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IX00007A May. 2017 オペレーションガイド HA File Analyzer 3 Ver. 2.5 アプリケーションソフトウェア

オペレーションガイド HA File Analyzer 3 HA File Analyzer 3 とは HA File Analyzer 3 は、HarmoCapture3 またはKHA3000 を使用して高調波電流試験で取得した

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IX00007AMay. 2017

オペレーションガイド

HA File Analyzer 3Ver. 2.5

アプリケーションソフトウェア

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2 HA File Analyzer 3

本書の一部または全部の転載、複写は著作権者の許諾が必要です。

本書の内容は予告なく変更することがあります。

© 2008 菊水電子工業株式会社

はじめに.........................................................................3

HA File Analyzer 3 とは ...............................................4

試験結果ファイルを開く ...........................................5HarmoCapture3 で取得した試験結果ファイルを開く .................................................................................................5

KHA3000 で取得した試験結果ファイルを開く .........5

画面の構成 ....................................................................6

結果リストペイン....................................................................6グラフ&データペイン ..........................................................9

データを解析する......................................................14THC の 大値とその発生時刻を調べる ..................... 14高調波の 大値とその発生時刻を調べる ................ 17高調波の限度値を超えた時刻を調べる ..................... 20

繰り返し性を確認する .............................................22試験結果ファイルを比較する......................................... 22繰り返し性の確認結果 ....................................................... 22

試験結果ファイルをテキストとして保存する...25テキスト保存オプション .................................................. 26

レポートを印刷する ................................................28コメント、試験情報、現地規格名を入力する....... 30コンボボックスの履歴をクリアする .......................... 31

レポートの書式を設定する.....................................32印刷データを選択する ....................................................... 32PDF ファイルの上書きメッセージ ............................... 33

メニューリファレンス .............................................34

著作権・発行

もくじ

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HA File Analyzer 3 3

はじめに

本オペレーションガイドは、HarmoCapture3 または KHA3000 を使用して高調波電流試験で取

得した試験結果ファイルのデータ解析を行う方法、および試験結果ファイルのレポート印刷をする方法を説明します。

■適用する製品のバージョン

本オペレーションガイドは、バージョン 2.5 の HA File Analyzer 3 に適用します。バージョン

は、「ヘルプ」メニューから「HA File Analyzer 3 のバージョン情報 (A)...」で確認できま す。

■オペレーションガイドの対象読者

本オペレーションガイドは、KHA3000 を使用して高調波電流および電圧変動試験システムを

制御する方、または操作の指導をされる方を対象にしています。

高調波電流および電圧変動試験に関する電気的知識を有する方を前提に説明しています。

■商標類

Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。

その他、このマニュアルに記載されている会社名、商品名、製品名などは、一般に各社の商標もしくは登録商標です。

■本書の表記

• 本文中では、ハーモニック/フリッカアナライザ KHA3000 を「KHA3000」、交流電源 PCR-LE、PCR-LE2 または PCR-LA シリーズを 「交流電源」、ラインインピーダンスネットワーク LIN3020JF、LIN1020JF または LIN40MA-PCR-L を「ラインインピーダンスネットワーク」と呼ぶことがあります。

• 本文中の「PC」は、パーソナルコンピュータやワークステーションの総称です。

• 本文中では、説明に以下のマークを使用しています。

この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、物的損害のみの発生が想定される内容を示します。

知っておいて頂きたいことを示しています。

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4 HA File Analyzer 3

HA File Analyzer 3 とは

HA File Analyzer 3 は、HarmoCapture3 または KHA3000 を使用して高調波電流試験で取得した

試験結果ファイル(xxx.hr3)のデータを解析するアプリケーションソフトウェアです。HAFile Analyzer 3 は、KHA3000 と接続しなくても動作します。

HA File Analyzer 3 には以下の機能があります。

• HarmoCapture3 または KHA3000 で取得した高調波電流試験結果ファイルのロード

• 結果リストの表示(規格適合の合否判定)

• グラフの表示(V/I 波形、2D 高調波、3D 高調波、電流トレンド、高調波トレンド、THC ト

レンド、ベクトル)

• AC 電源の確認

• 繰り返し性の確認

• 試験結果ファイルのテキストファイル保存

• レポート印刷(コメント、試験条件、結果リスト、各種波形グラフ)

