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アーユルヴェーダの浄化法で体が甦る [1] Copyright c 2018 masatomo suetsugu All Right Reserved はじめての アーユルヴェーダ &デトックス

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アーユルヴェーダの浄化法で体が甦る

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アーユルヴェーダ

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はじめに

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はじめに

この度は、「はじめてのアーユルヴェーダ&デトックス」にご関心をお

持ち頂きましてありがとうございます。

私はアーユルヴェーダを取り入れたクリニックで、セラピストとして 10

年間、患者さんのデトックス(身体浄化)のお手伝いをしていました「ま

さとも」と申します。

このガイドブックでは、以下の2点についてお伝えしています。

① アーユルヴェーダとは何なの?

アーユルヴェーダがまったく初めてで、ご自身の健康にどう役立つのか

をご存じない方へ、入門編を書いてみました。

アーユルヴェーダについて基本的なことは知っている方は①はスルー

していただいても結構です。

② 体内をデトックス(浄化)することで身体機能が甦ります。

残念なことに今の日本では、普通に生活しているとそれだけで体が汚れ

てしまい、遅かれ早かれ体調を悪くしてしまう可能性が高いのです。

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例えば、子供の4人~5人に一人はアトピー性皮膚炎をはじめとした

アレルギー疾患を持っていると言われています。

そして、中年( 40 代以降)になると癌の死亡率がトップになり、老年に

いたれば認知症を発症する可能性が高くなります。

実はこれら全部、身体に溜まった毒(汚れ)が関係しています。

ですから、毒を溜めないことと毒を出すこと(デトックス)は病気を予

防し、また改善するための必須要件だと思います。

どのようなことで毒が溜まっていくのか、そしてその出し方についても

ご紹介したいと思います。

このアーユルヴェーダ・ガイドブックがあなたの健康を取り戻すためのお

役に立てれば幸いです。

まさとも

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◆◆◆目次◆◆◆

はじめに .................................................................. 4

1章 アーユルヴェーダって何? .................................... 7

【ヴァータ体質の特徴 】 .......................................... 10

【カパ体質の特徴 】 ............................................. 14

【ピッタ体質の特徴 】 ............................................ 17

2章 体質を悪化させる原因 ..................................... 20

【カパ体質が悪化する原因 】 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20

【ヴァータ体質が悪化する原因】 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22

【ピッタ体質が悪化する原因 】 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23

3章 全ての病気の元 毒素とは .......................................... 24

【毒素を生む食事の仕方 】 ........................................ 26

【毒素段階別の症状 】 ............................................ 28

4章 浄化法で体が甦る ......................................... 33

【浄化法の種類】 ................................................. 34

メッセージ .................................................... 38

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1章 アーユルヴェーダって何?

インド発祥のヨガはよく知られていますが、アーユルヴェーダとなると女性の方は

名前くらいは知ってくれていますが、男性にいたっては何の話???という方が

多いようです。

ヨガがいろんなポーズ(姿勢)をとることで身体機能を活性化させるのに対し、

アーユルヴェーダは日常における適切な食事や習慣、季節の過ごし方を実践す

ることで病気を予防し、健康を高めていく実用的な健康知識です。

その歴史は古く、数千年前とも言われ、きちんとした医学理論を持っています。

西洋医学が薬によって症状を抑え込む対処療法であるのに対して、

アーユルヴェーダでは普段の食事を各人の体質に応じて改善し、その上で薬(原

料のほとんどが植物由来)も使って根本的に治していこうとします。

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アーユルヴェーダの特徴をざっくりと言えば、下記の2点になると思います。

アーユルヴェーダの身体観は、私たちが通常慣れ親しんだ西洋医学的な見方

とは異なる独特な身体観です。

そのため、初めは理解するというよりも、イメージ的にアバウトに捉えていただ

ければと思います。

それでは始めます。

アーユルヴェーダでは人体は3つの作用によって構成されると考えます。

その3つとはヴァータ体質 、ピッタ体質 、そしてカパ体質と呼ばれる作用です。

この3つの作用が、さまざまな機能を統合した一つの人体を作 ります。

それは、あたかもテレビが色の3原色である赤 ・緑 ・青から多様な色を作りだし、

一つの画像を作るのに似ています。

この3つの体質のバランスが整っている時は健康なのですが、

食生活や生活習慣の影響のせいでこのバランスが偏ると、身体に不快な症状

が始まり、ひいては病気を引き起こすことになります。

① 3つの体質

② 病気の原因は毒素と体質のバランス

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そのため、体質の偏りを元に戻すことは病気の予防や病気改善の鍵になりま

