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仙台市 交流人口 ビジネス 活性化戦略 資料編

仙台市 交流人口 ビジネス 活性化戦略...88.2 カナダ 91.0 90.8 91.5 88.5 74.5 56.9 74.5 52.8 82.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% フランス ドイツ 英国 タイ 中国

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仙台市 交流人口 ビジネス 活性化戦略

資料編

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・・・・・・・・・・・・・・ P7

・・・・・・ P8

・・・・ P9

・・・・・・・・・・・・・・・・・ P10

・・・・・・ P11

・・・・ P12

・・・・・・・・・・・・・ P13

1 国内旅行の状況

(1)国内旅行者数および宿泊者数の推移

(2)国内における旅行消費額および

国内旅行消費額の推移

(3)日本人旅行者1人あたり旅行消費額

(4)訪日外国人1人あたり旅行支出

(5)訪日外国人旅行者の旅行形態

2 東北の現状

(1)東北6県の延べ宿泊者数

(2)日本人延べ宿泊者数 指数の推移

(3)ビジネス客延べ宿泊者数 指数の推移

(4)外国人延べ宿泊者数

(5)外国人延べ宿泊者数 指数の推移

(6)外国人延べ宿泊者の国・地域別構成比

(7)県庁所在地の客室稼働率

・・・・・ P2

・・・・・・・・・・・・・・ P3

・・・・・ P4

・・・・・・・・・ P5

・・・・・・・・ P6

資料編 目次

1

3 仙台市の現状

(1)本市の宿泊者数と客室稼働率

(2)本市の宿泊者数の内訳

(3)本市の外国人宿泊者数

(4)本市での国際会議開催状況

4 戦略策定の経過

5 交流人口ビジネス活性化懇話会

およびヒアリングでの主なご意見

・・・・・・・ P14

・・・・・・・・・・・・ P15

・・・・・・・・・・・・ P16

・・・・・・・・ P17

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P18

・・・・・・・・・・・ P19

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1 国内旅行の状況 (1)国内旅行者数および宿泊者数の推移

■日本人国内宿泊旅行延べ人数、国内日帰り旅行延べ人数の推移

■日本人・外国人の延べ宿泊者数の推移

31,555

32,042

29,734

31,299

32,566

32,333

29,720

31,053

29,788 29,173

31,542

32,418

26,000

27,000

28,000

29,000

30,000

31,000

32,000

33,000

34,000

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

宿泊旅行

日帰り旅行

出典:観光白書(観光庁)、旅行・観光消費動向調査(観光庁)

2017年に国内宿泊旅行に行った人数は延べ3億2,333万人(前年比0.7%減)、国内日帰り旅行は延べ3億2,418万人(前年比2.8%増)

日本国内のホテル・旅館等における延べ宿泊者数は、 2017年は5億960万人泊、前年比で3.5%の増加 日本人の延べ宿泊者数は4億2,991万人泊、前年比で1.6%の増加 外国人延べ宿泊者数は7,969万人泊、前年比で14.8%の増加

出典:宿泊旅行統計調査(観光庁)

4.132 4.324 4.287 4.385 4.231 4.299

0.263 0.335 0.448

0.656 0.694 0.797 4.395 4.659

4.735 5.041 4.925 5.096

0

1

2

3

4

5

6

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

外国人延べ宿泊者数 日本人延べ宿泊者数 2

(万人)

(億人泊)

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1 国内旅行の状況 (2)国内における旅行消費額および国内旅行消費額の推移

2017年の日本人及び訪日外国人旅行者による日本国内における旅行消費額は、26.7兆円(前年比3.6%増) 訪日外国人旅行者による旅行消費額は初めて全体の 15%を超えた

■日本国内における旅行消費額(2017年)

出典:観光白書(観光庁) 、旅行・観光消費動向調査(観光庁) 訪日外国人消費動向調査(観光庁)

総額

26.7兆円 日本人 国内宿泊旅行 16.1兆円(60.2%)

日本人 国内日帰り旅行

5.0兆円(18.8%)

訪日外国人旅行 4.4兆円(16.5%)