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HA File Analyzer 3 5

試験結果ファイルを開く

HarmoCapture3 で取得した試験結果ファイルを開く

1 ツールバーの「開く」ボタンをクリックします。

「ファイルを開く」ダイアログボックスが表示されます。

2 開きたいファイルを選択します。

高調波電流試験の試験結果ファイルの拡張子は ".hr3" です。

KHA3000 で取得した試験結果ファイルを開く

KHA3000 で取得した試験結果ファイルを PC にロードして、HA File Analyzer 3 で開く方法を説

明します。

1 KHA3000から試験条件を保存した記録メディア(コンパクトフラッシュカード

または USB メモリー)を取り外します。

2 記録メディアを PC に装着します。

3 試験条件ファイルを記録メディアから PC にロードします。

4 ツールバーの「開く」ボタンをクリックします。

「ファイルを開く」ダイアログボックスが表示されます。

5 開きたいファイルを選択します。

高調波電流試験の試験条件ファイルの拡張子は ".HR3" です。

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6 HA File Analyzer 3

画面の構成

画面は上下 2 つのペインで構成されています。

スプリッタをドラッグすると、結果リストペインとグラフ & データペインの割合を変更でき

ます。

結果リストペイン

項目 説明

結果リストペイン

p. 6

HA(高調波電流試験)の試験結果ファイルのリストが表示されます。

グラフ&データペイン

p. 9

HA(高調波電流試験)の試験結果ファイルのグラフが表示されます。

グラフ&データペイン

結果リストペイン

スプリッタ

スプリッタ

参照

参照

試験結果リスト選択タブ

試験結果リスト

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HA File Analyzer 3 7

画面の構成

■ 1 データフレーム当たりの時間

(例)IEC 61000-4-7 Ed2.1 または IEC 61000-4-7 Ed2.0 規格において、測定時間を 150 秒に設定した場合、

データフレームの設定範囲は 0 ~ 750 になります。1 秒当たり 5 データフレームになります。

■規格名の簡略表示

項目 説明

データフレーム 画面上に表示するデータを制御するために、測定時間を決められた時間で分割します。その分割されたひとつの単位がデータフレームです。データフレームの番号で表示されるデータを指定できます。試験条件の測定時間によって 1 データフレーム当たりの時間が変わります。長時間になるにしたがって大きな値(設定分解能が粗い)となり、試験結果リストとグラフに連動します。

次数 高調波の次数を設定します。試験結果リストでは、指定された次数の行が色分けされます。

L1、L2、L3 表示する相を指定します。

試験結果 選択されている試験結果ファイルに関する総合判定結果です。判定結果は、緑色表示で Pass(適合)、黄色表示で Warn(注意)、赤色表示で Fail(不適合)が表示されます。

試験結果リスト選択タブ

複数の試験結果ファイルを開いたときに、このタブでファイルを選択します。タブには試験の規格名が簡略化されて表示されます。

試験結果リスト 試験に使用した規格によって表示される項目が変わります。• IEC 61000-3-2(Ed4.0, Ed3.0, Ed2.2)、JIS C 61000-3-2• IEC 61000-3-12

測定技術規格 測定時間

150 秒以下 150 秒を超え 300 秒以下 300 秒を超え 600 秒以下

IEC 61000-4-7 Ed2.1IEC 61000-4-7 Ed2.0

0.2 秒 0.4 秒 0.8 秒

IEC 61000-4-7 Ed1.0

0.32 秒(50 Hz)または0.266 秒(60Hz)

0.64 秒(50 Hz)または0.532 秒(60Hz)

1.28 秒(50 Hz)または1.06 秒(60Hz)

タブの表示 限度値規格

IEC3-2 Ed4.0 IEC 61000-3-2 Ed4.0(2014)

IEC3-2 Ed3.0 IEC 61000-3-2 Ed3.0(2005)

IEC3-2 Ed2.2 IEC 61000-3-2 Ed2.2(2004)

JIS3-2 2011 JIS C 61000-3-2 (2011)

JIS3-2 2005 JIS C 61000-3-2 (2005)

IEC3-12 2011 IEC 61000-3-12 Ed2.0(2011)

IEC3-12 2004 IEC 61000-3-12 Ed1.0(2004)

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8 HA File Analyzer 3

画面の構成

■試験結果リスト項目(IEC 61000-3-2(Ed4.0, Ed3.0, Ed2.2)、JIS C 61000-3-2)

Lx: L1、L2、または L3

■試験結果リスト項目(IEC 61000-3-12)

Lx: L1、L2、または L3

項目 説明

次数 高調波の次数です。

Lx リミット 1(A rms)

限度値または “---” を表示します。“---” は、限度値が存在しないとき、または算出された限度値が0.0001 A(10 A レンジ以上では 0.001 A)未満のときに表示されます。

Lx リミット 2(A rms)

限度値の 150 % または “---” を表示します。“---” は、限度値が存在しないとき、または算出された限度値が0.0001 A(10 A レンジ以上では 0.001 A)未満のときに表示されます。

Lx 平均値(A rms) 全測定時間における高調波電流の平均値です。

Lx 大値(A rms) 測定時間中の高調波電流の 大値です。

Lx リミット超(s) 測定値が限度値の 150 % を越え 200 % 以下である時間(全測定時間内の累積値)。IEC61000-3-2 Ed4.0 または Ed3.0 規格の試験結果のときに表示されます。

Lx 判定 次数ごとの合否判定結果です。

Pass 限度値が存在しない、または(余裕度 ×Lx リミット 1 >平均値)かつ(余裕度 ×Lx リミット 2 > 大値)

Warn Pass 以外で(Lx リミット 1 >平均値)かつ(Lx リミット 2 > 大値)