す。

次にこの3つの体質の特徴をそれぞれ見ていきたいと思います。

ピッタ 消化・代謝

カパ 筋肉・骨

ヴァータ 循環・呼吸

人体を構成する3つの体質(ドーシャ)

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【ヴァータ体質の特徴】

ヴァータ体質の全体的イメージは “軽くて、動いている ”という感じです。

その性質をさらに細かく言うと「軽い、乾燥 、冷たい、粗い、動き」となります。

これだけでは何のことかわかりにくいと思いますが、ここは取りあえず、ヴァータ

質は“軽くて動いている”というイメージとして捉えてください。

これらの質が生理上には次のような機能として現れます。

排泄 、呼吸 、血液の流れなどです。 いずれも動きと関係しています。

その他にも、思考 、聴覚 ・触覚などにも関係しています。

ヴァータ体質は心には次のように反映します。

明るさ、記憶の早さ、早い理解 、気分の変わりやすさなどです。

ヴァータ体質の特徴ですが、気分が変化しやすく、興奮しやすい面があります。

絶え間ない変化を好み、カパ体質のように物事に淡々と粘り強く取り組むのと

は対照的です。

ヴァータ体質はアイデアを思いつくのは得意ですが、新しいものに取り組んでも

途中で飽きて、次の事を始めようとしたがります。

ヴァータ体質の人は急に友達から食事に誘われても喜んでついていきますが、

カパ体質の人は急に動くのが苦手ですから、予定が詰まっていたわけでもない

のに、「行くのは構わないけど、誘うなら前もって言って欲しい」などと苦情を言

います。

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ヴァータ体質は好奇心が旺盛で広く浅く知りたがります。 一方 、カパ体質は