日本人海外旅行 (国内分)

1.2兆円(4.4%)

3

■日本人国内旅行消費額の推移

2017年の日本人国内旅行消費額は宿泊旅行及び日帰り旅行ともに増加し、21.1兆円(前年比0.8%増)となった

出典:観光白書(観光庁)・旅行・観光消費動向調査(観光庁)

15.4 14.8 15.0 15.4 13.9

15.8 16.0 16.1

5.1 5.0 4.4 4.8 4.5

4.6 4.9 5.0

20.4 19.7 19.4 20.2

18.4

20.4 21.0 21.1

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

日帰り旅行 宿泊旅行

(兆円)

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1 国内旅行の状況 (3)日本人旅行者1人あたり旅行消費額

国内旅行は、ほぼ横ばい。 海外出張・業務による消費額が増加している。

出典:観光白書(観光庁)、旅行・観光消費動向調査(観光庁)

4

(円/人回) 2015年 2016年 2017年

国内旅行 33,750 32,687 32,606

宿泊旅行 50,520 49,234 49,732

観光・レクリエーション 56,086 54,545 55,069

帰省・知人訪問等 42,334 37,396 41,255

出張・業務 46,055 52,198 46,293

日帰り 15,758 15,602 15,526

観光・レクリエーション 16,125 15,569 15,797

帰省・知人訪問等 15,646 16,980 15,740

出張・業務 14,556 14,456 14,468

海外旅行 234,972 237,439 237,369

観光・レクリエーション 257,215 251,339 232,927

帰省・知人訪問等 200,208 214,240 212,525

出張・業務 185,063 210,449 260,279

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1 国内旅行の状況 (4)訪日外国人1人あたり旅行支出

■国籍・地域別にみる訪日外国人1人あたり費目別旅行支出(2017年)

費目別にみると、買物代が最も高く、次いで宿泊費、飲食費の順となっている。

国籍・地域別にみると、宿泊費は欧米豪の国々が上位を占めている。買物代では中国が最も高い。

出典:観光白書(観光庁) 訪日外国人消費動向調査(観光庁)

国籍・地域

訪日外国人1人あたり旅行支出(円/人)