Fail 上記以外

項目 説明

次数 高調波の次数です。

Lx リミット 1(A rms)

限度値または “---” を表示します。“---” は、限度値が存在しないとき、または算出された限度値が0.0001 A(10 A レンジ以上では 0.001 A)未満のときに表示されます。

Lx リミット 2(A rms)

限度値の 150 % または “---” を表示します。“---” は、限度値が存在しないとき、または算出された限度値が0.0001 A(10 A レンジ以上では 0.001 A)未満のときに表示されます。

Lx 平均値(%) 全測定時間における平均値、基準基本波電流に対する比です。

Lx 平均値(A rms) 全測定時間における高調波電流の平均値です。

Lx 大値(%) 全測定時間の 大値、基準基本波電流に対する比。

Lx 大値(A rms) 測定時間中の高調波電流の 大値です。

Lx 判定 次数ごとの合否判定結果です。

Pass 限度値が存在しない、または(余裕度 ×Lx リミット 1 >平均値)かつ(余裕度 ×Lx リミット 2 > 大値)

Warn Pass 以外で(Lx リミット 1 >平均値)かつ(Lx リミット 2 > 大値)

Fail 上記以外

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HA File Analyzer 3 9

画面の構成

グラフ&データペイン

■ V/I 波形

選択されたデータフレームの入力電圧および電流の V/I 波形グラフです。垂直軸は電圧およ

び電流を、水平軸は時間を示します。

項目 説明

電圧スケール グラフの電圧スケールを拡大、縮小します。

電流スケール グラフの電流スケールを拡大、縮小します。

トラックバー グラフ上のカーソルの位置を指定します。

グラフ / データ選択タブ

表示するグラフまたはデータを選択します。

グラフ / データ 選択されたグラフまたはデータが表示されます。

• V/I 波形• 2D 高調波• 3D 高調波• 電流トレンド• 高調波トレンド• THC トレンド• ベクトル

• 設定データ• 測定リスト• 試験結果• AC 電源の確認

グラフ/データ選択タブ

グラフ/データ

トラックバー

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10 HA File Analyzer 3

画面の構成

限度値規格に IEC 61000-3-2 Ed4.0、クラス C、適用する限度値に 3 次/ 5 次/電流波形を選択

した試験結果ファイルの V/I 波形は、IEC 61000-3-2 Ed3.0(2005)/ A2(2009) 規格から規定された

電流波形の解説図が表示されます。(単相 2 線回路のみ)

■ 2D 高調波

選択されたデータフレームの高調波電流スペクトルの表示です。 40 次までの高調波電流値が

棒グラフでデータフレームごとに表示されます。垂直軸は電流を、水平軸は次数を示します。

グラフの上にある白いマークは限度値を示しています。測定値が限度値の 100 % を超えた部

分は赤色で表示されます。余裕度設定値以下は緑色、余裕度設定値を超え限度値の 100 % 以

下は黄色で表示されます。限度値が垂直軸スケールの 大値を超えた場合には、限度値は表示されません。限度値を垂直軸スケール内に表示させるには、垂直軸スケールの表示倍率を小さくしてください。HarmoCapture3 の試験条件設定時に、電流レンジを大きくすることで

も表示可能になります。

■ 3D 高調波

選択されたデータフレームの高調波電流スペクトルの時間経過が表示されます。垂直軸は電流を、水平軸は高調波次数を、奥行きはデータフレーム(10 フレームまで)を示します。

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HA File Analyzer 3 11

画面の構成

■電流トレンド

全測定時間の入力電流の推移が表示されます。垂直軸は電流の実効値を、水平軸は時間(データフレーム)を示します。

■高調波トレンド

全測定時間の高調波電流の推移が次数ごとに表示されます。垂直軸は電流値を、水平軸は時間(データフレーム)を示します。

■ THC トレンド

全測定時間の THC(入力電流の総合高調波電流、2 次から 40 次の高調波電流成分の実効値)

の推移が表示されます。垂直軸は THC を、水平軸は時間(データフレーム)を示します。

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12 HA File Analyzer 3

画面の構成

■ベクトル

入力電圧 / 電流位相をベクトル表示します。電圧に対する電流の位相差や各相間位相差を読

みとることができます。

■設定データ

選択されている試験結果ファイルに関する試験条件が表示されます。

■測定リスト

選択されているデータフレームに関する測定データが表示されます。

項目 説明

電圧 rms 入力電圧の実効値

電圧 Peak + 入力電圧の正振幅ピーク値

電圧 Peak - 入力電圧の負振幅ピーク値

電流 rms 入力電流の実効値

電流 Peak + 入力電流の正振幅ピーク値

電流 Peak - 入力電流の負振幅ピーク値

周波数 入力周波数、入力電圧で測定

電力 被試験機器(EUT)の有効電力

皮相電力 被試験機器(EUT)の皮相電力

無効電力 被試験機器(EUT)の無効電力

力率 被試験機器(EUT)の力率

THC 入力電流の総合高調波電流、2 次から 40 次の高調波電流成分の実効値

POHC 入力電流の部分奇数次高調波電流、21 次から 39 次のうち奇数次の高調波電流成分の実効値

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HA File Analyzer 3 13

画面の構成

■試験結果

各相の判定結果、総合判定結果および測定データの 大値が表示されます。判定結果は、緑色表示で Pass(適合)、黄色表示で Warn(注意)、赤色表示で Fail(不適合)が表示されます。