取り組む姿勢に粘りがあります。

ただ、ここで誤解してほしくないのは、ヴァータ体質とカパ体質が反対の質があ

るからといって、どちらかの体質に自分や他人を無理に当てはめてはいけない

ということです。

2つの体質をほぼ同じくらいに多く持つタイプの人もいますから、好奇心が旺

盛でありながら、同時に一つのことに打ち込めることのできる方もいます。

例えば、テニス、書道 、語学 、園芸などの多彩な趣味を持ちながら、その内のい

くつかは玄人並みの腕前を持つ方などがそうです。

このヴァータ体質が体内に過剰に蓄積されてくると次のような病気が出てき

ます。

例えば、体の冷え、便秘 、乾燥肌 、高血圧 、頭痛 、関節炎 、リウマチ、慢性疲労 、

神経性の胃腸障害 、耳の痛み、泌尿生殖器の病気 、生理不順 、前立腺肥大な

どです。

ヴァータ体質の病気は主に痛みと麻痺に関係しています。

ヴァータ体質は寒さに最も弱い体質で、冬になるとヴァータ体質関連の病気が

出やすくなります。 ピッタ体質は寒さには強いですが、暑さには弱いです。

冷える(=ヴァータ体質が過剰になる)と体内のあらゆるものの流れが悪くなり、

例えば腸においては便秘という症状として現れます。

便秘を解消するためには流れを悪くした冷えと乾燥というものと反対の質で

ある、暖かさと潤いという質のものを取ると解消されます。

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お白湯は最も手っとり早い便秘の予防策です。

また、肩 こりにみられる筋肉のコリや痛みは、冷 えなどにより体内のプラーナ

(中国でいう“気 ”と同じものです)の流れが滞ったために起こるものです。

心理面でヴァータ体質が過剰になると、過度な不安や心配 、悩み、不眠となっ

て現れます。

ヴァータ体質が過剰になった時 、心は落ち着きがなくなり、ああでもないこうで

もないと考えが行ったり来たりし、不安と心配がつのります。

逆に、カパ体質が過剰になると重くなって内向的になり、人の意見を受け入れ

られなくなります。

ヴァータ体質の動き、軽いという質は、落ち着いたカパ体質とは違い、不規則

な行動となって現れやすいです。

例えば、いつも寝る時間が定まらず、ついつい夜更かしをしてしまいます。

ヴァータ体質の人は普段から習慣を守るように心がけ、気分や勢いなどに影響

されないように自重することが大切です。

体型は色白で細身です。

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ヴァータ体質

の性質

軽い

乾燥

冷たい

粗い

動き

ヴァータ体質

生理上の現れ

排泄 呼吸

血液の流れ

聴覚・触覚

思考

心理上の現れ

明るさ

記憶の早さ

気 分 の変 わり

やすさ

など

ヴァータ体質の過

剰による病気

冷え症 便秘

乾燥肌 高血圧

頭痛 関節炎

リウマチ

慢性疲労

神経性胃腸障害

耳の痛み

泌 尿 生 殖 器 の病

気 生理不順

前立腺肥大

不眠 心配

など

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【カパ体質の特徴】

カパ体質のイメージは“重たくて粘り気のあるもの”という感じです。

その性質をさらに細かく言うと「重い、粘 り、油性 、柔らかい、液性 、安定 、甘味

性 、冷たい、鈍い」といったものです。

これらの質が生理上には次のような機能として現れます。

体重の増加 、関節の潤い、スタミナ、味覚 ・嗅覚などです。 体型はふっくらし

ています。

カパ体質は心には次のように反映します。

心が落ち着いた傾向を持ち、穏やかな気質 、愛情の豊かさなどです。

また、早 く覚えるのは得意ではありませんが、一度覚えるとなかなか忘れませ

ん。 そして、物事をゆっくりと深く理解します。

行動もゆっくりとしており、歩くのもゆったりとしています。

物を貯めるのが好きです。 物事に粘り強く対応するのもカパ体質の特徴です。

忍耐力があります。

このカパ体質が体内に過剰に蓄積されてくるとカパ体質に関連した病気が出

てきます。

例えば、食事に油 (カパ体質の質である重たくて粘り気のあるもの)をたくさん

使うと、分解されなかった油が少しずつ体の中に蓄積されていって、通常の脂

肪の量を越え、やがて肥満体になっていきます。

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鼻づまり・鼻水 (アレルギー性鼻炎 )は頭部にカパ体質が過剰に溜まったことか