総額 宿泊費 飲食費 交通費

娯楽 サービス費

買物代 その他 平均泊数 前年比

全国籍・地域 153,921 -1.3% 43,397 30,869 16,974 5,014 57,154 513 9.1

韓国 71,795 +2.2% 22,378 18,435 7,492 3,665 19,530 294 4.3

台湾 125,847 0.0% 32,939 26,004 14,286 4,458 47,846 314 6.7

香港 153,055 -4.5% 42,690 33,129 17,586 4,628 55,017 5 6.1

中国 230,382 -0.5% 47,690 38,285 18,295 5,550 119,319 1,243 10.9

タイ 126,569 -0.8% 36,957 23,281 14,696 4,107 47,316 212 10.1

シンガポール 164,281 +0.7% 63,084 33,308 19,005 4,414 44,350 120 7.7

マレーシア 135,750 +2.6% 42,533 28,261 21,106 4,508 39,303 39 9.1

インドネシア 129,394 -5.3% 42,593 23,084 22,188 5,098 36,431 1 12.4

フィリピン 113,659 +1.3% 31,469 23,765 13,366 5,405 39,654 0 19.7

ベトナム 183,236 -1.6% 48,861 43,314 16,382 2,372 72,307 0 35.2

インド 157,443 +9.1% 69,506 31,212 21,875 3,268 31,583 0 23.1

英国 215,392 +18.5% 97,303 51,289 32,390 6,811 27,600 0 12.2

ドイツ 182,207 +6.5% 81,933 39,036 27,867 4,245 29,125 0 15.5

フランス 212,442 +12.4% 86,882 45,017 38,882 8,142 33,400 120 15.7

イタリア 191,482 -3.3% 86,746 39,659 35,968 5,634 23,311 163 13.1

スペイン 212,584 -5.1% 77,944 49,082 45,486 7,166 32,794 112 13.4

ロシア 199,236 +4.4% 63,122 41,499 24,908 9,074 60,512 121 19.4

米国 182,071 +6.2% 76,719 41,791 28,477 6,603 28,071 411 13.8

カナダ 179,525 +15.8% 71,951 41,757 30,316 7,095 28,315 91 13.8

オーストラリア 225,845 -8.5% 89,060 50,066 35,375 14,089 37,195 59 13.2

その他 212,750 +16.2% 82,832 46,900 35,299 6,967 39,796 956 14.7

5

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1 国内旅行の状況 (5)訪日外国人旅行者の旅行形態

■国・地域別訪日外国人旅行者の旅行形態比率 (全目的)2017年

■国・地域別訪日外国人旅行者の旅行形態比率 (観光・レジャー目的)2017年

6.6

6.1

5.6

2.8

4.6

5.2

20.1

31.1

8.9

33.0

13.0

6.5

5.7

3.4

6.4

4.0

6.3

5.4

12.0

16.7

14.2

4.5

86.9

88.2

91.0

90.8

91.5

88.5

74.5

56.9

74.5

52.8

82.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

オーストラリア

カナダ

米国

フランス

ドイツ

英国

タイ

中国

香港

台湾

韓国

団体ツアー参加 個人旅行パッケージ利用 個別手配

7.4

7.1

8.2

4.1

6.4

9.2

25.2

38.2

9.4

36.8

14.0

7.6

6.6

5.2

8.5

8.7

10.6

5.5

13.7

18.3

15.6

4.7

85.0

86.2

86.6

87.4

84.9

80.3

69.3

48.1

72.3

47.7

81.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

オーストラリア

カナダ

米国

フランス

ドイツ

英国

タイ

中国

香港

台湾

韓国

団体ツアー参加 個人旅行パッケージ利用 個別手配

各国・地域ともに個別手配による旅行形態が多い。 台湾、中国は団体ツアー参加の割合が他の国々より高い。 欧米豪は、個別手配の割合がアジア諸国より高い。 観光・レジャー目的では、団体ツアー参加比率が若干高い。

出典:観光白書(観光庁) 訪日外国人消費動向調査(観光庁)

6

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2 東北の現状 (1)東北6県の延べ宿泊者数

■東北6県の延べ宿泊者数の推移

■延べ宿泊者数の内訳(直近3年分)

出典:宿泊旅行統計調査(観光庁)

震災(2011年)以降、復興関連の需要により 4千万人泊を超えている。 2015年をピークとし、2016年には減少したが、 引き続き4千万人泊以上で推移している。

県別に見ると、福島県が最も多く、次いで宮城県、 岩手県の順となっている。 2017年は6県ともに2015年を下回っている。

38,264

40,527 40,712

41,358 41,381

42,887

40,055 40,128

35,000

36,000

37,000

38,000

39,000

40,000

41,000

42,000

43,000

44,000

45,000

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

11,473 10,199 10,858

5,973 5,444 5,242

3,457 3,400 3,346

10,821 9,765 9,981

6,156 6,241 6,076

5,006 5,006 4,624

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

2015年 2016年 2017年

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

7

(千人泊)

出典:宿泊旅行統計調査(観光庁)

(千人泊)

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2 東北の現状 (2)日本人延べ宿泊者数 指数の推移

全国では震災のあった2011年に低下したが、翌年の2012年には回復し、それ以降は2010年と同水準で 推移している。 東北計では、2014年に90近くまで持ち直したものの、 2015年以降はこれを下回る状況が続いている。

■観光客中心の宿泊施設の日本人延べ宿泊者数(2010年)を100とした指数の推移

青森県は好調を維持しているが、他5県については、 2010年を下回る状況が続いている。 宮城県は、2016年に80近くまで減少。 2015年の大型コンサートや第3回国連防災世界会議の 開催、旅行割引商品の販売の反動減等によるもの※。

※ 宮城県「観光統計概要(平成28年)」より

8

60

70

80

90

100

110

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

全国

東北計

宮城県

60

70

80

90

100

110

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

出典:宿泊旅行統計調査(観光庁) 従業員10人以上で、観光目的の宿泊者が50%以上の宿泊施設の値を使用

出典:宿泊旅行統計調査(観光庁) 従業員10人以上で、観光目的の宿泊者が50%以上の宿泊施設の値を使用

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■ビジネス客中心の宿泊施設の日本人延べ宿泊者数(2010年)を100とした指数の推移