■ AC 電源の確認

試験用交流電源の性能の確認結果です。各次数ごとの限度値に対する判定結果および総合判定結果が表示されます。判定結果は、緑色表示で Pass(適合)、黄色表示で Warn(注意)、赤

色表示で Fail(不適合)が表示されます。

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14 HA File Analyzer 3

データを解析する

表示されたグラフやデータから被試験機器(EUT)の運転状態を調べる 3 つの例を示します。

• THC の 大値とその発生時刻を調べる

p. 17 • 高調波の 大値とその発生時刻を調べる

p. 20 • 高調波の限度値を超えた時刻を調べる

THC の最大値とその発生時刻を調べる

被試験機器(EUT)の運転状態を分析するために、THC が 大になったときの時刻を調べま

す。時刻は試験開始からの経過時間です。さらにその時刻における高調波スペクトル、THCの変化に一番関係する高調波次数、および電流波形を調べます。

■時刻を調べる

1 「THC トレンド」を選択します。

2 トラックバーを使用して、波形上で最大電流値と思われる位置にカーソルを移動させます。

最大値が探しにくい場合には、「電流スケール」の表示倍率を大きくするか、またはウインドウのスプリッタをドラッグして左右を拡大してください。

3 カーソルを移動させながら表示される電流値から最大値を探します。

トラックバーは、←、→キーでも動きます。カーソル位置の微調整に便利です。

4 電流の最大値でカーソルの移動を止めます。

このとき表示される「時間」が、測定開始からの時間です。

参照

参照

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HA File Analyzer 3 15

データを解析する

■その時刻における高調波スペクトルを調べる

5 「2D 高調波」を選択します。

THC が最大になったデータフレームの高調波スペクトルが表示されます。

6 トラックバーで高調波次数を指定します。

高調波電流値が表示されます。限度値に対して色分け表示がされます。

■ THC の変化に一番関係する高調波次数を調べる

7 「高調波トレンド」を選択します。

8 トレンド波形からカーソル位置の電流変化を観測します。

変化が分かりにくい場合には、「電流スケール」の表示倍率を大きくするか、または画面のスプリッタをドラッグして左右を拡大してください。

9 他の高調波次数を調べるときは、「次数」で設定します。

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16 HA File Analyzer 3

データを解析する

■波形を調べる

10「V/I 波形」を選択します。

現在のデータフレームの波形が表示されます。

■ THC が最大になったときの電力を調べる

11「測定リスト」を選択します。

現在のデータフレームの測定データが表示されます。

12 リストから電力値を読み取ります。

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HA File Analyzer 3 17

データを解析する

高調波の最大値とその発生時刻を調べる

被試験機器(EUT)の運転状態を分析するために、高調波が 大になったときの時刻を調べ

ます。時刻は測定開始からの経過時間です。さらにその時刻における高調波スペクトル、電流波形を調べます。

■高調波次数を指定して電流の最大値を調べる

1 結果リストの最大値から調べたい高調波次数を決めます。

■時刻を調べる

2 「高調波トレンド」を選択します。

3 調べたい高調波次数を「次数」で設定します。

指定した高調波次数のトレンドグラフになります。

4 トラックバーを使用して、波形上で最大電流値と思われる位置にカーソルを移動させます。

最大値が探しにくい場合には、「電流スケール」の表示倍率を大きくするか、またはウィンドウのスプリッタをドラッグして左右を拡大してください。

5 カーソルを移動させながら表示される電流値から最大値を探します。

トラックバーは、←、→キーでも動きます。カーソル位置の微調整に便利です。

6 電流の最大値でカーソルを止めます。

このとき表示される「時間」が、測定開始からの時間です。

p. 17 7 さらに調べたい高調波次数がある場合には、手順 3 に戻ります。参照

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18 HA File Analyzer 3

データを解析する

■その時刻における高調波スペクトルを調べる

8 「2D 高調波」を選択します。

指定した高調波次数の電流が最大になったデータフレームの高調波スペクトルが表示されます。

9 さらに調べたい高調波次数がある場合には、トラックバーで次数を指定します。

高調波電流値が表示されます。限度値に対して色分け表示がされます。

■波形を調べる

10 V/I 波形グラフを選択します。

現在のデータフレームの波形が表示されます。

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HA File Analyzer 3 19

データを解析する

■電力を調べる

11「測定リスト」を選択します。

現在のデータフレームの測定データが表示されます。

12 リストから電力値を読み取ります。