ら起きる症状です。

主な原因は食事が粘性 、油性 、甘味性 、冷性といったカパ体質のものに偏り、

そのカパ体質が頭部に集まった結果起こった病気です。

例えば、花粉症は西洋医学では杉やひのきの花粉が原因とされています。

しかし、それではなぜ大人になって、ある年の春から急に花粉に対してアレルギ

ー反応を引き起こすのか、それについて答えが出せていません。

本当の原因はアレルギーを起こす人と起こさない人との体の違いに隠れてい

るわけですが、その原因こそカパ体質の過剰蓄積であるのです。

カパ体質の過剰蓄積によって起きる主な病気は、花粉症や鼻づまり・鼻水 、蓄

膿症の他にも気管支炎 、喘息 、痛風 、高 コレステロール血症 、関節の痛み、腰

痛などがあります。

心理面でカパ体質 (重い・粘り気 )が過剰になると、心が重くなり、動くのがおっ

くうになり、さらに悪化すると引きこもりやうつになることがあります。

また、とても執着心が強くなり、不要な物を捨てるのに時間がかかるようになり

ます。

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カパ体 質 の

性質

重い

粘り

油性

甘味性

柔らかい

安定

冷たい

鈍い

カパ体質

生理上の現れ

体重の増加

関節の潤い

記憶の保持

スタミナ

味覚・嗅覚

心理上の表れ

精神的安定

忍耐力

愛情が豊か

など

カパ体 質 の過

剰による病気

花粉症

鼻づまり

鼻水

肥満 糖尿病

喘息 痛風

味覚 ・嗅覚障害

関節の痛み

高 コレステロー

ル血症

蓄膿症

うつ病

引きこもり

など

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【ピッタ体質の特徴】

ピッタ体質のイメージは “熱い ”という感じです。

その性質をさらに細かく言うと、それは「熱い、鋭い、液性 、流動性 、軽度の油

性」などです。

これらの質が生理上には次のような機能として現れます。

食物の消化 、栄養の吸収 、肝臓での解毒作用 、体温 、視覚 、知性 (知識の消化

能力 )などです。 体型は中肉中背です。

ピッタ体質は心には次のように反映します。 鋭い知性 、チャレンジ精神 、規律

的 、満足感などです。

ピッタ体質が過剰になると、熱性が高まり、次のような病気として現れます。

胃炎 、胃潰瘍 、肝炎 、結膜炎 、咽頭炎 、

黄疸 、湿疹 、皮膚のかゆみ、ヘルペス、

下痢 、痔 、頭髪の減少 (若はげ) 、

体の火照り、赤ら顔 、視力の減退 、

口臭 ・体臭などです。

例えば、アルコールを飲みすぎると肝臓が悪くなるのはよく知られていることで

すが、これはアルコールという熱性の強いものを取る過ぎることで肝臓の解毒

作用をオーバーし、少しづつ肝臓に熱性が蓄積され、やがて肝炎として発症す

るわけです(なお、肝炎の原因は他にもウイルス感染があります)。

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ピッタ体質の人は消化力が強いため空腹には耐えられません。

心理面でピッタ体質が過剰になると、イライラしたり、さらにそれが大きくなると

怒りになります。 怒りに火がつくという言葉がありますが、まさにピッタ体質を

端的に表した表現です。

心での熱性の増加は攻撃的 、辛辣な言葉として現れます。

口がきつい人はたいてい熱体質が増加しています。 穏やかで優しいカパ体

質とは対照的です。

また、時間を気にし過ぎたり、規則に反した人を許せず、自分にも他人にも完

璧主義を求めます。 こういう所は不規則な傾向を持つヴァータ体質とは対

照的です。

やる気やチャレンジ精神は心臓にあるピッタ体質のせいですが、何かショックな

ことがあるとピッタ体質が弱くなり、しばらくは何もする気がおきなくなります。

ピッタ体質

の性質

熱い

鋭い

液性

流動性

軽度の油性

ピッタ体質

生理上の現れ

消化

栄養の吸収

肝臓での解毒

体温 視覚

心理上の現れ

知性 満足感

チャレンジ精神

規律的

など

ピ ッタ体 質 の過

剰による病気

胃炎 胃潰瘍

肝炎 結膜炎

咽頭炎 黄疸

湿疹 ヘルペス

皮膚のかゆみ

下痢 痔

頭髪の減少

体の火照り

口臭・体臭

など

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アーユルヴェーダの本や案内サイトでは、3体質のバランスチェック表は必ず掲

載されています。

その体質チェック表を利用すると、現在のあなたの3体質のバランスがある程度

わかります。

例えば、元々はピッタ体質が優勢の方であっても、乳製品の摂り過ぎによってカ

パ体質を増やしていれば、現在はカパ体質が最も優勢になっているということ

があります(下図 )。

本来であればピッタ体質によく見られる頭の回転の早い人だったのに、カパ体質

が頭部に増えて、思考や行動がゆっくりになって自分の良さを一時的に失って

いるかもしれません。

カパ ヴァータ ピッタ

本来の

カパ

本来の

ヴァータ

本来の

ピッタ

増えた

カパ

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2章 体質を悪化させる原因

日常のどのような行為が各体質を悪化するのかをご紹介したいと思います。

*体質の増加を、悪化 、偏 り、過剰 、増加 、乱れという表現を使うことがありま

す。

【カパ体質が悪化する原因】

以下の食事の取り過ぎがカパ体質 (重い・粘り)を悪化 (増加 )させます。

◆砂糖でできた甘いものの取り過ぎ

(例 )お菓子 、ケーキ、清涼飲料水など。

◆酸っぱい物 、塩っ辛い物を多く食べる。

◆乳製品の取り過ぎ

特に、チーズ、生クリーム。

◆油ものの取り過ぎ

◆食べ過ぎ

たまのお付き合いでこういった食事をする程度は問題ありませんが、このよう

な食事が続くとカパ体質は日に日に増えていきます。

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以下の生活習慣の継続がカパ体質 (重い・粘り)を増加させます。