2 東北の現状 (3)ビジネス客延べ宿泊者数 指数の推移

全国では、2015年まで上昇傾向が続き、 その後は、横ばいとなっている 東北計では、復興関連の需要のため2011年に急上昇した

被災の激しかった岩手県・宮城県・福島県の3県は、 復興関連の需要のため、2011年に急上昇した

9

90

110

130

150

170

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

全国

東北計

宮城県

90

110

130

150

170

190

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

出典:宿泊旅行統計調査(観光庁) 従業員10人以上で、観光目的の宿泊者が50%未満の宿泊施設の値を使用

出典:宿泊旅行統計調査(観光庁) 従業員10人以上で、観光目的の宿泊者が50%未満の宿泊施設の値を使用

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2 東北の現状 (4)外国人延べ宿泊者数

48,090 71,270 96,290 57,240

70,400 98,040 49,810

62,360

95,130 161,250 175,480

251,610 99,360

125,330

182,810

109,900

143,590

242,980

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

600,000

700,000

800,000

900,000

1,000,000

2015年 2016年 2017年

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

出典:宿泊旅行統計調査(観光庁) 従業員10人以上の宿泊施設

2017年は、前年比49%増となっている

県別に見ると、2017年は宮城県が最も多く (前年比43%増)、次いで青森県(前年比69%増)、岩手県(前年比46%増)の順となっている

■東北6県の外国人延べ宿泊者数の推移

■外国人延べ宿泊者数の内訳(直近3年分)

505,400

183,910 232,930

288,760 354,240

525,650

648,430

966,860

0

200,000

400,000

600,000

800,000

1,000,000

1,200,000

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

10

(人泊)

(人泊)

出典:宿泊旅行統計調査(観光庁) 従業員10人以上の宿泊施設

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2 東北の現状 (5)外国人延べ宿泊者数 指数の推移

出典:宿泊旅行統計調査(観光庁) 従業員10人以上で、観光目的の宿泊者が50%以上の宿泊施設の値を使用

全国では2011年に低下したが翌年から回復。 2013年には震災前の水準を超え、 それ以降も上昇が続いている。 東北計では、2011年には大幅に低下したが、 その後、2015年に震災前の水準を上回り、 2016年以降も順調に上昇を続けている。

■観光客中心の宿泊施設の外国人延べ宿泊者数(2010年)を100とした指数の推移

青森県は、青森-天津線の就航、 青森-ソウル線の増便、チャーター便の増加等により※

外国人宿泊者が増加している。 ※ 青森県「平成29年青森県観光入込客統計」より

11

0

100

200

300

400

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

全国

東北計

宮城県

0

100

200

300

400

500

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

出典:宿泊旅行統計調査(観光庁) 従業員10人以上で、観光目的の宿泊者が50%以上の宿泊施設の値を使用

Page 13: 仙台市 交流人口 ビジネス 活性化戦略...88.2 カナダ 91.0 90.8 91.5 88.5 74.5 56.9 74.5 52.8 82.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% フランス ドイツ 英国 タイ 中国

2 東北の現状 (6)外国人延べ宿泊者の国・地域別構成比

東北では、中国・台湾・韓国・香港からの宿泊者が71%を占めている。台湾が40%と最も多い。

地方ブロック別外国人延べ宿泊者の国・地域別構成比(2017年)

出典:観光白書(観光庁)、 宿泊旅行統計調査(観光庁) 注:欧州は英国・フランス・ドイツの3か国

22

11

16

11

26

45

11

25

17

24

24

18

27

16

15

13

31

11

40

20

30

45

11

12

16

6

6

7

8

19

12

12

18

10

10

7

11

6

11

4

5

4

2

4

5

11

7

10

6

5

8

12

24

41

28

25

36

40

22

20

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

沖縄総合事務局

九州運輸局

四国運輸局

中国運輸局

近畿運輸局

中部運輸局

北陸信越運輸局

関東運輸局

東北運輸局

北海道運輸局

中国 台湾 韓国 香港 タイ アメリカ 欧州 オーストラリア その他

12

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2 東北の現状 (7)県庁所在地の客室稼働率

13

■青森市・盛岡市・秋田市の客室稼働率(2017年)