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20 HA File Analyzer 3

データを解析する

高調波の限度値を超えた時刻を調べる

限度値を超えたときの被試験機器(EUT)の運転状態を調べるために、限度値を超えたとき

の時刻を調べます。時刻は試験開始からの経過時間です。さらにその時刻における高調波スペクトル、電流波形を調べます。

ここでは限度値を超えた時刻を探索するために、データフレーム単位で限度値と比較します。

■限度値を超えた高調波を調べる

1 結果リストの判定を調べます。

2 Fail になった高調波次数を「次数」で設定します。

■時刻を調べる

3 「高調波トレンド」を選択します。

指定した高調波次数のトレンドグラフになります。

4 トラックバーを使用して、波形上で電流値を観測しながらカーソルを移動します。

電流値が探しにくい場合には、「電流スケール」の表示倍率を大きくするか、またはウィンドウのスプリッタをドラッグして左右を拡大してください。

5 電流が結果リストの限度値を超えた時点でカーソルの移動を止めます。

このとき表示される「時間」が、試験開始からの時間です。データフレームも表示されます。

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HA File Analyzer 3 21

データを解析する

6 電流が結果リストの限度値を超えた時点が複数箇所ある場合には、各々の時点にカーソルを移動させて、時間を読み取ります。

■その時刻における高調波スペクトルを調べる

7 「2D 高調波」を選択します。

Fail になったデータフレームの高調波スペクトルが表示されます。

8 さらに調べたい高調波次数がある場合には、トラックバーで次数を指定します。

高調波電流値が表示されます。限度値に対して色分け表示がされます。

■波形を調べる

9 「V/I 波形」を選択します。

現在のデータフレームの波形が表示されます。

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22 HA File Analyzer 3

繰り返し性を確認する

試験結果ファイルを比較する

1 比較する試験結果ファイルを開きます。

試験結果ファイルを 2 ファイルから最大 15 ファイルまで比較できます。

2 グラフ&データペインの「設定データ」タブをクリックして、各試験条件を確認します。

繰り返し性の確認は、同じ試験条件の試験結果ファイルを比較してください。同じ規格でないときにはメッセージが表示されます。

3 比較の基準となる試験結果ファイルを選択します。

4 ツールバーの「繰り返し性の確認」ボタンをクリックします。

結果リストペインに「繰り返し性の確認」タブが追加されて、比較結果が表示されます。

各高調波次数ごとに値を比較して ±5 % 以内に入っているか確認されます。繰り返し性

の確認画面の各次数の判定欄に結果が表示されます。

繰り返し性の確認画面でも基準となるファイルおよび比較対象ファイルを変更できます。

繰り返し性の確認結果

繰り返し性の確認結果は、結果リストペインにファイル間の比較結果が表示され、次数ごとの比較結果がグラフ&データペインに表示されます。

ファイル間判定表示

ファイル間次数判定表示

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HA File Analyzer 3 23

繰り返し性を確認する

ファイル間判定表示

次数ごとに基準となる試験結果ファイルと各試験結果ファイルの値を比較して、各ファイルごとに繰り返し性の確認結果が Pass、---、Fail で表示されます。

Lx: L1、L2、または L3

ファイル間次数判定表示

次数ごとに基準となる試験結果ファイルと結果リストペインで選択されている試験結果ファイル(黄色で表示されているファイル)の値を比較して、繰り返し性の確認結果が Pass、---、Fail で表示されます。

Lx: L1、L2、または L3

項目 説明

基準 基準となる試験結果ファイルには が表示されます。ボタンを押すと基準となる試験結果ファイルを選択できます。

ファイル 試験結果のファイル名

ファイル情報 試験対象標準規格、クラス

Lx ワースト値(%) も電流値の差がある次数の比較値

判定 も電流値の差がある次数の比較結果

IEC3-2 Ed4.0 では---:基準値と測定値のどちらかが電流レンジの 3 % 未満Pass:{(測定値 -基準値)÷ 限度値 ×100 %}< ±5 %Fail:{(測定値 -基準値)÷ 限度値 ×100 %}≧ ±5 %

その他の規格では---:基準値と測定値のどちらかが電流レンジの 3 % 以下Pass:{(測定値 -基準値)÷ 基準値 ×100 %}< ±5 %Fail:{(測定値 -基準値)÷ 基準値 ×100 %}≧ ±5 %

項目 説明

次数 高調波の各次数

Lx 基準値(A rms) 比較の基準にする結果ファイルの高調波電流実効値

Lx 測定値(A rms) 比較の対象にする結果ファイルの高調波電流実効値

Lx 繰り返し性(%) 現在の試験結果の基準値に対する比率{(Meas - Ref ) / Ref } x 100 %

判定 IEC3-2 Ed4.0 では---:基準値と測定値のどちらかが電流レンジの 3 % 未満Pass:{(測定値 -基準値)÷ 限度値 ×100 %}< ±5 %Fail:{(測定値 -基準値)÷ 限度値 ×100 % ≧ ±5 %