◆朝遅く起床する。 昼寝をする。

幼児や老人 、病気等で体力のない方は、多少カパ体質が増えても昼寝を優

先してもよいでしょう。

それ以外の人はお昼は少し眠くても、横になって眠らずに、椅子に座って仮眠

を取るくらいに留めておくのがよいでしょう。

◆寒くて湿ったところにいる。

◆体を動かすことが少ない。

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【ヴァータ体質が悪化する原因 】

以下の食事がヴァータ体質を悪化 (増加 )させます。

◆冷たい食事や飲み物 、乾燥した物 、生ものを多く食べる。

◆苦味 、渋味 、辛味に偏った食事

◆長時間 、空腹でいる。

以下の生活習慣がヴァータ体質を悪化 (増加 )します。

◆悲しい事や恐ろしい事の体験 。

◆不規則な生活 。 起床と就寝時間や食事の時間が定まらないことなど。

◆生活の変化 。 就職 ・転職 、引っ越し、結婚など。

◆移動 。 出張 、旅行など。

◆睡眠不足 。

◆疲労 。

◆排尿 ・排便などを我慢する。

◆寒いところや風のあたるところに長時間いる。

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【ピッタ体質が悪化する原因】

以下の食事がピッタ体質を悪化 (増加 )させます。

◆熱い物 、辛い物 、酸っぱい物 、塩っ辛い物を多く食べる。

◆アルコールや炭酸飲料の飲み過ぎ。

◆不純な食べ物や飲み物 (添加物などの化学物質を含んだもの)をとること。

以下の生活習慣がピッタ体質を増加します。

◆暑いところに長くいる。

◆規則を守ること、細かいこと、正確さにこだわり過ぎる。

◆がんばり過ぎる。

◆常にハードルを設定し、それを越えることに邁進する。

◆刺激的な音楽やテレビを聞いたり見たりする。

◆火傷 。

◆怒り。

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3章 全ての病気の元 毒素とは

人は3つの体質のバランスがいい時は心も体も共に快適に過ごせます。

一方 、どれかの体質が増えると快適さが徐々に失われ、体質の増加が酷くなる

と病気にまで進行してしまいます。

体質が増悪するきっかけとなる食事や行動については先に簡単に紹介しました

が、もう一つ、バランスを崩すのに必ず関わっているのがあります。

それは「毒素 」と呼ばれるものです。 毒素とは食べたもののうち消化されずに

体内に残ったものが時間を経たものです。

実に90%の病気は毒素の基で生じるのです。

また、この毒素は免疫力 (自然治癒力 )を下げ、体を弱らせることになります。

この毒素をアーユルヴェーダでは“アーマ”と呼んでいます。

毒素 (アーマ)は粘着性があり、血管 、リンパ管をはじめあらゆる経路にこびりつ

きます。

毒素 (アーマ)は血液の流れを悪くさせていきます。 動脈硬化の大きな原因で

あります。

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経路に付着した毒素には、3つの体質の中の過剰な体質のどれかがかぶさるよ

うにして付着します。

食事や生活習慣が適切でないと、毒素に体質がさらに付着し続け、その体質

がある一定レベルを越えると病気として現れます。

過剰な体質

毒素

毒素に過剰な体

質 が付 着 して 、

管の中の流れが

悪くなる

血管・リンパ管

など

経絡に付着した毒素と体質

毒素 + 過剰な体質 = 病気

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【毒素を生む食事の仕方】

食事の仕方を好き勝手にしていると、食事から生命力を得るどころか、むしろ病

気の元になる毒素を生じてしまいます。

どのような食事だと毒素が生じやすいのか、以下にその具体的な例を上げてみ

ました。

◆過食 (消化できる量以上のものを食べてしまうこと)