出典:宿泊旅行統計調査・第2次速報値(観光庁)

■仙台市・山形市・福島市の客室稼働率(2017年)

5~11月にかけて客室稼働率が高い。 特に、8月~10月は80%前後となっている。

本市は、仙台七夕まつりなどにより8月の客室稼働率が 高くなっている。 青森市、盛岡市、秋田市のように2, 3か月間80%前後と なるようなピークがない。 山形市は2月の客室稼働率が高い。

40

50

60

70

80

90

100

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

青森市

盛岡市

秋田市

40

50

60

70

80

90

100

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

山形市

福島市

仙台市

(%)

(%)

出典:宿泊旅行統計調査・第2次速報値(観光庁)

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3 仙台市の現状 (1)本市の宿泊者数と客室稼働率

14

■宿泊者数

出典:客室稼働率 宿泊旅行統計調査・第2次速報値(観光庁) 宿泊者数 仙台市観光統計基礎データ(仙台市)

震災(2011年)以降、復興関連の需要により 宿泊者が増加していたが、 2014年に520.6万人に低下した。 その後は過去最高の水準で推移している。

年平均客室稼働率は72.5%

200,000

250,000

300,000

350,000

400,000

450,000

500,000

550,000

600,000

650,000

60

65

70

75

80

85

90

95

100

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

客室稼働率

年平均客室稼働率

宿泊者数

(%) (人)

4,655

5,357

5,544 5,497

5,206

5,752

5,536

5,728

4,000

4,200

4,400

4,600

4,800

5,000

5,200

5,400

5,600

5,800

6,000

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

(千人泊)

出典:仙台市観光統計基礎データ(仙台市)

客室稼働率、宿泊者数とも8月がピークとなっている。

■客室稼働率と宿泊者数(2017年)

冬季の客室稼働率が大きく低下しており、 宿泊者数よりも大きく落ち込んでいる。

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0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

350,000

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

居住地未回答 宮城県外(外国人含む) 宮城県内

3 仙台市の現状 (2)本市の宿泊者数の内訳

15

■秋保温泉・作並温泉の宿泊者数の内訳(2017年)

出典:仙台市観光統計基礎データ(仙台市)

冬季は 県外客の宿泊者数が減少し、県内客の宿泊者数は増加。 秋保温泉・作並温泉で、その傾向が強い。

夏季は、県外客が多く訪れている。

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

居住地未回答 宮城県外(外国人含む) 宮城県内

(人泊) (人泊)

■仙台市内の宿泊者数の内訳(2017年)

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3 仙台市の現状 (3)本市の外国人宿泊者数

16

■地域別内訳(2017年) ■アジア地域 国・地域別内訳(2017年)

■外国人宿泊者数

出典:仙台市観光統計基礎データ(仙台市)

2017年、過去最高となる168,632人泊に達した。 アジア地域からの宿泊者が75%を占め、 うち台湾からの宿泊者が半数を占める。 仙台ータイの定期便がないにもかかわらず、 タイの宿泊者数が比較的多い。

90,706

24,071

57,297 55,871

68,834

115,947

128,450

168,632

20,000

60,000

100,000

140,000

180,000

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

(人泊)

アジア 75%

アメリカ大陸

12%

ヨーロッパ 6%

オセアニア 2% その他 5%

台湾 50%

中国 24%

タイ 8%

韓国 6%

香港 6%

シンガポール 2% その他 4%

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3 仙台市の現状 (4)本市での国際会議開催状況

17

■国際会議開催件数の推移

■国際会議参加人数の推移

出典:日本政府観光局(JNTO) 国際会議統計

2011年は東日本大震災の影響により減少したが、 2012年以降は震災前の水準まで回復した。 2015年は、第3回国連防災世界会議に関連した 会議などの開催により前年と比べ141件増となった。 2016年は、G7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議を はじめ、開催件数は115件であった。