その他の規格では---:基準値と測定値のどちらかが電流レンジの 3 % 以下Pass:{(測定値 -基準値)÷ 基準値 ×100 %}< ±5 %Fail:{(測定値 -基準値)÷ 基準値 ×100 %}≧ ±5 %

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24 HA File Analyzer 3

繰り返し性を確認する

比較対象ファイルおよび基準ファイルを変更する

比較対象のファイルは黄色で表示されます。ファイルのセルをクリックすると、比較対象のファイルを変更できます。

指定された基準ファイルと比較対象ファイルとの繰り返し性の結果が表示されます。

基準となるファイルには が表示されます。ボタンをクリックすると、基準となるファイルを変更できます。

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HA File Analyzer 3 25

試験結果ファイルをテキストとして保存する

Microsoft Excel で使用したり、他のアプリケーションソフトウェアで使用するために試験結

果ファイルをテキストとして保存できます。

1 保存したい試験結果リストを選択します。

p. 26 2 ツールバーの「保存オプション」ボタンをクリックします。

「テキスト保存オプション」ダイアログボックスが表示されます。

3 テキストファイルとして保存する項目を選択します。

4 「OK」ボタンをクリックします。

5 ツールバーの「テキスト保存」ボタンをクリックします。

「テキスト保存」ダイアログボックスが表示されます。

6 ファイル名を入力し、ファイルの種類を .txt か .csv を選択します。

7 「保存」ボタンをクリックします。

すでに同じ名前のテキストファイルが存在する場合には、メッセージが現れます。

「以後、このメッセージを表示しない」をチェックした場合には、次回からメッセージが表示されなくなります。「テキスト保存オプション」ダイアログボックスでこのチェックを解除できます。

参照

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26 HA File Analyzer 3

試験結果ファイルをテキストとして保存する

テキスト保存オプション

ツールバーの「保存オプション」ボタンをクリックすると、「テキスト保存オプション」ダイアログボックスが表示されます。「テキスト保存オプション」ダイアログボックスでは、試験結果をテキストファイルとして保存するときに選択できるオプションを設定できます。

■共通項目

保存する項目をチェックします。

■チャンネル

保存する項目をチェックします。

■区切り文字

テキストの区切り(セパレータ)を選択します。

■文字コード

テキストファイルの文字コードを選択します。

項目 説明

基本項目と判定結果 試験の日付、試験結果ファイルのバージョン

コメント 被試験機器の情報(メモ、モデル名、タイプ、シリアル番号)(試験結果ファイルに含まれるコメントと試験情報)

試験条件 試験条件の情報(規格、クラス、電圧/電流レンジ、公称電圧/周波数、測定時間、等)

項目 説明

L1、L2、L3 相のデータの選択

結果リスト 総合判定結果、限度値に対する余裕度

V/I 波形 指定したデータフレームの電圧および電流の瞬時値。カウントは時間軸方向の位置。

トレンド 指定した次数の高調波トレンド、電流トレンド、THC トレンド

AC 電源の確認リスト 試験用交流電源の性能の確認結果

項目 説明

ユニコード(UTF-8) ユニコード(UTF-8)対応のテキストファイルで保存します。

日本語(Shift-JIS) 日本語(Shift-JIS)対応のテキストファイルで保存します。

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HA File Analyzer 3 27

試験結果ファイルをテキストとして保存する

■アクション

テキストファイル保存後、関連付けられているアプリケーションソフトウェアでファイルを開きます。

■上書きメッセージ

既に同じ名前でテキストファイルを保存した場合には、ファイルの保存時に上書きメッセージが表示されます。このメッセージの表示 / 非表示を設定するのが、「表示しない」チェック

ボックスです。

ファイルの上書きメッセージで「以後、このメッセージを表示しない」チェックボックスをチェックした場合には、「テキスト保存オプション」ダイアログボックスの「表示しない」チェックボックスもチェックされます。「表示しない」チェックボックスのチェックを外すと、ファイルの上書きメッセージが表示されるようになります。