「腹八分 、医者いらず」はアーユルヴェーダ的にいっても理にかなっています。

◆消化に時間のかかる食物の取り過ぎ

(例 ) 脂っこい物 (天ぷら・フライなど)、芋類 、肉類 、チーズ、大豆など。

このような物を食べてはいけないということではなく、自分で消化力が弱

いと思う方は控えめにするべきです。

アーユルヴェーダでは、消化力が最も高いのは昼だとしています。 そのため、

消化力の下がる夕食には上記の例のような消化に時間がかかる物は特に避

けたほうがよいでしょう。

◆調理してから時間の経った食事

健康上 、食事に関しては、残 り物に福はありません。 もったいないからといっ

て、残り物を食べることを続けていると健康を害していきます。

冷たくなければよいのだろうと思って再加熱をしたり、レンジで温めても同 じ

です。 古くなった物を食べるのはよくありません。

旬のもの(滋養 ) ⇔ 古いもの(毒素 )

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◆加工された食品

新鮮でない上に添加物がたくさん含まれています。

◆砂糖を使った甘いものの食べ過ぎ。

お菓子を沢山食べたり、調味料として砂糖をたくさん使うと毒素が生じや

すくなります。

◆食後すぐ動く、または立ったり、移動しながら食べる。

食後すぐ動くとかえって胃がもたれたような経験はないでしょうか。

食後 、少なくとも20分~30分はゆっくりとくつろいでおくのがよいでしょう。

◆早食い、またはとても時間をかけて食べる。

よく噛まずに飲み込むように食べるとかえって消化に時間がかかります。

また、1時間以上かけて食べると胃の働きのサイクルを乱します。

◆食事をする時間が不規則

排泄や睡眠時間には規則性があり、その時間になると体が自然と働きます。

消化も同じです。 いつもの食事の時間に合わせることで、消化がスムーズに

なされます。

◇毒素は心理的に大きなストレスが原因でできることもあります。

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【毒素段階別の症状】

毒素とカパ体質 (重い・粘 り気 )は性質が似ているため、毒素が作られ始めると

カパ体質が増えたときのような重さを感じ始めます。 そして、次のような症状

が出てきます。

段階にそってご説明します。

◆体が重く感じる。

◆疲れやすさ。 持続力がすこし落ちた感じがする。

◆日中の眠気

◆やる気が出ない。

◆食欲が出ない。 食事をおいしく感じない。 すっきりした空腹感を感じない。

◆口の中が苦い味がする。

◆口臭がする。

◆皮膚に張りがない。

◆便が水に沈む。

第 1段階の症状に以下の症状が加わる。

◆痛み、痒みなどが時々、感じられる。

第 1段階

第2段階

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第3段階は体自らが浄化のために、毒素を体外へ排出しようとします。

(これは体が持っている自然治癒力の一つの働きです。)

そのため、これを薬等で抑えるのはかえってよくありません。

第 1・第 2段階に以下の症状が加わる。

◆軟便 、下痢 。

◆嘔吐 。

◆くしゃみ、咳 。

◆鼻水 。

◆痰 。

第3段階

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ここまでアーユルヴェーダの毒素についてご紹介してきました。

しかし、現代ではアーユルヴェーダが生まれた古代インドの時代にはなかった

現代技術が生んだとも言える「新しい毒素」があります。

それは「有害な化学物質と重金属」です。

この有害物質は軽い不調の原因から、現代人に多い病気の原因までと、その影

響する範囲は非常に広いです。

例えば、昔はほとんどなかったのに現代では多い病気の一つにアトピー性皮膚炎

があります。

赤ちゃんの頃からアトピー性皮膚炎である場合 、お母さんの胎内で有害物質の

影響を受けた可能性が高いです。

ちょっと怖い話ですが、妊婦さんが出産時に出す羊水は化学物質の香りがする

そうです。

その他にも、現代では発達障害や自閉症、そして認知症など脳に関わる症状を

もつ人が急激に増えています。 それには脳内に蓄積された重金属がその主な

原因の一つではないかという指摘もあります(なお、遺伝子組み換え食品も原

因の一つとして疑われています)。

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次に有害物質はどのようにして体内に入っていくのかについてお伝えします。