2015年は、 第3回国連防災世界会議開催に伴い、 外国人が多数参加した。 2016年の会議開催件数は前年を下回るものの、 大型会議が増え、前年を上回る92,141人が参加した。 2017年は、前年より減少したものの、8万人以上が 参加するなど、全体的には増加傾向にある。

40,871

10,991

28,741

45,253

27,155

54,207

87,411 79,270

4,317

1,038

3,665

2,247

2,677

10,983

4,730

3,765

45,188

12,029

32,406

47,500

29,832

65,190

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

国内参加者数 外国人参加者数 総参加人数(太字)

92,141

72

40

81 77 80

221

115 120

0

50

100

150

200

250

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

(人)

(件)

出典:日本政府観光局(JNTO) 国際会議統計

83,035

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4 戦略策定の経過

18

■交流人口ビジネス活性化懇話会(2018年7月~8月)

観光関連事業者や学識経験者による懇話会を計4回開催(座長:市長)

開催日 テーマ 参加者

第1回 2018年7月2日 交流人口拡大による地域経済の活性化 7名

第2回 2018年7月12日 コンテンツの発掘・磨き上げ 8名

第3回 2018年7月26日 インバウンド推進 7名

第4回 2018年8月2日 コンベンション推進 7名

経済団体や観光事業者等へのヒアリング・意見交換を計165件実施

■事業者・業界団体等へのヒアリング及び意見交換(2018年5月~12月)

■戦略骨子の公表(2018年8月22日)

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5 交流人口ビジネス活性化懇話会およびヒアリングでの主なご意見①