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レポートを印刷する

試験結果ファイルを紙に印刷できるように PDF 形式に変換したファイルがレポートです。数

値データのほかに各種波形グラフ、および繰り返し性の確認結果リストも印刷できます。レポートにはコメントとして、企業名や試験環境などを付加できます。

レポートは、試験結果ファイルと同じフォルダに、試験結果ファイルと同じファイル名+ .pdf(拡張子)で保存されます。

1 結果リストペインでレポートを印刷する結果ファイルを選択します。

2 ツールバーの「レポート設定」ボタンをクリックします。

p. 32 「レポート設定」ダイアログボックスが表示されます。

3 印刷するデータを選択します。

4 ツールバーの「レポート印刷」ボタンをクリックします。

「コメントの選択」ダイアログボックスが表示されます。

5 レポートに印字されるコメント、試験情報および試験規格名を選択します。

レポート印刷のために作成した PDF ファイルを表示するには、Adobe Reader 等の PDF ファ

イルを表示するためのアプリケーションソフトウェアが必要です。

参照

項目 説明

ファイルのコメントを使う

試験結果ファイルに含まれているコメントと試験情報がレポートに印字されます。

レポート選択のコメントに置き替える

コンボボックス内のコメントと試験情報がレポートに印字されます。

現地規格名を使う レポートに印字される規格名を KHA3000 で決められている標準表記ではなく、別に指定した現地規格名にする場合に選択します。

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レポートを印刷する

p. 30 置き換え情報の入力については、「コメント、試験情報、現地規格名を入力する」を参照してください。

6 「印刷」ボタンをクリックします。

AdobeReader 等が起動して、レポートが画面に表示されます。

p. 28 ■手順 で繰り返し性の確認リストを選択した場合

「繰り返し性確認のファイル選択」ダイアログボックスが表示されます。

基準とするファイルをアップダウンボタンで選択し、印刷する比較対象ファイルを選択して、「OK」ボタンをクリックします。

繰り返し性の確認で、比較する試験結果ファイルを複数開いたときには、全ての比較ファイルが「繰り返し性の確認のファイル選択」ダイアログボックスに表示されます。

■既にレポートを印刷して同じファイル名の pdf が存在する場合

メッセージが現れます。

「名前を付けて pdf を生成 ...」をクリックすると、レポート PDF ファイルを別名で保存

できます。

「以後、このメッセージを表示しない」をチェックした場合には、次回からメッセージが表示されなくなります。「レポート設定」ダイアログボックスでこのチェックを解除できます。

7 Adobe Reader 等でレポートを 印刷します。

参照規格を印字する KHA3000 または HarmoCapture3 で試験規格を選択するときに表示される規格の表記もレポートに印字する場合に選択します。

ファイルの現地規格名を使う

KHA3000 に設定されている現地規格名がレポートに印字されます。

レポート設定の現地規格名に置き替える

コンボボックス内の現地規格名がレポートに印字されます。

項目 説明

参照

参照

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30 HA File Analyzer 3

レポートを印刷する

コメント、試験情報、現地規格名を入力する

「コメントの選択」ダイアログボックスで入力したコメント、試験情報および現地規格名をレポートに印字できます。

コンボボックスに入力された文字は、「印刷」ボタンがクリックされたときに登録されます。8 件までの履歴が残り、古いものから捨てられます。

■コメント、試験情報

コメントおよび試験情報のレポート上での印字可能な文字数は、半角 20 文字、全角 10 文字

です。全角 10 文字を超えてテキストを入力できますが、レポートには印字されません。

試験情報は KHA3000 のパネルからは入力できません。

■現地規格名

現地規格名は 31 文字までの英数字のみ入力できます。

文字を削除する

「Delete」キーを使用して、入力した文字を削除できます。コンボボックス内を空にするに

は、スペースを 1 つ入力して Enter キーを押してください。コンボボックスになにも入力し

ないと、履歴として残りません。ダイアログボックスを閉じたときに削除する前の文字が再び入力されます。

Memo: メモ

Model Name: 被試験機器(EUT)の名称

Type: 被試験機器(EUT)の型番

Serial No. : 被試験機器(EUT)の製造番号

Company: 企業名等

Test Engineer: 試験者氏名等

Operating Mode: 被試験機器(EUT)の運転モード等

Climatic Condition: 温度その他環境等

Supply Source: 試験用交流電源の情報等

Reference Impedance:

基準インピーダンス情報等

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HA File Analyzer 3 31

レポートを印刷する

コンボボックスの履歴をクリアする

「コメント」などのコンボボックスに入力した内容は、HA File Analyzer3 を終了してもドロッ

プダウンリストに履歴として残り、次回入力時にリストから選択できます。しかし、別のユーザが HA File Analyzer3 を使用する場合は、履歴がないデフォルトの状態にしておいた方

がよい場合もあります。以下にコンボボックスの履歴をすべてクリアする手順を示します。

1 ツールバーの「レポート印刷」ボタンをクリックします。

「コメントの選択」ダイアログボックスが表示されます。

2 「コンボ履歴のオールクリア」ボタンをクリックします。

メッセージが表示されます。

3 「OK」ボタンをクリックします。

「コメント」、および「現地規格名」の各コンボボックスの履歴がクリアされます。

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32 HA File Analyzer 3

レポートの書式を設定する

「レポート設定」ダイアログボックスで、レポートに関する以下の設定が可能です。

• 印刷データの選択

p. 33 • PDF ファイル上書きメッセージの表示 / 非表示

印刷データを選択する

レポートに印刷する相のデータ(L1、L2、L3)やグラフの種類などをチェックボックスで選

択できます。選択されたデータに対してレポートがどのように印刷されるかを印刷イメージで確認できます。

参照

項目 説明

印刷チャンネルの選択

印刷する相のデータ(L1、L2、L3)

結果リスト 結果リストペインに表示されるデータ

2D 高調波*1

*1. 限度値規格に IEC 61000-3-2 Ed4.0、クラス C、適用する限度値に 3 次/ 5 次/電流波形を選択した試験結果ファイルでは、2D 高調波( 大値)の印刷はありません。印刷イメージのページと実際のページ数が異なることがあります。