化学物質は下記のような経路で入ってきます。

○農薬に汚染された土壌で作られた農産物

○食品(加工品)に含まれる有害添加物

ソーセージ、調味料(だし)、お惣菜、缶詰め、お菓子、パン、パック野菜など

○シャンプー・リンス、歯磨き粉、化粧品、洗剤、柔軟剤などに含まれる化学物質

○薬

重金属とはヒ素、水銀、鉛 、カドミウム、ニッケル、アルミニウムなどで、下記の経

路で入ってきます。

○水道水、空気

○食品(魚介類をよく食べる日本人は水銀が多い)

○缶詰めや缶コーヒーなどの缶の金属。

○化粧品(ニッケル、アルミニウムなど)

○殺虫剤、塗料など

○ラップ、アルミホイル

○アマルガム(歯の詰め物)

○ワクチン(病気を予防するはずなのに、有害重金属が入っています)

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残念なことですが、平均的な食事をして、普通の日用品を使っている日本人の

方であれば、有害物質は多少なりとも体内に蓄積されます。

人は飲食をして消化代謝をすれば老廃物が生産されますが、それは尿、便、汗と

なって自然と体外へ排出されます。

しかし、ほとんどの方が過食傾向にあり、さらに食事や生活用品から有害物質を

微量ながら日々取り込んでいる日本人の体は相当に汚れています。

ですから、普段の食事や生活から毒を溜めないようにして、なおかつ時々は自宅

でデトックスすることは病気を予防して健康で生きる上でとても大切です。

また、慢性的病気を持っている方にとっては辛い症状を緩和する上でも有効で

す。

それでは、次の章ではどのようなデトックス法 (身体浄化法)があるのかをご紹介

したいと思います。

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4章 デトックスで体が甦る

世の中にはいろいろな治療法がありますが、アーユルヴェーダの特徴はデトックス

(浄化法)です。

デトックスとは何なのかと単的に言いますと、溜まった毒を抜く、ということです。

アーユルヴェーダが考える病気の原因は「増えすぎた体質+毒素」だとお伝えし

ましたが、デトックスによってこれらを体から排出させます。

病気の原因になっているものを体の外へ出してしまえば、病気自体が成り立た

なくなるという考えです。

私が勤めていたクリニックでも、アーユルヴェーダ流のデトックスによって患者さ

んの体内にある毒を抜くトリートメントを行っていましたが、

西洋医学の薬だけでは改善できなかった慢性病が治っていくのを何度も目の当

たりにしてきました。

また、デトックスは高いレベルの健康をめざす方やアスリート、芸術家といった方に

とっても、体の軽さや鋭敏な感覚を取り戻すのにとても役に立ちます。

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【浄化法の種類】

クリニックで行うデトックスは強力なものですが、その簡易版は家庭でもできるも

のです。 家庭でできるデトックス取りを上げてみたいと思います。

【オイル塗布】

白ゴマ油やココナッツオイル、あるいはハーブを煎じたオイルなどを皮膚に塗る

方法 。 皮膚から体内に入ったオイルは骨髄にまで浸透します。 オイルは毒素

を動かして腸へ集まり、排泄時に体外へ排出させます。

エドガーケイシー療法ではひまし油を肝臓周辺に塗って、温熱パッドで温めると

いう方法をとります。

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【塩風呂 ・薬草風呂】

有効成分が体内に浸透します。 良質な塩を使えば邪気を払ってくれます。

【発汗 】

家庭でできる半身浴から、施設で受ける岩盤浴、ゲルマニウム温浴などがありま

す。 サウナは熱さが強すぎるのでアーユルヴェーダでは勧めていません。

【薬草茶(ハーブティ)】

有効成分の働きによって血液を浄化し、また解毒臓器である腎臓・肝臓の働きを

活性化します。

【鼻うがい】

塩水を使った鼻うがいをすることで、頭部のカパ体質が洗い流されます。 アレ

ルギー性鼻炎、蓄膿症の予防・改善に有効です。 頭がスッキリし、五感が鋭敏に

なります。

【オイルを飲む】

ギー(精製バター)やひまし油などを飲むことで毒素を溶かします。 容量が多

いと下痢して体力を失うので要注意です。

【菜食の少食】

消化にやさしい野菜や果物を少量食べます。 そのため普段よりも空腹時間

が長くなりますが、その間に消化力は溜まった毒素を分解させます。

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これをさらに進めたのが断食ですが、未経験者が2日以上断食するのは危険で

