量に追加・Antucoya：2011年半ばにF/S完了予定、資源量11.53億ｔ, Cu 0.28%、銅量→約320万ｔ

パキスタン・Reko Diq：Antofagasta 50%, Barrick Gold 50%のJV、

2008年にF/S開始、資源量58.6億ｔ, Cu 0.41%、銅量→約2,400万ｔ

探鉱プロジェクトチリ・Sierra Gorda地域Centinera鉱区：2011年半ばまでに開発計画を検討

# Telegrafo鉱床：鉱量 7.33億ｔ、Cu 0.49%# Caracoles鉱床：資源量【酸化鉱】6.4億ｔ, Cu 0.56%

【硫化鉱】43億ｔ, Cu eq. 0.46%銅量合計→約2,600万ｔ

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チリSierra Gorda地域の探鉱

（出典：Antofagasta）

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CODELCO：最近の動向、操業鉱山、拡張・探鉱・開発プロジェクト

操業鉱山：2009年銅生産2-Chuquicamata + Radomiro Tomic（チリ：100%）87.5万ｔ5-El Teniente（チリ：100%）40.4万ｔ15-Andina（チリ：100%）20.9万ｔ21-El Abra（チリ：49%）16.2万ｔ→7.9万ｔ27-Gaby （Gabriel Ministral）（チリ：100%）14.8万ｔ56-Salvador（チリ：100%）6.5万ｔ合計 177.2万ｔ

拡張プロジェクト# Radomiro Tomic：硫化鉱採掘：銅年産16万ｔ、2010年6月より生産開始# El Teniente：Pilar Norte：銅年産5万ｔ、工事実施中# El Teniente：新規坑道レベル：銅年産43万ｔ、F/S実施中、 2017年生産開始予定# Andina: Phase I：銅年産3万ｔ、工事実施中、 Phase II：銅年産35万ｔ、F/S実施中、 2016年生産開始予定# Chuquicamata：坑内採掘移行：銅年産34万ｔ、F/S実施中、2018年生産開始予定

開発プロジェクト# Mina Ministro Hales：銅年産17万ｔ（2013年）F/S実施中

探鉱プロジェクト# La Americana鉱床発見（Andina鉱山周辺）：鉱床規模8億ｔ、Cu eq. 1%、 # 2011年探鉱費 4,300万US$

最近の動向2010：6月、Diego Hernandez氏（BHP Billitonベースメタル部門前社長）が総裁に就任2011：1月、拡張・新規開発に対し2011～2015年の5年間で計164.5億US$の投資を発表2011：1月、希望退職者2,051名（全従業員の10%）を受け入れ2011：2月、Gaby鉱山でベースアップ7%、ボーナス1,000万ペソ（21,000US$）で合意

20鉱山会社別の銅生産量（2009）

21XstrataがMIMを買収（2002年11月）

BHP BillitonがWMCを買収（2005年6月）

ValeがIncoを買収（2006年10月）

FCXがPDを買収（2006年11月）

Anglo 組織改編（2010年10月）

銅価格・在庫の推移（2001年～2011年1月）

22

2010年の探鉱予算について：Metals Economics Group (MEG）報告

・2010年の世界全体の非鉄金属資源（ウランを除く）の探鉱予算総額は2009年の77億US$から45%増の112億US$となった。資源ナショナリズムの脅威が増加していることから、ハイリスクと考えられる探鉱の数が減少した。

・地域別では中南米が探鉱費シェア27%で第１位（1994年以降、最も人気のある探鉱対象地域）メキシコ、ペルー、チリ、ブラジル、アルゼンチンで中南米全体の探鉱費の83%が支出された。

・2010年のベースメタル探鉱予算（銅、ニッケル、亜鉛）は回復したが、2008年の50億US$のピークは越えなかった。

・2010年はグラスルーツ探鉱予算の減少傾向に歯止めがかかった。

国別探鉱予算シェア（2010）上位10ヶ国が69%を占める

（出典：MEG） 探鉱予算と金属価格指数の変遷（1993～2010）（出典：MEG）

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鉱種による探鉱予算シェアの変遷（2006～2010）（出典：MEG）

地域による探鉱予算シェアの変遷（2006～2010）（出典：MEG）

24需給・銅需要は中国を始めとするアジア新興国が牽引

→各社鉱量獲得に努める

地域・リスクが低い地域での操業・開発・探鉱が継続：南米（チリ、ペルー等）・リスクが高い地域でのプロジェクトも進行

# アフリカ：操業→Freeport McMoran開発→Vale

# パキスタン：開発→Antofagasta# モンゴル：開発→Rio Tinto

開発・鉱量確保と長期的安定供給の観点から大手企業はメガプロジェクトを志向・大規模鉱床は３次元的広がりを有する→大深度の探鉱・採掘技術が重要となる

探鉱・2010年のベースメタル探鉱予算は回復

まとめ

25参考：操業銅鉱山（2009年生産量上位30鉱山）

（出典：Raw Material Group）