高調波電流の次数ごとの判定結果を 2D 高調波の棒グラフで印刷します。電流のスケールを「リニア」と「対数(log)」のどちらで表示するかを選択できます。「平均値」または、「 大値」のどちらかをレポートに印刷するか、または「平均値と 大値」の両方をレポートに印刷するかを選択できます。電流の 適スケールを「測定値」から算出するか、「測定値と限度値」から算出するか選択できます。

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レポートの書式を設定する

PDF ファイルの上書きメッセージ

レポート印刷時に既に選択した試験結果ファイルを再度選択した場合には、PDF ファイルの

上書きメッセージが表示されます。このメッセージの表示 / 非表示を設定するのが、「表示し

ない」チェックボックスです。

PDF ファイルの上書きメッセージで「以後、このメッセージを表示しない」チェックボック

スをチェックした場合には、「レポート設定」ダイアログボックスの「表示しない」チェックボックスもチェックされます。「表示しない」チェックボックスのチェックを外すと、PDFファイルの上書きメッセージが表示されるようになります。

項目 説明

フッタオプション

レポートにフッタを追加します。「フルパス + ファイル名」、「ファイル名」、「なし」、「任意の文字列」のどれかを選択できます。「任意の文字列」のコンボボックスに入力された文字列は、「OK」ボタンがクリックされたときに登録されます。8 件までの履歴が残り、古いものから捨てられます。

V/I 波形 データフレームごとの電圧/電流の波形を印刷します。「THC が 大のフレーム」か、「選択フレーム」を選択できます。データフレームは、隣のボックスで指定します。IEC 61000-3-12 規格に基づいて取得した試験結果ファイルに対しては、「 小 Rsce が 大のフレーム」または「PWHD が 大のフレーム」の選択も可能です。

高調波トレンド 次数ごとの高調波トレンドを印刷します。次数は、隣のボックスで指定します。

電流トレンド 電流トレンドの波形を印刷します。

THC トレンド THC トレンドの波形を印刷します。

設定リスト 試験条件のリストを印刷します。

繰り返し性の確認リスト

ファイル間の繰り返し性の確認をした結果リストを印刷します。

AC 電源の確認リスト

試験用交流電源の性能の確認結果を印刷します。

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34 HA File Analyzer 3

メニューリファレンス

*1 ツールバーに同じ機能のボタンがあります。

メニュー 説明

ファイル (F)

開く (O)...*1 HarmoCapture3 で作成した試験結果ファイル、またはKHA3000 で保存した試験結果ファイルを開きます。( 拡張子:".hr3")

閉じる (C)*1 結果リストペインで選択している試験結果ファイルを閉じます。

全て閉じる (L)*1 現在開いている試験結果ファイルを全て閉じます。

テキスト保存オプション (T)...

試験結果をテキストファイルとして保存するときに選択できるオプションを設定できます。

名前を付けてテキスト保存 (A)...*1

選択されている試験結果ファイルをテキスト形式、またはCSV 形式で別名保存します。

レポート設定 (R)...*1 レポートに印刷する相のデータ(L1、L2、L3)やグラフの種類などを選択できます。

レポート印刷 (P)*1 試験結果ファイルからレポート(PDF)を生成し、印刷します。

終了 (X) HA File Analyzer 3 を終了します。

比較 (C)

繰り返し性の確認 (R)*1 選択されている試験結果ファイルの繰り返し性を確認できます。

ヘルプ (H)

目次(日本語)(C) 日本語版の HA File Analyzer 3 オペレーションガイドを開きます。

目次(英語)(O) 英語版の HA File Analyzer 3 オペレーションガイドを開きます。

ユーザーズマニュアル(日本語)(U)

日本語版 PDF の HA File Analyzer 3 オペレーションガイドを開きます。

ユーザーズマニュアル(英語)(M)

英語版 PDF の HA File Analyzer 3 オペレーションガイドを開きます。

HA File Analyzer 3 のバージョン情報 (A)...

HA File Analyzer 3 のバージョン情報を表示します。

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環境当社は慮」をく、2通して

取扱説書を紛どちらている「取扱説記載漏取扱説

菊水〒22

活動1995年12月にISO9001を取得して、品質方針において「環境への配うたい活動してきました。そしてより積極的な環境活動に取り組むべ000年12月にISO14001の認証を取得しました。製品および事業活動を、人と自然環境を大事にする調和ある社会づくりに貢献しています。

明書に乱丁、落丁などの不備がありましたら、お取り替えいたします。取扱説明失または汚損した場合には、新しい取扱説明書を有償でご提供いたします。の場合も購入先または当社営業所にご依頼ください。その際は、表紙に記載されPart No.」をお知らせください。明書の内容に関しては万全を期して作成いたしましたが、万一不審な点や誤り、れなどありましたら、当社営業所にご連絡ください。明書をお読みになったあとは、いつでも見られるように必ず保管してください。

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