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60 2.5 年間当たりの被ばく線量の比較 0 2 4 6 0.48 1.26 0.99 0.29 0.3 0.39 0.33 0.48 3.87 0.6 ラドン・トロン 食品 宇宙 大地 診断被ばく 61 日常生活における被ばく(年間) 出典:国連科学委員会(UNSCEAR2008年報告、 (公財)原子力安全研究協会「生活環境放射線」(平成23)より作成 自然放射線 2.4 自然放射線 2.1 身の回りの放射線 線量(ミリシーベルト) 医療被ばく 医療被ばく 平成 23 年 12 月に、(公財)原子力安全研究協会は 20 年ぶりに、日本人の国民線 量を発表しました。調査の結果、1年間に受ける日本人の平均被ばく線量は 5.97 ミ リシーベルトであり、そのうち 2.1 ミリシーベルトが自然放射線からの被ばくである と推定されています。 自然放射線の内訳を世界平均と比較すると、ラドン 222 及びラドン 220(トロン) からの被ばくが少なく、食品からの被ばくが多いという特徴があります。今回の取り まとめにより、日本人は魚介類の摂取量が多いため、食品中の鉛 210 やポロニウム 210 からの被ばくが 0.80 ミリシーベルトと世界平均と比較して多いことが明らかに されました(上巻P61、「自然からの被ばく線量の内訳(日本人)」)。 放射線検査による被ばく線量は個人差が大きいのですが、平均すると日本人の被ば く量は極めて多いことが知られています。特に CT 検査が占める割合が大きくなって います。 なお、上記の国民線量の算定では、東日本大震災による東京電力福島第一原子力発 電所事故の影響は考慮されていません。今後は、これまでの平常時の被ばく線量に、 東京電力福島第一原子力発電所事故による被ばく線量が加算されることになると考え られます。 本資料への収録日:平成 25 年3月 31 日 改訂日:平成 27 年3月 31 日 環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(平成27年度版)」 第2章 放射線による被ばく

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60

2.5 

身の回りの放射線

年間当たりの被ばく線量の比較

0 2 4 6

日本平均

世界平均

ラドン トロン 0.48

ラドン・トロン 1.26

食品 0.99

食品 0.29

宇宙 0.3

宇宙 0.39

大地 0.33

大地 0.48

診断被ばく 3.87

医療 被ばく

0.6

ラドン・トロン

食品

宇宙

大地

診断被ばく

61

日常生活における被ばく(年間)

出典:国連科学委員会(UNSCEAR)2008年報告、 (公財)原子力安全研究協会「生活環境放射線」(平成23年)より作成

自然放射線 2.4

自然放射線 2.1

身の回りの放射線

線量(ミリシーベルト)

医療被ばく

医療被ばく

 平成 23 年 12 月に、(公財)原子力安全研究協会は 20 年ぶりに、日本人の国民線量を発表しました。調査の結果、1年間に受ける日本人の平均被ばく線量は 5.97 ミリシーベルトであり、そのうち 2.1 ミリシーベルトが自然放射線からの被ばくであると推定されています。 自然放射線の内訳を世界平均と比較すると、ラドン 222 及びラドン 220(トロン)からの被ばくが少なく、食品からの被ばくが多いという特徴があります。今回の取りまとめにより、日本人は魚介類の摂取量が多いため、食品中の鉛 210 やポロニウム210 からの被ばくが 0.80 ミリシーベルトと世界平均と比較して多いことが明らかにされました(上巻 P61、「自然からの被ばく線量の内訳(日本人)」)。 放射線検査による被ばく線量は個人差が大きいのですが、平均すると日本人の被ばく量は極めて多いことが知られています。特に CT 検査が占める割合が大きくなっています。 なお、上記の国民線量の算定では、東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故の影響は考慮されていません。今後は、これまでの平常時の被ばく線量に、東京電力福島第一原子力発電所事故による被ばく線量が加算されることになると考えられます。

本資料への収録日:平成 25 年3月 31 日改訂日:平成 27 年3月 31 日

環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(平成27年度版)」 第2章 放射線による被ばく