すから、必ず指導者の管理の元に行います。

【浣腸 】

家庭でできる浣腸キットが売ってありますが、浄化作用が強い分、使い方に注意

しないと排泄機能が返って弱くなります。

【サプリメント】

サプリメントというと栄養補給という目的が一般的ですが、中には毒素を分解し

て排泄を促すタイプのものもあります。

なお、栄養が充実しているサプリメントを摂取しても体調が改善しない場合は、

細胞内の毒が多くて栄養の吸収率が低下していることが考えられます。 その

場合には最初にデトックスをする必要があります。

以上、主な浄化法を上げてみましたが、体を汚さない最も基本的な方法は普段

から腹八分の食事をすることです。

毎回の食事をきちんと消化できるだけの量と内容を摂っていれば、過食による

毒素が生じることはありませんから。

それと、普段から綺麗な水を飲んだり、お通じがスムーズにできるように腸内環

境によい食事を心がけて、

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食材はできるだけオーガニックにして、日用品にも化学物質が入っていないもの

を使うようにすると良いでしょう。

そして、3つの体質のどれかが偏って増えないようにすることも大切です(具体

的な方法についてはブログに書いていきます)

このような日常における健康的な生活の上で、定期的にデトックス系のトリートメ

ントをサロン等で受けられて体内を浄化することが理想です。

体を浄化した後で血液検査や重金属の検査(一部の病院では行われている)を

受けてみられると、ご自身の健康に自信を得ることができるでしょう。

健康維持と予防

毒素を生まない腹八分の食事

有害物質を入れない&デトックス

3つの体質のバランス

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メッセージ

最後まで「はじめてのアーユルヴェーダ&デトックス」をお読みいただ

きましてありがとうございます。

私たちが健康を目指す上でいつも避けて通れないのが「食事の質とバランス」

です。

また、現代人にとっては有害物質を体内に入れないことと、それを出すことも重

要であることをお伝えしてきました。

これらはアーユルヴェーダ以外の健康法においても同じことだと思われます。

どんな健康法を実践する上でも、最初は知識を学ぶことに始まりますが、最後に

はご自身の感覚による判断になると思います。

どういうことかと言いますと、仮にオーガニック商品と謳われている食品をたべ

ていても、なんとなく変な感覚があったら、それは避けておいたほうがよいかもし

れないからです。

もしかしたら、製造過程で変なものが間違って混入されたのかもしれません。

実際、海外の製造であれば、現地従業員の誤った解釈によって、日本側が希望

したどおりに作られていないことがあったりします。

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また、体質という観点からみると、その商品がある時期、たまたまあなたと合って

いないということもあるからです。

ご自身の感覚的判断は、日々のデトックスによって神経系が浄化されると徐々に

強化され、自信も深まっていくことでしょう。

ところで、このガイドブックではアーユルヴェーダを3つの体質とデトックスの観点

からお伝えしてきましたが、これをきっかけにもう少しアーユルヴェーダを学んで

みたいという方には下記の入門書をお勧めします。

「アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ」

香取薫 佐藤真紀子 径書房

この本は内容がわかりやすく、レシピが豊富で、カラ―写真も多いです。

理論と実践、ともに充実しています。

また、私事になりますが、私の専門はアレルギー性鼻炎と蓄膿症の改善です。

ブログ「デトックスで心身楽々」とは別のブログ「鼻炎 ・蓄膿症を改善するアーユ

ルヴェーダ」も書いておりますので、鼻の症状に苦しんでいる方にご覧いただけ

れば幸いです。

http://hanatooru.com/

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あなた様のご健康を祈念いたします。

まさとも