19

・魅力がない場所にはいずれ人は来なくなる。人を呼ぶだけでなく、地域の魅力を上げていくことが重要。

・音楽(ジャズフェス)やスポーツ(ハーフマラソン)など、世界に通用するイベントを深化させることもブランド力を高める効果がある。

・防災分野の学習プログラムも、東北ならではのコンテンツになり得る。

・関西・九州の修学旅行の8割が沖縄だが、沖縄では語り部が減りビデオ対応になっている。復興ツーリズムという観点で東北にチャンスがある。

・外国人観光客のニーズは、その地域だけの「ヒト・モノ・コト」。コンテンツ発掘には外国人の視点や地元目線などが必要。

・市民の普段の暮らしや地元の人が楽しんでいるものも観光資源になる。地元の方が地元に興味を持ち、話題になるようなコンテンツ作りも必要。

・定禅寺通りの賑わいや雰囲気は素晴らしいので、コンテンツを集約してはどうか。

・国分町などの繁華街は海外にはない。観光コンテンツとして活用できる可能性がある。

・七夕やジャズフェス、光のページェントなど既存コンテンツも活用すべき。

・台湾人向けに朝、豆乳スープが飲める店を紹介するなど、外国人が自国で行っている習慣を日本でも体験できることを売りにしても面白い。

・葡萄農家が増え、今後は日本ワインの評価が上がっていく。お酒と食とツーリズムを組み合わせることが必要。

・宮城県には、ササニシキ、魚、海苔がそろっている。既存の寿司屋をもっと観光に活かすべき。

・仙台の中で、「スキー場」「ショッピング」「温泉」「食」はもっと推しても良い。「食」は強力なコンテンツになる。

・マイナーコンテンツは一定層に対して求心力がある。京都や札幌等の観光都市に対抗するのは難しいので、コア層向けのマイナーコンテンツを充実

させていくことが仙台には必要。マニアックなコンテンツは口コミで広がり、有名人が来ると日本中からファンが訪れるので効果的。

・都市と自然の融合こそ、仙台が持つ「杜の都」としての魅力。杜の都をウリにした取組みが必要。

・仙台はコンテンツが弱いが、1つ1つのコンテンツを組み合わせることで魅力が向上する。魅力があると広報が不十分でも自然と人が集まる。

・コンテンツそのものに加え、その歴史やストーリー性を併せて発信することが大事。例えば、食であれば、味と作り手の思いなど。

・仙台の強みとなるコンテンツは「伊達文化」。茶道や能などの担い手の方々の協力を得て、商品化するとよい。

・河原町は奥州街道に面しており、歴史的建物も存在しているので活用を図るべき。

・仙台国際センター近辺は学術、文化、歴史が集積するエリア。市民が歴史や魅力を学び発信することでコンテンツとなり得る。

・中心部と西部地区を結び付けるコンテンツのコラボレーションや、コンテンツを提供する人たちの情報共有も重要。

・コンベンション誘致で競合都市に勝つためには、他都市にはない「とがったコンテンツ」が必要。

コンテンツの発掘・磨き上げについて

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5 交流人口ビジネス活性化懇話会およびヒアリングでの主なご意見②

20

消費拡大・来訪者の年間平準化(ピークシフト)について

・仙台の拠点性を高めるためにも、ナイトライフを楽しめる「夜」コンテンツの充実が必要。

・飲食以外で、日中ではなく夜に人を集める仕掛けが必要。東京も京都もそのためのアイデアを募っている。

・夜行バスで早朝に着いた際、立ち寄れるスポットがない。東京では築地などのスポットがある。

・宿泊・観光施設の稼働率が下がる冬の誘客が必要。「冬」コンテンツをPRすべき。

・一時的なイベントだけではなく、常時楽しめるコンテンツが必要。

・アニメ・漫画コンテンツは閑散期などの時期に関係なく人を呼び込むことが可能。ロケ地ツーリズムも経済効果が高い。

・年1回の祭りも、踊りの体験講座等を実施することで、観光客の年間平準化が可能。祭りは宿泊、飲食、お土産など消費を発生しやすいコンテンツ。

中規模の祭りの磨き上げも効果的。

・祭りの桟敷席に個室や名産品の食べ放題などを付け、10万円、20万円のラグジュアリー席として富裕層向けに商品化することも有効。

・政府系会議に比べ学術系会議の方が売り上げが大きく、消費拡大につながる。

・コンベンションは単年度で見ると波があるが、中長期的な効果は確実にあるので、地道な取組みが必要。

・学会、展示会は一度その地に根付くと、同じ会場で開催され続けることが多く、地元産業の活性化につながる。

・放射光施設は大きな資源。国内外から人が集まる契機となる。

・伝統、文化、歴史は、産業と結びつかないと残っていかない。

・女性や富裕層など、ターゲットを明確にした戦略を持つべき。

・女性向けに、スイーツなどの食べ歩きツアーがあればよい。量は少なめでいいので種類がたくさんあるのが好ましい。

・仙台は国家元首級向けのラグジュアリーな宿が不足している。オリンピック・パラリンピックを見据え、他都市と差別化できるような宿泊施設が必要。

・欧州の超富裕層には、バードウォッチングの需要がある。宮城は貴重な鳥が見られるスポットがあるので活用の余地がある。

・ワールドカップやオリンピック・パラリンピックは大きなチャンスなので、狙いを定めていく必要がある。

・イスラム圏の観光客も対象とするなど、市場動向を見据えた取組みが必要。

・台湾人がスマートフォンを見る時間は日本人の3倍。SNSによる発信が有効。

ターゲット戦略について

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5 交流人口ビジネス活性化懇話会およびヒアリングでの主なご意見③

21

ターゲット戦略について(前頁の続き)

東北の拠点機能について

・タイ人は行政などのHP情報ではなく、SNSで個人の旅行の感想などを参考としている。タイ人のインフルエンサーに情報発信してもらう取組みが必要。

・外国人観光客の中には長期滞在する人も多い。仙台は住みやすいと言われているため、長期滞在のモデルコースを作ってみてはどうか。

・インバウンド向けに、「そば」を活用すべき。実際に、外国人を相手に手打ちの実演やそばうち体験をしている店舗もある。

・インバウンド向けとして、完全菜食(ヴィーガン)料理に注目が集まっている。

・欧米人は日本の精神文化に関心が高いので、スピリチュアルな東北をPRしてみては。

・初来仙者向け、リピーター向けなど、ターゲット層に応じたコンテンツ開発やプロモーションが必要。

・首都圏では、仙台が意外と近いことを知らないのでは。仙台は気軽に行ける距離(時間)であることをもっとPRしてはどうか。

・関西では仙台・東北はなじみがないという印象がある。コンテンツ数をそろえるだけでなく、関心をひきつけるための目玉が必要。

・西日本からの誘客に取り組む必要がある。まずは認知度を上げる取組みが必要。

・仙台空港発着の広島線の搭乗率は8割超。全体の中でも人気路線なので、地方路線のモデルケースになり得る。

・キャッチフレーズも有効。検索する際、仙台の名が入っていなくても、そのキャッチフレーズで検索すれば仙台の情報が出てくることになる。

・仙台クラシックフェスティバルのアーティストを使い、仙台の魅力を紹介してはどうか。

・楽天生命パーク宮城への来場者の約3割が県外からのビジター。ビジターをマーケットにしてはどうか。

・交通拠点性の高い仙台のメリットを活かし、東北の回遊を促進する取組みが必要。また、東北の魅力をバラバラに情報発信するのではなく、東北

各市と連携し仙台が情報のゲートウェイ機能を果たすべき。

・仙台をベースキャンプとし、日帰りや1泊など小さな荷物で東北各地を回遊する旅の提案ができればよい。

・インバウンド誘致には、仙台空港の直行便を増やすことが重要。インバウンドだけでなく、アウトバウンドの取組みも必要。

・仙台空港の機能強化に期待している。仙台-バンコク便が実現すれば、バンコクから先の東南アジアとの人流・物流が活性化する。

・交流人口拡大には広域連携が不可欠。外国人は広域で動く。

・東北周遊はタテ(南北)の移動ばかり考えがちだが、ヨコ(東西)の連携も意識すべき。

・行政、市民、産業界、企業が東北の共同体意識を高め、東北の一体性を意識すべき。仙台がそのリーダーシップを発揮すべき。

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5 交流人口ビジネス活性化懇話会およびヒアリングでの主なご意見④

22

個人旅行者への対応について

その他

・都市近郊を周遊してもらうためには、レンタカー、タクシー、レンタサイクル、定期観光バス等の二次交通の充実と情報発信が重要である。

・東北は広く、二次交通対策が大切。青森や酒田等へのコミューター便があってもいい。

・観光サインなど旅行者の受入環境を整備すべき。多言語表示だけでも街の雰囲気やお迎えしているという姿勢が表せる。

・海外では予約制のコインロッカーが導入されている。拠点にはこうした設備も併設し、案内もできる人員を配置すると利便性と集客性が高まるのでは。

・団体旅行客は値段を重視するが、個人旅行客は内容やコンテンツを重視する。着地型ツアーや観光ガイドの育成も必要。

・増加が予想される中国人向けにアリペイやウィーチャットペイへの対応などキャッシュレス決済の環境整備が必要。

・SNSやブログによる情報発信が重要。情報発信のタイミングや見せ方も大切。

・交流人口だけでなく、関係人口(地域や地域の人々と多様にかかわる人々)も必要。

・健全な民泊の普及が必要。ヤミ民泊はしっかり規制したうえで、多様な宿泊形態が必要。

・仙台・東北は閉鎖的なイメージがある。京都も時間をかけて来訪者に開かれたマインドになったので、こうした意識変革が必要。

・観光戦略は現状だけで判断すべきではない。現在は景気もよいが2020年以降は下り坂が想定される。それを見越した立案が必要。

地域の連携と人材育成について

・体験型コンテンツの創出にあたっては、担い手づくりが課題である。

・仙台・東北の観光人材を育成していくことも急務である。

・地域に誇りと愛着を持つ人の育成(シビックプライドの醸成)も必要。

・スターガイドの育成も有意義。その人を訪ねて、仙台を訪れるようになる。

・受入環境整備はやる気のある事業者だけでは普及は難しいため、その事業者を中心にエリアで取り組んでいくことが必要。

・熱意ある事業者の成功事例を際立たせることが、後に続く事業者を生む。